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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

久しぶりの621高地

今日は菊蔵様とVSQLでSquad Leaderの対戦を行うことができました。
菊蔵様との対戦は本当に久しぶりです。

シナリオはシナリオ5の「621高地」です。
このシナリオは独軍が守る621高地をソ連軍が奪取しようと言うもので、ソ連軍は丘の頂上7ヘクスのうち5ヘクスを占領すれば勝利です。
防御側の独軍を菊蔵様が、私が攻撃側のソ連軍を担当しました。

初期配置終了時に独軍はそれぞれのユニットが士気チェックをしなくてはならないのですが、独軍はさほどの失敗もなく切り抜けます。
それに対しソ連軍は盤全体に広がるようにして前進を開始。

2ターン目には独軍に四号戦車4ユニットが、ソ連軍にはT-34が6ユニット追加され戦車同士の撃ち合いが起こります。
射撃戦を制したのはソ連軍で、独軍の四号戦車を次々と破壊します。
2ターン目から3ターン目にかけては、ソ連軍にダイスの目がかなり偏った状況でした。
シナリオ5

独軍は兵力を次々と失ってしまい、丘を守る兵力も増援部隊のみという状況に。
しかし、この5ターン目は独軍にダイスの目が振れ、ソ連軍もT-34を独軍の増援の三号突撃砲やパンツァーファウストに撃破されます。

時間の関係で今日はこの5ターン終了時で終えましたが、ソ連軍がまだそこそこ有利かなと言う状況です。
しかし、Squad Leaderは何が起こるかわかりません。
まだまだ予断は許さないと言うところでしょうか。

午後四時間ほどの対戦でしたが、やはり疲れました。
でも楽しい時間を過ごせて心地よい疲れです。
菊蔵様、対戦ありがとうございました。
続きはまた今度よろしくお願いいたします。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2012/04/30(月) 21:10:10|
  2. ウォーゲーム
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ギャラクターのために!!

ライト・レイト・ポート・ピンク様の新作、「ブラックスワン-悪の刻印洗脳-」が手に入りましたー。

ブラックスワン表紙
こちらが表紙です。

昔懐かしいアニメ「ガッチャマン」がベースの悪堕ち作品ですね。
G3号白鳥のジュンが悪の組織ギャラクターの手に落ちて洗脳されてしまうわけですが、とてもいい感じに洗脳されギャラクターの一員になってしまいます。

堕ちるまでばかりではなく、堕ち後も結構描かれているので楽しめる作品になっております。
お勧めですよー。

今日は簡単ですがこれにて。
それではまた。
  1. 2012/04/29(日) 20:55:14|
  2. 同人系
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2000本

やりましたねー。
今日のデーゲーム、北海道日本ハム対東北楽天の試合で、稲葉選手が1回の表、2死12塁からライト前にタイムリーヒット。
これで通算2000本安打達成です。
おめでとうございます!!

稲葉選手はプロ野球で39人目の2000本安打達成だそうです。
今季中の達成は間違いないとは思われていたものの、こうもスムーズに達成できるとは思いませんでした。
きっと足踏みがあったりするのだろうと思っていたものですから。

試合のほうは残念ながら斎藤佑樹投手がミスもあるなどで3点を取られ、3-3での引き分けとなりましたが、負けなくてよかったです。

気がかりなのは中田選手の調子がいまだに上がってこないことですね。
栗山監督も我慢しているのでしょうが、開幕から一ヶ月がたちましたので、そろそろ動いてもいいのかもしれません。

また、日本ハムの今成選手と阪神の若竹選手のトレードが決まりましたね。
阪神の若竹投手はなかなか実力を発揮し切れなかったので、日本ハムでがんばってほしいです。
一方阪神は小宮山捕手ががんばっているとはいえ、捕手が少ない状況でしたので、今成選手が来てくれたのは心強いです。
小宮山選手、岡崎選手らとともに次代の阪神捕手を目指してほしいですね。

改めて稲葉選手、2000本安打おめでとうございます。

それではまた。
  1. 2012/04/28(土) 21:00:51|
  2. スポーツ
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こういうことはなぜか続く・・・

先月うちの炊飯器が天寿を全うされ、うんともすんとも言わなくなってしまったため、一人暮らしのときに使っていた小さな炊飯器でご飯炊いていたわけですが、今日家電量販店で安い新しい炊飯器を買ってきた舞方です。

これで一日二回炊くようなことしなくて済むぞ。(笑)

なんて思いながら帰宅したわけですが、またしても残念な事故が起こってしまったようです。

愛知と千葉で今朝相次いで通学途中の児童の列に車が突っ込んでしまいました。
そのうち千葉の事故では男の子お一人が亡くなられるという悲しいことになってしまいました。

先日京都亀岡で無免許運転の車が事故を起こしたばかりだと言うのに、なぜかこういう事故というのは連鎖的に起きてしまうような気がします。
航空機事故なんかもよく連鎖的に起きたりするような・・・

千葉の事故も愛知の事故も運転者が運転中に別のことを考えてぼうっとしていたといいます。
運転というものに慣れるとそういう瞬間が起こってしまうと言うのは、同じ車の運転をしている者として理解できます。
でも、ああいう事故があったばかりなのに、注意しなくちゃという気持ちにならなかったとしたら残念でなりません。

自分も決して常に注意を怠っていないとはいえませんので、車を運転するときにはよりいっそう気を引き締めていきたいと思います。
どうか運転者の皆様、私ともどもお互いにもう一度運転に対する心構えをいたしましょう。

今回の事故を含めまして、お怪我をなさった方の一日も早い回復と、不幸にしてお亡くなりになられてしまわれた方のご冥福をお祈りいたします。
  1. 2012/04/27(金) 20:59:40|
  2. ニュース
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象の装甲は硬かった

先週と昨晩とでセンパー様とVASSALで「東部戦線」(EP/CMJ)のシナリオ3の対戦を行いました。
b06.jpg

タイトル
このシナリオは盤上に砲撃陣地を多数用意するソ連軍に対し、独軍が装甲戦力を用いてそれを突破しようと言うもので、いわゆるクルスクの戦いの一場面を扱ったものです。
独軍には有名なティーガーやフェルディナント(エレファント)が登場し、ソ連軍の対戦車砲や榴弾砲陣地と対決するわけです。

陣営は私がソ連軍を、センパー様が独軍を担当いたしました。

勝利条件は双方得点を競うもので、独軍は盤外への突破と盤上の丘の占領が得点に、ソ連軍は撃破した独軍ユニットが点数になり、多く得点を挙げたほうが勝利となります。

初期配置
こちらがソ連軍の初期配置。
広く満遍なく守ろうとしてしまったために、薄い防御ラインとなってしまったかもしれません。

独軍は序盤で歩兵と四号戦車により第2盤上の丘を占領にやってきます。
ソ連軍はこちらには防御力の高い親衛狙撃兵中隊を配備しており、そう簡単に占領させるつもりはありません。
榴弾砲による砲撃も独軍にダメージを与え、さらに独軍が不用意に仕掛けてきた近接戦闘で双方が消耗していきます。
しかし、ソ連軍はユニットの損失は相手に得点を与えませんが、独軍は失ったユニットがそのままソ連軍の点数となります。
ここで失ったユニットの点数がのちのち独軍を苦しめました。

第2盤の丘を占領した独軍は、装甲の厚いティーガーやフェルディナント(エレファント)を前面に押し立ててソ連軍の砲兵陣地を攻撃します。
独軍自慢の象と虎
ソ連軍も対戦車砲で対抗しようとしますが、射線が通らなかったり装甲が厚くて弾かれたりと被害を与えることができません。

機動防御の要となるT-34やKV-1も増援でやってきますが、T-34はまったく歯が立たずに壊滅。
KVは虎や象を相手にするのをやめて四号戦車を撃破して点数稼ぎをするしかありません。

ソ連軍の前衛を突破したフェルディナント(エレファント)は悠々と盤外に突破。
ですが、ここで独軍は痛恨のミスを犯しました。
街に篭もっていたソ連軍親衛狙撃兵の足の届く範囲にティーガーを置いてしまったのです。
最後のソ連軍の移動で私はこのティーガー2個ユニットに親衛狙撃兵4個ユニットで近接戦闘を仕掛け、損害を出しつつもこのティーガー2ユニットを撃破。
これによってソ連軍の圧勝となりました。

独軍は序盤と最後の近接戦闘でユニットを失ったのが痛かったのではないでしょうか。
ソ連軍はユニットはある意味使い捨てでいいので、近接戦闘を仕掛けやすかったと言えるでしょう。

今回も楽しい時間でした。
「装甲擲弾兵」「東部戦線」はとても手軽に戦術級を楽しめるゲームだと思います。

それではまた。
  1. 2012/04/26(木) 21:00:54|
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また情勢がきな臭くなってきているようですが・・・

先日ウォーゲームの通信販売を行っていらっしゃいますクロノノーツ様のサイトで、中古商品の新入荷の案内がございましたが、その中に気になっていたものがありましたので思わずポチっとなと購入してしまったのがこちら。

kwcover300.jpg
かつてエポック社から発売され、サンセットゲームズから再販となりました「朝鮮戦争(The Korean War)」です。

エポック社から発売になったのはもう30年近くも前のことで、当時友人が購入したものの、私はまったく興味がありませんでした。
そのためプレイ自体も一度か二度しかなく、ほぼ未プレイと言っても過言ではありません。

ですが、歳を取りウォーゲームに対する思考も若干変わったのか作戦級ゲームに興味がでてきたことと、テーマとなった朝鮮戦争と言うものに多少の知識がついたことからか、サンセットゲームズで再販されたこのゲームが以前から気になるようになっていました。

でも手元不如意なことやほかに優先したいゲームがあったりしたことからなかなか購入には踏み切れずにおりましたところ、今回中古とはいえ程度の良いものが入ったと言うことでしたので購入に踏み切ったしだいです。

まだ中身を見てルールブックをぱらぱらと見た程度ですが、一度はプレイしてみたいですね。

先日も故金日成主席生誕100周年記念、今日も人民軍創建80周年と記念行事が続き、お隣韓国に対して「特別行動」を開始するとアピールをしている朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)ですが、どうか再び戦火が半島に起こることは避けてほしいと思います。
戦争はゲームの中だけで充分です。

それではまた。
  1. 2012/04/25(水) 21:05:30|
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宇宙の果てには何がある?

このところ再び宇宙モノTRPG「TRAVELLER(トラベラー)」に意識が向いている舞方です。
ですので、ついこういうニュースに目が向いてしまいました。

「最も遠い銀河団発見 127.2億光年のかなた」
国立天文台などのチームは、ハワイにあるすばる望遠鏡を使った観測により観測史上最も遠い127.2億光年先に銀河が集まる銀河団を発見したと発表したとのことです。

127.2億光年先ってもうなんなんでしょうねって感じです。
その見えた光は127.2億年前のものですよ。
宇宙誕生から137億年らしいですから、まだ宇宙ができて10億年しか経ってないころの光ですよ。
まあ、10億年も経っているといえば経っているんですが、宇宙レベルでは誕生間近いころってことになるんだそうです。

もうね、億の単位ですからね。
お金だって億の単位なんてそうそう身近になるわけじゃないのに、年月の億単位って想像の範囲外ですよね。
人間は100年生きるのでさえ難しいのに。

でも、そんな127.2億光年も遠くの光が今になって地球に届いて、しかもそれを見ることができる。
そんな光だと認識できる生命体がいるってことが、すでにそれ自体でロマンですよね。
宇宙ってほんとにすごいなぁ。

考えてみれば、わずか100年前には地球の姿を写真で見るなんてことはできませんでした。
今では太陽系外縁から太陽を見た写真だって見ることができます。
木星や土星だって20世紀以前には考えられもしなかった近くから写真を撮ることができました。
科学の発展はすごいものです。

今では宇宙は当たり前のようにアニメ等では舞台になってます。
これから先の未来では、いつか宇宙が生活の場になるような時代が来るのかもしれませんね。

それではまた。
  1. 2012/04/24(火) 21:03:08|
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痛ましい事故が・・・

先日祇園で暴走車が次々と人をはねるという痛ましい事故が起こったばかりの京都で、今日また集団登校中の小学生の列に暴走車が飛び込むと言う事故が起こってしまいました。

京都府亀岡市で今朝発生した事故は、無免許で車を運転していた18歳の少年が起こしてしまったと言うことらしいですが、事故に巻き込まれてしまわれた妊婦の方と小学生の女児がお亡くなりになられてしまわれたと言います。

なんとも痛ましい事故でやりきれない思いでいっぱいです。
先日の祇園の事故とはまた違い、今回は無免許で車を運転していて事故を起こしてしまったという少年にはやはりどうしても怒りを感じてしまいます。

月曜日の朝、楽しく学校へ向かっていた子供たちが事故に巻き込まれてしまう。
本当に残念でなりません。

現場となった道路は朝は子供たちの通学にあわせて一方通行に規制されていたとのことですが、対面通行ではないからなのか、朝方は速度を出して走る車も多かったとのことで、ご近所の方もいつか事故が起きなければいいのだがと懸念されていたとのこと。
その懸念がこうして最悪の形で現れてしまう前に何とかならなかったのかと、どうしても考えてしまいます。

交通事故はいつ自分自身が加害者になっても被害者になってもおかしくないほど身近な災厄です。
私も改めて運転には充分注意していこうと思います。

今日はこれにて。
それではまた。
  1. 2012/04/23(月) 21:00:00|
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第2回STARMYの会に行ってきました

今日はSF・ファンタジーゲームの会合であります「第2回STARMYの会」に行ってまいりました。

午前中から会場はすごい熱気。
久しぶりのSTARMYの会に大いに期待が盛り上がります。

PIC_0315.jpg
こちらは懐かしいアバロンヒル版「タイタンの掟」
昔何度か対戦したのみですが、機会があればまたやりたいゲームです。
今日は残念ながらチラ見したのみ。

PIC_0317.jpg
こちらはファーストガンダムの世界「一年戦争」です。
テレビ版シナリオだったためにアムロが結構活躍していたようでした。

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こちらは宇宙開発ゲーム「High Frontier」
せっかく地球に戻ってきたのに、大気圏で燃え尽きてしまったロケットもあったとか・・・

私はサッポロ辺境伯様とアニメ「太陽の牙ダグラム」の世界をモチーフにした戦術級ゲーム「アイアンコンバット」をプレイしました。
PIC_0325.jpg
都合三シナリオを対戦しましたが、いずれも白熱した対戦でした。

最初のシナリオはアニメ第一話をモチーフにした戦いで、ダグラム一機に対してソルティック三機が立ち向かいます。
しかし、やはりダグラムは強力でソルティック三機が撃破されてダグラムの勝ち。

二番目はダグラム登場前の戦いで、クリン君がまだ連邦軍側。
ドナン救出のためにソルティック三機+クリンのソルティック一機が解放軍のクラブガンナー四機と対決します。
こちらはクラブガンナー四機が壊滅して連邦軍の勝利でした。

三戦目はとても劇的でした。
砂漠で足を取られるダグラムに対し、ガルシア隊がデザートガンナー二機とテキーラガンナー二機を擁して対決。
序盤にデザートガンナー一機を撃破したものの、ガルシア隊の攻撃にダグラムも損傷。
あと一撃を食らうとダグラムと言えども撃破されてしまうと言う状況になりましたが、ガルシア隊の攻撃が二回続けて命中後に無効となるチットを引いてしまうと言うとんでもない状況にサッポロ辺境伯様は頭を抱えてしまいます。
一方ダグラムは通常二撃与えないと破壊できないコンバットアーマーに対して、一撃撃破チットを引くと言う幸運で勝利をつかみました。

もう最後のシナリオは本当にアニメそのものを見ているような状況でした。
サッポロ辺境伯様と二人で大いに笑ってしまいました。

今日もとても楽しい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。

それではまた。
  1. 2012/04/22(日) 20:59:19|
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戦闘員妻

昨晩で当ブログは310万ヒットを達成いたしました。

これも当ブログにお越しくださいます皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。

このところ290万ヒットも300万ヒットも記念作らしい作品をお届けしていなかったので、記念作と言うにはおこがましい短編を一本投下いたします。
本当はずっと前に途中まで書いて放置していた奴を書き終えたまでなんですけどね。(^_^;)

タイトルは「戦闘員妻」です。
なんだか個人的な思いをSSにしたらこうなりましたって感じの変な短編SSですのでお目汚しとは思いますが、よろしかったらお目を通していただければと思います。

それではどうぞ。


「戦闘員妻」

妻の志穂(しほ)が帰ってこなかった。

仕事から帰ると志穂がいなかった。
志穂は専業主婦なので、普段は家にいるのでどこに行ったのかさっぱりわからなかった。
俺が帰ってきたのが夜九時過ぎ。
家の中は真っ暗でしんと静まり返っていた。

書置きも何もなく、夕食の準備も何もされてない。
家の中が荒らされたとかもなく、ただ志穂だけがいなくなっている。
貴重品が持ち出された様子も外泊の準備をしていった様子もない。
いったい何があったのだ?

志穂の実家に電話をかけてみた。
志穂が帰っている様子はない。
俺は当たり障りのない話をして、志穂は風呂に入っているから電話に出れないとごまかした。

俺と志穂共通の友人にも当たってみたが無駄だった。
どこにも志穂は顔を出してない。
いったい志穂はどこに行ったのだろう。
まさか浮気だろうか・・・
男の元へ行ってしまったのだろうか?

いてもたってもいられずに隣近所に訊いてみた。
するといつものように買い物に出かけたようだったというのはわかった。
だが、それからはわからない。
志穂の携帯は家の中に置かれていた。
悪いと思いながらも覗いたが、ロックも何もされておらず、俺とのメールが残っているだけ。
友人の電話番号も俺の知っている人たちだけだ。
男の様子はない・・・のか?
それとも携帯がここに残っているということは、男とは別の携帯でやり取りしてた?
わからない。
ただ焦燥だけがつのっていく。

結局夜中が過ぎても志穂は帰らなかった。
俺は不安と寂しさに苛まれながら、酒で紛らわせるしかできなかった。

                   ******

翌日、不安で仕事にならなかった俺は早々に家に帰った。
心の中で今日は帰ればきっと家に明かりが点いていると希望を持ちながら帰ったが、家に明かりは点いてなかった。
俺は捜索願を警察に出すことを考えたが、とにかくもう二三日帰るのを待とうと思い警察に電話するのはやめにした。
食事が喉を通らない。
志穂はどこへ行ってしまったのだろう・・・
こうしてみると、まるでぽっかり胸に穴が開いたようだ。
志穂に会いたい。
愛している。

次の日は仕事を休んだ。
どうせ仕事になどなりはしない。
志穂は帰ってこない。
気が狂いそうだ。
帰ってきてくれぇ・・・

その次の日も志穂は帰ってこない。
もうどうにでもなれだ。
今日も仕事は休んだ。

                   ******

夜、酒を飲んでうつらうつらしていると、玄関のチャイムが鳴った。
俺は急いでドアをあける。
そこには白いフード付きコートを着た人が立っていた。

「あなた・・・ごめんなさい。今帰りました」
うつむいてそう言った声はまさしく志穂のものだった。
白いコートのフードが顔を隠しているが、志穂の声を間違えはしない。
「志穂・・・志穂なのか?」
「・・・はい」
白いフードがこくんとうなずいた。

俺は何も言えなくなった。
志穂が帰ってきたらなんて言おう。
心配させてと怒ってやろうか、それとも抱きしめてお帰りと言ってやろうか。
そんなことを考えていたはずなのに、ちっとも言葉が出てこない。
ただ涙だけがあふれてきた。
よかった・・・
帰ってきてくれて本当によかった・・・
それだけで言葉が出てこないのだ。

「お帰り。とにかく上がりなよ。お茶でも淹れよう」
俺は抱きしめたいのをこらえつつ台所へ向かう。
こういうときは抱きしめたほうがよかったのだろうか・・・
だが、うつむいて顔を見せない志穂をいきなり抱きしめてもなんだか拒絶されそうな気もしたのだ。

コツコツと音がする。
俺は何の音だろうと思ったが、とりあえずお茶を淹れてリビングに持っていく。
するとリビングには白いフード付きコートをかぶったままの志穂が、うつむいたままソファに座っていた。
驚いたことに志穂は黒いブーツを履いたままソファに座っており、俺はお茶をテーブルに置いてこう言った。
「おいおい、いくらなんでも土足はないだろう? ブーツぐらい脱いだらどうだ? それにそのコートも脱げよ」
「えっ? ああ・・・そういえば私、ブーツを履いていたんだったわ。自分の脚と一体になっていたから気が付かなかった・・・」
志穂はうつむいたままそう言って、履いているブーツに手をやった。
「脱げるかしら・・・今まで脱いだことなかったから・・・」
脱いだことがない?
何だそれは?
俺は不思議に思ったが、志穂はそのままサイドジッパーを下ろしてブーツを脱ぐ。
黒いストッキングに包まれた脚が覗き、俺は少しドキッとした。
「脱げたわ・・・なんだか変な感じ。脚がスースーして頼りなく感じるわ」
「貸しなよ。玄関に置いてくるから」
俺が手を伸ばすと白いフードが首を振った。
「だめ、そばに置かせて。自分の一部だから離したくないわ」
「ブーツだぞ? 玄関に置いてくるだけだよ」
「ごめんなさい。お願いだからここに置かせて」
ブーツを手にして離しそうにない志穂に、俺は不思議に思いながらも仕方なく新聞紙を敷いてその上に置くように言った。

俺は志穂の向かいに座り、お茶を一口飲む。
いったい今まで何をしていたのか聞きたいが、焦って聞いても仕方がないという気もする。
とにかく志穂は帰ってきてくれた。
なんだかいつもの志穂と違う気もするが、この三日間で何かあったには違いない。
それよりも顔を見せてくれないのが気になる。
俺はティーカップをテーブルに置いて口を開いた。
「顔を見せてくれないか? 久しぶりに志穂の顔が見たいんだ」
「・・・ええ」
そう言ったまま固まってしまう志穂。
うつむいたままで俺のほうを見ようともしない。
「志穂・・・いったい今まで何があったんだ? どこに行っていたというんだ? 俺は心配で夜も寝られなかった。話したくないなら話せるようになるまで待つが、せめて顔ぐらいは見せてくれ」
「・・・ええ」
また黙ってしまう志穂。
どうしたものか・・・
やはり浮気をして男といっしょだったのだろうか・・・

「志穂・・・」
「ごめんなさい、あなた・・・」
俺はドキッとした。
まさか志穂は俺と離婚して男といっしょになりたいとでも?
「ごめんなさいあなた・・・心配かけてしまってごめんなさい」
「志穂・・・」
「私・・・改造されてしまったの・・・」
「は? 改造?」
俺は志穂の言葉にあっけに取られた。
なんなんだ、改造って?
いったい志穂は何を言い出したんだ?

「私・・・三日前に買い物に出たとき拉致されたの」
「拉致されたって?」
こくんとうなずく志穂。
どういうことなんだ?
「拉致された私は、地下にあるアジトに連れて行かれたわ。そしてそこで改造を受けたの」
「アジトとか改造とかって・・・わからんな、なんなんだいったい?」
「信じられないのも無理はないと思う。でも本当なの。私は組織によって改造されちゃったの」
そう言って志穂は立ち上がった。
そして白いフード付きのコートを脱ぐ。
その下から現れた姿に私は驚いた。

なんと、志穂はあの新体操の選手が着るような衣装を着ていたのだ。
確かレオタードとか言うんだっけ?
真っ黒の長袖のレオタードに黒い手袋を嵌め、黒いパンティストッキングを穿いて、腰にはどくろの模様の付いたバックルのあるベルトを嵌めている。
そして顔にも黒いアイシャドウをべったりと引き、黒い口紅を塗っていた。
「志穂・・・お前・・・」
俺はあまりのことに声が出ない。
「見て。これが今の私なの。私は組織によって改造されたのよ。今の私は組織の女戦闘員なの」
ちょっと顔を伏せるようにして俺に姿を見せつける。
「志穂・・・」
おれはなんて言っていいのかわからなかった。

「組織はときどき構成員を増やすために一般人を拉致しているの。私はたまたまそれに引っかかったというわけ。特に肉体が優れているとかは必要ないの。組織の主力である怪人様には及ばないけど、簡易改造とはいえ改造された私たちは普通の人間よりはるかに強くなるのだから・・・」
すっとソファに腰を降ろす志穂。
レオタード姿で躰のラインが露になって、なんだか目のやり場に困ってしまう。
アイシャドウと黒い口紅も、どちらかというと幼さがあった志穂の顔を引き締めて妖艶に見せていた。
俺はこんな状況なのに思わず股間がたぎってくるのを感じていた。

「拉致された私は必死に抵抗したけど、結局は改造されちゃったわ。そして組織に対する忠誠心と命令に従う喜びのようなものを植えつけられたの。今の私は組織の命令なら人殺しだって平気でできるわ」
志穂の口元に浮かんだ苦笑が俺の背筋を冷たくした。
たぎっていた股間も急速に萎えていく。
「志穂・・・」
「心配しないで。命令があればってことよ。命令無しに殺したりはしないわ」
俺はホッとしていいのか悪いのかわからなかった。

「改造が終わったときは爽快な気分だったわ。まさに生まれ変わったって言う気分だったの」
なんだかうっとりと思い出している志穂。
「首領様に対し組織員の敬礼をしたわ。自然にヒャイーッっていう声も出て、ああ、私は組織の一員なんだって実感したの。居場所ができたって言う感じかな」
「おいおい・・・」
「仕方ないでしょ。そう刷り込まれちゃったんだから。そりゃ今でもここは大事な場所よ。でもね、以前ほど大事じゃないって言うか・・・組織のアジトのほうが私にはふさわしいって言うか・・・」
「志穂・・・」
俺は気持ちが落ち込むのを止められなかった。
志穂はもう俺の妻ではなくなってしまったのか?

「そんな顔しないで。私は今でもあなたの妻よ。新しい職場も大事だって事なの」
黒く塗られた唇に笑みを浮かべる志穂。
本当にそうなのだろうか・・・
いずれ志穂は俺のもとを去っていくのではないのだろうか・・・

「敬礼した私に首領様はナンバーをくださったわ。女戦闘員82号。これが今の私の名前よ」
「女戦闘員82号?」
「ヒャイーッ! その通りよ」
いきなり右手を斜め上に上げ、奇声を発した志穂。
どうやらこれが組織の敬礼らしい。

「そして今日までは訓練を受けていたの。破壊工作や殺人の訓練ね。きびしかったけど、楽しかったわぁ」
「楽しかっただって?」
「ええそうよ。組織のために社会を破壊し邪魔者を殺害する。そのための訓練ですもの、楽しかったわ」
楽しそうな表情の志穂。
なんてことだろう・・・
虫も殺せなかったあの志穂が・・・
人を殺す訓練が楽しいだなんて・・・

「でも、その訓練の間中、あなたのことが気になったの。ちゃんと朝は起きただろうか・・・ちゃんとご飯は食べているだろうか・・・って」
「志穂・・・」
よかった。
やっぱりそんなところは以前の志穂と変わってない。
「私のほかにも主婦から改造を受けた女戦闘員もいたわ。でもね、その人たちに聞いても夫のことなんて気にならないって言うの。むしろ組織が命令してくれて夫を殺せたらいいなって感じなのよ。ひどいでしょ? 私には考えられないわ」
そんなことを言われても、俺はなんて言っていいのかわからない。
「それで私、首領様にお願いして家に帰してもらったの。あなたさえよければ任務のときはここから出かけるわ。そのほうがいいでしょ?」
何がいいというのだろう。
こんなふうに変わってしまった妻が家にいるということがか?
だが、俺の目の前にいるのはあの志穂だ。
奇妙な衣装を着てはいるが、間違いなく俺の妻なのだ。
「ああ、わかったよ」
俺はそういうしかなかった。

                     ******

「ヒャイーッ! かしこまりました。すぐにまいります」
志穂は右手を上げて敬礼をすると、電話の受話器を置く。
おっと、今は女戦闘員82号だったか・・・
「任務なのかい?」
「ええ、すぐに行かなくちゃならないの。あとのことはお願いね」
変装のためにタイトスカートのビジネススーツを着込む82号。
アイシャドウと口紅はごまかしづらいものの、こうしてスーツを着込めばその下にレオタードを着ているとはわかりづらいだろう。

「ああ・・・気をつけてな」
俺はそういって82号を送り出す。
なんだか変かもしれないが、これが我が家の日常になってしまたのだ。
外出のために変装する以外は普段はあの黒いレオタード姿で過ごしている82号。
家の中でもその格好に変わりはない。
ブーツだけは脱いでほしいとも思ったが、ブーツも彼女の躰の一部と言うことで押し切られてしまった。
今では寝るときにもブーツを履いたまま寝るし、そもそも眠り自体が少なくて済むらしいので彼女が布団に入ること自体めったにない。
気がつくとソファで眠るだけで済ませているのだ。

人間と言うのは不思議なもので、そんな生活にも俺はすっかり慣れてしまった。
仕事から帰ると黒いレオタード姿の82号が出迎えてくれ、美しいボディラインを惜しげもなく見せてくれる。
任務がないときはかいがいしく俺に尽くしてくれ、お風呂で背中を流してくれたりもする。
かと思うと、悪の組織の女戦闘員らしく冷たい表情で俺をなじり、俺のマゾ心を満たしてくれる。
正直改造される以前の志穂ではこんなことはしてくれなかっただろう。

「うふふふ・・・遅くなると思うから先に寝てていいわよ。でも、もし起きて待っていてくれたら、ブーツで踏んであげてもいいわ」
82号が出て行きしなにいたずらっぽく微笑む。
アイシャドウをした目元がとても妖艶だ。
そんなことを言われたら起きて待っているしかないじゃないか。
ああ・・・いつの間にこんなことになってしまったんだろう。
だが、俺はある意味で幸せを手に入れたんだと思うのだった。

END
  1. 2012/04/21(土) 21:05:00|
  2. 改造・機械化系SS
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これぞ螺旋人先生の世界!

前々から気になっていたというのに、近くの本屋とかで見かけなかったのでつい買いそびれていたマンガが手に入りました。

1106110417.jpg
速水螺旋人先生の「大砲とスタンプ」第一巻です。
こちらが表紙。

もうね、最初の話から読んでて顔がにやけまくりですわ。
主人公のマルチナちゃんは「大公国軍」の女性士官。
軍の中でも前線で戦うのではなく前線で必要とされる物資等の補給や経理を担当する「兵站」と呼ばれる業務に携わるめがねっ娘少尉さん。
実際に戦うのは陸海空軍でも弾や食料を用意する兵站がなければ戦えない。
「大公国軍」では、この兵站業務を三軍から独立させ、「兵站軍」として運用しているようだが、やはり前線で戦う部隊からの評判はよろしくない。
書類と格闘する彼女たちは「紙の兵隊」と言われあざけられていた。

弾や食料がなければ戦えないのにあまり重視されているように見えない「兵站」業務に携わる女性士官が主人公とはなんと地味なお話でしょう。
でも、このお話は地味どころか、とても楽しいお話になっています。
主人公のマルチナは、「大公国軍」が占領し現在は「大公国軍」の拠点となっている「アゲゾコ要塞」に赴任しますが、そこでは前線に付き物の物資の横流しやら占領地であるが故の抵抗組織やらの事件に巻き込まれます。
そのドタバタ劇がとても楽しい。
ミリタリーファンでなくてもきっと楽しめる作品ではないでしょうか。

そして螺旋人先生大好きなロシアンテイストがあちこちにあふれ、「大公国」はどう見てもロシアっぽい。
しかし、出てくる兵器類は丸っこくて宮崎駿先生ぽくもある。
そんな素敵な世界です。

個人的にはサブヒロイン的な扱いになるアーネチカ兵長がとてもかわいいです。
いろいろと過去があるのか結構過激なこともやりますし、暖かいベッドのために適当な男を捕まえるしたたかさも持っていて、すごく魅力的です。

ともあれ買ってよかったーーーな一品でした。
ミリタリーファンにもそうでない方にもお勧めですよ。

それではまた。
  1. 2012/04/20(金) 21:00:00|
  2. 本&マンガなど
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流されまくりもどうかなぁと・・・

久しぶりにPCのアダルトゲームをプレイいたしました。
なんかずいぶん久しぶりかも。

プレイしたのはこちら。
新妻女教師TOP
「新妻女教師」です。
ずっと以前に手には入れていたのですが、積みゲーになっていたのでプレイしてみました。

以下ネタバレ等もあるので折りたたみます。


[流されまくりもどうかなぁと・・・]の続きを読む
  1. 2012/04/19(木) 21:00:00|
  2. PCゲームその他
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ハードディスクが・・・(´;ω;`)ブワッ

5年ほど使用しておりました外付けHDDが読み込まなくなってしまいました。

昨年新PCに変更する前までは旧PCのHDD容量が少なかったこともあって常時使用していたんですが、新PCになってからは旧PC時代のデータ保管庫として時々接続して使用するだけのような状況だったのですけども、今回接続して電源を入れたところ、ずっとアクセスランプが付きっぱなしのままで「このフォルダは空です」と言う表示が。
(゚◇゚)ガーン

何度か差し込みなおしたり電源を入り切りしてみたのですが改善せず。
あきらめてフォーマットしようとしましたがそれもできません。
うーん・・・参ったものです。

とはいえ、基本的に重要なデータは新PC側に移行済みなので、顔色が真っ青になると言うほどではないのが幸いです。
SS等の自作品もVASSALのモジュールやASLのデータ等も移行済みで助かりました。

ただ、何本かのゲーム(エロゲー含むww)や同人作品等のデータがごっそりやられてしまいました。
気に入っていた作品やセーブデータ等も消えてしまったのが残念です。
でも、費用をかけてサルベージするまでもないという感じですしねぇ。
まあ、あきらめたほうがよさそうです。

これで新PC側のデータしか残ってない形になったので、急遽使っていなかったもう一つの外付けHDDにデータをコピー。
一応新PC内ともう一つの外付けHDDとのデータ二ヶ所体制を再構築。
一番いやなのが、自分の作品が消えてしまうことかなぁって思いますので、それだけは回避したいところです。

それにしても今はHDDの価格が高いですねぇ。
昨年のタイの洪水が影響しているんでしょうね。
皆様もHDDの突然死には充分ご注意くださいませ。

それではまた。
  1. 2012/04/18(水) 21:00:00|
  2. 日常
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戦後も作られた

第一次世界大戦で英国と並び戦車先進国となったフランスでしたが、第一次大戦後は装甲戦闘車両を歩兵科に属する歩兵支援用車両と、騎兵科に属する捜索・偵察用車両の二本立てで運用することが基本と考えられておりました。

1930年代に入り、フランス軍騎兵科では速度の速い捜索用の新型装輪装甲車を装備しようと言う計画が持ち上がります。
「捜索」とはどこにいるかわからない敵軍を捜し求めることであり、すでに居場所がわかっている敵軍の情況を探る「偵察」とは異なります。

この計画に対しパナール車が名乗りを上げ、軍の要求である装甲厚8ミリ程度で最高速度70キロ、武装に20ミリクラスの砲を装備した装甲車を作り上げました。
試作車は1933年の10月に完成し、翌1934年初旬に軍の試験を受けました。
その結果重量がやや過大である等の問題はあるものの、機動性は良好で内部空間が広いことが評価されました。
この装甲車はパナール社内で「P178」と言う番号が振られ、正式名称よりもこの名前の方が有名になってしまいますが、正式には「AMD35」という形式番号が与えられ、正式採用となりました。
AMDとはフランス語の「捜索用機関銃車両」の頭文字を取ったものです。

完成したAMD35は軍の要求よりも厚めの最大装甲厚20ミリの箱型の車体を持ち、四輪駆動で前後に運転席がある形でした。
これは敵を発見したらすぐに味方にそのことを知らせに戻らなくてはならず、Uターンをしなくても全速で後進できるようになっているためです。

また武装はフランス軍の車両としては珍しく、砲塔内に二人入れる大型の砲塔を搭載しておりました。
これはほかのフランス軍装甲戦闘車両がほぼ全部一人用の小型砲塔を搭載していることを考えますと、きわめて異例なことでした。
AMD35はこの二人用砲塔に25ミリ砲と7.5ミリ機銃を装備し、同格の装甲車同士の戦闘でも有利に戦えるように考えられておりました。
AMD35.jpg

AMD35は1937年に最初の部隊配備が始まりましたが、そこで判明した不具合を修正し、量産が行われました。
第二次世界大戦が始まった1939年時点では218両、ドイツ軍のフランス侵攻が始まった1940年5月までに500両ほどが生産されたAMD35は、フランスがドイツに占領されてしまったことで生産が止まってしまいます。

ですがAMD35は占領軍であるドイツ軍にとっても貴重な装甲車として認識され、ドイツ軍でも鹵獲使用が行われました。
中にははるばると東部戦線にまで持っていかれ使われたAMD35もあったのです。

1945年、ノルマンディー上陸以後の戦いでフランスが解放されると、フランス軍はこの優秀な装甲車をパナール社に再度生産するように命じました。
パナール社ではこれに応えて砲塔を新型にして47ミリ砲を搭載したB型の生産を開始。
こちらは400両以上が作られ、戦後もまだ保持していた各地の植民地での警備などに使用されました。

AMD35は第二次大戦が始まる前に作られた装甲車にもかかわらず、戦後再び生産が行われた珍しい装甲車でした。
それだけ使い勝手がよかったと言えるのかもしれません。
シリアに供与されたAMD35が退役したのは1964年だったと言いますので、30年にわたって使われた息の長い装甲車だったんですね。

それではまた。
  1. 2012/04/17(火) 21:00:00|
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516号来ましたよ

タミヤニュースの今月号が届きました。

tamiyanews516.jpg
こちらが表紙。
今月号は第二次大戦中のドイツ空軍の航空隊のマークだそうです。

連載中の「第二次大戦イタリア軍装備解説」はM.T.M型突撃ボートの後編。
第二次大戦で活躍をしたイタリア海軍の突撃艇はいわゆる体当たり攻撃を行うものですが、日本軍の特攻とは違い乗員は体当たり前に脱出することになっており、そのために救命いかだなどもきちんと装備しています。

面白いのは独ソ戦がはじまって黒海でのソ連海軍との戦いに駆り出された突撃ボートや水雷艇が、海上を行くのではなく陸路をトラックで運ばれたりしたそうで、陸上を移動する船と言う面白い光景だったでしょうね。

巻中の情景模型は1/48で作られたアルデンヌ戦の情景でした。
せっかく鹵獲して持ち帰ろうとしたものの動かなくなってしまったキングタイガーの周りに集まる米兵と、その脇を通り抜けていくジープとM8装甲車と言うものです。
1/35で作られたら結構なスペースをとりそうですが、1/48なのでそれほどでもないとのこと。
タミヤさんのHPで見ることができますのでぜひ。

今月号も楽しめました。
次号も楽しみです。

それではまた。
  1. 2012/04/16(月) 21:05:00|
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ストロンガーが・・・

今日またお一方、私に取りまして思い出深いお方が亡くなられてしまいました。

俳優の荒木しげる氏が肺炎でお亡くなりになられました。

荒木しげる氏は昭和仮面ライダーシリーズの一つである「仮面ライダーストロンガー」の主人公「城茂(じょう しげる)」を演じられ、電気を使う改造人間であるストロンガーの変身前の姿をかっこよく見せてくれました。

また、刑事ドラマ「特捜最前線」では津上刑事としてご活躍され、同じ特撮番組出身の誠直也氏や藤岡弘、氏と共演していたのは私にとっても楽しみの一つでした。

まだ63歳と言う若さでお亡くなりになられてしまわれたのは残念でなりません。
ご冥福をお祈りいたしたいと思います。

今日はこれにて。
それではまた。
  1. 2012/04/15(日) 21:00:00|
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100年ですか

100年前の今日、1912年4月14日午後11時40分ごろ、波一つない穏やかな大西洋上で一隻の豪華客船が氷山と衝突してしまいました。

豪華客船の名は「タイタニック」

今日は有名な「タイタニック」が氷山に衝突して沈没してしまった日です。
(正確には沈没は日付の変わった4月15日午前2時20分ごろ)
あの日からなんと一世紀という時間が流れたんですね。
沈み行くタイタニック

「タイタニック」の沈没は、多くの点で謎が残るとされてきました。
また、乗員乗客の半数が亡くなられたことによる悲劇性からも多くの書物に取り上げられ、映画等の映像化も何度となく行われました。
さらには沈んだ「タイタニック」を引き上げるという小説や映画まで作られました。

一番有名なのはレオナルド・ディカプリオ主演の映画でしょうか。
空前の大ヒットとなりました。

4月という時期ですが、北海道のオホーツク海にまだまだ流氷がありますように、大西洋北部の航路に氷山が流れ込んでくるのはそう珍しいことではなかったそうです。
ですが、つい先ごろの発表では、この1912年という年は地球と月、そして太陽の並びによって地球の潮汐力が最大だった年に当たるそうで、例年より多数の氷山が航路上に流出し存在していた可能性が高いという話でした。
これはベテランであったスミス船長にとっても予想外のことであり、そのために氷山の危険性を例年通りに見積もってしまったことが衝突の原因の一つではないかということでした。

「タイタニック」の悲劇以後、船舶の安全性は見直され、乗員乗客全員が乗れるだけの救命ボートの数を備えるようになりました。
また、船舶に対する無線機の設置も大きく普及したといいます。
痛ましい事故ではありましたが、そのことを繰り返さないようにしようとする努力は行われたのです。

船舶の事故が完全になくなったわけではありません。
最近も豪華客船が座礁して30人の方が亡くなるという事故が起きました。
事故を完全に防ぐということはできないかもしれません。
それでも、事故を減らす努力を怠ってはならないでしょう。

100年前の今日の夜、冷たい北大西洋に放り出され命を失った「タイタニック」の犠牲者の方々に改めて哀悼の意を表したいと思います。

今日はこれにて。
それではまた。
  1. 2012/04/14(土) 21:05:00|
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失敗だったとのことですが・・・

今日朝7時39分ごろ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から、人工衛星を載せたロケットといわれる飛翔体が打ち上げられたそうです。

その後の情報では、飛翔体は1分ちょっと飛翔したのちに10個ほどの物体に分解して海上に落下したとのことで、北朝鮮自体も打ち上げは失敗だったと認めたといいます。
過去の打ち上げでは失敗とは認めてこなかった北朝鮮ですので、今回の打ち上げを失敗と認めたことは体制が変わったことに起因しているのかもしれません。

一方日本の対応は決して褒められたものではなかったようです。
飛翔体の打ち上げから最初の発表まで約40分かかっており、官房長官の記者会見までには約一時間かかりました。
その間米国からの情報は来ていたようですが、確認できないとのことで後手に回ってしまったようです。

もちろん今後情報が開示されれば、より詳しい対応の状況がわかってくることでしょう。
とはいえ、いままでの話では政府の対応がどうもうまく行かなかったように見えますね。

ともあれ、今後も北朝鮮の動向からは目が離せない日々が続いていきそうですね。

今日はこれにて。
それではまた。
  1. 2012/04/13(金) 21:00:00|
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再会

先日、いつもお世話になっておりますg-than様のサイト「Kiss in the dark」が300万ヒットを達成いたしました。
おめでとうございます。

それに伴いまして、昨晩「Kiss in the dark」で、以前私がg-than様に送りましたSSに基づくカマキリ女のイラストが公開されました。

SS自体は実はもう7年ほど前に書いたものになりますが、このたびg-than様より当ブログでの公開を打診していただきましたので、お言葉に甘えましてうちのブログで公開させていただきます。

タイトルは「再会」です。
g-than様より挿絵イラストもいただきました。
お楽しみいただけましたら幸いです。


「再会」

「えっ? 柊(ひいらぎ)先輩を見かけたって?」
思わず発した私の大声にみんなの視線が集中する。
「あ・・・ご、ごめん」
私は両手を振ってみんなからの視線をそらした。
「で、それホント?」
「うん、クリスマスイブだったと思うけど街中歩いていたらさ、見かけたのよ」
ビールのグラスを持ちながら亜希子(あきこ)ちゃんはそう言った。
「それでそれで?」
「うん。声掛けようって思ったんだけどね、そのとき雄二(ゆうじ)と一緒だったしさ、それに柊先輩携帯片手に何か悩んでいるようだったから声掛けなかったのよ」
雄二というのは亜希子ちゃんの彼氏。付き合ってもう結構長いはず。

「そうなんだ・・・」
私はがっかりした。そのとき私がその場に居たら何が何でも声を掛けたのに・・・
柊先輩は私にとっては憧れの先輩。
大学に居た時から先輩は生物化学の分野では一目おかれていた。
頭が良くて美人の先輩はみんなの憧れの的だったっけ。

「柊先輩が行方不明だったなんて知らなかったしね」
そう、亜希子ちゃんは知らなかったのだ。
柊先輩が二年もの間行方知れずだったことに。
もっとも、私もそのことを知ったのはつい最近で、仕事が忙しいんだろうなとしか思っていなかった。
何度かメールや手紙を出したけど返事はもらえなかったし、何かとても重要な仕事に就くからしばらく連絡が取れなくなるって言っていたから。
でも、そうじゃなかった。
柊先輩はどこかへ姿を消してしまっていたのだ。
たまたま柊先輩のことを知っている人から連絡が取れなくなっていると聞いたので、この新年会でみんなに尋ねてみようと思ったのだ。

「お、なんだなんだ、しけたつらしているな、茅島(かやしま)」
「あ、堂崎(どうさき)君。柊先輩知っているよね?」
「あ? 柊先輩? もちろん知っているよ。メガネ美人だったよな」
そう、先輩はメガネが良く似合っていた。
「最近見かけなかった?」
「いや、最近は見ていねーな。卒業してからどこ就職したんだっけ?」
「えーと・・・確か東都生化学研究所だったはずなんだけど・・・」
そう・・・そのはずだったのよ。
「そうかぁ。やっぱすごいよな。きっといっぱい給料もらってんじゃないか?」
「それが・・・その研究所ってどこにあるの?」
「へ? 知らねえよ、俺は」
「ネットで調べてみれば?」
亜希子ちゃんの言うとおり私もネットで調べたけれど、それらしいのはあるんだけどはっきりしないのよ。
「うん、調べたけど良くわからない」
「ふうん、でも元気そうだったわよ。心配すること無いんじゃない」
「だといいんだけど・・・」
「それよりもさ、聞いて聞いて、その日雄二ったらさ・・・」
亜希子ちゃんが話題を切り替える。
私はグラスのビールを口に運んだ。

                    ******

「ちょっとすみません、この人を見かけませんでしたか?」
私は道行く人を呼び止めて柊先輩の写真を見せる。
肩まである髪が美しく、メガネが印象的な柊先輩。
きっと見ていたら記憶に残っているかもしれない。
「どうですか? 見ていませんか?」
「さあ、見ていないわね」
「そうですか・・・すみませんでした」
また空振り・・・
これでもう何人に声を掛けただろう。
柊先輩に会いたい・・・
この思いが日増しにつのる。
連絡を取りさえすれば会える。
こう思っていた人が会えないとわかるとこんなにも焦るものなのか。
「すみません、この人を・・・」
「すみません・・・」
私はむなしい作業を続けていた。

「ちょっとすみません。この人を見かけませんでしたか?」
今日も私は道行く人を呼び止める。
あれからもう五日。
昼休みと退社後に私はこうして柊先輩を探している。
柊先輩を見かけた人は誰も居ない。
クリスマスの人通りにまぎれていた一人の人を探すなんて無茶もいいところ。
でも探したい。
先輩に会いたいのよ。
「ごめんなさい・・・見て無いわね」
「いや・・・見たこと無いなぁ」
今日もまた空振りが続く・・・
いったいいつまで私はこれを・・・

「今晩は。初めまして」
退社後に町をうろついていた私の前に現れたのは小柄な女性。
チャイナドレスにコートを羽織った姿は美人というよりも可愛い感じ。
「え? あなたは?」
「私はクイ・・・いえ、副官子(ふく かんこ)と申します」
小柄な彼女が笑みを浮かべる。
「副さん? 私に何か?」
「あなた柊由美子(ひいらぎ ゆみこ)さんを探していらっしゃるのでしょ?」
「え、ええ・・・」
この人、先輩を知っているの?
「一緒に来るなら会わせてあげるわ。どうする?」
「え? 柊先輩に会えるの? い、行きます」
私はその怪しげな申し出にうなずいていた。
「そう。じゃちょっと我慢してね」
彼女はバッグの中から何かを取り出すと私に向かって? え?
あ・・・
う・・・そ・・・

                    ******

あ・・・れ・・・
こ・・・ここは・・・どこ?
私は目を覚ました。
冷たい殺風景な部屋。
ベッドと椅子ぐらいしかない。
まるで牢獄のような部屋だわ。
私はゆっくりと上半身を起こし、ベッドから降り立った。

『目が覚めたようね』
私は驚いた。
どこからか監視されているらしい。
「わ、私をどうするつもり?」
『どうもしませんよ。あなたが会いたがっていた柊先輩に会わせてあげるだけ。うふふ・・・』
この声はあの副官子って人だわ。
いったい何者なの?
「柊先輩はどこ? それにここはどこなの?」
『今あわせてあげるわ。待ちなさい』
スピーカーからの声が終わるか終わらないうちにドアが開いて奇妙な女性が入ってきた。
まだ若い女性。私と同じくらいかしら。
でも、その姿は全く違う。
全身が驚いたことに紫色の肌。
腰回りを覆うオレンジ色のパレオ。
胸と手足は黒革のコルセットとブーツにグローブ。
本当に人間なのかしら。
「いらっしゃい。エイミー様と官子様がお待ちかねよ」
「エイミー様と官子様?」
官子というのはあの人のことだと思うけど、エイミー様って?
「質問は不要よ」
私の疑問は一瞬で封じられてしまった。
「付いて来なさい」
紫色の彼女は私に背を向けるとドアの方へ向かう。
私が付いて行かないことなどありえないよう。
でも、付いて行くしかないのも事実だわ。
ここにいても何も始まらないし、柊先輩に会えればこの状況がどういうことなのかもわかるでしょう。
私はおとなしくこの奇妙な女性の後に従った。

薄暗い廊下を歩いていく。
似たような扉をいくつか過ぎているうちに場所の感覚を失う気がする。
「ねえ、ここはどこなの?」
無駄かもしれないと思いつつも私は紫の彼女に訊いてみる。
「黙っていろ」
振り返りもせずに彼女は答えた。
やっぱり教えてはくれなかったか。
私は口をつぐんで黙って歩く。
やがて紫の彼女は扉の一つに向かい、その脇にあるパネルを操作した。
扉が開き奥の部屋の明かりが漏れてくる。
中からは機械のうなる音や話し声などが聞こえてきた。

「さあ、入りなさい」
ドアの脇に立って顎で私を促す紫の彼女。
私は仕方なくその部屋へ入っていく。
そこには正面に大きなスクリーンがあり、そのスクリーンに向かって二人の人影が立っていた。
スクリーンには金髪をポニーテールにして顔の下半分をヴェールで覆った女性と、その後ろに顔の目の部分を黒革のマスクで覆った女性が立っているのが映っていた。
『あら・・・お客様みたいですわ、エイミーさん』
スクリーンの金髪の女性が手に持った扇で私の方を指し示した。
それと同時にスクリーンの前の二人がこちらを向く。
一人は小柄な女性で、青い髪に紫がかったコルセット。
胸のところは強調するかのように黄色があしらわれ、申し訳程度の白のミニスカートとガーターストッキングをまとっている。
少し童顔の彼女は間違いなく私に声を掛けてきた副官子だわ。
もう一人は・・・
緑色の髪をポニーテールにし、ワインレッドのブラジャーとパンティ。すらりとした脚には網タイツを穿き、黒革のグローブとロングブーツを身に着けている。
少しきつめの眼差しをしたその女性は・・・

「柊先輩・・・」
私の口から思わずその言葉が漏れる。
メガネも掛けていないし、あのもの静かな雰囲気も無いけれど、スクリーンの前に立っているのは間違いなく柊先輩その人だ。
「驚いたわ・・・官子、あなたのプレゼントって彼女のことだったのね?」
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「はい、エイミー様。ちょっと細工を施して彼女にはエイミー様に会いたくなるように暗示をかけました」
柊先輩が副官子と何か話している・・・
エイミー様って?
柊先輩じゃないの?

「ふーん・・・でもどうして彼女・・・茅島幸恵(かやしま ゆきえ)を選んだの?」
「だってエイミー様、このデータを見てください。彼女ってとっても適性が高いんですよ。きっとすばらしい改造人間になってくれます」
髪をお団子にした副官子が何かのデータを手渡している。
そのファイルを見ていた柊先輩の表情が嬉しそうになるのがなぜか私にはいやな感じがした。
「そうね・・・いいデータだわ。うふふ・・・これは改造しがいがありそうね」
改造?
改造って?
いったい先輩はどうしてしまったの?

「柊先輩・・・」
「あら、ごめんなさい。しばらくぶりだというのに挨拶も無しだったわね」
ファイルを副官子に手渡し、柊先輩は私の方にやってくる。
『いい素材が手に入ったようですわね。それではまたあとで』
「ええ、あなたに負けない戦士を作り出してご覧に入れますわよ、神彌弥さん」
柊先輩は振り返りもせずに背後のスクリーンに向かって手を振る。
カミヤと呼ばれた女性は微笑みを浮かべるとスクリーンが消えた。
「お久し振りね茅島さん。私のことを覚えていてくれたなんて嬉しいわ」
「柊先輩・・・その姿は?」
私の質問に先輩は冷ややかな笑みを浮かべる。
「うふふ・・・私はもう柊由美子では無いわ。私は秘密結社S・S・Bの科学班主任を務めるプロフェッサー・エイミーなの。よろしくね」
「プ、プロフェッサー・エイミー?」
さっきからエイミー様と呼ばれていたのはそういう・・・

「うふふ・・・嬉しいわ。茅島さんがこんなに適性が高いだなんて。私がじっくりと改造してあげるわ。うふふふ・・・」
「か、改造って? いったい?」
「うふふ・・・あなたに別の生物の遺伝子を組み込み、新たな生命体として生まれ変わらせてあげるのよ。人間を憩えた存在、改造人間としてね。おほほほ・・・」
口元に手を当てて高らかに笑う柊先輩。
いえ、もう先輩じゃない。この人はプロフェッサー・エイミーなのだ。
「い、いや! 改造なんて、いや!」
「うふふ・・・無理よそんなの。だって私が改造するって決めちゃったんだもの。観念して改造されちゃいなさい」
「いやぁっ!」
私はその場を逃げようとしたけど、いつの間にか私の背後にはあの副官子が立っていた。
「うふふ・・・逃げられないですよ」
官子は何か言葉を発する。
すると私の躰から力が抜けてしまい、私はへたり込んでしまった。
「あ・・・あれ?」
「うふふ・・・あなたには暗示がかかっているの。逃げることは出来ないのよ」
「うふふ・・・よくやったわ官子。さっそく改造手術に取り掛かりましょう。わくわくするわ。久し振りにいい素材にめぐり会えたんですもの」
「ありがとうございますエイミー様。早速準備を始めますね」
動けない私をしり目に二人はにこやかに話している。
私は絶望の中で美しくも悪魔のような柊先輩の顔を見つめていた。

「ふふふ・・・目覚めなさい、カマキリ女」
私はその言葉でまどろみから引き戻された。
ひんやりとした手術台で上半身を起こした私は自分の躰を確かめる。
緑色の外骨格に覆われた肉体はとても強靭。
両手の先の鋭い鉤は獲物を引き裂くのに都合が良い。
私は新たな肉体に喜びを感じると起き上がってエイミー様の前に跪いた。
「うふふ・・・気分ははどうかしら? カマキリ女」
「はい、とてもすばらしい肉体をいただきありがとうございます。すごくいい気分です」
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私は改造された喜びに包まれてとても気持ちよかった。
「うふふ・・・あなたはS・S・Bの新たな戦士。我が組織に忠誠を誓いなさい」
「はい、私はカマキリ女。S・S・Bにこの身も心もお捧げいたします」
私は誓いの言葉を述べ、S・S・Bの一員となれたことに幸せを感じていた。
そう、これからはエイミー様とともにこの身をS・S・Bに捧げるのだ。
私はそう決意すると力強く立ち上がった。

END
  1. 2012/04/12(木) 21:05:00|
  2. 改造・機械化系SS
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イタタタタ・・・

今日もプロ野球の話題。

海の向こうでは元日本ハムのダルビッシュ投手が初登板を果たしましたね。
あまり調子がよくなかったようで打たれてしまいましたが、味方打線が援護してくれて勝ち投手になったようです。
メジャーでのスタートを切ったダルビッシュ投手。
今後の活躍に期待ですね。

一方日本では日曜昨日と二人の選手が頭部に死球を受けてしまいました。
巨人亀井選手と阪神の藤井選手です。
野球に死球はつきものとはいえ、頭部に当たってしまうと大変です。
亀井選手は鼻骨骨折、藤井選手も頬骨骨折ということで、いずれも骨折という結果になってしまいました。

幸いにも亀井選手は鼻骨の整復を行い、登録抹消せずに一軍帯同を続けるということでホッとしております。
ぶつけてしまった阪神小嶋投手も安堵しているのではないでしょうか。

阪神の藤井選手はちょっと回復までかかるかもしれませんね。
でも、意識もあるし目も見えているということで、不幸中の幸いのようです。
阪神は捕手が城島選手、そして今回の藤井選手と二人の主力捕手が離脱ということになり、若手の小宮山捕手にかかる負担は大きくなってしまいます。
ですが、小宮山捕手にとってはこれを成長のきっかけにして、二人から正捕手の座を奪い取るような意気込みを持ってがんばってほしいです。

選手の皆さん、怪我には充分ご注意くださいませ。

それではまた。
  1. 2012/04/11(水) 21:00:00|
  2. スポーツ
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こんなこともあろうかと思って・・・

またお一人、思い出深い声優の方が亡くなられました。

青野武氏。

私に取りましては「宇宙戦艦ヤマト」の真田技師長でそのお名前を知ったお方です。
表題も、その真田技師長の名セリフと呼ばれているものでした。
(ただし、作中では一回しかこのセリフはないのだとか)

ほかにも独特のお声で映画やドラマの吹き替えや、アニメ・ゲーム等に幅広く活躍なされておられました。
「銀河英雄伝説」でのムライ中将、「ちびまる子ちゃん」の友蔵爺さん(二代目)等、本当に実力のある脇役として作品世界を引き締められておられました。

まだ75歳とお聞きし、もっともっとご活躍してほしかったと残念でなりません。
もうお声を聞くことができないと思うと寂しい思いです。

心からご冥福をお祈りいたします。
  1. 2012/04/10(火) 21:00:00|
  2. ニュース
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冷たいワニどころか熱いワニ

土曜日および昨晩とで、yagi様とVASLでスタンダードASLを対戦させていただきました。

シナリオはA25「Cold Crocodiles」です。
このシナリオは、防御側の独軍が守る街を英軍が攻撃するシナリオで、守る独軍よりも英軍は勝利得点で上まわらなければなりません。

yagi様のおっしゃるには、本当は私の方が攻撃側の英軍をやったほうが良かったそうなのですが、盤外砲撃のやり方を見せていただきたいというのが私の対戦趣旨だったので、防御側の独軍をやらせていただきました。

A25初期配置
初期配置はこんな感じで置いたのですが、序盤で早くも上の盤の兵力が不足していることを露呈してしまいました。
勝利条件は把握していたつもりだったのですが、石造建物の確保が英軍側に勝利得点を与えるので、もう少し兵力を回しておくべきでした。

さらに英軍の盤外砲撃が独軍の隠匿してあった88ミリ砲の場所に降ってきてしまい、早々に位置がばれてしまいます。
このあたりはこのシナリオを何度も対戦なさっているyagi様なので、独軍が88ミリ砲を置きそうな場所はだいたい見当がついていたみたいでした。

中盤、独軍はパンツァーファウストのおかげで英軍戦車を二輌ほど屠りますが、スタンダードASLの経験値豊富な方がある程度やりなれているシナリオをプレイするとなれば、こちらが翻弄されてしまうのも当然で、英軍の攻撃の前に独軍は兵力を次々とつぶされていってしまいました。
途中増援で出てくる英軍の火炎放射器装備戦車チャーチル・クロコダイルも凶悪です。
終盤

結局こちらの兵力が半分を下回ったあたりで気力もつき、6ターンほどで投了となりました。

やはり経験地の差をまざまざと感じる対戦でした。
だいたいどのあたりにこちらの隠匿部隊がいるかほぼ見極められているのでは、なかなか不意打ちもできません。

とはいえ、盤外砲撃のやり方も見せていただくなどとても勉強になりました。
スタンダードASLも対戦を重ねて経験値を増やしていきたいところです。

yagi様、今回は対戦ありがとうございました。
また対戦よろしくお願いいたします。

それではまた。
  1. 2012/04/09(月) 21:00:00|
  2. ウォーゲーム
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土星さんが変わってく

いつもお世話になっているウィッチハット様の「インムノトリコ」様より、新作「催眠土星」が発表されましたので手に入れてみましたー。

催眠土星

内容としては「美少女戦士セーラームーン」に登場した少女ほたるちゃんが、催眠にかけられて変貌を遂げていくというお話でして、可愛いほたるちゃんがあんなことやこんなことをさせられ、ついにはかなりの変貌を遂げてしまいます。

催眠でいろいろさせられるほたるちゃんはとても可愛く、また後半の変貌したほたるちゃんはその手が好きな方にはたまらないでしょう。
いろいろな意味で濃いストーリーになっておりますので人を選ぶ可能性はありますが、きっと楽しめると思います。

催眠、エロケバ化の好きな方にはお勧めですよー。

きょうはこれにて。
それではまた。
  1. 2012/04/08(日) 21:00:00|
  2. 同人系
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6年ぶり

今日もプロ野球ネタですみません。

昨日は北海道日本ハムが斎藤投手のがんばりと栗山監督の打線変更が見事に機能して千葉ロッテに勝ちました。
これで斎藤投手は二勝目です。
とてもがんばってくれているのではないでしょうか。
今年は昨年に比べて大きく成長しているような気がします。

そして斎藤投手以上にがんばったのが広島の前田健太投手でした。
横浜DeNA相手に122球でノーヒットノーランを達成でした。
これは6年ぶりのことだそうで、広島に限れば99年の佐々岡投手以来とのこと。
本当におめでとうございます。

今日は短いのですがこのあたりで。

それではまた。
  1. 2012/04/07(土) 21:00:00|
  2. スポーツ
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ついにでたー! そして今日は・・・

もうタイトルでご承知の方が多いでしょうが、昨日の試合でついに北海道日本ハムファイターズの若い四番打者中田翔選手に一発が飛び出しました。

開幕から6試合目、25打席目での初ヒットがなんとホームラン。
打った本人もうれしかったと思いますが、こちらも思わずやったと喜んだ一発でした。

昨年も初ヒットまでが遠かったですよね。
オープン戦では調子良かったのに、なぜかシーズンに入ると打てなくなってしまいました。
オープン戦では中田選手の調子を見るために各投手が打ちやすいところに投げて探りに来ていたというのもあったんでしょうね。

ともかくこれで一本出たことでホッとしたことは間違いないでしょう。
今日からは打ちまくっていってほしいものだと思います。

そして今日は開幕戦で好投した斎藤佑樹投手の二度目の登板日。
千葉マリンスタジアムで千葉ロッテと対戦です。
投げ合うのはマリーンズのエース成瀬投手。
何とか千葉ロッテの打線を封じて斎藤投手もチームも連勝と行きたいところです。

一方昨日は阪神もうれしいことが。
昨年一昨年と調子の悪かった安藤投手が595日ぶりの勝利投手になりました。
阪神はわずか三安打しか打てませんでしたが、ブラゼル選手の二本のホームランで勝利。
安藤投手は丁寧なピッチングでヤクルト打線を封じました。

こちらも今日からは巨人戦。
いまのところ調子を落としている巨人ですが、怖いのは間違いありません。
こちらも何とか勝って連勝といきたいところですね。

今日はこれにて。
それではまた。
  1. 2012/04/06(金) 21:00:00|
  2. スポーツ
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間に合わなかった熊猫

第二次世界大戦中期の1943年、米国グラマン社は次期艦上戦闘機についてどうするかを模索しておりました。
このとき、グラマン社の主任テストパイロットであるボブ・ホールは英国でドイツ軍の戦闘機であるフォッケウルフFw190を見て、大出力のエンジンを小型軽量の機体に載せて高加速力や旋回時にも速度を落とさないで済む持続力を得ることが重要だと感じました。

ホールのこの意見はグラマン社で採用され、次期艦上戦闘機は小型軽量の機体に大出力エンジンを搭載した戦闘機を開発しようということになります。
これは当時生産が開始されていた主力戦闘機F6Fが、その大きさから小型の護衛空母で運用するには不適当であったことから、護衛空母でも運用可能な戦闘機が求められていたこととも一致いたしました。

グラマン社の計画は米海軍当局にも好意的に受け取られ、早速1943年11月にXF8F-1のナンバーで開発が命じられました。
エンジンにはP&W R2800という2100馬力のエンジンが選ばれ、機体は小型軽量ということから全長8.38メートル、最大幅10.82メートルに抑えられました。
これはF6Fのエンジンが2000馬力だったことに加え、全長が10.22メートル、最大幅で13.06メートルだったことに比べると、パワーが増大し機体は一回り小型化していることがよくわかります。

試作機は1944年8月に初飛行し、試験では予想通りの高性能が発揮されました。
このとき、鹵獲した日本の零戦52型とも模擬空戦を行い、零戦を圧倒したばかりか、当時の米陸軍航空隊の主力戦闘機P-47やP-51などをも圧倒し、陸海軍で最優秀の戦闘機とまで言われるほどでした。

試作機の初飛行から6ヵ月後には量産機が工場から出荷され、正式にF8Fというナンバーが与えられました。
愛称は「ベアキャット」とされ、グラマン社の伝統的なキャットシリーズの一員となったのです。

1945年半ばには最初のF8F運用部隊が日本との戦争に投入されるべく日本近海に進出いたしました。
しかし、残念ながら日本の降伏により、F8Fは第二次世界大戦での実戦は行われませんでした。

プロペラ戦闘機としてはとても優秀な戦闘力を持ったF8Fでしたが、時代はすぐにジェットの時代になってしまいました。
次の戦争である朝鮮戦争はすでにジェット機の戦争であり、プロペラ機であるF8Fの出番はなくなってしまっておりました。

それでもプロペラ機の一部は対地攻撃機として使用されたりしましたが、残念なことにF8Fは空戦性能を高めるための小型軽量化があだとなってしまい、地上攻撃機として使用するには不向きな機体となってしまっておりました。

結局同じプロペラ艦上戦闘機であるF4U「コルセア」は地上攻撃機として生き延びたものの、F8Fは生き延びることができませんでした。
米軍機としてはわずか1266機の生産に終わったF8Fは、1950年代いっぱいで姿を消すことになるのです。
ベアキャット

艦上戦闘機として同時代の戦闘機の中で最優秀といわれたほどの戦闘機でしたが、それはあくまでも“プロペラ戦闘機”としてのことでした。
時代がジェット機に移り変わっていく中で、過渡期に生まれてしまったことがF8Fの不幸だったといえるでしょう。

ただ、民間に払い下げられた機体の中には、その高性能ぶりからエアレース用に使われたり、運動性能のよさからアクロバット用に使われたりした機体もあり、そのうちの一部は現在でも元気に空を飛んでいるといいます。
平和な空をいまも飛び続けている機体があることが、F8Fにとって慰めになっているのかもしれませんね。

それではまた。
  1. 2012/04/05(木) 21:00:00|
  2. 趣味
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大阪桐蔭が優勝

嵐で一日順延されました春の選抜高校野球の決勝戦、大阪桐蔭高校対光星学院高校が今日行われました。

結果は7-3で大阪桐蔭高校が光星学院高校を降して優勝となりました。

大阪桐蔭は初回に2点をいれ先制すると、3回に同点に追いつかれたものの、その裏に3点を入れて突き放すという展開に。
光星学院も5回に1点を返しましたが、7回8回と大阪桐蔭が点数を加えて点差を広げ、最後まで光星学院を寄せ付けませんでした。

青森の光星学院は東北勢悲願の優勝にあと一歩と迫りましたが、昨年夏の大会同様に優勝旗に手が届きませんでした。
とはいえ、とても強いチームであることは間違いなく、夏の大会でも注目される学校であることは変わりないでしょう。
選手たちは今年の夏こそはという思いがきっと募っていることだと思います。

大阪桐蔭は強打のチームのイメージがありましたが、やはり四番を怪我で欠いたことは大きかったのか、ぎりぎりの勝利が続いていたようです。
ですが、その穴を埋めるように投打がかみ合った結果がこの優勝につながったのでしょうね。
おめでとうございました。

これで春の高校野球は終わり。
阪神が甲子園に戻ってこられます。
いまのところ1勝1敗のスタートですが、甲子園で多くの勝ち星を稼いでほしいですね。

それではまた。
  1. 2012/04/04(水) 21:00:00|
  2. スポーツ
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ティーガーはいたけれど・・・

先週と昨晩とでセンパー様とVASSALにて「東部戦線」(EP/CMJ)の対戦を行いました。
今回対戦しましたのはシナリオ4「プロホロフカ」です。
タイトルでお気づきの方もおられるでしょうが、いわゆる「クルスクの戦い」の中での戦車戦ですね。

シナリオは両軍が盤外から進入し、独軍が対戦前に指定しておいた勝利条件をめぐって戦うもの。
独軍はその勝利条件達成を目指し、ソ連軍はそれは阻むというものです。
私が独軍を、センパー様がソ連軍を担当しました。

独軍は1ユニットの能力はソ連軍よりも強いのですが、やはりソ連軍は数が豊富です。
また、ソ連軍の中でもKV-1やSU-85は攻撃力防御力にすぐれ侮れません。
独軍でまともに戦えるのはやはりティーガーということになるでしょう。
ティーガー&四号

今回独軍は勝利条件として「盤上にある三つの町へクスの占領」を選びました。
三つのうち二つは独軍側の盤にあり、残り一つを占領すればよいと思ったからです。

ところがこれがなかなか困難でした。
ソ連軍が守りを固める中、そこに向かって突進するのはなかなか難しいものだったのです。
KVT34SU.jpg

数多くのT-34、防御力の高いKV-1、攻撃力のあるSU-85が固まっていると、いかにティーガーといえども無傷ではすみません。
ソ連軍側にある町ヘクスのなんと遠くに感じられることか。

結局独軍は三つ目の町ヘクスを占領することはできませんでした。
ソ連軍のユニットはおそらく半分以下にまで撃ち減らしたとは思うのですが、独軍の戦力もシナリオが終わったときにはぼろぼろでした。

増援でやってきたティーガー3ユニットをもっと突進させるべきでした。
結局このティーガーを最後まで遊ばせてしまったことが大きかったと思います。
戦力の投入は思い切らないとだめですね。

今回も楽しい対戦でした。
センパー様、次回もまたよろしくお願いいたします。

それではまた。
  1. 2012/04/03(火) 21:00:00|
  2. ウォーゲーム
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  4. | コメント:4

どこかに無理が来るものなのか

毎月購入している「グランドパワー」誌の新刊をようやく手に入れてきました。

表紙はこちら。
グランドパワー1205
今月はドイツ軍駆逐戦車「ヤークトパンター」の特集です。

そのスタイルから多くのファンを持つ(と思われる)ヤークトパンター。
私もこの車両は好きな車両のうちのひとつです。

今月号ではこのヤークトパンターの開発経緯とその車体構造が詳しく記事になってます。
内部写真も豊富で、あの前方固定機銃が結構使用しづらいような位置にあることが記事でも触れられたりしております。

また、主砲がパンターの70口径75ミリ砲から71口径88ミリ砲になったことで、砲塔が無くなっているにもかかわらず重量が増大しており、ただでさえ故障しがちな変速機等の足回り部分に更なる負担を強いてしまっていることがこの車両の弱点の一つといえるでしょう。

今号ではヤークトパンターの戦場写真も多く掲載されており、ページの半分近くがヤークトパンターの写真で占められている感じです。
今まで見たことのないような写真も複数あり、新しい資料でも見つかったのでしょうか。

巻頭カラーではアフガニスタンの米軍が触れられ、ちょっと珍しい交差反転式ローターを持つカマンK-Maxというヘリコプターの写真がありましたが、無人輸送ヘリとキャプションがあったのでちょっと不思議に思いました。
なぜならちゃんとしたコクピットらしき透明な風防に覆われた部分があったので、有人機ではないかと思ったのです。
そこでネットで調べてみましたところ、危険地域を飛ぶために遠隔操作で無人で飛ばすタイプが計画されているとあり、すでにそれが実際に使用されているということのようでした。

また、自衛隊車両の記事として「87式自走高射機関砲」が紹介されておりました。
北海道に住んでいる私には何回か目にした事のある車両でしたので、とても興味を感じます。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2012/04/02(月) 21:05:00|
  2. 本&マンガなど
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  4. | コメント:2

四月馬鹿VS退魔師

今日は4月1日で「エイプリルフール」です。
というわけで三年連続の「四月馬鹿」ネタです。
楽しんでいただければうれしいです。

それではどうぞ。



「きゃぁぁぁぁ・・・」
闇の中で絶叫を上げ、青白い炎に包まれる妖怪。
短い茶色の毛の生えた躰に馬のような顔と鹿のような大きな角。
昔から日本では有名な妖怪だ。
名を「馬鹿(うましか)」といい、人をだますことに長けている。
普段はめったに姿を見せないが、毎年今頃になると人里に現れて悪さをするのだ。

そう・・・日付の変わった今日はエイプリルフール。
一年でもっとも嘘が・・・それも他愛のない嘘があちこちでつかれる日。
多くの人はだまされたりしないだろうけど、逆にだまされやすい日でもある。
普段は嘘をつかない人が、この日に限って嘘を言ったりするからだ。
そして純真な人ほど、そういった他愛もない嘘にだまされやすいもの。

馬鹿はその純真な人がだまされることが大好物。
中でも凶悪な「四月馬鹿(しがつうましか)」はだますだけではなく、相手を取り込んで配下の馬鹿にしてしまうことがある。
純真な人がだまされ嘆くのを楽しみながら、さらにその人を馬鹿に変えてしまうのだ。
馬鹿に変えられた人は、身も心も馬鹿となって新たに人をだますようになる。
そうやって四月馬鹿は配下の馬鹿を増やしていくのだ。

青白い炎が消えていく。
夜の闇が再び周囲を染めていく。
あとに残されたのは白い裸体を横たわらせた若い女性。
彼女も四月馬鹿によって馬鹿に変えられてしまった犠牲者なのだろう・・・
私はとりあえずかばんの中から布を出すと、彼女の躰にかけてから彼女を起こす。
偶然出会ってしまったから着せるものを用意していなかったのはやむをえない。
とはいえ裸で起こすわけにも行かないものね。

「う・・・」
女性が息を吹き返す。
閉じられた目が開いて、きょろきょろと周囲を見回した。
「こ・・・ここは? 私はいったい? ひゃっ!」
自分が裸で布一枚かぶせられているだけに気がついたのだろう。
「落ち着いて」
私はそっと小声で言う。
「落ち着いてください。あなたはちょっとしたトラブルに巻き込まれていたんです。これからあなたを近くの神社まで連れて行きます。おとなしくしてください」
「は・・・はい・・・」
こくんとうなずく女性。
何がなんだかわからないという表情だ。
今まで妖怪になっていたんだから無理もないわ・・・

                   ******

私は彼女を近くの神社まで連れて行き、身分を明かした上で彼女の保護を求めた。
私は退魔師。
古来から日本に潜む邪悪な魔性のものを退治するのが仕事。
その仕事柄神社とのつながりは深く、日本各地の神社は私たち退魔師にいろいろと協力をしてくれるのだ。

私は彼女から情報を探る。
どうやら彼女は昨年のエイプリルフールに馬鹿にされたらしい。
そこから後のことはあんまりよく覚えていないらしいが、人をだますのが楽しかったということだけは覚えているらしい。
後遺症が残らなければいいのだけど・・・

四月馬鹿のことは彼女はよく覚えてなかった。
とはいえ、彼女はまだ単独でうろつくには未熟なはず。
近くに四月馬鹿がいるのは間違いない。

私は彼女を神社に託して夜の街に再び出向く。
今日は4月1日。
これから残り23時間ほど。
この街を四月馬鹿から守りきらなくては・・・

                   ******

「つーかーれーたー」
私は公園のベンチに腰を下ろしてへたり込む。
すでにお日様は中天高く、もう少しで天頂に差し掛かるという時間。
ぽかぽかといい陽気に思わず眠気を誘われる。
桜はまだほとんど咲いていないけど、この分では週末には花が咲きそうだわ。

結局いまのところ見つけたのは夜中に出会ったあの馬鹿のみ。
今年はこの街が狙われるといっていたけど、お師匠様の勘が外れちゃったのかな。
今頃はどこか別の街で四月馬鹿が暗躍しているのかも・・・

「ん?」
私は公園から見える通りを歩いている人物に気がついた。
その人物はこの暖かな陽気だというのに黒いコートをぴっちりと着込み、つば広の帽子を目深にかぶっている。
なんだか怪しそうな人物だ。
背格好からはおそらく大人の男性っぽいけど、もしかしたら女性ということもありうるか。
コートの襟を立ててゆったりと歩いている。

私がちょっと気になって見ていると、その人物は、公園に遊びに来たのであろう女の子を見つけると何事か声をかけて呼び止めたようだった。
私はコートの人物は変質者かもしれないと思い、すぐに少女を助けに行けるよう立ち上がる。
そして足早に公園の外へと向かった。

コートの人物はその女の子に何事か話しかけている。
そのことは雰囲気でわかるものの、いったい何を言っているのかまではここからではわからない。
このあたりは閑静な住宅街で、ほかに人通りもない。
私はもしかしたらコートの人物が単に道を尋ねているという可能性もあると思いながらも、足を止めずにそちらへ向かった。

「そんなの嘘! 嘘でしょ!」
近づくにつれて女の子の声が聞こえてきた。
嘘?
あの子は嘘を言われている?
「嘘なものか。おじさんはちゃんと知っているんだよ。嘘だと思うならママに聞いてごらん。おじさんの言うことが正しいと教えてくれるよ」
「そ、そんな・・・」
二人の会話が聞こえてくる。
私は背筋が冷たくなるのを感じていた。
馬鹿だ・・・
このコートの人物は馬鹿に間違いない・・・

「君のママがおじさんの言葉は嘘だって言ったら、またこの公園においで。そのときはおじさん、嘘を言ったことをちゃんと謝ろう」
「嘘だもん。そんなことないもん。ママに聞いてくる」
くるりと背を向けて来た方向に向かって駆け出していく女の子。
私はとりあえずホッとする。
コートの人物がその場で少女を捕まえようとしなかったことに対してだ。
だが、このまま見過ごすわけには行かない。
私はコートの人物に近づいた。

「ちょっとあなた、すみませんが帽子を取っていただけますか?」
私はコートの人物に声をかける。
すると、コートの人物は帽子で顔を隠したまま、私のほうへと振り向いた。
「おや、こんなところで退魔師と出会ってしまうとはついてない。まさかこんな街にまであなた方がうろついているとは思いませんでしたよ」
「私が退魔師と知っている?」
間違いない。
こいつは馬鹿だ。
私はすぐさま身構えた。

「ええ、すぐにわかりますとも。先ほどからずっと俺のほうを見てましたしね。俺があの子に声をかけるとすぐに立ち上がった」
「それはあなたが変質者かもしれないと思ったからかもしれないじゃない」
「こんな昼間に巫女服姿で公園でたたずんでいるあなたの方がむしろおかしなコスプレネーチャンかもしれませんよ・・・ククク」
「言ってくれるじゃない。そろそろ正体を現したらどうなの、妖怪!」
私は懐に手をやり、いつでも破魔札を取り出せるように指に挟む。

「ククククク・・・あせるなよ退魔師のネーチャン。相手の正体を尋ねるからには、まず自分から名乗るのが礼儀というものだ」
小バカにしたような物言いでせせら笑っているコートの人物。
「クッ、わかったわ。私は三須美秋穂(みすみ あきほ)。あなたの言うとおり退魔師をしているわ。覚悟することね」
私は相手をにらみつけながら名乗りを上げる。
相手の言いなりになっているようで癪ではあるが、これから退治する相手に名乗っておくのも悪くない。
「ククククク・・・三須美秋穂ね。俺様は四月馬鹿。察しの通り妖怪だ」
黒コートの人物がゆっくりと帽子を取る。
思ったとおりその下からは鼻面の長い馬の顔が現れ、その頭部からは立派な鹿角が生えている。
いったいどうやってあの帽子の中に収めていたのか理解できないが、それこそが妖怪の妖怪たるゆえんだろう。

「やはり四月馬鹿だったのね。あの娘に嘘をついてだまそうとしたんでしょうけど、私がそうはさせないわ」
「ククククク・・・俺様はちょっとからかっただけだぜ。それを信じるのは相手の勝手だ」
鼻を鳴らすようにして笑う四月馬鹿。
「黙りなさい!」
私は破魔札を投げつける。
もとより当たることを期待したものではないが、まずはご挨拶というところ。
案の定、四月馬鹿は破魔札をかわし、羽織っていたコートを投げ捨てる。
私はコートに視界をさえぎられないように動きを変え、再び破魔札を投げつけた。

                   ******

四月馬鹿はその角で私を攻撃する。
私はそれをかわしながら念を込めた術を使い、四月馬鹿の足を止めにかかる。
何合かのぶつかり合いののち、私の一撃が四月馬鹿の脚部に衝撃を与え、相手の躰を地面にたたきつけた。

私はすぐに浄化の破魔札を取り出し、四月馬鹿の額に貼り付けようとする。
これで四月馬鹿も終わり。
穢れを祓って消滅させるのだ。

「ま、待った待った!! 待ってくれ!」
両腕のひづめを私に向けて私を押しとどめようとする四月馬鹿。
「勝負あったわ。おとなしく浄化を受けなさい!」
「待ってくれって・・・俺様の負けだ。あんたつえーよ・・・」
素直に負けを認める四月馬鹿。
地面に横たわりもう身動きもできないようだ。
何度かのぶつかり合いがかなり堪えているのだろう・・・
「負けを認めたのならおとなしく浄化を受けなさい。そうすればいずれは転生ができる可能性があるわ」
「わかった。わかったよ。浄化を受けるよ。だが、少し待ってくれ」
「待ってくれ? 何を言っているの? 待てるはずないでしょう」
私は驚いた。
いったい何を言い出すのやら。

「わかってる。わかっているが、そこを曲げて待ってくれないか? 俺様は名の通り四月馬鹿だ。いわばエイプリルフールの妖怪ってわけだ。人をだましてバカにするのが俺様の性分だ・・・」
「ええ、あなたのためにエイプリルフールを素直に楽しめない人たちが出てしまうのよ」
「もうしない。もうしねーよ。だからだ。せめて今日一日が終わるまで浄化は待ってくれ」
「今日一日?」
私は浄化の破魔札を少しおろす。
「そうだ。今日は俺様の日だ。この4月1日に俺様が浄化されたんじゃ俺様の気がおさまらねぇ。せめて明日の日付に変わってから浄化してくれないか」
私を見つめて拝むようにして懇願してくる四月馬鹿。
確かに、今日4月1日はこの四月馬鹿にとっては特別な日なのかもしれない・・・

「本当に明日になれば浄化を受けるんでしょうね」
「もちろんだ。信じてもらってかまわない。なんだったら明日になるまで俺様をどこかに閉じ込めたっていい」
「ふう・・・」
私はため息を付く。
「仕方ないわねぇ。絶対に明日には浄化するからね」
私は捕縛の破魔札を取り出そうとした。

「えっ?」
私は驚いた。
破魔札を取り出そうとした私の手は、指先がなくなってまるで馬のひづめのようになっていたのだ。
「こ、これは?」
私はあわてて四月馬鹿を見た。

「ク・・・クク・・・クハ・・・クハハハハハハ・・・」
突然狂ったように笑い転げる四月馬鹿。
「信じたな! 信じちまったな!! 俺様の言葉をよ!! クハハハハハハ・・・」
私はハッとした。
そうだ・・・
私は信じてしまったのだ。
相手の嘘を・・・
明日まで待ってほしいと言った四月馬鹿のついた嘘を・・・

「だ、だましたのね!!」
「あーそうさ。俺様はお前をだましたのさ。そしてお前はまんまと引っかかったってわけだ。お前はおろかな馬鹿になるのさ」
「嘘・・・そ・・・そんな・・・」
だが、それはもう嘘ではなかった。
私の躰はじょじょに馬と鹿のかけ合わさったような躰に変化し始め、両手も両足もひづめのように変化してしまっていた。
巫女服はぼろぼろに破れ、全身には茶色の短い毛が生え、鼻先は前に伸びて頭のてっぺんからは鹿の角が生えてくる。
「ああ・・・ああああ・・・」
私は全身をかき抱くようにして何とか変化をとめようとしたが、もはやそんなことは無駄だった。
それどころかなんだかとっても開放されたような気分になってきていたのだ。

馬でも鹿でもない馬鹿。
人間たちはそんな私たちを見て馬だろうか鹿だろうかと混乱する。
おろかな連中・・・
私たちは馬でも鹿でもないのにどっちかに結び付けようとしてかえって混乱するバカな連中・・・
そんな連中をたぶらかすのはきっと気持ちがいいに違いないわ。
おろかな連中だから、きっと私たちが何を言っても信じたり疑ったりして疑心暗鬼を生じるだろう。
そして右往左往して無様な姿を見せてくれるに違いないわ。
あー、なんて素敵なのかしら。
人間どもをたぶらかすのは最高の楽しみ。
それこそが私たち馬鹿の喜びなんだわ。

「ククククク・・・これでお前も俺様のしもべ。妖怪馬鹿に生まれ変わったのだ」
痛めた足をかばうようにゆっくりと立ち上がる四月馬鹿様。
「はい。私は四月馬鹿様の忠実なるしもべ、妖怪馬鹿です」
私はすぐさまひざまずいて偉大なる主である四月馬鹿様に一礼する。
「ククククク・・・いいぞ。それでいい。これからはお前もたっぷりと人間どもをたぶらかすのだ」
「はい、もちろんです。人間どもにこの姿を見せつけて馬か鹿か存分に惑わしてやりますわ。うふふふふ・・・」
私は四月馬鹿様の下でおろかな人間どもをたっぷりとたぶらかしてやることを想像し、その喜びに身悶えた。

END
  1. 2012/04/01(日) 21:00:00|
  2. 異形・魔物化系SS
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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