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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

愛しい先輩(2)

昨日に引き続きまして270万ヒット記念SS「愛しい先輩」の後編です。

お楽しみいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。


2、
「智香ちゃんが怖いと思うのも当然ね。でも心配しないで。これを着てもらうだけだから」
私を安心させるように微笑んで、藍沢先輩は持ってきた紙袋の中から何かを取り出す。
着てもらうだけって、いったい?
「えっ? えええっ?」
藍沢先輩が取り出したものを見て私は驚いた。
先輩が取り出したのは、先輩が着ているような全身タイツだったのだ。
それも白地に黒のぶちが入っているもの。
いわゆる牛柄の全身タイツなのだ。

「これを着てみてほしいの。もしあなたに適性があればそのままこの全身タイツがあなたの躰を改造してくれるわ。適性がなければただの全身タイツを着たというだけで終わり。何にもあなたに影響は与えない」
先輩は白黒ぶちの全身タイツを両手で持って広げている。
私はそれを見てなんだかとても悲しくなってしまった。
「ひ、ひどいです、先輩。私が胸の大きいことに悩んでいるの知っているじゃないですかぁ」
こんなの着たらますます牛女ってバカにされたり、いやらしい目で見られるに決まっているわ。

「智香ちゃんごめんね。でもよく考えてみて。あなた悔しくないの? 胸の大きさだけでバカにしたりいやらしい目で見てくるような男どもにいやな思いをさせられて悔しくないの?」
「そ、それは悔しいですけど・・・」
「見返してやりたいと思わない? ゴッドレスの改造人間になればそんな連中を見返してやれるのよ。くだらない下等な男どもを痛めつけてやれるのよ」
真剣なまなざしで私を見つめてくる藍沢先輩。
その瞳が猫の目のように細いことに私はいまさらながらに気が付いた。

「で、でも・・・」
私はテーブルの上に置かれた白黒ぶちの全身タイツに目を落とす。
少し艶のあるその生地はとても滑らかで、触るとすべすべしていそう。
おそらく先輩のように着ると躰のラインがこれでもかって感じででてしまうに違いない。
う~・・・
やっぱり着るのは無理だよぉ・・・

「ふう・・・どうやら着てもらうことはできなさそうね・・・」
藍沢先輩がため息をつく。
「先輩・・・」
「でもね、私もゴッドレスの女怪人。ここまで話した以上、あなたには二つしか選択肢はないわ」
突然先輩の表情が変わる。
まるで獲物をにらむかのような鋭い目。
私は思わず息を飲んだ。
「二つの選択肢?」
「そう・・・一つはこのまま覚悟を決めてこの全身タイツを着ること」
「も、もう一つは?」
私は先輩の豹変に恐る恐る聞いてみる。
「もう一つは・・・」
「もう一つは?」
私はごくりとつばを飲む。

「今日のことは忘れ、誰にも口外しないって約束すること。そうすれば私はもうあなたの前には二度と姿を見せないわ」
先輩がにっこりと微笑む。
よかったぁ・・・
私はホッと胸をなでおろす。
まさか殺されちゃうんじゃないかと思ったよぉ。
誰にも言わなければいいんだよね。
そうすれば先輩も二度と私の前には・・・・

どきんと私の心臓が跳ね上がった。
先輩がもう二度と私の前に姿を現さない?
先輩と二度と会えなくなってしまうというの?
先輩ともう二度と・・・?
えっ?
二度と・・・?

「あ、あの・・・」
「なあに、智香ちゃん」
さっきとはうって変わった優しい表情の先輩。
とても素敵な憧れの先輩。
「もし、私がその全身タイツを着なければ、もう先輩とは会えないのですか?」
「そうね。そうなるわね」
「ど、どうしてですか?」
「どうしてって・・・私はゴッドレスの女怪人なのよ。一般人と気安く会うことなんてできるわけないでしょう? 私たちゴッドレスの存在は秘密なの。知られるわけにはいかないのよ」
先輩が理由を言ってくれたけど納得なんてできない。
だって、今こうして会っているのに。
「もう会ってもらえないんですか?」
「ええ、あなたがゴッドレスの一員にならない限りは」
そ、そんなぁ・・・
先輩に会えなくなるなんていやだよぉ・・・

私はテーブルの上の全身タイツに目をやる。
白黒ぶちの牛模様。
本当なら見たくもないよ。
胸が大きいからって牛牛って言われてバカにされるか、そうじゃなかったらいやらしい目で見られるかしかしなかった。
牛なんて大っ嫌い。
でも・・・
でも・・・
これを着ないと先輩には・・・
藍沢先輩には二度と会えなくなっちゃう。
最初は冗談だとも思ったけど、先輩の表情は真剣だし・・・
着なかったら本当に会えなくなっちゃうんだと思う。
そんなのはいやだよぉ・・・

私は意を決してテーブルの上の全身タイツを手に取る。
うわぁ・・・
すごいすべすべしていい手触り・・・
うん・・・
「着ます」
私は先輩にうなずく。
「いいの? 本当にいいのね?」
「はい。先輩に会えなくなるのはいやですから」
「着ても適性がなければそこまでよ。そして適性があればもう元には戻れないわ。それでもいいの?」
「はい。もう決めました。だからあんまり脅かさないでください」
私がもう一度うなずくと、藍沢先輩がホッとしたように優しい微笑を浮かべてくれる。
「ありがとう智香ちゃん。あなたならきっと大丈夫」
「そ、そうでしょうか」
私は胸のところでぎゅっと全身タイツを握り締める。
やっぱり先輩の笑顔が好き。
私は先輩が好き。
誰になんて言われてもいい。
私は先輩が好き。

「それじゃ早速着てみてくれる?」
「はい。え、と・・・その、お風呂場で着替えていいですか?」
私は少し赤くなっていたかも。
「もちろんよ。ゆっくりと落ち着いて着替えればいいわ。何があっても逆らわないで。身も心もゆだねてほしいの」
「はい。わかりました」
私は先輩にうなずくと、お風呂場に通じるドアを開ける。
そして中に入ってドアを閉めると、一人きりになった。

「ふう・・・」
あらためて手の中の全身タイツを見る。
白黒ぶちのいやな牛柄。
でも、もう着ると決めた。
だから着る。
私は脱衣場にある洗濯機のふたの上に全身タイツを置き、洗濯籠に着ているものを脱いで入れていく。
「あ、あのー、先輩・・・」
『なあに?』
ドアの向こうから先輩の声がする。
「やっぱり・・・下着も脱いだほうがいいんですよね?」
『そうね。裸になって着てほしいわ』
「・・・・・・はあい」
私は思い切ってタイツもショーツも脱ぎ、ブラジャーもはずして生まれたままの姿になる。
脱衣場の鏡に映る私の姿。
やっぱり胸だけが異様に大きく感じる。
巨乳なんて何もいいことなんかないよ。
肩だって凝るし・・・

私は鏡を見るのをやめ、洗濯機の上に置いた牛柄の全身タイツを取る。
全身タイツなんて着たことないから、これが普通のものかどうかわからないけど、どうやら普通のタイツのようにつま先まで覆うタイプのようだ。
それに両手も指先まで手袋のようになっているから、首から下は全部この全身タイツに覆われることになるみたい。

それにしても肌触りがいいよぉ。
ナイロンのすべすべ感がすごく気持ちいい。
思わず頬擦りしてしまいそうになるよ。
いけないいけない。
ちゃんと着なきゃ。
背中のファスナーを下げて、そこから脚を通して・・・
うわぁ・・・
すっごく気持ちいいよ。
なんだかひんやりするけど、すべすべでスルッて感じで脚が入っていく。
そしてきゅっと引き締まる感じで密着するの。
すごく気持ちいい。
これならずっと着ていたくなるような気分になるよね。

私はもう片方の脚も入れ、そのまま腰のところまでたくし上げていく。
両脚ともにタイツに包まれてとても気持ちがいいな。
そうしたら今度は胸の辺りまで引き上げて、片方ずつ手をそでに通していく。
こっちもそでの先が手袋のようになっているので入りづらいと思ったけれど、とてもスムーズに入っていくよ。
そでを通したら手袋部分がぴったり合うように手を開いたり閉じたりして馴染ませる。
両手ともそでに通せば、それだけでもう全身タイツを着終わったようなもの。
あとは肩を入れて背中のファスナーを上げれば、首周りも密着してできあがり。

うーん・・・
ファスナーがいまいちちゃんと上がってないかな?
でも、だいたいこれで問題無いとは思うけど・・・
私はあらためて鏡を見る。
うわぁ・・・
やっぱりだ・・・
全身タイツが躰に密着するなんて言うけれど、それは大雑把に言ってのこと。
アニメやマンガなんかでよく見かける胸の形にしっかり密着していることなどありえない。
普通はこうして胸のてっぺんに布が引っ張られてテントを張ったみたいに隙間が開いちゃうんだよね。
私みたいに胸が大きいと、それだけ余計に布が引っ張られるから隙間も大きく開いちゃってみっともないんだよ。
あーあ・・・
こんなに胸が強調されちゃって・・・
牛柄の全身タイツなんてやっぱりいやだなぁ・・・

「藍沢先輩、とりあえず着てみましたけど・・・」
私はお風呂場のドアを開けて居間に戻る。
なんとなく恥ずかしいけど、これを着なきゃ先輩には会えなくなるって言うしね。
「えっ?」
私が部屋に戻ると、先輩は驚いたように目を丸くして私を見ている。
「えっ? どうかしました?」
私は先輩が何で驚いたのかわからない。
「あ、いえ、智香ちゃん、躰、なんともないの?」
先輩が首を傾げてる。
そういえば先輩の着ている全身タイツはきれいに胸の形に密着しているね。
どうなっているんだろう。
「えっ? はい。別に・・・」
私は白黒ぶちの全身タイツを着た自分の姿を見下ろしてみる。
どこも変なところは無いよ・・・ね・・・
「そんな・・・適性が無いってことなの?」
先輩が立ち上がって私のところに来る。
そういえば適性がって言ってたよね。
私には適性がなかったのかな?

「残念だわ・・・智香ちゃんなら絶対に適性があると・・・あら?」
私の肩をつかんでくるりと回転させる藍沢先輩。
うふふ・・・
なんだか変な気持ち。
「智香ちゃん、背中のファスナーをちゃんと閉めなかったわね?」
「えっ? 閉まってませんでした?」
「ふふ・・・多分このせいね。智香ちゃん、いい? 閉めるわよ?」
「あ、はい。お願いします」
私の背中に先輩の指が触れる。
きゃー・・・
うれしいよぉ・・・

シュッという音がして背中のファスナーが首筋まで引き上げられる。
首元が引き締まり、全身タイツが私の首から下を完全に包み込む。
「えっ?」
私は思わず声が出る。
全身タイツが突然私の躰に染み込んできたような感じを受けたのだ。
「な、何これぇ?」
ざわざわとした感触に私は思わず床に座り込む。
「うふふふ・・・始まったわね。よかった。やっぱり適性があったんだわ」
背後で先輩の声がするけど、何がなんだかわからない。
ひょっとしてこれが改造されるってことなの?
「いやっ! いやぁっ!」
私は全身タイツを脱ごうとしたけど、まるで躰に張り付いたようになってて摘まめない。
それどころか、さっきまでは胸と布の間に隙間があったのに、それがみるみる無くなって布が私の胸に張り付いていく。
「ど、どうなっているのぉ?」
なんだか躰の中をぐちゃぐちゃと掻き回されていくみたい。
怖いよぉ・・・

「うふふふ・・・怖がることは無いわ。そのまま改造を受け入れるのよ。身も心もゆだねてしまいなさい」
躰の力が抜け床に寝転がってしまった私を、まるで見下ろすかのように立っている藍沢先輩。
その表情には妖しい笑みが浮かんでいる。
「あひゃぁ・・・せ、先輩・・・これって?」
「言ったでしょ。智香ちゃんは今改造を受けているの。あなたはゴッドレスの女怪人になるのよ」
「そ、そんなぁ・・・」
でも・・・なんだかだんだん気持ちよくなってきたよぉ・・・
床に寝そべって・・・まるで・・・その・・・オナニーでもしているみたい・・・
はぁん・・・
気持ちいいよぉ・・・
躰の中が弄くられているのにとても気持ちいい・・・
すごく気持ちいいよぉ・・・

『受け入れよ』
えっ?
何?
頭の中に声が?
『受け入れるのだ』
受け入れるって・・・何を?
『ゴッドレスの一員であることを受け入れるのだ』
ゴッドレスの一員?
『そうだ。お前はゴッドレスの一員となったのだ』
そうだわ・・・
私はゴッドレスの一員。
ゴッドレスの一員であることを受け入れなくちゃ・・・

心がとても満ち足りてくる。
躰も力があふれてくる。
なんて素敵なんだろう。
私はゴッドレスの一員。
ゴッドレスの一員なんだわ。

『忠誠を誓うのだ』
忠誠を誓う?
『そうだ。ゴッドレスの一員として、ゴッドレスに忠誠を誓うのだ』
「はい・・・私はゴッドレスの一員。ゴッドレスに忠誠を誓います」
私はもう無意識にそう言っていた。
だって私はもうゴッドレスの一員。
ゴッドレスに忠誠を誓うのは当たり前のことだもの。

『それでいい。お前は今日からゴッドレスの女怪人牛女となったのだ』
「はい。私はゴッドレスの女怪人牛女です」
私は自分の名を呼ばれたことがすごくうれしかった。
私は牛女。
ゴッドレスの女怪人牛女よ。

しばらくするとじょじょに躰の変化が収まってくる。
「うふふふ・・・改造は終わったようね。気分はどう?」
横になった私を見下ろしている豹女。
彼女もゴッドレスの女怪人の仲間。
これからはともにゴッドレスのために仕える仲間なのね。

「ええ・・・とてもいい気分です」
私は躰を起こして立ち上がる。
「うふふふ・・・それはよかったわ。さあ、生まれ変わった自分の躰を見て御覧なさい」
豹女に言われて私は部屋の姿見に映った自分の姿を見る。
頭には二本の角が生え、鋭くとがっているわ。
躰は白黒ぶちの全身タイツにぴったりと覆われ、巨大な胸がこれでもかとばかりに自己主張している。
お尻からは先がふさふさした尻尾が生え、プルプルと可愛い感じに揺れていた。

私は牛女である自分の姿に満足すると、その巨大な胸を持ち上げてみる。
うふふふふ・・・
思わず笑みが浮かんでくるわ。
なんて素敵な大きなおっぱい。
まさに牛女の私にふさわしいおっぱいだわ。
ここから毒乳を噴霧すれば、下等な人間どもなどひとたまりもない。
うふふふふ・・・
たまらないわぁ。
最高のおっぱいよ。
私は自らの巨乳を誇らしく揺らすのだった。

                     ******

「ただいまー。って、あれ、お客さん?」
どうやら豹女の彼氏が帰ってきたみたいね。
私は次の作戦行動に参加する前に、豹女に連れられて彼女が暮らしているアパートを訪ねていた。
豹女が好きだと言う人間の男がどんな奴なのかも見たかったのでちょうどよかったけどね。
「お帰り、真君。紹介するね、彼女は牛女。私たちゴッドレスの女怪人の一人よ。私とコンビを組んでいるの」
豹女が男の首に抱きついてお帰りのキスをしている。
下等な人間の男のくせに豹女にキスしてもらうなんて・・・
赦せない・・・
「牛女です。よろしく」
私は内心のムカつきを抑えながら男に挨拶する。
見たところどこにでもいるような大学生の男に過ぎないわ。
どうしてこんな男が豹女の心を占めているのかわからない。

「あ、はじめまして。よろしく」
男の視線が私の胸に向いている。
うふふふ・・・
やっぱりね。
思ったとおりだわ。
男は誰でも私の胸に目が向くもの。
しょせんこの男も下等な人間の男に過ぎないってことだわ。
毒乳を吹きかけてやったらさぞ気持ちいいかも。

「こら、真君。どこを見ているのかな? 牛女の巨乳に惹かれて手を出したりしたら殺すわよ」
豹女が鋭い爪を出して舌でぺろりと舐めている。
「ち、違うよ。あ、あまりにも大きな胸で驚いただけだよ」
「本当かしら? うふふ・・・どっちにしても手を出しちゃだめよ」
「わかっているって」
男が苦笑している。
うふふふ・・・
それも面白いわね。
私の巨乳を見せ付ければこんな男を誑かすなど造作もないわ。
この男を私になびかせ、それを豹女に見せ付けてやれば・・・
うふふふ・・・
豹女のことだから怒ってこいつを爪で引き裂いてくれるでしょうね。
そして私はその気もないのにこいつに迫られてしまったことにすれば・・・
うふふふふ・・・
豹女は私のもの。
女怪人は女怪人同士結び合うのが一番なの。
お前になど渡すものですか。
私は豹女に擦り寄られてうれしそうにしている男を見ながら、これからどうやって誑かしてやろうかと考えをめぐらすのだった。

END


いかがでしたでしょうか?
よろしければ拍手感想などいただけますとうれしいです。

次回作もがんばります。
それではまた。
  1. 2011/04/30(土) 20:51:29|
  2. 怪人化・機械化系SS
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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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