今日は金曜ロードショーで「永遠の0」を放送したので、先ほどまでそれを見ておりました。
以前テレビドラマ化されたものをところどころは見たのですが、全編通して見るのは今回が初めてです。
ですのでストーリーの大枠は存じておりましたが、改めて見ても今時の戦争映画だなぁと言う感じですね。
とはいえ、序盤の空母赤城の登場するシーンとか、真珠湾攻撃のシーンとか、ミッドウェーのシーンとかはCGなんでしょうけどなかなかよかったですね。
特に空母赤城はかなり実物感が出ていた気がします。
ミッドウェーでの被弾シーンもなかなかすごかったですね。
特攻を賛美しているとかいろいろと評価の分かれる作品だったようですが、まあまあ面白い作品だったと思います。
主人公が現代人過ぎる気もしましたけど。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/31(金) 22:54:33|
- 映画&TVなど
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グランドパワー誌の今月号が手に入りましたー。

こちらが表紙。
今月号は西ドイツ(当時)の対空自走砲ゲパルトの特集。
ゲパルトといえば、私が中学のころタミヤが1/35で模型化し、レオパルト1A4と並んで最新鋭の現用戦車として人気が高かったのを思い出します。
あれからもう30年以上ですかー。
今号ではゲパルトの開発から武装等の解説、近代化改修車などのバリエーションなどの記述が載っているようです。
有名なわりにどういう車輌なのかあんまり知らなかったので、こういう記事はありがたいですね。
巻中にはM24軽戦車のマニュアルや第二次大戦中のイタリア軍の砲弾のマニュアルなんかも載っていますが、はっきり言って、このあたりはあんまり必要性は感じません。
というか単なる転載なので手抜きぽくも感じちゃいますね。
巻末にはソ連軍軽戦車の系譜の11回目が。
今回はT-38軽戦車のバリエーションのようです。
次号はⅣ号戦車の3回目。
次号も楽しみですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/30(木) 21:22:13|
- 本&マンガなど
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ソフトバンクの勢いが止まりません。
オールスターも終わって後半戦が始まったプロ野球ですが、ソフトバンクの勢いが止まりませんねぇ。
二位の日本ハムとも6ゲーム差がついてしまい、なかなか厳しくなってきた感じがします。
日本ハムは後半始まってすぐに楽天に3タテを食らったのが大きかったでしょうか。
その後西武に3タテを食わせたりもしましたが、ソフトバンクはその間も勝利を重ねておりましたので、なかなかゲーム差が縮まりません。
まだ8月9月とありますから、今後逆転も可能とは思いますが、ソフトバンクがこのまま走り続けられると追いつけなくなってしまいますので、何とか直接対決でがんばって欲しいものです。
一方セ・リーグは阪神がこのところちょっと調子がいいみたいです。
ヤクルトと同率ではありますが、1位ですので、このまま維持して欲しいですねー。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/29(水) 21:32:53|
- スポーツ
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VASSALという通信対戦ツールを使ってのハム様との「Squad Leader」メールプレイも四戦目。

今回はTTS-Bシナリオ、「HASTY ASSAULT」です。
防御側のソ連軍をハム様が、攻撃側の独軍を私が担当しました。

独軍はソ連軍の立てこもる村に対して南北から挟撃するべく9-1指揮官スタックを北に回します。
南からは9-2指揮官スタック、北からは9-1指揮官スタックとソ連軍をはさみ打つ形にした独軍は、じわじわとソ連軍を削ります。
ハム様ソ連軍も9-2指揮官を中心に粘りますが、独軍の射撃についに9-2指揮官が裏返り、ソ連軍唯一の指揮官が失われてしまったことでソ連軍に勝ち目はなくなってしまいました。
今回もメールが来るのが楽しみで、わくわくしながら対戦することができました。
メール対戦も楽しいですね。
ハム様、次回もよろしくお願いします。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/28(火) 21:11:02|
- ウォーゲーム
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昨日、東京の調布で小型飛行機が離陸直後に民家に墜落するという痛ましい事故が起こりました。
乗っていた方二名と、飛行機が墜落したことで炎上した住宅に住んでいた方一名がお亡くなりになられ、五名が重傷を負われたそうです。
たまたま小型機が飛び立つところを映像に収めていたものがニュースなどでも公開されたり、事故後の消火活動の映像などが流されたりしておりましたが、日曜日の午前中に自宅でのんびりしていたら飛行機が落ちてきたなんて、とてもショックな出来事だったと思います。
本当にお気の毒でなりません。
事故の原因等はまだまだこれからの調査ということになるようですが、エンジンが不調だったのではとか、パイロットの方にもいろいろと問題点もあったようで操縦ミスの可能性なども指摘されているようです。
また原因のひとつになったのではと言われておりますのが、10年前ほどに今回の事故を起こした機体が、札幌の丘珠空港でも着陸をミスして滑走路を逸脱する事故を起こしていたという事実。
そのときにプロペラと脚を損傷していたそうで、その修理が万全ではなかったのではないかとも。
もちろん現段階では推測であり、その後10年間も無事だったことや検査にも合格していることから直接原因ではないのではとも思いますが。
それにしても、今回の事故で意外なところで札幌丘珠空港の名前を聞くことになったなぁと思った次第でした。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/27(月) 21:20:38|
- ニュース
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先日来センパー様と対戦してきました「日露戦争」(エポック/CMJ)についに決着がつきました。

わがロシア軍は日本が戦争を仕掛けるといううわさは聞いておりましたが、まさか東洋の小国がわがロシア帝国に挑むなど身の程知らずのことを行うなどとは思ってもおりませんでした。
しかし、センパー様日本軍はついに国境を突破、さらには遼東半島近くにも上陸を行い、旅順とわが司令部のある遼陽との間の鉄道を遮断。
国境線沿いに展開していた旅団や、南山の要塞を突破して、わが軍に痛撃を与えてきました。
わがロシア軍はかねてよりの計画通り、山地にて防衛線を張り、旅順は要塞で持ちこたえ、その間に艦隊による日本軍の海上輸送路を襲撃する手はずを整えました。
が、しかし、ウラジオストックより出撃した艦隊は日本船団を発見できず、旅順艦隊も1度日本船団を攻撃したものの、逆に日本艦隊の迎撃を受け、損傷修理のため出撃を見合わせなくてはならなくなります。
そのため、日本軍は遼東半島をまわった営口に部隊を上陸させるなどしたため、山地での防衛が困難となり、わがロシア軍は早々に峠より撤収せざるを得なくなります。
さらに日本軍の移動力を見誤ったことで、前線背後の鉄道線が日本軍に切断されるという痛恨の事態が発生。
司令部を急遽奉天、さらには鉄嶺へと後退させざるを得なくなりました。
本来であれば遼陽で会戦に及ぶはずだったわが軍でしたが、防衛ラインを奉天周辺に再構築。
旅順も持ちこたえてはおりましたが、28サンチ砲が火を噴き始めたことで旅順艦隊の回航を決意。
しかし、これが大きな間違いでした。
わが艦隊が旅順港外へ出たところ、待ち構えていた日本艦隊と交戦になり、なんとわが艦隊は壊滅。
日本軍に大きな点数を稼がれてしまったのです。
その後旅順も陥落し、奉天周辺で大規模戦闘が続く中、本国から停戦命令が届きます。
わが軍としてはまだまだ戦争はこれからだという気概でおりましたが、国際的な評価はわがロシアに厳しく、日本の勝利となってしまいました。
いやぁ、面白かったです。
ミスもいくつかしてしまいましたが、このゲームを最終ターンまで行ったのは実は初めてだった気がします。
これまでは時間の関係等で途中でだいたいやめてしまっておりましたので。
点数的には日本軍76点ということで、70点以上なら日本の勝利という勝利条件ですので、日本の勝ちとなりましたが、旅順艦隊が壊滅した5点がなければ、どうなったかわかりません。
本当に楽しい対戦でした。
センパー様、対戦ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/26(日) 21:30:23|
- ウォーゲーム
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今日は札幌はあんまり天気がよくなかったのですが、そんな中夏の高校野球南北海道大会の決勝戦が行われました。
対戦したのは札幌地区の北海高校と、小樽地区の北照高校でした。
両校とも南北海道では甲子園の常連といっていい強豪校です。
試合は3回に3点を取った北海が、そのまま北照を抑えて完封勝ち。
甲子園の出場切符を手にしました。
北海はこれで甲子園出場回数が36回目となり、全国最多出場校となりました。
甲子園ではまず1勝、さらにはそのうえを目指してがんばって欲しいですね。
今日は短いですがこれにて。
それではまた。
- 2015/07/25(土) 21:09:32|
- スポーツ
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いよいよ夏の高校野球シーズンとなってきました。
各地で地方予選が行われ、甲子園出場が決まった高校も出てきましたね。
北海道でも今日は北北海道の決勝と、南北海道の準決勝が行われ、北北海道代表は白樺学園に決まったようです。
白樺学園は4年ぶり3度目の甲子園だそうで、おめでとうございます。
南北海道の準決勝では、春の選抜大会で準優勝だった東海大四高校が北照高校に負け、甲子園出場はかないませんでした。
これもまた高校野球の怖さですよね。
もう一校は北海と小樽潮陵の勝者となった北海高校。
明日の決勝は北照対北海です。
札幌人としては北海に勝ってほしいところですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/24(金) 21:19:12|
- スポーツ
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ちょっと遅くなりましたが、今月のタミヤニュースのご紹介。
今月号はぞろ目の555号です。

今号の表紙は米空軍のヘリコプター飛行隊のマークで、上が第12海上戦闘ヘリコプター飛行隊と、下が第77海上攻撃ヘリコプター飛行隊のマークだそうです。
「艦船よもやま話」の第二回は、第一次世界大戦ごろの艦艇の迷彩ということで、英国と米国の迷彩が取り上げられてます。
このころはまだまだ電子装備も未熟であり、目視による観測が中心でしたから、迷彩塗装による欺瞞もかなり有効だったものと思われますが、それにしても斜め線や波線などで迷彩された船体は白黒写真でも目がちかちかしますね。
5月に行われました「第54回静岡ホビーショー」のレポートも二ページを使って掲載されてます。
今回も多くの人が訪れて盛況だったみたいですね。
新製品の紹介では1/35ミリタリーミニチュアの新作「パンサーD型」が二ページ見開きで登場。
パンサーD型はクルスク戦に登場したパンサーの初期型で、タミヤでは初めての模型化ではないでしょうか。
クルスク戦の情景も作りやすくなりそうですね。
タミヤプラモデルファクトリートレッサ横浜店の第12回モデラーズコンテストの入選作も載ってました。
さすがに入選作はいつみてもすごいですよねー。
今月号も面白かったです。
次号が待ち遠しくなりますね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/23(木) 21:03:54|
- タミヤニュース
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10年連続&400万ヒット記念も終わり、今日からまた平常運転の「舞方雅人の趣味の世界」です。
すでにプロ野球は後半戦に入り、今日も3回が終わった時点で17点も取られた日本ハムは出足から躓いている状態ですが、先週末はオールスターでした。
今年は交流戦の鬱憤を晴らすかのようにセ・リーグががんばり、二戦二連勝となりましたね。
特に個人的には第一戦目のMVPに阪神の藤浪投手が選ばれたことがうれしかったです。
藤浪投手は4回5回6回と3イニングを無失点で抑え、パ・リーグの誇る強力打線を寄せ付けませんでした。
特に西武の森選手との対戦は、森選手が捉えたと思った打球が高々と舞い上がり、東京ドームの天井に当たって落ちてくるというすごいもので、お客さんが大きくどよめいた瞬間でしたね。
オールスターでは投手がMVPを取るというのはなかなか難しいので、藤浪投手のMVPは本当にうれしかったです。
後半戦もこの調子でがんばって欲しいですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/22(水) 20:30:25|
- スポーツ
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17日から続いておりました丸10年連続更新記念&400万ヒット達成記念SS大会も今日が最終日。
昨日に続きまして「高額報酬には気をつけて」の後編です。
「マコリアインターナショナル」の面接に通ってしまった優佳。
彼女はどうなりますのか・・・
それではどうぞ。
******
一人でいた時間はそれほど長いものではなかった。
しばらくして、またあの黒尽くめの連中がやってきたのだ。
彼らは、白い貫頭衣を着た人を一人連れていた。
私にはそれが最初誰だかわからなかったけど、牢の中にその人が押し込まれたとき、私はあまりのことに息を飲んだ。
「う、鵜乃沢さん?」
牢に放り込まれ、床に倒れこんだのは、変わり果てた鵜乃沢さんだったのだ。
髪の毛はすべて刈り取られ、額から後頭部へと縫い目が頭を一周している。
なんてこと・・・
鵜乃沢さんは頭を切り開かれたんだわ・・・
私は両手で口元を押さえ、悲鳴を上げないようにするのが精一杯だった。
「う・・・うう・・・」
うめき声が鵜乃沢さんの口から漏れる。
「鵜乃沢さん、しっかり! しっかりして!」
私は鵜乃沢さんの元へと近寄った。
「う・・・あ・・・頭が・・・」
頭を抱えるように押さえている鵜乃沢さん。
額の部分には二箇所に金属質のボタンのようなものが埋め込まれている。
いったい彼らは鵜乃沢さんに何をしたというのか?
「鵜乃沢さん! 鵜乃沢さん!」
「う・・・ああ・・・私が・・・私が私でなくなっていくぅ・・・あああ・・・隆一さん・・・あなたぁ・・・」
どうしよう。
とても苦しんでいるみたい。
でも私は医者じゃないし・・・
「誰かぁ! 誰か来てぇ! 誰かぁ!」
私は鉄格子に手をかけて外に叫ぶ。
鵜乃沢さんをほうっては置けない。
誰かに来てもらわなくちゃ。
「誰かぁ! 誰か来てぇ!」
「う・・・うる・・・さい・・・」
「えっ?」
私は驚いて振り返る。
すると、鵜乃沢さんが苦悶の表情で私をにらみつけていた。
「鵜乃沢さん・・・」
「うる・・・さい・・・大声を・・・出すな・・・」
頭を両手で抱えながら、苦しそうに言う鵜乃沢さん。
「だ、大丈夫なの?」
「うるさい・・・下等な人間は黙っていろ・・・」
「えっ?」
今なんて?
何を言っているの?
「わ、私はただあなたが苦しんでいたから・・・」
「うう・・・ううう・・・ご、ごめんなさい・・・なんだか私・・・変・・・」
「変?」
「ネオショッカー・・・私は・・・ネオショッカー・・・偉大なる・・・ああ・・・いやぁっ」
「鵜乃沢さん!」
私が駆け寄ろうとすると、彼女は首を振る。
「来ないで! 私は・・・私はもう・・・あああ・・・」
「鵜乃沢さん!」
がっくりとうなだれた彼女に近づくと、彼女は意識を失っていた。
私はもう一度牢の外に助けを呼んだが、誰も来てくれることはなかった。
******
「う・・・」
私はゆっくりと目を覚ます。
どうやら知らないうちに眠ってしまったらしい。
服を着たまま硬い床に寝ていたので、躰のあちこちがこわばっている。
そういえば鵜乃沢さんは?
私は躰を解きほぐしながら彼女のほうを振り返る。
「ひっ」
鵜乃沢さんは起きていた。
壁に背中をつけるようにして座り、薄く笑みを浮かべ、冷たい目でこちらを見ていたのだ。
「起きていたんですね? 大丈夫ですか?」
「ヒャイーッ! 大丈夫よ・・・」
突然奇声を上げる鵜乃沢さんに私は驚く。
「う、鵜乃沢さん?」
「なあに・・・何か用?」
「い・・・いえ・・・」
相変わらず冷たい目で私を見る鵜乃沢さんに、私は何も言えなくなる。
いったいどうしたの?
昨日とはぜんぜん雰囲気が違う・・・
私が鵜乃沢さんの態度に戸惑っていると、がやがやと音がする。
奴らが来たんだわ。
「ゲゲゲゲゲ・・・さぁて、様子はどうかな?」
牢のところに現れたのは、あのガマガエルの化け物だった。
私は思わずその化け物から目をそらしたが、鵜乃沢さんがすっと立ち上がる。
「鵜乃沢さん?」
私の声かけにも答えず、鵜乃沢さんは牢の入り口のところまで行くと、すっと右手を上げる。
「ヒャイーッ!」
「ゲゲゲゲゲ・・・どうやら脳改造がうまくいったようだな。出ろ」
ガマガエルの化け物が牢の扉を開け、鵜乃沢さんが外へ出る。
どうして?
鵜乃沢さんはいったいどうなってしまったの?
「ヒャイーッ!」
牢を出て再び右手を上げて奇声を発する鵜乃沢さん。
「ゲゲゲゲゲ・・・これを着るがいい」
ガマガエルの化け物は、背後に控えている黒尽くめの男から何か受け取ると、鵜乃沢さんに手渡した。
「ヒャイーッ!」
鵜乃沢さんがそれを広げると、それは手足の付いた真っ黒いタイツのようなもので、あの黒尽くめの男たちが着ていたものと同じもののようだった。
「えっ?」
私は思わず声を上げたが、鵜乃沢さんはまったくこちらを気にする様子もなく、自分が着ていた白い貫頭衣を脱ぎ捨てると、生まれたままの姿になる。
昨日はまったく気がつかなかったけど、鵜乃沢さんって結構躰を鍛えているのか、筋肉が発達しているみたい。
私はこの場にまったくふさわしくないそんなことをつい考えてしまったが、その間にも鵜乃沢さんは手渡された黒い全身タイツを着込んでいく。
両脚を通して躰を包み、両手を袖に通していく。
足にはさらに黒いブーツを履き、両手にも黒い長手袋をはめていく。
腰には妙なバックルの付いたベルトを締め、最後は頭全体を覆うマスクをかぶっていく。
見る見るうちに、鵜乃沢さんはガマガエルの化け物の背後に立つ黒尽くめの連中とまったく同じ姿になってしまった。
違うのはガマガエルの背後にいるのは男性であり、黒尽くめの鵜乃沢さんは女性であるということが、躰のラインからはっきりしているということだけ。
それ以外はまったく同じ姿だったのだ。
「ゲゲゲゲゲ・・・さあ、お前が何者か言ってみろ」
「ヒャイーッ! 私は偉大なるネオショッカーにお仕えする女アリコマンドです。どうぞ何なりとご命令を。ヒャイーッ!」
右手を上げてまた奇声を発する鵜乃沢さん。
ううん・・・彼女はもう鵜乃沢さんじゃないんだわ・・・
彼らの・・・黒尽くめの男たち・・・確かアリコマンドっていう連中の仲間になってしまったんだ・・・
なんてこと・・・
脳改造って・・・恐ろしすぎる・・・
「ゲゲゲゲゲ・・・それでいい。次はその女だ。お前が連れ出すんだ」
「ヒャイーッ! かしこまりました」
「ひっ」
私が息を飲む間に、女アリコマンドになってしまった鵜乃沢さんが牢屋に入ってくる。
逃げ出そうにも狭い牢屋の中ではどうすることもできない。
必死で逃れようとするものの、女アリコマンドとなった鵜乃沢さんの力はとても強く、私は身動きができなく押さえつけられてしまう。
「ヒャイーッ! 逃げようとしても無駄よ。来なさい」
引きずられるように牢から出される私。
すぐにほかのアリコマンドたちもやってきて、私の両腕を掴み取る。
「ゲゲゲゲゲ・・・ドクターメデオがお待ちだ。連れて行け」
「「ヒャイーッ!」」
私はどうすることもできず、ただ連れて行かれるしかなかった・・・
******
「ヒッヒッヒッヒ・・・今日もまた若い娘さんの頭蓋を切り刻めるわけじゃな。ヒッヒッヒッヒ・・・」
白衣をまとった白髪の老人ドクターメデオが薄気味悪い笑い声を上げる。
私は大きな円形の台のある部屋につれて来られていた。
そこで私は着ているものを無理やり脱がされ、裸のまま円形の台の上に寝かせられる。
両手両足を固定され、必死に逃げようともがいてみてもどうしようもない。
「ヒッヒッヒ・・・無駄なことじゃ。人間の力でははずれんわい」
そういってドクターメデオが近づいてくる。
その目は狂気を浮かべており、手には緑色の液体が入った注射器を持っていた。
「これは肉体を強化する薬品じゃ。アリコマンドは人間の数倍の力を発揮する。そのための薬品じゃ」
「私を・・・私をどうするつもりなの?」
「ヒッヒッヒ・・・知れたこと。肉体を強化し、脳改造を施して女アリコマンドにするのじゃ。ネオショッカーの手先となるのじゃよ。ヒッヒッヒ・・・」
「いや・・・いやぁっ!」
不気味に笑うドクターメデオに、私は必死で首を振る。
だが、私の腕に注射針が突き立てられ、中の薬品が注入される。
腕からじんわりと熱いものが広がってきて、躰が火照ってくる。
「ああ・・・なにこれ・・・」
「ヒッヒッヒ・・・若い娘のお前でも、これでプロレスラーですら一撃で倒せるようになる」
「そ、そんな・・・」
そんな力なんていらない。
いらないわ。
「ヒッヒッヒ・・・次はいよいよこれじゃ」
天井のアームが下がってきて、その先に付いた回転のこぎりが勢いよく回り始める。
まさか・・・そんな・・・
私は恐怖で目を見開いた。
「ヒッヒッヒ・・・おや、失禁したようじゃね。心配ない。すぐに痛みを感じることもなくなる」
「いやぁっ! たすけてぇ! いやぁっ!」
死に物狂いで手足をばたつかせるものの、両手両足はまったく動かせない。
「ヒッヒッヒ・・・なぁに、ちょっと脳をいじるだけじゃ」
私の額の位置に回転のこぎりが下りてきて、私は耐え切れずに意識が遠くなっていった・・・
「う・・・」
頭が割れるように痛い。
がんがんする。
私はいったい?
目を開けると、そこは連れ出される前に入れられていた牢屋だった。
床のコンクリートの上に寝かされていたのだ。
(偉大なるネオショッカー・・・)
えっ?
今私は何を?
(世界を支配するネオショッカー・・・)
頭が・・・頭の中で何かが・・・
(私は選ばれた存在・・・私はネオショッカーの一員・・・)
何?
何なのこれ?
(ネオショッカーにはむかう者には死を・・・ネオショッカーこそが世界を統一する組織・・・)
いやぁ!
頭の中で何かがわめいている!
私じゃない何かが頭の中で語りかけてくる!
私は頭を抱えて首を振る。
「えっ?」
髪の毛がない?
私の髪の毛がなくなっている?
そうだ・・・
私はさっき頭に手術を受けて・・・
きっとそのせいで頭がおかしくなっているんだわ。
どうしたらいいの?
助けて・・・
(助けなど必要ない・・・)
(ネオショッカーの一員としてネオショッカーに従えばいいのだ・・・)
(ネオショッカーの女アリコマンドとしてネオショッカーのために働くのだ・・・)
ネオショッカーのために働く・・・
ネオショッカーの一員・・・
(ネオショッカーこそ偉大な組織)
(ネオショッカーの一員であることは誇り)
ネオショッカーの一員であることは誇り・・・
(下等な人間どもを支配し、世界を征服する)
下等な人間どもは支配し、世界を征服します。
うう・・・だ・・・だめ・・・
ああ・・・頭が・・・頭が痛い・・・
あああ・・・
(ネオショッカー・・・ネオショッカー・・・)
「ネオ・・・ショッカー」
頭に響いてくる言葉を口にする。
なんだかとても気持ちがいい。
苦しむことなどないわ。
言葉を受け入れればいいの。
そう・・・言葉を受け入れる・・・
(ネオショッカーは支配者)
「ネオショッカーは支配者」
(私はネオショッカーの女アリコマンド)
「私はネオショッカーの女アリコマンド」
(ネオショッカーのために働きます)
「ネオショッカーのために働きます」
(ネオショッカーに忠誠を誓います)
「ネオショッカーに忠誠を誓います」
気持ちいい・・・
とてもとても気持ちいいわぁ・・・
「ネオショッカー」
「ネオショッカー」
「ネオショッカー」
私はその言葉を繰り返す。
どんどん私の中にその言葉が浸透し、もうネオショッカーのことしか考えられないわ。
私はネオショッカーの一員。
身も心もネオショッカーにささげます。
ネオショッカーは最高だわ。
******
「ゲゲゲゲゲ・・・起きるのだ」
牢の入り口から私を起こす怪人様。
巨大なガマガエルの頭部がとても素敵。
「ヒャイーッ」
私はすぐさま起き上がると、右手を斜めに上げて敬礼する。
私たちの上に立つ怪人様には敬意を払わなくては。
私も早く怪人様の役に立ちたいわ。
「ゲゲゲゲゲ・・・どうやら脳改造もうまくいったようだな。さあ、出てきてこれに着替えるのだ」
「ヒャイーッ!」
私は背筋を伸ばして歩き出す。
牢を出て黒いアリコマンドスーツを受け取ると、着せられていた貫頭衣を脱ぎ捨て、裸になってスーツを着込んでいく。
両脚を通すだけでこのスーツのすばらしさが伝わってくる。
躰をぴったりと包んで保護し、肉体の動きを阻害せずに最高の能力発揮をさせてくれるスーツだわ。
私はスーツを腰までたくし上げると、両手を通して首のところまで包み込む。
背中のファスナーを上げると、スーツは肌に密着し、私の全身を包み込む。
なんて素敵。
すばらしいわ。
私は高揚する気分を味わいながら、頭にマスクをかぶっていく。
邪魔な髪の毛はすべて剃り取られているので、マスクがぴったりフィットする。
額に埋め込まれたソケットに、マスクに付いた触角のプラグがはまり、よりいっそう周囲の状況を感じ取れるようになる。
あとはブーツを履き、両手に長手袋をはめてベルトを締めるだけ。
私はアリコマンド。
もう下等な人間なんかじゃないわ。
「ヒャイーッ!」
アリコマンドスーツを着終わった私は、再び右手を上げて敬礼する。
「ゲゲゲゲゲ・・・お前は何者だ? 言ってみろ」
「ヒャイーッ! 私は偉大なるネオショッカーにお仕えする女アリコマンド。どうぞ何なりとご命令を」
私は怪人様にご挨拶する。
「ゲゲゲゲゲ・・・そうだ。それでいい。俺様はガマギラス。これからは俺様とともにネオショッカーのために働くのだ」
「ヒャイーッ! もちろんです。ネオショッカーのためなら何でもいたします」
私は心からそう思う。
こんなすばらしい躰にしてくださったネオショッカー。
私は心からネオショッカーに感謝した。
******
「ヒャイーッ!」
「ヒャイーッ!」
ガマギラス様の命に従い、私たちは脱走者を連れ戻す。
このアリコマンド養成所から逃げられるとでも思っているのかしら。
せっかく選ばれて偉大なるネオショッカーの女アリコマンドになれるというのに。
光栄に思うべきだわ。
「ゲゲゲゲゲ・・・逃げられるとでも思っていたのか?」
「いやぁっ、離してっ!」
何とか逃れようともがく脱走者。
無駄なこと。
私たち女アリコマンドの力は人間の数倍に強化されているのよ。
振りほどくことなどできるはずもないわ。
「ゲゲゲゲゲ・・・本来なら始末してもいいのだが、女アリコマンドの素体は貴重だからな。連れて行ってすぐにドクターメデオの手術を受けさせるのだ」
「「ヒャイーッ!」」
「いやぁぁぁぁ!」
私たちは彼女を引きずるようにしてドクターメデオのところへ連れて行く。
すぐに彼女も女アリコマンドになったことを喜びと感じるようになるに違いないわ。
そして私たちとともに偉大なるネオショッカーのために働くの。
楽しみだわ。
「ヒャイーッ!」
私は思わず歓喜の声を上げるのだった。
終わり
いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想等お寄せいただけますと励みになりうれしいです。
それでは今後とも「舞方雅人の趣味の世界」をよろしくお願いいたします。
- 2015/07/21(火) 20:56:49|
- 女幹部・戦闘員化系SS
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今日明日で、10年連続記念&400万ヒット記念として、新作二次創作SSを一本投下させていただきます。
昭和の仮面ライダーシリーズの中のひとつ、新仮面ライダー、いわゆるスカイライダーの二次創作で、第38話、「来たれ城茂!月給百万円のアリコマンド養成所」というお話を元に作りました。
昨日投下しました「きて」とかぶってしまう女アリコマンドネタではありますが、お楽しみいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。
「高額報酬には気をつけて」
目の前にそびえる何の変哲もない雑居ビル。
ゴミゴミした一角に建っているごく普通のビルディングだわ。
本当にここでよかったのかしら・・・
「マコリアインターナショナル・・・」
雑居ビルの入り口にある案内板を見て確認する。
どうやらここで間違いないらしいけど、一ヶ月で百万円もの高給を出す会社にしてはこんな雑居ビルというのも変な感じだわ。
でも、もしかしたらこう言う諸経費をしっかりと節約する会社だからこそ、社員に月給として百万円も払えるのかも。
月給百万円って言ったけど、もちろんそんなにもらえるとは思わない。
でも、一部の社員は月給百万円をもらう会社は少なくないと思う。
最近仕事にも職場の人間関係にも悩んできたし、もし転職がかなえば儲けもの。
がんばれば百万円とは言わなくても、五十万円ぐらいの給料はもらえるかも。
私は求人誌に載った求人広告をあらためて確認すると、雑居ビルのエレベータに乗った。
******
「篤村優佳(あつむら ゆうか)さん? 前職は営業職ですか。うちは結構体力勝負のところがありますが大丈夫ですか?」
履歴書から顔を上げて私を見る面接官に、私は大丈夫ですと答える。
実際はそれほど自信があるわけじゃないけど、何とかなると思いたい。
「そうですか。それでは、こっちへ来ていただけますか?」
「は、はい」
私は立ち上がって面接官のところへいく。
すると、彼は引き出しの中から一本のナイフを取り出した。
「えっ?」
私は驚いた。
とても鋭く大きいナイフ。
こんなものをいきなり見せるなんてどういうこと?
「ナイフを使ったことはありますか?」
私は正直にありませんと返事する。
包丁や果物ナイフならともかく、こんな大きなナイフなんてテレビで見たことがあるぐらい。
「このナイフでそこの人形を刺せますか?」
「えっ?」
面接官が指し示すところには、変な胸像が一体あった。
普通の人間の胸像ではない。
なんだか巨大な目のような丸いものが頭の両側に付いている。
まるで・・・何かの昆虫の頭みたいだわ。
「刺せますか?」
面接官が重ねて聞いてくる。
ど、どうしよう・・・
これって何かの対処試験なのかしら・・・
でも・・・
人の胸像ならちょっといやだけど、こんな虫だかなんだかよくわからないものの人形なら、ナイフで刺すぐらいできるかも。
私は面接官からナイフを受け取ると、胸像の前に立つ。
ずっしりと重いナイフの感触。
すごくいやな気分になったけど、刺さなかったら面接で落とされるかも知れない。
いや、逆に刺したら落とされる?
でも、それなら人間の胸像を置いておくんじゃないだろうか?
そういえばこの会社って、警備員とか求めていたし、こういう虫のようなものの駆除も請け負っているのかも知れない。
だとすると、刺せなきゃ面接は落とされるわ。
私はそこまで考えると、ナイフをぎゅっと握り締め、胸像めがけて振り下ろした。
「うむ、見事だ。おめでとう、合格」
えっ?
合格?
ナイフを振り下ろしたことで合格なの?
こんな即決でいいの?
私の振り下ろしたナイフは、ざっくりと胸像の頭の部分に突き刺さっていた。
私はナイフを抜くと、柄のほうを相手に向けて手渡す。
「合格した以上すぐにわが社の拠点に移動してもらいたいが、かまわないね?」
「え? あ、は、はい」
私はよくわからないながらもうなずく。
家に帰って合否の連絡を待つものとばかり思ったので、少し面食らったけど、合格は素直にうれしいわ。
「そこのドアの部屋で待っていたまえ。あと数名の面接が残っているのでね。終わったらすぐ拠点に移動する車に乗ってもらう」
「はい、わかりました」
私は面接官にそういうと、ドアを開けてその部屋へと入った。
「あ、失礼します」
部屋には数人の男性と、女性が一人いた。
男性はみながっちりとした躰の人たちで、スポーツや格闘技をやっている人たちばかりのよう。
でも一人の女性は、私と同じぐらいかちょっとだけ年上のような感じで、私に小さく会釈をしてくれる。
私は彼女のそばに座り、待つことにした。
しばらく待つと、やがてあの面接官が現れ、これから拠点に移動すると告げられた。
どうやら今日は私が最後の合格者だったのかも。
私たちは部屋から出て面接官の後についていく。
すると驚いたことに、用意された車はトラックだった。
私はてっきりマイクロバスかワンボックスカーあたりで移動するものと想像していただけに面食らったものの、後ろのドアを開けて乗り込むよう指示される。
仕方なく私はほかの人の手を借りて乗り込むと、もう一人の女性に手を貸してトラックの荷台に引き上げた。
やがて全員を乗せるとトラックはガタガタと走り出す。
座席のようなものの何一つないトラックの荷台で、私たちはまるで荷物のように揺られていく。
「なんだかひどい扱いね・・・」
思わず私がそういうと、私の隣にうずくまっている女性もコクコクとうなずいてくれた。
「えーと、はじめまして。私は篤村優佳です。よろしく」
「はじめまして。私は鵜乃沢恭子(うのさわ きょうこ)と申します」
見た目どおりの優しい声で挨拶してくれる鵜乃沢さん。
「あなたも月給百万円に惹かれて応募されたのですか?」
「ええ、うちはまだ子供がいないので、将来のためにも少し多めに貯金したくて。事務職ぐらいなら私でもできるかなと・・・」
えーっ?
鵜乃沢さん人妻だったんだわ。
てっきり独身だとばかり。
旦那さんがいるなんて思わなかったわ。
「私も少しでもお給料がいい会社のほうがいいなと思ったんです。でも、なんだか大丈夫なのかどうか心配になってきました」
「そうですね。こんなトラックでどこへ連れて行かれるのかしら・・・」
鵜乃沢さんも不安そうな顔をする。
もしかして、私はとんでもない会社に入っちゃったのかも?
******
やがて、しばらくするとトラックが停車する。
やっと目的地に着いたのかしら?
それにしてもトラックの硬い荷台に座っていたせいでお尻が痛いわ。
今後も似たような扱いを受けるなら、この会社への就職考え直さなくちゃいけないかも・・・
『ゲゲゲゲゲ・・・ようし・・・新入りが到着したようだな。お前たち、新入りをトラックから降ろすのだ』
『ヒャイーッ』
『ヒャイーッ』
外で何か声がする。
なんかの叫び声みたいだけど、あれは何?
すぐにトラックの荷台の扉が開く。
外の明るい日差しが入ってきて一瞬目がくらむ。
「ひぃっ」
少し目が慣れてきて、私たちを出迎えた人たちの姿を見た私は思わず小さな悲鳴を上げていた。
そこには巨大なガマガエルのような顔をした化け物と、全身を黒いタイツのようなもので覆った奇妙な男たちが待っていたのだ。
「な、何だ、お前たちは?」
「ば、化け物?」
私と一緒に連れてこられた他の人たちも驚きを隠せない。
一体彼らは何なの?
「ゲゲゲゲゲ・・・騒ぐな! おとなしく降りるのだ。死にたくはないだろう?」
ガマガエルの化け物がギョロッとした目でにらんでくる。
怖い・・・
私は一瞬で逆らう気持ちが萎えてしまう。
逆らえば殺される。
私はそう確信する。
あのガマガエルの化け物は、おそらく私たちを殺すことなどなんとも思わないのだ。
あの目を見たらそう感じても仕方がない。
「ヒッヒッヒ・・・今回はどうやら女もいるようじゃな」
しわがれた声が聞こえてくる。
見ると、ガマガエルの化け物の奥に白髪ですその長い白衣を着た老人が立っていた。
その雰囲気はまさに墓場からよみがえってきた死者とでも言うような感じで、ガマガエルの化け物と並んでいるのがふさわしい。
「わしはドクターメデオ。お前たちの改造を担当する。イッヒッヒッヒ・・・」
白衣の老人がそういい、片手に持った長い杖を振り上げた。
改造って?
改造ってどういうこと?
私たちの躰をいじるってこと?
「こ、こんなところにいられるか!」
私の近くに立っていた男性が一人、くるっと振り向いて走り出す。
えっと思って見ると、彼は敷地を囲む金網のフェンスに向かっていく。
どうやらフェンスを乗り越えて逃げ出すつもりらしい。
思わず私はうまく逃げ切ってと祈りをささげる。
彼が逃げてくれれば、きっと警察を呼んでくれるだろう。
そうすればこのおかしな連中から私たちも助かるに違いない。
「うわーーー!」
私の祈りは一瞬で費えてしまう。
彼がフェンスによじ登ろうと手をかけた瞬間、彼の躰から火花が飛び散り、悲鳴を上げて倒れたのだ。
「ゲゲゲゲゲ・・・バカめ。ここから逃げられると思っているのか。死体を始末しておけ」
「「ヒャイーッ」」
ガマガエルの化け物がくっくっくと含み笑いをもらして、死んだ男性を一瞥する。
すぐに全身を黒いタイツで覆い、眼だけを出した連中が男性をフェンスの脇へと放り出した。
「いいか。お前たちも逃げようなどとは考えるな。まあ、すぐにそんな気持ちは消えうせるだろうがな。ゲゲゲゲゲ。こいつらを連れて行け」
「「ヒャイーッ」」
ガマガエルの化け物の命に従い、私たちを取り囲む黒い連中。
顔を覆っているマスクから覗くその眼は、生気がなく冷たく不気味だ。
私たちは追い立てられるようにして、廃工場のような場所へと連れて行かれた。
がしゃんと音を立てて閉められる鉄格子。
男性たちと分けられ、私と鵜乃沢さんだけがこの牢屋のような部屋に閉じ込められる。
「私たちをどうするつもりなんですか?」
「お願いです。家に帰してください。隆一さんが待っているんです。お願いです」
私と鵜乃沢さんは口々に訴える。
だが、ガマガエルの化け物はゲゲゲゲと笑うだけ。
「お前たちはネオショッカーの女アリコマンドに生まれ変わるのだ。喜ぶがいい」
「何ですかそれ! 私たちをここから出して」
「お願いですから家に帰して!」
私たちの必死の願いもむなしく、ガマガエルの化け物も黒尽くめの連中も立ち去ってしまう。
あとには閉じ込められた私と鵜乃沢さんだけが残された。
「うう・・・なぜ・・・なぜこんなことに・・・隆一さん・・・助けて」
鵜乃沢さんはうずくまって泣いてしまう。
私だって泣きたいぐらい。
高額月給に惹かれたらこんな羽目に。
いったいどうしたらいいの?
誰か助けて・・・
******
「イッヒッヒッヒ・・・次は女どもじゃ」
牢に入れられてしばらくしたころ、あのしわがれた声が聞こえてきた。
確か・・・ドクターメデオ。
「お願い! 出してください! ここから出して! お願い!」
うずくまって泣いていた鵜乃沢さんが鉄格子をつかんで叫んでいる。
やってきたのは白衣の老人であるドクターメデオと、数人の黒尽くめの男たち。
なんて異様な連中なのだろう。
いったいこの連中は何者なの?
「ええい、うるさい。それならまずはお前からじゃ」
ドクターメデオが持っていた杖で鵜乃沢さんを指し示す。
「えっ? そんな・・・いや・・・いやです!」
「出してくれと言っておったではないか。だから出してやるというのだ」
「いや・・・いやぁっ!」
鉄格子のところから離れて私のそばに来る鵜乃沢さん。
私は彼女をかばうようにして牢屋の隅へと下がっていく。
「ヒャイーッ」
「ヒャイーッ」
マスクから目だけを出した黒尽くめの連中が牢に入ってきて、奇声を上げながら私たちを引き離す。
なんて力?
とてもかなわないわ。
鵜乃沢さんは無理やり引きづられるようにして牢屋から連れ出されてしまう。
「鵜乃沢さん!」
「いやっ! いやぁっ!」
手を伸ばして私に助けを求める鵜乃沢さん。
だが、すぐに黒尽くめの男たちが彼女を引き剥がして連れて行ってしまう。
私はどうすることもできず、ただ、彼らの立ち去った後を呆然と見送るだけだった・・・
(続く)
- 2015/07/20(月) 21:14:26|
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先日、先々日に引き続きまして、10年記念&400万ヒット達成記念ということで、「極北興行」様にお送りしまして写真集「きて」の原案となりましたSSを、「極北興行」様のご好意により公開させていただきます。
「極北興行」様は残念ながら活動を休止されていらっしゃいますようで、現在は「きて」の写真集を新たに見ていただくことはかないませんが、原作SSだけでもお楽しみいただければと思います。
この作品も前作「儀式」同様昭和仮面ライダーの二次創作でありまして、新仮面ライダー、いわゆるスカイライダーに登場したネオショッカーの戦闘員であるアリコマンドがモチーフとなっております。
お楽しみいただけましたら幸いです。
「きて」
「ふぅ・・・」
水しぶきを上げて水面から顔を上げる泉美(いずみ)。
紺色のスクール水着とUVケアのしっかりできた白い肌が水滴をはじいて輝いている。
友達と一緒に泊まりに来た山小屋の近くにこんな素敵なプールがあるとは思わなかった。
露天風呂に入るため一応持ってきていたスクール水着が役に立つとは。
泳ぐのが好きな泉美は、早速スクール水着に着替えてこのプールに泳ぎに来たのだった。
パシャッと水を滴らせてプールサイドに上がる泉美。
気がつくと随分泳いでいたようだ。
もともと人気のないプールだったが、今は泉美の他には誰もいない。
泳ぎ疲れた友人たちは、一足先に山小屋に戻っていると言っていた。
そろそろ私も戻ろうかなと泉美は思う。
まだ夕方までは時間があったが、そろそろ戻って夕食の支度を手伝わないと、何を言われるかわからない。
女同士なんてそんなもの。
自分だけが働いているなんて思わせたらまずいのだ。
泉美はデッキチェアにかけておいたバスタオルを背中から羽織ると、プールから程近い山小屋にそのまま戻ることにした。
「あれ?」
山小屋に戻る途中、泉美は奇妙なものを見かけた。
友人たちと借りている山小屋近くに、黒い人影が二人歩いていたのだ。
陰になっていて黒かったのではない。
文字通り真っ黒な姿だったのだ。
まるで全身を黒いもので覆っているみたいだ。
しかも、それが躰にぴったりとしているようで、二人が女性であることがすぐにわかるほどだ。
「何あれ?」
泉美は思わず立ち止まって様子を見ていたが、二人の人影は山小屋の影に入ってしまって見えなくなった。
「何だったんだろう・・・何かのコスプレかな」
こういう人があんまりいない場所でコスプレパーティでもしているのかもしれない。
でも、あんなふうに躰のラインが露出されるのは恥ずかしくないのだろうか・・・
泉美はふとそんなことを思いながら、また小屋に向かって歩き出した。
「ただいまぁ」
友人たちと借りている山小屋へツインテールを拭きながら戻ってきた。
夏のバカンスにちょうどいいと思い、みんなで借りることにしたものだ。
幸い空きがあったらしく予約もスムーズに行えたし、料金も手ごろなものだった。
部屋もそこそこ広く、居心地はすごくよい。
まさに夏の一日を過ごすにはうってつけだ。
「あれ?」
部屋の中には誰もいない。
先に戻ってきたはずの二人がいないのだ。
「トイレ・・・じゃないよね?」
まさか二人一緒にトイレとは考えづらい。
荷物はベッド脇に置いてあるし、夕食の食材もキッチンに置いてある。
もしかしたら、泉美の帰りが遅いのでプールに迎えに行き、入れ違いになってしまったのかもしれない。
だとしたら、かえって探しに行くよりもここで待っている方がよさそうだ。
そのうち帰ってくるだろう。
と思った泉美の目に奇妙なものが映った。
「えっ?」
別途のそばにあるソファの上に真っ黒い折りたたまれた布。
こんなものはプールに行く前にはなかったものだ。
いったい誰が置いたのだろう。
黒い布なんて何か変だ。その上には白い紙。そしてそこには
「きて」
と、ただそれだけが書いてあった。泉美は首筋に薄ら寒い物を感じたが、紙を横にどけ
その黒い布を拾い上げた。そしてまたしても驚愕する。
「えええっ? これって?」
泉美は思わずそう口にする。
手に取った布ははらりと広がると、両手両脚のついた全身タイツだったのだ。
その瞬間泉美の頭の中に『・・・きて・・・くるのだ・・・』という声が響いた。
「えっ!」泉美は振り返り回りをキョロキョロするが誰もいない。
そして黒い布にまた目をやる。
「これって・・・全身タイツ・・・だよね? 何でこんなものがここにあるの?」
泉美は両手で全身タイツの肩の部分を持ってみる。
だらんと両手両脚が下がり、それぞれ指先やつま先まで覆う形になっていることがわかる。
背中にはファスナーが付いていて、そこから着るようになっているらしい。
首から上の頭の部分もしっかり付いていて、どうやら頭をすっぽりと覆う感じになるようだ。
額には何かちょこんと飾りが付いていて、何だか昆虫の触角を思わせる。
鼻や口は開いてなく、ただ目の部分だけが丸くくりぬかれているようだった。
「どうしてこんなものが・・・」
しばらく呆然としてその黒い全身タイツを見ていた泉美は、ふと先ほど見た真っ黒な人影に思い当たった。
もしかして、あれはこの全身タイツを着た人だったのかもしれない。
いや、そうに違いない。
もしかしたら、今ここにいない二人がこの全身タイツを着て出て行ったのかもしれない。
「どういうことなの?」
何もかもがわからない。
なぜこんなものがここにあるのかも、なぜ二人がここにいないのかも。
泉美は「きて」という書き置きの意味を考えた。「着て」なのか「来て」なのかそれとも両方なのか・・・。
考えているうちに泉美の頭はぼうっとしてきた。
やがて気づくと泉美は全身タイツの背中のファスナーを開け始めていた。
ファスナーを開ける感触がなぜか泉美の心をざわつかせる。
完全にファスナーを開け切ると、泉美は脚の部分をくしゃくしゃとまとめていく。
そして右脚からゆっくりとつま先を差し込むと、太ももまで一気に脚の部分を通していく。
同様に左足も。若干厚手に出来たこのゼンタイはタイツやストッキングとは違う感触。
何百デニールあるのだろうという感じの黒さ。
次に泉美は全身タイツを腰まで持ち上げる。
気がつくとまだ生乾きのスクール水着を着たままであったが、今更どうしようもない。
そのまま全身タイツを着込んでいく。ここからは未知の領域だ。
右手を袖に差し込み、手袋のところまで押し込んでいく。
それぞれの指を手袋に収め、握ったり開いたりしてなじませる。
手が収まったら、袖を引き上げて腕をすべて通していく。
ナイロンのすべすべした感触がなんとも言えず不思議な感じがする。
左手も同じようにして袖に通した泉は、両肩まで全身タイツを引き上げる。
すでに見下ろした自分の躰は黒一色になっていて、いつも見慣れている自分の躰とはまったく違うように感じた。
着ていたはずのスクール水着の感触もどこか薄れた気がして、まるで腰周りやお腹のあたりも手脚同様に素肌に直接全身タイツを着ているような感じがする。
何より思ったより着心地がよく、着てみてよかったと泉美は思った。
やがて泉美はツインテールをほどき胸のところに垂れ下がっている頭の部分を取り上げる。
そしてそのまま自分の頭にすっぽりとかぶせていく。触覚の様な部分が額付近に触れた瞬間
泉美は電流が体中を駆け巡った感覚にとらわれ、何かのスイッチが切り替わった・・・。
視界が遮られていたのでマスクをずり下げる。すぐにくりぬかれた目出し穴が目の位置に収まり、
まったく視界は問題なくなった。
頭をすっぽりと覆い、髪をまとめてゼンタイに押し込むと何かちょっとした圧迫感が泉美を包む。
あとは背中のファスナーを閉めるだけ。
泉美は背中に手を伸ばし、ファスナーを閉めていく。
先ほど開いたときと同じような感触を受けながら、ファスナーがゆっくりと閉じられる。
より一層全身タイツが肌に密着してくる圧迫感に、泉美と言う意志はどんどん遠のいていった。

首のところまでファスナーが閉まると、全身タイツを着込む動作は終了した。
掃き出しの窓に映る泉美の姿は真っ黒に覆われ異質ではあったが、とても美しく力強く見えた。
黒い布に覆われた両手を見つめ、その両手で自分の躰をかき抱く。
だが、まだ不完全だ。
この全身タイツを着ただけでは足りない。
ほかにも身につけるものを身につけなくちゃ。
完全に・・・ならなくてはいけないのだ。
自分が何をするべきかわかっていた。
収納場所の扉を開き、そこにあったブーツと手袋、
それに大きなバックルの付いたベルトを取り出す。
NSという文字を意匠とした大きなバックルが付いたベルトだ。
あとはそれらを身につけるだけ。
泉美は胸がどきどきするのを抑えることができなかった。
取り出した黒いブーツ。
自分の足を包むのにはぴったりだ。
無言でブーツを眺めると、おもむろに足を通して履いていく。
全身タイツに包まれた足が、さらにブーツによって密着し、よりよい履き心地を伝えてくる。
両足をブーツに通して立ち上がると、自分の足はこれ以外は想像がつかなくなっていた。
漆黒で力強い足。
まさに彼女たち・・・にはうってつけだろう。
今のところ彼女は自分が泉美という人間だとわかっているが、それももうすぐ変わるだろうということが
彼女には感じられていた。
ベルトを手に取る。
大きなバックルが付いているベルトだ。
これを着けることで彼女は完成する。
それがなんともうれしかった。
ベルトを腰に当て、後ろで止める。
なんとなく頼りなさそうだった腰周りが、これでしっかりと引き締まった。
全身タイツが改めて躰に吸い付き、彼女の躰にぴったりと張り付いていく。
「ヒャイーッ!」
彼女は思わず声を上げていた。
掃き出しのガラス窓に映る全身。
目以外は全身が真っ黒だ。
それでいて、彼女の躰のラインを余すところなくさらけ出している。
普通に見れば恥ずかしいかもしれない。
だが、彼女はまったく恥ずかしいとなど感じない。
むしろ、この姿になったことに喜びを感じていた。
強化された足。
強化された腕。
強化された肉体。
すべてがネオショッカーのため。
ベルトのバックルに付いたマーク。
それこそがネオショッカーのマーク。
彼女が忠誠を誓うべき組織のマークだった。
「ヒャイーッ!」
彼女は右手を斜め上に上げてネオショッカーの敬礼をする。
彼女にはもうわかっていた。
自分が何者なのか。
そう、自分はもう泉美などという下等な生き物ではない。
ネオショッカーによって選ばれたアリコマンドという存在なのだ。
ネオショッカーに忠誠を尽くし、ネオショッカーのためにすべてをささげて働く存在。
それがアリコマンド。
彼女は自分がアリコマンドとして生まれ変われたことが、とてもうれしかった。
額のところにある触角がピクリと震える。
『女アリコマンド17号よ。聞こえるか?』
頭の中に偉大なるネオショッカーの声が聞こえてくる。
「ヒャイーッ! 聞こえます」
右手を上げる敬礼のまま、彼女はそう答える。
自分のことを“女アリコマンド”と呼ばれることも、ナンバーで呼ばれることももう彼女には当たり前のことだった。
泉美などという名前はもう意味がない。
彼女は女アリコマンド17号なのだ。
『すぐにそこを出てアジトに来るのだ。わかるな?』
「ヒャイーッ! かしこまりました。すぐにまいります」
彼女は頭の中に響く声からの命令にうなずくと、すぐにきびすを返して外に向かう。
きっとアジトには仲間が待っているに違いない。
偉大なるネオショッカーの一員として、彼女はこれからその身をささげて働くのだ。
なんとすばらしいことだろう。
彼女は今、とても幸せだった。
END
- 2015/07/19(日) 21:16:19|
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昨日に引き続きまして10年記念&400万ヒット記念オリジナルSS「遠吠え」の後編をお送りします。
お楽しみいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。
「ん?」
一歩その家の中に入って感じたのは、においだった。
農場だから家畜を飼っているのは当たり前かもしれないが、なんというか獣臭いにおいを感じたのだ。
見るとディブも感じているらしく、鼻に手をやっている。
強烈なものではなく、微かといってもいいぐらいなのだが、なんとも獣臭かったのだ。
「エランドさん。いるなら出てきなさい。保安官だ」
ディブが奥に向かって声をかける。
玄関から奥に向かっていくと、リビングがあった。
小奇麗で片付いてはいるものの、さっきよりも獣臭さが強く感じる。
大型犬でも室内で飼っているのか?
「いったいなんですか? いきなり」
部屋の奥の扉が開き、男が一人現れる。
やつだ。
夕べ妻をさらっていった男だ。
「失礼、郡保安官だ。トニー・エランドだな? 聞きたいことがあったので入らせてもらった」
ディブがライフルを肩に担ぐ。
「ああ、こんにちは保安官。今日はいったい何の用です?」
ふてぶてしくも落ち着いた表情の男。
こいつ、保安官といっしょに俺がいるのに、なんとも思わないのか?
「彼を知っているだろう? 町の雑貨商のオスカーだ」
「ああ・・・知ってる。何回か買い物をした。もっとも、あんたに言われてからは行ってないがね」
チラッとこっちに一瞥をくれる男。
歳は俺とそう変わらない若さのようだが、体格はがっしりしている。
だが、雰囲気は優男そうに感じないこともない。
「それで、どうも彼が言うには、君が・・・」
『アオーーーーン』
な、何だ?
犬の遠吠え?
やはりここは犬を飼っているのか?
「今のは?」
ディブも驚いてきょろきょろしている。
それにしても大きな吠え声だ。
「ふふふ・・・新たな仲間が興奮して吠えたようで」
男はニヤニヤしながら奥に通じる扉のほうを見る。
「そ、そうなのか・・・それで」
「あら、あなた・・・来てたの?」
ディブが話を続けようとしたとき、奥から現れたのはサリーナだった。
「サリーナ・・・お前・・・無事で・・・」
俺は妻の無事を喜ぼうとしたが、何かが変に感じる。
どうにも目の前の妻に違和感を感じて仕方がなかったのだ。
いったいどうしたというのだ?
着ているのはブラウスとジーンズという姿だし、どこも変わったところなどないはずなのに・・・
「サリーナ、旦那さんが迎えに来たようだよ」
何?
こいつは今妻のことを名前で呼んだのか?
「うふふふ・・・そうみたいですわね」
なんだかねっとりした視線を俺に向け、ぺろりと唇をなめるサリーナ。
そのしぐさは妙にエロティックでいやらしい。
「サリーナさん、無事でよかった。彼に連れ去られたというので心配で来てみたところだ。ご主人もいるし帰りましょう」
ディブが手を差し伸べる。
だが、サリーナは驚いたことに、やつの元へ行き、その躰にしなだれかかったのだ。
「うふふ・・・ありがとうラウエルさん。でも私はもう戻るつもりはないの。あなたもわかって頂戴。私はもう彼のメスになったのよ」
「な?」
俺は耳を疑った。
サリーナは今何を言ったのだ?
なぜサリーナはあの男に恋人のように寄り添っているのだ?
いったい何があったのだ?
「ねえ、トニー。私、生まれ変わったばかりでお腹が空いたわ。肉が食べたい」
先ほどよりもいっそう舌を出して唇を舐めるサリーナ。
何だ?
彼女は以前の彼女じゃない。
いったい・・・
「ふふふ・・・それならちょうど目の前にいるじゃないか」
「ああん・・・でも、彼を食べるのはまだ気がすすまないわぁ。それにイザベラさんが狙っているみたいだし」
「そうなのか? それじゃ、そっちのほうにするか」
二人の視線がディブに向く。
いったい・・・
二人はいったい何を言っているんだ?
俺は躰が震えていることに気がついた。
何だ?
こいつらはいったい何なんだ?
妖艶な笑みを浮かべているサリーナ。
普段の・・・今までのサリーナでは絶対に浮かべないような笑みだ。
美しさを通り過ぎ、不気味ささえ感じさせる笑みだ。
「うふふふ・・・ねえ、ラウエルさん・・・あなたとても魅力的ね。おいしそうだわぁ」
ゆっくりとディブに近づくサリーナ。
いったい何をするつもりだ?
俺は恐怖を感じる。
なぜだ?
なぜ俺は妻に恐怖を感じなくてはならないんだ?
「奥さん、いったい?」
ディブも戸惑っている。
いつも笑顔でおいしいドーナツを作ってくれた女性だ。
その彼女が妙な笑みを浮かべて近づいてくる。
戸惑うのが当たり前だ。
「うふふ・・・いただきます」
ディブの首に両手を回すサリーナ。
まさかキスでもするつもりなのか?
だが俺のそんな考えは一瞬で裏切られた。
「ギャッ!」
小さな悲鳴とともに、血しぶきが上がる。
「うわぁーーーーーーー!」
気がつくと俺も悲鳴を上げていた。
妻が、サリーナがディブの首筋に噛み付いたのだ。
そして肉をえぐるように噛み千切り、むしゃむしゃと食っているではないか。
「うわぁーーーーーーー!」
悲鳴が止まらない。
口から血を滴らせた妻が俺に笑みを向けたのだ。
その瞬間俺は入り口に向かって駆け出していた。
違う!
違う違う!
あれは俺の妻じゃない!
何か別の存在だ!
俺の妻はあんなことはするはずがない!
あと少しで玄関だというところで、目の前に人影が現れる。
いや、人じゃない!
犬?
いや、狼だ?
巨大な人ほどの大きさのある狼が玄関先にいて、俺をにらんでいるのだ。
何なんだ?
いったいなんでこんなところに狼なんかがいるんだ?
俺は追い払おうと拳銃を抜く。
威嚇して追い払うつもりだった。
だが、だめだった。
拳銃を抜いたとたん、狼は一直線に俺に飛びかかってきたのだ。
俺は拳銃を発射したが、狼は俺に体当たりをかけて押し倒す。
床に倒れた衝撃で俺は頭を打ち、そのまま意識を失った。
******
ん・・・んちゅ・・・ぴちゃ・・・ちゅぷ・・・
何の音だ?
俺はゆっくりと目を覚ます。
あたたた・・・
頭が痛い。
そうだ・・・
俺は狼に押し倒され、頭を床に・・・
俺ははっとした。
ここは?
俺はいったい?
「う・・・」
目を覚ますと、そこは薄暗い部屋だった。
見ると俺はイスに座らされ、両手を後ろ手に縛られている。
しかも下半身はむき出しにされ、股間のものを一人の女性が舐めていた。
「うわっ」
俺は驚いて思わず声を出す。
「フフ・・・目が覚めたみたいね」
上目遣いで俺を見上げる女性。
この女性はいったい?
さらに奥ではベッドをギシギシと鳴らしながら、一組の男女がセックスをしているではないか。
いったい何なんだ?
「あはぁ・・・いいわぁ・・・最高・・・最高よぉ・・・」
聞きなれた知っている声が聞こえてくる。
そんな・・・
ベッドの上で男にまたがって腰を振っているのは、紛れもなく妻だ。
いやらしい姿で腰を振り、いやらしい声で男に媚びている。
そんな妻を見る羽目になるなんて・・・
「あはぁ・・・あなたぁ、目が覚めたのね? 見てぇ・・・私・・・彼のメスになっちゃったのぉ」
口元に指を当て、潤んだ目で俺を見るサリーナ。
その間も腰の動きは止まらない。
「気持ちいいのぉ・・・獣のセックスは最高なのぉ・・・はぁん」
「ふふふふふ・・・どうだ? 彼に生まれ変わった姿を見せてやったら」
男がサリーナを下から突き上げる。
そのたびにベッドがギシギシと揺れている。
「ええ、そうしますわぁ・・・あなた、見てね・・・私の生まれ変わった姿。彼のメスになった姿を・・・ワオ・・・ワオーーーーーーン」
俺は目を疑った。
サリーナが・・・彼女の躰がみるみるこげ茶色の毛に覆われていき、鼻が突き出し、耳も尖って伸びていくのだ。
それはそう、まるで人間が狼になっていくような姿。
サリーナの口からは尖った牙がのぞき、両手の指からは鋭いつめが伸びていく。
「ワオーーーーン!」
誇らしげな遠吠えが彼女の口から放たれ、その姿こそが本当の姿だと訴えているようだ。
「アオーーーーン!」
彼女の下にいた男も、彼女同様に姿が狼に変わっていく。
やがて二人は、二頭の狼の姿となり、更なるセックスを楽しんでいく。
「うふふふ・・・驚いた? すっかり元気がなくなっちゃったみたいね」
さっきから俺の股間に顔をうずめていた女性が顔を上げる。
「うふふふ・・・私たちは狼人間なの。兄が彼女を気に入ったのよ。彼女はもう狼人間の仲間。兄のメスとして生まれ変わったの」
「狼・・・人間・・・」
俺は何が真実なのかもうわからない。
目の前で起こっていることは本当なのか?
妻は・・・サリーナはもう人間じゃなくなったというのか?
「うふふふ・・・彼女を取り戻しにきたのは立派よ。でももうあきらめたほうがいいわ。彼女はもう兄のメスとしての気持ちしかないの。あなたのことはもうどうでもよくなっているわ」
「そんな・・・」
「でも心配しないで。今度は私があなたのメスになってあげる。あなたのこと気に入ったわ。私といっしょになりましょう」
「えっ?」
俺が彼女が何を言ったのか理解する前に、彼女は再び俺のものを口にする。
うわ・・・
さっきまでは気づいていなかったが、なんて気持ちがいいんだ。
こんなフェラチオは今まで経験がない。
たまらない。
俺の股間はこんな状況にもかかわらず反応し、むくむくと屹立する。
「うふふ・・・これでよし」
彼女は下着を脱ぎ捨てると、イスに座る俺の上からまたがるように座ってくる。
そして俺のそそり立ったものを彼女の中へと導いた。
ああ・・・
なんてこった・・・
妻の・・・サリーナの目の前で、俺も別の女性とセックスしているではないか・・・
だがなんという快感・・・
気持ちいい・・・
なんだか力がみなぎってくる感じだ・・・
ああ・・・
世界が・・・
世界が変わっていく・・・
******
「いらっしゃいませ、こんばんは。うふふふふ・・・」
店に入ってきたのがトニーだとわかると、すぐに彼女の表情がうっとりとしたものになる。
「ああん・・・トニー・・・待ってたわぁ・・・」
いそいそと彼の元へ行くと、彼に腕と片足を絡め、濃厚なキスを味わっていく。
サリーナは彼のメスだ。
いずれ彼の子を孕み、産むことになるのだろう。
少し複雑な気持ちだが、そうなってしまったものは仕方がない。
「ふふふふ、彼と浮気していたんじゃないか?」
「ああん、そんなことないに決まっているでしょ。彼はイザベラのものですもの。それに、私はもう身も心もあなたのものよ、トニー」
「そうかい? じゃあ、食事にでも行こうか。この町の郊外にはまだまだ獲物がいっぱいいる」
「狩りに行くのね。うれしいわ」
目を輝かせているサリーナ。
以前の弱弱しさは姿を潜め、野性味あふれる生気に満ちている。
「ハイ、オスカー」
トニーといっしょにやってくるイザベラ。
俺は彼女を抱き寄せると、その口にキスをする。
かわいい俺のメス狼。
猛々しさを持つその姿は彼女にふさわしい。
「私たちも食事に行きましょう」
そういって俺に腕を絡めてくるイザベラ。
失ったものもあったが得たものもあった。
そして、俺は今とても気分がいい。
外は満月。
俺たちの世界だ。
俺はイザベラとともに店の外に出ると、夜空に向かって思い切り吠え声を上げるのだった。
END
- 2015/07/18(土) 21:11:53|
- 異形・魔物化系SS
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今日明日で10年更新達成記念&400万ヒット記念SS第一弾ということで、短編オリジナルSSを一本投下します。
タイトルは「遠吠え」
悪堕ちという面ではちょっと物足りないかもしれませんがお楽しみいただければと思います。
あと寝取られ注意です。
それではどうぞ。
遠吠え
「あなた・・・」
妻のサリーナが青ざめた顔をして俺を呼ぶ。
店の表に止まったピックアップトラックに、俺はなぜ妻が青い顔をしているのかがすぐにわかった。
俺は妻に店の奥に行っているように言う。
妻が店の奥に入るのとほぼ同時に、ピックアップトラックから降りてきた男が店の入り口を開けて入ってきた。
「いらっしゃい」
俺は努めてにこやかに出迎える。
一応客は客だ。
うちのような小さな雑貨屋では、来てくれる客は大事にするしかない。
もっとも、こいつ一人来なくなってもかまわないと言えばかまわないんだが・・・
男はカウンターに俺しかいないのを見て舌打ちをする。
そして店の奥の部屋に通じるドアを忌々しげに見つめていた。
がっしりした体格の男で、いかにも農場での力仕事をやっているという感じの男だ。
穿き古されたジーンズと色あせたシャツがその肉体を覆っている。
「今日は何をお求めで?」
「ん・・・ああ・・・」
俺には興味がないように一瞥をくれてくるだけ。
残念だったな。
あいにくお前の目的のモノは先ほど店の奥に仕舞ったばかりだ。
お前が帰るまで再び出すつもりはないよ。
男は少しの間何かを探すふりをして店の中をうろつき、妻が出てくるのを待っている。
だが、表に新たな車が止まった音が聞こえ、それが保安官事務所のパトロールカーだとわかると、棚から適当に二つ三つ商品を持って来た。
「1ドル45セントになります」
「・・・・・・」
男は無言で金を置く。
それと同時に、店に制服姿の保安官補が入ってきた。
少し恰幅のよい赤ら顔に広いつばが全周に広がったキャンペーンハットを被っている。
「よぉ!」
「いらっしゃい、ディブ」
にこやかに俺に手を上げてくる保安官補に、俺も思わず笑顔になる。
それと入れ替わるように、男は俺が紙袋に入れた商品をひったくるようにして受け取り、さっさとドアを開けて店の外へと出て行った。
ふう・・・やれやれだ。
ディブが来てくれて助かったよ。
「助かったよ、ディブ」
「ん? なんかあったのか?」
お目当ての商品を物色しながら俺のほうを向きもしないが、ディブはちゃんと俺の言葉を聞いている。
彼はこのあたりの郡保安官事務所の保安官補であり、この村の担当だ。
いつもお昼ごろにはうちに来て、妻の手作りのドーナツを買っていってくれるのだ。
「いや、さっきの客なんだがね」
「ああ、あんまり見かけん顔だな」
「二ヶ月ほど前に村外れの農場に越してきた連中の一人らしいんだが・・・」
「ああ、あそこの。それで奴がどうかしたのか?」
商品を棚から手に取り、抱えるようにして振り向くディブ。
おいおい、お菓子ばかりじゃないか?
「実は、うちの妻に色目を使うんで困っているんだ。いやらしそうな目つきで見つめてくるらしくて、妻が怖がってしまって・・・」
まるで舌なめずりでもするような表情で見てくるらしい。
俺が仕入れなどで外出していると、いつ襲われるかと恐怖さえ感じると言うのだ。
それでここ数日は妻には奴が来たときには店に出ないようにさせているんだが・・・
「なんだって? 奥さんにか? そいつはけしからんな」
ディブの表情が険しくなる。
「ああ・・・」
「よしわかった。今度巡回に行ったときに俺がそれとなく言っておいてやろう。ところで」
ディブの目がカウンターに釘付けになっている。
「俺が楽しみにしていたドーナツが無いのも、奴のせいなのか?」
「ああ、こりゃすまない。おーい、サリーナ。ディブにドーナツを」
俺は店の奥に声をかける。
今日は午前中に客が多かったせいで、ドーナツは予定の数が出てしまったんだ。
もちろんディブの分はちゃんと妻が取っておいてあるはずだが。
「いらっしゃい、ラウエルさん。はい、ドーナツ。揚げたてよ」
店の奥から妻が湯気の立つドーナツを持ってくる。
「いやぁ奥さん、ありがとう。この店のこいつを食べないと昼を食った気がしないんでね」
ディブがにこやかにドーナツの包みを受け取る。
俺は会計を済ませると、店から出て行くディブを見送った。
彼が今回のことを気にしてくれるのであれば、何とか問題は済みそうだ。
俺は妻にそのことを言って、安心するように言ってやった。
******
ディブがあの男に何か言ってくれたおかげなのか、あれから男は店に姿を見せなくなった。
売り上げ的にはほんのほんのちょっとだけ落ちたが、もとより気にするほどのことではない。
むしろあの男が来なくなったことで、妻も気が楽になったらしく、にこやかに接客をしてくれている。
ディブは毎日のようにドーナツを買いに来てくれ、妻も作る張り合いがあるらしい。
ありがたいことである。
******
ん?
何だ?
俺はふと夜中に目が覚めた。
何か、物音か気配のようなものを感じたのだ。
いったい・・・
「ゴフッ!」
ベッドから躰を起こしたところいきなり頭に衝撃を受ける。
「うっ、ううっ・・・」
必死に遠くなりそうな意識を引き戻し、何事が起きたのかを確認しようとする。
「あっ、いやっ! 何を! やめてっ!」
サリーナの声だ!
くそっ、何がどうなっている?
暗くてよくわからん・・・
俺は窓のカーテンを乱暴に開く。
月明かりが煌々と差し込んできて、室内が少し明るくなる。
「あっ、お、お前は!」
見ると、隣のベッドから妻を抱えあげた男が立っていた。
しばらく店に顔を見せなかったあの男だ。
「貴様! 妻に何をする!」
俺は男に怒鳴りつける。
くそっ、後頭部がずきずきして躰が思うように動かない。
男は妻の気を失わせたのか、ぐったりとした妻を抱きかかえながら、俺のほうを見て笑みを浮かべる。
「この女、気に入った。俺のものにする」
「なんだ・・・と」
何を言ってるんだ、こいつ!
「ふざけるな! 妻を置いて出て行け! さもないと・・・」
俺はベッド脇のチェストに目をやる。
あそこには拳銃があるのだ。
拳銃さえ取り出せれば・・・
「ふっ」
男は俺に一瞥をくれると、もはや眼中にないとでも言うのか、妻を抱えたまま後ろを向く。
そのままこの部屋を出ようというのだろう。
そうはさせるか!
俺はチェストに飛びつき、拳銃を取り出そうとした。
「うがっ!」
引き出しを開けようとしたその瞬間、俺は再び背中に強烈な痛みを受ける。
「な・・・」
床に崩れ落ち、急速に意識が遠くなる中で、俺は何が起こったのかを確認する。
「兄さん、こいつ殺さなくていいの?」
「かまわん。この女を奪い返しに来ることもあるまい。行くぞ、イザベラ」
「OK」
閉ざされていく視界の中で部屋を出て行く男女。
まさかもう一人いたとは・・・
まったく気がつかなかった・・・
サリーナ・・・
すぐ・・・助けに・・・行く・・・
******
「う・・・」
頭がずきずきする。
起き上がるとふらふらする。
もう朝・・・いや、昼近いじゃないか。
なんてこった。
サリーナを・・・サリーナを助けに行かなきゃ・・・
俺はふらつく脚をなだめながら、店に出る。
ちきしょう!
サリーナに手を出したら撃ち殺してやる。
と、いかんいかん。
拳銃を忘れるところだった。
俺は部屋に戻ると、チェストから拳銃を取り出し、予備の弾もポケットに入れる。
六連発の回転弾倉式拳銃なので、予備の弾はそう使うことはないだろうが、用心に越したことはない。
俺は家を出ると、車のエンジンをかける。
やつは確か郊外の農場だったな。
待ってろサリーナ。
俺は車に乗り込むとアクセルを踏む。
いつものように調子よく走り出す車。
20世紀の偉大な発明品だ。
馬なんかよりもはるかに早い。
農場に向かって車を走らせていると、向かい側から一台の車が土ぼこりを立てながら走ってくる。
ありがたい。
あれはディブのパトロールカーだ。
昼近くなったので、俺の店に来るつもりなんだ。
俺は窓から手と顔を出してディブの車を呼び止める。
ディブもすぐに気づいてくれたようで、車を止めてくれた。
「よう、オスカー。急いでいるようだがどこへ行くんだ」
「ディブ、いいところに来てくれた。大変なんだ。いっしょに来てくれ」
俺は窓から顔を出したディブに、いっしょに来てくれるように頼み込む。
妻を取り戻すのに、これ以上はない援軍だ。
あいつら、誘拐犯としてディブに突き出してやる。
「どうした? 何があったんだ?」
俺の切羽詰った表情に、ディブも気がついてくれたのか、彼の表情も真剣みを帯びる。
「あいつが、あいつが妻を連れ去ったんだ。妻があいつに連れて行かれた!」
「何? 奥さんがどうしたって?」
「農場のやつだ。あの男が昨晩俺の家に押し入って、妻を連れて行ったんだよ!」
「何だって? 本当か?」
保安官というものは何でも疑わないと気がすまないのか?
こんなときに嘘を言ってどうなるというんだ。
「嘘じゃない! 本当だ! 早くしないと妻が!」
「わかった。連れて行ったのは農場のやつで間違いないんだな?」
「間違いない。顔もしっかり見た。妹だかもいっしょにいた」
「よし、ついて来い」
ディブはパトロールカーをUターンさせると、そのまま俺の車の前を走って先導する。
ありがたい。
俺はすぐに車をディブのパトロールカーの後ろにつけて走らせた。
農場は寂れた感じで静かだった。
ディブと俺はパトロールカーと車を適当に止め、外に出る。
ディブはパトロールカーからライフルを取り出した。
俺も拳銃をズボンのベルトに刺し、ディブのあとについていく。
「まあ、まずは俺が話をして、奥さんがいるかどうか確かめる。君は落ち着いて何もするな。いいな」
ディブが俺にそういうのを、俺は素直にうなずく。
とにかく妻さえ無事なら、あとはディブに任せればいい。
誘拐だろうが住居侵入だろうが悪いようにはされないだろう。
ここのやつらも出て行くに違いない。
「エランドさん、トニー・エランドさん」
農場の一角にある住宅の入り口をたたくディブ。
「いないんですか? エランドさん」
何度かドアをノックするも返事がない。
ガレージには店に来るときに乗ってくるピックアップトラックがあるので、いるとは思うのだが・・・
「エランドさん! 保安官だ! 聞きたいことがあるんだ! いないのか?」
返答がないことにディブもだんだんといらだってきたようだ。
「くそっ」
そういってドアノブをまわすディブ。
「ん?」
すると、ドアは何の抵抗もなく開いた。
「開いている?」
思わずディブは俺のほうを向き、二人で顔を見合わせる。
「こうなったらとにかく入ってみよう。何かあったのかも知れん」
ディブはそういってドアをさらに開け、中に入る。
俺もそのあとに続き、家の中に入ることにした。
(続く)
- 2015/07/17(金) 21:22:38|
- 異形・魔物化系SS
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2005年7月16日15時40分。
その日、当ブログ「舞方雅人の趣味の世界」が初投稿されました。
あれから丸10年。
今日は2015年7月16日。
ついに当ブログ「舞方雅人の趣味の世界」は、丸10年連続更新を達成いたしました。いつも言っている事ですが、これもひとえにご訪問いただきます皆様のおかげです。
本当に本当にありがとうございます。
丸10年。
3653日。
87672時間。
一口に言ってもとても長い時間ですね。
本当によくここまで長いこと続けてこられたものだと思います。
始めたときには1年間続けられれば御の字だと思っておりました。
それがなんと10年間も。
なんとも感無量です。
そこで、先日達成しました400万ヒット記念とともに、丸10年達成記念として新作オリジナルSS、新作二次創作SS、「極北興行」様のご好意で写真集の原作として書きましたブログ未発表旧作SSの三本を五日間ぐらいで投下しようと思います。
本当は十日ぐらい連続投下できるぐらいの長編SSを発表できればよかったのですが、どうにも構想がまとまらずすみません。
短編ではありますが、よろしければ楽しんでいただければと思います。
今日からは11年目に入ります「舞方雅人の趣味の世界」
これからもよろしくお引き立てのほどお願い申し上げます。
- 2015/07/16(木) 21:31:55|
- 記念日
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プロ野球日本ハムの前半戦最後の二連戦は、帯広で首位のソフトバンクとの対戦でした。
天気が気になる感じでしたが、無事に二戦とも行われ、前半戦を終えました。
一戦目は日本ハムが吉川投手、ソフトバンクが武田投手の先発でした。
ソフトバンクの武田投手は制球が定まらず、四球を連発。
二者連続の押し出しで2点をもらった日本ハムでしたが、5回にソフトバンクが1点を返します。
その裏、岡選手のタイムリーヒットで3点目を取った日本ハムはソフトバンクの反撃を1点にしのいで何とか3-2で勝利。
初戦をものにしました。
二戦目は日本ハムが上沢投手、ソフトバンクがバンデンハーク投手が先発。
序盤で両チームとも2点ずつ奪い、2-2で迎えた5回裏に日本ハムは中島選手のセーフティスクイズで3点目を奪います。
が、すぐにソフトバンクに同点にされ、さらには7回に松田選手のスリーランが出て突き放されてしまいます。
結局4-7でソフトバンクが勝利し、帯広での首位攻防は一勝一敗で終わりました。
さすがにソフトバンク相手に連勝とは行きませんでしたか。
とはいえゲーム差を広げられずにすんだのはよかったです。
週末はオールスターゲーム。
出場する選手以外はゆっくりと休息を取って後半戦に備えてほしいですね。
後半戦もがんばれ日本ハム。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/15(水) 20:59:23|
- スポーツ
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9年半という時間をかけ、約50億キロメートルという途方もない距離を旅したアメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙探査機「ニュー・ホライズンズ」が、いよいよ今日14日に目的地である冥王星に再接近するそうです。

すでに「ニュー・ホライズンズ」は接近中に冥王星の写真をいくつか送ってきており、この写真もそのうちのひとつです。
冥王星は太陽系最外縁の惑星として知られてきましたが、近年の研究で準惑星へとランクダウンされてしまいました。
そのため、昔は「水金地火木土天海冥」と9個の惑星が太陽系の惑星といわれてきましたが、冥王星が外れ、今では8惑星ということになっています。
冥王星というと、私たちの世代ではあのアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のガミラス冥王星基地があった場所として有名ではないでしょうか。
反射衛星砲でヤマトにダメージを与え、あわやというところまで追い詰めたガミラス冥王星基地。
そのはるか彼方の星に、探査機が到着するとは、すごい時代になりましたねぇ。
今回の「ニュー・ホライズンズ」により、冥王星のデータがいくつも入手できるでしょう。
またひとつ太陽系の秘密が明らかになるのですね。
すばらしいことだと思います。
楽しみですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/14(火) 21:13:59|
- ニュース
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プロ野球も交流戦が終わり、今週末にはオールスターゲームが開催されるとあって、今年も前半が終了します。
日本ハムは交流戦後の一時の低迷を抜け出したのか、ここに来て四連勝。
中でも昨日までの西武との三連戦三連勝は、当面のライバルである3位の西武を突き放したという意味でも大きかったと思います。
しかも、この三連戦の勝ち方が実にバラエティに富んでました。
1戦目は、両チームのエースともいえる大谷投手と岸投手の投げあいでした。
岸投手は日ハム打線をほぼ完璧に封じていらっしゃいましたが、終盤やや疲れもあったのか、近藤選手に二塁打を打たれてしまいます。
これがこの日岸投手が打たれたたった一本のヒットでした。
このたった一本のヒットが、送りバントとスクイズで点に結びつき、1-0で日本ハムが勝つという劇的な試合でした。
2戦目は日ハム有原投手、西武十亀投手が先発。
有原投手は先取点を取ってもらったものの、押し出しと満塁ホームランで一挙5点も失うという残念な展開。
しかし、近藤選手のスリーランなどで日本ハムは4点差を逆転し、最終的には8-7で追いすがる西武を振り払い勝利。
抑えの増井投手がイニングまたぎをして、何とか逃げ切りました。
3戦目は日ハムメンドーサ投手、西武菊池投手が先発。
菊池投手には日ハムはなかなか勝てていませんでしたが、この日は西部内野陣のエラーなどもあって3点を先取し、その後も追加点を奪います。
投げてはメンドーサ投手が7回を無失点に抑え、あとを継いだ投手陣も西武打線を封じて10-0の完封勝利。
二桁得点での圧勝でした。
投手戦、打撃戦、一方的な圧勝とバラエティに富んだ三連勝でとても楽しませていただきました。
これで西武を突き放し、明日からは1位のソフトバンク戦です。
前回の借りを返してやりましょう。
がんばれ日本ハム。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/13(月) 21:25:55|
- スポーツ
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昨晩はセンパー様とVASSALでエポック/CMJの「日露戦争」を対戦しました。

このゲームはあの「日露戦争」をシミュレートしたウォーゲームで、出た当時はほかに日露戦争のゲームがなかったこともあり、とても人気の高かったゲームでした。
今でもその評価は高く、国際通信社によってコマンドマガジン日本版の付録となり、さらには箱入りで再販されるなど息の長いゲームとなっております。
今回、久しぶりにセンパー様と対戦しようかということになり、私はロシア軍を、センパー様は日本軍を担当いたしました。
ロシア軍は鴨緑江沿いの部隊を早々に失い、旅順との鉄道線も寸断され、南山の要塞地帯もあっけなく突破されてしまいます。
本国からの増援を遼陽付近に集め、何とか戦線らしきものを構築しますが、峠も守りきれずに後退。
さらには旅順艦隊も日本軍の輸送路を脅かしたものの、日本海軍の迎撃を受けたのか1ターン行動不能となり、その間に日本軍は多くの部隊を上陸させてきました。
というところで、時間の関係で続きはまた次回。
このままでは皇帝陛下に叱責されてしまいかねないので、何とか日本軍に痛撃を与えたいところです。
センパー様、次回もよろしくお願いいたします。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/12(日) 21:35:05|
- ウォーゲーム
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コマンドマガジン日本版117号付録の「レニングラード包囲戦」が、本誌別ゲームのみということでオークションに出品されておりましたので、価格も手ごろだったので入札してみることに。
すると、あっさりと落札してしまったので、手に入ってしまいました。
人気なかったのかしら?

こちらが今日到着しました商品。
ゲームだけでしたが、気になっておりましたゲームなので手に入ってうれしいですね。
このゲームは、900日にもわたったという独ソ戦最中のレニングラードの包囲戦を、その時々の時期ごとに切り取った形でプレイするゲームのようです。
そのため、900日の包囲戦を最初から最後まで連続でプレイするというものではないんですね。
ユニットもその時々のシナリオによって同じユニットが違う師団をあらわしたりするため、師団名などは入っていないみたいです。
歴史的興味からはある意味残念ですが、ゲーム的な割り切った処理といえるかも。
ルールを一読してちょっと気になるところがあったので、コマンドマガジン編集部に質問を送ってみたりも。
一度はプレイしたいですね。
通信対戦用のモジュール、どなたか作ってくださらないかなー。(他力本願)
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/11(土) 20:55:38|
- ウォーゲーム
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今日、NHKの来年の大河ドラマ「真田丸」の出演者が発表されましたねー。
「真田丸」は、来年「大坂の陣」から401年目という節目(?)を記念して作られるそうで、真田信繁(幸村)が主人公とのこと。
真田幸村は堺雅人さんが演じられるそうで、その兄真田信之をなんと大泉洋さんが、そして二人の父真田昌幸を草刈正雄さんが演じるんだとか。
草刈さんはかつて同じNHKで放送した時代劇「真田太平記」で、真田幸村を演じられましたので、今回はたぶんそのオマージュなんじゃないでしょうかね。
徳川方では家康を内野聖陽さんが、本多忠勝を藤岡弘、さんが演じるそう。
「真田太平記」でも、毛利勝永を宮内洋さんが演じていたので、こちらは仮面ライダー同士といったところでしょうか。
今年の「花燃ゆ」はどうも焦点がぼけてしまっているような感じですので、「真田丸」には期待したいところですね。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/10(金) 21:53:08|
- 映画&TVなど
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学研の「歴史群像」誌の新刊、8月号を手に入れました。

表紙はこちら。
今号の特集は「戦争の潮目はこのとき変わった」だそうで、終戦70年記念として太平洋戦争の潮目が変わったと思われる時点を挙げているようです。
ほかにはこの夏公開される映画「日本の一番長い日」でも舞台のひとつとなる宮城内の天皇陛下用の防空壕がイラストで紹介されてます。
最終的には10トン爆弾の直撃にもまあ耐えられるという設計だったそうで、良くも悪くもいかに陛下を守ろうとしたのかがわかりますね。
またドイツ軍の戦闘親衛隊「武装SSエリート師団の実像」という記事も面白そう。
戦争後半はドイツ軍の中核とも言えた武装SSの記事は読むのが楽しみです。
「ソ連邦崩壊」という記事も気になりますね。
私が若いころはアメリカとソ連の二極構造という中で、いつかは第三次世界大戦が起こるのではという感覚に包まれていた時期でした。
それが"あっけなく”とも思えるソ連の崩壊に直面したわけですが、なぜ崩壊したのかはよくわかってないので、これも楽しみな記事です。
いろいろなうわさがありましたが、どうやら「歴史群像」誌は当面は続きそうでホッとしました。
今回も読むのが楽しみです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/09(木) 21:36:16|
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先日までハム様とVASSALを使用して、「Squad Leader」のメール対戦の二戦目を行っておりました。

シナリオはTTS-A「FORCED MARCH」です。
私が侵入-脱出側のソ連軍を、ハム様が阻止する側の独軍を担当しました。
このシナリオは盤の上側から侵入してくるソ連軍11個分隊のうち、盤の下側から5個分隊を盤外に脱出させればソ連軍の勝利というもので、ソ連軍としては早めに脱出グループに開豁地を渡らせてしまわねばなりません。

序盤、ソ連軍は独軍をけん制するけん制部隊と、脱出部隊に分けて侵入します。
しかし、独軍の遠距離射撃が炸裂し、早くも開豁地を渡った2個分隊が除去に。
けん制部隊はそれなりにけん制の役目を果たしてくれましたが、ソ連軍としては指揮官が少ないために一度裏返ってしまった分隊はほぼ回復不能なのが悩ましいところ。
独軍はソ連軍のけん制部隊の射撃に躊躇したのか、中盤にちょっと前進が鈍ります。
これがソ連軍には助かりました。
独軍は早めに射撃位置について、ソ連軍をとにかく撃つしかないので、射撃位置につくのが遅ければ遅いほどソ連軍は助かります。
とはいえ、独軍の9-2指揮官や8-1指揮官は有能で、ソ連軍は肝心なところで痛い目にあったり、かと思うと、射撃を受けてパニックになったのか、凶暴化して脱出そっちのけで独軍に向かっていってしまう分隊が出たりと、スムーズには行きません。
最後はかろうじて5個分隊の脱出に成功しましたが、どこかのダイス目が違っていただけで容易に結果は違っていたでしょう。
ぎりぎりの勝利でした。
ハム様、今回もありがとうございました。
また対戦よろしくお願いいたします。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/08(水) 21:28:13|
- ウォーゲーム
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「グランドパワー」誌の8月号を先日手に入れてきましたー。

こちらが表紙。
今月号の特集は「ドイツⅣ号戦車(2)」です。
先々月号でⅣ号戦車のA型からD型までを特集しましたが、今号では同じ短砲身型のE型とF型(昔はF1型と呼ばれていたもの)を特集です。
E型はD型の装甲強化型といってもいい感じで、外見上の差異はあんまりなく、私などは今までD型と思っていた中にE型があったのかもしれません。
F型は車体前面の操縦手席と機銃手席の間にあった段がなくなって一枚板になっており、砲塔側面の砲手および装填手用ハッチが片側開きの一枚から両開きの二枚になっており、このハッチはⅢ号戦車E型からの流用なんだそうです。
Ⅳ号戦車は独軍の軍馬といわれるだけに生産数も多く、型式も多いので細かい差異が多いですよね。
ほかには英軍の戦後の重戦車コンカラーの記事が後ろ三分の一ぐらい。
ソ連の重戦車JS-3に衝撃を受けた西側連合軍は、対抗できる重戦車の開発にまい進するわけですが、その英軍の回答がコンカラーだったんですね。
とはいえ、コンカラーは開発期間が長すぎて完成したときには次の新型戦車にめどが付いていたため、わずか150輌程度しか生産されなかったとのこと。
ある意味不運な重戦車だったのかもしれません。
次号はその昔タミヤの1/35プラモにもなった西ドイツの対空戦車ゲパルトの特集とのこと。
こちらも楽しみです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/07(火) 21:25:09|
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今日はワールドカップの女子サッカー決勝戦でした。
相手はアメリカ。
強豪です。
結果は残念ながら2-5で敗退。
なでしこジャパンは準優勝でした。
試合は序盤からアメリカが日本を圧倒。
あららっという間に4点もゴールを決められてしまいました。
この序盤の失点がとにかく大きかったと思います。
なでしこジャパンは相手のオウンゴールなどで2点を返すのが精一杯。
アメリカはさらに1点を加えて5得点。
ロイド選手がハットトリックを決めるなど日本に自分たちのサッカーをさせてくれませんでした。
いやぁ、残念でしたね。
とはいえ準優勝はすばらしい成績。
誇っていい結果です。
なでしこジャパン、準優勝おめでとうございました。
次回はまた頂点目指してがんばってください。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/06(月) 21:04:08|
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今日は阪神はDeNAとデーゲームでした。
この試合、先発した藤浪投手は、初回に今期投球回数100を達成し、入団以来3年連続で100投球回を達成したそうです。
これは阪神の高卒投手としては江夏氏以来ということで、またひとつ江夏氏に続く藤浪投手の記録が誕生です。
試合のほうも藤浪投手は自分で先制点をたたき出すと、DeNA打線に1点しか与えずに8回を投げ切ります。
三振も12個を奪い、これで今期の奪三振数は115と日本ハムの大谷投手を抜いて12球団トップになりました。
阪神はゴメス選手のホームランや上本選手の走者一掃ツーベースなどで8点を奪い、8-1で快勝。
昨日に続いて連勝となり、これでセ・リーグ唯一の貯金1として首位をキープ。
藤浪投手も7勝目を上げ、自身6連勝とこのところ負けなくなりました。
阪神ファンとしては藤浪投手がエースとなってくれることを望んでいるのですが、日に日にエースに近づいている気がします。
残り試合もあと半分ほど残ってますので、できれば15勝ぐらい行ってほしいですね。
がんばれ藤浪投手&タイガース。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/05(日) 21:29:31|
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今回でもう20回目にもなるTV東京の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」。
TV北海道では今日放送でした。
太川さん蛭子さんのコンビに今回のマドンナは森尾由美さんだそうで、毎回過酷な旅で楽しませてくれる番組ですが、この20回目は北海道が舞台。
洞爺湖をスタートして、地球岬、襟裳岬、納沙布岬を経由して知床の羅臼町までというルート。
正直道民としてはバスがつながらないのではと思いながら見てました。
序盤は意外と順調に襟裳岬まで到達し、さらには広尾町まで行けたんですが、そこから釧路まで行くバスがない。
やはり道東方面は路線バスのつながりは悪いだろうなぁと思っておりましたが、一度北見まで行かないとならないと知って驚き。
帯広からならあるだろうと思っていたんですけどねー。
広尾から北見、そして釧路根室納沙布岬とつながり、最後は根室から中標津、そして羅臼へと到着。
つながらずに断念とばかり思っていたので、無事に到着したのはホッとしました。
北海道は一本一本の距離が長く、乗ってしまえばかなりの距離を移動できるのが良かったのかもしれませんね。
毎回楽しみに見ているこの番組。
次回はどこからどこまででしょうね。
楽しみです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/04(土) 21:18:54|
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今日は月に一度の通院日でした。
ほんのすこーし数値が改善しているようですが、良くもなく悪くもなくってところでしょうか。
薬をもらってまた来月って、診察もなしで2分で終了。
(その前に検査やってますけどね)
やれやれです。
薬飲まずにすむようになるんですかねー。
そういえば、今日はわが阪神がプロ野球史上初の1万試合を達成だそうですね。
てっきり巨人のほうが試合数が多いのかと思っておりましたが、阪神のほうが多いんだとか。
そんな記念の試合なのにーーー!
はあ・・・サヨナラ負けですか・・・
何やっているんだか・・・
セ・リーグ全チームが借金って何の冗談ですか。(笑)
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/03(金) 21:46:28|
- スポーツ
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サッカー女子ワールドカップの真っ最中ですが、今日は日本とイングランドの試合がありましたねー。
最後は劇的な幕切れでした。
先制点を取ったのは日本でしたが、わずか五分後には同点のPKを決められ、1-1のまま試合は後半へ。
後半も双方得点はならず、アデショナルタイムに入ってしまいますが、日本が攻めあがったところでイングランドDFがクリアしようとしたボールをまさかのオウンゴール。
結局この1点が決勝点となってしまい、日本はイングランドを破って決勝進出です。
日本が勝ったのはうれしいですが、決勝点がオウンゴールとはイングランドが少々気の毒な気もします。
これも日本の攻めがプレッシャーを与え続けた結果かもしれませんね。
決勝はアメリカが相手ですが、ここまできたら優勝してほしいところ。
がんばれなでしこジャパン。
また今日はプロ野球オールスター出場全選手が決まりました。
阪神からはファン投票の鳥谷選手のほか、藤浪投手と呉投手が、日本ハムからはファン投票の大谷投手、中田選手のほか、宮西投手、吉川投手、中島選手が監督推薦で出場です。
中島選手が選ばれたというのはうれしいですねぇ。
みんながんばってオールスターを楽しんでほしいものです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2015/07/02(木) 21:17:54|
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DL販売が安くなっておりましたので、ZENピクチャーズ様のアダルトビデオ「女戦闘員バンドブレ3 地獄の女教師!!」を手に入れてみました。

早速拝見いたしましたが、一言で言って、非常に残念でならない作品だと思いました。
感想は折りたたみます。
[非常に残念・・・]の続きを読む
- 2015/07/01(水) 21:14:49|
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