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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

二機撃墜

今日も時折激しい雨が降る札幌。
昨日は台風の影響で一日中風が強い日でした。

そのため、一日家に引きこもっておりましたので、久しぶりにHJの「ブルーマックス」をソロプレイ。
そのリプレイを妄想SS風に書いてみました。(*´ω`)

ブルーマックス
「ブルーマックス」はホビージャパン社が3W社の「エースハイ」と「ブルーマックス」を一つに合わせてライセンス生産したウォーゲームで、第一次世界大戦当時の空中戦を一機一ユニット単位でプレイするゲームです。
今回は英軍の砲兵陣地を偵察に来たドイツ軍機を迎え撃つ英軍機と、その後偵察機の援護にやってきたドイツ軍戦闘機との戦いをソロプレイいたしました。


二機撃墜

「マーク、お前、飛び始めてどのぐらいになる?」
隊長に呼び出された俺は、突然そんなことを聞かれた。
「半年ちょっとになりますが・・・」
考えてみればそんなものなんだなぁ。
まさか自分が空を飛ぶようになるなんて思いもしなかったが・・・
「そうか・・・実は頼みがあるんだが」
「はあ・・・私にできることであれば・・・」

                   ******

何が私にできることであればだ!
こんなセリフを言った自分が呪わしい。
やれやれまったく・・・
こんな目に遭うことになるとは・・・

17091801.jpg  (盤上を飛ぶ英軍機)

「何か言った? エンジンの音って結構うるさいのね」
前席から振り返るシャーロットお嬢様。
ゴーグルの奥のすみれ色の瞳が普段ならさぞ美しいと感じられるだろう。
だが、なぜこの機の偵察員の座る席に彼女が乗っているというのだ?

ああ、そうだよ!
彼女は隊長の姪っ子だ。
そして飛行機が好きだ。
そのためにわざわざ危険なフランスくんだりまでやってきて、隊長の世話を焼くという名目で基地に来ては飛行機を見ている。
そして目を輝かせてこういうのだ。
「私も飛行機乗りになるの!」
ああ、なるがいいさ。
ただしそれは今日じゃない。
今日じゃないはずなんだ・・・

ビッカースFB5。
通称ガンバスと呼ばれるこの飛行機は、エンジンとプロペラが後ろに付いたいわゆる推進型と呼ばれるタイプだ。
ガンバス  (ビッカースFB5:Wikipediaより)
エンジンの前には操縦席があり、さらにその前には偵察員の乗る席がある。
そこには機関銃が据え付けられていて、敵の飛行機を撃つことができるのだ。
そう、戦争が始まって一年ちょっと。
ついに人間は空でも殺し合いをするようになっちまったというわけだ。
そんな危険な空に、なにも好き好んでついてくることはないだろうに。

隊長はこう言っていた。
塹壕線の内側を飛べばいい。
味方の勢力圏だから、来るとすればせいぜい敵の偵察機ぐらいだ。
偵察機が相手ならそれほど危険はないと思う。
あれは一度言いだしたら聞かないのだ。
一度戦闘飛行とやらを体験させてやれば、もう乗りたいなどとは言わんだろう。
だから一度だけ頼む・・・と。

隊長にとっては一度かもしれないが、その一度が最後かもしれんのだぞ。
ホントにもう・・・
俺はやれやれと首を振る。
まあ、隊長の言うとおり、来るとしても偵察機ぐらいだろう。
まあ、何とかなるとは思うけどさ・・・

「ねえ・・・10時の方向、何か来る」
「えっ?」
シャーロットお嬢様の声に俺はそっちを見る。
なんてこった・・・
確かに今日は雲一つない青空で絶好の偵察日和だ。
だからと言ってドイツ軍も律義に偵察機を飛ばさなくてもいいものを・・・

17091802.jpg  (ドイツ軍偵察機)

「ねえ、あれ何?」
「ドイツ軍の偵察機だ。こっちの砲兵隊の配置を調べに来たんだ。まずいな・・・このあたりはこの機しかいないのか・・・黙って帰すわけにも・・・」
「じゃあ、撃墜しましょう!」
ガチャンとルイス機銃をセットするシャーロットお嬢様。
「おい! 自分が何を言ってるのか・・・」
「黙って帰したら味方が被害を受けるんでしょ? だったら撃ち落とすしかないじゃない」
それはそうなんだが・・・
「任せて、必ず当てて見せるから。その代わり操縦はよろしく」
ペロッとそう言って唇を舐めるシャーロットお嬢様。
くそっ、この状況をもしかして楽しんでいるだろ!
俺は操縦かんを倒してドイツ機に機首を向けた。

急速に迫ってくるドイツ機。
目標の砲兵陣地を素早く写真に撮って戻るつもりだ。
意外と速度も速い。
もしかするとこっちよりも早いかも。
俺は相手よりやや高度を上に取り、すれ違いざまに銃弾をたたき込めるよう斜め前から接近する。
あのタイプは前には撃てないはずだから、お嬢様も大丈夫だろう。

17091803.jpg  (接近する両軍機)

相手が砲兵陣地へ進路を合わせようとしたまさにその時、俺たちの機が鼻先をかすめるようにしてすれ違う。
「いまだ!」
「えーい!」
シャーロットお嬢様のルイス機銃がドイツ機に向かって火を噴く。
バシバシと銃弾の当たる音が聞こえるかのような気がして、確かに手ごたえがあった。

17091804.jpg  (英軍機の射撃がなんと6ゾロで最大命中。被害判定でも5・6を出すというダイス目の良さ)

「どうだ?」
後ろを振り返ると、ドイツ機は少しふらついたような気がして、やがてエンジンから火を噴いた。
「やったわ! どんなものよ!」
「はぁ・・・」
このお嬢様やるじゃないか。
今の射撃はかなりのものだったぞ。

17091805.jpg  (ドイツ機、エンジン発火チェックに失敗してエンジンから発火。マーカーを乗せられる)

ドイツ機は必死に降下して火を消そうとしている。
もう一撃を加えれば落ちるだろう。
俺がそう思って機を旋回させていると、突然ドイツ機が爆発した。
(エンジン消火に失敗:6の目で爆発)
どうやら燃料に火が入ったらしい。
ドイツ機はそのまま地面へと落ちていく。
一機撃墜。
やれやれだ。
とりあえずさっさと基地へ戻るとするか・・・

俺の考えもむなしく、一難去ってまた一難。
もう一機のドイツ機が接近してくるではないか。
今の偵察機の煙を見て援護に来たに違いない。
しかもなんてこった・・・
あの一枚羽根はフォッカーじゃないか!

フォッカーE3はドイツの戦闘機だ。
味方が何機もあれに撃ち落とされている。
速度だってこっちより速い。
やばい!
逃げ切れるか?

フォッカーE3  (フォッカーE3:Wikipediaより)

「ねえ、向かってくるわよ!」
「わかってる!」
わかってるけど速度も運動性も向こうが上だ。
まったく・・・
なんて鈍重な飛行機だ!
我が大英帝国はもう少しましな飛行機が作れないのかよ!

17091806.jpg  (基地に帰投しようとしたところをドイツ軍戦闘機に追いかけられる)

このまま逃げてもいずれは追いつかれる。
味方の機も近くにはいない。
俺は決断する。
「一か八か勝負するぞ!」
「その言葉が聞きたかったわ」
空になった弾倉を捨て、新しい弾倉を付け替えるシャーロットお嬢様。
なんと言うか、彼女はやる気満々だ。

何度目かの旋回ののち、俺たちの機とフォッカーが交差する。
今回も斜め前からの接近だが、偵察機と違って相手は正面に撃てる戦闘機だ。
できれば相手の後ろに回りたかったのだが、フォッカー相手では望むべくもない。
「頼むぞ!」
「任せなさい!」
フォッカーの機銃が火を噴き、こちらもシャーロットお嬢様の機関銃が弾を撃つ。
ビシビシッという音がして、機体のどこかに穴が開く。
思わず身を固くするが、どうやら痛みはなく、躰には当たらなかったようだ。
「大丈夫か?」
「私は平気よ! それよりも機体は?」
「エンジンには当たらなかったようだ。大丈夫!」
胴体に一発二発食らったようだが、飛行には問題ない。
「あれ見て!」
シャーロットお嬢様の指さす方に目をやると、なんとフォッカーのエンジンから火が出ているじゃないか!
エンジンに当てたのか?
このお嬢さんはなんて言う腕の持ち主だ。

17091807.jpg (双方ダメージを負うものの、ドイツ軍機がまたしても発火チェックに失敗してエンジン発火。ドイツ軍のダイス目悪すぎ)

フォッカーは何とかエンジンの火を消そうとしていたが、やがて先ほどの偵察機同様に爆発して落ちた。
(またしても6の目で爆発)
たった一日で二機撃墜。
このお嬢さんはとんでもない女性だ。
「さ、基地へ戻りましょ。叔父さんが待っているわ」
空になった弾倉を取り替えるシャーロットお嬢様。
俺はさらなる敵機が来ないうちに、さっさと基地へと戻るのだった。

17091808.jpg  (生き残った英軍のガンバス。今回はダイス運が神がかってました)

ということで、ダイス目がやたらよかったんですが、エンジンに当てまくりで二機撃墜でした。
きっとお嬢様と一緒に撃墜されるだろうと思いながらやっていたので、意外な結果にびっくり&ニヤニヤです。
機体の能力的にはドイツ軍戦闘機よりもかなり落ちる機体なんですけどね。
きっとマーク君はこの後も複座機でお嬢様を載せて飛ぶことになるのでしょう。(笑)

とまあ、こんな感じで妄想しながらソロプレイしてました。
「ブルーマックス」は面白いです。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2017/09/19(火) 21:07:57|
  2. ウォーゲーム
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プロフィール

舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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