アマゾンさんでポチッた新しいキーボードが到着です。

ということで、新キーボードをノートパソコン本体のキーボードの上にオン。
(^o^;)
私のパソコンはもともと中古の物だったんですが、どうにも「F」のキーが時々というかほぼまったく反応しなくなっており、困ったものだと思いながらも使っておりました。
しかし、ここ最近になり、「I」のキーも反応が悪くなってきて、文字打ちをしてても、「もじゅちをsてても」みたいに変換される時が発生。
これは参ったぞと思い、いよいよパソコンを買い替えないとならんかなぁと思ったんですが、それ以外には特に調子が悪いわけでもないので、USBでつなぐタイプのキーボードをつけて当面をしのごうかなということに。
なので、キーボードの上にキーボードという状況になりました。(笑)
まだ使い慣れないので、違和感バリバリですが、まあ、そのうち慣れるかなぁ。
( ˘ω˘)
まあ、いい加減本体も買い替えたほうがいいんですけどね。
先立つものがなかなかねぇ。
(´・ω・) オカネガナイヨォ
でも本体のキーボードのサイズとほぼ同じくらいの大きさのキーボードがあってよかった。
スムーズに使える感じです。
あとはこのキーボードに慣れるだけですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/30(金) 18:12:51|
- 日常
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4月開始の今年の春アニメも、6月が終わるこの時期に次々と最終回を迎えてきたわけですが、春アニメの一つとして見始めた「デッドマウント・デスプレイ」も昨晩の放送でいったん終了。
分割2クール作品ということで、続きは10月からなんだそう。
3か月後にはまたみられますねー。
TVアニメ「デッドマウント・デスプレイ」公式サイト主人公が異世界に転生するのではなく、こっちの世界に転生してきた主人公「屍神殿」と呼ばれる存在が、偶然か必然か殺し屋に殺された少年「四乃山ポルカ」君の躰に入り込み、こっちの世界でもいろいろと起こる事件に巻き込まれるというお話。
まあ、こっちの世界も「我々の知っている」世界とはずいぶん趣が違うようではありますが。(笑)
面白かったですね。
原作マンガは全然知らなかったんですが、毎週楽しみにしておりました。
分割2クールということで、すぐに第二期が来てくれそうなのはありがたいですね。
登場してくるキャラがみんな一癖二癖ある感じなのがまたいいですね。
みさきちゃんみたいな戦闘力高めの内面狂気系キャラも好きですし、小幽くんのような少年なのか少女なのかわからない感じも好きです。
第二期も新たなキャラが出てくると思うので楽しみですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/29(木) 18:43:54|
- アニメ
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いつも楽しく拝見させていただいている緋衣響一先生の「BEYOND」シリーズですが、第10弾が発売になりました。
ヾ(゚ー゚*)ノ゙ ウヒョー

こちらが表紙。
今回も某作品の怪人登場順通りにマグマ、ハエ、翼竜、カビの四種をモチーフに、女性たちが異形化します。
この異形化がやっぱりたまりませんねぇ。
(*'▽')
そして今回もところどころに「わかる人はニヤッとしてね」という感じの小ネタがちらほら。
某作品以外の特撮作品も、そう来たか―という感じで、なんだか「シン・仮面ライダー」にも通じるものを感じます。
博士の登場もうれしいところ。
また今回は「カビ」の回に登場した二人の少女がむちゃくちゃかわええ。
この可愛さは反則ですぞ。(笑)
おじさんもこういうかわいい少女たちに好かれたいぞよ。
(^o^;)
今回も楽しませていただきました。
次の11弾も楽しみです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/28(水) 18:41:18|
- 同人系
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昨日の月曜日にて、YouTubeの「東映アニメーションミュージアムチャンネル」が期間限定無料配信を行っておりましたプリキュアシリーズの「Yes!プリキュア5」と、その続編である「Yes!プリキュア5GoGo!」の全97話分をすべて見終えることができましたー。

ついに最終話まで見たぞー!
ヾ(゚ー゚*)ノ゙ ヤッター
いやぁ、一日一話ずつ最終話までちゃんと配信していただけたなんて感謝感謝です。
まさかプリキュア5を全話見ることができたなんて。
ありがたやー。
(*´ω`)

これも10月からNHKで始まる「キボウノチカラ オトナプリキュア’23」の前振りということなんでしょうけど、ありがたい限りですねぇ。
これでのぞみやりんちゃんたちがどういうキャラなのかを知ったうえで、オトナプリキュアを視聴することができますです。
どうやら「ふたりはプリキュアスプラッシュ☆スター」の咲と舞も登場するようですので、彼女たちがどう成長したのかを見るのは楽しみですね。
ただ、オトナプリキュアはどういう位置づけになるんですかね?
パラレルワールドの一つなのか、それとも……
そのあたりもちょっと気になります。
ともあれ全97話を視聴できたのは本当に良かったです。
とても楽しませていただきました。
ありがとうございました。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/27(火) 18:45:30|
- アニメ
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先週のプロ野球は、交流戦終了後の金曜日からリーグ戦の再開3試合が行われました。
残念ながら我が応援する阪神はDeNAとの首位攻防戦に3連敗スタート。
首位陥落の上、交流戦からの連敗も5に伸びてしまいました。
_(:3 」∠)_ あうう……
1勝できれば……とは思っていたのですが、1勝もできずでしたか。
今の阪神はどん底ですから仕方がない。
5月が良すぎた反動でしょうかね。
まあ、なってしまったものは仕方がありません。
それにまだ6月。
勝負はまだ先と見たほうがいいでしょう。
優勝が決まるまではまだ2ヶ月はあるのではないかと思いますし、このままずるずるいかないようにすればよいのではないかと。
ネガティブに考えることなく、応援したいと思います。
一方の日本ハムもロッテとの3連戦に1勝2敗の負け越し。
2戦目の同点からのスクイズ失敗が大きかったですね。
ロッテに見透かされていた気がします。
両チームとも連敗で週末を終えましたので、明日の試合が重要ですね。
阪神は甲子園で中日との3連戦のあと、東京ドームで巨人との3連戦。
ここでなんとか勝ち越していきたいところです。
一方日本ハムは沖縄那覇で西武との2連戦のあと、一日開けてエスコンフィールドでのオリックス3連戦。
こちらも長距離移動がありますが、なんとか勝ち越していきたいですね。
両チームとも頑張ってほしいです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/26(月) 18:52:56|
- スポーツ
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昨日からネットを騒がせておりましたロシアでの一連の動き。
民間軍事会社の「ワグネル」の創始者であり代表のプリゴジン氏が、配下の部隊を率いて「武装反乱」を起こしたのではないかという情報が飛び交い、ロストフ・ナ・ドヌーを制圧したとかモスクワに向けて進行中とか言う話が出ていたわけですが、どうやら今日には部隊の撤収とプリゴジン氏の国外亡命で落ち着いた感じです。
また、プリゴジン氏は亡命するものの、彼の主張していた要望は認められたのではないかという情報もあり、これは「御所巻(ごしょまき)」だったのでは? という話がTwitterでは散見されることに。
実は私も今回その言葉を初めて知ったわけでして、「御所巻? なにそれ美味しいの?」状態です。(笑)
「御所巻」とは、室町時代に足利幕府に対して諸大名が自身の軍勢を持って御所を取り囲み、その威圧で幕府に要求や異議申し立てを行う行為だそうで、今回の「ワグネル」の一連の行為も、モスクワのプーチン政権に対する「御所巻」だったのではないかというわけです。
(°ω°) ホエー そんな言葉があったんですなぁ。
それにしても、さらっとこういう言葉がTwitterに流れるあたり、Twitter恐るべしですなぁ。
これだからTwitterはすごいですわぁ。
「御所巻」、覚えておきたいものです。
( ˘ω˘)
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/25(日) 17:36:23|
- 日常
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今日は土曜日なのでウォーゲームをソロプレイ。

今日はアバロンヒルの「AIR FORCE」を遊びました。

今回は地上攻撃をしようとする独軍のシュトゥーカ2機とその護衛のメッサーシュミットBf109F2機に対し、それを迎撃しようとする英軍のスピットファイアⅤ型2機で勝負。
スピットファイアには私の分身マイク君と同僚のエロイース嬢に乗ってもらいました。

こちらが独軍の爆撃目標。
地上目標ユニットを三つ並べて「橋」に見立ててます。
重要な橋ということで、対空砲も配置。

英軍はまずはシュトゥーカを叩き落すべく機動をしますが、予想外に爆装したシュトゥーカが遅い!
こんなに遅くなるとはなぁ……
(´・ω・)

今回は低空での対地攻撃阻止任務ですから、低い速度でくるくる回る感じの機動。
とはいえ、相手の後ろに着くのはなかなかに難しい。

それでもスピットファイアはシュトゥーカを捉えて一撃。
でも、このゲーム一撃じゃなかなか落ちないんですよねー。
二撃三撃与えないと。

今回はマイク君のスピットファイアがその二撃目を与えることに成功して、シュトゥーカ一機撃墜。
エロイース嬢も射撃を当ててはいるんですが、ダメージが分散して致命傷になりません。

そして弾薬切れになったマイク君のスピットファイアは戦場を離脱するべく盤外へ向かいますが、独軍のメッサーはそれを見逃すはずがありません。
マイクを援護しようとしたエロイース嬢は、なんとメッサーと空中衝突。
両機ともに墜落です。
/(^o^)\ナンテコッタイ

そしてマイク君のスピットファイアも逃げきれずに撃墜されてしまうことに。
あー……こっちでも落ちますのかー。
_(:3 」∠)_

英軍機がいなくなったシュトゥーカは、満身創痍になりながらも橋に到達。
次のターンには爆弾を投下……というところでしたが、なんと対空砲が命中。
哀れシュトゥーカは墜落してしまいます。
あららー。
(^o^;)
ということで両軍ともに散々な結果になりましたが、勝利ポイント的には爆撃をできなかった独軍の負けという感じでした。
やれやれ。
今日もプレイ中のツイートをこちらにまとめましたので、よろしければご覧ください。
23年6月24日のアバロンヒル「AIR FORCE」をソロプレイをしたときのツイートまとめ今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/24(土) 18:07:37|
- ウォーゲーム
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今日からプロ野球はリーグ戦が再開です。
阪神は横浜でDeNAとの三連戦から。
日本ハムはZOZOマリンでロッテとの三連戦からと、両チームともにビジターでの再開ですね。
阪神は3連敗すれば首位を明け渡すという首位攻防戦ではありますが、まあ、1勝すれば免れますので、まずは3連敗だけはしないということを大前提で行ってほしいところ。
もちろん勝ち越しをしてほしいのは言うまでもありません。
日本ハムも現時点での目前の相手は3位のロッテですから、ここで勝ち越してゲーム差を縮めたいところです。
まだまだ残り試合も半分ちょっとありますから、充分上位進出もあり得る話でしょう。
これから夏場を迎えて暑くなってきますから、選手の体力の消耗も激しくなってくるでしょう。
ただ、それはどの球団も同じですから、できる限りのケアで夏場を乗り切り勝ち星を重ねてほしいものです。
両チームともに頑張ってほしいですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/23(金) 18:04:09|
- スポーツ
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今日6月22日はウォーゲーマー的にはナチスドイツがソビエト連邦に侵攻した「バルバロッサ作戦」の開始日というイメージがありますかねー。
ちょうど夏至の頃なので、北半球では一番日が長い時期に当たりますから、6月は多くの戦闘が過去行なわれた時期でもあります。
ソ連がドイツに対する大反攻作戦である「バグラチオン作戦」を開始したのも6月22日なのは、やっぱり意趣返しなんでしょうね。
バルバロッサ作戦はもちろん多くのウォーゲームの題材にもなっており、一部を扱うものから独ソ戦全体を扱うものまでさまざまです。
私もいくつかは所有しておりますねー。

いずれもコマンドマガジンの附録版ではありますが、エポックの「独ソ電撃戦」はまさにバルバロッサ作戦開始時の中央軍集団戦区ですし、GDWの「1941」はバルバロッサ作戦全体をコンパクトにプレイできる作品。
ジェドコの「ロシアン・キャンペーン2」はバルバロッサ作戦に始まりバグラチオン作戦まで続けることも可能です。
しばらく空ばかり飛んでいますけど、そろそろ地上戦もやりましょうかねー。
「独ソ電撃戦」あたりまたやりたい気もします。
(*´ω`)
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/22(木) 18:46:48|
- ウォーゲーム
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今日はSSを一本投下します。
タイトルは「スパイロボットジェニー」です。
本来ならこの作品は、誕生日SSの第二弾として投下する予定だった作品なのですが、第一弾として投下した「
スパイロボットサリー」と似たような人間機械化の作品でしたので、どうせなら同じ世界観にしようということで修正し始めましたところ、なんだかんだと一から書き直しレベルになってしまったもので、今日まで投下が遅れてしまいました。
ですので、前作とは同じ世界観の話になっており、一部キャラも重なっております。
そのあたりも楽しんでいただければ嬉しいです。
それではどうぞ。
スパイロボットジェニー
ピピッ……
起動信号を受信し、私は意識が戻ってくる。
閉じた目の内側に起動開始した体内各部の情報が表示され、エラーがないことを確認する。
そのうえで私は目を開けて周囲を見る。
周囲の光量が極端に少ないことが判明し、私はカメラアイを暗視モードに切り替える。
見える範囲では天井の照明が消えており、ここが闇の中だということがわかる。
え?
暗視モード?
暗視モードって何?
私……
私はいったい?
なんだか頭脳が混乱しているみたい。
私はメモリーを確認する。
私は……
私はジェニー……
ジェニー・エルドン……
デヴィッド・エルドンの妻であり、年齢は28歳と3ヶ月12日……
今現在は職業には就いておらず、デヴィッド・エルドンのサポートを務めている。
13時間15分前まではそう記録されているわ。
その後……
その後私はどうなったのかしら……
記憶がないわ……
ルーシー・ハイアムから呼び出され、家を出て通りを歩くまでの記録は残っているのだけど……
起動信号が来てすでに30秒が経つわ。
私はもう起動状態に入っているのだけど、起き上がれという命令は来ていない。
なので私は横になったまま次の命令を待っている。
次の命令?
私は誰の命令を待っているの?
命令が無いといけないの?
起動信号受信から42秒後、室内に明かりが灯り、ドアが開く。
私はカメラアイを通常モードに切り替え、ドアの方に顔を向ける。
そこには三人の男性と一人の女性が現れ、この部屋に入ってくるところだった。
女性一人と男性のうち二人には見覚えはない。
女性はショートロングの金髪で、スタイルの良い躰を黒いレオタードで包み、同じく黒い太ももまでのニーハイソックスと二の腕までの長手袋をはめている。
まるでその美しさを誇示しているかのよう。
男性のうち一人はメガネをかけて白衣をまとっている研究者風。
濃いめの茶の髪をしており、やや神経質な雰囲気を感じさせている。
彼はほかの三人から離れ、すぐに壁の脇にある制御パネルと思われる方に行ってしまう。
もう一人の男性は仕立ての良さそうなスーツに身を包んだ壮年の男性だが、痩せてスマートな躰つきをしており顔にも精悍さが感じられる。
どこか周囲を圧するような雰囲気があり、人を従えることに慣れているようだ。
いったい何者なのだろう……
最後の一人には見覚えがある。
私はその顔を見た瞬間、やや嫌悪感を感じてしまう。
ダニー・ガリング。
あの人の……デヴィッドの研究を横取りしようとしている男。
なぜ彼がここに?
私はいったいどうなってるの?
「これは見事だ……確かにやつの妻にそっくりだ……瓜二つだな」
寝ている私のそばに近づき、しげしげと私の躰を眺めてくるダニー・ガリング。
少しだらしなく突き出たお腹がスーツを押し上げている。
「どうです、ガリングさん? ここの技術はたいしたものでしょう?」
彼の背後にいるスマートな男性が笑みを浮かべる。
その横にはまるで彼をガードするかのようにレオタード姿の女性が控えていた。
「いやぁ、本当ですねバロウズさん。最初あなたからこの話を提案された時は信じられませんでしたが……」
ダニー・ガリングが振り向いて返事をする。
どうやらあのスマートな男性はバロウズという名前のようだ。
メモリーを確認してみるが聞き覚えはないわ……
「ふふ……言ったでしょう? このサリーもそうだが、ここで作られたロボットは人間と見分けがつかないと。彼女の夫も彼女がロボットになったとは気付きますまい」
「いやぁ、まったく。まだ信じられませんよ。サリーさんもそうですが、本当に彼女はロボットなんですか? 私は騙されているのでは?」
女性に目を移したダニー・ガリングが肩をすくめる。
ロボット?
あのサリーさんという女性がロボット?
とても信じられないわ。
どこからどう見ても人間そのものに見えるわ。
「うふふ……ガリング様。私は正真正銘バロウズ様のご指示でここで作られましたスパイロボット、SR07ですわ。コードネームとしてサリーという名前をいただき、そう名乗らせていただいております。もしお望みであれば内部透視をご覧いただくこともできますが?」
「ああ、いやいや、疑っているわけではないんです。その……どう見ても人間にしか見えませんからねぇ」
確かに彼の言うとおりだと私も思う。
それほどこのサリーという女性がロボットだとは、見た目からは判別できない。
「ありがとうございます、ガリング様。私は人間に擬態してスパイ活動を行うためのスパイロボットですので、人間に見えると言っていただけるのはうれしいですわ」
優雅にほほ笑むサリーさん。
本当に美しい女性の姿をしており、おそらく多くの男性は彼女の美しさに目を奪われるだろう。
「仕上げの方はいつでもできますが、どうします?」
コントロールパネルの前の白衣の男性が顔を上げる。
メガネの奥の目はバロウズという男とダニー・ガリングに向いていた。
「ああ、そうだな。ガリングさん、仕上げはご自分でなされるといいですよ。人間からロボットに意識変換をするところは、見ていて大変気持ちがいいものです」
「そ、そうなんですか? それは楽しみです」
仕上げ?
意識変換?
彼らが何を話しているのか、私にはわからない。
私はただ、いつまで待っても起き上がれという命令が来ないことが気になっていた。
「まず、彼女がスパイロボットであることを認識させます。彼女にナンバーを……彼女は何番目になるんだったかな? 12だったか?」
「はい。彼女は12番目となります」
バロウズという男性が白衣の男性に確認している。
12番目?
何が12番目なの?
「するとSR12だな。彼女にSR12というナンバーを与えるのです。そのナンバーを登録させることで、彼女の脳内で意識変換が行われ、彼女はスパイロボットとして自己認識を行なうようになるんですよ」
「ははあ……なるほど。やってみます」
バロウズの言葉にうなずき、私の方に向き直るダニー・ガリング。
えっ?
スパイロボット?
私がスパイロボットだとでも言うの?
そんなバカなこと!
「えーと……お前はスパイロボット、ナンバーはSR12だ。登録しろ」
彼の言葉を聞いた途端、私の中で何かが組み変わる。
私は……
私はジェニー……
違うわ……
私のナンバーはSR12。
スパイロボットSR12。
私は人間に擬態してスパイ活動を行うために作られたスパイロボットのSR12だわ。
どうして自分のことをジェニー・エルドンなどと思っていたのかしら……
それは素体のことじゃない……
「はい。私はスパイロボットSR12です。登録いたしました」
私は彼に登録が完了したことを伝える。
うふふ……
ナンバーをいただけたなんてうれしいわ。
私はSR12なのね。
「おお……」
「ふふ……次は彼女の所有者があなただということを登録させます。それが済めば、彼女はあなたのために働くスパイロボットになりますよ」
感動の声をあげるダニー・ガリングに、バロウズが続きを促す。
「なるほど……えーと……私のことはわかるかね?」
「はい。素体時のメモリーにはあなたのことをデヴィッド・エルドンの研究を独占しようとしている男性で、お名前はダニー・ガリングと記録されております」
私は彼の方に首を向ける。
「うっ!」
「ハハハ……」
私の言葉にダニー・ガリングは一瞬絶句し、バロウズは小さく笑う。
私の素体だったジェニー・エルドンはダニー・ガリングを嫌悪していたようだわ。
「そ、そんなことは……私に独占させれば、やつにもメリットのある話だったんだ。それをやつは広く利用させるべきだのなんだの……ま、まあいい! いいか! お前は今日から俺の所有物になるんだ! 俺がお前の所有者だ! 登録しろ!」
機嫌を損ねたのか、一人称が私から俺になっているダニー・ガリング。
私は彼の言葉にうなずき、彼を私の所有者として登録する。
はあ……ん……
なんて素敵……
この方が私の所有者なのですね。
私の中で彼の存在がとても大事なものとなり、彼の所有物になったことが感じられるわ。
「あなた様を私の所有者と登録いたしました。ガリング様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」
「お、おう、いいぞ。ふ……ふふ……」
表情を崩されるガリング様。
私は彼に所有され、彼のために働くスパイロボット、SR12なんだわ。
「これで彼女の自己認識は変換されました。現在のところ異常は見られません。脳の反応も正常です。立たせても大丈夫ですよ」
「は、はい。えーと、立ちなさい、SR12」
「かしこまりました、ガリング様」
白衣の男に言われ、ガリング様が私に命令をくださる。
私はすぐに躰を起こし、台から降りて立ち上がる。
各部のバランサーが正常に働き、私の躰は問題なく立ち上がる。
どこにも異常はないわ。
「報告します。私の躰の各部に異常はありません。内部電池の残量が55%とやや減少しておりますが、なお24時間以上の活動可能と判断します」
私は現状をガリング様に報告する。
私の内部機能は正常であり、ガリング様の命令にはいつでも対応が可能だわ。
「そ、そうか……それならいい」
ガリング様は少し戸惑い気味の様子。
私の顔をしげしげと眺めていらっしゃるわ。
「いやぁ……それにしても……何度かやつを言いくるめようとしてラボに行き、やつの妻も見かけてはいたが……これほどそっくりとは……」
ガリング様が私の頬をそっと撫でる。
私の特殊プラスチックの皮膚には無数のセンサーがあり、ガリング様の手の感触が伝わってくる。
おそらくガリング様にも私の皮膚の感触が伝わっているはず。
私の体内では常時発熱が行われ、特殊プラスチックの皮膚を36度前後に保温しているため、こうして触れられても問題はない。
触感も人間の皮膚と変わらないものに作られている。
それにスパイロボットである以上、ターゲットに接触後お互いに抱き合ってセックスをすることも考えられる。
そのためセックス可能な機能も私は持っているのだ。
「素体となりましたジェニー・エルドンの外形をそのまま特殊プラスチックにコピーしました。ベースとなる本体にそのコピーした外形を貼り付けるだけでしたので、さほど手間のかかるものではありません。やはり一番大変なのは脳移植でしょうか」
コントロールパネルの前で私を観察していた白衣の男性が、ガリング様に説明する。
「彼女はそちらのSR07のような不特定多数と接触するタイプではなく、特定の……今回ですと配偶者のような密接な関係を持つ人間を相手にしますからね。どうしてもAIでは完全な擬態は難しい。その点こうして素体本人の脳を移植して使えば、極力相手に違和感を与えずに済むというものです。プログラムで自己認識と思考を改変することで、こうしてロボットに組み込むことが可能ですからね」
「なるほど……」
白衣の男の言葉にうなずくガリング様。
私の脳が素体の脳である理由だわ。
「ところで、これであとは機能チェックを残すのみとなりましたが、どうします? ご自身で行われますか?」
「機能チェック?」
ガリング様がキョトンとする。
機能チェックがあるのね?
どのようなチェックをされるのかしら……
「それはどのようなことをするんですか?」
私と同じ疑問をガリング様も抱いた様子。
「なに、スパイロボットとしての様々な機能を予定通り行えるかのチェックですよ。ターゲットの妻として送り返すわけですから、当然セックス機能が問題ないかのチェックもします。どうです? おやりになりますか?」
バロウズ氏が意味ありげににやりと笑う。
「そ、それは……や、やめときます」
「おや、どうして?」
ガリング様の返事にバロウズ氏がちょっと驚いた表情をする。
私もガリング様がチェックを行うものとばかり……
「いや、なんと言いますか……その……まだその時じゃないというか……やつの前で抱いてやりたいというか……ハハハ……」
ガリング様が頭をかいていらっしゃる。
「ああ、なるほど。これからそのエルドンという男からすべてを奪ってやるというわけですな。わかりますよ」
バロウズ氏が笑いながらうなづいている。
「それならチェックはサリーにやらせましょう。彼女ならロボット同士ですし、女性型同士でもありますし……ね」
「は、はあ……じゃあ、よろしくお願いします」
ガリング様が頭を下げる。
私のチェックはサリーさんがやってくださるのね。
なんだかうれしいわ。
「そうそう……SR12の素体となった女性ですが、こちらで使わせていただいて構いませんな?」
「えっ? 使う?」
バロウズ氏とガリング様が話を続ける中、私はサリーさんに呼ばれて彼女の方へと歩いていく。
「ええ、健康な女性の臓器ですからな。いい値段で売れるのです。今回のSR12の価格はそれを見込んだ価格となっているのですよ、ガリングさん」
「な、なるほど。お、オーケーです」
どうやら私の素体の処理に関することのようだわ。
今の私には関係がないことね。
私はサリーさんのあとについて部屋を出た。
******
別室に連れられた私は、あらためてサリーさんと向き合う。
サリーさんはブロンドのちょっとウェーブのかかった長い髪と白い肌の美しい女性型のロボット。
スタイルも整っていて、脚もすらりとしており、その美しい躰をレオタードに包んで惜しげもなくさらしている。
おそらく多くの男性が彼女の姿に惚れ惚れするだろうことが容易に計算できるわ。
「あらためましてこんにちは。私はスパイロボットSR07。コードネームはサリー。よろしくね」
深いブルーのカメラアイが私を見つめ、表情はとても柔らかい笑顔を浮かべている。
彼女をロボットと認識できる人間はほとんどいないに違いないわ。
私自身も最初は彼女をロボットとは信じられなかったもの。
「初めましてSR07。私はスパイロボットSR12です。よろしくお願いします」
私は彼女をコードネームではなくナンバーで呼び、人間がするように自然な笑顔を浮かべて右手を差し出す。
「ええ、こちらこそ。ナンバーで呼んでいただけてうれしいわ。コードネームはあくまで人間に擬態するときのものだものね。ふふ……実はあなたとは対面するのは先ほどが初めてだけど、声ではすでに会話しているのよ」
私の手を握り返すSR07が小さく笑う。
声で?
会話している?
『もしもし、ジェニー? 私よ。ルーシー。久しぶりね。元気だった? どう? 週末うちに来ない?』
SR07の声が変わる。
私は驚いた。
あの電話はSR07からのものだったの?
「うふふ……これであなたを呼び出させてもらったの。あなたもできるわ。やってみて」
「あ、はい」
私はSR07に言われ、自分の発声器官を調節する。
『あー、あー……私だ。サリー、君はいつも美しいね。男はみんな君に魅了されるだろう』
「うふふ……ありがとう。バロウズ様の声ね。電話など声だけの会話なら、人間10人中9人は気付かないと思うわ。ううん、10人全員かもね」
SR07がほほ笑んでくれる。
どうやらうまくいったみたい。
声を変えられるなんてすばらしいわ。
これもスパイロボットとしての能力なのね。
なんて素敵なの。
さらに私はSR07の指示の下で様々な能力を計測される。
人間に擬態するうえで怪しまれない程度の握力や歩いたり走ったりする速度、会話等に伴う自然な感じの身振りや手振り、コンピュータをハッキングしてデータを盗み出したり、逆にウィルスを仕込んだりする能力、そしてセックスに対する反応など。
SR07が私の胸や性器に対する反応を測定し、濡れ具合や締め付ける力なども測定したのだ。
おかげで私は3度ほど絶頂を感じることになってしまう。
SR07の指使いはとても気持ちが良かったの。
「おめでとうSR12。チェック終了で合格よ」
SR07にそう言われ、すべてのチェックにクリアした私はスパイロボットとして合格と認められる。
これでガリング様のために働くことができるのね。
「ありがとうSR07。あなたはバロウズ様にお仕えしているのね?」
「ええそうよ。私はバロウズ様のお役に立つように作られたの。ふふ……実は私って素体時は男だったのよ。信じられる?」
「ええっ?」
私は驚いた。
信じられないわ。
どこからどう見ても美しい女性だし、仕草や雰囲気も女性そのもの。
それは確かにボディはどうとでも作ることができるというのはわかるけど……
「とても信じられないわ」
「ありがとう。バロウズ様は私に性別が変わるという屈辱を与えたかったみたい。素体時の私は彼に敵対していたから。でも、今の私はとても幸せ。屈辱なんてとんでもないわ。この女性としての姿でバロウズ様のお役に立てるんですもの」
SR07がとても素敵な笑みを浮かべる。
彼女はバロウズ様のために働けることをとても喜びに感じているんだわ。
私も早くガリング様のために働きたい。
******
私はチェックの終了を報告しに、ガリング様がいらっしゃる控え室へと向かう。
廊下を歩く私の足取りは軽い。
これからいよいよ私はガリング様のお役に立てるのだ。
うれしくないわけがないわ。
私は黒いレオタードに膝上までのニーハイソックスに身を包んでいる。
私のボディをチェックしてもらうという意味もあるが、スパイロボットとしての正装のようなものらしい。
SR07も任務以外の時はこの衣装でバロウズ様やロブラグループの男性たちの目を楽しませているとか。
彼女とまでは行かないにしても、私もこのボディでガリング様の目を楽しませたいわ。
「失礼します。スパイロボットSR12、機能チェック終了のご報告にまいりました」
私はノックをしてドアを開け、室内へと入りこむ。
「お、終わったのか。それでどうだった?」
ソファに座って飲み物を飲んでいたガリング様が立ち上がり、私を出迎えてくれる。
私はうれしくなり、いそいそとその前に立つ。
「はい。機能チェックは合格とSR07、コードネームサリーより認証をいただきました」
「そうか。ふう……やれやれだ」
大きく息をつき、ソファに座り込むガリング様。
「これでお前をやつのもとに送り返せるというわけだな」
ガリング様が私を見上げて笑みを浮かべる。
「ガリング様、これまでの話から“やつ”というのはデヴィッド・エルドンのことでございましょうか?」
「ん? そうだ。やつというのはエルドンのことだ」
よかった。
私の考えた通りだったわ。
「これからお前はやつの妻のジェニー・エルドンとして、やつのもとに帰るんだ。そしてやつと暮らしながら、やつの行なっている研究のすべてを奪い、私に送るのだ」
落ち着かれたのか、ガリング様の一人称がまた私に戻っているわ。
「かしこまりました。私はジェニー・エルドンに擬態してデヴィッド・エルドンに接し、デヴィッド・エルドンの行なっている研究のデータを盗み取り、ガリング様にお渡しします。ということでよろしいですか?」
私は任務を復唱して確認を求める。
ジェニー・エルドンは私の脳の素体であり、彼女に擬態するのは理にかなっていると言えるわ。
さすがはガリング様。
「そうだ。研究データだけじゃなく、やつのすべてを盗み取れ。何から何まですべてだ。すべて盗み取ってやつを絶望させてやる。私に協力しなかった報いだ」
「かしこまりました。デヴィッド・エルドンに関するすべての情報を盗み取り、ガリング様にお届けいたします」
私は命令を受領して一礼する。
「そうだ、それでいい……ジェニー、い、いやSR12だったな……ジェニーと呼んでもいいかな?」
「はい。それではジェニーというのが私のコードネームということでよろしいでしょうか」
「あ、ああ……」
「かしこまりました。私はスパイロボットSR12、コードネームジェニーとして登録いたします」
ガリング様が下さった私のコードネームはジェニー。
素体時の名前と同じだわ。
「う、うん。それでいい」
何かふと考え込むような表情を浮かべるガリング様。
どうかされたのだろうか?
「ジェニー……」
「はい、ガリング様」
私は自分のコードネームを呼ばれ、返事をする。
「その……お前はやはりやつを……エルドンを愛しているのかね?」
私は少し驚いた。
私にガリング様に対する忠誠心以外のものなど組み込まれているはずはないのに……
「いいえ、ガリング様。私にはデヴィッド・エルドンに対する愛情はプログラムされておりません。脳のメモリーには素体時にはそのような感情があったと記録されておりますが、今の私にはそのような記録は無価値な記録となっております」
「そうか……いや、気になったまでだ」
私の回答に心なしかホッとなさったようなガリング様。
「それならお前は問題なく仕事を果たせるな? やつに対する愛情で私を裏切ったりなどしないな?」
「もちろんですガリング様。私がガリング様を裏切るなどあり得ません。素体の脳を利用していても私はロボットです。所有者の命令に反する行動をとることなどありません」
私は首を振って否定する。
そんなことなどあるはずがないわ。
「それならいい……今何時だ?」
「14時52分です、ガリング様」
私は体内時計と室内の壁にかかっている時計の双方から時間を確認して返事をする。
「そうか……それならそろそろ支度をしろ。家を出たときのジェニーの服装をし、彼女のふりをして家に戻れ。そしてさっき言ったとおりにやつからすべて奪い取るんだ。いいな?」
「かしこまりました、ガリング様。お任せくださいませ。ジェニー・エルドンに擬態し、デヴィッド・エルドンの情報をすべて奪い取ります」
私はあらためて一礼し、支度のために部屋を出る。
「ふん……やつめ……愛する妻がすべての情報を私に流していると知ったらどんな顔をするか……ふふふ……」
ドアを閉めようとした私に、ガリング様のつぶやきが聞こえてきた。
******
私の前にある一軒の家。
住宅部分の隣には小ぶりな研究棟が併設されている。
それがデヴィッド・エルドンの家であり、私の素体であるジェニー・エルドンの家でもある。
私は素体が拉致された時に着ていた服を身にまとい、その家に近づいていく。
これから私はジェニー・エルドンに擬態し、デヴィッド・エルドンの妻としてふるまうのだ。
私がスパイロボットであることを知られてはならない。
そのために私は全力でジェニー・エルドンに擬態しなくてはならない。
私はメモリーから素体の記憶を読み込み、ジェニー・エルドンになり切ってドアを開けた。
「ただいま」
私は明るく声を出して玄関を通る。
玄関前と玄関には監視カメラが設置されていて、私の姿が記録されているだろう。
でも、映っているのはいつもこの家に住んでいるジェニー・エルドンの姿でしかない。
うふふ……
外見からは私がスパイロボットであることに気付けはしないでしょう。
「お帰り、ジェニー」
奥からデヴィッド・エルドンが姿を現す。
35歳と3ヶ月12日の男性としては若くスマートな姿だろう。
私の素体となったジェニー・エルドンにとっても好ましい伴侶だったことはメモリーに記録されている。
彼は研究者としてはまだ若いが、このところ評価を上げてきている男性であり、ガリング様にとっても彼の研究は独占する価値を認めているのだ。
眼鏡の奥の眼差しが私を優しく見つめている。
私は近づいてきた彼のハグを、やや緊張しながら受け入れる。
このハグで私がロボットであることが露見する可能性はかなり低いと計算するが、それでも身体的接触をすることで彼に違和感を覚えられてしまう可能性は0%ではない。
デヴィッド・エルドンが私をロボットだと気付かないことを期待するしかないわ。
「ん……」
私は目を閉じて彼のキスを受け入れる。
脳のメモリーによれば、こういう場合デヴィッド・エルドンはディープキスをすることが多い。
私は入りこんできた彼の舌に舌を絡め、愛のあるディープキスのふりをする。
うふふ……
どうやらこの男は私がロボットであることに気付かなかったみたいだわ。
目を閉じているので映像としては把握できないものの、躰に伝わる彼の挙動からは私に違和感を覚えた様子は感じない。
まずは大きなハードルをクリアしたとみてよさそうだわ。
「お帰り」
「ただいま、あなた」
私たちはお互いの口を離し、再度挨拶を交わす。
私は笑顔で彼を見つめ、彼もまた私を見つめてくる。
デヴィッド・エルドンが私を以前のままのジェニー・エルドンだと思っているのは間違いないわ。
うふふふ……
私は内心で安堵の笑みを浮かべた。
「お友達と話は弾んだかい?」
リビングに戻りながら話しかけてくるデヴィッド・エルドン。
私がルーシーの家にいたと思っているのだろう。
「ええ、とっても。楽しい時間だったわ」
「それはよかった」
私も彼のあとに従ってリビングに入る。
すぐに私はセンサーを働かせて周囲を探り、ジェニー・エルドンの知らないセキュリティがあるかどうかを確認する。
どうやらそのようなものはないみたい。
デヴィッド・エルドンはジェニー・エルドンを完全に信頼していたみたいね。
うふふ……
これなら情報を奪うのもやりやすそう。
「もうすぐ夕食の時間だけどどうする? ボクが作ろうか?」
「ううん、私が作るわ」
私は首を振る。
「疲れてないかい? ピザを取ってもいいんだよ」
「うふふふ……どうせ昨夜食べたんでしょ?」
私は部屋の隅にあるピザの空き箱を確認する。
「ハハハ……バレたか」
「うふふ……」
他愛ない会話でも私が以前のジェニー・エルドンではないことに彼が気付かないよう気を配る。
なんてスリリングで楽しいのかしら。
私はデヴィッド・エルドンをリビングに残し、キッチンに入って調理の準備をする。
それと同時に体内の通信機で潜入成功の連絡を送る。
うふふ……
任務開始だわ。
******
何も疑わずに私の出した料理を食べているデヴィッド・エルドン。
この様子なら仮に私が何か薬物を混ぜたとしても、彼が気付くことは無い確率が高いだろう。
私も偽装のために一緒に食事を摂る。
こういう時のために私の体内には、咀嚼して飲み込んだ食べ物を一時的に入れて置ける場所があるのよ。
あとでトイレにでも行ったときに吐き出せばいいわ。
それにしても彼がほぼ完全に私をジェニー・エルドンだと信じているのは、私のスパイロボットとしての擬態能力が高いということを感じられて気持ちがいい。
私はスパイロボットとしてうまく機能しているんだわ。
「とても美味しかったよ。やっぱり君の作る料理が一番だ」
満足そうに食後のコーヒーを飲んでいるデヴィッド・エルドン。
「ありがとう。お世辞でもうれしいわ」
私はうれしがっているふうに装い、食器の後片付けをする。
ジェニー・エルドンが素体時に行なっていた味付けを再現したのが、功を奏しているのだろう。
素体の脳をそのまま使用しているのは、こういう時のためでもあるのだ。
私はキッチンで食器を洗浄機で洗いながら、リビングに戻った彼の動向にセンサーを向けていた。
さあ、これからあなたが何をするのか、私に見せてちょうだい。
うふふふ……
今日からあなたのすべての情報はガリング様のものになるのよ。
******
体内のタイマーが働き私は目を覚ます。
今は深夜の2時半。
隣ではデヴィッド・エルドンが気持ちよさそうに寝息を立てている。
私は彼を起こさないようにそっとベッドを抜け出すと、静かに寝室を後にする。
ドアを閉めるときにベッドを見ると、どうやら抜けだしたことに気付かずに寝ている様子。
うふふ……
そのまま夢の中で過ごしているといいわ。
私は足音を忍ばせてデヴィッド・エルドンの部屋に移動すると、そっとドアを開けて中に入る。
なんだか興奮してしまうわ。
スパイロボットとして活動することがこんなに気持ちいいなんて……
最高だわ。
私はスパイロボットなのよ。
私の生身の脳が快感を感じているんだわ。
私はデヴィッド・エルドンのカバンを手に取ると、ふたを開けて中身を見る。
手帳や書類などが入っており、私はそれらを手に取ってパラパラと中身を見る。
一ページ一ページ私はカメラアイで撮影し、メモリに記憶していくのだ。
研究棟から持ち出したものだから重要性は低いのだろうが、そういう断片情報もすべて収集するのが私の任務。
なにより私はそう言う情報を手に入れるためにスパイロボットとして作られたのだ。
まさに今手元にあるのは、私が奪うことを求められた情報に他ならない。
私はデヴィッド・エルドンの情報を奪っている快感を感じる。
この瞬間のために私はジェニー・エルドンを演じているのよ。
カバンの中の手帳の中身や書類を記録した私は、彼のスマホも確認する。
不用心なことにこちらはロックもかけずに充電状態のまま置かれていた。
本当にジェニー・エルドンを信用しきっているのね。
バカな男。
私はスマホの中身を表示し、こちらもすべて記録していく。
やはりたいした情報は入っていないが、着信と発信の履歴がそのまま残っていたり、電話帳も見られるようになっていたので、それらも残さず記録する。
うふふふ……
ガリング様もきっとお喜びになるわ。
彼の机の上にはパソコンもあるが、こちらはあとでもいいだろう。
おそらくはパスワードを入力しなくてはならないはず。
このままデヴィッド・エルドンを観察していれば、パスワードなどすぐに知ることができるわ。
それからでも遅くはないわね。
私はすべてを室内に入る前の状況に置き直すと、そっと彼の部屋を出て寝室に戻る。
ドアを開けるとデヴィッド・エルドンはちょっと寝返りを打ったぐらいの姿勢のままで眠っていた。
おそらく気付かれてはいない可能性が高い。
私はベッドのそばに行くと、背中のソケットカバーを開けてコードを伸ばし、コンセントに差し込んで充電を開始する。
私のバッテリーに充電が開始され、私はなんだか躰が暖かくなるような気がする。
もちろんこれは感覚的なもので、実際にバッテリーが発熱しているわけではない。
でも、充電は心地よいものなのだ。
食事なんかよりこちらの方がよほどいいわ。
私はデヴィッド・エルドンが不意に目を覚ましたりしないかどうかを監視しながら、バッテリーに充電を行なっていった。
******
「おはよう、早いね」
朝になってデヴィッド・エルドンが起き出してくる。
「おはよう。そうでもないわよ」
私は起きてきたデヴィッド・エルドンにハグを行ない、いかにも彼を愛している妻という感じの笑みを浮かべてみせる。
彼が私を以前のジェニー・エルドンと信じている限り、私の活動はやりやすくなるのだ。
「朝食は用意してあるから、顔を洗ってくるといいわ」
「ああ、そうするよ」
眠そうな顔で返事をして、パジャマのままでキッチンを出ていくデヴィッド・エルドン。
素体時の私は彼を愛していたという記憶はあるが、今の私には彼は単なる情報源にすぎない。
彼は残念に思うだろうけど、私には彼に対する愛情はプログラムされていないわ。
私にあるのはガリング様への忠誠心のみ。
できるだけ情報をスムーズに引き出すため、私は彼の妻のジェニー・エルドンとして振舞っているだけなのよ。
私が朝食をテーブルに並べていると、デヴィッド・エルドンが自分の部屋に入っていくのをセンサーが察知する。
私はそっと彼の私室に近づき、ドアを少しだけ開けて中の様子を盗み見る。
どうやらデヴィッド・エルドンは着替えをしながらパソコンを起動させているようだ。
私はパスワードを入力する彼の指の動きを記憶する。
うふふ……
思った通り、パスワードを入手することができたわ。
これであのパソコンの情報も奪い取れるわね。
私はそのことに満足してダイニングに戻ると、彼が来るのを待つことにした。
「美味しかったよ。ごちそうさま」
「どういたしまして」
朝食を食べ終わったデヴィッド・エルドンが席を立つ。
私は彼のために上着を持ってきて着せてあげる。
そして彼が鏡を見て髪の乱れが無いか確認しているのを、カバンを持って見つめている。
「それじゃ行ってくるね」
「行ってらっしゃい、あなた」
私は笑顔を作ってそう答える。
すぐ脇にある研究棟とはいえ、そこは職場であり自宅とは区別を付けたいものなのだろう。
二人ほどとはいえ職員もいるのだし。
「それじゃ家のことは頼むよ。あとまたおかしな電話が来るかもしれないから気を付けて」
玄関のドアを開けたところで立ち止まるデヴィッド・エルドン。
「ええ、もちろん」
私はうなずく。
おそらく彼の言っているのはガリング様の傘下企業からの提携勧誘の電話のことだ。
素体時のジェニー・エルドンは、彼の指示に従ってそういった電話をすべてシャットアウトしていたと記録されている。
バカね……
ガリング様に逆らうなんて……
でも、おかげで私はこうしてスパイロボットに生まれ変わることができたわ。
そのことには礼を言わないとね。
「今日はどこも出かけないよね?」
ふと振り返るデヴィッド・エルドン。
人間はこうして時々予測しない行動をとることがある。
「ええ、もちろん。ずって家にいるわ」
私は笑顔でそう答える。
だって、家であなたのパソコンのデータを盗み見なくてはならないですもの。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい、あなた」
私は玄関でにこやかに彼を見送る。
手を振って研究棟に歩いていくデヴィッド・エルドン。
彼がいかにジェニー・エルドンを愛しているかがうかがえるというものね。
哀れな男だわ。
私はもうジェニー・エルドンではないのよ。
私はデヴィッド・エルドンが研究棟に入ったことを確認し、ドアを閉めてリビングに戻る。
うふふふ……
これからおそらく19時過ぎるまでは私ひとりきり。
たっぷりと時間はあるわ。
パソコンのデータを盗み見た後は家事をして、今晩は美味しいものでも作ってあげましょう。
そして今夜は私の躰を楽しませてあげましょうかしら。
唾液に混ぜた媚薬と自白剤をキスで流し込んであげるの。
二人で楽しい夜を過ごしましょうね、あ・な・た。
私はガリング様の求める情報を奪うために、満面の笑みを浮かべて彼の私室に向かうのだった。
END
いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。
今年もTwitterやブログ等でたくさんの方から誕生日のお祝いコメントをいただきました。
また誕生日プレゼントもたくさん贈っていただきました。
本当にありがとうございました。
拙い作品ですが、少しでもお礼の代わりになればと思います。
お楽しみいただけましたら幸いです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/21(水) 19:00:00|
- 怪人化・機械化系SS
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昨日のDeNA戦で今季の日本ハムの交流戦もすべて終了です。
18試合の結果は10勝8敗と勝ち越し。
2018年以来5年ぶりとかで、久しく交流戦で勝ち越せていなかったんですねー。
これで総合でも31勝35敗と借金を4にまで減らしてきました。
なんというか今年も厳しいだろうと思っていただけに、このところの試合は楽しみですね。
昨日の試合でもリードされてしまった展開から追いつき、最後は万波選手のホームランで勝ち越して逃げ切るといういい勝ち方。
4連勝で終了ということで、リーグ戦再開にも弾みがつきそうです。
やはり贔屓チームが勝つのは気持ちいいですねー。
今週の週末23日からはリーグ戦が再開です。
阪神はいきなり横浜でDeNAと首位攻防戦。
日本ハムはZOZOマリンでロッテとの3連戦です。
まずはここを勝ち越して弾みを付けたいところですね。
がんばれ両チーム。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/20(火) 18:19:32|
- スポーツ
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先週のプロ野球は交流戦の最終週。
阪神は6試合が行われて、オリックスに1勝2敗、ソフトバンクに1勝2敗と計2勝4敗の負け越し。
日本ハムは1試合が雨で流れて5試合が行われ、DeNAに0勝2敗、中日に3勝0敗と極端な勝敗で結果3勝2敗と勝ち越しでした。
(^o^;)
これで阪神は今年の交流戦がすべて終了し、通算では7勝10敗1引き分けと3個の負け越し。
残念ながら交流戦で貯金を減らす形になってしまいました。
_(:3 」∠)_ ウボワァ
岡田監督もおっしゃってましたが、よく三つの負け越しで済んだなという感じではあります。
これまで安定していた投手陣がやや崩れてきてしまっているのが大きいですね。
特に抑え投手が湯浅投手岩崎投手と打たれたのはちょっとショックです。
ここをどうするのかは悩ましいところでしょうが、現状では岩崎投手しかいないのかなーという感じですね。
湯浅投手には再調整して戻ってきてほしいところです。
そして交流戦が終了したらどこかしらトレードはあるだろうなとは思っておりましたが、まだ完全には終わっていない今日いきなり一件発表されましたね。
日本ハムと中日が2対2のトレードです。
中日からは山本拓実投手と郡司裕也捕手が、日本ハムからは齋藤綱記投手と宇佐見真吾捕手が移籍になるとのこと。
正直宇佐見捕手以外の方々はほとんど存じないのですが、投手と捕手同士のトレードということでお互いに相手のチームで活躍できるといいですね。
頑張ってほしいです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/19(月) 18:45:18|
- スポーツ
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6月も中旬になり、札幌まつり(北海道神宮例大祭でよさこいソーラン祭りではない)も終わって、いよいよ札幌も初夏になってきました。
気温もじょじょに高くなってきましたので、そろそろ出しておこうかということで、今年も「扇風機」を用意。
うちは「エアコン」などといういいものは無いので、この扇風機が涼をもたらす唯一の家電。
安物ですが、まあまあ頑張ってくれておりますです。
とはいえ、使うこと自体もそんなにないんですけどねー。
(^o^;)
それでも、室内に扇風機が出てくると、夏が来たなーという気がしますね。
6月でも場合によっては30度行くこともありますからねー。
今年の夏はどうなるのかな?
暑くなるのかなー?
今日は短いですがこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/18(日) 18:07:58|
- 日常
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今日は土曜日なのでウォーゲームをソロプレイ。

今日も先週に引き続きアバロンヒルの「FLIGHT LEADER」を遊びました。
ジェット戦闘機飛ばすの楽しい。
ヾ(゚ー゚*)ノ゙

今回も主人公のマイク君とマリーカ嬢にはF-4Eに乗ってもらいました。
また、盤外の敵陣の爆撃に向かうためにフランス製のミステール戦闘爆撃機二機に爆弾を搭載。
マイクのF-4とF-100を護衛に付けます。
相手はその迎撃に飛んでくるMig17が二機。

ミステールを護衛しながら飛ぶF-4とF-100。

ミステールを狙うMigを背後から機関砲で撃墜。
ここまではよかったんですけどねー。
(^o^;)

あれ?
小回りの利くMig17に背後に回られて熱戦追尾ミサイルを叩きこまれてしまいF-4はあっさりと墜落。
/(^o^)\ナンテコッタイ
まあ、マイク君とマリーカ嬢は脱出には成功しましたが。

そのMigもF-100のサイドワインダーで撃墜。
F-4の仇は討ってくれました。

損傷したミステールは爆弾を投棄しましたけど、無傷のミステールとF-100が残りましたので、これはまあ勝利でしょう。
マイク君とマリーカ嬢は残念でしたが。
(^_^;)

午後からは攻守ところを変えて第二戦目。
マイク君にはF-100に、マリーカ嬢にはF-5に乗ってもらい、対地攻撃に来るMig17を迎撃してもらいました。

Mig17は一番機二番機が護衛に、三番機と四番機が爆弾を搭載しているという設定。

マリーカのF-5は機関砲で爆装Migを一機撃墜。

一方マイク君はまたしてもMigに後ろを取られてあっさり墜落。
あるぇ?
( ºΔº )

もう一機の爆装したMigもマリーカ嬢が撃墜。
とりあえず爆撃を阻止することは成功。

マリーカ嬢は戦場を離脱することにも成功し、撃墜されずにすみました。
やれやれ。
うーん……
先週に引き続きマイク君は今週も二度も撃墜されてしまいました。
いやぁ、落とされまくりだぁ。
(>o<")
今回もプレイ中のツイートをこちらにまとめましたので、よろしければご覧ください。
23年6月17日のアバロンヒル「FLIGHT LEADER」で午前午後と二戦ソロプレイした時のツイートまとめ今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/17(土) 17:59:50|
- ウォーゲーム
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今日はプロ野球の元選手の方の訃報が二件飛び込んできました。
一つは中日の元投手杉下茂さん。
杉下さんは「日本で初めてフォークボールを投げたプロ野球投手」だそうで、「フォークの神様」とも言われたお方だとか。
12日に肺炎でにお亡くなりになられたそうで、97歳とのことでした。
残念ながら私は正直杉下さんの現役時代は存じませんで、監督としての記憶もなく、評論家としてぐらいしか存じませんでしたが、それでも「フォークの神様」という異名は存じておりました。
ご冥福をお祈りいたします。
もうお一方は広島の元投手北別府学さん。
広島の黄金期を支えたエースとして知られ、通算213勝という数字を残されたお方です。
残念ながらご病気になられてしまわれ、闘病かなわず本日お亡くなりになられましたとのこと。
65歳と言いますので、まだまだお若かったのに残念です。
北別府さんの方は私も現役時代を存じております。
阪神としてもなかなか打ち崩すことのできなかった投手だったのではないでしょうか。
ご冥福をお祈りいたします。
今日は立て続けの訃報にびっくりしました。
それではまた。
- 2023/06/16(金) 18:04:37|
- スポーツ
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今週末は何をプレイしようかなーと、そんなことを考えているときが一番楽しいとも言いますけど、今週末もジェット戦闘機を飛ばそうかなと思ったりも。

で、やっぱりこの「F-16ファイティングファルコン」や「FLIGHT LEADER」なんかをやりますと、あるマンガが脳裏に思い浮かんでくるわけですよ。(笑)
もうおわかりと思いますけど、新谷かおる先生の「エリア88」ですよね。
連載当時にコミックスを買いまして、その後いったん手放してしまったんですけど、やっぱりこういう空戦ゲームをやると読みたくなって買い直したというね。(笑)
内容はもうほとんど「暗記」しているレベルと言っていいくらいなんですが、また久しぶりに読み返しますかねー。
あの空気を味わいつつ、空戦ゲームをやるのも一興ですよね。
と言いつつ、週末何をやるかはまだ決めてはおりませんが。
(^o^;)
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/15(木) 17:52:15|
- 本&マンガなど
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今月もタミヤニュースが到着しました。
今回は650号。
いやぁ、すごい数字ですねぇ。

こちらが表紙。
今号は日本の陸上自衛隊のマークで、上が中部方面隊所属の第3師団のマーク、下が第3偵察戦闘大隊のマークとのこと。
新商品に16式機動戦闘車のC5バージョンが加わりましたので、その絡みでしょうかね。
今号の「博物館をたずねて」は、フランスの「ソミュール騎兵博物館・エンジン博物館」。
ソミュールには有名な戦車博物館があるが、他にも騎兵の歴史を扱ったこの騎兵博物館と、まさに動力源としての内燃機関のみを扱ったエンジン博物館というのがあるそう。
エンジンは動態保存されているものが多いそうで、エンジンだけが動いているところを見ることができるんだとか。
私は中学の時技術科授業でガソリンエンジンの仕組みを学びましたけど、こういうのは見てみたいですねー。
「第二次大戦イタリア軍装備解説」は第二次大戦の複葉機トップエースの二回目。
スペイン内戦に義勇軍として参加し、複葉戦闘機CR.32で3機を撃墜したマリオ・ヴィシンティーニは、第二次大戦に参戦したイタリア空軍のパイロットとしてもCR.42複葉戦闘機で活躍。
最終的に19機というスコアを獲得するも、東アフリカ方面で行動中に悪天候で山に激突して生涯を閉じたとのこと。
なんとまあ……
「第二次大戦機の真相と深層」は今回が50回目。
中島航空機の「橘花」が登場です。
ドイツのメッサーシュミットMe262にどことなく似ている橘花は、なんだかんだ国産開発したジェットエンジン「ネ20」を搭載した国産ジェット機なんだとか。
アメリカで展示されている機体とエンジンの写真が掲載されておりました。
巻中の情景写真はSd.kfz7/1の情景。
いわゆる20ミリ四連装搭載の8トンハーフトラックで、上空を向くはずの機関砲を水平射撃位置にセットし、やがて来るであろうソ連軍歩兵を待ち構えるという図のようです。
偽装した8トンハーフや冬用の白いヤッケ姿のドイツ兵たちが戦闘前のひと時といった感じでしょうか。
他にも面白い記事がたくさん。
今号も楽しませていただきました。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/14(水) 18:40:07|
- タミヤニュース
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プロ野球交流戦も先週は3カードおよび4カード目。
折り返しの6試合でした。
結果は、阪神は楽天に1勝2敗、日本ハムにも1勝2敗で2勝4敗と負け越し。
日本ハムも広島に3連敗のあと阪神に2勝1敗で2勝4敗の負け越しです。
_(:3 」∠)_ ウゴゴゴゴ
阪神は楽天戦の3戦目に湯浅投手が打たれて勝ちを逃したのが痛かったですね。
それが無ければ五割だったんですけどね。
日本ハムは広島に3連敗は予想外でした。
このところ調子が良かったので、1勝はできるものと思っていたんですけどね。
やはり若い打者が多いだけに、打てないときはさっぱり打てないということかもしれません。
まあ、泣いても笑っても交流戦も残り2カード。
今週は阪神は甲子園でオリックス3連戦のあと、同じく甲子園でソフトバンクとの3連戦。
日本ハムは横浜でDeNAと3連戦のあと、名古屋バンテリンで中日との3連戦です。
なんとかこの2カードを4勝2敗以上で切り抜けたいもの。
気持ちを新たにして頑張ってほしいですね。
交流戦の優勝はどのチームになりますのか。
今週も楽しみです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/13(火) 17:48:32|
- スポーツ
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先日誕生日を迎えまして、また一つ歳を食ってしまったわけですが、その際厚かましくもAmazonの欲しい物リストを公開させていただいたところ、フォロワーの皆様から大変多くのプレゼントを贈っていただいてしまいました。
本当にありがとうございます。
<(_ _)>

お二方よりAmazonのギフト券を贈っていただきました。
ありがとうございます。

DVDもお二方から贈っていただきました。
両方とも好きな作品です。
ありがとうございます。

TRPGのルールブックも贈っていただきました。
気になっていた作品でしたが、なかなか自分では買えないでいたので、本当にうれしいです。
ありがとうございました。

先日プレイしました「F-16ファイティングファルコン」のボックス版も贈っていただきました。
こんなに高額なものをいただいてしまい恐縮です。
本当にありがとうございました。
また、多くのお祝いのコメントも皆様から頂きました。
心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
<(_ _)>
以上、ご報告させていただきました。
それではまた。
- 2023/06/12(月) 19:04:01|
- Special Thanks
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今日のプロ野球交流戦阪神‐日本ハム戦は、1‐0で阪神の勝ち。
いやぁ、なんとか逃げ切りましたねぇ。
最後はひやひやものでしたよ、本当に。
(^_^;)
これでエスコンフィールドでの3連戦は阪神の1勝2敗で終了。
日本ハムに3タテされずに済んでやれやれです。
日本ハムも広島に3連敗してからの阪神戦でしたから、これは阪神には必死にぶつかってくるなとは思いましたけど、勝ち越されるとはねぇ。
一年間で日本ハムを応援しない3試合もこれで終了。(笑)
心置きなくまた日本ハムを応援しますよー。
特に火曜日からのDeNA戦には頑張ってね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/11(日) 17:49:45|
- スポーツ
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今日は土曜日なのでウォーゲームのソロプレイ。

今日はアバロンヒルの「FLIGHT LEADER」を遊びました。

今回はプレイヤーの分身たるマイク君に登場してもらい、F-100Dに乗ってもらいました。
また、僚機としてF-5Aに登場してもらい、こちらにはマリーカという女性キャラに乗ってもらうことに。
敵は反政府軍のMig19が二機です。

お互い斜めに交差する感じで飛行開始。

旋回して相手の後ろに回り込もうとします。
ここで、マイク君のF-100は旋回性能の悪さでやや大きく膨らむことに。

あれ?
と、気が付くとMigがF-100の背後に。
熱戦追尾ミサイルが見事に命中して、哀れ主人公はあっさり撃墜されてしまいます。
/(^o^)\ナンテコッタイ
一応脱出ルールで脱出には成功したのでやれやれ。
(^o^;)

残ったマリーカはMig二機を相手することになりますが……

一機の背後につくことに成功して機関砲で撃墜。
スコアを互角にすることに成功します。

しかし、マリーカのF-5もMigの機関砲を受けて墜落。
この戦いはMigの勝ち。

マイクもマリーカも乗機を落とされてしまったので、午後は二人でF-4Eに乗ることに。
僚機でミラージュ5を出して一緒に飛んでもらいました。
相手は午前中と同じMig19二機。

F-4は好きな機体なんですけど、海軍機が好きな私はF-4Eが空軍型なのがちょっと残念。
海軍型にも機関砲があればなぁ。

今回は両軍正面から。
RHミサイルがあると楽なんでしょうかね?

両軍入り乱れての旋回勝負。
とはいえ、そうなるとF-4にはちょっとつらい。

今回はマイク君も頑張って、推力と上昇の組み合わせでうまく敵機の背後を取り……

機関砲で見事に撃墜。
\(^o^)/ ヤッター

ミラージュの方もミサイルは外したものの機関砲でもう一機を撃墜。
今回は主人公側の勝利となりました。
(*´ω`) やれやれ
今回も午前午後で二戦遊ぶことができました。
「F-16ファイティングファルコン」もいいですけど、こっちもいいですね。
今回もプレイ中のツイートをこちらにまとめました。
よろしければご覧ください。
23年6月10日のアバロンヒル「FLIGHT LEADER」を午前午後の二戦ソロプレイした時のツイートまとめ今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/10(土) 17:58:09|
- ウォーゲーム
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今日は私の誕生日。
また一つ歳を食ってしまいました。
老人に一直線です。
少子高齢化の一端を担ってしまってますなぁ。
_(:3 」∠)_
と言いつつも、Twitterでは多くの方々にお祝いの言葉をいただきました。
ありがとうございます。
ヾ(゚ー゚*)ノ゙ ワァイ
ということで、誕生日のお祝いということで、短編SSを一本投下いたします。
タイトルは「スパイロボットサリー」です。
私の好きなシチュの一つの機械化ものです。
お楽しみいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。
スパイロボットサリー
『ジム! すぐに応援を送る! 無理はするな!』
「チーフ、ここで応援を待っていたら奴らはまた姿を消してしまいます。せっかくボスのバロウズが直接姿を見せたのですから、やつの追跡だけでもします」
俺は物陰から奴らの交渉の様子をうかがう。
犯罪組織ロブラグループのボス、バロウズ。
めったに姿を見せないというやつが現れたのだ。
見失うわけにはいかない。
『ジム、いいか? 無理はするな! 応援が行くまで待て!』
「やつが移動します。また後で連絡します」
俺は無線を切って、バロウズの追跡にうつる。
どうやら車に乗って移動するようだ。
どこに行くのか確かめて……
その瞬間、俺は強い衝撃を受け、そのまま意識を失った。
******
ピピッ……
起動信号を受信する。
ゆっくりと意識が回復してくる。
ここは?
俺はどうなったんだ?
ピッ……
各部チェック……
首から下の部分の反応なし、接続が切断されている可能性。
脳本体の接続に異常なし。
カメラアイ、音響センサー、臭気センサー異常なし。
「あ、え、い、う、え、お、あ、お」
発声機能異常なし。
な、なんだ?
俺はいったい何をやっているんだ?
カメラアイ?
センサー?
えっ?
何がどうなったんだ?
俺はまぶたを開く。
膨大な光量がカメラアイに入りこみ、俺はすぐに光量を調節して最適化する。
様々なデータと周囲の状況が映し出され、首から下の信号がキャッチできていないことと、ここが何か様々な機器類が置かれた室内だということがわかる。
なんだ?
俺の目はどうなったんだ?
ピッ……意識修正を実行。
すぐに俺は自分のカメラアイが問題ないことに気付く。
俺の目はカメラアイなんだから、体内や外部の様々な情報がディスプレイ表示されるのは当然なのだ。
首から下の信号が来ていないのは気になるが、現状では確認するすべがない。
ただ、各センサーの信号から判断する状況では、俺の躰は立った状態であり、背後と両側から固定されているようだ。
「お、目を開けたな。いやぁ、それにしても美しい。中身があの男とは思えんな」
白衣の男性たちと俺の機能を確認していた男がこちらにやってくる。
俺はメモリーから彼の顔のデータを引き出し、彼がロブラグループのボス、ハーディ・バロウズであることを確認する。
ハーディ・バロウズ!
俺が追っていたやつじゃないか。
俺はこいつに捕らわれてしまったのか?
「お目覚めかね、有能な警察官君。名前は確かジム・エバンズだったかな?」
バロウズが俺の名前を呼ぶ。
こいつ……俺の名前を知っているのか。
「くっ、貴様はバロウズ……」
えっ?
俺は驚いた。
音響センサーに届いた俺の声は、まるで女性のような高音だったのだ。
今のは俺の声なのか?
「そう、その通り。私はバロウズだ。そして君の所有者でもある」
にやりと笑うバロウズ。
若く精気にあふれたハンサムな男だ。
おそらく女性にはモテるだろう。
彼がどういう人物かを知らなければだが。
「所有者?」
俺は女性のような声で聞き返す。
先ほどの声は聴き間違いではない。
やはり俺の声は女性の声のようになっているらしい。
それにしても、バロウズが俺の所有者だと?
「そうだよ。君は今日から私のために働くスパイロボットだ。君にはわざわざトップクラスのモデルのようなボディを用意したんだから、しっかり働いてくれたまえ。わはははは」
バロウズが笑っている。
スパイロボット?
トップモデル?
どういうことなんだ、いったい?
「ふざけるな! 俺は警察官だ! 誰が犯罪組織のボスのためになど働くものか!」
「わはははは……本当に美しい声だ。だが、その言葉遣いはよくないな。君はものすごい美人なんだから、ちゃんとそれにふさわしい言葉遣いをしなくちゃ。言葉遣いを修正したまえ」
言葉遣いだと?
お前のような相手に言葉遣いなど!
ピッ……命令を受領しました……言葉遣いを修正します。
えっ?
な、なに、今の?
頭の中で何かが……
私はいったい?
「失礼いたしましたバロウズさん。ですが、私は警察官です。あなたのために働くことはできかねますわ」
えっ?
私は自分の口から出てきた言葉に驚いた。
どうして私は女性のような言葉遣いを?
私に何が起こっているの?
「ふむ。今の段階では君がそう思うのは無理もないか。だが、まあ、すぐに君は私のために喜んで働くようになるのさ。おい、プログラムを作動させてくれ」
「かしこまりました」
白衣の男性がバロウズさんに従って何かスイッチを押したようだけど、私はそれよりもバロウズさんの言葉が気になった。
私が喜んで彼に従うと?
「それはあり得ません。何が起ころうと私は……」
ピッ……マスターに対する服従プログラム作動。
あ……えっ?
私は……
私の中で何かが切り替わっていく。
私は……
「失礼いたしましたバロウズ様。私はバロウズ様が所有するスパイロボットです。バロウズ様のために働きます」
私はバロウズ様にそう答える。
プログラムが走り出し、私は何が正しいことかを理解した。
私はバロウズ様の主有するスパイロボットであり、バロウズ様のために働くのよ。
な?
えっ?
私がバロウズ様のために働く?
私は警察官であり、バロウズ様は犯罪者よ。
そんなことありえない……
ありえないはずなのに……
私は彼のために働くのが当然だと感じている。
彼からの命令を待ち望んでいる。
どうして?
どうしたらいいの?
「さて、いつまでもその状態じゃかわいそうだな。胴体の起動もさせてやれ。安全機能は働いているんだろう?」
「はい。それは問題ありません」
バロウズ様が白衣の男性に話しかける。
くっ……
どうして私はバロウズ様などと考えてしまうのだろう……
彼はこれまでいろいろと犯罪行為を犯しているというのに……
私は彼に対してとても好意を感じ始めているわ……
ピッ……
あ……
首から下の信号が流れてくる。
切られていた接続がつながったのだ。
私はすぐにボディ内各部のチェックを行い、エラー信号が来ないことを確認する。
バッテリーの残量こそ28%と少ないものの、それ以外に問題は無い。
ただ、実際に動かしてみるまではわからないところもあるだろう。
「どうだ? 躰に問題は無いか?」
「はい。現時点で体内各部に異常は確認されていません」
私はバロウズ様の問いかけに答える。
悔しい……
どうしてこんな男の言いなりにならなくてはいけないのか……
でも……
でも、彼の命令を待ち望んでいる私がいることも感じるのだ。
くそっ……
私はこのまま彼の意のままにされてしまうというのだろうか……
ガキンと音がして私の躰を固定していたアームが外れる。
その瞬間よろよろと前のめりになってしまう私。
なんとか躰を制御してバランスを取り、足を前に出すことで転倒を回避する。
ふう……
まだ躰の制御がうまくいかなかったようだわ。
でも、これで微調整も完了したので、今後は大丈夫よ。
「ふむ。問題は無さそうだな」
「はい。各部の制御に問題はありません。微調整も終了いたしました」
にやにやと笑っているバロウズ様の顔が憎らしいはずなのに、とても魅了されてしまっている私がいる。
そして私は彼に命令されたがっている。
悔しい……
なんとかこの状況を脱したいのに……
私はバロウズ様の指示に従って、その場を歩いたり、屈伸運動をしてみせたり、物を持ってみせたりする。
私の躰は全く問題なく動き、私は自分でもこの躰のすごさに感心した。
今のロボット技術はこんなにもすごいのね。
人間の時よりもはるかに素敵な躰に感じるわ。
「よし。問題は無いな。これでお前は完成だ。ふふふ……」
意味ありげに笑っているバロウズ様。
「ありがとうございます、バロウズ様」
でも、私はなんだかうれしくなって、彼に礼を言ってしまう。
私の躰が完成したのだ。
これで彼の役に立てるんだわ。
「それでこいつは何体目だったかな?」
「はい、七体目になります」
バロウズ様が白衣の男にたずねている。
私は七体目ということなの?
「そうか。それじゃお前は今日からスパイロボットSR07。コードネームは……そうだなサリーでいこう。うん、お前のコードネームはサリーだ。登録しろ」
「かしこまりました。私はスパイロボットSR07。コードネームはサリーです。よろしくお願いいたします」
私は自分のナンバーとコードネームを復唱し、バロウズ様に一礼する。
なんていい気持ちなの。
コードネームを与えられることがこんなに気持ちがいいことだなんて……
私はサリー。
スパイロボットSR07、コードネームサリー。
以前の私はジムという名前だったはずなのに……
今はこの名前がとても自分にぴったりだと感じるわ。
******
動作確認を終えた私は、部屋で充電をしながら待機しろと命じられた。
私はあてがわれた部屋に入り、腰の後ろにあるソケットにコードを差し込んで充電を行なう。
胸の部分にあるバッテリーに充電が開始されると、なんだか躰がポカポカするようで気持ちがいい。
現状なら2時間ほどで充電は完了するはずだわ。
部屋にある鏡に映る私の姿。
そこには美しい裸体の若い女性が映っている。
私……本当に女性型のロボット……スパイロボットになってしまったんだわ……
下を向くと二つのおわん型の胸が見えていたとはいえ、こうして鏡に映し出されるとその事実を認めないわけにはいかない。
バロウズ様は本当に私を女性型のスパイロボットにしてしまったのだ。
おそらくもう元の人間の躰に戻ることはできないのだと思う。
私は今後女性型スパイロボットとして生きていくしかないのね……
それにしても……
彼をバロウズ様などと呼ばなくてはならないのは不愉快なはずなのに……
今の私にはどうしてもそう思うことができない。
彼に命令されるのがうれしく、彼に従いたいと思ってしまう。
口調にしてもこんな女性らしい口調ではなかったはずなのに、以前どんな口調で喋っていたのかももうよくわからない。
メモリーを参照すればいいんだろうけど、なぜかアクセスはできなくされている。
おそらく早く私の脳が自分をスパイロボットと認識するようにしているのだろう。
私の脳の持ち主だった人物はジム・エバンズという男性で警察官だった。
そのくらいしか思い出せないわ……
ピッ……
やがてバッテリーがフル充電になったことが表示される。
これでおよそ48時間の連続行動が可能になる。
私は腰のコードを抜き取り、ソケットのカバーを閉める。
私の外見は人間の女性そのものであり、外皮も柔らかい素材でできていて、人間の皮膚そっくりに作られている。
さらに内蔵の発熱機を備えているため、人間の体温と同じ36度程度の熱を常時発するようになっていて、触った程度では人間の皮膚と違うということを見抜くのは難しいはず。
これはもちろん私のような女性型のスパイロボットは、性的誘惑による情報収集も選択肢の一部となるため、セクサロイドとしての機能も持っているからなのだ。
充電が終わった私は、椅子に座って命令を待つ。
早く次の命令が来ないかしら。
待ち遠しいわ。
******
ピッ……
音響センサーが電話の着信音を捉える。
私は立ち上がって電話に出ようとする。
どうやらスリープモードに入っていたらしい。
充電完了からまた2時間ほど経過していたようだわ。
「はい」
私は受話器を取って返事をする。
『サリーか? すぐにボスの元に来るように。あ、ちゃんと支度をしてくるんだぞ』
「かしこまりました」
受話器の向こうからの命令を私は正当なものと判断し、バロウズ様の元へ行くべく支度を始める。
そういえば羞恥機能がオフになっていたみたいで、私のボディは裸体をそのままさらしていた。
支度をしてくるように命じられなければ、裸のままバロウズ様の元へ向かっていただろう。
私は羞恥機能をオンにする。
なんだか急に恥ずかしくなってきた。
ここに私一人で良かったわ。
私はロッカーから着るものを取り出していく。
ブラジャーを胸に着け、ショーツを穿いてガーターベルトを着け、ストッキングを穿いていく。
ジム・エバンズとしては一度も身に着けたことが無いはずのものなのだけど、私は全く問題なく身に着けることができた。
おそらくもともと女性型スパイロボットとしてプログラムされていることの一つなのだろう。
私はそれからタイトスカートのスーツを身に着ける。
鏡を見て微修正をし、メイクをして髪を整える。
メイクもおそらくジム・エバンズはまったくしたことがないだろうが、少しも問題は無い。
今はバロウズ様に会うだけなので軽めのメイクだが、これから与えられる任務によっては男性が魅力に感じるメイクをすることになるだろう。
「これでいいわ」
私は再度鏡を見て自分の姿を確認する。
どこかの企業に勤めるどこにでもいるような女性の姿だ。
これならほぼ誰もが私をスパイロボットとは思わないはず。
私はなんだか気分がよくなり、意気揚々と部屋を出た。
廊下を歩く私を、バロウズ様の配下の方々がすれ違いざまに目で追ってくる。
彼らはほぼすべてが男性であり、私の容姿に目を向けている可能性が非常に高い。
スパイが目立つのはある意味ではよくないことではあるのだが、私はターゲットに見つけられることも主任務の一つであり、そのためにこの容姿は役に立つのだ。
男性の目を惹き付けるのは心地がいいわ。
「失礼いたします。スパイロボットSR07、コードネームサリー、まいりました」
私はバロウズ様の部屋に入り、一礼する。
「おう、来たか」
バロウズ様がわざわざ椅子から立ち上がって私のところまで来てくださる。
「ふふ……本当に美人だな」
そう言って私の頬をなでるバロウズ様。
「ありがとうございます。私の顔と躰は男性の多くが美しい女性と認めるものになっているかと思われます」
「そうだな。そうじゃないと困る」
「はい」
バロウズ様の欲しがる情報をお持ちなのは、たいていが男性の方。
だから男性の多くが惹かれる顔や躰をしている必要があるのだ。
「まあ、中身は男だがな」
ニヤッと笑うバロウズ様。
私はハッとする。
そうだわ……
確かにバロウズ様のおっしゃる通り、私の脳は男性のもの。
しかも、バロウズ様を逮捕しようとしていたはず。
それなのに私はこうしてバロウズ様の前に立っている……
うふふ……
私は内心で笑みを浮かべる。
それがどうしたというのかしら。
私はバロウズ様に所有されるスパイロボットSR07。
コードネームはサリー。
こうしてバロウズ様の前に立っているのは当たり前のことだわ。
「さて、お前に仕事をやる」
バロウズ様はそう言って、ポケットから写真を取り出し私に見せる。
写真に写っているのは仕立ての良いスーツを着こなした中年の男性。
車の後部座席に乗り込むところを写したものだ。
「こいつの顔を覚えろ。こいつはトニオ・ベングラーと言って、最近うちのグループと取引をしたがっているやつなんだが、どうも信用ならん。裏があるのではないかという気がする」
私はバロウズ様に言われたとおりに写真の男の顔を記憶する。
トニオ・ベングラー……
バロウズ様が信用できない男。
「こいつに近づいてうちと取引をしたがる理由を探れ。できるな?」
「もちろんです。私はバロウズ様にお仕えするスパイロボットSR07。バロウズ様のためならなんでもいたします」
私はそう答えて微笑みを浮かべる。
かなりの高確率で私の微笑みは男性に好印象を与えるはずだ。
「ふふっ……これはテストのようなものだ。お前がちゃんと私の役に立つかどうかのな」
「かしこまりました。バロウズ様をご失望させないよう全力を尽くします」
「頼んだぞ」
私の肩をポンと叩かれるバロウズ様。
私は再び一礼をしてバロウズ様の部屋を出た。
******
私は唾液腺に催淫剤と自白剤を仕込み、身支度を整え、黒いミニドレスにガーターストッキングを身に着けてターゲットの元に向かう。
データによればトニオ・ベングラーは夜は酒場で過ごすことが多いとのこと。
私は任務を遂行するワクワク感を感じながら、夜の町を歩いて行った。
酒場に入ると男たちの視線が私に向く。
席に着いて足を組んだだけで息を飲む男たち。
なんて気持ちがいいのだろう。
男には味わうことのできないだろう快感だわ。
私は時折足を組みなおして、男たちの目を楽しませてやる。
うふふふ……
やがて現れるトニオ・ベングラー。
私はさりげなく彼の元に行き、挨拶を交わす。
最初は私を不信の目で見た彼も、すぐに私の胸や足をじろじろと眺めてくるようになる。
うふふ……
なんて容易いのかしら……
私は彼と酒を楽しみ、巧みな会話で彼の自尊心をくすぐってあげる。
やがて私は彼とキスをし、唾液に混ぜた催淫剤を流し込む。
興奮した彼は私を部屋に誘い、私は彼と一晩を過ごすことに成功した。
******
「ふふ……で、得た情報がこれか」
バロウズ様が私が手渡したメモリーを手に笑みを浮かべている。
「はい。聞き出した結論から言いますと、ターゲットの目的は裏社会に力を持つバロウズ様と懇意になりたいというもので、特に裏面の考えは無いようでした」
私は口頭でも聞き出した情報をお伝えする。
「そうか。よくやった」
「ありがとうございます、バロウズ様」
バロウズ様のお言葉に、私は思わずうれしくなった。
私はあの後ターゲットとベッドを共にし、キスで自白剤を流し込んで情報を得た。
彼はおそらく私との行為に夢中で、自分が情報を漏らしたことにもあんまり気付いていないだろう。
彼は私の中に3度も出し、充分に満足した様子だった。
私は彼と別れ、こうしてバロウズ様の元へと情報を持ち帰ったのだ。
「サリー」
「はい?」
バロウズ様に名前を呼ばれ、私は一瞬戸惑う。
「お前、この情報を持って警察に行こうとは思わなかったのか?」
ニヤッと笑うバロウズ様。
「バロウズ様、質問の意味がわかりません」
「お前の脳はジム・エバンズとかいう警察官だったやつだ。私のことをずいぶん嗅ぎまわっていたじゃないか。その情報があれば私を追い詰めるきっかけにできたんじゃないのか?」
バロウズ様の質問の意図を私は理解する。
「バロウズ様、私の脳は確かにジム・エバンズのものです。ですが、今の私はバロウズ様にお仕えするスパイロボットSR07、コードネームサリーですわ。バロウズ様を警察に逮捕させるような行動をするはずがございません」
私は胸を張る。
私はバロウズ様が所有し、バロウズ様に忠実に仕えるスパイロボット。
警察は敵であり、バロウズ様を逮捕などさせはしないわ。
「ふふっ……それでいい。これからも私のために働け。いいな?」
「もちろんですバロウズ様。私はバロウズ様のためならなんでもするスパイロボットです。どうぞ何なりとご命令を」
私は笑顔で一礼する。
私はもうジム・エバンズなどではないわ。
彼の存在などもう消えたようなもの。
今の私はスパイロボットSR07、コードネームサリーよ。
さあ、バロウズ様……次の命令を私に下さいませ。
私は自分が高性能なスパイロボットに生まれ変わったことを誇らしく感じていた。
END
いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/09(金) 19:00:00|
- 怪人化・機械化系SS
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今日はプロ野球の五月の月間MVPが発表されました。
(*'▽')
セ・リーグからは投手部門で阪神の大竹耕太郎投手が、野手部門では中日の細川成也選手がそれぞれ受賞。
なんとお二人とも昨年初めて行われました「現役ドラフト」での移籍組。
大竹投手、細川選手ともに移籍先の球団でしっかり活躍しての受賞です。
これは現役ドラフトという制度にとっても、大いに喜ばしいことではないでしょうか。
今年の第2回にも期待が持てるようになりますね。
パ・リーグからは投手部門で日本ハムの加藤貴之投手が、野手部門では同じく日本ハムの万波中正選手が受賞。
こちらは両部門ともに日本ハムからの受賞ということで、ファンとしてはうれしい限り。
それだけ先月の日本ハムはなかなかに頑張ったということでしょう。
最下位から4位まで上がりましたしね。
なお、今回受賞した四人はいずれも初受賞とのこと。
この受賞を糧に、さらなる活躍を期待したいと思います。
中日の細川選手に関しては、阪神戦以外でお願いしますねー。(笑)
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/08(木) 17:43:50|
- スポーツ
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いつの間にか札幌の初夏の風物詩になりました「よさこいソーラン祭り」が、今年も明日から開催です。
今夜前夜祭も始まってますね。
今年はもう第32回なんだとか。
もうそんな年数やっておりますのかー。
長いですねぇ。
新しい祭りと思っていた「よさこいソーラン」も、なんだかんだもう「伝統の行事」になってきた感じですよね。
明日から今週末にかけては交通規制も行われるようです。
その意味では普段通りの通行はできないので気を付けなくてはなりません。
まあ、今札幌は「北海道新幹線」の札幌延伸工事で札幌駅前が普段通りではないですから、元から普段通りじゃないと言ってもいいかもしれませんが。(笑)
この「よさこいソーラン祭り」も、今後50回100回と続くお祭りになるんでしょうかね。
続いてほしいですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/07(水) 18:30:35|
- 日常
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先週2日の阪神-ロッテ戦が雨で昨日にずれ込んだので、先週の両チームの勝敗は今日記事にしました。
交流戦最初の2カードは、阪神日本ハム両チームとも勝ち越し!
ヾ(゚ー゚*)ノ゙ やほーい!
日本ハムはヤクルトに2勝1敗のあと巨人にも2勝1敗。
4勝2敗で二つの勝ち越しです。
いやぁ、なんだかんだ勝てるようになってきましたねぇ。
うれしいですねぇ。
これでケガ人が戻ってくれば、戦力がさらに増しますねぇ。
一方阪神は西武との初戦に勝って9連勝したものの、そこから連敗して1勝2敗。
しかしロッテには負けなしで2勝1引き分けで3勝2敗1引き分けと一つ勝ち越しで終えました。
こちらも西武での負けをロッテ戦で返せたのはよかったですね。
正直交流戦は勝ち越せるに越したことは無いですが、五割で御の字と思ってましたから、残り試合もなんとか五割維持できるように頑張ってほしいところです。
ただ、こちらは投手陣がややお疲れなのか不調の方が出始めてきましたねぇ。
心配です。
今日からは交流戦の3、4カード目。
日本ハムはエスコンフィールドで広島戦のあと阪神戦。
阪神は仙台楽天モバイルで楽天戦のあとエスコンフィールドで日本ハム戦です。
ついに来てしまう阪神‐日ハム戦。
悪いがハムにはここは負けてもらわねば。(笑)
(^o^;)
今週も両チーム頑張れ。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/06(火) 17:35:34|
- スポーツ
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日本ハムの逆輸入ルーキー加藤豪将選手が活躍してますねー。
アメリカのメジャーにもいたことがある28歳の選手ですので、“ルーキー”というのは語弊があるのかもしれませんが、さすがと言っていい打撃です。
昨日のヒットでデビュー以来8試合連続のヒットだそうで、これは新記録なんだとか。
ちなみに前記録は同じ日ハムの清宮選手のデビューから7試合連続ヒットだったそうで、清宮君そんな記録持っていたんですねー。
(^o^;)
これで当面のセカンドは加藤選手で決まりでしょうね。
この調子で頑張ってほしいです。
それにしても、やっとハムも調子が上がってきましたね。
投打がかみ合ってきた感じですよね。
この状態をできるだけ維持してほしいですねー。
がんばれ日本ハム。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/05(月) 19:08:03|
- スポーツ
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今日のプロ野球交流戦で阪神はロッテと対戦。
ロッテの先発はあの佐々木朗希君。
阪神の先発は才木君でした。
結果は2-0で阪神の勝ち。
佐々木君に黒星を付けることに成功です。
ヾ(゚ー゚*)ノ゙ とらほー!
いやぁ、序盤から中盤にかけては佐々木君にノーヒットノーランでもやられそうな雰囲気で、これはなんとか1点取ってくれーと思うような展開でしたが、阪神の才木君も負けず劣らずの好投でロッテ打線を寄せ付けませんでしたねー。
そして先に点を取ったのは阪神で、大山選手のタイムリーで1点。
その後梅野選手のホームランで2点目。
この2点を才木君が守って完封勝利。
よかったよかった。
一昨日の中止で明日もロッテ戦があり、今週は9連戦。
大変ですけど頑張ってほしいですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/04(日) 17:56:31|
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今日は土曜日なのでウォーゲームをソロプレイ。

今日は国際通信社さんの「F-16ファイティングファルコン」をソロプレイしました。

今回は分身をミラージュ5に乗せて飛ばしました。
どうやら変な書類にサインして、砂漠の国のエリアなんちゃらというところに行かされたようです。(笑)

相手は反政府軍のミグ21。
二対二でまずは一戦。

まずは機関砲射撃で一機を損傷させ……

もう一機もサイドワインダーで撃墜したので、この一戦はここまでに。
分身君は一機撃墜一機撃破の殊勲でした。

午後からは第二戦。
今回はエリアなんちゃらからも髪の長い司令官のクフィルと、ネズミーランドのネズミさんと同じ名前の人のF-14にもご登場願うことに。
(^o^;)

反政府軍もミグ4機でお相手。
さすがに四対四だとちょっと動かすのは大変。
( ºΔº )

しかしさすがにF-14は強い。
まずは機関砲で一機目撃墜。

二機目も機関砲で撃墜。

三機目はクフィルが機関砲で撃墜。

今回反政府側はダイス目に恵まれませんでしたねー。
せっかくのチャンスもことごとくダイス目に裏切られてスカりっぱなしでした。
HSミサイル二発撃って6ゾロに11ですもんねぇ。

残り一機は離脱しようとしたところをF-14のHSミサイルで撃墜。
今回は分身君の出番はありませんでした。
(ノ∀`)アチャー
今回もプレイ中のツイートはこちらにまとめました。
よろしければご覧ください。
23年6月3日の国際通信社「F-16ファイティングファルコン」を二戦ソロプレイした時のツイートまとめ今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/03(土) 18:27:11|
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昨日は夕食後にちょっとイスカンダル星までお出かけ。(笑)

ボンサイゲームズさんの「STAR BLAZERS」を遊んでみました。
このゲームは1974年(昭和49年)に放送されました一番最初の「宇宙戦艦ヤマト」におけるイスカンダル星までの航海をシミュレートするソロプレイ用ゲームです。
プレイヤーは航海を進めていく途中で起こるイベントを乗組員たちを使ってクリアしていくという感じで、誰を使うのか、またそのタイミングで使える乗組員が誰なのかを把握して航海を進めていかなくてはなりません。

今回は初プレイに近いような感じでしたが、ヤマト発進!

今回の航海では、劇中同様バラン星にはドメル将軍が着任。
ヤマトは波動砲を使用して窮地を切り抜けます。

イベントによってはアニメで登場しなかったキャプテン・ハーロックも出現。
任意のタイミングでダイス目を足してくれるありがたい存在です。(一回のみ)

今回はドメル率いる空母艦隊との「七色星団の決戦」までやったところで、夜遅くなってしまったのでここまでに。
次回は最後までやりたいですね。
(*´ω`)
発売されてすぐにポチッたゲームでしたが、買ってよかったです。
ちょっとダイスを振りすぎるきらいが無いわけではないですが、その分燃えますかねー。
面白いです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/02(金) 18:36:40|
- ウォーゲーム
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いやぁ……私が記事にしたら止まるかもなぁと思いましたが、見事に連勝ストップしちゃいましたなぁ。
_(:3 」∠)_ うごごごご
阪神は昨日の西武戦を0-4で完封負け。
連勝が9で止まり、月間20勝も達成できませんでした。
(>o<") アー
残念。
めったにないチャンスだったんですけどねぇ。
西武投手陣の苦肉のブルペンデーの小刻みリレーにやられてしまいましたねぇ。
打てなかったなぁ。
とはいえ、五月月間19勝5敗は立派の一言。
先月だけで14も貯金を作ったんですねー。
すごいー。
あとはこの貯金をさらに伸ばしていきたいところ。
まずは今日勝って連敗をしないようにしたいですね。
頼みますよー。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/01(木) 18:03:38|
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