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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ゴキブリの棲む家 (木曜 後半)

ブログ丸15年達成記念SS、「ゴキブリの棲む家」も今日で五回目。
木曜日の後半部分です。

家に帰ってきたらゴキブリのコスプレをしている母の姿。
そりゃあ、良樹もびっくりですよね。
はたしてこれからどうなってしまうのか。

ご注意:今作品は「ゴキブリ」が大いに絡む作品となります。
苦手な方は充分にご注意していただければと思います。


「キチチチチッ・・・」
良樹が二階の自分の部屋に行ったことで少しホッとする結花。
だが、このゴキブリ姿を怪しまれてしまったらしい。
以前の服装に戻せばいいのだろうが、せっかくこうしてみんなと一緒になれた気がするのに、脱いでしまうというのも残念な気がする。
もう・・・
こんなに早く帰ってくるなんて・・・
気が利かないガキだわ・・・
良樹にとってはごくいつも通りの帰宅時間なのだが、今の結花には邪魔者としか思えないのだ。

キチキチキチ・・・
(どうした?)
キッチンに戻った結花のもとに一匹のゴキブリが近寄ってくる。
「ギチッ・・・ギチギチ・・・」
良樹を何とか二階の自分の部屋に追い払ったこと、自分の今のこの格好を不審に思われてしまったことを話す結花。
キチチキチ・・・
(案ずるな。そのことなら問題ない)
えっ?
問題ない?
(そうだ。すでに手は打ってある。器も必要だからな)
手は打ってある?
器?
どういうことだろう?
(お前は心配せずにいればいい。自分の躰のことだけを考えるのだ)
「ギチチ・・・ギチ」
はい。
仰せの通りにいたします。
心配するなというのだから心配ないのだろう。
あの子のことなどどうでもいい。
私は私のことだけを考えればいい・・・

キチキチキチ・・・
(這いつくばって口を開けよ)
えっ、は、はい・・・
結花は言われたとおりに床に這いつくばって口を開ける。
(もう少し我らと話せるようにしてやろう。今はまだ不明瞭だ)
「あ、あいあとおあいあふ」
ありがとうございますと言ったつもりだが、口を開けたままなのでうまく言えない。
やがて数匹のゴキブリたちが隙間から現れ、結花の躰を伝って登ってくる。
そしてそのまま結花の口の中へと入り込み、何やら動き回っていく。
くすぐったいような痛いような微妙な感覚。
舌の上を這い回るため、彼らの味が口いっぱいに広がっていく。
んふふ・・・美味しい・・・
思わず舌を動かしたくなるが、今はやめた方がよさそうだ。
それに、なんだかしびれるような感じもする。

我慢してしばらくそのままでいると、やがてゴキブリたちが口の中から出ていってしまう。
あ・・・
なんだか口の中が寂しく感じ、舌で口の中を舐めまわす。
すると、舌が今までより、よりいっそう自由に動かせるような感じがする。
さらに歯も先がギザギザのように変わっており、よりこすり合わせて音を出しやすくなったような気がするのだ。
「キチキチキチ・・・」
試しに音を出してみると、これまでよりスムーズに音が出る。
うれしい・・・
これなら今まで以上にみんなと話せそう。
結花は立ち上がって洗面所に行き、鏡の前で口を開けて確認する。
ピンク色のヒトだった口の中が、今では焦げ茶色になっている。
舌も青紫の色に変化しており、やや長くなったようだ。
歯もギザギザになり、より噛み付きやすくなっている。
これなら何でも噛みちぎれそうだわ。

キチチチキチ・・・
(お前の口はヒトと我らゴキブリとを合わせたものにした)
いつの間にか洗面台の上にゴキブリがいて、結花に語り掛けてくる。
ヒトとゴキブリを?
(そうだ。お前はヒトの要素を持ったメスゴキブリとなるのだ)
ヒトの要素を持ったメスゴキブリ・・・
(そうだ。お前は新しいメスゴキブリとなるのだ)
はい。
私は新しいメスゴキブリになります。
新しいメスゴキブリに。
なんだかとてもうれしい・・・
「キチチチチチ・・・」
結花の口に笑みが浮かんだ。

                   ******

カバンを放り出してベッドに横たわる。
ママはいったいどうしてしまったんだろう・・・
変な格好しているし、しゃべり方も少し変だったし、なんだか怒っているようだし・・・
今朝もボクを起こしてくれなかったし、タマゴは生のままだったし・・・
いったいどうしちゃったんだろう・・・
何かの病気なんだろうか・・・
もしかしたら玄関で寝ていた時にすでに病気だったのかもしれない・・・
だとしたらお医者さんに診てもらった方がいいのだろうか・・・
どうしたら・・・
パパが帰ってきたら相談してみよう・・・
パパが帰ってきたら・・・

「わっ!」
思わず声をあげてしまう良樹。
ベッドの端にゴキブリがいたのだ。
長い触角をゆらゆらと揺らし、彼をじっと見つめてくる。
「こいつめ!」
良樹はとっさに叩き潰そうと手を振り上げる。
だが、その手が途中で止まってしまう。
あ・・・れ?
どうしたのだろう・・・
躰が動かない・・・
目がゴキブリから離せない・・・
どうしちゃったんだろう・・・

やがて部屋のあちこちからゴキブリが現れる。
ベッドで上半身を起こしたまま、動きが止まってしまった良樹の周囲に集まってくる。
ゴ・・・ゴキブリがこんなに?
一匹二匹ではない。
少なくとも十数匹はいるのだ。
そいつらが良樹の周囲に集まってきて、いっせいに触角を揺らしている。
な、なんだ?
なにがいった・・・い・・・
あ・・・れ・・・?
急激に意識が遠くなっていく。
やがて良樹はゆっくりと手を下ろし、再びベッドに横たわった。

キチキチキチ・・・
ゴキブリたちが触角を揺らす。
ゆらゆらゆらゆらゆらゆら・・・
そのかすかな空気の揺れが良樹の躰を包んでいく。

この小さなヒトを器にするのだ。
この小さなヒトを器にし、彼を使って新たなメスに精子を送り込む。
この小さなヒトを我々の器にするのだ。

「あ・・・れ?」
目を開ける良樹。
どうやら少し居眠りをしていたらしい。
時計を見るとそろそろ五時。
一時間近くも眠ってしまっただろうか。
今日は学校で体育があったから疲れてしまったのかもしれない。
そういえば宿題があったからやらなくちゃ。
良樹はベッドから起きると机に向かう。
カバンから宿題を取り出し、取り掛かる良樹。
そのすぐそばには触角を揺らしているゴキブリたちがいたが、良樹の目にはまったく映っていないかのようだった。

                   ******

お腹の中でゴキブリたちが動いている。
キチチチ・・・
結花はそれがなんだかうれしい。
彼らは自分をメスゴキブリにしてくれているのだ。
ああ・・・ん・・・
躰が熱い。
節々が少し痛む。
これも変化なのだろうか?
早く・・・
早くなりたい・・・
早くメスゴキブリになりたいわ・・・
こんなコスプレじゃない完全なるメスゴキブリに・・・

床に座ってお腹をさすっていた結花のところに、ゴキブリたちが寄ってくる。
キチキチチチチ・・・
(これでいい)
ゴキブリたちが触角を揺らして話しかけてくる。
えっ?
何がいいのですか?
(あの小さなヒトの処置は終わった。もう心配はない)
処置?
あの子に何かしたのですか?
(器としての処置だ。お前は気にする必要はない)
器としての処置・・・
いったい何のことなのだろう・・・
よくわからないが、気にする必要はないと言われたので、気にすることはないのだろう。

気が付くと、もう時刻は夕方の6時を回っている。
そろそろ男たちに食事を用意してやらなくてはならない。
みんなと食べる食事ならともかく、あの連中に食事を作らなくてはならないというのはやや苦痛だが、ヒトを生かしておくためには必要なことなのだ。
ヒトを利用してこの家を維持する。
それがみんなの要望であり、彼女の果たす役割でもある。
結花はそう思うと立ち上がり、冷蔵庫から残った食材を出して適当に調理を始める。
今朝は過熱しなかったことで不審に思われた。
今度は過熱を忘れないようにしなくては。
火を使うのは少々勇気がいるように感じるが仕方がない。
ええ・・・
もちろんみんなで食べる分には、火を通すなんてことはしませんわ。
キチチチチ・・・

「終わった」
良樹はそう言ってノートを閉じる。
宿題がどうやら終わったのだ。
気が付くともう夕食の時間。
お腹も空いている。
今日の晩御飯はなんだろう。
教科書とノートをカバンに入れ、席を立つ良樹。
部屋を出ると下からは美味しそうないい香りが昇ってくる。
楽しみだ。

リビングでは今まさにテーブルに夕食の準備がなされている最中だった。
茶碗や箸を並べている母の姿。
帰ってきたときに見たあの衣装のままだ。
頭にはぴったりした水泳用の帽子をかぶり、そこから二本の触角のようなのが伸びている。
目には水泳用のゴーグルをかけていて、まるで昆虫の目のようだ。
躰は濃い茶色のぴったりした衣装とタイツを身に着けていて、背中には黒い翅のようなものが付いている。
あれ?
これはもしかしてゴキブリなのではないだろうか?
ママはゴキブリの姿をしているのではないだろうか?

でも・・・
良樹はごくりと唾をのむ。
心臓がドキドキと早鐘を打つ。
なんて美しいんだろう・・・
ママがこんなに素敵だなんて思わなかった。
あの衣装を着たママはとっても美しい。
ママの躰のラインがこれでもかというほどに迫ってくるようだ。
以前ママを見た友達は、茅場のママは綺麗でいいなって言ってくれたけど、お世辞だと思っていた。
でも、そうじゃない。
ママは綺麗なんだ。
それもゴキブリの姿のママだから綺麗なんだ。
ゴキブリのママだから・・・

適当に噛みちぎって適当に火を加えたら案外いい感じになるのが野菜炒めのいいところだろうか。
みんなにはもちろん火を加えないものを用意するけど、私にはまだヒトの部分が色濃く残っているとのことなので、適度に加熱したほうが良さそうだ。
あとは皿に盛りつけ、ご飯を用意すればいい。
あの男どもにはこの程度を食わせておけばいいだろう。
キチチチチ・・・
結花は歯をこすり合わせて笑う。
彼女にとって大事なものはゴキブリのみんなであり、男たちはそのための道具でしかない。

テーブルに食事の用意をしていた結花は、自室から降りてきた良樹に気が付く。
どうやら夕食を嗅ぎつけてきたらしい。
さっさと食わせて二階に追い払った方がいいだろう。
そういえばさっき、もうこの子のことは心配ないと言われたけど、どういうことなのだろうか?
ヒトがキッチンや洗面所の周りをうろつくのは好ましくないわ。
ここは私と彼らのための場所なのに・・・

忌々しく思いながら野菜炒めを盛った皿を取りに行く。
これを食べさせてさっさと追い払うのだ。
二階に行けばゲームをしようがマンガを見ようがどうでもいい。
私たちの邪魔さえしなければそれでいいのだ。
そう思い、皿を持ってきた結花は、リビングの入り口でまだぼうっと立っている良樹に目を留める。
その目はじっと結花を見つめているようだ。
いったいどうしたの言うのだろう?

とりあえずテーブルに皿を置く。
やはり良樹はその様子をじっと見ているだけで動きはない。
「ギチチ・・・どうカした?」
「えっ? あっ・・・」
声をかけられてハッとする良樹。
「ズッとこっちを見てイルようだけど、何かアッた? ギチチチ・・・」
「あ・・・うん・・・いや・・・」
母がゴーグルをかけた目で見つめてくる。
まさかママのことを見つめていましたなんて言えるはずもない・・・
思わず目をそらす良樹。
「ギチチ・・・変な子ネ・・・」
そう言われても、どうして見惚れてしまったのか良樹にもよくわからないのだ。
ただただ、ゴキブリのようなママが美しかったのだ。
ママの躰に見惚れていたのだ。
それに・・・
なんだかおちんちんも大きくなってしまっている。

「ホら、さっさト座って食べちゃイナさい」
ご飯とみそ汁を用意し、キッチンに戻ろうとする結花。
「あ・・・マ、ママ」
その背中に良樹が声をかける。
「ナに?」
めんどくさそうに振り向く結花。
いったいなんだというのだろう。
「あ・・・その・・・」
なんだかもじもじしている良樹。
結花は良樹の方に向き直り、腰に手を当てる。
「ギチチチ・・・なんナの? こっちハ忙シいんだけど」
「その・・・もう少しママを見てていい?」
「はア?」
思わず変な声が出てしまう結花。
もう少し私を見ていたい?
どういうこと?

「なにソれ? アタシを見たいってことナノ? ギチチチチッ」
思わず結花はいら立ちの音を出してしまう。
「う・・・うん・・・」
少し顔を赤くしながら、ちらちらと視線を向けてくる良樹。
見たいんだけど、直視するのは恥ずかしいといった感じだ。
「アタシはあんたナんかにかまっテいる暇はないんダケど。みんなモお腹を空かしテイるし・・・ギチチッ」
そんなこと言ったって・・・
良樹はそう思う。
だって・・・
だって・・・
「だって・・・ママが・・・」
「アタシが?」
「ママが・・・綺麗だから・・・」
思わず目をそらしてしまう良樹。
「はア? アタシがきレい?」
キョトンとしてしまう結花。
まさかヒトに綺麗だなどと言われるとは思いもしなかったのだ。
いったいこの子は何を言っているのだろう・・・

「うん・・・綺麗・・・ママがすごく綺麗・・・」
「キチチチッ・・・なにソれ? やめてヨ、変なことヲ言うノは」
結花もそうは言うものの少し頬を赤らめてしまう。
綺麗だなどと言われたのはいつ以来だろうか・・・
そんなことを考えてしまう。
「嘘じゃないよ。本当にママがきれいだから・・・その・・・」
うつむく良樹。
さっきからおちんちんが大きくなってて止まらない。
交尾・・・
ママと交尾したい・・・
そんなことも脳裏に浮かんでくる。
ママと交尾したい・・・
交尾ってなんだろう・・・
でも、ボクはママと交尾したい・・・

「キチチッ・・・ありガと・・・そう言わレルと悪い気はしナいわネ」
ほほ笑む結花。
綺麗と言われて悪い気がするメスはいない。
「ねえ、ママ・・・その恰好って、もしかして・・・ゴキブリ?」
「キチチチッ・・・そうヨぉ。よくわカったわネぇ。コれはゴキブリ。ママはメスゴキブリなのヨぉ」
子供にわかってもらえたことでうれしくなり、思わずくるりと一回転して見せる結花。
背中の黒い翅がふわりと揺れる。
「わぁ、やっぱりそうなんだ。すごく素敵」
「キチチチチ・・・ありガと。うれシいわ」
キラキラした目で見つめてくる良樹に、結花は自分まで興奮してくるのを感じる。
この子は私を求めている。
そう本能が告げている。
この子はオスとしてアタシを求めているんだわ。
「キチチチチ・・・」
思わず含み笑いが出てしまう。
みんなとする交尾もいいけど、この子との交尾も面白そう。
誘ってみるのもいいかもしれないわね・・・

「でもママ・・・ママはゴキブリが嫌いじゃなかったの?」
「ええ? アタシが? 冗談はヤめてくれナい? ゴキブリは大好きヨぉ。今のアタシはゴキブリ無しではいラれないワぁ。キチチチチ・・・」
何を馬鹿なことを言い出すのだろうか?
ゴキブリを嫌うなんてありえない。
ゴキブリこそがすべて。
彼らの一員として彼らと一つになり、そして彼らの卵を産むの。
「そうなんだ。なんだか前はゴキブリが嫌いだったような気がしてた」
「キチチチチ・・・いヤねぇ。それはあんたの勘違いデショ。それヨりも・・・」
良樹に近づいていく結花。
「食事なんかヨり、こっちの方ガ大変なんじゃナいのぉ」
良樹のズボンの上から股間をさする結花。
勃起したおちんちんが結花の手にはっきりとわかる。
「え? ええ?」
良樹は真っ赤になってしまう。
おちんちんが大きくなっていたのをママは知っていたのだ。
「キチチチチッ。いいのヨぉ。オスがメスを欲しがるのは当然ダわぁ」
「オスが・・・メスを?」
「そうヨぉ。あんたアタシと交尾しタいと思っていたんじゃナいの? そんな気配がプンプンしてるんダけどぉ・・・」
ニタァッと笑みを浮かべる結花。
それを見た良樹は心臓が破裂しそうにドキドキする。
なんていうかたまらなく魅力的なのだ。
これが大人の女性の色気なんだろうか・・・

無言でうなずく良樹。
ママと交尾したい。
それは彼の欲望。
今までそんなことは思いもしなかったのに、なぜか突然湧いてきた欲望。
でも・・・
親子でそんなことをしてもいいのだろうか?
なんだかいけないような気もする・・・
でも・・・
オスがメスを求めるのは当然なんだってママも言ってた・・・
オスがメスを・・・
ボクがオスでママはメス。
オスとメスが交尾をするのは当然なんだ・・・

「キチキチキチ・・・ママがいいことしてアげるわ」
そう言って結花は良樹のズボンを下ろしていく。
「わっ、マ、ママ・・・」
いきなりズボンを下ろされた上に、パンツまで下ろされてしまう良樹。
「キチチチチッ・・・やっぱり大きくしテたわネ」
上を向いてしまっているおちんちんがさらされてしまう。
「・・・・・・」
言葉が出ない良樹。
恥ずかしさで死にたいぐらいだ。
でも、ママに見られていると思うと、なんだかもっと大きくなってしまう感じがする。
ボクはどうなってしまったんだろう・・・
怖いよ・・・ママ・・・

「んむっ」
「わっ」
良樹は驚く。
母がいきなりおちんちんを咥えたのだ。
おしっこをするものなのに、それを口に入れるだなんて。
「き、汚いよ、ママ」
「んむ・・・んちゅ・・・んん・・・」
良樹の言葉など耳を貸さないかのように舐め続ける母。
それがなんとも気持ちがいい。
「マ・・・ママ・・・」
思わず母の頭に両手をあてる良樹。
そのうち母は舐めるだけじゃなく、頭を前後に揺らしておちんちんを吸うようにしごいていく。
「う・・・うわ・・・」
「んちゅ・・・んちゅ・・・」
ピストンのように前後する母の頭。
それが良樹のおちんちんを刺激し、何かがせりあがってくるような感触を与えてくる。
「お、おしっこ・・・おしっこ出ちゃう・・・」
何かがおちんちんから出ようとしている。
腰が浮くような感じがして、思わず母の動きに合わせて振ってしまう。
「あ・・・あああ・・・」
何かがおちんちんからほとばしる。
「出・・・出ちゃった・・・」
少し躰から力が抜け、なんだか泣きそうになってしまう良樹。

「んあ・・・」
母がおちんちんから口を離し、大きく開けて中身を見せてくる。
いつもとは違う青紫色の舌の上に、白い液体が乗っていた。
「ん・・・」
なんだろうと思う間もなく、母は口を閉じ、喉が動いてその白いものを飲み干したことがわかる。
「キチチチチ・・・これはまだヒトの味ネぇ。でもまあ、わりと美味しいじゃナい・・・キチチチチッ」
奇妙な笑い声をあげる母。
おしっこ飲んで美味しいだなんて・・・
「ママ・・・おしっこ飲んだの?」
「ええ? そンなわけナいでしょ。ナに? あんたこれがハジめてダったわけ?」
「えっ?」
初めてって何がだろう?
「キチチチチ・・・そうイうことナの・・・あんたハジめてだったのネ・・・あんたガ今出したノはおしっこじゃナくて、ザーメンと言って子作りをするものヨ」
「ザーメン? 子作り?」
良樹は驚いた。
ボクのおちんちんから子作りするためのものが出てきたの?
確かにおしっことは違ってすぐに出終わった気がしたし、すごく気持ちよかったけど・・・
あの白いのがザーメンというもので、ボクのおちんちんから出てきたの?
そりゃパパとママが二人で子供を作るのは知っていたけど、どうやって作るかまではなんとなくしか知らなかった。
するとボクにもママとの子供が作れるのだろうか・・・
あっ・・・
それが交尾なのかな・・・
だからおちんちんが大きくなったりしたし、交尾したいって思ったんだ・・・

「ママ、今のが交尾なの?」
「キチチチチッ、違うわヨ。今のやつはフェラチオって言っテ、お口であんたのザーメンを出してあげたダけ。あんた・・・ホントにアタシと交尾シたいの?」
「うん・・・したい」
よくわからないけど、なんだかとってもママと交尾がしたいんだ・・・
とっても交尾がしたい・・・
「キチキチキチ・・・やっぱりそうなンだ・・・あんたがアタシと交尾ネぇ・・・考えておいてアげる」
またしてもいやらしそうにニタッと笑みを浮かべる結花。
「ホント?」
「考えるだけヨ。ほら、一発抜いてアげたんだから、さっさとそれヲしまってご飯食べナサい。キチチチチッ」
「あっ」
良樹はいそいそとパンツとズボンを上げて席に着く。
そして時々母の姿を目で追いながら、再びむくむくと大きくなるおちんちんを気にしつつ、ご飯を口に運ぶのだった。

                   ******

「キチキチキチ・・・」
思わず笑いが出てしまう。
ちらちらとこちらを気にしながらご飯を食べる様子が面白く、ついつい用事もないのにリビングとキッチンを往復してみたり、わざと胸や翅越しのお尻を見せつけるように屈んでみたりしてみせる。
そのたびに子供の目が泳ぎ、視線をそらそうとしたりそれでも見ようとしたりとあたふたする。
なんとも楽しい。
あの子はアタシを欲しがっている。
そう思うと躰が熱くなる。
もっともっと欲しがらせてやりたくなる。
時々ヒトのザーメンを味わうのも悪くないかもしれないわ。

キチキチチチ・・・
(楽しそうだな)
「エっ?」
そそくさと逃げ去るように二階に上がっていった子供を見届け、食べ終わった食器などを片付けていた結花の足元に数匹のゴキブリたちが現れる。
「キチチチチ・・・キチ」
見ていらっしゃったのですか?
恥ずかしいですわ・・・
思わず顔を赤らめてしまう結花。
ヒトの子のザーメンを味わっていたのを見られていたなんて・・・
でもご安心ください。
アタシは皆さんのものですわ。
あれはただのお遊び。
あの子がアタシを欲しがっていたから、からかってやったまでですわ。

キチチキチチ・・・
(それでいい。そのままあの小さなヒトを誘惑するのだ)
えっ?
あの子を誘惑?
どういうことですか?
アタシはゴキブリのメスですわ。
ヒトの子供などもうどうでもいい存在です。
(そうではない。あれは器なのだ)
器?
前にもおっしゃってましたが、器とはいったい?
(あれは器なのだ。あの小さなヒトは我々の器として、お前に精を注ぐ存在)
精を注ぐ?
(そうだ。今、お前の躰は中から我々のメスへと変わっていく。だが、我々とは大きさが違いすぎ、我々の精をうまく受け止めるのは難しい)
そんな・・・
それでは皆さんの卵を産むのが・・・
(だから器を用意するのだ。あの小さなヒトの性器を我々のものに作り変え、あの小さなヒトを通じてお前に精を注ぎ込む)
あの子を通じて?
(そうだ。あの小さなヒトは性器だけ我々のものとなり、お前と交尾して我々の精を注ぎ込むようになるのだ)
そんなことが・・・
だからあの子はアタシを欲しがっていたのだろうか?
みんなの精をアタシに注ぎ込むために?
キチチチチ・・・
そういうことでしたか。
では、もっと誘惑してもよろしいのですね?
(そうだ。お前の躰同様、あの小さなヒトの性器もやがてゴキブリの性器となる。そうなれば存分に交尾して精を受け取るのだ)
かしこまりました。
仰せのままにいたします。
キチチチチ・・・

「はあ・・・」
頭がぼうっとする。
晩御飯の味なんてよくわからなかった。
それにしてもママがあんなに素敵だったなんて・・・
ベッドに腰掛け、母の姿を思い浮かべる良樹。
それだけで彼のおちんちんは大きくなる。
ママ・・・
ママと交尾したい・・・
ボクのザーメンをママに飲んでもらって・・・そして・・・
そしてどうするのだろう?
交尾ってどうやればいいのだろう?
きっとママが教えてくれるに違いない。
ボクのおちんちんを舐めてザーメンを飲んでくれたママ。
その感触が思い出される。
良樹はズボンを脱ぎ捨て、パンツを下ろしてベッドに横たわる。
そして大きく反り返った自分のおちんちんを握り締め、上下にしごき始める。
「あ・・・う・・・」
今まで感じたことのない感覚。
気持ちいいというかなんというか・・・
でも止まらない。
手を動かすをのやめられない。
ママ・・・
ママ・・・
ゴキブリの格好をした母の姿が思い浮かぶ。
あれがもっとゴキブリのようだったら・・・
もっとゴキブリになったママだったら・・・
あっ・・・あっ・・・
出る・・・
出ちゃう・・・
あ・・・あああああっ・・・
おちんちんの先端からびゅくびゅくと飛び出す白い液体。
それが手にかかって生温かい。
これがザーメン・・・
ふう・・・
ママ・・・

                   ******

家族が寝静まった深夜。
「ん・・・ア・・・」
ベッドの下に潜り込み、躰を丸くして横たわる結花。
その口から時々小さな声が漏れる。
躰が熱い。
節々が痛い。
まるで風邪で熱でも出したときのようだ。
それはある種の産みの苦しみ。
結花の中でゴキブリたちが蠢く。
このメスをゴキブリにするのだ。
完全なるメスゴキブリに。
我々のメスに。

「ん・・・ふう・・・」
良樹の口からも同じように声が漏れている。
彼の布団の中では大勢のゴキブリたちが蠢いていた。
それらは良樹のパジャマの中に入り込み、パンツの中へと潜り込んでいく。
そして良樹のおちんちんに群がり、口でそっと噛み付いていた。
かすかな傷をつけ、そこに彼らの体液を流し込むのだ。
何匹も何匹も良樹のおちんちんに噛み付いては体液を流し込む。
そのむず痒いような感触に、良樹のおちんちんは大きくなる。
そしてじょじょに黒褐色へと変わっていった。

(続く)
  1. 2020/07/21(火) 21:00:00|
  2. ゴキブリの棲む家
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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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