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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

双発だしホーネットだけど英国製

第二次世界大戦も半ばとなった1943年。
欧州では対ドイツの反攻戦が始まり、太平洋でも日本に対する反攻が始まろうとしておりました。

しかし、このとき英国軍は一つの悩みがありました。
それは、制空権を確保するべき主力の戦闘機「スピットファイア」の航続距離の短さでした。
もともと欧州戦線向けの「スピットファイア」は、欧州ですら航続距離が短いという弱点をもっておりましたが、洋上を飛ぶことが多くなる太平洋戦域ではまさに致命的ともいえる弱点であり、英軍としては航続距離の長い戦闘機を早期に装備したいと考えたのです。

この航続距離の長さが求められた結果、英軍はデ・ハビランド社の提案を採用することにしました。
この提案は、もともとデ・ハビランド社が独自に開発しようとしていた双発戦闘爆撃機「モスキート」をベースにした双発戦闘機が元になっており、そこに英軍の求める長距離航続距離を当てはめたものでした。

英空軍の正式な発注仕様書を受け取ったデ・ハビランド社では、すでに自主開発が進められていたこともあり、1944年7月には試作機が初飛行を行ないます。
この試作機は最高速度時速776キロを記録するなど「モスキート」譲りの高速性を発揮。
しかも「モスキート」より一回り小さく作られていることから小型軽量であり、戦闘機としての運動性も上々のものでした。

英軍はこの機体を採用することに決め、「ホーネット」の名称が付けられます。
「ホーネット」は直ちに量産が開始され、対日戦に参加させるように指示が出されました。

「モスキート」から発展した「ホーネット」は、「モスキート」同様に一部が木製で作られ、胴体部分に関しては完全に木製でした。
当然のごとく「モスキート」で問題になった部分はクリアにされており、まさにプロペラで飛ぶレシプロ双発戦闘機としては最高の能力を持つといっても過言ではありませんでした。
ホーネット

しかし、「ホーネット」はついに間に合いませんでした。
生産機の引渡しは1945年4月から始まりましたが、部隊配備完了は終戦後の1946年にまでずれ込んでしまったのです。
「ホーネット」が日本軍の航空機と戦う機会はついに訪れませんでした。

「ホーネット」の能力はとても高いものだったので、おそらく終戦間際の日本軍機にとっては相当な脅威だったことでしょう。
しかし、「ホーネット」は戦後のゲリラ討伐等ぐらいしか出番はありませんでした。
そしてジェット機の時代が訪れたことで、ほとんど活躍することなく退役するしかありませんでした。

結局「ホーネット」は海軍型の「シー・ホーネット」と合わせて400機ほどが作られたのみでした。
どんなに優秀な戦闘機も戦争が終わってしまってはその実力を発揮することはかないませんでした。
名機と言うものは、単にその航空機の能力だけではなく、タイミングもまた重要なんだと思わせられますね。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2014/08/29(金) 20:50:42|
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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