もう数日前になりますが、昔アバロンヒル社が出していたシミュレーションウォーゲーム「帆船の戦い」を引っ張り出しましたので、タクテクス誌4号に載っていた海賊シナリオをちょこっとソロプレイいたしました。

このシナリオは、キャプテン・キッド率いる海賊船「アドヴェンチャー・ガレー」号が、英国商船「クウェダー・マーチャント」号を捕獲しようというシナリオで、登場するのはこの二隻の帆船のみ。
しかも海賊船と商船という非常に商船に分が悪いシナリオですが、商船側は盤左上から脱出すれば勝利というものなので、何とか逃げおおせるようにしたいものです。

(二隻の初期配置)
ボードはいくつかの色に色分けされておりますが、シナリオによってはそこが陸地だったり浅瀬だったりするもので、このシナリオには関係ありません。
「俺の名はキッド。海賊だ。食い詰めた連中を集めて海賊家業に精を出している。今日もどうやら獲物が視界に入ってきたようだ。どうやら相手は英国商船らしい。俺は英国とは敵対しているわけじゃないが、見逃してやるほどお人よしでもない。早速狩りを始めさせてもらおうか」

ということで獲物とみなされたのが英国商船「クウェダー・マーチャント」号。
商船なので通常帆走速力は2しかなく、鈍足です。
武装も少々ありますが、海賊船と戦えるほどではありません。

一方こちらは獲物に向かう海賊船「アドヴェンチャー・ガレー」号。
ブリッグタイプに分類される小型の武装船ですが、脚が早く小回りも効くので商船にとっては脅威です。

通常帆走でも速力4がでる海賊船「アドヴェンチャー・ガレー」ですが、距離を縮めるために満帆帆走を行ないます。
帆をいっぱいに張った「アドヴェンチャー・ガレー」は速力7もあり、「クウェダー・マーチャント」との距離を急速に縮めました。
しかし、「クウェダー・マーチャント」は後方から急速に接近してくる船が危険だとは感じてません。
「アドヴェンチャー・ガレー」は英国海軍の旗でも掲げていたのでしょうか?
(シナリオ特別ルール「擬装」によって、海賊船から15ヘクス以内の商船は満帆帆走が禁じられているのです)

ついに追いついてきた「アドヴェンチャー・ガレー」号。
ことここに至って「クウェダー・マーチャント」も何が起こっているかを把握する。
だが、その瞬間、「アドヴェンチャー・ガレー」のマストにドクロのマークの海賊旗が上がり、舷側砲門が開いて砲撃が開始される。
「クウェダー・マーチャント」の船体に砲弾が命中し、木の破片が飛び散って乗組員を死傷させた。

もはや逃れるすべのない「クウェダー・マーチャント」号。
「アドヴェンチャー・ガレー」は一撃を食らわせたのち、鍵掛けを行なって船体をからめ、切り込み部隊を送って白兵戦を挑んでくる。
白兵戦用に多くの乗組員を抱えている海賊船に対し、商船側にはそれほど多くの船員はいない。
しばらくのち、「クウェダー・マーチャント」号は制圧され、海賊キッドの支配下に納まってしまった。
やはり海賊船と商船では勝負にならない感じですね。
とはいえ、シナリオによっては東インド会社の軍艦並みの武装を持つ武装商戦が相手だったり、正規の英国軍艦二隻を相手にしたりというシナリオもあるので、海賊の方が逆に追い立てられてしまうようなこともありそうです。
この「帆船の戦い」は好きなゲームなんですが、あまり対人戦は行う機会がありませんでした。
VASSALにはモジュールもありますので、機会があれば対人戦を行いたいと思います。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2014/06/24(火) 20:51:33|
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