毎月購入している「世界の艦船」(海人社)の今月号の紹介です。

こちらが表紙。
今月号の特集は「世界の空母2011」ということで、各国の空母が紹介されてます。
気になるところでは、米海軍の次世代空母「ジェラルドR.フォード」の完成予想図がでておりますが、艦橋構造物が今までの「ニミッツ」級に比べてグッと船体後方に下がったことと、格納庫から航空機を飛行甲板に上げるエレベーターが3基に減ったのが大きな違いのようですね。
「ジェラルドR.フォード」級は早くも二番艦が建造準備に入ったそうで、艦名も「ジョンF.ケネディ」に決まったそうです。
2007年に退役した「キティホーク」級空母四番艦「ジョンF.ケネディ」の名が、早々に引き継がれることになったんですね。それだけかつてのケネディ大統領のイメージが大きいということなんでしょうか?
「ジェラルドR.フォード」同様に気になると言えば、現在英国も新型空母の建造を始めており、こちらは一番艦が「クィーン・エリザベス」、二番艦が「プリンス・オブ・ウェールズ」という艦名になるとのこと。
両方ともかつては英国海軍の戦艦の艦名だったわけですが、どうせ戦艦の艦名をつけるのなら二番艦は「キング・ジョージ」がよかったんじゃないのかなという気もします。
「クィーン・エリザベス」級はもともとはハリアーのようなSTOVL機を運用する空母として考えられ、垂直離着陸可能なF-35Bを搭載する予定だったのですが、このたび計画が見直され、通常艦載機であるF-35Cを搭載することに変更になったとのこと。
このため計画は大幅に遅れて一番艦の完成が2020年の予定になるとか。
英国は「インヴィンシブル」級の「イラストリアス」が2014年には退役予定なので、一時的に空母を保有しない海軍になるようです。
一方空母保有国になるのが決定的なのが中国で、ウクライナから旧ソ連時代に建造が開始されその後建造中止になっていた空母「ワリヤーグ」をスクラップとして購入し、船体をカジノにする等の話が流れましたが、中国はこれを次期国産空母開発のために練習空母にするとして改装を始めたそうです。
艦名は「施琅」になるとのことで、早ければ来年には就役するとか。
中国の軍備強化は着々と進んでいるようです。
で、今回の「世界の空母2011」特集に、なぜ海上自衛隊の「次期19500トン型DDH」と、「ひゅうが」型DDHが入っているのでしょうか?
この二種はヘリコプター搭載艦ではありますが、固定翼機運用能力は無いのではないですか?
この二種が入るのなら、ヘリ搭載強襲揚陸艦等も空母になってしまうのでは?
ここはちょっと今回読んでいて気になりました。
そのほかの記事はいつものごとくなんですが、やはり震災関連記事が多いですね。
中には当日の津波を緊急出港して沖合いで乗り越えたフェリー「きたかみ」の迫力ある写真なんかも載っています。
タンカーのレーダーが捉えた津波の画像もあり、まさにレーダー画面上に一本の線が表示されてました。
あらためて各船舶にとっても津波が恐ろしいものだったということを感じさせてくれます。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/07/01(金) 21:13:59|
- 本&マンガなど
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4