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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ずんぐりで頑丈

第二次世界大戦が始まる前の1936年、アメリカ海軍は航空母艦で使用する新型艦上戦闘機の開発を数社に命じました。

このとき命じられた数社の中には、艦載機の名門と呼ばれているグラマン社も入っておりました。
事実、当時の空母上に展開する複葉艦載機はグラマン製一色であり、「艦載機のグラマン」と確固たる地位を築いていたのです。

しかし、この新型艦上戦闘機の競争試作には敗れました。
このとき選ばれたのは、単葉機のブリュースターF2バッファローであり、グラマン社の提示した試作機(XF4F)は優秀でしたが複葉機だったのです。

グラマン社はXF4Fを改設計して単葉機XF4F-2として提示しましたが、結局採用はされずじまいでした。
ですが、米海軍はXF4F-2に興味を惹かれ、グラマン社にそのまま開発を続行するように命じます。

グラマン社はXF4F-2のエンジンをより馬力のあるP&Wエンジンに換装し、プロペラも二枚羽根から三枚羽根に変更します。
そしてXF4F-3として米海軍に提示。
米海軍は更なる改良点を改良することを条件に、1939年8月に艦上戦闘機F4F(-3型)として正式採用いたしました。

F4F-3型は1940年には部隊配備が行なわれ、そこで更なる不具合点の指摘と改良が行なわれます。
そして空母という狭い空間での搭載機数増加のために翼の折りたたみ機能などを加えたF4F-4型が順次配属されることになり、1942年6月のミッドウェー海戦のころまでにはほぼF4F-3型からF4F-4型への更新が終わりました。

F4F-4型は全長8.8メートル、最大幅11.6メートル、最高速度時速515キロと言う機体でした。
武装は12.7ミリ機銃を6門も搭載し、なかなかの重武装でした。
ただし、F4F-3型の機銃4門に慣れたパイロットからは射撃時の振動が大きくなったとして不評だったといいます。
F4F-4.jpg

F4F-3型とF4F-4型は太平洋戦争序盤から中盤にかけての日本軍の強力なころに零戦と対峙することになりました。
そのため戦記もの等ではいわゆるやられ役的な扱いとなり、零戦一機とF4F二機で同等などといわれたりもいたしました。
しかし、近年正確な両軍資料の比較等で零戦と互角の勝負をすることのできた機体として再評価がなされました。
また、当時の米軍自体が零戦に対する戦術を研究し零戦の弱点を突く戦闘を行なうこともできるようになっていきました。
何より「グラマン鉄工所製」とまで揶揄されるほどの機体の頑丈さは少々のダメージを受けても耐えられたため、零戦にとっては強力なライバルとして立ちはだかったようでした。

F4Fは、のちにグラマン社がF6Fなどの新型機に力を注ぐようになったことで、ゼネラルモータース社に生産が移行され、FM-1として生産が続けられました。
そしてF6FやF4Uなどの新型機が小型の護衛空母では運用しづらいということもあり、護衛空母用に軽量化したFM-2が作られ、米英の護衛空母の艦載機として終戦まで活躍いたしました。

F4Fは「ワイルドキャット」という愛称をつけられ、グラマン社製艦上戦闘機がF-14「トムキャット」にまで続く「猫一族」の初代となりました。
ずんぐりした胴体という猫らしくない姿ではありますが、どことなく愛嬌を感じるのもこれまた猫ゆえのことでしょうかね。

それではまた。
  1. 2012/12/18(火) 21:00:42|
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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