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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

三銃士では敵役?

第一次世界大戦後、世界は軍縮に進み海軍軍縮条約が締結されました。
この軍縮条約では、英米日の比率がよく話題になりますが、フランスもまた戦艦の保有量ではイタリア海軍と同率に抑えられてしまいます。

第一次世界大戦ではともに連合国として戦ったイタリアですが、戦後は地中海を「我らの海」と考えるイタリア海軍は、フランス海軍にとっては明白な仮想敵国でした。
となれば、イタリア海軍が戦力を拡充する場合、フランスはそれに対抗することを考える必要がありました。

フランスは1930年代前半に、新戦艦として「ダンケルク」級戦艦を起工し戦艦戦力の拡充を図りました。
当然、仮想敵国であるイタリア海軍は、この「ダンケルク」級戦艦への対抗として「ヴィットリオ・ヴェネト」級戦艦の建造を発表。
それに対してフランスが1935年に建造を開始したのが、現在のところフランス最後の戦艦となった「リシュリュー」級戦艦でした。

「リシュリュー」級は「ダンケルク」級戦艦の拡大改良型として設計され、主砲も一回り大きい38センチ砲を搭載することになりましたが、主砲の配置は「ダンケルク」級と同じく四門の主砲を一基の砲塔にまとめ、それを背負い式に前部甲板に搭載するという特異なスタイルを踏襲することにいたしました。

これは同じ主砲八門でも二門ずつ四砲塔にするより四門二砲塔の方がスペース的にも重量的にも少なくてすんだためでありますが、反面砲塔一基が損傷すると、砲力が一気に半減する危険性もありました。
(一応「リシュリュー」級では隔壁を砲塔内に設け、四門全部が一度に失われることの無いようにはしておりました)

また、前部甲板に主砲が集中したことで、全門での射撃がしやすくなるという利点もありました。

ネームシップの「リシュリュー」は、1935年に起工され、1939年の1月に進水しました。
しかし、船体の擬装の途中で1940年5月の独軍フランス侵攻が始まってしまい、「リシュリュー」はフランスから脱出を余儀なくされてしまいます。

「リシュリュー」はフランス植民地のアフリカのダカールに行きますが、ダカールでは「リシュリュー」をはじめとするフランス海軍艦隊がドイツ軍側に付くことを恐れた英国海軍によって攻撃され、「リシュリュー」は英軍の戦艦と撃ち合う羽目になってしまいます。

「リシュリュー」は英国戦艦「バーラム」を損傷させましたが、自らも損害を受け、さらにミスで二番砲塔の主砲二門が破損してしまいます。

その後、アフリカのフランス軍は連合軍として戦争に参加することが決まり、「リシュリュー」は戦闘で受けた損傷の修理や残りの擬装などを行うためにアメリカ本土へと向かいました。
「リシュリュー」はアメリカで修理等を受けましたが、その際造船所の作業というものは遅れるものと思っていたフランス人は、アメリカ人がきちんと期限どおりに修理を終えたことに驚いたといいます。
リシュリュー

修理を終えた「リシュリュー」は英国本国艦隊の一員として行動し、その後、英国東洋艦隊に派遣されて対日戦に参加しました。
そして日本軍の占領地などに対する砲撃などを行い、終戦後は東京湾で日本の降伏文書調印式にも参加しました。

戦後は一時期インドシナ戦争にも参加しましたが、その後はフランス本国に戻って大統領のアフリカ訪問に使われるなどしたのち予備役となりました。
そして1968年に解体されて、その生涯を終えました。

基準排水量は35000トン。
満載では47500トンにもなりましたが、最高速力は約30ノットとかなりの高速戦艦でした。
主砲は38センチ砲八門。
船体後部に副砲として15センチ三連装砲塔を三基搭載。
二基を並列に置き、その後ろ(船体的には前側)に三基目の砲塔が配置されておりました。
リシュリュー2

二番艦「ジャン・バール」もそうですが、建造途中で本国を脱出しなくてはならなくなったというのがある意味悲劇だったでしょうか。
ですが、アメリカという連合軍の兵器庫で完成させてもらい、その後は連合軍の一艦として活躍できたという意味では幸運だったといえるかもしれませんね。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2013/06/10(月) 21:28:49|
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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