原作者栗本薫氏の死去により、ついにご本人の手では完結を迎えることができなかった未完の大河小説「グイン・サーガ」
実は私舞方も序盤は友人に勧められて読んでいたものでした。
その「グイン・サーガ」の世界をシミュレーションゲームにしたものがツクダホビーからその昔出ておりまして、私も友人から譲っていただく形で手に入れておりました。

こちらがそのゲーム。
初期に原作小説の表紙を描かれておられました加藤直之氏のボックスアートですね。
で、手に入れたはいいのですが、そのままずっとプレイすることなく死蔵したままになっておりましたので、今回ちょこっとソロプレイをやってみることに。
この「グイン・サーガ」ゲームには二種類のゲームが入った2イン1ゲームとなっており、原作1巻から5巻までのパロの双子リンダとレムスがグインと出会ってノスフェラスをさまようシーンをゲーム化した「ノスフェラス」と、原作6巻からのアルド・ナリスが中心となってモンゴールからパロを取り戻そうとする戦いを表した「パロ」という二つのゲームが入っています。
このうち「ノスフェラス」はボード一枚のミニゲームとなっており、今回はそちらをソロプレイしてみることにしました。

こちらが初期配置。
小さいボードにわずかのユニットしかありません。

盤左下にはモンゴールの拠点となるスタフォロス城があり、モンゴール側は14ターンのうちにそこまでパロの双子リンダとレムスユニットを捕獲して連れてこなくてはなりません。
しかし、最初に使えるのはモンゴールの公女アムネリスと赤騎士アストリアスの二人のキャラユニットと、赤騎士団一ユニットのみ。
残りの騎士団は6ターンにならないと投入できません。
一方ややその右上にはパロの双子リンダとレムス、傭兵イシュトバーン、リンダの侍女となったセム族の少女スニ、そしてわれらがグイン御大のキャラユニットがスタックしております。
彼らは14ターンが終わるまで何とか逃げ延びなくてはなりません。
盤の中央付近にいるのはセム族のユニットで、彼らも6ターンに残りのユニットが登場します。

パロ側はゲーム中一度だけ強風によるグイン強制移動ルール、いわゆる「グイン吹っ飛びルール」を使うことができます。
それで今回私も使ってみることに。
このルールはグインユニットを盤上から持ち上げ、コイントスのようにユニットを弾いて落ちたところにグインが飛ばされるというもの。
その際裏返ってしまうとグインは死んでしまうので、わざわざ使う意味はないかと思いますが、ある理由で使いました。

幸い今回は裏返らずに落ち、グインは死なずにすみました。
しかも盤端近くの山脈にも近いという好位置。

左側のヘクスにより多くユニットがかかっているようだったので、グインの着地場所は左側の位置に。
態勢を立て直したグインは山脈を越えて盤外へ向かいます。
その間もリンダ、レムス、イシュトバーン、スニはモンゴール軍から離れようとノスフェラスを移動します。
一方彼らを追いかけるモンゴール側ですが、ノスフェラスという地に不慣れな彼らには移動に制限があり、一ヘクス移動するごとにサイコロを一個ふり、5以上が出てしまうとノスフェラスのさまざまな現象に士気が阻喪してしまって回復するまで移動できなくなってしまうのです。
アムネリスが叱咤して回復させるものの、なかなか移動できません。

その間に盤外に出たグインは再び盤内に。
しかもユニットが多くなっている!!

これこそ原作にもあったラゴンの参戦。
グインは盤外でラゴンたちと出会い、彼らを心服させて率いてきたのです。
というところでゲーム的にはこれからが佳境というところなのでしょうが、ここまででやめました。
理由としては、モンゴール側の移動制限が厳しすぎ、14ターン以内に双子を確保することがほぼ不可能になったからです。
このゲームは双子はただ逃げ回っていればよく、しかもグインが一緒にいればモンゴール軍のように移動制限は受けません。
であれば、奥地へ奥地へと移動すればよく、モンゴール軍とわざわざ戦おうとかしなければほぼ逃げ切れてしまうのではないでしょうか。
ちょっとゲームとしてのバランスが悪いんじゃないかなと感じました。
とはいえ、20数年前に読んだ小説のキャラたちに再び会えたのは楽しかったですね。
グインサーガ、現在は他の作家さんが続きを書いているとのことですが、完結するのはいつになるのでしょう。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2014/06/17(火) 21:36:48|
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