先ほどまで今週もNHKの大河ドラマ「真田丸」を視聴しておりました。
今回は四回目。
タイトルは「挑戦」です。
これは信長に挑戦するってことなんですかね?
いやぁ、今週も面白かったですね。
信長に対面する昌幸と信繁の親子。
その前に信忠と家康が前回奪われた(奪わせた)書状についてねちねちと昌幸を責めますが、そこは昌幸どんと構えて言い逃れ。
家康がハッタリかませて上杉家の直江君を呼んでいるから書状について確認しちゃうけどいいのかーっていうも、昌幸はそんなわけあるかーいとどうぞどうぞという始末。
ハッタリ合戦は昌幸の勝利となりましたが、残念ながら沼田城と岩櫃城は差し出す嵌めに。
そして姉と小山田茂誠を人質一行として安土に連れて行く信繁は、なんとそこで本能寺の変が・・・
ということで、必死に策をめぐらして織田家に取り入ったと思いきや、あっさりと信長が死んでしまうという有様に。
昌幸にしてみれば、何だそりゃーって言いたくもなりますわな。
ますます先が楽しみな「真田丸」
次週が待ち遠しいです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/31(日) 21:14:50|
- 「真田丸」
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なんとなく「Squad Leader」がプレイしたくなって、VSQLを使ってシナリオ1「親衛赤軍の反撃」をソロプレイしました。
いわゆるスターリングラードの市街戦シナリオです。

初期配置はこんなもの。
ソ連軍はほぼ選択の余地なしですが、独軍の配置はいくつかパターンがあるみたいで、私はだいたいこの形にします。
先行はソ連軍と決まっているので、ソ連軍の準備射撃からですが、早くもH5の一個分隊が混乱。
これはまあ予想通りだったのですが、ここからが独軍の悪夢の始まりでした。
これ以降独軍の射撃は振るわず、さらに士気チェックがとにかく失敗しまくります。
一番軽微なMの士気チェックでも失敗しまくる有様。
2ターン目には早くも左の建物はソ連軍628分隊が足がかりを作り、そこからI7の9-2指揮官スタックを射撃。
これまた9-2指揮官が士気チェックに失敗してスタック丸ごとが混乱するという最悪の結果に。
独軍ターンでのソ連軍の防御射撃で9-2指揮官スタックはほぼ消滅し、M9から救援に向かった8-1指揮官と一個分隊もソ連軍を押しとどめることはできません。
もちろんその間には脆弱な真ん中の建物の部隊は崩壊し、右の建物でも8-1指揮官がソ連軍の射撃に混乱する有様。
結局わずか3ターンで独軍はほとんど壊滅という結果となってしまいました。

シナリオ1は何度となく対戦やソロプレイを行いましたが、おそらく自分史上最速の独軍崩壊だったと思います。
3ターンでこの状況はちょっと記憶にありません。
あまりにも指揮官が士気チェックに失敗しすぎました。
とはいえ、やはりこういうことが起こっても不思議はないのが「Squad Leader」
やっぱり楽しいゲームです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/30(土) 20:55:31|
- ウォーゲーム
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今年も2月1日からプロ野球はキャンプイン。
また野球シーズンの開幕ですね。
今年のキャンプをアメリカのアリゾナで行うことになっている北海道日本ハムは、早くも今日栗山監督と選手たちが現地入りし、施設の見学を行ったそうです。
一時期は流行った海外キャンプも、ここ最近はめっきり行われなくなったみたいで、アリゾナでキャンプを行うというのは久しぶりじゃないでしょうか。
選手たちは明日明後日は自主トレを行い、現地時間の2月1日にキャンプスタートとなるそうです。
中田選手、大谷選手などなど、怪我なくキャンプを行ってほしいですね。
また今日は春の選抜高校野球の出場校の発表も行われたそうで、北海道からは札幌第一高校が選ばれたとのこと。
札幌第一は春は初出場とのことですが、まずは一勝を目指してがんばってほしいものですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/29(金) 21:09:05|
- スポーツ
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昨晩はセンパー様とVASSALを使っての通信対戦でした。
先日アバロンヒルの「アフリカ軍団」の対戦が終わりましたので、わがままを言ってゲームジャーナル誌35号付録の「激闘! グデーリアン装甲軍」を対戦していただくことに。

以前も書いていたのですが、このゲームは前からずっと気になっていて、いつかプレイしたいと思っていたものでした。
今回センパー様が対戦を快く承知してくださり、念願の初プレイです。
\(^o^)/ ヤッター
陣営は私が独軍、センパー様がソ連軍を担当です。
最初は独軍が好きなチットを選んでプレイ開始のため、第3装甲軍から動かすことに。
ルールはある程度把握していたつもりだったのですが、初プレイということもあり、あんまりちゃんと覚えていなかったようで、途中何度もルールの確認をする羽目に。
センパー様には申し訳なかったです。
あと、敵ZOC侵入にも追加2移動力消費だったのですが、もしかしたら何ヶ所かは忘れていたかも・・・
今回は1ターン目のみのプレイでしたが、途中でグデーリアンチットによる割り込みを行ったりすることもでき、大まかな流れとルール把握はできたような気がします。
次回は2ターン目から続きです。

センパー様、次回もよろしくお願いします。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/28(木) 20:38:47|
- ウォーゲーム
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今日は月に一度の「タミヤお昼休み模型講座」の配信日。
のはずだったんですが・・・今日は残念ながら配信中止となってしまいました。
残念。
「お昼休み模型講座」は長谷川マスターと小森巨匠が、実際に模型を作ってさまざまなテクニックを披露したり、素人が陥りやすいミスをどうリカバリーするかなど大変面白い配信動画なのですが、その長谷川マスターが昨年末に体調を崩され、入院なさっていらっしゃったようで、退院なされたばかりでしたから、配信大丈夫なのかなーと思っておりましたが、やっぱり配信はちょっと無理だったみたいですね。
ただ、長谷川マスターご本人のツイッターを見る限りでは体調も入院前の元気なときに戻ってきたようですので、来月の配信は大丈夫かなと思います。
今までお忙しかったみたいですし、少しゆっくりされるのもよろしいかと。
どうかお大事になさってください。
次回を楽しみにしております。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/27(水) 20:49:58|
- ネット関連
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今日は一時期注目の的となったあの号泣県議こと野々村元県議の初公判があったようですね。
議員活動における政務活動費を騙し取ったとされ、詐欺の罪で裁判になったわけですが、本来の初公判の日にはドタキャンを行って出廷せず、今日に延期になっていたとのこと。
野々村元県議はあの号泣会見があまりにもインパクトが強く、あれで一気に名を売ってしまったような気がしますが、今日はスキンヘッドといういでたちで出廷したようです。
そして裁判官や弁護人の質問にも「記憶にありません」「記憶がございません」との答弁を繰り返したそうで、その昔「ロッキード事件」があったときの流行語が再びめぐってきたなぁと思ってしまいました。
それにしても、まあドタキャンといい記憶にないを繰り返したりすることといい心象はよくないですな。
判決を左右するわけではないでしょうが、追及が厳しくなることはありそう。
どういう判断が下されるのか気になりますね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/26(火) 21:20:30|
- ニュース
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昨日から今日にかけ、西日本の広い範囲でも雪が積もったというニュースが流れておりました。
東北北海道と違い、普段雪が降らない地域だけに、住んでいる方々はご苦労なされたことと思います。
気温も低かったようで、水道凍結のおそれもあったとか。
こちら北海道でも今朝はとても寒く、北海道の方言で言う「しばれた」日になりました。
札幌でも今朝の最低気温はめったにないマイナス10度を下回ることとなり、上川地方の下川というところではマイナス31.8度まで下がったそうです。
札幌に住む私には想像もつきません。
札幌も最近は都市化が進み、マイナス10度に達することはほとんどなくなっていたので、今朝はやっぱり寒かったですねぇ。
今日は最高気温でもマイナス4度と真冬日でしたので、うちは大丈夫でしたけど、仕事などで家を留守にする人は昼間でも水道の元栓を閉める必要があったでしょう。
明日は予報では最低気温こそマイナス8度と寒いものの、昼間の最高気温はプラスの2度まで上がるそうなので、ややあったかい日になりそうです。
外出する用事があるのでありがたいですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/25(月) 21:08:05|
- 日常
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先ほどまでNHKの「真田丸」の三回目と、「新・映像の世紀」の四回目を見ておりました。
「真田丸」、いよいよ真田家が周囲の状況にいかに生き残っていくかという状況になってきましたね。
生き残りの策のためには嫡男信幸さえもおとりとして使う昌幸。
もちろん書状さえ奪えばそれ以上のことはするまいということまで考えてのことなんでしょうけど、おとりに使われた信幸としてはなかなか納得行かないですよね。
演じるのが大泉さんということもあって、なんか「水曜どうでしょう」でうそ企画を信じ込まされて連れてこられたあげく、ひどい目に遭わされたようなイメージがダブってしまいました。
そして必死に逃げ惑い、どうにかこうにか奥さんと再会できた小山田茂誠。
声優高木渉さんということもあり気になるキャラですが、ほんといい味出してますねぇ。
ますます先が楽しみな「真田丸」でした。
一方「新・映像の世紀」はどうしても旧作のイメージが強いのですが、今日も旧作のがよかったなぁという感じ。
戦後の冷戦期を陰謀謀略で片付けてしまうようなちょっと乱暴な感じがしてしまいました。
これはもうしょうがないんでしょうねぇ。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/24(日) 22:03:50|
- 「真田丸」
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先日学研の「歴史群像」誌を見ていたら、面白い経歴の艦があったんだなぁというのがありました。
「艦これ」では旧日本海軍の艦艇が結構メジャーになっておりますが、まだ登場していない艦艇も幾種類かありまして、その中に戦争後半に量産されました駆逐艦「松」型があります。
後期艦は小改正が施されたため「橘」型と呼ばれることもありますが、その後期型の中の一隻に「梨」がありました。
駆逐艦「梨」は、終戦の年の1945年(昭和20年)1月に竣工し、その後「回天」搭載のための改装を受けるなどしておりましたが、終戦ひと月前の7月28日、米海軍機の攻撃を受けて瀬戸内海の伊予灘で沈没。
終戦に伴い除籍となりました。
戦後、廃鉄材として利用するために10年ぶりに海底から引き上げられました「梨」でしたが、調査してみると思った以上に状態がよかったことがわかり、修理すれば再利用が可能ではないかとのことから、再度国が買い上げて修理を行い、当時できたばかりの海上自衛隊の戦闘艦として再就役することに。
その際、艦名を「梨」から「わかば」へと変更いたしました。
これは「梨」をそのままひらがなの「なし」にすると、「有る無し」の「無し」と誤認識される可能性を避けるためだったと言います。
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海上自衛隊の護衛艦となった「わかば」は、旧日本海軍の戦闘艦艇がそのまま海上自衛隊でも戦闘艦艇となった唯一の例となったそうで、もちろん同型艦はありません。
そのため艦隊行動などの面で難があり、兵装実験艦的な扱いだったとのこと。
1971年まで在籍し、今度こそスクラップになったそうです。
いやぁ、こんな艦が海上自衛隊にあったんですねぇ。
まったく存じませんでした。
数奇な運命をたどった軍艦と言うのは何隻もありますが、「梨」→「わかば」もまたそのうちの一隻と言っていいのではないでしょうか。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/23(土) 20:54:08|
- 趣味
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昨年末には出ていたそうなのですが、秋月りす先生の漫画「OL進化論」の37巻を手に入れてきました。

こちらが表紙。
長いですよねー、この漫画も。
登場人物はもうサザエさん時空みたいなもので、課長の息子さんはいつまでも高校生のままですし、田中さんもいつまで経っても35歳独身のまま。
ある意味うらやましい限り。(笑)
もうここまで来たらこのままずっと続いてほしいものです。
いつみても変わらぬ世界がそこにあるみたいな。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/22(金) 20:51:57|
- 本&マンガなど
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昨晩はセンパー様とVASSALでの「アフリカ軍団」の通信対戦でした。

前回の対戦でトブルクを失った舞方英軍は、戦線を一挙に縮小し、エジプト方面へ後退しました。
センパー様枢軸軍は、この機に乗じて英軍を追撃にかかりますが、ここで悲劇が起こります。
一部の英軍が後退しきれずにトブルクに隣接したヘクスに残っていたのですが、それらを除去して後顧の憂いをなくしてしまおうとした枢軸軍が攻撃を行うものの失敗。
攻撃側後退の結果が出てしまい、孤立した英軍に逆に蹴散らされてしまいます。
そればかりか、その攻撃に参加したトブルク占領部隊も後退してしまったため、トブルクががら空きになってしまいます。
孤立していた英軍部隊は難なくトブルクに入り、トブルクを再占領。
なんと言う棚ボタ的状況でトブルクを再び手に入れた英軍は、すぐに海路でトブルクに援軍を送り、戦線を押し上げることに。
センパー様枢軸軍はこの状況に危機感を抱いたのか、再び装甲部隊を押し立ててトブルクの再攻撃を行います。
が、ここで更なる悲劇が枢軸軍を襲います。
ダイスを振った結果はなんと攻撃側全滅!
枢軸軍は貴重な貴重な装甲部隊を一瞬で失ってしまいます。
こうなると枢軸軍はもはやなすすべがありません。
英軍には補充が入り始め、失った戦力がじょじょに回復し始めたのに対し、枢軸軍は戦力の建て直しがほとんどできません。
この後も少し続けましたが、枢軸軍はどうしようもなく、投了することに。
英軍の勝利となりました。

(ピンクの枢軸軍がもはやほとんど残っていません)
センパー様枢軸軍には残念な結果になってしまいました。
ここぞと言うときに六分の一の不運が二回も起こってしまい、どうにもならなくなってしまいました。
英軍としては運に助けられた感じです。
今回私はこの「アフリカ軍団」は初プレイでしたが、慣れないプレイだったわりには史実ぽくなってくれたのが面白かったです。
大雑把な面はありますが、簡単なルールで面白いゲームだと思いました。
アバロンヒルクラシックと言われる古いゲームですが、また対戦したいですね。
センパー様今回も対戦ありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/21(木) 21:14:43|
- ウォーゲーム
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先日、ツイッターであるホラー映画のことを知りました。
その映画は、主人公のママがなぜかバニーガール姿になって人を殺していくと言うものだそうで、大型ナイフを両手に持ったグラマラスで不気味なバニーガールがパッケージに描かれているものでした。
私はなぜかそれが気になりまして、映画はまったく存じないのですが、ママ・バニーガール・殺人狂というキーワードから短編SSを書いてみることにしまして、出来上がったのがこのSSです。
元の映画とはまったく関係のないストーリーでしょうが、楽しんでいただけましたら幸いです。
なお、後半で視点が変わりますのでご注意ください。
それではどうぞ。
「血に飢えたバニー」
「ねーねー、これって琴葉(ことは)の家の近くじゃない?」
授業が終わって帰り支度をしている私に、美帆(みほ)が声をかけてくる。
「なに?」
私がきょとんとしていると、美帆はスマホを見せてくれた。
そこにはニュース速報が出ていて、こう書いてあった。
『コンビニで刺殺事件。男女三人が包丁のようなもので刺されて死亡。犯人は逃走後死亡。自殺と思われるが、着衣なし』
はあ?
なにこれ?
確かに家の近くのコンビニだ。
私もたまに立ち寄ることがあるお店。
そんなところでこんな事件が起きたって言うの?
大変じゃない!
「だ、大丈夫、琴葉? 顔色悪いよ」
美帆が心配そうに私の顔を覗き込む。
何だか思った以上にショックを受けたみたい。
そりゃ、身近なよく知っている場所でこんな事件が起きれば、ショックを受けるのはしょうがないよね。
「う、うん。大丈夫」
私は努めてにこやかに返事する。
「し、心配ないよ。犯人死んだみたいだし・・・」
美帆は元気付けようとしてくれているのだろう。
そりゃあ、犯人はまだ逃亡中なんてことになったら、怖くて家に帰れないけど。
でも、ちょっと待って・・・
この着衣なしって・・・どういうこと?
犯人は裸で犯行を行ったの?
私はもう少し詳しく見ようと思ったが、どうやら事件の第一報らしく、それ以上のことは載っていないようだった。
******
多少の不安はあるものの、私はバスに乗って家に帰る。
途中何台かのパトカーがすれ違っていった。
何度かスマホで続報がないか見てみたけど、まだ詳しいことはわかってないらしい。
わかったのは犯人が若い女性だったと言うこと。
犯行時には服を着ていたらしいが、どうも特殊な服装だったのではないかと言う。
コスプレでもしていたのだろうか・・・
コンビニとその周囲は警察によって封鎖されていた。
私はその様子をバスの中から見た後、家の近くのバス停でバスを降りた。
こっちはコンビニのある表通りとは違って裏通りになる。
昼間でもあんまり人はいない住宅街。
私はちょっと周囲を気にしながらも、いつものように家に帰った。
「ただいまー」
玄関のドアを開けて家に入る私。
あれ?
なんかいつもと違う臭い?
何の臭いだろう・・・
「お帰りなさい。早かったのね」
奥からママの声がする。
「ただいまー」
私は靴を脱いでリビングに向かう。
するとママがキッチンからちょうど出てきたところで、私はその格好に思わずカバンを取り落とした。
「マ、ママ?」
おそらく私は唖然としていたと思う。
だって・・・
ママは・・・ママはバニーガールの格好をしていたんだもん。
黒くて胸から下腹部を覆うレオタードかコルセットみたいなコスチュームに、脚には目の細かな網タイツを穿き、頭にはウサギの耳の付いたカチューシャをはめている。
両手首にはカフスを付け、首にはリボンのような蝶ネクタイを巻いている。
どこからどう見ても、TVとかで見かけるバニーガール姿。
何があったのいったい?
「マ、ママ・・・その格好はいったい?」
「うふふふふ・・・どお、この格好? 似合うかしら? うふふふふ」
調理の途中だったのか、ママは右手に包丁を持ったまま、くるりと一回転してみせる。
お尻にはちゃんと白く丸いふわふわした尻尾も付いていて、背中の部分はやや広く開いていた。
そりゃあ、確かにママはまだぎりぎり30代だし、躰のラインも気を使って維持してきたみたいだから決して似合わないわけじゃなく、むしろとっても似合っていて素敵なんだけど・・・
なんだろう・・・
娘の立場からすると母親がバニーガールの格好をしているなんてとっても恥ずかしいわけで・・・
「どうかしら?」
「う、うん・・・に、似合うと思う・・・けど・・・」
「あー、やっぱりぃ? でしょう? 私だってまだまだ捨てたものじゃないわよね? ちゃんと体形維持にも気を使ってきたし、まだまだ若い娘には負けないわよぉ」
うれしそうに喜んでいるママ。
あうう・・・ママってあんなに胸大きかったっけ?
眼のやり場に困るよぉ・・・
「そ、それはともかく、どうしたのその衣装? 買ったの?」
うう・・・ママがこんな衣装を買ったなんて思いたくないけど・・・
「うふふ・・・もらっちゃったのよ」
「えっ? もらった? 誰から?」
「知らない人」
「し、知らない人ぉ?」
私は驚いた。
知らない人からもらったって、いったい?
「知らない人ってどういうこと?」
「それがねぇ、お昼過ぎに買い物行って帰ってくる時、コンビニの近くでこのバニーガールの格好をした女の人と会っちゃったの」
「コンビニの近く?」
なんだろう・・・
何だか悪い予感しかしないよぉ・・・
「その女の人は、片手に血の付いた包丁を持っていて、すごく焦っていたみたいだったわ。綺麗な人だったのにとっても怖い表情で、しかもあちこちに血が付いていたから、ママはもう恐ろしくなっちゃって声も出せなかったの」
私はごくりとつばを飲む。
「その女の人は、私と出会って最初びっくりしたような感じだったんだけど、私と目が合うと笑みを浮かべたわ。そして、持っていた包丁で自分の首を切り裂いたの」
「えっ? 自分の首を?」
「ええ、血が噴水のように噴出して、その女の人は地面に倒れたの。ママはもう何が何だかわからなくなって、悲鳴も上げられなかったの。でも、少し落ち着いてきたら、その人の着ている衣装がとても素敵に思えてきたの」
「え? 衣装って・・・バニーガールの衣装?」
「ええそうよ。すごく素敵で、バニーガールの衣装を着た自分の姿を思い浮かべたの。そうしたらもうとても着てみたくなっちゃって、すぐにその女の人から衣装を剥ぎ取ったわ」
「剥ぎ取った?」
なんだろう・・・
ママがそんなことをするなんて・・・
なんか変よ・・・
変だよ・・・
そういえば・・・コンビニでの事件の犯人って・・・着衣なしだったって・・・
「ママ・・・その衣装って・・・その女の人って・・・」
犯人だったんじゃ・・・
「ええ、もうすぐに全部脱がせてエコバッグに押し込んで家にまっすぐ帰ってきたわ。そうしてすぐに服を脱いで着替えたの。もう最高。とっても着心地がよくて気持ちいいの。バニーガールの衣装は最高よ。もうこれ以外着たくないわ」
「ママ、それ・・・その衣装ヤバイと思う。それ、犯人の着ていたものだから、警察に届けないと・・・」
「え? いやよ! なに言ってるの? このバニーガールのコスチュームは私のものよ。誰にも渡さないわ」
私は驚いた。
ママが突然すごく怖い眼をしたのだ。
まるで・・・
まるで私を殺しかねないぐらいに・・・
「それより、今晩はごちそうよぉ。雄一(ゆういち)君のお刺身なの。たっぷり作るからいっぱい食べるのよ」
「えっ? 雄一君? 雄一君ってお隣の?」
雄一君はお隣に住む小学生の男の子だ。
パパが海外出張とかで、母親の明美(あけみ)さんと二人で暮らしている。
うちのママも時々おかずをおすそ分けしたりしているけど・・・
お隣から雄一君がお刺身を持ってきたってこと?
「そうよぉ。どこがいいかしら? 腕? 脚? 内臓も血がたっぷりよねぇ」
な、なに?
ママは何を言ってるの?
私が何も言わないでいると、ママはくるっと振り返って台所に行く。
そして何かを手に持って戻って・・・
「ウゲェ・・・ゲェッ・・・」
私は思わず吐いていた。
ママが・・・ママが持ってきたのは・・・人間の腕だったのだ。
「大丈夫、琴葉? 具合悪かったの?」
ママが心配して私のそばに来てくれる。
「マ、ママ・・・それ・・・」
「これ? 言ったでしょ? 雄一君よ」
「ど・・・どうして・・・」
何が・・・何が何だかわからない・・・
どうしてママが?
「どうしてって・・・このバニーガールの衣装を着たら、すごく気持ちよくなったんだけど、何か物足りなく感じたの。それでよく考えたら、ママまだ血を浴びてなかったのよね。バニーガールなんだから血を浴びなくちゃならないわ。だからお隣の明美さんなら、少しぐらい血を分けてもらえると思ったんだけど、なんか怖がったり逃げようとしたりしたからそのまま切り裂いちゃったのよ。血が吹き出て綺麗だったわぁ。たっぷり浴びてきたの。気持ちよかったぁ」
まるで楽しい体験をしてきたかのようにうっとりしているママ。
違う・・・
こんなのママじゃない・・・
ママじゃないよぉ・・・
私は少しずつ後ずさるようにしてママから距離をとる。
「あらぁ? 顔色悪いわよ、琴葉。さっき吐いたし、やっぱり具合悪いんじゃないの?」
私はぶんぶんと首を振る。
パパァ・・・早く帰ってきてぇ・・・
「どうしたの? どこか行くつもり?」
私は何とかここから逃げ出したくて、少しでもママから遠ざかろうとしていたのだ。
「ち・・・ちょっと学校に忘れ物が・・・」
「あら、だめよ。もうすぐ晩御飯なんだから。明日どうせ学校に行くんだしいいでしょ? それより・・・」
ママの顔に笑みが広がる。
「ママなんだかまだ血を浴び足りてない気がするのよね。琴葉の血を浴びたらきっとすごく気持ちよくなれるような気がするんだけど・・・琴葉、少し血を出してもらっていいかしら」
にたぁっと笑って包丁を構えるママ。
私はもう必死でぶんぶんと首を振る。
「大丈夫よ。首筋を切れば一瞬ですむわ。そんなに痛くないわよ。たぶん・・・」
「いや・・・いやよ・・・」
私はもう悲鳴をあげることもできない。
「うふふふふ・・・琴葉の血をちょうだーい!」
包丁を振りかざしてママが飛び掛ってきた・・・
******
何が起こったのかわからない・・・
気が付くと、床には血溜りができていて、ママが血まみれで倒れていた。
両目は開いたまま天井を見つめ、顔は青ざめて息をしていなかった。
包丁を持って飛び掛ってきたから、私は必死で抵抗した。
そうしたらもみ合っているうちにママが血を流して倒れたのだ。
ママ・・・
私は・・・私は・・・
救急車・・・
救急車呼ばなくちゃ・・・
救急車・・・
ママが倒れているって・・・
ママがバニーガールの衣装を着て倒れているって・・・
とっても素敵で綺麗で美しくてかわいいバニーガール姿で倒れているって・・・
なんて素敵・・・
血に塗れたバニーガールがこんなに素敵だなんて・・・
バニーガールってなんて素敵なのかしら・・・
私はママの躰からバニーガールの衣装を脱がしていく。
動かなくなったママにはもう不要のものだ。
私が着ればバニーガールになれる。
私もバニーガールになれるのよ。
私は着ていたものをすべて脱ぎ、バニーガールのコスチュームを身に着ける。
素脚に網タイツを穿き、バニーコスチュームを着て胸を収める。
私の胸にぴったりだわ。
まるで服が私に吸い付いてくるみたい。
両手首にはカフスを付け、首には蝶ネクタイをつける。
頭にウサ耳の付いたカチューシャをはめて完成。
うん、最高だわ。
バニーガールになるのって最高。
人生最高の日だわぁ。
私はすぐに姿見のところへ行って、鏡に姿を映してみる。
うふふふふ・・・
ママも素敵だったけど、私もなかなか様になっているじゃない。
見ているだけで気持ちよくなっちゃうわ。
でも・・・
でもなんか・・・
なんか物足りない・・・
何かが足りないわ・・・
私はリビングに戻ってみる。
倒れたママの手元に転がっている包丁。
ああ、そうよ・・・
血が足りないんだわ。
血しぶきを浴びてないんだもの。
バニーガールとしては未完成よね。
うふふふふ・・・
それがわかれば話は早いわ。
血しぶきを浴びてくればいいの。
そう・・・誰かの血をたっぷりと・・・
うふふふふ・・・
私は足元の包丁を拾い上げると、そのまま玄関へと向かう。
もう外は暗い。
人を殺すにはちょうどいい時間帯だわ。
うふふふふ・・・
******
「ふう・・・」
私は署から黙って持ち出してきた荷物を置いてソファに深く腰を下ろす。
今日は最悪の日だった。
一日で管内で十一人もの人間が死んだのだ。
そのうち二人は自殺。
残りはみんな殺された。
自殺した二人は犯人。
その二人に九人が殺されたのだ。
いったい何が起こったのか・・・
昼過ぎに起こったコンビニでの刺殺事件。
三人の人間が刃物で殺され、犯人と思われる女性は逃走中に自殺と思われる形で死んでいた。
しかも裸で。
着衣は付近を捜したものの見つからなかった。
そして夜になって通り魔殺人。
こちらも犯人は女性、しかも女子高生だった。
彼女はなんていうか、その夜のお店で見かけるようなバニーガールの格好をして通行人を包丁で刺した。
動機はまったくわからない。
あっという間に三人の人間を刺し殺し、私たち警察が追い詰めると、にっこり笑って首筋を持っていた包丁で切ったのだ。
そのときの表情は忘れられない。
なんとも言えない喜びとも悲しみともつかないような笑み。
私はそのとき一瞬彼女と目が合った。
狂気に満ちたような目ではなかった気がするわ・・・
その後彼女の自宅で、裸で死んでいた母親を発見。
台所から切り裂かれた子供と、隣の家から子供の母親の遺体も発見された。
すべて彼女がやったことなのだろうか?
鑑識の話ではどうもそうではなさそうだけど・・・
とにかくよくわからない事件。
薬物反応はなかったそうだし、いったい何が起こったのか・・・
私は持ってきた荷物を広げてみる。
証拠品として押収された彼女の衣服。
黒いバニーガールの衣装。
網タイツと蝶ネクタイやウサギの耳のカチューシャもある。
どうして彼女はこんなものを着て人を殺していったのか・・・
こんな素敵な衣装を着て・・・
バニーガールになって・・・
私は着ていた衣服を脱ぐ。
下着も脱いで裸になり、網タイツを穿いていく。
バニーガールの衣装を身に着け、カフスや蝶ネクタイもつけていく。
気持ちいいわ・・・
何だかすごく気持ちがいい・・・
頭にウサギ耳のカチューシャを付け、バニーガールになる私。
うふふふふ・・・
素敵・・・
さっきまでの私じゃないみたい。
警察官の私は消え、バニーガールの私になる。
うふふふふ・・・
なんていい気持ち。
最高だわ。
でも何か物足りない。
何かが・・・
私は持ってきたもう一つの証拠品に目をやった。
血の付いた包丁。
彼女が持っていたものだ。
うふふふふ・・・
そうだわ・・・
血よ・・・
血が足りないんだわ。
血を浴びてこそ私はバニーガールとして完成するの。
血を浴びなきゃ・・・
私は玄関の靴箱から、バニーガールに似合うハイヒールを出して履く。
外は真夜中。
人通りは少ないだろうけど、まったくいないわけじゃないでしょう。
何人か殺して血を浴びれば・・・
うふふふふ・・・
きっと最高の瞬間だわ。
私は夜の街へと出かけていった。
END
- 2016/01/20(水) 21:01:45|
- 異形・魔物化系SS
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うちの近所は今のところほとんど雪が降っていない状況ですが、今日の北海道は明け方から大荒れの天候で、JRや長距離バス、航空機やフェリーも多くが欠航と言う状況でした。
この状況は明日も続くようで、札幌は明日あたりは結構降るかもしれません。
いやですねぇ。
さて、ちょっと遅くなりましたが、「タミヤニュース」の561号のご紹介。

こちらが表紙。
今月号は第二次大戦時のイギリス本国軍のマークだそうで、上が対空コマンドの、下が陸軍第六対空師団のマークだそうです。
今月の「第二次大戦イタリア軍装備解説」はランチア1ZM装甲車。
第一次大戦中に作られた比較的初期の装甲車で、トラックベースの車台に装甲ボディを乗せたもので、上部には機関銃を装備した回転銃塔が装備されてます。
そんな旧式の装甲車ですが、息は長く、第一次大戦どころか第二次大戦でも使用されたとのこと。
こんな装甲車でも治安維持的任務ではまだまだ使用できたんでしょうね。
巻中の情景写真は映画「FURY」を題材にした情景。
M4二台が破壊された独軍パンターを横目に見ながら道路上を進撃すると言う感じの光景で、結構大きめの作品だと思います。
こういう情景では破壊された敵方戦車などが登場したりしますけど、車内やエンジンなども作られていたりするので、生きている車輌を作るよりも手間がかかりそうですね。
今月号では第44回の「人形改造コンテスト」の入選作の写真と入選者の一言も載ってました。
毎回思うことですが、人形改造コンテストはホントすごい作品ばかりですよねー。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/19(火) 20:55:20|
- タミヤニュース
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今日は関東でも各地で雪が降ったそうで、午前中のニュースは交通機関の大幅な乱れのニュースが大半でしたね。
東北北海道は雪が降るのが当たり前なので、ある程度以上の雪じゃなければどうとでもなるのですが、関東地方はめったに雪が降らない地方ですから、こういう積雪には弱いのは仕方がないですねぇ。
北海道でも今晩から明日にかけて大荒れの天気になる予報です。
札幌はこの冬は今のところそれほど雪が多くないのですが、一気にドカッと来るかもしれません。
そうなると除雪が大変です。
また風も強まりそうで、猛吹雪に対する警戒が必要だとか。
2013年には吹雪で9人もの方が亡くなったりしているので、充分注意しなくては。
明日明後日の分の食料は確保してあるので何とかなりそうですが。
北海道は台風の被害はそんなに出ないところですけど、冬はこれがあるんですよね。
雪はいやですねぇ。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/18(月) 21:37:46|
- 日常
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先ほどまでNHK大河ドラマ「真田丸」の二回目を見ておりました。
今日で武田家が滅亡し、真田家は頼る主君を失った状態に。
前回株を爆上げした勝頼の最後がややあっさりと言う感じだったでしょうか。
それでもその最後に信玄公が現れ、同じく昌幸の元にも信玄公が現れると言う。
片方は殉じ、片方は見切って生き残ろうとする対比でしょうか。
小山田信茂も哀れでしたね。
史実ですからそうなるのはわかってましたが、生き残りをかけて良かれと思ったことが裏目に出てしまったと言うところでしょうか。
そして前回同様ところどころに挟み込まれるクスッと笑えるシーンが今回も随所に。
信幸が父上に非はありませんと言うと、昌幸もしれっとわしもそう思うって。(笑)
それにしてもくじ引きで今後を決めようとしたところで、ツイッター上では多くの方が、そこはサイコロだろうと言うご指摘。
思わずうんうんとうなずいてしまいました。
とりあえず第二回も面白さ持続中。
来週も楽しみです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/17(日) 21:16:38|
- 「真田丸」
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水曜日のことになりますが、センパー様とアバロンヒル社のウォーゲーム「アフリカ軍団」の通信対戦を行いました。

昨年末からの続きで、ちょっと間が開いてしまったのですが、1941年の後半部を対戦。
センパー様枢軸軍は補給がなかなか届かずに攻勢を仕掛けることができません。
枢軸軍は当時の補給の不安定さを表すためにサイコロの目次第で補給が来たり来なかったりするのです。
攻撃には必ず補給ユニットを消費しますので、補給が届かないと攻撃できません。
とはいえ、わが英軍は補給はあれども戦力に乏しく、せっかくイタリア軍ユニットを蹴散らしたりしても、すぐあとに強力なドイツアフリカ軍団の攻撃を受けたりして損害がかさみ、攻撃に出る余力がありません。
枢軸軍と英軍はトブルク付近でにらみ合いに。
しかし、戦力が乏しい英軍ですから、枢軸軍に補給が来ちゃえば蹴散らされるわけで、枢軸軍に待望の補給が届くと、英軍はいくつかの部隊を失うと言う繰り返し。
せっかく来た増援部隊も、次々とすりつぶされていきます。
それでも何とかトブルク付近で防衛ラインを維持していたのですが、枢軸軍はついにトブルクに攻撃を敢行。
実は防衛ラインに戦力を振り向けざるを得なかったため、トブルクそのものは手薄でした。

(枢軸軍がトブルクに攻撃を仕掛けてきたところ)
結局ドイツ軍第15装甲師団の攻撃によりトブルクはあっけなく陥落。
英軍は防衛ラインを放棄して一挙にエルアラメイン方面に向けて退却することに。
何だか史実どおりの感じです。
今回はここまでで、戦いはいよいよ1942年に。
運命のエルアラメイン戦が始まるのか?
次回が楽しみです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/16(土) 20:52:17|
- ウォーゲーム
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今朝早々からTVのニュースはスキーツアーバスの転落事故の報道一色となりました。
ご存知の方も多いと思いますが、長野県軽井沢の国道で、乗員乗客41人を乗せたスキーツアーの大型バスが、ガードレールを突き破って路外に転落。
死者14名、重軽傷者27名という大惨事となりました。
事故があったのはまだ真夜中の午前二時過ぎ。
おそらく乗客の多くの方は眠っていらっしゃったのではないでしょうか。
事故の原因は調査中とのことですが、一度ガードレールに接触したあと片輪走行状態だったのではないかという話もあるようです。
事故現場では夜の闇の中で怪我をされた方々の助けを求める声があちこちで聞こえたとか。
悲劇としか言いようがありません。
事故原因が何なのかは今後の調査によるしかないでしょうが、原因が究明され改善が行われると期待したいところです。
不幸にして犠牲になられてしまわれた方々のご冥福をお祈りいたします。
- 2016/01/15(金) 20:58:33|
- ニュース
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今日は北海道と北部東北地方でマグニチュード6.7の大きな地震がありました。
震源地は北海道の浦河沖で、最大震度は函館や浦河などで震度5弱を観測。
札幌市でも私の住みます北区では震度4の揺れだったそうです。
ちょうど地震のとき、私は外出中で銀行へ向かって歩いているところでした。
交差点で信号待ちをしていたところ、なんか躰がゆらゆら揺れる感じがしまして、「あれ? なんかふらふらする。風邪でも引いてしまったのかな?」と思ったのですが、電柱や信号も揺れており、どうやら地震だなと気が付いた次第。
ですので、私個人の感覚としてはそれほど大きな地震だったという感じはなく、たいしたことないと思っていたのですが、行った先の銀行では結構皆さん今の地震のことについて話していらっしゃったので、そこそこ大きな地震だったんだなとあらためて思ったぐらいでした。
幸い今回の地震では道内も北部東北でも大きな被害は出なかったようで、よかったです。
うちも物が落ちたりすることもなくまったく無事でした。
とはいえ地震はやっぱり怖いですね。
大きな地震が来ないことを祈りたいです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/14(木) 20:40:21|
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紫堂先生の「辺境警備」に続き、池田理代子先生のマンガ「エロイカ」を読み返し中です。
「エロイカ」は以前にも記事にしましたけど、あのナポレオン・ボナパルトの隆盛から没落までをマンガ化したもので、池田先生の代表作とも言える「ベルサイユのバラ」の流れをそのまま汲んでおり、「ベルバラ」の登場人物もそのまま登場してきます。
ナポレオンの生涯はいろいろな書物があるのでしょうけど、実は私はあんまり読んだことなく、この「エロイカ」で大まかな流れを知ったと言ってもいいぐらい。
個別の戦闘についてはある程度知っておりますが、流れを知るにはいいマンガではないでしょうか。
ナポレオニックゲームとしてはアバロンヒル社の「戦争と平和」が有名ですが、一時期所有していたんですけど手放しちゃったんですよねー。
今となってはもったいないことをしたものです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/13(水) 21:07:36|
- 本&マンガなど
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いろいろとあってまだ15年12月号を読み終えていないのですが、「歴史群像」誌の16年2月号が手に入りましたー。

こちらが表紙。
今号のメインは「戦艦金剛の生涯」
日本海軍の戦艦として英国に発注され、その高性能振りから英国海軍にも影響を与えた戦艦金剛。
その金剛の建造から最後までということのようです。
太平洋戦争では旧式化していたものの、近代化改装などでまだまだ有力な高速戦艦だった金剛。
面白そうな記事ですね。
第二特集は「真田信繁の大坂の陣」
NHK大河ドラマ「真田丸」にあわせての特集記事だと思いますが、虚実さまざまな逸話がある真田信繁(幸村)の大坂の陣での活躍を軍事学的に考察する記事のようです。
第三特集は「フランシス・ドレイクの生涯」
スペインの「無敵艦隊」が来襲したとき、イングランド艦隊を率いた提督というぐらいの知識しかありません。
英国ファンとしては恥ずかしい限りなので、今回の記事を読むのが楽しみです。
他にも艦隊の甘味処給量艦「間宮」の記事、第一次大戦後のドイツ軍をめぐる二人の確執「ゼークトVS.ラインハルト」など今号も楽しそうです。
読むのが楽しみですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/12(火) 21:22:42|
- 本&マンガなど
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昨年末から昔読んだ小説を読み返したりしているのですが、今回ロバート・A・ハインライン氏の「宇宙の戦士」を久しぶりに読み返しました。

こちらが表紙。
有名なスタジオぬえのパワードスーツのイラストですね。
「宇宙の戦士」はご存知の方も多いと思いますが、人類と敵対するクモ型異星生物と戦う機動歩兵たちの一人ジュアン・リコを主人公とした物語で、軍に入った彼が訓練に明け暮れ、次第に機動歩兵として一人前になっていくというストーリーです。
全体のイメージはSFという形を借りたアメリカ海兵隊員たちの話という感じで、洞穴から突然現れて襲撃してくるクモ型異星生物は太平洋戦争時の日本軍がモチーフになっているとも言われてますね。
久しぶりに読みましたが、今読んでも面白い小説でした。
ただ、ミリタリー系の話を面白いと感じるならという前提がつきそうではあります。
それにしてもほとんどが訓練シーンというのもすごいですよね。
普通なら派手な戦闘シーンがメインになりそうなものですが。
そこがこの小説の特色かもしれません。
SFでミリタリーという万人向けなストーリーではないかもしれませんが、お好きな方には今でもお勧めできる小説だと思います。
まだ未見という方もぜひ。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/11(月) 20:23:57|
- 本&マンガなど
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今日からいよいよ始まりましたNHK大河ドラマ「真田丸」
第一話を先ほどまで見ておりました。
いやぁ、面白かったですねぇ。
三谷氏の脚本だけあって、ところどころくすっと笑えるかと思うと、武田勝頼の悲壮なところなど泣けるシーンもしっかり。
終盤には各勢力のトップが次々と顔見せする中、家康はつめを噛んでいるし、氏政は飯に汁かけているしで視聴者のイメージに対するサービスがこれでもかって感じで入れられていて、ホント楽しかったです。
常識、定石の兄信幸にむしろ逆イメージの大泉洋さんを、奇策の弟信繁(幸村)にこちらもどっちかというと逆の感じの堺雅人さんを起用するあたりも面白い。
そして草刈さんの登場はあの「真田太平記」へのオマージュなんですとか。
いいですよねー。
これは今年一年楽しめそうです。
来週が早くも楽しみですねぇ。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/10(日) 21:13:12|
- 「真田丸」
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昨晩は菊蔵様とVSQLを使ってのSquad Leaderの通信対戦。
昨年末から続けていたシナリオ7「ブーフホルツ駅」の続きを対戦いたしました。
集落唯一の二階建て建物の二階部分に9-2指揮官と中機関銃+一個分隊を配置した米軍は、薄いながらも防御ラインの構築に成功しました。
そのため、菊蔵様独軍はどうしても前進が慎重にならざるを得ず、なかなか前には進んできません。
米軍としては予想通りの展開です。
それでも独軍はじりじりと左翼を前進させてきます。
米軍の拠点のひとつがつぶされたことで、左翼を押しとどめるのが難しくなったため、米軍は思い切って武装ハーフトラックを大きく迂回させ、右翼から左翼の独軍後方へと回します。
うまくいけば、武装ハーフトラックの機関銃が独軍にダメージを与えてくれるかもしれません。

独軍は右翼に10-2指揮官と838突撃工兵(ゲーム中最強)を二個分隊スタックさせ、さらに軽機関銃を2挺持たせます。
これで建物二階の米軍スタックに長距離射程とはなりますが、12火力をぶつけることが可能となりました。
一方米軍も建物二階に9-2指揮官と666分隊二つ、さらに中機関銃を合わせ、16火力を発揮できる態勢に。
お互い最高の指揮官が率いる部隊同士のガチンコ勝負の様相に。
とはいえ、独軍がいるのは林の中。
対する米軍は石造りの建物の中。
地形的に有利なのは米軍です。
指揮官の能力を使えば、米軍は地形効果を無効にしたうえさらにマイナスできるのに対し、独軍はせいぜい地形効果を減らすだけ。
圧倒的に米軍が有利のはずでした。
が・・・
ダイスの女神はここで菊蔵様に微笑みます。
独軍の準備射撃はなんとピンゾロ。
地形効果をプラスされてもまだ米軍を除去できるダイス目です。
米軍最強の部隊は一瞬にして跡形もなく全滅してしまいました。
この瞬間ほぼゲームの勝負がつきました。
米軍としてはもはや勝ち目はなくなり、ドイツ軍に対する攻撃もほとんど効果が出せません。
ハーフトラックもむなしく射撃を繰り返すばかりとなりました。

(二階の米軍は機関銃だけが残っている状態に・・・)
結局8ターン終了時で米軍は9ユニットを失っていたため、時間的なことも考えてここで終了に。
ドイツ軍の勝利となってしまいました。
(°ω°)負けたぁ
いやぁ、劇的な瞬間で劇的な目が出ちゃいましたねぇ。
ピンゾロでさえなければ単なる混乱ですんだ可能性が高いのですが、ピンゾロですと容赦なく全ユニット除去の結果でしたから。
まあ、これこそがSquad Leaderの醍醐味なんですけどね。
菊蔵様、今回も対戦ありがとうございました。
また次回よろしくお願いいたします。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/09(土) 20:51:06|
- ウォーゲーム
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ちょっと遅くなりましたが、グランドパワー誌の2月号を手に入れました。

こちらが表紙。
今月号は日本陸軍九七式中戦車の特集です。
このタイミングでチハ車をやるということは、やはり「ガールズ&パンツァー」を意識しているんでしょうかね?
今月号では、チハ車(九七式中戦車)の開発経緯から、実戦参加、そして主砲変更による新砲塔チハ(47ミリ砲装備)にいたるまでや、採用前にチハと比較されたチニ車、さらにはチホ車のことも掲載されており、幅広い内容となってます。
また九七式中戦車のマニュアルや、戦場写真も多く載っており、チハ車ファンには読み応えがありそうです。
他にソ連軍軽戦車の系譜の15回目も掲載されてました。
次号は戦後のフランス戦車AMX-30です。
うーん・・・戦後の戦車はそれほど興味がないんだよなぁ。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/08(金) 20:57:55|
- 本&マンガなど
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昨年までの抑え投手だった呉投手との契約が行われないことになり、今年の抑え投手をどうするかと気をもんでいた阪神ですが、今日、抑え投手候補の外国人投手マルコス・マテオ投手と契約が成立したと発表がありました。
マテオ投手はドミニカ出身の31歳。
メジャーでの経験もあり、昨季はパドレスで26試合に登板し、1勝1敗防御率4.00だったとのこと。
日本で通用してくれるかどうかは未知数ですが、期待したいところです。
今年の阪神はやはり気になるのは投手力。
それも中継ぎ抑えだと思います。
呉投手がいなくなったことで、さらに後ろが不安になったのは間違いないので、マテオ投手がはまってくれればいいのですが・・・
中継ぎも安藤投手福原投手がともに高齢化しているのは否めないので、若い投手が割り込んでいって欲しいですね。
松田投手あたりどうなのかな。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/07(木) 20:38:57|
- スポーツ
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今日午前中、朝鮮半島北部、いわゆる北朝鮮の国内で自然現象とは違う地震の振動を感知したというニュースが流れました。
その後、この振動はどうも北朝鮮による核実験ではないかという情報が流れ、午後になって北朝鮮自らが水爆実験を行い成功させたという声明を発表したというニュースが入ってきました。
北朝鮮は以前から核開発を行っており、今回の実験もその一環でしょうが、核実験は止まりませんねぇ。
経済的制裁も手詰まり状態のような感じで、日本としても打つ手がほとんどないといってもいいのかも。
まあ、北朝鮮のすぐそばに中国ロシアという核保有国があるので、いまさらということかもしれませんが・・・
それにしても今年に入って数日しか経っていないのに、きな臭くなってきましたね。
中東ではイランとサウジアラビアが国交を断絶するという険悪な状況になり、ほかに数カ国がサウジアラビアと同様にイランと断交したというニュースも入ってきました。
世界がますます混沌としてくる感じでいやですねぇ。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/06(水) 21:08:35|
- ニュース
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2016年が始まり、今年もプロ野球が楽しみな舞方ですが、そろそろ各チームの選手たちも自主トレがスタートし始めたみたいですね。
日本ハムの中田翔選手も今日ハワイでの自主トレのために日本を飛び立ったとのこと。
追い込める時期はここしかないので、しっかり追い込んでいきたいという意気込みだそうで、怪我なくしっかりトレーニングを積んできてほしいところです。
阪神の藤浪投手も自主トレを開始とのこと。
昨年終盤に痛めた肩も復調のようで、キャッチボールを約一ヶ月ぶりに行ったとか。
45球ほどだったそうですが、投げるのはもう問題がなさそうということで一安心ですね。
藤浪投手は昨年まで高卒ルーキーの年から三年連続二桁勝利を行っており、今年二桁勝つと、松坂投手が怪我でできなかった四年連続二桁勝利を江夏豊投手以来46年ぶりと言うことになるのだとか。
ぜひとも達成して欲しいところです。
キャンプインまであとひと月。
今年も楽しみですねぇ。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/05(火) 21:24:20|
- スポーツ
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今年は正月からメシテロ番組「孤独のグルメ」の特番がありましたねー。
昨年第五シーズンが放送されましたが、終わってしまったばかりでしたので、まだまだ見たいなーと思っていたところでしたからありがたい限り。
今回のお正月スペシャルは、松重豊さん演じる井之頭五郎が北海道の旭川に出張に来て、そこでいろいろと食べるというシチュでした。
旭川ですとラーメンが有名どころなので、今回はラーメンかなと思いましたが、予想外のものばかりでしたねー。
食事もそうですが、予想外だったのは登場してきた役者さんたち。
出張の目的であった大漁旗の発注先ではあのTEAM NACSのリーダー森崎博之さんが登場していらっしゃったじゃないですか。
大泉さんや安田さんがメジャーになりましたけど、森崎さんも道内ではなかなか人気のお方。
私も好きなんですよね、この方。
なのでうれしかったです。
そしてそして、後半のお店では店主が本田博太郎さんではありませんか!
この役者さんも私好きなんですよー。
なんというか癖があるんですが、いい味なんですよねー。
今回の店主もなんかいい人なのに怪しげな感じでしたね。(笑)
ああ、今年シーズン6やってくれませんかねぇ。
待ち遠しいですねぇ。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2016/01/04(月) 20:49:33|
- 映画&TVなど
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おかげさまで体調不良はだいぶよくなりました。
夜に一汗かいたのがよかったのかも。
とはいえ、今日も午前中は鼻グスグスだったんですけどね。
皆様にはご心配をおかけしました。
今日は箱根駅伝の復路を見ながらツイッターをやっていたんですが、そこで面白いネタが思いつきましたので、急遽超短編SSを一本仕上げてしまいました。
本来の予定にないSSでして、本来予定していたものではないのですが、まずはこの一本を投下しようと思います。
タイトルは「正月休みを増やしたい」です。
明日からもうお仕事という方も多いと思いますが、お休みがもう少しあればなぁって思っちゃいますよね。
お楽しみいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。
正月休みを増やしたい
カレンダーがめくられる。
今日は1月3日。
明日はもう1月4日月曜日・・・
つまり、お正月休みはもう今日までなのだ。
はあ・・・
私は思わずため息をつく。
いやだ・・・
いやだいやだ・・・
いやだぁ!
仕事なんか行きたくなぁい!!
私はベッドに仰向けに倒れこむ。
うー・・・
いやだよぉ・・・
明日になるのが怖いよぉ。
会社なんてつぶれちゃえばいいのに・・・
そもそも私は仕事なんかしたくなかった。
できれば大学出てすぐにいい人と巡り会って結婚し、専業主婦になるのが夢だったのよ。
それなのに・・・
お母さんもお父さんも社会人を経験しろ、一人暮らしをやってみろって無理やり就職させられて・・・
事務仕事なんて私には無理だよぉ・・・
数字見ているとこんがらがって来るんだもん。
ミスしたら主任に怒られ、課長に怒られ・・・
やりたくないって言ってもやらされるし・・・
いやだぁ・・・
私の目から涙が出てくる。
今日で世界が終わってしまえばいいのに・・・
******
「お腹すいた・・・」
私はベッドから起きだして冷蔵庫を開ける。
「ありゃ・・・」
私はがっくりとうなだれる。
冷蔵庫の食材はほぼ空。
昨日までで使い切ってしまっていたんだっけ。
「あーあ・・・買い物行かなくちゃ・・・」
仕方ないので私は出かける支度をする。
家の中でくさくさしているよりはいいか・・・
そういえば近くのスーパーは開いてたっけ?
3日だからやってるよね。
スーパーなんだから元旦から開いていたっていいよね。
何食べようかな。
フードコートで何か食べるのもいいかな。
さすがにまだ正月なので人通りは少ない。
閑散とした通りを私はスーパーへ向かう。
「女、正月休みをもっと欲しいと思わぬか?」
「そりゃ欲しいに決まっているわよ」
私は背後からかけられた言葉に無意識に返事していた。
「えっ?」
私が思わず振り返ると、そこにはなんと、がっしりとした体格で全身が黒い毛むくじゃらの巨大なゴリラがマントを羽織って立っていた。
「ひあっ!」
私は思わず後ずさる。
「恐れることはない。女、もう一度問う。正月休みを増やしたいか?」
ゴリラは完璧な日本語でそう訊いてくる。
ああ、そうか。
これはきっと着ぐるみなんだわ。
きっと中には人間が入っているんでしょう。
見た目はまったくの直立したゴリラだけど、最近の着ぐるみは出来がいいというし・・・
それにしても何なのこいつ?
変な人?
正月早々こんな格好で外出してるの?
あ・・・
そうか今年は申年だっけ。
だからゴリラかー。
私は何だか納得した。
「どうなのだ? 正月休みがもっと欲しくはないのか?」
ゴリラが再び訊いてくる。
欲しくはないのかですって?
欲しいに決まっているじゃない!
「欲しいわ。欲しいわよ。会社なんて行きたくない。なくなってしまえばいいのに」
そうよ。
会社なんてなくなってしまえばいい。
「ふふふふふ・・・いいだろう。お前はわが組織に入る資格がありそうだ」
「え?」
組織?
入る?
もしかして変な宗教かなんかの勧誘だったの?
私が戸惑っていると、ゴリラは背中のマントを一振りする。
その瞬間、私はめまいがして意識が遠くなった・・・
******
「ん・・・」
あれ?
私はどうしたんだっけ?
ここは?
私はゆっくり目を開けて周囲を見る。
確か私はスーパーに食材を買いに・・・って、えええ?
私は円形の台に寝かされていた。
しかも裸で。
どうしてぇ?
私は何でこんなことになっているのぉ?
しかも私の両手も両足も固定されていてまったく身動きが取れない。
裸で台の上に貼り付け状態なんて何のバツゲームなの?
「グホッグホッグホッ」
奇妙な笑い声。
誰か来たの?
ひーっ、どうしよう?
恥ずかしいよぉ。
「グホッグホッグホッ」
現れたのはあのゴリラ。
背中にマントを羽織っているから、なんとなく威厳めいたものがあるけど、ゴリラはゴリラ。
なんかのお笑い芸人のドッキリカメラかなんかなのかしら?
「ちょ、ちょっと、これどういうことなの? 私をどうするつもりなの?」
私は恥ずかしさを隠すためにも強がってみる。
「グホッグホッグホッ、新年早々いい素材が手に入ったようだ」
私のそばに来て奇妙な笑い声を上げているゴリラ。
「そ、素材?」
「そうだ。お前は今の社会に不満を持っている。わが組織の一員にふさわしい」
「不満?」
「そうだ。お前はもっと正月休みが欲しいのだろう? 会社につぶれて欲しいのだろう? ならば今の社会を崩壊させるのが一番だ。そうは思わないか?」
「そ・・・そうかも・・・」
確かに不満はいっぱいだし、会社にはなくなって欲しいし、どうせならこんな社会はいったん壊れちゃえばいいと思うけど・・・
そんなの無理に決まってる。
「グホッグホッグホッ、無理だと思うか?」
私の考えを読み取ったかのようにゴリラが私の顔を覗き込む。
これって本当に着ぐるみなの?
本物のゴリラそっくりじゃない。
「無理ではない。わが組織は今の社会を崩壊させるのが目的なのだ」
「崩壊?」
「そうだ。今の社会が崩壊し、われわれが征服するようになfれば、正月休みなどいくらでも取れる」
「ほんと?」
何だか魅力的だけど・・・
それと、私が裸で寝ているのは関係があるのかしら?
「お前にはそのための尖兵となってもらう。わが組織の戦闘員となるのだ」
「戦闘員?」
戦闘員って最近テレビとかで言ってるテロリストのこと?
「そうだ。女戦闘員となり、わが組織のために働くのだ」
「転職しろってことですか?」
「そんなところだ。なに、すぐに終わる。グホッグホッグホッ」
奇妙な笑い声を上げながら指をパチンと鳴らすゴリラ。
すると私の周囲からさまざまな機械のアームが伸びてくる。
「うそ・・・いやっ! いやぁぁぁぁっ!」
私は恐怖のあまり悲鳴を上げて身をよじる。
だが、首筋に針を刺され、何かを流し込まれたとき、私の恐怖は一瞬で消え、動きも封じられておとなしく台の上で寝ているようになってしまった。
そこからあとはあんまりよくわからない。
躰に何かされたような気がするけど、何だか夢の中にいたような感じで心地よさだけが残っている。
頭がはっきりしたときには、私は組織の女戦闘員になっていた。
組織のために先頭に立って戦う女戦闘員だ。
今ではあのゴリラの姿をしたお方が、組織の戦闘部隊の指揮官であるゴリラー将軍様であることもわかっている。
私はゴリラー将軍様の命に従い、社会秩序を破壊するために戦うのだ。
私は組織の女戦闘員の証である黒のレオタードと網タイツに身を固め、組織のマークのついたベルトを腰に巻き、頭にはベレー帽をかぶっている。
私のほかにも十人ほどの女戦闘員がいて、みんな組織の一員であることに誇りを持って戦っている。
かつての私はなんというちっぽけな人間だったのか・・・
こうして組織の女戦闘員に生まれ変わることができ、私はとても幸せだ。
今日もまた、ゴリラー将軍様の命の下、今の社会を破壊するために出動する。
私たちには毎日が戦いなのだ。
正月休み?
そんなもの、私には必要のないものだわ。
うふふふふ・・・
エンド
- 2016/01/03(日) 21:06:56|
- 女幹部・戦闘員化系SS
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今日はなんか急に体調が悪くなってしまったので簡易更新ですみません。
新年二日目の今日は妹夫婦が遊びに来てくれました。
同じ札幌市内にいるとはいえ、いつもはなかなか会う機会がないので、来てもらえてうれしいですね。
いつもと同じようにアニメや特撮、プロ野球の話題で楽しく語り合いました。
お二人が帰ってからでしょうか、今朝からあんまり調子はよくなかったのですが、急に体調が悪化してきまして、今もあんまりよくありません。
たぶん風邪の引き始めだと思うので、おとなしくしていることにいたします。
本来であれば年明け用のSSを仕上げたいと思っていたのですが、そんなわけでちょっとずれ込んでしまうことをご了承くださいませ。
何とか数日中には二本投下しようと思っておりますです。
今日はこんなところで。
皆様もお風邪には充分ご注意くださいませ。
それではまた。
- 2016/01/02(土) 20:49:09|
- 日常
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皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年も当ブログ「舞方雅人の趣味の世界」をどうぞよろしくお願い申し上げます。今年は2016年。
平成で言うと28年。
もう平成も28年なんですねぇ。
さて、今年も元日恒例となりました初詣に行ってまいりました。
場所はいつもの新琴似神社です。

お昼を食べてから出かけたんですが、雪が降っていたせいなのか、はたまた朝からの人出が一段落したからなのか、あんまり混んではいませんでした。
それでも人波はそこそこ。

警備の方が一定数で止め、お参りする人が少なくなったらまた進めるという流れ。
なので、一度進むと大きく進むも、止まるとしばらくそこで動かない。
お賽銭を投げ入れてお参りしておみくじを引いてきました。
その後は元日からやっている古本屋寄ったりコンビニ寄ったりで帰宅。

おみくじは「中吉」でした。
昨年は「吉」でしたので、ワンランクダウン?
11年目となりました「舞方雅人の趣味の世界」
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
それではまた。
- 2016/01/01(金) 21:21:20|
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