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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

メイドロボット「メイ」

今日は短編SSを一本投下いたします。
タイトルは「メイドロボット『メイ』」です。

先日ツイッターでつぶやいたネタを基に書いてみました。
楽しんでいただけましたら幸いです。

それではどうぞ。


メイドロボット「メイ」

「う・・・あ・・・」
意識がだんだんと戻ってくる。
俺はいったい?
何がどうなって・・・
確か戦闘が終わってスーツを解除したまでは覚えているが・・・

俺はその場で起き上がろうとしたが、手足が固定されているのか全く起き上がることができない。
なんだ?
どうなっているんだ?
「ククク・・・どうやら目を覚ましたようだぞ」
「ああ・・・はい。どうせまたすぐに意識を失うことになるのですから、そのまま目覚めなければよかったものを・・・」
俺が困惑してごそごそと動いたからなのか、声が聞こえてくる。
重厚で張りのある男の声と、柔らかいがやや冷たい女の声。
この女の声はどこかで・・・

「うふふふふ・・・気分はどう? 聖司(せいじ)」
誰かの近づいてくる足音がしたかと思うと、香奈美(かなみ)が俺の顔を覗き込んでくる。
「か、香奈美?」
俺は驚いた。
道理で聞き覚えのある声だったはずだ。
香奈美の声だったのか。

だが、これはどういうことだ?
俺の顔を覗き込んでいる香奈美は、いつもの俺の知っている香奈美ではない。
目元にはアイシャドウを引き、唇には真っ赤な口紅を塗っている。
それに栗色の髪をした頭には、銀色に光るヘッドバンドのようなものを締めており、左右の耳にはヘッドホンのようなものが覆っていて左右に短いアンテナが伸びている。
首から下もいつものピンク色のジャケットではなく、躰のラインをあらわにするような黒に紫のラインの入ったぴったりしたスーツを着込んでいた。
「香奈美・・・その姿はいったい?」
「うふふふふ・・・私はもうピンクランサー桃葉(ももは)香奈美なんかじゃないの。今の私はデマイン帝国の女戦士ラネーカなのよ」
冷たく笑みを浮かべている香奈美。
香奈美がデマイン帝国の女戦士だって?
どういうことなんだいったい?

「ククククク・・・そういうことだ、レッドランサー赤見(あかみ)聖司。こいつはもはや我の忠実なるしもべ。そうだな?」
ゆっくりと銀色の甲冑を着た男が香奈美の隣にやってくる。
こいつはデマイン帝国のディグザーン将軍じゃないか!
半分機械化されたサイボーグであり、それゆえに強力なパワーで俺たちを苦しめてきたやつだ。
そのディグザーンが香奈美の肩に手を置き、香奈美はその手に愛しそうに自分の手を重ねている?
なんなんだいったい?
「はい、ディグザーン様。私はデマイン帝国の女戦士ラネーカ。ディグザーン様の忠実なるしもべです」
うっとりとした表情を浮かべる香奈美。
どうなっているんだこれは?

俺は思わず躰を起こそうとする。
だが、やはり固定された両手両足はびくともせず、立ち上がることができない。
くそっ!
なんでこんなことに?

「香奈美! 目を覚ませ! どうしてしまったんだ!」
「うふふふ・・・私はディグザーン様にサイボーグ化手術をしていただき洗脳チップを埋め込んでいただいたの。おかげで今までの私がどんなに愚かだったかを知ることができたわ。デマイン帝国こそが地球を支配するべきということも」
「なっ? バカな!」
「ディグザーン様は寛大にも愚かだった私をデマイン帝国の女戦士として迎えてくださったわ。だから私は今までの行為の罪滅ぼしのためにも、デマイン帝国に歯向かう地球人どもを血祭りにあげてやるの。その手始めがあなただったというわけ」
俺は愕然とした。
あの敵にさえ哀れみを向ける香奈美がどうしてこんな・・・
「うふふふふ・・・あなたったら全く私を疑いもしないんだもの。スーツを解除した時に眠らせるなんて簡単だったわ。でも安心して聖司。ディグザーン様はあなたを殺さないっておっしゃってくださったの。あなたにはこれから死ぬよりも屈辱的なことをさせてあげるって。よかったわね。うふふふふ・・・」
冷たい目で俺を見下ろしている香奈美。
いや・・・もう彼女は香奈美ではないのか・・・
くそっ!
なんてこった・・・
何とかこの場を逃げ出さなくては・・・

「さて、レッドランサーよ。せっかく目が覚めたようだったが、もう一度眠ってもらうことにしよう。ラネーカよ、スイッチを押すがいい」
「かしこまりましたディグザーン様。それじゃおやすみなさい聖司。次に目覚める時は違う姿になっているわ。楽しみにしててね」
ディグザーンの言葉にうなずきスイッチを押す香奈美。
「ま、待て! やめろ!」
俺の言葉もむなしく、上からカバーのようなものが下りてきて俺の体を覆っていく。
そして俺は意識を失った。

                   ******

ピッ
私は起動を確認する。
ん?
私?
俺?
どっちだっけ?
なんだか頭が混乱している感じだ。
しっかりしなくては・・・

フル充電状態を確認。
各部動作準備OK。
視覚センサー及び聴覚センサー問題なし。
俺はゆっくりと目を開ける。
可視光及び赤外線センサー問題なし。
外部に可視光はわずかしかないので赤外線に切り替え。
周囲に行動する物体無し。

俺は充電器から離脱して歩き出そうとするが、躰がピクリとも動かない。
各部チェックは問題ないのにどうして?
原因はすぐに判明する。
首から下の動作にロックがかけられているのだ。
解除プログラムを入れてもらわない限り動けない。
なんだ?
解除プログラムとか各部チェックとか充電とかって・・・
俺はいったい?

その時室内の明かりが点く。
俺はすぐに視覚センサーを赤外線から可視光に切り替え、誰が入ってきたのか確認する。
「お目覚めかしら? おはよう、“メイ”」
「ふむ・・・これはなかなか・・・クククク・・・」
入ってきたのは躰にぴったりの黒と紫のスーツを着た女性と、全身を銀色の金属鎧で包んだ男性。
もちろんラネーカ様とディグザーン様だ。
何か面白いことでもあったのかディグザーン様は笑っていらっしゃる。
ラネーカ様とディグザーン様?
どうして俺は二人を様付けでなど・・・

「返事は? “メイ”」
「おはようございます。ラネーカ様」
俺の口から予想もしない言葉が出る。
なんだ?
俺は何を?
それにこの甲高い声はなんなんだ?
「うふふふ・・・いい子ね。さあ、あなたは何者か言ってみなさい」
「はい。私はデマイン帝国によって作られましたメイドロボットです。ナンバーはMR01。コードネームはメイです」
ラネーカ様の質問に俺はすらすらと答えていく。
違う・・・
違う違う違う!
俺はメイドロボットなんかじゃない!
俺はランサーチームのレッドランサー!
赤見聖司だ!

「うふふふ・・・そう、お前はメイドロボットのメイ。今日からこのアジトで雑用をこなすのよ。いいわね」
「はい、かしこまりました。ラネーカ様」
違う!
俺はメイドロボットなんかじゃ・・・
ピッ
生体脳による抵抗を感知。
最適化します。
私は・・・
私はメイ・・・
メイドロボットのメイ・・・

「ふむ、いいだろう。動作制御の解除を命じる」
「はい。動作ロック解除します」
私はふらふらと前に出る。
急に充電器とのロックが外れたのでふらついてしまったのだ。
もちろんすぐに態勢を立て直し、ディグザーン様とラネーカ様の前で直立する。
うん、躰の制御に問題はない。
「クククク・・・あのレッドランサーがこのざまとはな。これからはせいぜいこき使ってやるか」
ディグザーン様はそう言って私の躰を眺めてくる。
どこにも問題がないか確認してくださっているのだと私は判断する。
「ひゃん」
突然の胸への接触に、センサーが反応して声が出てしまう。
そうプログラムで反応づけられているのだ。
ディグザーン様が私の胸を揉んでくださった。
すぐに私のプログラムが作動し、表情を緩める。
性的奉仕モードへの移行をせよとのことなのだと判断。
今は衣服を着用していないので、そのまま性的奉仕モードにいつでも入ることができる。
・・・って、えっ?
俺は慌てて胸を見る。
なんだこれ?
おわん型の柔らかそうな胸が俺に?
えええええ?

「ふふふ・・・ほら、見てごらんなさい」
ラネーカ様の言葉に俺は右を向く。
そこにはとても華奢な感じの少女と言っていいかわいらしい女性が立っていた。
しかも裸でだ。
首だけを左に向けて俺の方を見つめている。
ま・・・まさか・・・
すべての答えは一致している。
あれは鏡。
鏡に映った俺なのだ。
俺は・・・
俺は・・・
ピッ
生体脳に脳波の乱れを感知。
制御します。
・・・何を驚くことがあったのだろう・・・
私はメイドロボット。
女性をかたどられているのは当然のこと。
それにディグザーン様への性的奉仕を行うためにも私は女性型をしている必要がある。
何も問題はない。

「ディグザーン様、彼女にはメイドロボットであると認識させるためにも、機能チェックを兼ねてプログラム動作をやらせておき、私はそろそろ出撃したいと思いますが」
笑みを浮かべながらラネーカ様が私をちらっと見る。
「ふむ。そうだな・・・我も行こう。レッドランサー、ピンクランサーの脅威はなくなったとはいえ、まだブルーランサーやグリーンランサーが残っているからな」
「ディグザーン様! そのような連中は私にお任せくだされば・・・ディグザーン様のお手を煩わせるまでもありません!」
「いや、我にも楽しみというものがある。ククククク・・・」
「かしこまりました。ラネーカはディグザーン様の忠実なるしもべ。常におそばに従います」
ラネーカ様が優雅に一礼する。
「メイ。あなたはそこにある服に着替え、機能チェックを兼ねてアジトの掃除などプログラムに従った行動を行いなさい。いいわね」
「かしこまりました、ラネーカ様」
私はラネーカ様に服従の意を示すため、スカートを持ち上げてのカーテシーを行おうとしたが、スカートを穿いていなかったので片足を下げ膝を曲げるだけのカーテシーを行う。

お二人が部屋を出て行った後、私は脇のケースから衣装を取り出して身にまとう。
黒い下着にガーターストッキング。
足元ぐらいまでもある長いスカートのワンピースは白いエプロンの付いたエプロンドレスになっている。
それを着たらホワイトプリムを頭に付けて靴を履く。
いわゆる地球人たちが呼称するメイド服というもので、メイドロボットである私には当然の衣装である。

メイド服に着替えた私は、プログラムに従いアジト内の掃除を行う。
吸引式の掃除機を床にかけ、作戦テーブルやデスクを丁寧に拭いていく。
掃除をしてきれいになっていくのは気持ちがいい。
もっともっと掃除がしたくなるわ。

一通りの掃除が終わったことで、私のプログラムは終了する。
あとは次の命令を待てば・・・
次の命令って?
俺は・・・いったい何をやっているんだ?
メイドだなんて冗談じゃない。
こんな躰、ふざけるなと言いたくなる。
こんな・・・こんな女の躰にされたなんて・・・
何とか元の俺の躰を取り戻さなくちゃ。
無事に残っているといいけど・・・

とにかくこうしちゃいられない。
躰のことは心配だが、とにかくまずはここを脱出しなくては。
香奈美がデマイン帝国の一員にされてしまったことも伝えなくてはならないし。
頼むぞ、ブルー、グリーン、何とか俺が戻るまで持ちこたえてくれよ。

俺はさっき掃除をしたことで理解したこのアジトの一室に向かって走り出す。
どうやらここからは特殊な空間転移で移動するらしい。
だからここから出るには転移室に行けばいいわけだ。
それにしてもこの長いスカートは何とかならないのか?
それに躰がすごく弱弱しく感じてしまう。
機械の躰とはいえ、戦闘用でないからさほど強さはないのだろう。
くそっ!

ピッ
転移室のドアのスイッチに手をかけた私は、すぐにその手を引っ込める。
転移室は私の許可領域外であることを確認。
この部屋に入ることは私は許可されていない。
次の命令に向けて待機していなくてはならないのに、どうしてこんなところに来てしまったのだろう。
早く待機部屋に戻らなくては。
電池残量はまだ80%以上あるので、充電器に接続しなくてはならないほど電力を消費したわけではないから、ただ単に待機していればいい。
ディグザーン様やラネーカ様がお戻りになれば、次の命令を下さる確率は80%を超える。
その時に備えて準備しなくては。

くそっ!
気が付いたら最初の部屋に戻ってきてしまっているじゃないか。
俺の脳にAIが干渉しているんだ。
くそっ!
このままじゃ俺はずっとここにいてメイドをやらされる羽目になってしまう。
ディグザーンが言っていたという死ぬよりも屈辱的なことってこのことかよ!
ふざけるな!

俺はもう一度脱出を試みる。
転移室に入れば・・・
転移しさえすれば・・・
絶対に脱出してやるぞ!

                   ******

「クククク・・・それで何度試してみたのだ?」
「はい。ディグザーン様がお戻りになるまでに三度試しました」
私はディグザーン様の質問に答える。
その間もディグザーン様のペニスを舐めることは続けたままだ。
先ほどディグザーン様はお戻りになると、すぐに私を性的奉仕モードに切り替え自室へとお呼び下された。
私は性的奉仕プログラムに従い、ご命令のままにディグザーン様のペニスをしゃぶっていく。
太くてたくましいディグザーン様のペニス。
私の生体脳にもその素晴らしさが刻み込まれていく。
ああ・・・
なんて幸せなのだろう。
ディグザーン様に性的ご奉仕ができるなんてメイは最高にうれしいです。

もちろんフェラチオだけではなく、本来のセックスも欠かせない。
ディグザーン様のペニスを入れていただき、プログラムに従って感じていく。
そしてディグザーン様をご満足させ、同時に私も大きな喜びを得る。
ディグザーン様・・・
ディグザーン様・・・
メイをずっとおそばにおいてくださいませ・・・

待機部屋に戻り服を脱ぐ。
充電器に躰をセットすると、躰に電気が流れ込んでくる。
なんだかポカポカして気持ちがいい。
今日はそれほど電池を消耗したわけではないけど、やはり充電するのは気分がいいものなのだ。
いや違う・・・
違う違う違う。
しっかりしろ。
俺は・・・
俺は人間だ・・・
ロボットなんかじゃない!
俺は人間なんだぞ!
何が充電だ!
ふざけるなー!
ちくしょうちくしょうちくしょう!
このままでは・・・
このままでは・・・
何とかしなくては・・・
そう思うのに・・・

俺は自分の躰を触ってみる。
特殊プラスチックで作られた皮膚は、強靭であるのにしなやかで柔らかい。
少々のことでは傷はつかないから、手荒に扱われても平気。
それでいて充分な性的奉仕ができるよう、性処理機能も充実している。
胸も弾力や柔らかさは帝国の女性と変わらないし、もちろんここも・・・
俺の指が股間の性器に触れていく。
「ん・・・」
プログラムが反応して声が出る。
これが・・・
これが私の躰・・・
気持ちいい・・・

                   ******

「ふふっ・・・上手よ、メイ」
「ありがとうございます、ラネーカ様」
ほめられたことで私はとても幸せな気持ちになる。
ラネーカ様の髪の毛をブラッシングして差し上げているのだ。
ラネーカ様はヘッドギアをされていらっしゃるので、そこから下の部分を梳いて差し上げる。
栗色の髪がとてもきれい。
美しさと強さを兼ね備えたデマイン帝国の女戦士なのだ。

「昨日は残念ながら逃げられちゃったのよね」
「そうなのですか? それはお気の毒です」
「あら、聖司にとってはそのほうがよかったんじゃない?」
聖司?
聖司って・・・?
そう・・・そうだ・・・俺は・・・
「香奈・・・」
ピッ
固有名詞にエラー。
修正します。
「ラネーカ様、私はメイです。聖司ではありません」
「ふふ・・・そうだったわね」

「もういいわ。あとは掃除をお願い。夕食もね」
「かしこまりましたラネーカ様」
私はスカートをちょっと持ち上げてカーテシーをする。
こうしてディグザーン様やラネーカ様に従うのは気持ちがいい。
メイは幸せです。

私はラネーカ様のご命令通りに掃除をし、夕食を作ってお出しする。
ディグザーン様もおいでになり、何やら意味ありげな笑みを浮かべて食事をなさっていらっしゃった。
でも、食事の味には満足してくれたであろう確率は70%は下らないと思われるので、もう少し確率を上げるようにプログラムを組み替えるのがよいだろう。
生体脳部分にも組み込んでいかなくては。

                   ******

充電がいっぱいになったのを確認し、私は充電器から躰を離す。
今は夜中・・・行動に移すチャンス。
明かりを点けずに視覚センサーを赤外線にして、いつも通りにメイド服を着込んで身支度を整える。
隅っこの方に埃がたまっているのを見つけて悲しくなるが、今はそんな場合ではない。
これ以上AIに思考を変えられてしまう前に、何とかここを脱出しなくては、自分を保つのさえ難しい。
もう私は聖司と呼ばれるよりもメイと呼ばれる方が当たり前に感じてきている。
私はメイじゃないとさっきから必死に思い込もうとしているのだ。
どうしてそんなことをしているのかわからないけど、そうしないといけない気がするの。
私が私であるうちに・・・

何度試しても転移室は入れない。
だからそれ以外の道を見つけるしかない。
幸い、動力室には冷却用の水循環システムがある。
そのパイプは私のこの躰なら通れる確率が97%。
そこから外部に出れば、アジトの外に出られる確率は65%はある。
今日こそは・・・

私はいつも通り掃除をするふりをして動力室に入り込む。
警備ロボットが警備しているが、私が挨拶をすると通してくれる。
ごめんなさい。
あなたが悪いわけではないの。
悪いのは・・・

動力室の冷却用水パイプ。
太くて大量の水が循環している。
これを破壊すれば、このアジトの動力は停止し、一部は水没するだろう。
その間に私はパイプの中を抜けて外に出て、デマイン帝国のアジトのことを・・・
アジトのことを・・・
アジトのことを地球人に伝えてどうなるというのだろう?
デマイン帝国に歯向かう地球人に?
私がここを出て行ってまで伝えるべきことだというの?
ここは私の家であり仕事場なのに・・・
ディグザーン様もラネーカ様もメイ、メイと言ってかわいがってくださっている。
私もお二人のお世話をするのがとても楽しい。
ほかにもこのアジトには何台ものロボットがいる。
彼らと赤外線通話するのも楽しいし、電波で刺激しあうのも気持ちがいい。
私はここを出てどこへ行くというのだろう・・・

                   ******

「お帰りなさいませ、ディグザーン様、ラネーカ様」
私はスカートを持ち上げて右足を引き、カーテシーをしてお出迎えをする。
お二人ともなんだかうれしそうな表情をしているのを見て、私も思わずうれしくなる。
「ああ、メイか。今日は何度試してみた?」
「試す・・・ですか?」
ディグザーン様の質問が私にはピンとこない。
何か試すように命令を受けただろうか?
メモリーにはそのようなことは記録されていないけど・・・

「ここから抜け出そうとはしなかったのか?」
「申し訳ありません。メイには質問の意味がよくわかりません。メイはこのアジトでディグザーン様及びラネーカ様にお仕えするメイドロボットです。ここから抜け出す理由などありません」
どうして私がここから抜け出したりするのだろうか?
私はここにいることが私の存在理由なのに。
「ククク・・・そうか。いや、それならいい。夕食後我が部屋に来い。いいな」
「かしこまりました、ディグザーン様」
私の肩をポンとたたいて転移室を出ていくディグザーン様。
夕食後には性的ご奉仕が待っている。
なんて幸せなのだろう。

「うふふ・・・すっかりメイドロボットになったわね、メイ」
「そう・・・なのでしょうか? 私はずっとメイドロボットのはずなのですが・・・」
ラネーカ様も私にはよくわからないことをおっしゃられる。
私はデマイン帝国製のメイドロボットMR01メイ。
それ以外の何者でも・・・
「うふふ・・・まあいいわ。そうそう、今日はグリーンランサーを始末したわよ。残るはブルー一人ね」
グリーンランサーとは、デマイン帝国に歯向かう愚かな地球人の一人。
ラネーカ様がそれを倒したなんて。
なんてすばらしいことでしょう。
「おめでとうございます、ラネーカ様」
私は心からのお祝いを伝える。
デマイン帝国の女戦士ラネーカ様。
とても素敵なお方。
私はラネーカ様にお仕えできて幸せ。

「メイ、あなたはこれからもこのアジトのメイドロボットとしてしっかり働きなさい。いいわね?」
「かしこまりましたラネーカ様。メイはこれからもずっとこのアジトのメイドロボットとして働きます」
私はもう一度カーテシーを行って心からの忠誠を誓う。
ああ・・・
私はなんて幸せなのだろう。
ディグザーン様、ラネーカ様、これからもメイをよろしくお願いいたします。

END

いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2019/08/29(木) 21:00:00|
  2. 改造・機械化系SS
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  4. | コメント:6

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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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