FC2ブログ

舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

動く重トーチカ

独ソの戦いが激しさを増していた1943年はじめごろ、ドイツ軍の前線ではソ連軍の重戦車を3000メートルの距離で撃破できる自走砲が要求され始めておりました。

3000メートルもの距離で撃破できれば、相手の反撃はほぼ考慮する必要がなく、一方的に相手を撃破できることになります。
このため、この能力を持つ128ミリ対戦車砲を自走砲化しようという計画がなされました。

とはいえ、3000メートルの距離で相手を撃破できるとしても、反撃に対して無防備というわけには行きません。
むしろどんな反撃にも耐えうる強固な装甲を持つ自走砲であれば、それに越したことはありません。
そこで、128ミリという巨大な砲と強固な装甲を載せるために、当時開発中であったティーガーⅡ(ケーニッヒティーガー)の車台と基本的な部品を共通化し、ほぼ同様な足回りとすることにいたしました。

ただし、128ミリ砲と厚い装甲車体を載せるために車体長は約26センチほど伸ばされ、それに伴って転輪配置の位置も若干ずれているため、ケーニッヒティーガーの下部車体と同じものではありません。
また、初期生産車ではエレファントと同じポルシェ式の外装式サスペンションを導入いたしましたが、走行試験等で問題が発生したために、ケーニッヒティーガーと同じヘンシェル式の内装式サスペンションに変更されたため、転輪周りに二種類の形状が存在することになりました。

車体そのものは見た目的にケーニッヒティーガーの砲塔部分を固定戦闘質にして、そこに128ミリ対戦車砲を搭載したというような形になっておりますが、装甲厚はケーニッヒティーガーを大きく超える最大250ミリもの厚さを誇るものでした。
ヤークトティーガー

そのため車体重量もケーニッヒティーガーの約70トンからさらに重く、約75トンにも達しており、まさに移動する重トーチカといっても過言ではありませんでした。
ただし、その重量のために移動性能は良くなく、エンジンやミッション等に故障が多発することになってしまいました。

また燃費も悪く、末期の燃料事情の悪いドイツ軍にとっては、燃料不足で放棄されたものも多かったといいます。

1944年2月から量産が開始された本車は、正式に「ヤークトティーガー」と名付けられました。
ヤークトパンター同様狩猟する虎という意味です。

ヤークトティーガーはその128ミリ主砲ですべての連合軍戦車を破壊でき、また強固な防御力でほぼ連合軍戦車の砲弾をはじき返すことができましたが、やはり数が少なすぎました。
実際の生産数は不明ということですが、多くても100輌前後しか作られなかったことは間違いなく、連合軍の物量に対してあまりにも少ない数しか作られませんでした。

また、上でも述べたように故障や燃料不足で放棄された車両も多く、有効な戦力として活用できたヤークトティーガーは数えるほどしかありませんでした。

確かに主砲の128ミリ砲は強力でしたが、砲弾の装填にも時間がかかり、固定砲塔であることからも運用が難しい車両であったと戦車エースのオットー・カリウス氏も述べておられるといいます。

先日のヤークトパンター同様、ヤークトティーガーもまた大戦末期のドイツ軍の最後のあだ花だったのでしょうね。

それではまた。
  1. 2012/02/22(水) 21:05:00|
  2. 趣味
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

カレンダー

01 | 2012/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 - - -

AquariumClock 2

プロフィール

舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

ブログバナー


バナー画像です。 リンク用にご使用くださってもOKです。

カテゴリー

FC2カウンター

オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理人にメールなどを送りたい方はこちらからどうぞ

ブログ内検索

RSSフィード

ランキング

ランキングです。 来たついでに押してみてくださいねー。

フリーエリア

SEO対策: SEO対策:洗脳 SEO対策:改造 SEO対策:歴史 SEO対策:軍事

フリーエリア