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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

JK女戦闘員06号

今日10月10日は、なんでも一年で最も「○○の日」という記念日が多い日なんだそうですね。
ざっと上げるだけでも、「目の愛護デー」「マグロの日」「缶詰の日」「貯金箱の日」「トマトの日」などなど。

そして「10月10日」の1010を、千十(せんとお)と読むことで「銭湯の日」でもあるとのこと。
ならば、私たち特撮作品の戦闘員好きには、「10月10日は戦闘員の日」で決まりではないですか!! ヽ(´▽`)ノ
実は昨年、ツイッターとかでそんな話をして、「10月10日は戦闘員の日」だよねっていう話から始まったもので、たぶん今年で二回目かと。
なので、一応言い出しっぺとしてもSSを一つ上げないとなりませんよねー。

ということで、超短編SSを一本投下します。
タイトルは「JK女戦闘員06号」です。
楽しんでいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。


JK女戦闘員06号

「ただいまぁ」
私は以前と同じようにかりそめの家に帰る。
先日までここは私にとっての我が家であったが、今の私にはもう関係のない場所だ。
任務の一環として以前と同じように過ごすよう命じられているから、そのようにしているに過ぎない。

「お帰りなさい。今日は早かったのね」
私が玄関で靴を脱いでいると、中年女性が奥から出てきて話しかけてくる。
私の母親だった女性だ。
今でも相応の美しさを保っており、以前の私にとっては自慢の母親だったものの、今となっては下等な人間の一人にすぎない。
この女が生きていられるのも、余計なことをして目立つようなことにならないように命じられているからにすぎない。
所詮は組織に不要な人間の一人。
いずれ私たちの社会になれば、よくて奴隷かさもなければ処分されるだけの存在なのだ。

「今日は部活がなかったから」
私は以前と同じようにそっけなく言うと、そのまま母の横を通って自分の部屋に向かう。
以前の私は反抗期だったからか、この母にそっけない態度を取っていたので、その通りにふるまうのだ。
もちろん今の私なら、愛想よくしろと命じられれば、いくらでも愛想をよくすることもできるけどね。

「そう・・・ご飯ができたら呼ぶわね」
「はーい」
なんだか少し寂しそうな声の母を無視するように去る。
感情に支配される下等な生物の証拠だわ。

私は自分の部屋に入るとドアを閉め、ホッと息を吐く。
あの女が私がいるときにこの部屋に入ってくることはほとんどない。
学校へ行っている間に掃除に入っているかもしれないが、床に掃除機をかける程度のようだし、まあ、許容範囲だろう。
もし隠しているものに気付かれたら・・・
その時はその時だわ。

私はベッドのわきにある姿見の前に立ち、そっと制服の胸のあたりを開く。
紺色の制服の下から、真っ黒なレオタードの胸元が見え、それだけで私はゾクゾクとした快感を感じてしまう。
まるで女子高生という皮の下に、女戦闘員という自分を隠しているような感覚。
そしてその秘密をちょっとだけ開放するかのような背徳感。
しかもその胸元には、赤いバラの紋章が付いている。
黒地の上に毒々しい赤いバラ。
見ているだけで誇らしくなるようで、とても気持ちがいい。

私は上着を脱いでスカートも足もとに落とす。
黒いレオタードを着こんだ私の姿が姿見に映る。
腰には組織のドクロの紋章の付いたベルト。
それは本当の私の姿。
組織の女戦闘員の姿に他ならない。
そう・・・
これこそが今の私の本当の姿なの。
私は女戦闘員06号。
なんてすばらしいのかしら・・・

「キキーッ!」
私は右手を上げて組織への服従の声をあげる。
もちろん大きな声だとあの女に気付かれるかもしれないので、小さな声でだ。
それでも、この服従の声と忠誠のポーズは、私に深い快感を与えてくれる。
気持ちいい・・・
いつでも、いつまでもこの声とポーズをおこないたい。
組織が支配する社会になれば・・・
そうなれば私はいつでもこの姿でいることができるのだ。
そのためなら私は何でもするわ。
私の口元に笑みが浮かぶ。
今の私の姿を見れば、台所にいるあの女はなんというかしらね。

あれは先週のことだった。
私たち女子体操部は、次の競技会を目指していつも通り部活で練習していた。
体調不良で二日ほど休んでいた顧問の穎原(のぎはら)先生のことは心配だったけど、その日は姿を見せていたので、私たちは安堵したものだった。

練習が終わった後、外も暗くなってきたあたりで、私たちは先生にロッカールームに集められた。
競技会に向けての訓示でもあるのかと思ったけど、そうではなかった。
私たちをロッカールームに押し込め、入り口に陣取った先生は、以前の先生ではなかったのだ。
先生は組織の手によって生まれ変わり、毒のトゲを全身に生やした毒バラ女様になっていた。
今でこそ毒バラ女様に従う女戦闘員となった私にとっては、毒バラ女様はとても美しいお姿に思えるのだけど、その時の私たちはそのお姿を恐怖に感じていた。
悲鳴を上げるみんなを前に、毒バラ女様はこれよりお前たちに特殊な薬液を注入し、女戦闘員にしてやると宣言された。
恐怖におびえる私たちは逃げ出したかったものの、入り口には毒バラ女様になった先生が立ちはだかっており、ロッカールームということで、窓も明り取り程度のものしかなく、逃げ出すことはできなかった。

毒バラ女様は、まず部長の尾野田(おのだ)先輩をそのトゲの付いた鞭を使って引き寄せた。
尾野田先輩は当然必死で暴れたけど、毒バラ女様に勝てるはずもなく、そのまま抱きかかえられるように捕まってしまう。
そして毒バラ女様が取り出した注射器から、どす黒い液体が首筋に注入されて行った。
今ならあの注射液が私たちを女戦闘員として強化するための強化薬であり、組織のすばらしさを教えてくれる教化薬でもあることをわかっているけど、あの時はまだそのことを知らなかった私たちは、先輩がどうなってしまうのか恐ろしくて震えながら見ているだけだったわ。

注射を受けた先輩はぐったりとその場に崩れ落ち、躰をぴくぴくと痙攣させていた。
その時は苦しそうに見えたけど、実は違ったのよね。
あの薬液を注入されると、自分の躰が強化されていく快感でもうたまらなくなるの。
今の私にはもう必要のない薬液だけど、できればあの快感はもう一度味わいたいぐらい。

やがて尾野田先輩はゆっくりと立ち上がると、黒いアイシャドウを引いたような素敵な目元になっていた。
強化薬の作用の一つらしいけど、おかげで今の私もアイシャドウを引いたような目をしているわ。
黒いレオタードと相まってとても素敵。

尾野田先輩は立ち上がると、すぐに毒バラ女様に忠誠を誓ったわ。
ううん、もうあの時には尾野田先輩ではなく女戦闘員01号になっていたのよね。
でも私たちはまだわかっていなかったから、それがどんなに素晴らしい事なのか知らずにおびえるだけだったの。
私たちはおろかにも必死になって逃げようとしたけど、女戦闘員01号に生まれ変わった尾野田先輩が毒バラ女様の命令で副部長の仁田(にた)先輩を捕らえ、毒バラ女様ご自身も沖野(おきの)先輩を捕らえたの。
そこからはもう私たち全員が生まれ変わるまでにそう時間はかからなかったわ。
女戦闘員となった先輩たちが私や詩乃(しの)ちゃんを捕らえ、毒バラ女様のところへ連れて行かれたの。
女戦闘員02号となった仁田先輩も私を捕らえ、こう言ったわ。
「キキーッ! あなたも毒バラ女様の注射で女戦闘員に生まれ変わるのよ」
今ならその言葉がどれほど喜ばしいものかがわかるけど、あの時はただ恐怖だけしかなく、必死にもがいたわ。
女戦闘員に普通の人間がかなうはずなのにね。
ホント、あの時の私ったらバカみたい。
そして私は注射を受け、全身を包む快感とともに偉大なる組織の一員となったの。
もう、とてつもない喜びを感じたわ。
ああん・・・
その時のことを思い出しただけでとても幸せ・・・

うふふ・・・
それから私たちは全員で偉大なる組織と毒バラ女様に忠誠を誓ったの。
そして毒バラ女様から女戦闘員の証であるこのレオタードとベルト、ブーツに手袋、アイマスクと短剣をいただいたわ。
ブーツや手袋などは怪しまれるといけないから、部活用のバッグに入れてあるけど、ご命令があり次第それらを身に着けて組織のために活動するの。
私たちは女戦闘員。
組織のためなら何でもするわ。
「キキーッ!」
私はもう一度鏡に向かって服従の声と忠誠のポーズをおこなった。

                    ******

「おはよー」
「おはよー」
今日もまやかしの日常が始まるわ。
昨日はあの後いつものように夕食を食べ、怪しまれないために勉強しているふりをしていたら、毒バラ女様からのLINEが入って、任務に出かけることになったの。
だから両親に睡眠薬入りのお茶を飲ませ、ぐっすり眠ったところで家を出たわ。
普段私がお茶なんか淹れないのに、二人とも嬉しそうに飲んじゃってバカみたい。
私がアイマスクやブーツなどを身に着け、身支度を整えて出かけたことも知らずに眠っていたわ。

任務を終えた時にはもう朝が近かったから、家に戻ってもほとんど寝ていないけど、強化された躰にはまったく問題はない。
もともと私たちの活動は夜が多いのだから当然のこと。
まあ、学校でのことなど私たちにとってはどうでもいい事なので、たいして消耗もしないしね。

「おはよう、愛香(あいか)ちゃん」
「おはよう、詩乃ちゃん」
私に朝の挨拶をしてくる詩乃ちゃん。
私の親友と言ってもいい子で、とってもかわいい子だから、クラスでも人気がある。
黒いアイシャドウがとても素敵。
「うふふ・・・」
「うふふ・・・」
私たちは周囲をうかがいつつ、お互いに制服の胸元を開いて中に黒レオタードを着ていることを示し、その胸のバラの紋章を確認し合う。
これは私たちが毒バラ女様直属の女戦闘員である証。
詩乃ちゃんなんて呼んでいるけど、彼女の本当の姿は女戦闘員07号。
本当はお互いにナンバーで呼び合いたいけど、学校では以前の名前を使えという毒バラ女様の命令だから仕方がない。
昨晩は二人で警備員たちを始末したのは楽しかったなぁ・・・
もっともっと殺したいわ。
おそらく07号もそう思っているはず。
私たちは組織の女戦闘員なのだから。

「さあ、行きましょ。次の任務が楽しみね」
「ええ、そうね」
私たちは制服を元通りにすると、何食わぬ顔をして教室の中に入っていった。

END

  1. 2017/10/10(火) 20:52:50|
  2. 洗脳・戦闘員化系SS
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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