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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

近場で済ませました

今日の札幌は午前9時40分が一番暖かかったようでマイナス5.9度まで「上がった」ようですが、そこからまた下がりまして、わずか2時間後の11時36分に本日最低気温となるマイナス8.9度を記録。
日中もかなり寒い一日となってしまいました。

それと同時に今日は朝から雪もすごく、風こそ弱くて吹雪にはならない感じでしたが、それでもかなり視界が遮られるほどの雪がずっと続く状況。
いつもですと月曜日は週末で使い果たした食料品を購入するために買い物に行く曜日なのですけど、さすがに本日はどうしようかなーと悩みました。

結局いつものスーパーに行くのはあきらめ、多少割高になりますけど、家のすぐ近くにあるセイコーマートで食料品を調達することに。
ほんと近くにセコマがあるのはありがたいですわぁ。(*´ω`)

セコマのおかげで食料品も確保したのでやれやれ。
とはいえ、今晩くらいまで雪が降るようなので、明日は除雪ですなー。
( ˘ω˘)ふう

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/31(月) 17:47:36|
  2. 日常
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トロピカル~ジュ!プリキュア終了

今日で一年間続いた「トロピカル~ジュ!プリキュア」も終了。
お疲れ様でした。
一年間無事に終わってなによりでした。

いやぁ、それにしても変身を夢落ちにしてしまったり、しんみりしたシーンなのに大道具が倒れてきたりと、最後までしんみりさせないぞって感じで楽しませてくれましたね。
また、ローラがグランオーシャンに戻って女王になることに決めたため、記憶を消されることになってしまいましたけど、それに対する備えとして、人魚でも人間でもないから記憶を失わないという理由であとまわしの魔女の配下たちに記憶のサポートを依頼するというのは驚きました。
本当にこの作品は明確な悪の存在っていなかったですねー。

最後は多分女王もそうなるだろうとわかったうえでローラを人間界に行かせたんだと思いますけど、まなつと再会してめでたしめでたし。
いい最終回でした。

でも、まなつが犬の糞を踏む必要はあったのか? (笑)

来週からはデリシャスパーティプリキュア。
また一年間楽しませていただければと思います。
楽しみです。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/30(日) 17:52:00|
  2. アニメ
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独軍が勝つのは難しいなぁ

今日は土曜日ということでウォーゲームのソロプレイをば。

074_20120623190335.jpg
今日はコマンドマガジン日本版74号付録の「ドイツ装甲軍団」シリーズの一作、「スモレンスク攻防戦」をソロプレイしました。

22012901.jpg
こちらが初期配置。
このゲームも初期配置の位置は決まっているので楽です。

勝利条件はお互いに獲得した得点の多い方の勝利。
独軍は都市の占領が得点に、ソ連軍は独軍の装甲ユニットを除去するなどで得点を獲得します。
同点の場合はソ連軍の方が勝利。

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1ターン終了時。
独軍はまずは自動車化歩兵師団の先遣隊でスモレンスクを占領。

22012903.jpg
第3ターン終了時。
両軍に増援が続々と出始めて盤上をにぎやかにしていきます。
独軍はこの大量に現れるソ連軍を次々に除去していくことが必要ですかねー。

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両軍の部隊がスモレンスク周辺に集まって混戦状態に。
独軍はこのため装甲ユニットを失うことに。

22012905.jpg
第6ターン終了時。
独軍はスモレンスクをどうやら確保するも、ソ連軍はイェルニャとドロゴブーシィを死守すべく部隊を下げます。
そのため、独軍はスモレンスクに集まった部隊をばらして両都市に向かわせますが……

22012906.jpg
なんとー!
その隙にソ連軍のスモレンスク周辺に残った部隊がスモレンスクを奪回。
/(^o^)\ナンテコッタイ

22012907.jpg
独軍はがっちり守られたイェルニャとドロゴブーシィをあきらめ、スモレンスクを取り返すことに。
さすがに独軍が集まるとスモレンスクは取り戻すことができましたが……

22012908.jpg
ゲーム終了時。
独軍はスモレンスクの二ヘクスを占領したことで3点を獲得。
一方ソ連軍は独軍の装甲ユニットを三つ除去してこちらも3点獲得。
同点ということになり、ソ連軍の勝利となってしまいました。
(^o^;) Oh

やっぱりこのゲーム、なかなか独軍は勝てませんなぁ。
今回も大事なところでソ連軍にいい目が出ましたが、全体的には独軍側にいい目が多かったくらいなんですけどねぇ。

22012909.jpg
両軍の失われたユニットたち。
ソ連軍をこんなに除去しても勝てないというね。
(>o<")

今回もプレイ中のツイートをこちらにまとめましたので、良ければご覧くださいませ。
22年1月29日の「ドイツ装甲軍団」シリーズの一作、「スモレンスク攻防戦」をソロプレイした時のツイートまとめ

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/29(土) 17:45:24|
  2. ウォーゲーム
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今年の選抜はクラーク記念国際

明日明後日と今季最大級の寒気が入り込むという道内は、まだまだ春の足音が聞こえてくるには程遠いわけなのですが、それでも春はじょじょに近づいてくるようです。

来週にはプロ野球のキャンプインとなりますし、今日は3月に行われます春の選抜高校野球大会の出場校が発表となりました。
北海道からは一校のみで、深川市にあります私立「クラーク記念国際高校」が初選出です。

クラーク記念国際は通信制をメインにした高校のようで、2014年に硬式野球部が発足。
昨年の秋季北海道高校野球大会に優勝し、今回の選出につながったということなんですね。
最近名前を聞くようになったなぁと思いましたが、優勝するほどの力を着けていたとはびっくりしました。

今のところは3月の18日から甲子園球場で開催される春の選抜高校野球。
これ以上の感染拡大で大会の開催に支障が出ないことを祈りたいです。
選手に感染者が出た場合どうするのかとかも、考えていくしかないんでしょうね。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/28(金) 18:03:44|
  2. スポーツ
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薔薇王の葬列

先日妹から話を聞いて気になったアニメ、「薔薇王の葬列」を配信で見ることができました。

幸いGYAOさんで一話と二話を見ることができたので、第三話以降も見られそう。
どうも二クールで原作全部を詰め込むのではないかという話ですけど、確かにやや駆け足的な雰囲気はありますね。

物語はイングランドの王位を争うランカスター家とヨーク家の内戦となったいわゆる「ばら戦争」でして、それをウィリアム・シェイクスピアが戯曲とした作品を基にした菅野文さんのマンガが原作なんですね。
「ばら戦争」は以前当ブログでも記事にしたことがありますので、気になったところです。

主人公リチャード君(のちのリチャード3世)は、両性具有で生まれたために「呪われた子」として母に疎まれるも、父であるヨーク公には愛され、そのため父に対する思いがすごく強いものになってしまったみたいですねー。
今後どうなるのか気になりますねー。

ともあれまた楽しみなアニメができました。
続きを待ちたいと思います。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/27(木) 18:24:04|
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無念の解体

全国的な新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が続く中、北海道も明日から来月20日まで「蔓延防止重点措置」が適用となります。
これによって飲食店等の営業時間の時短要請や企業の分散通勤、テレワークの推進等が求められることになりますが、同時にイベント等の上限人数の限定やイベント自体の中止も行われることになるようです。

そしてすでに中止が決定しております札幌の雪まつりですが、今日から製作途中だった雪像の解体作業が始まったとのニュースが。
うわぁ……残念ですねぇ。

今年は大雪像は作らず、規模を縮小して中雪像をメインに小雪像を配置するという形での開催という予定ではありましたが、残念ながらそれもかなわぬことになってしまいました。
そのため、危険防止の意味もあり製作途中だった雪像も解体されることに。

いつもの年ですと、やはり危険防止のため雪まつり閉幕の翌日には早くも惜しまれながら解体されていくわけですが、それでも多くの見物客を楽しませてから解体されていくわけです。
それが今回は完成することすらなく解体ですからねぇ。
さぞかし無念の解体ではないでしょうか。

とはいえ、やはり現状の感染拡大中ではやむを得ないところだと思います。
少しでも早く終息してほしいですねぇ。
あと少しの辛抱だと思いたいです。
なんとか頑張りましょう。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/26(水) 18:39:16|
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明後日から蔓延防止措置適用へ

効果があると思う人、効果がないと思う人、それぞれ思うことはありましょうが、北海道でもどうやら今晩正式に決定され、明後日から「蔓延防止措置」が適用となるようです。

期間は来月20日までとなるようで、約一ヶ月近くできる限り外出を自粛し人流抑制を行なおうということですね。
ただ、今回は飲食店の時短要請やイベントの人数制限等は行われるものの、公共施設の休館等は行わないそうで、札幌の地下鉄も通常運行とのこと。

それにしてもオミクロン株の感染力の強さはすさまじい感じですね。
重症化しづらいと言っても人数が増えれば病床使用率は上がりますし、高齢者の感染数も増えてしまうということで、やはり「蔓延防止措置」というものを行なう必要はあるだろうなぁという気はします。

個人的には「蔓延防止措置」というものを「行なっている」ということ自体で、ある程度の感染防止の効果を持てるのではないかと思ってます。
やはり行われているからには気を付けようという気持ちも出るでしょうし、企業等もテレワークにしようかという気にもなるでしょうから、しないよりはいいだろうなと思うんですよね。

ともあれ、できることは手洗い消毒マスクにより飛沫予防に三密回避ということでしょうから、何とか頑張っていくしかないですね。
皆様も充分ご注意を。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/25(火) 18:26:24|
  2. ニュース
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たぶん自分が構成員とは知らない人もいそう

先日のトンガでの大規模火山噴火による潮位変動の特別報道によって、第二話が一週ずれてしまったアニメ「怪人開発部の黒井津さん」ですけど、私も今日やっと第二話を録画で見ることができましたー。
ヾ(゚ー゚*)ノ゙

この作品「秘密結社アガスティア」の、主たる戦力である怪人を生み出す「怪人開発部」に属する黒井津燈香(くろいつ とうか)さんが主人公の作品で、まあ、言ってしまえば会社業務に振り回される社畜パロディと言ったところでしょうか。
怪人開発にも予算や各部署への根回しが必要だったり、他部門の横やりで計画通りにいかなかったりするわけですけど、そう言ったことを乗り越えて怪人を作り出し、宿敵のヒーローと戦うんですねー。

それにしても「秘密結社アガスティア」は結構規模が大きい組織ですなぁ。
おそらくダミー会社にしているんだと思いますけど、ソーシャルゲームの開発や化粧品の開発販売などを行なっているようで、それで資金調達しているんでしょうねー。
たぶんそう言ったダミー会社の社員ですと、自分がアガスティアの構成員(的存在)とは知らない人もいそうですよねー。

原作読んでいないんでアニメだけしか存じないんですけど、第三話以降も見るのが楽しみです。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/24(月) 18:05:05|
  2. アニメ
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マルテ選手とロハス選手が入国

いよいよあと10日もしないうちにプロ野球は春季キャンプがスタートです。

世界的な新型コロナオミクロン株の流行で、なかなか今は外国人選手が入国というのが難しくなっておりますが、阪神はチェン投手、ガンケル投手に続きロハス選手とマルテ選手が無事に入国。
隔離期間を経てキャンプ序盤には間に合うこととなりましたね。
とりあえずはやれやれと言う感じです。
(*´ω`)

あとはアルカンタラ投手、新外国人のケラー投手、ウィルカーソン投手がいつ頃になるかというところでしょうか。
彼らも順調にやってきてくれるとありがたいところです。

日本ハムの方はどうなんですかね?
なんか外国人選手の入国の情報が入ってきていないような……
あんまり遅くならないでくれるといいんですけどね。
気になるところです。

今年は今のところ延長十二回までやる方針とのこと。
少しづつ以前のように戻っていきますかねー。
早く戻ってほしいですね。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/23(日) 17:52:23|
  2. スポーツ
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大尉殿ー!

今日は土曜日ですからウォーゲームをソロプレイ。

Squad Leader
今回はいつものごとく「Squad Leader」をポイント購入による部隊編成で遊ぶことにしました。

22012201.jpg
こちらが編成した部隊。
今回は防御側ソ連軍を750ポイント、攻撃側の独軍を1.4倍の1050ポイントで編成しました。

22012202.jpg
ソ連軍の初期配置はこんな感じ。
今回は勝利条件として防御側の分隊をとにかく除去し、その際に攻撃側は除去した分隊以上の分隊を失ってはならないというものにしましたので、建物で粘るような必要はありません。

イメージとしては1942年夏のブラウ作戦で、独軍はソ連軍を駆逐しながら前進していくという感じ。
支援として最新の長砲身型四号が二輌ついてくれてます。

22012203.jpg
しかし、開始早々に四号戦車の一輌がソ連軍の76ミリ野砲に撃破されてしまいます。
乗員も脱出できずにただ、やられてしまいました。
/(^o^)\ナンテコッタイ

22012204.jpg
直後にもう一輌の四号はソ連軍の唯一の機動兵力であるT-34を撃破。
こちらも乗員は脱出できず。

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四号一輌を食ったソ連軍の76ミリ砲は、今度は林に陣取った独軍の9-1指揮官スタックを榴弾で直撃。
これが何とKIAとなって、指揮官と三個分隊のスタックまるごとが消滅するという独軍にとっては非常に痛いことに。

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独軍はなんとか対戦車砲を黙らせ、これで四号に対する脅威が消えたことで、残った一輌の四号が頑張ってくれました。
とはいえ、戦車一輌ではなかなか厳しいのも事実。

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そして今回もソ連軍には狂暴化した分隊が登場。
白兵戦中に敵ごと味方に撃たれたので、狂暴化したくなるのもわからないではないです。(笑)

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今回のプレイでもピンゾロと6ゾロは局面を劇的に変えてきました。
特に独軍は回復時に6ゾロを出してしまって除去になる分隊が続出。
さらには9-2指揮官までが回復時に6ゾロを出して除去されてしまうという残念なことに。
ヴェッツェルベルガー大尉殿ーー! (>o<")

22012209.jpg
ゲーム終了時。
最後に独軍は白兵戦でソ連軍の9-1指揮官スタックを除去したものの……

22012210.jpg   22012211.jpg
除去したソ連軍分隊(操作班含む)が六個だったのに対し、独軍の失った分隊(操作班含む)は七個。
一個上回ってしまい勝利条件を満たすことができませんでした。
_(:3 」∠)_ Oh

今回も面白かったです。
やっぱりSquad Leaderは好きですねぇ。
(*´ω`)

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/22(土) 18:59:39|
  2. ウォーゲーム
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新ユニホームお披露目

北海道日本ハムファイターズの「新ロゴ」「新ユニホーム」「新スローガン」が発表されましたねー。

今回の新しいユニホームは左側の青が、今までの紺色寄りだったのが鮮やかな青になりましたねー。
帽子も同じ青にシンプルにFの文字のみというスタイル。
そしてビジター用は同じ青で上半身全部を覆い、左側に縦のラインを入れることでアシンメトリーを出しているという形です。
なんというか、少し「明るいチームにしました」みたいなイメージアップを図ったんでしょうかね。

新スローガンも「ファンは宝物」だそうで、もろに昨年のごたごたを払しょくしようという意図が見え見えにも見えますねー。
もちろん「ファンは宝物」ではあるんですけど、スローガンとして出すあたりがいかにもという感じです。
とにかく悪いイメージを払おうって感じですね。

まあ、新しいユニホームと新しいスローガンで頑張ってほしいですね。
今季は多くは望みませんので、いい試合をしてくれればいいです。
新庄監督、頼みますよー。

そして新型コロナウイルスの猛威が止まりませんね。
各球団で続々と感染した選手やスタッフが出ているというニュースが。
幸い重症化しているような話は聞きませんので、静養してしっかり治していただければと思います。
皆様も充分ご注意くださいね。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/21(金) 17:30:49|
  2. スポーツ
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ヒーリングっどプリキュア見直し開始

次期プリキュアであります「デリシャスパーティプリキュア」の情報も発表され、放送開始も2月6日からというのが決まって、それに伴い現在放送中の「トロピカル~ジュ!プリキュア」も今月いっぱいで終了ということになりました。

ということで、ずっと録画してきた「トロピカル~ジュ!プリキュア」も一年分溜まってしまったわけですが、そのために録画機の容量もそろそろヤバくなってきたわけです。
(^o^;)

ではどうするか?
速やかに昨年録り溜めた「ヒーリングっどプリキュア」をもう一度見直して、消去するわけですわ。
つまり録画機内でもプリキュアの交代となるわけですな。(笑)

そう言うわけで一昨日あたりから「ヒーリングっどプリキュア」を見直しはじめまして、昨日で4話まで見終え、キュアスパークルまでの三人がそろったところ。
それにしても、このあとコロナ禍で二ヶ月放送できなくなるとは予想もしていない時期ですよねぇ。
内容も「病気と闘うプリキュア」というのがなんとも良かったのか悪かったのか。
とにかくタイミング的に恵まれなかった作品になってしまった感じです。

とはいえ、まだ見返しは始めたばかり。
まだ40話以上見なくては。(笑)
これは「デリシャスパーティプリキュア」開始前には見終われそうもないかなぁ。
( ˘ω˘)

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/20(木) 19:00:00|
  2. アニメ
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雪まつり中止

今日北海道では新型コロナウイルスの新規感染者数が1170人と過去最多を更新したそうです。
道内の場合はオミクロン株の割合がどのくらいなのかは存じませんが、ものすごい増加スピードですね。

この状況を受け、昨日札幌市は今年のさっぽろ雪まつりを一般公開での開催を中止し、大通公園等ではない場所に雪像を作ってオンラインで公開するという形にすると発表いたしました。
そのため、現在途中まで作っていた大通公園の雪像は、危険防止等のために解体ということになったようです。

二年連続の中止ですか。
これはもうどうしようもないですねぇ。
感染力が強くなっているとは聞いてはおりましたが、ここまで一気に増えてくるとは思いもしませんでした。

ただ、重症化率が低いというのは間違いないようですね。
そのために死亡者数も現時点では多くないという話も聞かれます。
とはいえ、感染者数が増えれば重症になる方も出てくるわけですから、感染拡大は避けたいところです。

個人的にはオミクロン株の終息が見えると、少しは状況が変わるのかなという気はします。
早くそれほど警戒の必要のない弱い病気になってくれるとありがたいですね。

とにかくできることは手洗い消毒マスクと三密回避です。
感染対策がんばりましょう。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/19(水) 17:46:46|
  2. ニュース
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まじめで清楚なサキュバスさん

先日Twitterを見ておりましたら、TLにあるマンガが流れてきました。

どうやら作者ご自身の連載物の作品を紹介するツイートだったようですけど、そこに描かれていた「柊さん」というキャラに思いきり惹かれてしまいましたので、すぐさま単行本をポチッとな。

それが昨日到着しました。
ヽ(´▽`)ノ ウヒョー

22011801.png   22011802.jpg
こちらがそのマンガ。
ちると先生の「マジメサキュバス柊さん」です。

表紙のかわいい女性が「柊さん」でメガネのイケメンさんがお隣さんの「草壁さん」。
とてもかわいいお隣さんのはずの柊さんは、ある朝突然に草壁さんの手にしたゴミ袋の中の「使用済みティッシュ」が欲しいととんでもないお願いを。
Σ( ºΔº〣)!? ナンデスト

実は柊さんは魔界から来た淫魔(サキュバス)さんだったのですが、マジメな彼女はいきなり襲って精液を奪うなんてことはしたくないと考え、狙った相手と見知った間柄になろうとしてお隣に住むことに。
しかも住むからにはちゃんとした定職にも就いちゃう生真面目さ。
そんな柊さんがすごく可愛くて草壁さんともども私も惹かれてしまいました。(笑)

ということで、堅物青年草壁君とマジメサキュバスの柊さんとのラブコメが始まることに。
いやぁ、柊さんの「正装」がエロくて素敵ですわぁ。
たまりませんです。
(゚∀゚)=3ムッハー

たぶん二巻も近々出るのではないかと思いますので、楽しみですね。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/18(火) 18:25:32|
  2. 本&マンガなど
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あぶさんには楽しませていただきました

「ドカベン」「野球狂の詩」「あぶさん」などの作品で知られます漫画家の水島新司先生が、今月10日に肺炎でお亡くなりになられたというニュースが入ってきました。
82歳だったそうです。

私自身は水島先生の作品は「あぶさん」がメインで、他に「野球狂の詩」をいくらか読んだくらいなのですが、「あぶさん」には本当に楽しませていただきました。
あの作品は基本的にあぶさんファミリー以外はほぼ実在人物で占められ、あぶさん本人も実在のプロ野球球団に所属しているというのが好きでしたねぇ。
なので、あの作品に阪神や日ハムの選手が出たりすると嬉しかったものです。
確かあぶさんのコーチ時代に日ハム時代の大谷選手も出たんじゃなかったかな?

また、日本ハムが札幌ドームに来る前、一時期西武が半フランチャイズにするという話が出たころでしたか、「新・野球狂の詩」で東京メッツが札幌ドームに本拠地を移転して札幌華生堂メッツになったという話があり、架空ではありましたが札幌にプロ野球の球団が来たかとうれしくなったものでしたねぇ。

野球漫画一筋といっていい水島先生。
本当にお疲れ様でした。
ご冥福をお祈りいたします。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/17(月) 17:53:42|
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満州国読み終わった

先日購入してきた「満州国の野望と真実」が、今日読み終わりました。

満洲国の野望と真実
こちらが表紙。

まあ、思ったとおりのザッとした解説本でしたが、知らないこともいくつかありましたのでありがたかったです。
やっぱり「満洲国」って好きですわぁ。
もし、この国が何かの偶然で戦後も生き延びるようなことがあったら、どうだったでしょうかねぇ。
もちろん日本の影響は排される感じで。

また日本が逆に太平洋戦争をやらずに、そのままこの国に影響力を保持し続けていたらどうでしたかね。
そういうことをつい考えてしまいますです。

さて、これでムック本系を読み終えたので、久しぶりに小説に戻ります。

22011601.jpg
A・バートラム・チャンドラー氏の「銀河辺境シリーズ」の第6巻です。
5巻を読み終えてから少し離れていたので、また宇宙に浸りましょうかねー。
楽しみです。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/16(日) 17:53:34|
  2. 本&マンガなど
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EXでの決着

今日は土曜日でしたのでウォーゲームのソロプレイ。

22011501.jpg
今回は先日手に入れました「マンガでわかるウォーゲーム」誌の付録、「バルジ大作戦~異世界編~」を遊ぶことに。
まずは「史実編」かとも考えましたけど、やっぱりやりたいのはこっちだよなぁと。
(*´ω`)

22011502.jpg
「史実編」と同じく「異世界編」でも初期配置は固定なのでとても楽。
さすが初心者向けというところでしょうか。

ルールも非常に簡単で、ウォーゲームをかじったことのある人になら、ターンは移動と戦闘の繰り返しで補給線すら無し、メイアタックでZOCは移動の最初のみ離脱可能の通常タイプ、スタック無し、戦闘力比ではなく戦闘力差での判定、とこれでほぼルールの説明が終わってしまうくらい。

先日の記事でも触れましたが、基本は第二次大戦中のドイツ軍の終盤のアルデンヌ攻勢、いわゆる「バルジの戦い」をそのまま異世界に移植したと言っていいゲームです。
米軍の代わりにドワーフ軍、英軍の代わりにエルフ軍で、この両軍は連合軍として統一運用されますし、ドイツ軍の代わりに帝国軍が攻勢に出る形です。

22011503.jpg
パイパー戦闘団の代わりにバイパー(毒蛇)戦闘団ユニットがあり、指揮官のヘスラーちゃんイラストが描かれてます。
今回は第一ターンの攻勢開始時に使い忘れるという失態。
_(:3 」∠)_ Oh

22011504.jpg
バルジ戦につきもののスコルツェニーの特殊部隊は選択ルールで「人狼部隊」として登場。
ゲーム中一回しか使えませんが、成功すれば連合軍ユニットの移動力や戦闘力を減らすことができます。

22011505.jpg
第5ターン終了時。
やはりアルデンヌを模した女神の森は進撃がしづらいですわぁ。

22011506.jpg
連合軍は第8ターンから空軍支援ならぬ翼竜支援が登場。
P-47サンダーボルトならぬサンダードラゴンが帝国軍を苦しめることに。

22011507.jpg
それでも帝国軍は無理やり進撃を続け、勝利条件である10得点を都市の占領10か所で何とか達成。
あとはゲーム終了まで保持できるかどうかということに。

22011508.jpg
帝国軍の誇る第1装甲魔獣軍団(王虎とか豹などの魔獣を装備)がマップ北方で暴れ、都市を占領していきますが、南方では連合軍がじわじわと都市を取り返してしまいます。

22011509.jpg
最終ターン、第1装甲魔獣軍団はナミルの町にいるドワーフ軍の第三軍団(精霊(シャーマン)戦車装備)を攻撃。
成功すれば帝国軍が再び都市を10個占領することになって帝国軍の勝利です。

22011510.jpg   22011511.jpg
しかし、なんと出目は6でEX!
双方が除去されてしまい、ナミルの占領はならず。
(>o<") ああ……

22011512.jpg
ゲーム終了時。
帝国軍は9点止まりとなり敗北となってしまいました。
この後は東部戦線でも敗退が続くことになり、翌年には帝国は降伏することに……

今回も楽しかったです。
見慣れたバルジの戦いも、こうしてファンタジー世界の戦いになると新鮮な感じがしますね。
こういう試みはアリだと思います。
ウォーゲームを知らない人を引き込むにはいい手かもしれませんね。

今回もプレイ中のツイートをこちらにまとめましたので、ご覧いただければと思います。
22年1月15日の「マンガでわかるウォーゲーム」付録「バルジ大作戦~異世界編~」をソロプレイした時のツイートまとめ

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/15(土) 19:11:45|
  2. ウォーゲーム
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また感染拡大してきましたね

このところまたしても新型コロナウイルスの新規感染者数が増えてきたという報道が続いてますね。
今日は北海道でも400人を超えたとのこと。
年末年始の人流で感染が拡大したようです。

今回は「オミクロン株」と呼ばれる新しい感染力が強いタイプが広がっているということで、増加のスピードが速いようです。
それこそ本当に倍々で増えているような感じがするくらいであり、相当に感染力は強いみたいですね。

ただ、じょじょに明らかになってきたところによれば、重症化する率は低いとのこと。
とはいえ、感染する人が増えれば重症になってしまう人の数も増えてしまうわけですから、やはり感染対策をしていく必要はあるでしょう。

ともかくできることとしては手洗いマスク手指消毒に三密回避というところでしょう。
会食もできる限りマスク会話をする方が良さそうですね。
皆様も充分お気を付けください。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/14(金) 18:05:57|
  2. ニュース
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633号

タミヤニュースの2月号(633号)が到着ですー。

633.jpg
こちらが表紙。
今号は第二次大戦ごろのドイツ空軍第77急降下爆撃航空団のマークとのこと。

今号の「第二次大戦イタリア軍装備解説」は、東部戦線のMC.200/MC.202戦闘機の二回目。
ドイツ軍の42年夏季攻勢、いわゆる「ブラウ作戦」直前にイタリア軍も東部戦線の兵力を増強し、旧型機の更新や新たなる飛行隊の配属が行われたとのこと。
それに伴い新型のMC.202戦闘機も配備されましたが、機体の温存が図られて出撃回数は極めて少なかったらしいです。
それでもソ連軍の反撃で戦線が押し戻され、東部戦線からイタリア空軍が引き上げた43年5月までの間に、15機を失った引き換えにソ連機を88機撃墜したそうで、かなり善戦したみたいですね。

「第二次大戦機の真相と深層」第33回目はリパブリックP-47サンダーボルト。
太い胴体の重たい機体をパワーのあるエンジンで軽快に飛ばす重戦闘機ですね。
燃料や爆弾等を搭載した時の離陸重量はなんと7トンにもなるとか。
そんな機体を飛ばしてしまうんですからエンジンパワーがすごい。
第一次世界大戦から30年ほどしか経っていないのに、レシプロ戦闘機の発達の速度はすさまじいものがありますねぇ。

巻中の情景写真は東部戦線末期の情景。
撃破されたソ連軍のJS-2の脇をドイツ軍のⅣ号駆逐戦車70(A)が通りかかるという光景です。
なんでも過去のタミヤニュース62号の「これだけは作ろう」で紹介されたⅣ号駆逐戦車70(V)の改造記事の思い出から、40年を経てまた改造してみたんだそう。
Ⅳ号戦車の車体そのままに無理やりⅣ号駆逐戦車70(V)の戦闘室を載せたような、やっつけ仕事感満載のⅣ号駆逐戦車70(A)は、いかにも末期ドイツ軍らしい車輌ですよね。

改造といえば、今回で50回目を迎えました「人形改造コンテスト」の入賞作品が四ページにわたって紹介されてました。
やはり50回という節目の回数にちなんだ作品が多かったみたいですが、圧巻だったのが昨年の東京オリンピックで話題になりました競技ピクトグラムを50種類も作成された方がいらっしゃったようで、今回特別賞を受賞していらっしゃったみたいです。

他にもF-14トムキャットの機体形状の考察や艦船よもやま話など面白い記事がいくつも。
今号も楽しく拝読させていただきました。
次号も楽しみですね。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/13(木) 18:29:38|
  2. タミヤニュース
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さらに荒れる模様

道内は今朝から大荒れの天気です。

私の住む場所の付近は午前中から昼頃まではそうでもなかったのですが、今はもう轟々と音を立てて風が吹き荒れており、今晩から明日にかけてさらに荒れるという予報ですね。

また、今朝は結構雪が積もったんですが、気温が高いために半分水になったような状態の雪であるため、非常に重い雪になりました。
私も階段の除雪をしましたが、やっぱり重たかったですね。

この影響で道内の交通は大幅に乱れ、航空機や鉄道も運休が相次いでいるようです。
特に雪に強いという鉄道も、今日の雪の重さには対応しきれないようで、千歳空港に通じる札幌―苫小牧間ですら一日中運休ということになってしまったみたいです。

先日関東で雪が降った時に雪への弱さが言われておりましたが、雪国北海道でもさすがに対応できなかったみたいですね。
明日も雪や風が強いとのことですので、充分注意が必要なようです。
明日買い物行けるかなぁ。

本州でも今後天気が荒れるという話のようです。
皆様も充分ご注意ください。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/12(水) 18:03:00|
  2. 日常
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まずはキャンプを目指し

新年も早くも10日を過ぎ、プロ野球もじょじょに動き始めてきましたね。

各チームも新人合同自主トレなどが始まり、阪神も日ハムも新人が集まって自主トレに入り始めたようです。
新人にしてみれば、初めてプロの雰囲気を感じる場となりますでしょうか。

実際合同自主トレなどで先輩選手の実力などを目の当たりにし、やはりプロはすごいと感じる新人も多いみたいですね。
もちろんそこを乗り越えていかないとならないんでしょうけど。

特に日ハムは中田選手、西川選手、大田選手という主力が軒並み退団となりましたから、新人選手にとってもチャンスといえる状況なんですよね。
ドラフトの下位ではありますけど、上川畑選手などは即戦力を期待されている選手ですから、昨年の阪神中野選手のように一気にレギュラーを取りに行ってほしいものです。

まずはどの選手も2月から始まるキャンプに無事に参加できるよう頑張ってほしいですね。
そしてオープン戦、シーズンへとステップアップしていってほしいものです。
がんばれ新人選手たち。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/11(火) 18:02:18|
  2. スポーツ
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ヘスラーちゃんかわいい

昨日から始まりました新しい大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第一話、視聴いたしましたが面白かったですね。
まさか早々に大泉洋さん演じる源頼朝が女装して逃げ出す羽目になるとは。
主人公の北条義時君も巻き込まれてやれやれでしたね。
(*´ω`)

そして昨日届きましたのがこちら。

22011001.jpg   22011002.jpg
「マンガでわかるウォーゲーム」の「バルジ大作戦」です。
売り切れてて手に入らないかと思っていたんですが、先日見たら在庫があったので注文しました。
ヾ(゚ー゚*)ノ゙ ワァイ

22011003.jpg
今作には普通に独軍のアルデンヌ攻勢をゲーム化した「バルジ大作戦:史実編」に加え、同システムを用いて架空のファンタジー軍団が独軍や連合軍として戦う「バルジ大作戦:異世界編」が同梱されており、正直こっちの方を目的として購入したようなものかも。
(^o^;)

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ドイツの装甲軍団ユニットの代わりには装甲魔獣軍団が登場。
イラストはサーベルタイガー型の魔獣をさらに強化した「王虎(キングタイガー)」と呼ばれる魔獣だとか。(笑)

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そしてこちらはエルフ・ドワーフ連合軍の精霊の力を持つ戦車「シャーマン・チャリオット」だそう。(笑)
なんと言いますか、こういう元ネタをもじったような遊びがいいですねー。
(*´ω`)

22011006.jpg   22011007.jpg
左は「史実編」に登場する「パイパー戦闘団」ユニット。
「異世界編」にも同じ効果を持つユニットとして、右の「毒蛇(バイパー)戦闘団」ユニットが登場します。
イラストは「毒蛇戦闘団」の指揮官ヘスラーちゃん。
わかる人にはわかる名前だー。(笑)

ということで、たぶんプレイするのはこの「異世界編」の方が先になりそうな気が。
いや、一応は「史実編」をまずはやってからかなー。
まあ、プレイするのが楽しみです。
( ˘ω˘)

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/10(月) 18:21:02|
  2. ウォーゲーム
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今日から新大河ドラマ

「青天を衝け」が終了し、今日からNHKの大河ドラマは「鎌倉殿の13人」がスタートですね。
主人公の「北条義時」という人物は、まったくと言っていいほど知識がない人物ですので、どういう話になるのか楽しみです。

鎌倉幕府成立頃の話って、ホント知識が無いんですよねー。
少しは予備知識を入れておきたかったところですけど、今回はそう言うこともできなかったという。
_(:3 」∠)_ あかーん

源頼朝役を大泉洋さんが演じられるというのが、やっぱり楽しみではありまして。
どんな頼朝になるんですかねー。

ともあれ、第一回目がこのあと始まりますので、しっかり視聴しようと思います。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/09(日) 17:38:59|
  2. 映画&TVなど
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パンドラ号三度目の航海

今日は土曜日なのでウォーゲームのソロプレイ。

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今回はソロプレイ専用のゲームでありますタクテクス誌付録の「パンドラ号の航海」を遊ぶことにしました。

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乗組員の知力などを定めたら、パンドラ号は未探査宙域に侵入開始。
今回は20ヶ月の探査期間で、今まで行っていない星系を中心に探査することに。

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最初に行ったのはオポプロ星系。
ここでは探査隊を人懐こい目で見てくる異性生物と遭遇。
しかし、どうもこっちを食う気満々だったようで襲われる羽目に。
探査隊は大損害を出しつつも生物を捕獲して帰還しました。

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次に行ったのはパレオ星系。
ここでは珪素系生物と遭遇し、交流の試みもむなしく戦闘になってしまうことに。
捕獲に成功しましたが、やはり損害を受けて離脱。

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最後のつもりで訪れたニュー・アルト星系。
ここは一面銀色の氷の世界。
異星人の都市に見えるのも氷の造形に過ぎないという。

ここではなんと「ユニット」になっていない異星人と遭遇。
あらゆる交渉の試みは無駄となり、というか最初から相手が戦闘する気満々でどうしようもなく戦うことに。
三体全員を倒したものの、探査隊もまたも大損害を受けて撤収することに。
(°ω°)オーマイガー

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最後は予定にはなかったものの、探査航海期間がまだ残っていたので急遽寄ることにしたスワセ星系。
ここはうって変わって一面海の星。

ヒトデのような生物を見つけて捕獲するも、その後に向かった異星人の建物と思ったものが、なんと生きていて襲ってくるという事態に。
何とか倒して事なきを得、生きた建物の欠片まで持ち帰ることに成功したものの、同行していたロボットを失うことに。

こうして四つの星系を巡ったパンドラ号は、何とか無事に未探査宙域を離脱して帰還することに成功しました。
しかし、獲得したVPは29点しかなく、最低でも40点を期待していた上層部により、今回の航海も失敗と判定されてしまうのでした。
/(^o^)\ナンテコッタイ

プレイ中のツイートは、今回もこちらにまとめましたのでご覧ください。
22年1月8日の「パンドラ号の航海」をソロプレイした時のツイートまとめ

今回も楽しい航海でした。
なかなか現在地の地形とパラグラフがかみ合わないことが多いのですけど、ピタッとかみ合った時は来たーって感じになりますね。(笑)

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/08(土) 17:22:49|
  2. ウォーゲーム
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ストーブの点検清掃してもらいました

先日からストーブが異常過熱のエラーが連続で出てしまったので、点検をお願いいたしました。

きっと数日は待つことになるかもと覚悟していたんですけど、幸い業者さんが素早く対応してくれて、今日来てくださったので助かりました。
この時期ストーブが不安定なのは不安以外の何者でもないですもんねぇ。
(´・ω・)

結局業者さんがストーブの点検と清掃をしてくださり、これで様子を見てくださいとのこと。
たぶん今シーズンは大丈夫でしょうという話。

どうしても掃除をしていても、内部にはホコリがたまってしまうものなので、それが異常過熱の原因になってしまうんだとか。
うちはオスの人間が一匹だけですけど、ペットをお飼いの家では二三ヶ月でホコリがたまってしまうこともあるそう。
業者さんも手慣れた感じでしたし、よくあることなんでしょうかね。

ともあれ、これで安心してストーブを焚いていられます。
震えながら過ごさなくて済みそうでよかったよかった。
(*´ω`)

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/07(金) 17:25:18|
  2. 日常
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今年の運勢は……

今日は雪も一段落し、買い物にも出かけなくてはならなかったこともあって、毎年行っている「新琴似神社」に初詣に行ってまいりました。

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さすがに1月も6日ともなりますと初詣に来る方も少なく、並んで待つこともなくお参りができました。
今年も感染対策のため、あのガランガランと鳴る鈴は無く、ちょっと寂しい感じ。

22010602.jpg   22010603.jpg
おみくじももらってきまして、今年は「吉」とのこと。
昨年は「小吉」でしたので、少し良くなりますかねー。
(*´ω`)

と思ったのもつかの間。
家のストーブが不調でエラーを起こし始めてしまって困ったことに……
この時期ストーブ使えないのは死ぬる。
_(:3 」∠)_

早急に点検の手配しないとなー。
ヤバいですからね。
やれやれです。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/06(木) 18:04:56|
  2. 日常
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久しぶりに見たねぇ

年明け早々にNHKで、2004年に放送されました大河ドラマ「新選組!」の総集編全三部が放送されましたねー。
私は録画して三部とも見ましたけど、なんか懐かしくなりましたねぇ。

近藤勇を香取慎吾さんが、土方歳三を山本耕史さんが演じられました作品でしたが、やっぱり当時は幕末の知識が薄かったですね。
今ならもう少しより深く楽しめそうな気もしました。
総集編見てても、ああ、今ならこのあたりも少しわかるかなって感じでしたし。

それにしましても、もう18年も前の作品ですか。
山本太郎さんもまだ役者やってるころですもんねぇ。

そういえばこの「新選組!」の次は「義経」だったんですね。
今年が「鎌倉殿の13人」で鎌倉初期ですし、昨年の「青天を衝け」が、やはり幕末から明治という時代の作品でしたので、なんか幕末の次は鎌倉に戻るんですかねー。(笑)

平安末期から鎌倉初期も知識が薄い時代なので、もう少し知識を増やしたいところですね。
なんか探すかー。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/05(水) 17:51:14|
  2. 映画&TVなど
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ある喫茶店の出来事

新年SS第一弾が「機械化シチュ」、第二弾が「悪堕ちシチュ」となれば、舞方的にはあと足りないのは「異形化・怪人化シチュ」のSSではないでしょうか?

ということで、新年SS第三弾はその「異形化・怪人化シチュ」のSSです。
昨日で終わったと思った?
実は第三弾があったんじゃよ。

タイトルは「ある喫茶店の出来事」です。
第一弾、第二弾に比べたらかなり短い作品とはなりますけど、箸休め的にササッと読んでいただければと思います。

それではどうぞ。


ある喫茶店の出来事

 「ありがとうございましたー」
 カランカランと出入口の鈴が鳴り、お客様が退店していく。
 私は頭を下げて見送ったあと、残された食器を片付けてテーブルを拭いてきれいにする。

 「お疲れ様、瑠璃(るり)ちゃん。賄いができているから食べていいよー」
 カウンターから店長の美緒(みお)さんが声をかけてくる。
 「あ、はーい」
 私はいそいそとエプロンを外し賄いのサンドイッチを受け取ると、誰もいなくなった店内から奥の部屋へと向かおうとする。
 「こっちで食べてもいいよ。どうせ誰も来ないんだし」
 「てーんちょおー」
 私は苦笑する。
 確かにサラリーマンが外回りを終えるこの時間になると、もうお客さんが来ることはめったにない。
 一応夜の7時までは開いているのだけど、夕食を食べにうちの店に来るという人もまずいないしね。
 とはいえ、店長自らが誰も来ないなんて言ってていいものだろうか?

 「まあねぇ。だいたいうちの店に客が来るのはお昼から夕方にかけてだからねぇ。6時過ぎると来ないよねぇ」
 美緒さんも早くも店仕舞いの準備を始めている。
 「でも、お昼は結構来るんですよね?」
 私は結局、奥の部屋と店の境にあるドアのところでサンドイッチをぱくついていた。
 学校が終わってすぐここのバイトに来る私にとって、家に帰って夕食を食べるまでの間、この賄いがどんなにありがたいことか。

 「そうでもないよぉ。来たって5、6人だしね。むしろ瑠璃ちゃんが来てくれる4時ごろから6時くらいまでの方が忙しいかな」
 カウンターを拭いている美緒さん。
 エプロンで隠れてはいるものの、いつ見ても胸の大きさに目が行ってしまう。
 いいなぁ……
 私ももう少し大きくなってくれれば……
 それに胸だけじゃなく美緒さんはスタイルもとってもいい。
 その上顔もよくて気配りも上手となれば、男の人が放っておかなかっただろうなとは思う。
 今だって美緒さん目当てにお店にくるお客さんもいるけど、その人たちにとっては残念なことに美緒さんにはもう旦那さんがいるのだ。
 きっと美緒さんの旦那さんは、周りからうらやましがられたんだろうなぁ。

 「ま、だからこそ瑠璃ちゃんに来てもらっているんだし、助かっているのよ」
 う……
 美緒さんにそう言ってもらえるのはなんだかうれしい。
 最初の頃はカップやお皿を割っちゃったりしたものだけど……

 「ごちそうさまでした」
 私はサンドイッチの皿とコーヒーのカップを洗い場に持っていき、そのまま洗剤で洗っていく。
 さて、あと一時間ほど頑張りますか。

 と言ってもお客は来ない。
 ここは表通りからは離れているし、近所にめぼしい企業もない。
 知る人ぞ知る隠れ家的喫茶店と言えば聞こえはいいが、実際には誰も知らない喫茶店かもしれない。
 結局、私も店長もやることやってしまうと暇になる。

 「店長……お客さんを呼び込む何かアイディア考えませんか?」
 暇つぶしの窓拭きをやりながら私は言ってみる。
 「アイディアねぇ……」
 美緒さんも私の隣で窓を拭く。
 なんとなく心ここにあらずといった感じだ。
 「変わった料理を出してみるとか……女性向けにスイーツに力を入れるとかぁ……」
 「うーん……それもねぇ……」
 「でも……このままだとお店つぶれちゃいますよぉ」
 もちろんこれは冗談だ。
 でも、お客さんが少ないのは事実だし……

 「大丈夫よ……かつかつだけどなんとかやっていけてるし、瑠璃ちゃんの給料分も確保してるから」
 苦笑している美緒さん。
 「ご、ごめんなさい。つぶれるなんて言っちゃって……」
 私は思わず頭を下げた。
 「ううん、いいのいいの。瑠璃ちゃんの言うとおりだし、この店がホントかつかつなのは事実だし。店だけでは食べていけてないのよ、本当は」
 「えっ? でも……」
 「うん……この店をやってるのは私のわがまま。晃司さんがいてくれなかったらとても無理だった」
 「晃司さんって……店長の旦那さんですよね?」
 「うん!」
 まぶしいほどの笑顔で美緒さんはうなずいた。

 「この店は私の父の店だったの。私が晃司さんと結婚した時、父はもう病気でね。この店は閉めるつもりだったの」
 「そうだったんですか?」
 「でも、この店をそのまま閉めるのはいやだったし、晃司さんも店を継いであげたらって言ってくれて……お金と家のことは心配するなって」
 「ええ?」
 「で、ふつつかな妻は大切な旦那様をほったらかして、ここでコーヒーを淹れているというわけ」
 美緒さんはそういうけど、たぶんすごく旦那さんを愛しているんだろうなって思う。
 お店と家庭を両立するために一所懸命なんじゃないだろうか。
 そうじゃないとさっきの笑顔は出ないと思う。

 「素敵な人なんですね、旦那さん」
 「そうよぉ。私には本当にもったいないぐらいの人。彼のおかげでこの店もやってこられた。でも……」
 「でも?」
 美緒さんの表情が曇ったことに私は気付く。
 「そろそろ考えなくちゃなって思ってるの。瑠璃ちゃんには悪いんだけど、彼は子供も欲しがっているし……私ももう30代だし……」
 あ……
 私は言葉が出なくなる。
 子供……かぁ……

 「あっ……うっ……」
 突然美緒さんが胸を抑えてうずくまる。
 「えっ? 店長? 大丈夫ですか? 店長!」
 急速に青ざめていく美緒さんの顔色。
 「うう……」
 「店長ぉー!」
 大変だわ!
 私は急いで救急車を呼ぶ。
 早く……早く来て……

                   ******

 「あ、あの……」
 病室から出てきたスーツ姿の男性に声をかける。
 美緒さんの旦那さんの晃司さんだ。
 スーツが良く似合う素敵な男性で、美緒さんが好きになるのもわかる気がする。
 「まだいてくれたのかい? 美緒を病院に連れてきてくれてありがとう。でも、今日はもう遅いから帰りなさい」
 私がまだいたことに驚いている旦那さん。
 彼自身も顔がまだ少し青ざめているものの、それでも駆け付けたときよりは顔色がいい。
 「あの……店長は? 奥様の様子はどうなんですか?」
 「うん……どうも手術が必要らしい……」
 「えっ?」
 私はびっくりした。
 だって……今までずっと元気だったのに……
 突然そんな……

 「心臓に問題があるそうだ。ただ、手術さえすれば大丈夫らしい」
 旦那さんの言葉に私は少しホッとする。
 「じゃあ……」
 「うん。それほど心配することはないそうだ」
 「よかったぁ……」
 美緒さんは助かるんだ……
 よかった……

 「ただ、お店はしばらく休むことになりそうだ。違うバイトを探した方がいいかもしれない」
 「待ちます」
 「えっ?」
 「ひと月ふた月なら待ちます」
 「いやぁ……それは……」
 「待ちますから!」
 私はきっぱりとそう言った。
 バイト代はお小遣いのようなもの。
 ひと月ふた月なら待ちますとも。

 数日後、美緒さんは手術のため別の病院に転院となった……

                   ******

 「ここ?」
 私はタクシーを降りて地図を確かめる。
 郊外にある小さな個人の医院といった感じの建物。
 ここに美緒さんが?
 こんな小さな病院で手術を?

 私は花とケーキの箱を持って入り口を入る。
 待合室のようなものはあるが、誰もいない。
 私は受付に美緒さんのお見舞いに来たことを告げる。
 「ああ、それでしたら右手の階段を下って地下の3号室に行ってください」
 なんとなく冷たい感じの受付の女性がそう言って階段を指さす。
 地下?
 病室が地下にあるの?
 私は聞き間違いかと思って再度聞いてみたが、地下で間違いないらしい。
 地下に病室があるなんて珍しいな。

 それにしても美緒さんってば、暇しているから見舞いに来てだなんて。
 タクシー代はあとで払うからって地図と一緒にメールしてきて。
 もちろんお見舞いに行くつもりだったから、渡りに船だったけど。

 私は階段を降りて地下に行く。
 なんだか薄暗くて気味が悪い。
 こんなところに病室があるなんて……むしろ具合が悪くなるんじゃないかしら……

 ここが3号室?
 廊下の右側にある金属のスライドドア。
 まるで何か物品庫のようなドアだ。
 名札も何も出てないし、本当にここでいいのだろうか?

 「よいしょ」
 私はノックの後で重いドアをスライドさせ、中に入る。
 「失礼します。店長、いますか?」
 そこは薄暗く広い部屋だった。
 がらんとした中にベッドが一つだけ。
 そのベッドに腰かけるようにして、足を組んで座っている姿があった。

 「ひっ!」
 私は思わず花とケーキの箱を取り落とす。
 グシャッという音が部屋に響く。
 「キシ……キシシシ……来てくれタのね、ルリちゃン」
 ベッドに腰かけていたのは、美緒さんなんかじゃなかった。
 そこには緑色をした巨大なカマキリがいたのだ。

 「あ……あああ……」
 「キシシシ……うれシいわ。改造が済んでカら、暇ダったのよ」
 三角形をして巨大な複眼を持った頭。
 口元には赤い唇が笑みを浮かべてる。
 両手はトゲの付いたカマキリのカマになっていて、胸のところで構えられていた。
 緑色をした躰は固い外皮で覆われていて、腰は信じられないくらいにくびれている。
 組まれた脚はすらっとしてて、昆虫の脚のようにトゲが付いていた。

 「て……店長?」
 自分でもバカな質問だと思う。
 この化け物が美緒さんのはずがない。
 どうしてこんなのがここにいるの?
 「キシシシ……ソうよぉ。アタシの顔、見忘レちゃった?」
 ゆっくりと立ち上がるカマキリの化け物。
 まるでカマキリと人間の女性が融合したような姿。
 胸には丸い乳房まで付いている。

 「そんな……どうして?」
 「キシシシ……アタシは手術を受けタの。秘密結社ジャドッツによる改造手術ヲ」
 カツンコツンと足音を響かせて近づいてくるカマキリの化け物。
 逃げたいのに……
 足が……足が動かない……
 「キシシシ……アタシは幸運だったワぁ。うちの店に来たお客サんの中に、ジャドッツの工作員がいたんでスって。おかげでアタシは選バれ、こうして手術を受けるコとができたのよ。キシシシシ」
 「そ……んな……」
 私は少しずつ後ずさるが、すぐに背中が扉に着いてしまう。
 「いや……こ、来ないで……」
 「怖がることはナいわぁ。この躰はとても素晴らシいのよ。人間の時とは比べ物にナらないくらい」
 「嘘……嘘です……」
 「嘘じゃないワぁ。ルリちゃんもスぐにわかるわよ。さあ、あなたもジャドッツの改造手術を受けナさい。あなたも選ばれタのよ」
 カマキリの大きな顔が私の目の前に迫った時、私の背後の扉が開き、私はバランスを崩すように廊下に出てしまう。
 思わず後ろに倒れそうになった私の躰は、左右からガシッと掴まれ、私は身動きが取れなくなる。
 「は、離して! いやっ!」
 「さあ、こちらへ」
 「あなたもジャドッツの改造人間になるのよ」
 黒いレオタードを着て、目だけが覗いている黒いマスクを頭にかぶった女性たちが私の両手を掴んでいる。
 その力はとても強く、私の力ではどうにもならない。

 「キシシシシ……彼女タちはジャドッツの女戦闘員よ。人間の力では勝てはしナいわ。でも、ルリちゃんが改造手術を受けテ改造人間になれば、彼女たちをすぐに従えルことができるのよ。キシシシシ」
 「いやっ! いやぁっ! 離してぇ!」
 私は必死に逃げようとしたが、そのまま引きずられるように奥へと連れていかれる。
 そして、手術中というランプがある両開きのドアが開き、私はその部屋の中へと入れられた。

                   ******

 「いらっしゃいませ」
 店に入ってくる三人の女たち。
 それを見た私は、すぐに入り口に準備中の札を出して窓のカーテンを全て閉める。
 これで邪魔者は入ってこない。

 店の奥の部屋に戻ると、三人はすでに擬態を解いて女戦闘員の姿となっていた。
 黒いレオタードと網タイツに見える戦闘スーツを身にまとい、頭には目以外をすべて覆う黒いマスクをすっぽりとかぶっている。
 偉大なる秘密結社ジャドッツの女戦闘員たち。
 マスクの額部分と腰に巻いたベルトのバックルにはジャドッツの紋章が付いている。
 いずれもカマキリ女の部下たちだ。

 「キシシシ……それで状況ハ?」
 部屋では擬態を解いたカマキリ女が脚を組んで座っている。
 やはり本当の姿の方が落ち着くものよね。
 私もすぐに擬態を解いて翅を広げ、ドクガ女の姿に戻る。
 「キキーッ! 予定に変更はありません。ターゲットはこのまま山荘へと向かいます」
 右手を上げて報告する女戦闘員。
 「クシュシュシュ……それなラば話は早いワ。アタシが飛んでいって山道で始末スればいい」
 それを聞いて私はカマキリ女に提案してみる。
 擬態を解くと、やや言葉のアクセントがいつもとは変わってしまうのよね。

 「キシシシ……ドクガ女ったラやる気満々ネ」
 大きな複眼で私を見るカマキリ女。
 「クシュシュ……当然でショ。ジャドッツの邪魔者は始末スるのみよ」
 そう……
 偉大なるジャドッツの邪魔者は始末する。
 私の両親は私が始末したし、カマキリ女の夫もカマキリ女が始末した。
 いずれも私たちにとっては正体を知られる可能性がある邪魔者だからだ。
 カマキリ女は改造前にはとても愛していたとか言う夫を、たっぷりと切り刻んで楽しんだらしい。
 うふふふふ……

 あのあと私は偉大なるジャドッツの改造手術を受け、ドクガの能力を持つドクガ女として生まれ変わった。
 なんて幸運だったのだろう。
 こんな素晴らしい改造人間になれたなんて。
 私をジャドッツの改造人間に推薦してくれたのはカマキリ女だったという。
 カマキリ女はジャドッツの工作員によってあらかじめ心臓発作を起こすように仕組まれ、運び込まれた病院からジャドッツのアジトとなっているあの病院へと移されて改造手術を受けたのだ。
 そして生まれ変わったカマキリ女は、自分のパートナーとして私を選んでくれた。
 おかげで私はカマキリ女のサポート役として、ともにジャドッツにお仕えすることになったのだ。
 もちろん場合によっては私がメインとなり、カマキリ女にサポートをお願いすることもある。
 ともにジャドッツの女怪人同士として、いいコンビを組んでいるのだ。

 「キシシシ……それじゃ今回はドクガ女に頼むワね」
 「クシュシュ……ええ、任せて。たっぷり楽しませテもらうわ。ああ、でも、閉店までいた方がいい?」
 私は少し意地悪く言う。
 「キシシシ……かまわナいわ。どうせ準備中にしちゃったんでしょ? それにこの店など擬態用のクだらない店。むしろ客など来ない方がイいくらいよ」
 彼女の言うとおりね。
 擬態のためと拠点としての機能があるから使っているけど、いずれは私たちの専用アジトを手に入れたいもの。
 さて、狩りを楽しんでこなくちゃ。
 人間を殺すのは楽しみだわ。
 ふふふふ……
 私は裏口から外に出ると、翅を広げて夕方の空へと飛び立った。

END

いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。

これで今年の新年SSはすべて終了です。
三日間ありがとうございました。
本年も当ブログ「舞方雅人の趣味の世界」をよろしくお願いいたします。
  1. 2022/01/04(火) 20:00:00|
  2. 怪人化・機械化系SS
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魔法熟女ラビカルバニー

昨日の「機械化シチュ」SSに続きまして、新年SS第二弾は私の作品ではメジャーな「悪堕ちシチュ」もののSSを投下です。

タイトルは「魔法熟女ラビカルバニー」です。
魔法で熟女でバニーですってよ奥様! (笑)

お楽しみいただければ幸いです。
それではどうぞ。


魔法熟女ラビカルバニー

 「人間たちに悪さをする魔物たち! おとなしくなさい!」
 夜の闇に響き渡る軽やかな声。
 気を失った女性に食らいつこうとしていた鬼のような姿の魔物が、思わず振り返る。
 そこには、二メートルほどもある長さの大きな杖を持った美しい女性が立っていた。
 銀色をしたその杖には、先端に大きな青い宝玉が嵌まっている。
 しかもその女性は、ピンク色のバニーガールコスチュームを身に着け、脚には網タイツとピンクのハイヒール型のアンクルブーツを履き、頭頂部にはウサミミの付いた髪飾りを付けていた。
 いわばよく見るバニーガールそのものが大きな杖を持っているという格好だったのだ。

 「ゲゲ……ナニモノダ?」
 たどたどしい日本語を口にする鬼のような魔物。
 おそらくその姿を見た者が、物語に出てくる鬼というものを伝えたのであろう。
 「わ、私は……うう……ま、魔法熟女……ラビカルバニーよ……」
 顔を真っ赤にしながら、最後の方は消え入りそうな声でその名を言うバニーガール姿の女性。
 確かに熟女というにふさわしく四十代くらいの女性のようで、ほど良く肉の載った肉体がバニーガールコスチュームで強調され、妖艶さを醸し出している。
 大きな胸ははちきれんばかりであり、丸いお尻も尻尾の付いたコスチュームからあふれそうなぐらいだ。
 だが、それがかえって魅力的でもある。

 「ゲゲ……ウマソウダ」
 足元に転がった女よりはるかに襲いがいのありそうな女。
 鬼はそう思う。
 こいつを犯して食えばきっと美味なことは間違いないだろう。
 「グゲゲゲゲ」
 鬼がその両手を振りかざしてバニーガールに襲い掛かる。
 「ひい……」
 その圧倒的な迫力に思わず小さな悲鳴を上げる彼女。
 こんなことに巻き込まれるなんて考えたこともなかったのに……

 「ラビカルスタッフを向けるんだホイ」
 彼女の背後からふわふわと空中に浮いた白ウサギのぬいぐるみのようなものが声をかける。
 「こ、こう?」
 彼女は言われたとおりに手にした大きな杖を鬼に向ける。
 これこそ魔法熟女ラビカルバニーの武器の魔法の杖、ラビカルスタッフだ。
 すると、その先端に埋め込まれた青い宝玉から稲妻のようなものが走り、鬼に命中する。
 「グギャァァァ」
 一瞬で鬼は黒焦げとなり、グズグズと崩れていく。
 あとには細かなチリが残るだけだった。

 「すごい……こんな威力が……」
 思わず目を丸くする彼女。
 まさかあの強そうな鬼が一撃とは。
 「これがラビカルスタッフの威力だホイ。これからお前は魔法熟女ラビカルバニーとして、魔物たち を狩っていくんだホイ」
 ふわふわと飛んできて彼女のそばに来る白ウサギのぬいぐるみ。
 「ねえ……お願いだからその熟女ってのは……」
 「夕べも言ったホイ。お前はとても少女とは言えないホイ。それにいやなら絵梨香(えりか)がやることになるホイ。もともとそのコスチュームは絵梨香に合わせて作られているホイ」
 自分の着ている躰にぴちぴちのバニーガールコスチュームを見下ろす彼女。
 確かに彼女には一サイズ小さいのは間違いなさそうだ。
 「うう……わ、わかったわよ……」
 がっくりとうなだれるラビカルバニーだった。

                   ******

 「おはよう、ママ。うーん……」
 眠い目をこすりながら起きてくる少女。
 どうして学校などに行かなくてはならないのかと毎朝思ってしまうのは仕方がない。
 「おはよう。ほら、早く仕度しないと遅れるわよ」
 母は娘をせかし、遅刻しないようにと念を押す。
 「わかってるよぉ……ふわぁ……」
 あくびをしながら顔を洗いに洗面所へ行く娘。
 その間にも母は食事の支度に余念がない。
 夫と娘を学校に送り出すのは大変だ。
 やれやれ、毎朝戦争だわぁ。

 「それじゃ行ってくるよ」
 一足先に仕度を終えた夫が声をかけてくる。
 「行ってらっしゃい。お弁当は持った?」
 「ああ、持ったよ」
 カバンをちょっと掲げる夫に、母であり妻である彼女は笑顔で見送りをする。
 「気を付けてねー」
 「行ってらっしゃいパパ」
 顔を洗い終えた少女も父を見送り手を振る。
 「さ、絵梨香もさっさと朝ごはん食べちゃいなさい」
 「はーい」
 毎日のルーティンワークとは言うものの、慌ただしいのは否めない。
 朝は忙しいのだ。

 「行ってきまーす」
 「行ってらっしゃい。車に気を付けるのよー」
 「わかってるってぇー」
 はずむような足取りで学校へ向かう娘に、思わず母も笑顔になる。
 もう小学生じゃないというのに、ついつい車に気を付けてなどと言わずもがななことを言ってしまうのは母親としての癖なのか。
 とはいえ、これで朝の慌ただしさも一段落。
 少しは落ち着いた時間を迎えることができる。

 「ふう……」
 とりあえず椅子に腰を下ろす彼女。
 「お疲れ様だホイ」
 「ひゃぁっ!」
 いきなり声をかけられ、思わず椅子から飛び上がりそうになる。
 見ると、いつからいたのか、ふわふわと空中を白ウサギのぬいぐるみが浮かんでいた。
 「ルビ君? もう、びっくりさせないで!」
 彼女はふわふわと宙に浮かぶ白ウサギのぬいぐるみにそう声をかける。
 このふわふわと浮かぶウサギのぬいぐるみ……実は妖精だというが……を見てしまったのが、彼女、荒実理津香(あらざね りつか)の運命の変転の始まりと言っていい。
 このウサギの姿をした妖精ルビのおかげで、彼女は魔法熟女ラビカルバニーにならざるを得なくなってしまったのだから。

 「まったく、どこに隠れていたんだか……まさか絵梨香に変なこと言ってないでしょうね」
 「言ってないホイ。それよりもお茶の一つぐらいは出してほしいホイ」
 すすすっとテーブルの上に降り立ち、お茶を要求するルビ。
 「もう、厚かましいんだから」
 やれやれと思いながらも、ちょうど自分も飲みたかったこともあり、理津香は立ち上がる。
 そして朝ごはん代わりにクッキーを二枚ほど添えて出す。
 少しでもあのコスチュームが似合うように痩せなくては……

 そもそもの発端は一昨日の夜中にこの妖精を見たからだった。
 珍しくも夜中に尿意を覚えて起き出し、トイレを済ませてベッドに戻ろうとしたところで娘の部屋の方へ向かう白く光る火の玉のような物を見つけてしまい、思わず小さくひいっと声を上げてしまったのだ。
 その白い火の玉は、理津香の声を聞きつけるとすうっと彼女の元にやってきて、白ウサギのぬいぐるみの姿に変わっていった。
 あまりのことに理津香が床にへたり込むと、その白ウサギのぬいぐるみは彼女に向かってこう言った。
 「おい、騒ぐなホイ! おとなしくするんだホイ!」
 「え? えええええ?」
 ぬいぐるみが動いている上に、さらに言葉をしゃべったことで、理津香は完全にパニックになる。
 これは夢よ……
 夢に違いないわ……
 理津香は必死にそう思い込もうとしたが、白ウサギのぬいぐるみはお構いなしに近づいてくる。
 「ルビは光の妖精だホイ。この世界は邪悪な魔物に浸食されつつあるホイ。だから、これからあの部屋の少女を魔法少女に変身させ、魔物と戦ってもらうホイ。だからおとなしくしているホイ」
 白ウサギのぬいぐるみはそう言うと、再び白く光る火の玉に変化して絵梨香の部屋に行こうとした。

 「え? えええええ?」
 思わず声を上げる理津香。
 「ま、待って! 待ちなさい!」
 理津香は必死にルビを止める。
 この白ウサギのぬいぐるみがしゃべったのも恐怖だが、絵梨香に魔物と戦わせようとするなんて冗談じゃない。
 あの子はまだ中学生になったばかりよ!
 娘にそんなことをさせられるものですか!
 「なんだホイ? ルビは忙しいホイ。時間がないホイ」
 「妖精だかルビだか知らないけど、娘には手を出さないで!」
 フラフラと立ち上がる理津香。
 なんとしてもこのわけのわからないものを絵梨香の元へ行かせるわけにはいかない。
 「そうはいかないホイ。彼女は魔法少女になる資格があるホイ。彼女に魔法少女になってもらって、この世界を守るホイ」
 白ウサギのぬいぐるみの姿に戻るルビ。
 「どうして? どうしてあの子なの? 他の人にやらせればいいじゃない! 大人じゃダメなの?」
 子供に戦わせようなんてひどすぎる。
 魔物との戦いなんてありえないわ。
 理津香はルビをにらみつけた。

 「ダメだホイ。あの子が適任だホイ」
 首を振るルビ。
 「どうして? あの子じゃなくてもいいでしょ? 魔物と戦わせるなんてひどすぎる! お願い、あの子にそんなことをやらせないで!」
 両手で拝むようにしてお願いする理津香。
 だが、ルビはプイとそっぽを向く。
 「お願いします。あの子には……あの子にはそんな危険なことはさせないで」
 理津香はひざまずいて懇願する。
 「そんなにあの子が魔法少女になるのはいやかホイ?」
 いやに決まっている。
 そもそもこれ自体が夢であってほしいし、魔物と戦うなんて夢じゃなかったとしたらなおさらやらせられるはずがないと理津香は思う。

 「親としてあの子が危険な目に遭うのを見過ごすわけにはいきません! どうか諦めて……」
 土下座をしてルビに頭を下げる理津香。
 「だったらお前がやるホイ」
 「は?」
 思わず顔をあげる理津香。
 「だったらお前がやるんだホイ。あの子を魔法少女にしたくないなら、お前が魔法少女になるんだホイ」
 「え? ええええええ?」
 またしても思わず声が出てしまう。
 魔法少女になれですって?
 そんなの無理に決まっている。

 「どうするホイ? お前が嫌ならあの子にやらせるしかないホイ」
 「ぐっ……」
 言葉に詰まる理津香。
 でも、絵梨香にやらせるわけにはいかない……
 それぐらいなら……
 「わ、わかったわ……ま、魔法しょ……少女になります。なりますから……」
 「わかったホイ。あの子の親だから素養がないわけでもなさそうだホイ。とりあえずお前で代用してみるホイ。お前がダメだったら、すぐにあの子に変更するホイ」
 ルビが絵梨香の部屋を見る。
 「だ、ダメ! あの子はダメ! や、やります。私がやりますから」
 絵梨香のため……絵梨香のために……
 理津香はやるしかなかった。

 カランと音がして、理津香の目の前に黒い革の輪っかのようなものが現れる。
 「それを首に着けるホイ。魔法少女の変身リングだホイ」
 「変身リング?」
 理津香はそれを手に取ってよく見てみる。
 どう見てもウサギのワンポイントが付いた黒革の首輪と言っていいものだ。
 「これを首に?」
 理津香の言葉にルビがうなずく。
 そんな……
 これではまるで犬か何かみたいではないか……
 「いやなら……」
 理津香が戸惑っていると、ルビが変身リングを取り上げようとする。
 「いやじゃない。いやじゃないです」
 慌てて理津香はそのリングを首に嵌める。
 理津香の首には少し大きいようだったが、留め具をパチンと留めると、すうっと縮まって理津香の首にぴったりと合わさった。

 「それでいいホイ。これでお前は魔法少女ラビカルバニーになるんだホイ」
 「ラビカルバニー?」
 「そうだホイ。その変身リングのウサギのワンポイントに指を当て、ラビカルバニーチェンジというホイ」
 は……恥ずかしい……
 ルビの言葉に思わず顔が赤くなる理津香。
 「早くやるホイ!」
 「わ、わかったわよ。うう……」
 理津香は仕方なく立ち上がり、首輪のウサギに右手の人差し指と中指を当てる。
 「ラビカルバニーチェンジ!」
 理津香がそう言うと同時に首輪が輝き、光の渦が理津香の躰を包み込む。
 「ひえええええ」
 なにがなんだかわからないが、理津香の全身に光がまとわりつき、その姿を変えていく。
 やがて光が収まると、そこにはピンクのバニーガールコスチュームをまとった理津香が立っていた。

 「えええええ?」
 我に返った理津香が思わず声を上げてしまう。
 足にはヒールの高いピンク色のアンクルブーツに黒の網タイツ。
 胴体部分には肩がむき出しになるピンク色のバニーガールのコスチューム。
 お尻には丸くて白いシッポもある。
 手首にはカフスが付き、頭にはピンク色のウサギの耳を模したカチューシャが乗っかっていた。
 まさに絵に描いたようなバニーガールの姿ではないか。
 これを着るのはさすがに恥ずかしすぎる。

 「成功だホイ! これでお前は魔法少女ラビカルバニーになったんだホイ! 魔法……少……女?」
 理津香が変身したことに喜びつつも、最後は首をかしげてしまうルビ。
 「ちょ、ちょっと! これじゃない衣装はないの? これはあまりに恥ずかしいわ」
 思わずもじもじと躰を隠そうとしてしまう理津香。
 まさかこの歳になってバニーガールの恰好をするとは思いもしなかったのだ。
 「無いホイ。いやなら……」
 「ああ、いやじゃない、いやじゃないんだけど……その……」
 ルビの言葉を慌てて遮る理津香。
 これではほとんど脅迫である。
 「だったらその恰好を受け入れるホイ! 今からお前は魔法少女……」
 ルビはそこまで言って考え込む。
 「いや、魔法熟女ラビカルバニーだホイ! 魔物たちからこの世界を守るホイ!」
 ビシッと理津香を指さすルビ。
 「じゅ……熟女って、そんな……」
 「いやなら……」
 「わ、わかった! わかりました!」
 半ばやけくそで答える理津香。
 こうして理津香は魔法熟女ラビカルバニーとなってしまったのだった。

                   ******

 「本当にこっちで合ってるの?」
 深夜、人々が寝静まったころに、ふわふわと浮く白ウサギのぬいぐるみと、その隣に大きな杖を持ったピンク色のバニーガールが五階建てほどのビルの屋上に立っている。
 「間違いないホイ。魔物の気配が濃くなったホイ」
 周囲に気を張り巡らせているルビ。
 魔物の探知はルビの役目であり、その退治はラビカルバニーである理津香の役目なのだ。
 「あそこだホイ」
 「行きましょう」
 一人と一匹がビルの屋上からジャンプする。
 理津香はあらためてラビカルバニーとなった自分の力に感心してしまう。
 こんな高いビルから遠くへジャンプすることはもちろん、地面に着地しても全くなんともないのだ。
 人間では考えられないことだろう。
 光の使徒としての力にはすごいものがある。

 「ゲゲ……オンナ……クウ……」
 クンクンと鼻を鳴らして獲物のにおいを嗅ぐ一匹の魔物。
 額からは一本の角が生え、黄色い目がらんらんと輝いている。
 口からは牙が覗き、筋肉が発達した肉体は巨人を思わせる。
 青白い肌をしたその姿は、まさしく物語に出てくる青鬼と言ったところだろう。
 今その鬼は、どこかに手ごろな獲物はいないかとうろつきまわっているところだったのだ。

 「どうやら今回も低級の魔物のようね」
 数回ほどの戦いで、理津香も戦う相手のことがわかってきていた。
 主に現れるのは低級の魔物であり、鬼に似た姿の連中だ。
 鬼たちは性欲と食欲を満たすために人間を襲い、食い散らかしていく。
 こいつらが社会を混乱させていくようになれば、やがて中級から上級の魔物も現れるようになり、世界は浸食されていくのだ。
 だからこそ、今のうちに低級の魔物である鬼たちを始末していき、社会を平穏にしておかなければならない。

 「今のところは数も一体ずつですんでいるホイ。この調子で地道に潰していけば、やがてこの世界は危険だということで魔物も来なくなるはずだホイ」
 「そのためにも……ということね」
 ルビと顔を見合わせる理津香。
 やらねばならない以上はやるしかないのだ。
 いまだにこのバニーガールの恰好には抵抗はあるものの、それでもだいぶ慣れてきたようで、今では戦うときには恥ずかしさも感じない。
 今日も早いとこあの鬼を片付け、家族が目を覚まさないうちに戻らなくては……

 「ラビカルフラッシュ!」
 魔物に向けた杖の先端から稲妻がほとばしり、魔物を包み込むようにして焼き尽くす。
 黒焦げになった魔物は崩れ去り、塵となって風に飛ばされていく。
 「ふう……」
 今回は手ごわかった。
 ラビカルバニーの躰もあちこち痛む。
 全身を覆うバリアーのようなものがあるので、直接的な傷はめったにつかないものの、受け止めきれないダメージはやはりあるのだ。
 これはまた明日はあちこち痛いかも……
 ラビカルバニーになったことで驚異の回復力も手に入れた理津香だったが、それでも数時間は痛みが残るのだ。
 明日の掃除はきついなぁ……
 理津香はルビとともに家に向かいながらも、そんなことを考えていた。

                   ******

 「もう……何体倒せばこの世界をあきらめてくれるの?」
 ラビカルバニーに変身した理津香が宙を舞う。
 屋根伝いにジャンプし、魔物が出現した現場に急ぐのだ。
 このところ二日と空けずに現れる魔物たち。
 もし自分がいなかったら……今頃どうなっていたのかと思うとゾッとする。
 もしかしたら絵梨香が魔物の被害に遭っていたのかもしれない……
 そんなことにさせてなるものですか!

 「いた! あ、あれは……まずいホイ」
 魔物を見て驚いているルビ。
 「えっ? どうしたの? きゃっ!」
 一歩遅れて地面に降り立つ理津香。
 だが、そこにいた魔物に思わず手で目を覆って小さく声を上げてしまう。

 そこにいた魔物は明らかにこれまでの鬼のような魔物ではなく、別の種類だったのだ。
 頭部はトカゲかヘビのような生き物を思わせ、目は瞳が縦に細長く金色に輝いており、ギザギザの歯が覗く口からは長い舌がだらんと垂れている。
 躰は筋肉質の男のような人間ぽい姿をしているものの、皮膚は灰色でナメクジのようなヌメッとした感じを思わせる。
 お尻からは太いシッポが伸びており、背中には背びれのようなものも生えていた。
 なにより驚いたのは、股間にオスの証ともいうべき立派なペニスがぶら下がっており、それがみるみるうちにムクムクとそそり立ってきたのだ。

 「ケケケケ……」
 長い舌で舌なめずりをする魔物。
 明らかにラビカルバニーの出現に性欲を刺激されているようだ。
 「ル、ルビくん、あれは……いったい?」
 「中級の淫魔だホイ。今までの低級の魔物とは能力が格段に上だホイ」
 「そ、そんなぁ……」
 ルビの言葉にラビカルステッキをぐっと握りしめる理津香。
 今までよりも格段に上だなんて……
 私で勝てるの?

 「大丈夫だホイ。ラビカルバニーには光の防護があるから淫魔の攻撃など通じないホイ。相手のパワーにさえ気を付ければ問題ないホイ」
 「わかったわ」
 ルビの言葉を信じ、素早く一撃を繰り出す理津香。
 その重い一撃がステッキを通じて放たれる。

 上がった土煙が一瞬視界を遮って淫魔の姿が隠れる。
 間髪入れずにダッシュで飛び出し、そのまま杖を叩きこむ。
 「えっ?」
 だが、杖に魔物に当たった時の衝撃がこない。
 突き込んだ先に淫魔がいないのだ。
 「どこ? きゃっ!」
 相手を探そうとした瞬間に脇腹に尻尾の一撃を食らって弾き飛ばされる。
 そのまま地面に倒れ込むも、素早く躰を回転させて立ち上がる。

 「ケケケケ……オマエ、マホウショウジョ……ジャナイ?」
 口からよだれを垂らし、ラビカルバニーをにらみつける淫魔。
 「残念だったわね、魔法少女じゃなくて! 私は魔法熟女ラビカルバニーよ!」
 何度言っても恥ずかしくなるようなネーミングだが、もう慣れたし、どうせ聞いているのはルビとこの魔物だけなので気にしない。
 「ケケケ……マホウジュクジョ……オレ……コノミ」
 ニタッと笑う淫魔に理津香はゾッとする。
 「好みって……まさか私に欲情している?」
 淫魔の股間のペニスは先ほどからそそり立ったままだ。
 その形は確かに夫どころか人間では比べ物にならないくらいに太くてたくましい。
 だが、そんなものに犯されるなんて考えたくもない。

 「オマエ……コノミ……オレノ……ドレイニスル」
 べろりと再び舌なめずりをする淫魔。
 そそり立つペニスからは先走りの液があふれてくる。
 「ど、奴隷?」
 奴隷って、あの鎖でつながれて働かされる人のこと?

 「心配ないホイ! どうやらこいつは作隷(さくれい)淫魔らしいけど、光の防護が守ってくれるホイ!」
 「さ、作隷淫魔?」
 淫魔と対峙したままルビに聞き返す。
 いったい何のことだろう?
 「作隷淫魔は犯した相手を自分の言いなりになるメス奴隷にしてしまう淫魔だホイ」
 「えっ? ええええ?」
 メス奴隷?
 メス奴隷ってアダルトビデオやゲームに出てくるようなやつのこと?
 そんなぁ……

 とにかく、この魔物を倒さなくては被害が広がってしまう。
 理津香は気を取り直して、再度淫魔にラビカルステッキからの一撃を繰りだそうとする。
 だが、一瞬早く淫魔の舌が素早く伸び、理津香の手からステッキを弾き飛ばしてしまう。
 「あっ!」
 まさかこの距離に舌が届くとは思っていなかった理津香。
 慌ててステッキを拾いに行こうとするが、その躰に舌が巻き付いてくる。
 「えっ? ウソ!」
 ぐっと強い力で引き寄せられる理津香。
 巻き付いた舌の力が強く、ラビカルバニーの力でもまったく振りほどけないのだ。
 理津香はなすすべもなく引き寄せられてしまう。

 「ダメだホイ! なんとか抜け出すホイ!」
 「そ、そんなこと言っても……くっ」
 ルビの言うとおりになんとか抜け出したいのだが、躰に巻き付いた舌が離れない。
 それどころか、外そうとしてもぬらぬらとした唾液で掴みづらいのだ。
 「ケケケ……ツカマエタ」
 「くっ、は、離しなさい!」
 引き寄せると同時に自らも近づいてきた淫魔が、理津香の躰を抱きしめる。
 強靭な尻尾も脚に巻き付いてきて、理津香はさらに抜け出すことが難しくなってしまう。
 「ケケケケ……オマエツヨイ……オレノコノミ……ドレイニスル」
 「だ、誰があんたなんかの・・・」
 理津香は必死で身をよじってなんとかしようとするものの、まったく振りほどけない。
 い、いったいどうしたら……

 シュルルと理津香の躰に巻き付いていた舌が離れていく。
 そして淫魔の口に戻っていったと思うと、今度は理津香の口めがけて伸びていく。
 「う……うぶっ!」
 歯を食いしばっていたにもかかわらず、淫魔の舌はたやすく理津香の口をこじ開ける。
 そ……そんな……
 理津香は気色悪い舌がのどの奥に入り込んでくるのを感じる。
 まるでイラマチオをされているようだ。
 「う……ごご……」
 息がつまりそうになる。
 た……助けて……
 喉の奥に何か流し込まれていく。
 途端に躰が熱くなってくる。
 な……なんなの?

 「ケケケケ……オレノダエキ、メスヲハツジョウサセル……スグニオレノホシクナル」
 舌を入れたままで、器用に言葉を発する淫魔。
 そ、そんな……
 絶対に……そんなことは……
 淫魔の言葉に首を振る理津香。
 だが、躰はどんどんほてってくる。
 股間がうずき、セックスしたくなってくる。
 ああ……そんな……
 「ケケケケ……オマエ、オレノモノ」
 「んぐ……んぐぅ」
 いやぁっ!

 「ラビカルバニー! 落ち着くんだホイ! 大丈夫だホイ! 光の防護があるから性行為をしたことが無い処女には淫魔の攻撃は効かないホイ!」
 「んんんんんん!!」
 理津香が愕然とする。
 ウソでしょ……
 私は処女じゃないんですけど……

 理津香の目がだんだんトロンとなってくる。
 胸がドキドキする。
 躰が熱い。
 セックスしたくてたまらない。
 おマンコにぶっといチンポをハメてほしい。
 はあぁぁぁん……

 「ケケケケ……キイテキタヨウダナ」
 シュルルと理津香の口から舌が引き抜かれ、淫魔の口へと戻っていく。
 「ハア……ハア……」
 呼吸が荒い。
 オスが欲しくて欲しくて仕方がない。
 彼に思いっきり抱かれたい。
 欲しい。
 欲しいの。

 理津香の目が欲望に満ちていく。
 目の前の淫魔のそそり立つペニス。
 どうしようもなくあれが欲しい。
 あのペニスが欲しい。

 「ハア……ハア……ハア……」
 理津香はその場に膝をつく。
 「ああ……」
 そして淫魔の太ももに縋りつくようにして、そのペニスに頬擦りする。
 「ケケケケ……ホシイカ?」
 「欲しい……欲しいです……」
 うっとりとした目で淫魔を見上げる理津香。
 「シャブレ」
 “待て”を解除された犬のように、理津香は淫魔のペニスを口に含む。
 先ほどの舌よりも太いにもかかわらず、それは理津香の口を喜ばせ、感じさせてくれる。
 一瞬で襲ってくる幸福感。
 強い主人のペニスを舐める喜びのようなものがあふれてくる。
 ああ……好き……
 このおチンポ……大好き……
 理津香はおいしそうに淫魔のペニスをしゃぶっていた。

 「どうしてだホイ? 淫魔の攻撃が効いているホイ? ラビカルバニー、しっかりするホイ! 負けちゃダメホイ!」
 ルビが大声で叫んでいる。
 だが、理津香の耳には届かない。
 淫魔の唾液を流し込まれ、その虜になってしまっているのだ。
 「んむ……んん……」
 先ほどとは違い、自らのどの奥までペニスを頬張っていく理津香。
 今まで感じたことのない快感と幸福感が理津香を包む。
 「ケケケ……ダスゾ」
 淫魔がそう言った次の瞬間、理津香の口の中いっぱいにねばつく液体が放出される。
 それがなんとも言えずうれしいし、また美味しく感じてしまうのだ。
 理津香は淫魔の精液をたっぷりと受け止め、口の中で味わっていく。
 そして、すべてを飲み干して口の中を開けてみせた。

 「ケケケ……オマンコヲダセ」
 「はい」
 理津香はためらいもなく変身を解除する。
 光に包まれた理津香の躰は、一瞬でラビカルバニーから普段の理津香の姿になる。
 そしておもむろに下着を脱ぎ捨てると、淫魔の前で寝転んで股間をさらしてみせた。
 「ああ……」
 深夜の路上であられもない格好をしているというのに、理津香は幸せを感じていた。
 強いオスに支配される喜び。
 おマンコを求められ、見られる喜び。
 これからたくましいチンポを突き込んでもらえる幸せ。
 いずれもこれまで味わったことのないものだ。
 理津香は幸せだった。

 「ケケケ……」
 淫魔が先走りを滴らせたペニスを理津香に突き立てようとする。
 「ああ……」
 その様子に胸を高鳴らせる理津香。
 もはや夫のことも娘のことも脳裏から消え去り、ただただペニスを入れて欲しがっている一匹のメスだ。
 「ラビカルバニー! 屈しちゃダメだホイ! どうして淫魔なんかに負けているホイ!」
 ルビの叫びも今の理津香には雑音にしか聞こえない。
 それどころかうるさく耳障りな叫びに感じるのだ。
 なにをあんなに叫んでいるのだろう?
 これからあの素敵なおチンポを味わえるのに……
 ああん……
 早くぅ……

 「ケケケ……オレノチンポイレル……オマエトリコ……オレノドレイナル……イイナ?」
 「はいぃ! なりますぅ! 奴隷になりますぅ!」
 淫魔の言葉にうなずく理津香。
 注ぎ込まれた唾液が理津香から正常な思考を奪っているのだ。
 今の理津香はおチンポを入れてもらえるならどんな言葉にもうなずくだろう。

 ズブリと淫魔のペニスが理津香のおマンコに突き入れられる。
 「ひゃぁぁぁぁん!」
 思わず歓喜の声を上げてしまう理津香。
 なんてすごいの?
 こんな素敵なおチンポは初めて。
 今まで経験したどんなチンポよりも素晴らしいわ。
 ああぁぁん……
 幸せ……
 幸せですぅ……

 ズンズンとリズミカルに突き入れられる淫魔のペニス。
 理津香の躰がそのたびに前後する。
 口からよだれを垂らして全身を襲う快感に身をゆだねる理津香。
 こんな気持ちよさは初めて。
 もうこれ以外のチンポとのセックスなど考えられない。
 私の身も心もこの方のもの。
 私のすべてはこの方のものなのぉ。

 「ああ……ああああああああああ……」
 全身を振るわせながら絶頂に達していく理津香。
 それと同時に淫魔のペニスからも大量の精液が理津香の中へと流し込まれる。
 それは作隷淫魔の名にたがわず、理津香の体内へと潜り込み、その脳まで浸透していくのだ。
 作隷淫魔の精液を取り込んだメスは、その支配下に置かれ、文字通りメス奴隷と化すのである。

 だが、理津香の場合はそれだけでは終わらなかった。
 ラビカルバニーの変身を解除したのちも理津香の首に嵌まっていたリング。
 そこから急激に黒い霧のようなものが広がったのだ。
 「ゲゲゲゲ?」
 突然のことに慌てて理津香から離れる淫魔。
 ペニスが抜き取られた理津香のおマンコから、淫魔のザーメンが垂れ落ちる。

 黒い霧はやがて粘性を持つコールタールのように変化し、理津香の躰を覆っていく。
 顔も躰も手も足も覆い尽くし、やがて理津香は真っ黒なタール人形のようになってしまう。
 そしてすぐにそのタールが収縮し始め、理津香の躰を覆う衣装のように変化する。
 足の部分は太ももまでの黒いハイヒールのブーツへと変わり、両手も二の腕までの長手袋に変わっていく。
 胴体部分もこれまでのバニーコスと同じような胸から股間までを覆う黒いボンデージスーツへと変化する。
 背中からは黒いコウモリのような翼が広がり、お尻からは黒く先端が矢じりのようになった細長いシッポが生えていく。
 額にも黒いサークレットのようなものが嵌まり、首の変身リングはトゲの付いた首輪となる。
 耳は細長く尖り、頭の両側からはねじれた角が伸びていく。
 開いた両目は金色に輝き、瞳が盾に細長く変わっていた。
 理津香は淫魔に変貌していたのだった。

 「なんてこったホイ……中級どころか上級クラスの力を感じる淫魔だホイ……」
 理津香の変化を愕然とした表情でルビは見つめる。
 「ゲゲゲ……コレハイッタイ?」
 淫魔も異常を感じたのか、少し後ずさりをする。
 「ハア……ン。うふふ……大丈夫ですわご主人様。私はご主人様のメス奴隷です」
 ゆっくりと立ち上がる理津香。
 その姿はまさに妖艶な女淫魔そのものだ。
 「ゲゲゲ……ホントウカ? オマエ……オレヨリツヨソウ」
 「この力をくださったのはご主人様。私をこうして淫魔にしてくださった素敵なお方。私はもう身も心もご主人様のものです。私をどうかご主人様のメス奴隷としておそばにおいてくださいませ」
 やや及び腰の淫魔に対し、理津香はそう言ってひざまずく。

 「ケケケケ……コレハイイ……オマエ、オレノメスドレイ……イイナ?」
 「はい、ご主人様」
 うっとりと自らの主人を見上げる理津香。
 「ケケケ……オマエ……ナマエ……ナニ?」
 「名前ですか? ラビカル……って、それは以前の名前でした。うふふ……淫魔熟女インビキュラなんて言うのはいかがでしょう?」
 今の理津香にとっては、人間の名も魔法熟女の名も似つかわしくない物であり、新たな名を名乗るのは当然である。
 「ケケケ……インビキュラ……オボエタ」
 「ありがとうございますご主人様。このインビキュラ、未来永劫ご主人様のメス奴隷としてお仕えいたします。どうぞ、このインビキュラのメス穴を存分にお楽しみくださいませ」
 インビキュラは嬉しそうに一礼し、淫魔のペニスを欲望に満ちた目で見つめていく。
 「ケケケ……ホシイノカ?」
 「ああ……はい、ご主人様。ですが、その前に……」
 インビキュラはスッと立ち上がり、背中のコウモリの翼を広げてジャンプする。
 そしてこそこそと逃げ出そうとしていたルビの前へと降り立った。

 「うふふ……どこへ行くのかしら、ルビ君?」
 「な? お前には関係ないホイ! お前はもう魔法熟女じゃなく淫魔になってしまったホイ。だからルビにはもう関係ないホイ!」
 後ずさりをし、逃げる隙を伺うルビ。
 「うふふ……そうね。もう私とは関係が無くなったから、これからあの子のところに行って魔法少女にするつもりなんでしょ?」
 インビキュラの金色の目がルビをにらみつけ、口元には笑みが浮かんでいる。
 「そ、そうだホイ! お前たちの好きにはさせないホイ! あの子に魔法少女になってもらって、お前たちを倒してもらうホイ!」
 ルビは振り返って走り出すように見せかけ、逆にインビキュラの脇をすり抜けようとする。
 「ひぎゃっ!」
 だが、インビキュラの手から放たれた黒い稲妻がルビを直撃して、ルビを地面にたたきつけた。

 「ダメよルビ君。あの子はこれからご主人様の餌になってもらうの。あの子ならきっとご主人様も満足してくださるわ。魔法少女なんかにさせたりしないんだから」
 地面に倒れたルビにゆっくりと近づくインビキュラ。
 「そんな……自分の娘を餌にする気かホイ?」
 ルビが驚愕する。
 「あら……私は淫魔よ。人間の小娘なんて淫魔にとって餌以外の何者でもないでしょ? うふふふふ……」
 インビキュラが再び手から黒い稲妻を出す。
 「ひぎゃぁぁぁぁぁ!」
 黒焦げになって崩れ去るルビ。
 「うふふ……これで邪魔者は消えたわ」
 インビキュラはにやりと笑った。

 「ケケケケ……ヨウセイヲケシテシマウトハ……」
 淫魔にとってもこれは驚きだった。
 妖精を消すのは中級の魔物では難しいのだ。
 それをあっさりとやってしまうとは……
 「うふふ……ご主人様にとっても邪魔になるかと。それに、私にとっても目障りでしたから」
 ゆっくりと淫魔のそばに戻ってくるインビキュラ。
 「さあ、邪魔者はいなくなりましたわご主人様。どうぞこのメス奴隷のインビキュラの躰を存分に味わってくださいませ。うふふふ」
 そう言いながら淫魔の腕に自らの腕を絡ませる。
 「ケケケ……タノモシイ……イイゾ、タップリカワイガッテヤル」
 淫魔としてもまんざらではない。
 こんな強い淫魔が自分のメス奴隷なのだ。
 喜ばしいことに違いない。
 「ん……」
 抱き寄せられ、淫魔のキスを受けるインビキュラ。
 二体の淫魔は、そのまま闇の中へと消えていくのだった。

END


いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけましたらうれしいです。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/01/03(月) 20:00:00|
  2. 異形・魔物化系SS
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失いたくない妻

今日は予告通り2022年最初の新年SSを投下させていただきますねー。

タイトルは「失いたくない妻」です。
若く美しい自慢の妻はそりゃぁ失いたくないものです。
(*´ω`)

それではどうぞ。


失いたくない妻

 「お待たせ。迎えに来てくれてありがとう」
 助手席に乗り込んでくる梨奈(りな)。
 タイトスカートのビジネススーツ姿は、いつ見ても彼女のスタイルの良さを強調して美しい。
 まさに俺の自慢の妻と言っていいんだが……
 「今日は俺の方が早かったからな……」
 とはいうものの、もう時計の針は21時を回っている。
 俺自身も今日はたまたま早く帰ることができたので、こうして梨奈を迎えに来ることができただけだ。

 梨奈がシートベルトを締めたのを確認し、俺は車を走らせる。
 夜のビジネス街の明かりがじょじょに遠ざかる。
 「何もしてないけど、総菜だけは買ってある」
 「ほんと? 助かる。ありがと」
 俺がそう言うと、うれしそうに笑う梨奈。
 まあ、これならどこかに寄って二人で食事をしてもよかったのかもしれないが……

 「なあ……このままじゃ……ダメか?」
 窓外がだんだんと住宅街に近づいていく。
 助手席では梨奈がふうとため息をつく。
 「またその話? 何度も話し合ったでしょ?」
 「それはそうだが……」
 俺は正面を見据えてハンドルを握り続ける。
 「これからはたぶん、私ももっと帰りが遅くなるわ。あなただって今日は早かったようだけど、いつもならこの時間にはまだいない」
 梨奈の言うとおりだ。
 今日はたまたま……本当にたまたま早く帰ることができたに過ぎない。
 「だからと言って……」
 「別れることはない……でしょ? ううん、だから別れるの。私があなたを嫌いになりたくないから……」
 「梨奈……」
 彼女の言い分は何度も聞いた。
 今の状況ではお互い家では顔を合わせるぐらいになってしまい、あなたは私の家事への不満がたまっていく。
 些細なことがけんかにつながり、お互いに気まずくなっていく。
 どちらかが仕事を変えるなりやめるなりという手もあるけど、私はそれはしたくない。
 だから、週末にでも会うだけにして、お互いに距離を取ろうと彼女はいうのだ。

 「今はあなたは耐えている。でも、いずれあなたは私が家事にまで手が回らないのを不満に思うようになるわ。一人だと思えば自分でやるしやれるのに、私がいると思うと私にやってほしくなるのよ」
 確かにそういうものかもしれないとは思う……
 でも、だからと言って何も別れなくてもいいのではないだろうか……
 最悪別居という手だって……

 「本当に今の会社に好きな人ができたから……とかではないんだよな?」
 またしても梨奈のため息。
 「もう……何度言ったらわかるの? 私が愛しているのはあなた。あなたを好きでいたいから距離を取りましょうって言ってるの」
 「でも……それを信じろと……うわっ!」
 「きゃっ!」
 突然、車に衝撃が走る。
 車も人も少なくなった住宅街に入ったということで気を抜いたわけではないはずだったのだが、ちょっと目線を外したことで、歩道から通りを横切ろうとした相手に気付かなかったのだ。

 俺は慌てて車を止めて外に出る。
 ヘッドライトに照らされた、道に横たわる女性。
 その青いドレスがところどころどす黒くなっていく。
 「大丈夫ですか?」
 俺は思わず駆け寄って声をかける。
 なんてこった……
 やってしまった……
 会話に気を取られて人を撥ねてしまうなんて……

 ビジ……ジ……
 女性の首がへし折れて、中から断線したコードが火花を散らしている。
 キュインキュインと何やら機械音も聞こえてくる。
 な、なんだ?
 なんなんだ、これは?
 倒れた女性のあちこちから、透明なオイルが漏れだしており、金属の部品がゴムのような皮膚を突き破っているではないか……
 これはいったい?

 「きゃっ!」
 背後で梨奈の声が上がる。
 「梨奈!」
 俺が振り向くと、黒いスーツにサングラスをかけた屈強な男性が二人立っており、一人が梨奈を羽交い絞めにしていた。
 「どうかおとなしくしてください。この場で死人を出したくは無いので」
 手の空いているもう一人の男が拳銃を向けてくる。
 「くっ……」
 俺は観念して両手を上げる。
 「申し訳ありませんが、あなた方をこのまま帰すわけにはいかなくなりましたので、どうぞあちらの車にお乗りください。この場の後処理はこちらでいたしますので」
 男が指し示す方向には黒いワンボックスカーが側面ドアを開けている。
 あれに乗れということか……

 「お連れの方にも手荒なマネをするつもりはありません。少し眠っていただいたまでのこと。さあ……」
 片方の男がぐったりした梨奈を抱えるようにして車へと連れていく。
 これでは、俺一人が騒ぎ立てたところで、こいつらは俺を殺して梨奈を連れて行ってしまうに違いない……
 「わかった……」
 俺はやむなく男に従い、ワンボックスカーに乗る。
 なんとか隙を見つけて警察に連絡しなくては……

 ドサッと音がして、ワンボックスの荷室に俺が撥ねた女性が運び込まれてくる。
 「おい、彼女は大丈夫なのか? 病院へは?」
 「ご心配なく。彼女はロボットです。機械人形ですよ。我々の車に早く合流しようとして、左右の安全確認をきちんとしていなかったのでしょう。申し訳ないことをしました」
 「ロボット?」
 確かに彼女の中には機械が詰まっているようだったが……あれがロボット?
 あんな人間そっくりのロボットがいるというのか?
 「おっと、あまり動かないでください。見たければあとで見られるようにいたします。それと、スマホをお預かりしますよ」
 俺の向かいに対面で座る形になった黒スーツの男が、拳銃を右手に構えたままで左手を出してくる。
 これは逆らっても無駄だろう……
 俺は仕方なくポケットからスマホを出して男に渡す。
 「結構。それではしばしドライブに付き合っていただきましょう。出してくれ」
 男は背中越しに運転席の男に指示を出す。
 すぐに車が動き出し、俺は意識を失った梨奈を隣に抱きかかえるようにして、彼らとともにどこかへ向かう。

 「ああ、私だ……トラブルの後処理は? ああ……うん……それでいい。こちらはトラブルに巻き込まれたお客様をお連れするところだ。うち一名は素体として申し分ない。許可が出次第処置を行いたいので準備を頼む。ああ……うん……任務には成功したようだが、聞きだしたデータが無事かどうかはなんとも……うん……メモリー取り出しの準備も頼む」
 俺に銃を向けたまま小型通信機のようなものでどこかと通話をしている黒スーツの男。
 いったいこいつらは何者なのだろう?
 やくざとか暴力団のような連中なのだろうか?
 あの機械の女性はいったい?
 俺はいったい何を撥ねてしまったんだ?

 どこか山の中にでも連れていかれるのではないかと思った俺だったが、その予想は外れる。
 着いたのはどこかのビルの地下駐車場。
 数台の車が止まっているだけの、何の変哲もない駐車場だ。
 「ここは……どこだ?」
 「まあまあ、あとできちんとお話ししますよ」
 銃を向けて降りるように促してくる男。
 俺は仕方なくドアを開ける。
 「ああ、彼女はこちらで」
 俺が梨奈を抱えて降りようとすると、男はその手を離すようにという感じで拳銃を動かしてくる。
 俺が男をにらみつける間に、反対側のドアが開き、運転していた男が梨奈を抱えだしていく。
 「梨奈!」
 「ご心配なく。彼女は大事なお客様です。傷つけたりはしません。さあ、あちらへどうぞ」
 男が指し示す先にはエレベータのドアがあり、それに乗れということらしい。
 仕方なく、俺はそのエレベータへと向かう。

 「待て! 梨奈は?」
 見ると、梨奈を抱えた男は別のエレベータの方に向かっているのだ。
 「大丈夫だと言ったでしょう? さあ、来ましたよ。乗ってください」
 俺の前に立ちはだかるようにして銃を向けてくる男。
 俺は梨奈のことを心配に思いながらも、男のいうとおりにエレベータに乗るしかなかった。

 やがてエレベータは5と書いてある階で止まり、俺は降りるように促される。
 男の言う通りにするのは癪と言えば癪なのだが、相手は拳銃を持っている上、おそらく拳銃が無かったとしても俺が歯の立つ相手ではないだろう。
 エレベータを降りた俺は、男に背後から銃を突きつけられるようにして廊下を歩く。
 すると、一枚のドアの前に男と同じような黒いスーツを着てサングラスをかけた女性が一人立っている。
 女性は俺が近づくとドアを開け、中に入るようにと手で示す。
 俺が指示通り部屋に入ると、そこは小ぢんまりとした殺風景な部屋で、テーブルが一つとそのテーブルを挟むようにして置かれた椅子が二脚あるだけだった。

 「どうぞ奥の椅子にお座りください。ん……わかった」
 俺のあとから男も部屋に入ってくると、俺を奥の方へと追い立てる。
 その間にドアのところに立っていた女性が、男に何事か耳打ちしたようだ。
 「どうぞお座りください。岸村雄吾(きしむら ゆうご)さん」
 男が自分も向かい側の椅子に座り、俺にも座るように言う。
 俺は驚いた。
 どうして俺の名前を?

 「彼女が調べてくれました。あなたのことはだいたいわかりましたよ岸村さん。年齢も住所も所属する会社のことも」
 男は拳銃をスーツの内ポケットにしまい込む。
 男の背後では入口の近くに先ほどの女性が立ち、笑みを浮かべていた。
 「あなた方はいったい……」
 俺も仕方なく椅子に座る。
 「まあ、我々はある“組織”の者とだけ」
 「組織?」
 「まあ……よく映画やドラマなんかに出てくるような”組織”と思っていただいて結構。意外と実在するものなのですよ」
 男がやや自嘲っぽく笑う。
 「俺を……いや、俺と梨奈をどうするつもりなんだ?」
 それは俺が一番知りたいこと。
 そもそも梨奈は無事なのか?
 いったい俺たちをどうするつもりなんだ?

 「岸村さん。お気の毒ですが、あなたには二つしか選択肢は残されていない」
 「選択肢? 二つ?」
 「そう。ここでおとなしく殺されるか、何とかこの場から逃げようとして殺されるかの二つです」
 「なっ?」
 俺は言葉を失う。
 こいつらは俺を殺す気か?
 「あははは……いや、これは失礼。今のは冗談です。気を悪くしないでください」
 男が笑うが、俺はとても笑えるはずがない。
 「ふざけるな!」
 「そうですな。では本題に入りましょう。岸村さん、あなたに選択肢が少ないのは事実なのです」
 男の表情から笑いが消えた。

 「岸村さん。あなたが撥ねた“あれ”、“あれ”は我々の所有するロボットなのです」
 「それは聞いたが……ロボットなのか? あれが?」
 確かにあちこちから機械のようなものが見えていたし、血ではなくオイルのようなものが漏れていたようではあったが……
 俺は自分が撥ねたものが人間ではなかったと知って、少しホッとする。
 「ええ、それも結構金がかかっているんです。おわかりかな?」
 「あっ」
 俺はハッとした。
 「弁済しろと……」
 「ええ、ですがおそらくあなたには無理でしょう。それに……」
 「それに?」
 「あのようなロボットが存在しているというのは極秘中の極秘でしてね。見られた以上は黙って帰すわけにはいかんのですよ」
 男の口元に笑みが浮かび、俺は背筋が冷たくなる。
 やはりこいつらは俺を?

 「まあまあ、落ち着いて。岸村さん、さっきも言ったとおりあなたに選択肢は少ないが、無いわけじゃない」
 両手を胸の前で広げ、俺に落ち着くように男が言う。
 どうやら俺はかなり動揺が表に出ていたらしい。
 「俺に……どうしろと……」
 「選択肢は二つあるんですよ、本当に。一つは、我々の提案を拒絶して殺される。もう一つは、我々の提案を受け入れ、表面上はこれまで通りの暮らしを続ける」
 提案を受け入れ表面上は?
 いったいどういうことだ?
 「提案とは?」
 「なに、簡単なことです。我々のことを一切外部に漏らさない。そして……」
 「そして?」
 「奥様、岸村梨奈さんでしたかな? 彼女を我々に委ね、彼女の機械化を受け入れること」
 「機械化?」
 機械化とはどういうことだ?
 彼女に何をする気だ?

 「そうです。機械化です」
 男はまるでそれがごく一般的なことのようにさらりと言う。
 「それは妻を……梨奈を機械にするということですか?」
 俺はあらためてそう問いかける。
 いくらなんでもそんなことはあり得ないだろうと思いながら。
 「そうです。奥様を機械にするのです」
 俺は口をパクパクと開けたが、言葉が出てこない。
 人間を?
 人間を機械にするというのか?

 「岸村さん、あなたが先ほど撥ねられましたあのロボット。あれももとはと言えば人間の女性だったのですよ」
 「えっ?」
 俺は驚いた。
 もう驚くことなど無さそうに感じていたくらいだったのに、またしても驚いたのだ。
 「彼女はHTR-092ミホというナンバーですが、もともとは芳原美帆(よしはら みほ)というOLでした。それを我々の“組織”がスカウトして、あのようなロボットに仕立て上げたというわけです。彼女は美人ではありますが、かといって目立ちすぎるほどでもなく、この手の仕事には結構使い勝手のいいロボットだったのですよ。しかし、どうやら今回の件で残念ながら修理不能となってしまったようで……」
 男がペラペラとしゃべり続けている。
 こいつは何を言っているんだ?
 俺はいったい何を聞かされているんだ?

 「それで、我々としましては早急に代替機の必要性を感じてしまうわけなのですが、ここにその代替機に実にふさわしい女性が舞い込んでいらっしゃった。使わない手はありますまい?」
 「それが……その代替機が梨奈だというのか?」
 男が無言で笑みを浮かべ、コクリとうなずく。
 「俺が、もし断ったら?」
 男がふふっと笑う。
 「簡単なことです。あなたを始末して奥様を機械化する。つまり、どうあっても奥様の機械化は決定事項なのです」
 「そんな……」
 俺は愕然とした。

 「ということで、あなたの選択肢は死ぬか、我々に従って表面上何事もなかったかのように暮らすかのどちらかです。我々としては後者を選んでいただきたい」
 「どうしてだ?」
 俺は不思議に思う。
 どうせ梨奈を機械にすることが決まっているのなら、俺を殺してしまえばいいだろうに……
 「メリットがあるからですよ。まず、余計な死体を処理する手間がかからない。死体の処理はいろいろと面倒なんですよ」
 男がやれやれという感じで両手のひらを上に向ける。
 「それに、我々の運用するロボットは秘密が大前提でしてね、旦那が行方不明となると、妻がいろいろと詮索されるのは避けられない。できればそういう面倒も無くしたい」
 それは……確かにそうかもしれないが……

 「あと、これが一番重要なことですが、顧客がターゲットとする連中は、結構“人妻”というものが好きという人間が多いものでしてね。独身女性よりも人妻の方がターゲットに接近しやすかったりするのですよ。ふふふ……」
 男が意味ありげに笑う。
 どういうことだ?
 顧客?
 ターゲット?
 「ということで、あなたが協力してくれた方が、こちらとしてはいろいろと好都合な面があるのです。あなたにとっても悪いようにはしませんよ。協力してくれるお礼もちゃんと考えてあります」
 金か?
 金で梨奈を売れと言うのか?
 「どうです? あなたの言うことをなんでも聞いてくれる従順な妻、欲しくないですか?」
 「えっ?」
 俺は思わず声を上げる。
 言うことをなんでも聞いてくれる従順な妻……だと?

 「あなた方がどのような生活をなさって来たかは存じませんが、すべてにおいて奥様があなたに唯々諾々と従ってくれた……などということは無いでしょう? ですが、奥様を機械にすれば、我々の任務に就いているとき以外は、あなたの従順な妻でなんでも言うことを聞くようにプログラムをすることなど簡単なことです。それと……」
 「それと?」
 「機械になったからと言って、夜の生活ができなくなるようなことはありません。いや、むしろ、我々が顧客に提供しているのはそういった用途に使われるためのロボットです。ですから、あなたの望みのセックスができますよ。もちろん変態じみたことでも……」
 男がにやりと笑う。
 まるでこちらの胸の内を読んでいるかのようだ。
 確かに梨奈としてみたいセックスはいろいろとあった。
 ただ、彼女自身は性欲が薄いのか、それとも恥ずかしがっているのか、せいぜいフェラチオをしてくれる程度で、いやらしいコスチューム一つ着てくれたことはない。
 だが……
 彼女が機械になれば、そういうセックスにも応じてくれるようになるというのか?

 「いかがです? どうせ奥様はもう機械化されることは決まっているのですから、機械になった奥様と楽しく過ごされるのもいいとは思いませんか? もちろんあなたもご覧になった通り、見た目は人間と何ら変わりませんし、あそこの使い心地は生身の時よりよくなるぐらいですよ」
 男の言葉に俺は考え込んでしまう……
 俺が拒否しても、どのみち梨奈が機械にされてしまうのは変わらない……
 その場合は俺が殺されるだけだという……
 俺は死にたくないし、彼の提案を受け入れれば、機械になった梨奈とこれからも暮らすことができる……
 俺はハッとした。
 機械になれば梨奈は俺のそばにいてくれるということか……
 俺は……
 俺は梨奈と別れずにすむじゃないか……

 俺は男に一つ質問をする。
 「もし、もし俺が解放された後でこのことを警察に言ったりしたら?」
 「そうですね……その時はあなたを始末することになるでしょう。なに、面倒とは言いましたが、面倒だからやらないとは言いませんので」
 それはそうか……
 ここまで話すのはどうせ俺が何もできないからだし、何かをしようとしたら殺せるからだ。
 ふう……
 俺は男の提案を承諾した。

                   ******

 『ねえ、ちょっと! なんなのこれ? 私をどうするつもりなの? 離して!』
 ガラスの向こうで裸で手術台のようなものに寝かされ、手足を固定されている梨奈。
 なんとかこの状態を抜け出そうとしてもがいているものの、まったく抜け出すことができないようだ。
 周囲には様々な機械が並べられ、白衣を着た男女が忙しそうに動き回っている。
 梨奈の横にはもう一台のベッドがあり、そこには人間の手や足の形をした機械が置かれ、ほかにも何の役目をするのかわからないようなものもいくつもある。
 いったい梨奈をロボットにすると言っても、どうやってするのだろう……

 『あなた! 雄吾さん! 助けてぇ! どうして? どうしてそこで見ているの? お願い、助けて!』
 天井のスピーカーから梨奈の声が流れてくる。
 ガラスの向こうで必死に俺に訴えているのだ。
 助けてと……
 だが……
 俺は隣にいるサングラスの男に視線を向ける。
 「どうしました? これから奥様の機械化を始めますよ」
 俺はうなずく。
 どうせここで梨奈を助けようとしたって、こいつらに止められるに決まっているのだ……
 それに……
 助けたところで梨奈は俺から離れて行ってしまうじゃないか……

 「こちら側の声は向こうには届きません。あなたが何かを言ったところで、奥様には聞こえません」
 俺はガラスの向こうの梨奈に向き直る。
 「痛みは……あるんですか?」
 「は?」
 サングラスの男がこっちを向く。
 「いや……彼女を痛い目には……遭わせたくないなと……」
 「ああ、大丈夫です。麻酔をしますので。気持ちよく眠っている間に機械になれますよ」
 ふふっと男が笑う。
 「そう……ですか……」
 「奥様の横にもう一台ベッドがあるでしょう? あの上にある機械を、これから奥様に埋め込んでいくのです。手足は金属骨格と人工筋肉を、心臓の代わりにモーターを、肺の代わりに高性能電池を、目の代わりにカメラを、脳の代わりにコンピュータをといった具合に……」
 俺は無言でうなずく。
 やっぱりあそこの機械が梨奈の躰に埋め込まれるのか……

 『いやぁっ! やめてぇ! いやよぉっ!』
 梨奈の顔に麻酔ガスを流し込むマスクが付けられる。
 必死にもがく梨奈の躰が、やがて動かなくなっていく。
 『それでは機械化の術式を始めます。よろしいですか?』
 白衣を着た男が一人、こっちを向いて確認し、サングラスの男がうなずいて許可を出す。
 梨奈……

 「うわ……」
 俺は思わず声が出た。
 麻酔で眠った梨奈の顔が、まるで化粧のパックを剥がすかのようにペロンと剥がされたのだ。
 そしてその剥がした顔を何かの薬品に漬け、その下の頭蓋骨が切り開かれていく。
 同時にお腹も切り開かれ、次々と内臓が抜き出されていく。
 両手と両足も付け根から切り取られ、表皮を取り除かれて中の骨や筋肉が取り出される。
 これが……人間の中身なのか……

 「いかがです? 結構手際がいいでしょう? これまで何人となく機械化しております連中ですからね。心配しなくても大丈夫ですよ」
 心配と言われても、なにを心配すればいいんだ?
 梨奈が死ぬことをか?
 いや、梨奈は生きていると言えるのか?
 「ごらんなさい。あの舌の先端からは薬剤が注入できるようになってます。キスで相手と舌を絡ませ、その時に薬剤を流し込むわけです」
 梨奈の口にピンク色の舌がはめ込まれていくのを、サングラスの男が楽しそうに説明する。
 手術台の上では、梨奈の躰に次々と機械が埋め込まれていっているのだ。
 「あの乳首からも同様に薬剤注入ができるのですよ。しゃぶらせたりしたときに流し込むこともあれば、揉まれているときにガス圧で薬剤を相手の皮膚に浸透させることも可能なのです」
 梨奈の丸いきれいな乳房も切り裂かれ、中に機械が入れられる。
 「もちろん同様の機能はあそこにもありましてね。キスも胸もどうでもよいというターゲットには、そちらから注入ということになりますな」
 得意げに梨奈の機能を俺に聞かせてくるサングラスの男。
 これが……これが機械化なのか?
 梨奈は……梨奈はいったいどうなってしまうんだ?

 「岸村さん、お顔が青いようですが大丈夫ですか? 奥様の機械化手術には時間がかかります。その間別室でお休みされました方がよろしいかと」
 男と同じように黒いサングラスとタイトスカートのスーツに身を包んだ女性が声をかけてくる。
 確かに彼女の言うとおりなのだろう。
 血や内臓を見て少し気分が悪くなってきたこともあり、俺は彼女の勧めに従って部屋を出た。

                   ******

 「岸村さん……岸村さん」
 「ん……あ……?」
 名前を呼ばれて俺は目を覚ます。
 あれ?
 俺はいったい?
 ここは?

 「岸村さん……お目覚めですか?」
 「あ……えっ? は、はい」
 目を開けた俺の前には、あの黒いサングラスをかけ黒いタイトスカートのスーツを着た女性が立っていた。
 そうか……俺は昨日この連中に拉致同然に連れてこられて……
 この部屋に案内されてコーラを出してもらって……そのままソファで寝てしまったのだった……か?

 「俺は寝てしまって?」
 「はい。ぐっすりと」
 女性の口元にかわいらしい笑みが浮かぶ。
 それにしても、彼女も何から何まで黒尽くめだな。
 ストッキングも黒だし靴も黒。
 サングラスを外せばそのまま喪服として通じそうだ。
 まさか……
 まさかこの女性もロボット?

 「そうだ……今何時ですか? 会社に連絡を入れなきゃ……会社に行かせては……くれませんよね?」
 「今は午前10時を回ったところです。ご心配なく。すでに岸村さんと奥様の会社にはこちらから連絡させていただきました」
 俺の質問にそう答えながら、女性はコーヒーを出してくれる。
 「連絡を? あなた方が?」
 「はい。大丈夫です。体調不良で休ませてもらうと、“あなた方の声で”伝えさせていただきましたので」
 「俺たちの声で?」
 俺は驚いた。
 「はい。電話の声を作るなど簡単なことですから」
 再びかわいらしい笑顔を見せてくれる女性。
 そうか……
 人間そっくりのロボットを作るような連中だ……
 声ぐらい簡単なもの……か……

 「それで妻は? 梨奈はどうした?」
 「はい。そのことをお伝えに参りました。奥様の手術は無事に終了したとのことです。コーヒーを飲み終えられましたらご案内いたします」
 俺は彼女に首を振る。
 「いや、コーヒーはいい。すぐに連れて行ってくれ」
 「わかりました。ではどうぞこちらに」
 俺はソファから立ち上がると、そのまま彼女の後について部屋を出た。

 「やあ、おはようございます。よく眠れましたかな?」
 案内された部屋は昨日と同じような殺風景な部屋。
 そこに昨日と同じ黒スーツにサングラスの男が、昨日と同じように立っていた。
 「ええ、まあ……」
 「それは結構。睡眠は重要です。人間にはね」
 俺は男に促されて席に着く。
 もしかして……昨日飲んだコーラには薬でも入っていたのだろうか?

 「こちらは先ほどようやく処理が終わりましたよ。これで奥様は完全に“組織”の機械として完成いたしました」
 立ったままコーヒーを飲む男。
 俺を案内してくれた女性が、俺にもどうかと聞いてきたので、俺は首を振る。
 「梨奈に……梨奈には会えるのか?」
 「もちろんです。彼女はあなたの奥様ですからね。すぐに会っていただきますよ」
 男がうなずくと、女性の方が壁の受話器を取って一言二言伝えていく。
 「今こちらに向かわせたそうです」
 受話器を戻しながら女性が言う。
 「奥様、すぐに来るそうですよ」
 男もニコッと微笑んで、再びコーヒーを口にする。

 やがて部屋のドアがノックされる。
 「入りなさい」
 男がそう言うと、ドアが開いて女性が一人入ってくる。
 「梨奈……」
 俺は驚いた。
 入ってきたのはまぎれもなく梨奈だった。
 が、彼女は黒いハイヒールを優雅に履きこなし、躰にはぴったりとした黒いレオタードを着て、まるでモデルのように美しい姿勢で歩いてきたのだ。
 梨奈って、こんな美しい歩き方をしていただろうか……

 「HTR113リナ、まいりました」
 梨奈は男の元へと進むと、そう言って立ち止まる。
 HTR113?
 「ふむ。サイズ調節のできる汎用タイプの骨格を使ったが、問題はないようだな。皮膚の加工も異常なしと。まあ問題があれば都度調整すればいいが……気分はどうだねHTR113?」
 「はい。当機の各部機能は正常に作動しております。とてもいい気持ちです」
 男に笑顔を向けている梨奈。
 俺はなんだかむかむかする。
 あんな躰のラインが出るような格好をして、他の男と親しげに話すなんて……

 「梨奈!」
 俺は梨奈に声をかける。
 先にこっちに一言くらいあってもいいじゃないか!
 「おっと、HTR113、彼に挨拶をしなさい」
 「かしこまりました」
 男に促されてこちらにやってくる梨奈。
 レオタード姿で、ちょっと目のやり場に困ってしまう。
 梨奈って……こんなに美しかったか?
 なんだか……以前よりも顔立ちが整ったように見える。

 「初めまして岸村様。当機はHTR113、パーソナルネームリナと申します。よろしくお願いいたします」
 にこやかな笑顔で俺に一礼する梨奈。
 「は、初めまして? いや……俺は……」
 「ご心配なく。岸村様のことは当機のメモリーにしっかり記録されております。当機の素体となった女性のパートナーでいらっしゃいますかと」
 当機?
 素体?
 俺は梨奈の言葉に戸惑いを禁じ得ない。
 それに、まっすぐに俺を見つめてくる笑顔はどこか冷たさを感じさせる。
 機械になるというのはこういうことなのか?

 「ふふふふ……HTR113、彼が困惑しているじゃないか。彼の妻として接してあげたまえ」
 男がにやにやと笑っている。
 「かしこまりました。擬態モードに移行いたします……ふふっ、どうしたのあなた? 私の顔を見忘れちゃった?」
 急に口調が変わる梨奈。
 甘えるような顔で俺を見つめてくる。
 先ほどまでとは全然違う表情だ。
 「あ、いや……その……本当に躰が機械になったのか?」
 「ええ。おかげさまで頭のてっぺんから足のつま先まですっかり。でも心配はいらないわ。なんの問題もないのよ」
 笑いながらくるっと一回転して見せてくる梨奈。
 レオタードに包まれた躰がすごくきれいだ。
 「もちろんあそこだって以前よりもあなたを楽しませてあげられるわ。試してみる?」
 くすっと笑ってレオタードの股間に手を当てる梨奈。
 「バ、バカ」
 俺は思わず目をそらす。
 「うふふ……ねえ、私の機能を試してみたいと思わない? 我慢しなくてもいいのよ。私のセンサーにはあなたの反応がダイレクトに感じられるわ」
 「う……」
 確かに俺のあそこはさっきから硬くなっている。
 こんなふうに梨奈の躰のラインを見せつけられるなんて思わなかったし、それがこんなにも美しいとは思わなかったから……

 「はっはっは、岸村さん、よければまた部屋を用意しますよ。奥様を楽しまれてはいかがかな?」
 「いや、しかし……」
 確かに梨奈を抱きたいのはやまやまだが、この連中の言いなりになるのも面白くない。
 「これは機能テストも兼ねておりましてね。ぜひとも奥様の躰を味わっていただきたいのですよ。もちろん岸村さんがおイヤであれば、別の者にやらせますがね」
 「な?」
 別の者って……梨奈をほかの人間に抱かせるというのか?
 「言ったでしょう? 彼女はそのための機械だと。どうします?」
 俺は男をにらみつけたが……
 「わかった……」
 そういうしかなかった。

                   ******

 「ああ……あああ……」
 信じられない。
 これが機械だというのか?
 肌のぬくもりも柔らかさも記憶にある梨奈の躰じゃないか。
 いや、以前よりもっと良くなっているのかもしれない。
 なんて気持ちいいんだ……

 今までだったらお願いしてもなかなかしてくれようとしなかったフェラチオ。
 それが玉までしゃぶってくれた上に、思わず出してしまった精液を口の中で味わってくれさえした。
 胸だって柔らかくて以前握った時と変わらない……いや、もっと揉み心地が良いくらいだ。
 喘ぎ声を我慢するようなしぐさも愛らしく、何度だって突き上げてしまう。
 絡みつくようなあそこは俺のモノを咥え込んで離さない。
 こんなセックスは初めてだ。
 梨奈……
 梨奈……
 最高だ……

 「うふふ……ねえ、あなた、私の躰はどうだった?」
 ベッドに寝転がる俺の首を自分の方に向かせ、甘えるように両手を回してくる梨奈。
 余韻に浸る俺の耳元でささやいてくる。
 「ああ……とてもよかったよ」
 「うれしいわ。あなたを楽しませることができてよかった」
 「梨奈……」
 俺は梨奈を抱き寄せ、その唇をむさぼる。
 柔らかい……
 これが本当に機械なのか?
 梨奈が機械だというのか?

 「梨奈……君は本当に機械になってしまったというのか? まだ信じられない……奴らと組んで俺をだましているんじゃないのか?」
 口付けを終えた俺は梨奈の顔を正面から見る。
 口元のほくろの位置だって変わっていないし、体重だって以前とほとんど変わりないじゃないか。
 中身が機械だなんて信じられない。
 「いいえ、私はだましてなどいません」
 上半身を起こした梨奈が首を振る。
 「あなたはすでに私が機械であることをご存じです。だます必要はありません。その命令も受けていません」
 「そう……か……」
 正直に答えてくれている……ということか……
 逆にそれがなんだか悲しい……

 待てよ……
 「命令されれば……だますのか?」
 俺もベッドの上で上半身を起こし、彼女と向かい合う。
 「はい。私は“組織”の忠実な機械です。“組織”の命令があればあなたをだまします」
 表情を変えずにうなずく梨奈。
 「じゃあ、今はそういう命令は受けてないと?」
 「はい。現時点で私が受けている命令は、私の機能を完全に使用して、あなたの妻の岸村梨奈としてふるまうようにというものです。そのためには性的機能も使い、この躰であなたを満足させることも含まれます。また、あなたの指示にも極力従い、“組織”の益に反するようなこと以外はあなたの役に立つようにと」
 「もし俺が“組織”に反するような行動をした場合には?」
 「お答えできません」
 即答し、ふるふると首を振る梨奈。
 そうか……
 おそらく彼女は……

 「ご心配には及びません。あなたはこれまで通り私を妻の岸村梨奈として扱っていただければよいのです。そうしていただければ、“組織”の益に反するような行動には計算上90%以上の確率で至らないと判断します」
 にこっと微笑む梨奈。
 以前よりも表情が豊かになったような気がするのは気のせいだろうか……
 「そうなのか?」
 「はい。それに、私は“組織”に対して忠実であるのと同様に、あなたに対しても忠実であると申し上げます。組織の命令がない限り、素体時のように私があなたを裏切ることはございませんのでご安心ください」
 「えっ?」
 い、今なんと言った?
 素体時のように裏切る?
 梨奈は……俺を裏切っていたのか?

 「そ、それはどういう? 梨奈は……素体時の梨奈は俺を裏切っていたというのか?」
 「はい。素体時のメモリーを確認しますと、私の素体である岸村里奈は、あなたと離婚をして勤めている企業の同僚である間鍋康介(まなべ こうすけ)と再婚する予定だったと記録されております」
 笑顔のままでさらっと言ってくる梨奈。
 は?
 なんだって?
 再婚?
 同僚と?
 「ほ、本当なのか? 梨奈は……梨奈は俺を裏切っていたのか?」
 俺は思わず梨奈の肩を掴んでしまう。
 「私の素体はあなたに断りなく間鍋という男と18度、終業後に会っています。これはあなたに対する裏切りと私は判断いたしますが」
 彼女の答えに俺はハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けた。
 梨奈が……
 あいつは浮気を……していたのか?

 「そ……それは、業務に必要だったから……とかじゃ?」
 「素体の勤める企業の業務で肉体を交わらせる必要は、計算上はあり得ないことと判断します」
 あ……
 そんな……
 梨奈が……
 梨奈が……
 嘘だろ……

 だが、俺はわかっていた……
 彼女の言うとおりであることが、どこかでわかっていたんだ……
 梨奈は……妻は俺を捨てようとしていたことを……
 梨奈は俺を……

 「梨奈は……あ、君のナンバーは何だっけ?」
 「当機のナンバーはHTR113です。ですがパーソナルネームはカタカナ表記でリナですので、リナとお呼び下さいませ」
 俺と向かい合いにこやかに微笑んでるリナを、俺はぐっと抱き寄せる。
 「HTR113……いや、リナ。お前は……お前は俺のそばにいてくれるのか?」
 「はい。組織の命令がない限りは」
 俺の耳元でやさしく答えるリナ。
 「俺を……捨てないでくれるか?」
 「はい。組織の命令がない限りは」
 「俺の……俺だけのリナでいてくれるか?」
 「はい。組織の命令がない限りは……」
 俺は彼女を強く抱きしめる。
 機械の躰だってかまわない。
 それに以前の梨奈とどこも変わらないじゃないか。
 暖かいし柔らかい。
 彼女は梨奈だ。
 生まれ変わった俺のリナだ。
 失いたくない。
 誰にも渡すものか……

                   ******

 「それじゃ、行ってきます。あなた」
 ナイトドレスに身を包んだリナが俺に口付けをする。
 土曜日の夜だが、残念ながら彼女はこれから“組織”の仕事とのこと。
 ドレスのスリットから覗く白い足には、太ももまでのストッキングを穿いている。
 両手にも手袋をして、バッグを持つその姿は、とてもサラリーマンの妻とは思えないだろう。
 今夜も誰かがリナの身体を抱くと思うと、俺は複雑な気持ちになる。
 妬ましいと思うと同時に、バカな男だとも思うのだ。
 おそらく相手はリナの躰にいいようにされ、べらべらと情報をしゃべるのだろう。
 それをリナの頭脳が記録し、“組織”に情報をもたらすのだ。
 “組織”はその情報を依頼主に渡して金をもらう。
 そして……そのうちのいくらかが、俺に協力金として渡されるのだ。

 リナには仕事を辞めさせた。
 同じ企業で働き続ければ、何かの拍子で彼女が機械であることがバレるかもしれないと“組織”が考えたことと、俺自身が浮気相手にリナを近づけたくはなかったからだ。
 浮気相手は最初リナが会社を辞めると聞いて驚いたようだったが、浮気が夫にバレたらしく夫が浮気相手を特定しようとしているという話をリナに伝えさせると、あっさりと切り捨ててきたようだった。
 梨奈のやつ……こんな男とくっつこうとしていたのかよ……

 「それじゃ気をつけてな」
 「はい、あなた。帰ってきたらまた抱いてくださいね」
 リナがウィンクする。
 なんてかわいいんだ。
 今夜はどんな男が彼女の餌食となるのか……
 帰ってきたら俺がたっぷりと彼女の躰の汚れを落としてやらなくては。
 彼女の躰をまた俺のものにするのだ。
 俺はその時のことを考えながら、彼女を仕事に送り出した。

END

いかがでしたでしょうか?
よろしければコメントなどいただけますと大変うれしいです。
<(_ _)>

明日も新年SSの第二弾を投下する予定ですので、お楽しみにー。

それではまた。
  1. 2022/01/02(日) 20:00:00|
  2. 怪人化・機械化系SS
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謹賀新年2022

皆様、新年あけましておめでとうございます。

2022年の年明けとなりました。
本年も当ブログ、「舞方雅人の趣味の世界」をどうぞよろしくお願いいたします。

今年も一年のスタートは買ってきておいたおせちをつつきつつ、お神酒で一杯やるという感じだったのですが、ブログをさかのぼって調べてみましたところ、なんと19年、20年、21年と三年連続で元日は「Squad Leaderのソロプレイ」をやっていることが発覚。
ならば今年もやらずにはおられますまい。(笑)

22010101.jpg
ということで、今年はおせちをつまみ一杯やりながらのソロプレイということに。
なんとまぁ。(^o^;)

22010102.jpg
今回はシナリオではなくポイント制で遊ぶことに。
防御側ソ連軍500ポイント、攻撃側の独軍が740ポイントで編成。
独ソ戦の初期というイメージです。

22010103.jpg
ちょっとしたことでマップもユニットも汚してしまいそうな配置ですけど、初期配置を終えて準備完了。
今回は集落を通る道路を独軍が確保するという勝利条件で、どこからもソ連軍が道路を射撃できないようにする必要があります。
もちろんソ連軍はそれを阻止すると勝利。

22010104.jpg   22010105.jpg
第二ターン終了時(左)と第三ターン終了時(右)。
独軍は短砲身四号戦車の支援を受けつつ前進。

22010106.jpg
今日もソ連軍にはしっかり狂暴兵が登場。
残念ながら白兵戦で粘ったものの、独軍分隊を除去するには至らず。

22010107.jpg   22010108.jpg
第四ターン終了時(左)と第五ターン終了時(右)。
狂暴兵は二ターンの間独軍二個分隊を白兵戦で釘付けにするも、最後は力尽きることに。
それ以外のソ連軍もじわじわと削られていきます。

22010109.jpg   22010110.jpg
第六ターン終了時(左)と第七ターン終了時(右)。
独軍の流れを押しとどめることはできず、ソ連軍はN2の二階建て建物で最後の抵抗を行なう形に。

22010111.jpg   22010112.jpg
最終第八ターン終了時(左)と唯一残ったソ連軍分隊(右)。
しかし独軍もここまでソ連軍を押し込んだものの、あと一歩が足りずにソ連軍一個分隊を残してしまうことに。
このソ連軍分隊が道路を射撃できる位置にいるため、勝利条件的にはソ連軍の勝利となってしまいました。

22010113.jpg
両軍の除去ユニットの差。
たった一個分隊しか残っていないんですから、勝ったなんて言えるものじゃないんですけど、勝利条件的には勝ちですからねぇ。
独軍のスケジュールを遅延させたということなんでしょうね。

ということで、今年もウォーゲームのソロプレイからスタートです。
明日は新年SSを一本投下する予定ですのでお楽しみに。

まだまだ新型コロナも油断なりません。
手洗い消毒マスク三密回避と充分な感染対策を続けていきましょう。

それではあらためまして今年もよろしくお願いいたします。

舞方雅人
  1. 2022/01/01(土) 17:56:56|
  2. 日常
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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