第83回選抜高校野球大会、今日は9日目いよいよベスト8の対決でした。
北海道代表の北海高校は、今日の第一試合で福岡県代表の九州国際大付属高校と対戦。
残念ながら惜しくも4対5の1点差で負けてしまい、ベスト4進出はなりませんでした。
北海は終始九州国際大付属にリードを許す展開になり、追いついては引き離されるという状況で、リードを最後まで奪うことができませんでした。
2点差で迎えた最終回も、1点を返しなおもワンアウト一二塁という好機でしたが、後続が打ち取られてしまいました。
ベスト4進出は残念ながらなりませんでしたが、それでもベスト8進出は立派です。
よくがんばってくれたと思います。
北海道のみんなも力を得たんではないでしょうか?
夏を目指し、胸を張って帰ってきてほしいです。
一方こちらは気がかりなニュース。
北海道日本ハムファイターズの鶴岡慎也捕手がイースタン・リーグのロッテ戦で自打球を顔面に当ててしまい、顔面を骨折。
全治は二三ヶ月ぐらいかかりそうとのことで、開幕はおろか前半戦は絶望の様子です。
鶴岡捕手はダルビッシュ投手とのバッテリーが基本ですので、ダルビッシュ投手の投球にも影響を及ぼす可能性が高いですね。
ここに来てまたしても怪我人発生ということで、日本ハムはつらいところですね。
今期の行方にも関わってきそうで気がかりです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/03/31(木) 21:14:49|
- スポーツ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
今日はマンガの紹介を一つ。
「ガンスミス キャッツ(GunSmith Cats)」でおなじみの園田健一先生の新作、「ブレット・ザ・ウィザード(Bullet The Wizard)」です。

こちらが表紙。
いやぁ、今日本屋でコミックス見るまでまったく知らなかったんですけど、久々の園田先生の作品はいいですねー。
1960年代アメリカを舞台にした銃と魔法と男と女。
さらにマフィアやFBI、はては妖精さんまで絡んでくる。
この何でもありの世界観は、TRPGの一つ「ギア・アンティーク」にも通じるような感じで大好きです。
主人の命令を忠実にこなすようになる魔法の弾丸や、銃弾を一時的に空中に留め置き、相手の動きにあわせて放出するような弾丸など、魔法を銃弾として撃ち出すというのもあるようであんまり見ない気がします。
魔法の剣と違って、銃は銃弾がないと役に立たないという面が大きいのかなぁ。
まあ、それ以上にファンタジーに火薬は似つかわしくないというのも大きいんでしょうけどね。
今後この魔法銃をめぐって話が展開していくんでしょうね。
園田先生らしく、素敵な脚線美(それもパンスト脚)を見せてくれる女性キャラもしっかりいます。
彼女が主人公とどう関わっていくのかも楽しみ。
それにしても奴隷化の銃弾はいいなぁ。
もっとも、どうせ野郎に奴隷化の銃弾を使うなら、痛めつけて情報を吐かせようとする前に使っちゃえばよかったじゃんって思ったのはナイショだ。
奴隷化させたあとはべらべらしゃべらせていたんだしね。
うん、私なら確実に女性に使うな。(笑)
ともかく今後が楽しみなマンガです。
今日はこれまで。
それではまた。
- 2011/03/30(水) 21:09:55|
- 本&マンガなど
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
第二次世界大戦が始まったころ、航空機のエンジンとしてレシプロエンジンとはまったく違う方式であるジェットエンジンも実用化の目処がつき始めておりました。
英国も近い将来の航空機としてジェット機には注目しており、1941年にはジェットエンジン設計家として名高いハルフォード少佐の開発した「ゴブリン」エンジンが有望であるとの報告を受け、ゴブリンエンジンを搭載したジェット戦闘機の試作が開始されました。
このときの軍の要求は結構ハードルが高く、最高速度は時速788キロを出せること、高度15000メートルでも作戦行動が取れること、20ミリ機関砲を四門搭載すること、作戦行動半径480キロ以上あること、高高度での作戦行動のために操縦席を与圧することなど、どれも高度な要求でした。
開発を依頼されたデ・ハヴィランド社では、この高度な要求を満たすため、ジェットエンジンの噴射をスムーズに行いさらに機体重量を軽減するために思い切って後部胴体をカットするという手法を取ります。
その代わり細い胴体を双胴という形で後部に伸ばし、水平尾翼をその間に通すことにしたのです。
さらには双発軽爆撃機「モスキート」で得た木製合板胴体の技術を生かし、操縦席周りを木製合板で作成してここでも重量を削りました。
DH100とナンバーがつけられた試作機は、1943年9月に初飛行を行いました。
丸い卵形の中央胴体は短めで、前が操縦席、後ろの部分がゴブリンエンジンとその噴射口になっています。
そしてその中央胴体の左右から細長い二つの後部胴体が伸び、その先が垂直尾翼、二つの間が水平尾翼という形のいってみれば奇妙な形の航空機でしたが、試験の結果はとても良好で、英国空軍はすぐに制式採用して量産に取り掛かるよう指示を出しました。
1944年5月に「ヴァンパイア」と名づけられ制式採用されたDH100は、120機の量産が命じられます。
しかし、第二次世界大戦後半のこの時期は、英国の生産力は現用機種を量産するので手一杯の状態であり、新型機の量産には手が回りませんでした。
結局ヴァンパイアの量産は遅れに遅れ、量産一号機が完成したのは1945年の4月のことでした。

ヴァンパイアは最高速度が要求よりも速い時速870キロにも達する上、戦闘機としての運動性能もよく総合的なバランスがとても高い航空機でした。
量産が早い時期に行われていれば、ドイツ上空でMe262との空戦も起こっていたでしょう。
その場合でもヴァンパイアが性能上は有利であったといわれます。
第二次世界大戦には間に合わなかったヴァンパイアでしたが、戦後はその優秀な性能が評価され、各国で採用されました。
複座の練習機型なども登場し、日本の航空自衛隊も練習機型を一機研究目的で輸入しております。
その機体は今でも浜松に展示されているそうです。
数も多く作られ、最終的には3500機を超える数のヴァンパイアが作られました。
そして戦後に起こった各地の紛争に投入され、中東戦争などに使われたといいます。
一部の機体は、1980年代まで使用されたといいますので、息の長い機体だったといえるでしょう。
第二次世界大戦に間に合わなかったこともあり、あまり名の知られた戦闘機ではありませんが、確かに名機だったといえるのではないでしょうか。
それではまた。
- 2011/03/29(火) 21:26:32|
- 趣味
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
甲子園で行われております「第83回選抜高校野球大会」、今日は6日目ですが、出場32校中の最後宮城県の東北高校が第一試合に登場いたしました。
今回の「東北地方太平洋沖地震」の影響で、一時は出場が危ぶまれました東北高校ですが、何とかみんなで甲子園にやってくることができたということで、東北地方全体の応援を受けていたような気がします。
対戦相手は岐阜県の大垣日大高校で、序盤の大量失点がものを言ってしまい、残念ながら勝利を得ることはかないませんでしたが、それでも彼らのはつらつプレーは被災地の皆様に勇気を与えたんだと思います。
これからまだまだ大変でしょうけど、東北地方を含め被災地の皆様の一日も早い復興をお祈りいたします。
一方第三試合では、1回戦目を勝ち抜いた北海道の北海高校が2回戦目を戦いました。
お相手は奈良県の天理高校。
甲子園の常連ともいえる強豪校で、正直勝ち目はないだろうと思っておりました。
試合は序盤からお互いにランナーが塁上をにぎわすものの、要所を押さえられて得点ならずという展開に。
3塁までは行くものの、あと一本のヒットが出てくれません。
0-0のまま試合は後半に。
6回に北海は天理高校の守備の乱れからランナーを溜め、代打の松本君がタイムリーヒットでようやく一点を獲得。
その後も両者点が入らず、最後は1-0というまたしても緊迫した試合に勝利することができました。
驚きました。
天理高校相手に完封勝ちなどとはまったく予想外でした。
聞くところによれば、北海高校が春の選抜大会で二勝目を上げるのは48年振りとのこと。
私まだ生まれてないよー。
これで北海はベスト8進出です。
次戦は福岡県の九州国際大付属高校。
9日目の第一試合です。
熱戦を期待したいところです。
今日はこれまで。
それではまた。
熱戦を期待したいです。
- 2011/03/28(月) 21:10:38|
- スポーツ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
今日は「札幌歴史ゲーム友の会」に遊びに行ってまいりました。
10時前に会場に到着すると、すでにfsino様、今日も6ゾロ様、HIRO様がお見えになっている状態。
fsino様と今日も6ゾロ様はコマンドマガジン48号付録「Decision in France」の準備に余念がありません。
程なくサッポロ辺境伯様もお見えになり、こちらも準備開始。
今日も前回同様GMT社の「The Spanish Civil War」の対戦です。
陣営も前回同様サッポロ辺境伯様が共和派のリパブリカン軍。
私がファシスト派のナショナリスト軍です。

序盤、ナショナリスト軍は早めに南北打通を図るべくポルトガルに近いスペイン西部で攻勢を開始。
ダイスの目にも恵まれて早々にリパブリカン軍の部隊を除去して行きます。
(緑色の駒がリパブリカン軍、水色と茶色がナショナリスト軍です)

南北の打通を果たしたナショナリスト軍は、そのままリパブリカン軍を包み込むように南部から攻勢を広げて行きます。
ダイスの目もよく、リパブリカン軍をかなり追い込んでいきました。

前回に比べて順調に進むナショナリスト軍。
リパブリカン軍を担当するサッポロ辺境伯様にも苦悩の色が浮かびます。

ドイツ軍の一号戦車も前線に登場。
リパブリカン軍の拠点であるマドリッドまであと少し。
しかし、このゲームはここからが中盤。
特にナショナリスト軍は長期戦に備えるべく、部隊を一時的に前線から引き上げて訓練を受けた部隊にしなくてはなりません。
そのために一時的に前線からはかなりの部隊がいなくなってしまうのです。
リパブリカン軍はその隙を見逃しませんでした。

リパブリカン軍は国土の北部で攻勢を開始。
前線から部隊を引き抜かれていたナショナリスト軍は、その攻勢に耐える力はありませんでした。
リパブリカン軍は瞬く間にナショナリスト軍の保持する都市を陥落させて行きます。
ナショナリスト軍は最初から保持していた大都市を4つ失うとその場で敗北になってしまいますが、リパブリカン軍は3つまで占領していきました。
ナショナリスト軍は中盤になるにしたがってダイスの目に見放されます。
満を持した攻勢もダイスの目がまったく振るわずリパブリカン軍に損害を与えることができません。
今度は私が苦悩する番でした。
と、いうところで本日は時間切れ。
最後までやり終えるにはもう一日ぐらい必要なゲームのようです。
とはいえ、ナショナリスト軍はかなりやばい状況でしたので、負けなくてよかったというところでしょうか。
サッポロ辺境伯様、対戦ありがとうございました。
その他の対戦は以下の通り。

今日も6ゾロ様とfsino様が対戦なさっていた「Decision in France」(CMJ)

HIRO様と午後から顔を出されました柿崎唯様が対戦なさっていらっしゃった「JUNE44/AUGUST44」
コマンドマガジン版ではなくオリジナルのようでした。
今回も楽しい時間を過ごすことができました。
皆様ありがとうございました。
それではまた。
- 2011/03/27(日) 21:10:05|
- ウォーゲーム
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
今日は同人誌のご紹介。
「
堕落事故調査委員会」様の作品、「堕落の金曜」です。

こちらが表紙。
今回もまた金星さんが危ない目にww
これまでの三誌は「堕落惑星」ということでセーラー戦士それぞれの堕ちざまを見せてくれておりましたが、今回はタイトルどおりヴィーナスのみとなってまして、三つのお話でヴィーナスがこれでもかとばかりに堕とされてしまいます。
(そういえば堕落“惑星”だからムーンがいないのかな?)
SSはシューミット様が二作品、いなづまこと様が一作品を担当されまして、カステラ☆様、WitchHat様、707様がイラストを担当されてます。
正直に申しまして、異形化度合いがかなり高めだと思います。
ですので、そちら方面がお好きな方にはなかなか楽しめる作品になっていると思いますが、異形化は苦手という方にはちょっと不向きかもしれません。
また、異形化ということで、どうしても悪堕ちというよりは異質な精神への変貌という感じの作品となってます。
ですので、悪に染まって忠誠を誓うような展開はありませんので、その意味では悪堕ち好きとしては個人的には残念という気がしました。
ですが、肉体及び精神の異形化という面ではかなり力が入っておりますので、充分に楽しめる作品になっていると思います。
異形化がお好きな方にはお勧めの作品ではないでしょうか。
今日はこれにて。
それではまた。
23:25 本文修正
- 2011/03/26(土) 21:02:34|
- 同人系
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
3月11日に発生しました「東北地方太平洋沖地震」で、日本の自衛隊をはじめとする各組織も被災地域での救援活動を続けておりますが、今回皆様もご存知のように、「Operation Tomodachi」(ともだち作戦)として米軍も被災地域の支援にあたってくれています。
その中でも米海軍は各種艦船を投入して海上から支援を行ってくれているわけですが、先日はその中の中核の一隻である空母「ロナルド・レーガン」をご紹介しました。
今日は参加艦船の中でも戦闘用艦艇ではないために普段なかなか目に留まることのない補給艦をご紹介。
「ルイス・アンド・クラーク」級貨物弾薬補給艦「マシュー・ペリー」です。

(ルイス・アンド・クラーク級)
「マシュー・ペリー」は、まさしくあの幕末に黒船を率いて日本にやってきた「マシュー・カルブレイズ・ペリー」提督の名を冠した補給艦です。
なんと日本と縁がある名前ではありませんか。

(マシュー・ペリー)
補給艦「マシュー・ペリー」は、艦隊に食糧や生活物資を補給する「給糧艦」(糧は食糧を意味します)という艦種と、兵装や弾薬を補給する「給兵艦」(兵は兵器を意味します)という艦種を一隻にまとめてしまおうという考えから作られた「ルイス・アンド・クラーク」級の貨物弾薬補給艦の一隻として完成したばかりの艦です。
全長は210メートルにも達する大型の艦で、最大幅も32.3メートルと広いです。
満載排水量は4万トンにもなり、食糧や弾薬等を約6600トンほど搭載することができるそうです。
そのほか冷凍貨物が1700トンほどに真水も200トン補給可能といいます。
また、燃料の補給も行うことができ、3400トンの燃料を搭載できるようになってます。
機関は電気推進となっており、発電機で電気を発電してモーターを回して推進力とすることで、約20ノットの速力を発揮することができるようです。
後部はヘリコプター甲板となっており、搭載している二機のヘリコプターを使うことでヘリコプターによる補給も可能となっています。
米海軍の艦隊に補給する補給艦ではありますが、運用は民間人が行っており、所属もMSC(軍事海上輸送部隊)というところに所属しております。
そのために武装はしておりません。
「マシュー・ペリー」は最新鋭の補給艦で、その巨大な貨物搭載力は、おそらく今回の災害支援でも有効に発揮されていることでしょう。
直接物資を届けるだけではなく、支援に当たっている各艦艇への補給も行っているので、なくてはならない艦と言っても過言ではないと思います。
今回の地震と、それに付随した津波によって亡くなられた方は、ついに一万人を超えました。
なんとも大きな数字で実感が伴いませんが、本当に痛ましいです。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
それではまた。
- 2011/03/25(金) 21:48:55|
- 趣味
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
いろいろと取りざたされてきました今年のプロ野球セ・リーグの開幕日が、パ・リーグと同じ4月12日に決定したようですね。
それと同時にセ・パ両リーグで当面のルールも決まったようです。
今日セ・リーグの臨時の緊急理事会で決まったのは以下の三点だそうです。
1)開幕日を4月12日にする。
2)東京電力、東北電力両管内での4月中のナイターを自粛する。
3)先日の9回終了で打ち切りではなく、延長の場合は3時間30分を超えた場合新しいイニングには入らない。
また、付帯事項として東京ドームでは4月中はデーゲームも行わないとのこと。
これは特に読売巨人にとっては、かなりの英断ではないでしょうか。
4月中は東京ドームでは試合ができないということを意味しているような気がします。
その分はビジターゲームを先にやり、東京ドームで試合ができるようになったらホームゲームを消化するという感じなんでしょうか。
この決定に選手会の新井選手会長もほっとしたようで、記者会見で思わず涙したというニュースも。
とにかく開幕日が決まったということはファンとしてもほっとしてます。
もちろん4月12日以降もいろいろと困難はあるでしょう。
計画停電はいつ解消されるか目処が立っておりませんし、関東東北の各チームは本拠地球場での試合もままならないかもしれません。
でも、プロ野球が始まることで、少しは明るいムードも出てくるのではないでしょうか。
選手たちのプレーを楽しむ余裕も多少は出てくるかもしれません。
少しでもよい方向に向かって行ってくれることを願ってます。
ところで、これで開幕日が決定したことで、各チームとも最終調整に入っていくものと思うのですが、すでにオープン戦は終了しているので、各チームの実戦形式の練習試合というのが増えるんじゃないかなと思うんですが、どうなんでしょうか。
昨日今日と日本ハムは西武と練習試合を行ったそうですが、観客のいない無観客試合ということだったので、なんとなくもったいないような気がしてしまいました。
そこで一ファンの勝手な思いなんですが、無観客での練習試合をやるのであれば、入場料を取らずに試合を公開し、来たお客さんにいくらかかの義捐金をお願いするというのはできないものでしょうかね。
もちろん現実的には球場の観客の警備や売店を開く開かない等難しいとは思いますけど、無観客での練習試合というのがなんだかもったいないなぁって感じたものですから。
ともあれ開幕日は決まりました。
今年も熱い試合を楽しみにしていきたいと思います。
それではまた。
- 2011/03/24(木) 21:14:32|
- スポーツ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
「がんばろう! 日本」をスローガンに、第83回選抜高校野球大会が今日から始まりました。
出場校は32校。
「東北地方太平洋沖地震」の被害者に対する黙祷で始まった開会式は、入場行進も簡素化された控えめなもの。
まだまだどれぐらいの被害かすらわかっていない未曾有の大災害に、高校野球も開催するかどうか危ぶまれましたが、元気なプレーで全国を力づけてくれそうです。
特に被災地の中でも大きな被害を受けた宮城県から出場した東北高校には大きな拍手が寄せられ、今回の痛手にもかかわらず良くぞ出場してくれたものと思います。
もちろんほかにも被災地から出場しているチームは、大なり小なり今回の出場には困難があったことでしょう。
だからこそすばらしいプレーで地元を元気付けてほしいと思います。
第一日目の今日は三試合が行われ、第三試合に北海道から選ばれました北海高校が出場しました。
岡山から出場しました創志学園と熱戦を繰り広げたようで、2対1という非常に緊迫した点差で勝利を手にいたしました。
春夏あわせて46回目という出場回数を誇る北海高校ですが、春の選抜は16年ぶり。
今日の勝利はなんと23年ぶりというもので、本当に久しぶりの勝利だったようです。
(北海道勢そのものとしては、昨年北照高校が二勝しております)
二回戦もこの調子で勝ち抜いてほしいものですね。
一方プロ野球は迷走しています。
オープン戦での阪神優勝といううれしいことがあったものの、開幕日をどうするかでセ・リーグに批判が集まっています。
実際問題として電力の関係等関東でのプロ野球開催はかなり厳しいと思うのですが、どういう決着になるのでしょうか。
注目して行きたいと思います。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/03/23(水) 21:23:57|
- スポーツ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
あまりのことについ表題のようなことを思ってしまいました。
昨日、いつも私がお世話になっておりますブログ、「
じんじの落書き帳」の管理人、じんじんじ様よりメールをいただきました。
(ブログ名クリックでリンク先に飛べます)
開いてみてびっくり、なんと以前わがままにも私が勝手ににリクエストしたイラストが同封されていたのです。

こちらがそのイラスト。
そうです。
当ブログに先日掲載いたしました「
サイボーグ兵57号(1)」「
(2)」の作中で、組織によってサイボーグ兵にされてしまった綾子さんことサイボーグ兵66号のイラストなのですー。
(記事名クリックで作品に飛べます)
もう見た瞬間飛び上がるほどの喜びでしたー。
こちらの勝手なリクエストをこうして丁寧にイラスト化してくださるなんて感激です。
もう感謝感謝です。
本当にありがとうございます。
それにしても見事ではありませんか。
全身を覆う黒ラバーがしっかりと表現され、腰から背中へとつながるチューブもちゃんと描かれてます。
個人的なイメージとしては、ガスマスクの覗き窓はそのままカメラのレンズ状になっているというイメージでしたが、こうして冷たい表情の目が見えるほうが何倍もいいですね。
背景には蜘蛛の巣をモチーフにした紋章が。
これはもうそのまま悪の組織の紋章として使ってもなんら違和感ありません。
そして左手にはかつて愛した人だったはずのサイボーグ兵57号の頭部がぶら下がってます。
レーザーによって脳を焼かれたあと、彼女の手によって引きちぎられたのでしょう。
こうした冷酷さが以前の彼女とのギャップを見事に見せてくれてます。
本当に言葉がありません。
ただただ感謝するのみです。
じんじんじ様、本当にありがとうございました。
正直申しまして、このイラストを見たとき、公開するのを迷いました。
あまりのイラストのすばらしさに自分ひとりで独り占めしてニヤニヤしたいと思ってしまったからです。
ですので、表題の通り悩んでしまいました。
でも、このすばらしいイラストは独り占めしてはいけないですよね。
やはり皆様にも見ていただこうと思いまして公開いたしました。
ただ、大きさだけはちょっと縮小してあります。
そこはご了承くださいませ。
こうして作品のキャラのイラストを描いていただける。
なんて幸せなんだろうと、本当に幸せをかみ締めております。
ありがとうございました。
それではまた。
- 2011/03/22(火) 21:19:27|
- Special Thanks
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
11日の「東北地方太平洋沖地震」以後、不安定な状況の続く福島第一原子力発電所に、ついに戦車が投入されることになったようです。
陸上自衛隊は福島第一原子力発電所の敷地内で作業の妨げになっている瓦礫の除去作業を、装備する74式戦車を用いて撤去する方針を決めたとのこと。
国内の災害派遣で戦車が使用されるのは初めてだそうです。
瓦礫の撤去作業は、74式戦車の前面に排土板といわれるいわゆるドーザーブレードを取り付け、戦車ドーザーとして瓦礫を押し出そうというもののようです。

(74式戦車に排土板を装備した形)
戦車は戦場での整地や塹壕掘り、その他の設営等のためにドーザーブレードを装着できるようになっており、後継の90式戦車や最新鋭の10式戦車でもこのドーザーブレードを装備できるようになっています。
今回はその整地能力を買われたわけですが、もともと自衛隊には戦場での整地作業等に使える装甲ブルドーザーや作業車は持っています。

こちらは75式ドーザ。
小銃弾や砲弾の破片等は防げる装甲版で覆われたブルドーザーです。

こちらは新型の施設作業車。
ドーザーとしての機能だけではなくクレーン車としての機能も備えてます。
このように瓦礫撤去の作業という面だけで言えば、74式戦車よりも適した車両もありますが、今回は何せ放射線が飛び交う原子力発電所です。
75式ドーザも施設作業車も放射線に対する防護はありません。
一方74式戦車は、場合によっては核砲弾が使用された戦場でも戦闘力を発揮できなくてはなりません。
そのために放射線に対する防護力はある程度は備えています。
それゆえに今回の投入となったのでしょう。
とはいえ、やはり放射線の被曝の恐れがあることも事実です。
この非常災害時に命を懸けて現場で作業するすべての方々の無事を願って止みません。
どうかご無事で作業を終えられますように。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/03/21(月) 21:19:57|
- 趣味
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
昨晩はネットのVASLというツールでGoma様とASL-SKの対戦。
昨年末より延々と続いていたシナリオもついに終了しました。
結果は勝利。
本当に久しぶりにGomaさんに勝つことができました。
六連敗ぐらいしていたんじゃないでしょうか。
七連敗にならずにすみました。
シナリオは「RallyPoint2」からRPT015「COMRADE KLIMENKOV」です。
1944年8月のポーランドにおけるソ連軍の攻撃と、それに対する独軍の防御を表したものです。
今回は私が攻撃側のソ連軍、Gomaさんが防御側の独軍を担当しました。

両軍の初期配置です。
勝利条件はソ連軍がピンクで示した建物から統制状態の独軍を排除することと、黄色のヘクスから3ヘクス以内に主砲が機能している移動可能なケーニッヒティーガーが存在しないようにすることです。
これがなかなか難しい。
ソ連軍の基本方針としては兵力の優位を生かして歩兵は正面から攻め、IS-2戦車を二両ずつ二手に分けてマップ上(東)と下(西)から回り込むようにと考えました。

とはいえ、そのつもりだったんですが、東に向けるつもりのIS-2は歩兵支援にあてることにして歩兵とともに中央へ投入。
結局ケーニッヒティーガーと正面切って向き合うことになってしまいました。

3ターン目終了時の状況。
画面には映ってませんが、東側のIS-2一両がパンツァーファウストで撃破されてしまいましたが、独軍側はなんとケーニッヒティーガーが二両とも主砲故障という状況に。
独軍にとってはきつい状況となりますが、ソ連軍も中央から押したために損害が軒並みかさんでこちらも厳しい状況です。

5ターン終了時。
ソ連軍の後方には混乱した部隊が点々と・・・
この時点でソ連軍担当としては、9-2指揮官の部隊が混乱した時点で投了かと覚悟を決めておりました。
ところがドイツ軍側もダイス目が振るわず、パンツァーファウストが飛び交うもののIS-2に当たりません。

終了時です。
I3の建物の独軍分隊はIS-2に建物に突入されるのを防ぐためにパンツァーファウストを撃ちましたが、後方噴射で混乱に。
L5の建物も白兵戦で独軍を除去し、勝利条件を達成です。
何とか勝つことができました。
最後まで9-2指揮官が活躍してくれました。
あと、ケーニッヒティーガーの主砲が二両とも故障したのが大きかったと思います。
Goma様との対戦はこれで28勝30敗。
このところの連敗が大きいですね。
これから取り返していかなくては。(笑)
次回はいよいよスタンダードASLのシナリオ77です。
フランス軍と独軍の戦いで、攻撃側の独軍をGoma様が、防御側の仏軍が私です。
Goma様とのスタンダード対戦は初めてですのでドキドキです。
Goma様、次回もよろしくお願いいたします。
それではまた。
- 2011/03/20(日) 21:00:00|
- ウォーゲーム
-
| トラックバック:0
-
| コメント:3
海上保安庁のホームページ等で確認できる通り、今現在五十五隻の巡視船(巡視船のみの数です。小型の巡視艇を加えればもっともっと出動しています)が今回の「東北地方太平洋沖地震」の対応に当たっているそうです。
そこには各艦艇の動向が書かれていないので、残念ながらその五十五隻のうちに含まれているのかどうかがはっきりとわからないのですが、おそらく出動しているであろうと思われますのが、巡視船PL-31「いず」です。

巡視船「いず」は、数ある巡視船の中でも「災害対策型巡視船」として建造されました。
これは1995年に発生しました「阪神・淡路大震災」で第五管区海上保安本部もダメージを受け、指揮統制機能の発揮に支障をきたした教訓を基にしたもので、大規模災害発生時にその現場に急行して現場の指揮所として使用できる機能や、救援物資の運搬能力、そして小規模ながらも医療設備を備える病院船としての機能を持つ巡視船が望まれたためです。
「いず」は1996年に起工され、1997年に就役しました。
総トン数(排水量ではありません)は3768トン。
全長は110メートルに達し、最大幅も15メートル。
最大速力は21ノットとなっています。
「いず」の装備は、まさに望まれたとおりのものとなっていて、船橋区画には大型のOIC(オペレーション インフォメーション センター)が設けられ、それに隣接して充実した通信システムを持つ指揮所が備えられてます。
また、多目的に使える大会議室と対策本部としての使用を考慮した小会議室があり、二基の手術台を備えX線撮影装置も持つ医務室も完備。
船倉には救援物資を350トンまで積むことができ、医療関係者や救援隊員など臨時の乗船者を合計で120名まで乗せることのできる居住設備も整ってます。
もちろんその人たちに対する食事を給食する設備もあり、港湾施設が破壊されていても独自で荷降ろしのできるクレーンも搭載しています。
まさに動く海上災害対策本部ともいうべき巡視船「いず」ですので、おそらく今回の災害に対しても出動していると思います。
昨日紹介しました米空母「ロナルド・レーガン」とはまた違う、日本の誇る災害対応型巡視船がその能力を遺憾なく発揮しているのではないでしょうか。
「いず」を含め、作業に従事なさっていらっしゃる海上保安官の皆様に大いに感謝をいたしますとともに、ご無事をお祈りしております。
それではまた。
- 2011/03/19(土) 21:05:05|
- 趣味
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」で、ついにこれまで確認された死者数が6500人を超え、「阪神・淡路大震災」を上回ってしまいました。
自衛隊をはじめとする多くの方々の懸命な救助活動にもかかわらず、行方不明者も1万人を越えており、この死者数はまだ増えてしまうと思われます。
心ならずも命を落としてしまわれた方々のご冥福をお祈りしますとともに、この数字がどうか一人でも少ない数字で止まりますよう、心よりお祈りいたします。
そんな中、日本の自衛隊や消防、警察等とともに被災地での救援活動に尽力してくださっているチームの一つが米軍ですが、米海軍も数隻単位の艦艇を太平洋及び日本海に展開し、海上から支援活動を行ってくれています。
中でもインパクトが大きいのはやはり艦番号CVN-76航空母艦「ロナルド・レーガン」でしょうか。

空母「ロナルド・レーガン」は、米海軍の主力空母「ニミッツ」級の9番艦として、1998年に建造が開始されます。
2001年には進水を行い、就役は2003年の7月でした。
艦名はアメリカの第40代大統領であるロナルド・レーガン氏にちなんだもので、レーガン氏が大統領だった1981年から1989年という時代はまさにソ連との冷戦の真っ最中でした。
レーガン氏は強いアメリカを標榜し、アメリカ海軍の現役艦艇数を600隻にしようということで600隻艦隊構想がアメリカ海軍の合言葉となり、実際に1989年にはアメリカ海軍の艦艇数は600隻に達しました。
おそらくこういったことからレーガン氏の名前が空母の名前に使われたのでしょう。
全長は333メートル、船体の最大幅で40メートル、飛行甲板での最大幅は76.8メートルにも及び、物資を目いっぱい積んだ状態での満載排水量は10万1500トンというとてつもないものとなっています。
10万トンという排水量は軍艦では史上最大であり、「ニミッツ」級でも新造時から10万トンを超えたのは「エイブラハム・リンカーン」以後の艦のみでした。
戦力の中核となる搭載機数は一個航空団約80機ほど。
これはその時々の任務によっても上下します。
今回はヘリコプターが多く積まれているのではないでしょうか。
乗組員は空母関係だけで3200名に達し、そこに航空機関係の2400人がプラスされます。
機動部隊の指揮艦となる場合にはさらに司令部要員が乗り込んでくるでしょう。
艦内にはテレビ局や床屋、歯科医や郵便局などもあり、まさに動く海上都市です。
残念ながら通常の航空機、たとえば小型のビジネスジェット機やセスナ機のような機体は着艦する設備がないので降りることはできないでしょうが、その広い飛行甲板はまさに海上の巨大へリポートとして今回も充分に活躍しているようです。

本来は敵を攻撃するための兵器の一つではありますが、人を殺すのではなく人を生かすために使われる。
空母「ロナルド・レーガン」に感情があれば、今回の任務をきっと誇りに思ってくれるのではないでしょうか。
それではまた。
- 2011/03/18(金) 21:13:38|
- 趣味
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
気がつくとこのゲームの紹介をまだしておりませんでした。
RPGamer誌第9号付録の「ダークネビュラ」です。

こちらが画像。
このゲームはもともと1980年にアメリカのGDW社が出版したもので、日本でも当時のホビージャパン社が輸入して日本語ルールブックを付けて販売しておりました。
私の友人はこのGDW版を持っております。
このゲームは宇宙の一部に勢力を広げる二大星間国家「ソロマニ」と「アスラン」の領土拡張戦争を表したもので、基本的なルールは同じGDW社の傑作宇宙戦争ゲーム「インペリウム」とほぼ同じとなっています。
各陣営はそのターンの収入を得て、その収入で戦力を買い、そして互いに戦うのです。
「インペリウム」と大きく違うところは、「インペリウム」が固定された一枚の宇宙地図上で毎回戦うのに対し、「ダークネビュラ」は八枚の小マップを互いに配置していき、「アスラン本星」「ソロマニ本星」そして「ダークネヴュラ星域」の三つが配置された時点でそれ以外のマップは使わずにゲームが始まります。
つまり、最低三枚だけでゲームが始まってしまう可能性もあり、毎回マップの配置は変わると言ってもいいでしょう。
「ソロマニ」勢力とは、GDW社における未来史設定では地球人の末裔となっており、同社の有名なTRPG「トラベラー」でも一勢力として登場します。
一方「アスラン」勢力も「トラベラー」に出てくる種族で、二足歩行するライオンのような宇宙種族であり、有名なファンタジーからその名が取られたと思います。
両勢力とも広大な宇宙空間を支配している種族ですので、このゲームでの「本星」は、あくまでもこの宙域における各勢力の拠点というべきでしょうか。
そしてこのゲームにおける大きな特色となっているのが、ゲームタイトルにもなっている「ダークネビュラ」星域です。
ここは未知の宇宙空間であり、両勢力とも最初はここを突っ切ることはできません。
ここを通るためには、探索艦を送り込んで航路を開拓しなくてはならないのです。
開拓された航路は自軍にとっては通常の航路と同じになりますが、敵軍にとっては未知の航路なので通れません。
うまく航路を開拓できれば、敵より有利になることができるでしょう。
また、この「ダークネビュラ」星域には星系もいくつかあり、その星系を探索することで新たな科学技術を得ることができるかもしれません。
ビーム技術やミサイル技術が向上すれば戦闘が有利になり、また資源が見つかれば経済力が有利になります。
こうしてみると、「ダークネビュラ」星域が「アスラン本星」と「ソロマニ本星」の間にある状態であれば、お互いに航路開拓や技術開発などを行うことになるのでしょう。
ですが、残念ながらこの「ダークネビュラ」星域、あまりゲームにかかわってくることがありません。
このゲームはGDW社の120シリーズという一連のミニゲームの一つに位置するため、駒数が120個しかなく、また互いの本星もわりと近くに位置するために、直接戦闘をしていったほうが早いというのが多いのです。
なので、本当に航路が「ダークネビュラ」星域を通らないとお互いに接触できないというならともかく、たいていは別マップの配置によって迂回ルートができてしまうので、「ダークネビュラ」は無視されがちになってしまうのです。
このことが「ダークネビュラ」というゲームのある意味弱点といえるでしょう。
とはいえ、「インペリウム」の流れを汲む宇宙戦闘ゲームとしての面白さは備えているので、楽しむには充分です。
またRPGamer誌版はGDW版にはなかった空母と艦載機等の新ユニットも加わってますし、使う気になれば「ベレー帽をかぶった奇跡の軍師」とか、「こんなこともあろうかとというセリフが得意な技師長」などのアニメ等のキャラクターユニットもオプションでついてますので、それらを使ったプレイも楽しいかもしれませんね。
実は私もこのゲームはGDW版を一二度しかプレイしたことがないので、機会があれば対戦したいゲームのひとつです。
「インペリウム」とどっちをやろうかなぁと悩みそう。
それではまた。
- 2011/03/17(木) 21:10:20|
- ウォーゲーム
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
1935年に始まったイタリアとエチオピアとの戦争は、イタリア軍にとっても予想以上に厳しい戦いでした。
また、この戦いにおいて、イタリア空軍にとってもその装備する機体が旧式であるということを認めざるを得ない戦いでもありました。
そこでイタリア空軍は、1936年に空軍増強計画を発動。
装備機体に関しても更新を行うことを決め、戦闘機についても各社に試作を命じます。
このときに試作された機体が、のちに空軍に採用となったアエロマッキ社のMC200とフィアット社のG50の両戦闘機でしたが、イタリア航空機メーカーの一つレジアーネ社もこの試作開発に参加をしておりました。
ところがレジアーネ社は試作が遅れ、両社よりも一年もあとにRe2000という試作機を提出するという状況でした。
このRe2000は空冷エンジンを搭載したアメリカのP-35戦闘機によく似た機体で、一年もあとになっただけに両社の戦闘機よりも速度・運動性能ともに優れておりましたが、残念なことにエンジンの信頼性不足やすでに採用となっている機体より製造に手間がかかる等の理由でイタリア空軍には採用されませんでした。
ですが、性能のいいRe2000は国外で評価され、スウェーデン空軍やハンガリー空軍が採用し、ハンガリーではライセンス生産まで行われました。
とはいえイタリア空軍での採用を目指すレジアーネ社としてはRe2000は失敗でしたので、エンジンの信頼性を高めるためにドイツのダイムラーベンツ社の液冷エンジンDB601に変更したRe2001を試作します。
Re2001は1940年7月に初飛行し、なかなかの性能を見せたものの、Re2000に比べてそれほど大幅な性能アップにはつながらず、何よりDB601エンジンが供給不足で数をそろえられない状態でした。
そこでレジアーネ社は再度エンジンの変更を決定。
イタリアピアッジョ社製の空冷エンジンを装備した機体を開発し、Re2002として試作いたします。
すでに第二次世界大戦が始まっている現状ではRe2002は戦闘機として使うには難しいと判断したレジアーネ社は、最初からRe2002を戦闘爆撃機として開発することにしておりました。
そのためRe2002は、単発の航空機としては大重量の650kg.までの爆弾を積むことができ、12.7ミリ機銃を2丁に7.7ミリ機銃も2丁という武装を施すことができました。
Re2002はレジアーネ社の期待通りイタリア空軍に戦闘爆撃機として採用されましたが、主にエンジン関係のさまざまな問題をクリアにするのに時間がかかり、量産が開始されたのは1942年7月でした。

1943年7月、連合軍のシシリー島上陸作戦が始まると、Re2002を装備した部隊も出撃し、その爆撃能力を発揮して連合軍の輸送船に損傷を与えたり、地上部隊に侵害を与えるなど活躍します。
しかし反面損害も多く、もともと投入された機体自体も少なかったが、14機が失われたといいます。
1943年9月にイタリア政府は連合軍に降伏しますが、それまでにイタリア空軍に引き渡されたRe2002は150機程度だったといいます。
ですが、イタリア降伏後にイタリアを掌握したドイツ軍は、このRe2002の対地攻撃能力に興味を示し、その時点で生産準備状態にあった機体を含めて70機を新たにレジアーネ社に発注しました。
しかし、これは連合軍の爆撃等で工場の生産能力が落ちており、結局終戦までにドイツ軍に納入された機体は40機ほどだったといわれます。
これらドイツ軍によって接収された機体と新たに製造された機体はドイツ軍機として連合軍に対する地上攻撃に使われました。
他方イタリア降伏時に連合軍側にもRe2002は接収され、それらは連合軍側に立った南イタリアの共同交戦国空軍機として使用されました。
約20機ほどが使われたそうですが、こうしてRe2002は同じ時期において敵味方によって使用されるという面白い状況になったのです。
Re2002はイタリア空軍の装備した航空機の最後のきらめきの一つでした。
戦闘機としての仕様を最初から断念し、地上攻撃用の戦闘爆撃機としたことで、実に有用な機体になったのです。
そのためイタリア降伏後も両軍によって使用されました。
あまり活躍したように言われない第二次世界大戦のイタリア軍ですが、装備にはいろいろと見るべきものもあったんですね。
それではまた。
- 2011/03/16(水) 21:14:52|
- 趣味
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
「東北地方太平洋沖地震」の被害の大きさと、さまざまな不安要素が渦巻く現在の状況ですが、幸いにも無事ですんだ者として一日も早く日常に戻る事が、ひいては心ならずも被災なされてしまった方々への支援にもなるかと思いまして、じょじょに今までのような「舞方雅人の趣味の世界」に戻していこうと思います。
今日はタミヤニュースのご紹介。

こちらが表紙です。
第二次世界大戦の後の米軍第3歩兵師団(上)と第23歩兵師団(下)のマークだそうです。
今月号は新たに「戦跡をたずねて」という連載が始まりました。
第一回目の今回は、ロシア連邦のヴィープリ近郊にあるポルティンホイッカ十字路です。
ここは第二次世界大戦前まではフィンランド領でしたが、第二次大戦中のソ・フィン戦争によってソ連が占領し、以後ソ連領となったところです。
ヴィープリもヴィボルグと名前が変わり、ソ連崩壊後はロシア連邦の都市としてフィンランドとの国境付近に位置している都市となってます。
この近郊にあるポルティンホイッカ十字路は、まさにソ・フィン戦争での激戦地だったとのことで、当時の面影はもうないそうですが、記念碑があったりヴィープリ城内には博物館があったりするそうです。
いつもの連載の「第二次大戦イタリア軍装備解説」は、AB40/41装甲車の前編。
この車両はイタレリ製のキットがタミヤでも販売されているので、模型製作には役立つかも。
中ページにはいつものディオラマ写真が見開きで。
今回は37ミリ対戦車砲を牽引するクルッププロッツェと、シトロエンのスタッフカーを組み合わせたディオラマです。
なかなか面白い構図で、カラー写真はタミヤさんのホームページでも見られますのでぜひ。
今月の新キットには、ドイツアフリカ軍団のフィギュアセット(五体入り)が発売になるとの事。
五体で税込み1260円とのことですが、私が中学生のころは四体入りのフィギュアが200円ぐらいだったと思いますので、隔世の感がありますね。
もちろんキットの精密さ等もまた隔世の感があるんでしょうけども。
今月も楽しいタミヤニュースです。
来月号も楽しみです。
それではまた。
- 2011/03/15(火) 21:28:39|
- タミヤニュース
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
今日はついに関東地域で輪番停電とも言われる計画停電が実施されました。
これは今回の「東北地方太平洋沖地震」により福島第一原子力発電所をはじめ複数の発電所が、発電能力を喪失してしまったためのことで、対象地区を五グループに分け、それぞれが一日数時間の範囲で送電が停止されるというもののようです。
本日は最終の第五グループのみが送電を停止されたようですが、明日以降はどうなるかまだわかっていません。
北海道からも北海道電力が60万キロワットを送電している(北電HPより)そうですが、とても足りるものではないでしょう。
日本の場合、明治時代の発電機導入時の経緯から東日本と西日本で電気の周波数が違うため、50ヘルツの東日本側に60ヘルツの西日本の電力を直接送ることはできません。
一度変換機で周波数を変換しないとならず、その変換能力も100万キロワットの能力といいます。
そうなると関東地方で不足するといわれる電力数にはまったく足りず、今後も計画停電は行わざるを得ないというところなんでしょう。
本当に今後不便をこうむることと思います。
皆様のご苦労をお察しいたします。
北海道で節電しても意味がないという話もありますが、私も少しでも節電に務めたいと思います。
その福島第一原子力発電所は、昨日から新たに三号原子炉の建屋が崩壊したり二号原子炉の冷却ができなくなったりと不安な状況が続いてます。
どうかこれ以上の災厄につながりませんよう祈ります。
今は何もできませんが、一日も早く被災されました皆様に平穏が訪れますよう・・・
今日はこれにて。
それではまた。
- 2011/03/14(月) 21:01:34|
- ニュース
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
昨日ですが、福島第一原子力発電所がとんでもない状態になりました。
国内で初めての炉心が溶融するという事態が発生してしまったようです。
二重三重の安全策を施されていたはずの原子力発電所が、想定以上とはいえ地震によって炉心が溶融したというこの事実。
ショックでなりません。
原子炉を収めた建屋も水素爆発(?)により外壁を失っている状態。
格納容器そのものは問題ないとのことで最悪の事態は免れたとのことですが、まだまだ油断はならない状態でしょう。
今後の情報が待たれます。
また、気象庁は今回の地震のマグニチュードを8.8から9.0へと上方修正したそうです。
明日からは首都圏で計画停電も行われるといいます。
被害の全貌が明らかになってくるにつれ、被災地の惨状が目の当たりになって来ました。
本当に心が痛みます。
被災されてしまいました皆様に改めまして心よりお見舞い申し上げます。
- 2011/03/13(日) 21:11:44|
- ニュース
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
「舞方雅人の趣味の世界」をいつも応援してくださいましてありがとうございます。
ご心配をおかけいたしました。
本日回線がつながり、ネットが使用できるようになりましたので、こうして皆様にご挨拶ができるようになりました。
3月11日に発生しました未曾有の大震災ですが、幸いなことに札幌はそれほど被害をこうむらないですみました。
私自身も住んでいる家もまったく無傷で無事だったんですが、残念なことに電話やネットがまったくつながらなくなってしまい、外部に無事であることを伝えることがぜんぜんできなくなってしまいました。
そのためブログの更新も途絶えてしまい、皆様には大変ご心配をおかけいたしてしまいました。
幸い昨日ようやくスカイプとMSNメッセンジャーが通じたため、友人であるEnneさんを通じて無事である旨のコメントの書き込みをしてもらいました。
そして今日、ようやくこの時間になりましてネットが通じるようになりました。
本当に皆様にはご心配をおかけいたしましたが、舞方はまったくの無傷ですのでご安心いただければと思います。
皆様、本当にありがとうございました。
ブログ記事につきましては、いつネットがつながってもいいように、昨日一昨日と記事を書いてテキストにしておいてありましたので、先ほど日付をさかのぼって投下させていただきました。
ズルっこのようですが、今回は不可抗力ということで、ご容赦くださいませ。
それではまた今後も「舞方雅人の趣味の世界」をよろしくお願いいたします。
- 2011/03/13(日) 17:27:02|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:11
一夜明けて今回の未曾有の大災害の全容がじょじょに明らかになってきつつあります。
東北地方の岩手、宮城両県の太平洋岸では津波による大きな被害が出ているようです。
火災も発生し、福島では原子力発電所が損傷を受けました。
放射能も空気中に出ているようで、非常に心配な状況です。
本当に言葉がありません。
恐ろしい状況です。
まだ余震やそれにともなう津波が考えられるといいます。
どうかこれ以上の被害は出ませんように。
それしか言えません。
被災した地域でがんばるすべての人に心よりお見舞いを申し上げます。
(記事は12日に書きました。投下は13日です)
- 2011/03/12(土) 21:07:12|
- ニュース
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
本日は午後からネットがまったくつながらなくなってしまい、更新が大幅に遅れてしまいました。
とりあえず私は無事で何も問題はありません。
ご心配をおかけいたしました。
それにしても、恐るべき未曾有の大地震が起こってしまいました。
マグニチュードは8.8にも達し、記録に残る上では最大の地震だといいます。
各地で地震そのものと、それにつながる大津波によって大きな被害が出ているようです。
NHK等での報道ですさまじい津波の映像が映し出されておりました。
まるで何かの特撮映画を見ているのではないかというぐらい、にわかに現実だとは信じられない映像でした。
なんとも言葉がありません。
被害に遭われました地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
(記事は11日に書いたものです。投下は13日になりました)
- 2011/03/11(金) 21:04:52|
- ニュース
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
今日はニュースから。
かつてお笑い界で一世を風靡した「コント55号」の坂上二郎氏が、本日脳梗塞のために死去なさいました。
76歳という年齢でした。
「コント55号」は相方の萩本欽一氏と坂上二郎氏のコンビでギャグコントを行い大人気となったわけですが、この「55号」の数字の意味はいろいろと取りざたされているようでこれというものはないようですね。
私が昔聞いた話では、王貞治氏の55号ホームランが結成時のことだったのでとありましたけど、どうやらコンビ結成は王氏の55号達成の二年後だったとのことで、いまいち信憑性がないようです。
それはともかく、お二人のコントは本当に面白かったですね。
印象に残っているのが今でもあり、二郎さんがラーメンライスを注文して食べようとしていたところ、欽ちゃんが隣に座ってラーメンライスの食べ方なるものを言いはじめる。
二郎さんがそれにしたがっていると、いつまでたってもご飯しか食べられず、肝心のラーメンはなかなか食べられない。
業を煮やした二郎さんがもういいと言って席を立つと、おもむろに欽ちゃんが持参したご飯を取り出して手のつけられなかったラーメンと一緒に食べてしまうというもの。
今でもラーメンとご飯を食べるとこの話が思い浮かびます。
そののちお二人はそれぞれの道を歩み始めるわけですが、二郎さんは俳優として刑事ドラマの主人公を演じるなどいい役者さんになっていきました。
「夜明けの刑事」は当時結構好きな刑事ドラマでしたよ。
「はぐれ刑事純情派」の安浦さんを先取りしたような感じでしたでしょうか。
思い出深い坂上二郎さんでしたが、亡くなられてしまいました。
とても残念です。
ご冥福をお祈りいたします。
それではまた。
- 2011/03/10(木) 21:07:01|
- ニュース
-
| トラックバック:0
-
| コメント:18
先月末から今月に入って一日のヒット数が極端に減ってますね。
平均200ぐらい減ってます。
うーん・・・何が原因だろうか。
やっぱりSSを書いていないのが大きいのかな。
あと、面白い記事書かないとだめですね。
とは言うものの、今日はいつもの本の紹介。
学研の「歴史群像」の4月号です。

表紙はこちら。
今月号は第一特集が「ナポレオン戦役1812 ロシア遠征」です。
ナポレオンが第一特集になったのは本当に久しぶりですね。
相当昔までさかのぼらないとなかったんじゃないでしょうか。
ナポレオンのロシア遠征は、あの大陸軍がロシアの大地に飲み込まれてしまったということで、ナポレオンの没落の序章となったといえるのですが、この大遠征がどのような展開を見せたかは知っているようで知らないことも多いと思うので、この記事は読むのがとても楽しみです。
当ブログの以前の記事で、「錫ペスト」により軍服のボタンがぼろぼろになってしまったことも寒さにやられた一因と書きましたが、もちろんそれ以前に軍事的な要因で大敗を喫することになったのが大きいので、そのあたりが知りたいですね。
第二特集はこれまた楽しみな「モンテ・カッシーノの戦い」です。
第二次世界大戦時のイタリア戦線で、遅滞戦術を繰り広げる独軍が防御拠点としたモンテ・カッシーノ。
そこでの戦いは連合軍にとっては悪夢とも言うべき激戦になったといいますが、実は私はあまりこの戦いのことを知らないので、この記事もまたとても楽しみなのです。
ほかには毎回楽しみな「各国陸軍の教範を読む」や、「近代軍事学の道標」。
「銘艦Story」や「日の丸の翼」のような軍艦、航空機の記事も好きです。
「歴史群像」は毎回読み飛ばすようなところがないので、自分にとってはコストパフォーマンスがかなりいい雑誌かも。
これからじっくり読みたいと思います。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/03/09(水) 21:17:35|
- 本&マンガなど
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
1930年代に入り航空機の全金属製化などの新技術が普及してくると、アメリカ陸軍航空隊としても新型の戦闘機が求められるようになりました。
そこで米陸軍航空隊は新型戦闘機の競争試作を行わせ、P-35とP-36という二種類の戦闘機が作られました。
カーチス社のP-36は最初はセバスキー社のP-35に一敗地にまみれたものの、追加試作機を提出して陸軍航空隊に採用され、1930年代後半の米陸軍航空隊の主力戦闘機となりました。

P-36は多くの国に輸出され、フランスや英国、中国(中華民国)なども採用しますが、第二次世界大戦が近づいてくると、米陸軍航空隊では更なる高性能の戦闘機が求められるようになってきます。
カーチス社はそれに応えるべくP-37の設計を行いましたが、残念ながら各種の不具合が多く早急な改善は望めないという結論がでてしまいます。
米陸軍航空隊としてはP-38のような高性能戦闘機の実用化がまだ先になりそうということで、速度性能の優れた戦闘機をつなぎでいいから採用したいという思惑があり、P-37の失敗は痛手でした。
そこでカーチス社はP-37の代わりに、一世代前ではあるものの機体に関してはすでに量産化され問題のないP-36のエンジンを高性能なものに換装することで、速度性能に優れた新型戦闘機を作り出そうと考えました。
この試作はすぐに行われ、新型のアリソンV1710エンジンを搭載したP-36が作られます。
この試作機はエンジン部分以外はP-36そのものと言ってもよく、生産ラインがすでにできていることから早期に量産が可能というメリットがありました。
また、要求された速度性能も新型エンジンのおかげで達成できることがわかり、米陸軍航空隊の求める速度性能に優れたすぐに量産できるつなぎの新型戦闘機という要求をほぼすべての面で満たしていたのです。
カーチス社の新型戦闘機は、多少の修正を加えた上でP-40として米陸軍航空隊に採用され、ただちに量産が開始されました。
1940年には量産態勢が整ったこともあり、ドイツとの航空戦を戦っている英国向けにも生産されることになります。

P-40は米軍向けが「ウォーホーク」、英軍向けが「キティホーク」という愛称をつけられ、第二次世界大戦序盤の連合軍航空戦力として活躍します。
初期型はドイツ軍のメッサーシュミットBf109にかなわないことが多かったのですが、エンジン出力を増し、集団戦法を取り入れるようになったF型以降は一方的に負けるようなことはなくなります。
太平洋戦域でも英軍のP-40や、米義勇航空隊フライングタイガースの主力戦闘機として使われたP-40が、日本陸海軍の戦闘機と互角以上の航空戦を繰り広げます。
新型のP-47やP-51が配備され始めても、太平洋戦域では終戦まで多くのP-40が使われました。
結局つなぎの戦闘機であったはずのP-40戦闘機は、最終的に一万四千機もの数が量産されるという大量産が行われた戦闘機でした。
高高度の戦闘では後れを取ったものの、中高度以下の戦闘では枢軸軍戦闘機に引けは取らず、数の多さ等戦いようによっては相手を圧倒できました。
空冷エンジンと液冷エンジンの違いにより、元となったP-36とはがらりと印象の違うP-40ですが、P-36の機体を使うという決断を下したことで迅速に量産化が図れたという、まさにつなぎの戦闘機としての役目を充分に果たせた戦闘機ということができるでしょう。
連合軍にとっては性能はともかく、なくてはならない戦闘機だったんでしょうね。
それではまた。
- 2011/03/08(火) 21:29:31|
- 趣味
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
来週の日曜日は「札幌歴史ゲーム友の会」に顔を出せそうです。
うれしいことに釧路からMどりっひ様もお見えになるということで、早速対戦の約束を取り付けさせていただきました。

対戦予定はゲームジャーナル誌29号付録の「激突! バルジ突破作戦」です。
先日購入してユニットもカットし、いつでも対戦可能な布陣を敷いていたのではありますが、今回が初の対戦となります。
ルールはそれほど難しいものではなく、むしろ比較的易しい部類に入るのではないでしょうか?
ZOC侵入停止、移動開始時ZOC離脱可能、ZOCtoZOCの禁止、メイアタックとこれだけでルールの基本はOKです。
ところがここからが曲者。
このゲームはユニットだけでは戦闘は始まりません。
(できないわけではありません)
各ユニットに付随する支援チットがものをいうのです。
この支援チットをどのユニットに付け、どのように戦闘していくのか。
これがなかなか難しそう。
連合軍担当をさせてもらいたいとお願いしたので、序盤で独軍の奔流に飲み込まれないためにも、少しはソロプレイしておきたいところです。
セットアップは固定なので、ユニットの配置に頭を悩ませることはありませんが、その分初期配置の支援チットをどのユニットに付けるかが悩みどころになりそう。
幸い、本誌にいくつかの案が載っておりますので、それを参考にさせていただこうと思います。

独軍が補給を通すために必要な交差点2506ヘクスをZOCに収めることの可能なエルセンボルン周辺。
激戦が考えられるところです。

こちらはクレルボー周辺。
独軍の序盤の侵攻方向となるでしょう。
ティーガー、パンターを中核にした独軍の攻勢をどこまでしのげるのか。
今から日曜日が楽しみです。
それではまた。
- 2011/03/07(月) 21:15:26|
- ウォーゲーム
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
1940年。
ドイツ軍による西方電撃戦によってオランダ、ベルギー、フランスがドイツ軍に占領されるという事態となりました。
ただ一国ドイツに対抗していた英国は、ダンケルクからの撤退により兵員のみは大陸から何とか撤収できましたが、装備の大半は大陸に放棄してこざるを得ませんでした。
これは陸上兵器に対するばかりではなく、英国本土の空を守るべき航空戦力に関しても、フランス上空の戦いでかなりすり減らしてしまっておりました。
ドイツの次なる目標が英国であるということは疑いもなく、英本土上陸に先立ち、まずは英国上空の制空権を奪い取ろうとしてくるのは自明の理です。
しかし、英国空軍はそれに対する航空戦力が不足しており、この航空戦力の補充が急ピッチで進められることになります。
当時の英国空軍の主力戦闘機はスピットファイアやハリケーンでしたが、新型で性能の高いスピットファイアは、その生産にもある程度の時間が必要であり、大量に配備するには短期間では難しいという問題がありました。
そこで英国は戦時の大量生産に向いた簡易型の戦闘機を開発することを考え、マイルズ社にその旨を打診します。
マイルズ社はその意に応え、自社で生産中の高等練習機をベースにした簡易型の戦闘機を提案。
それが、「M.20」戦闘機でした。

「M.20」戦闘機は、マイルズ社の努力もあり、なんと九週間で原型機の初飛行にこぎつけるという驚異的な開発スピードで試作機が作られます。
簡易型ということで機体の大半は木製とされ、着陸脚も引き込み式の複雑さを避けるために固定式とされましたが、エンジンにはロールスロイス・マーリンという優秀なエンジンを搭載したこともあり、その運動性能はハリケーン戦闘機に引けを取らないというすばらしいものでした。
航続性能もスピットファイアやハリケーンとほぼ同等と言われ、武装も7.7ミリ機銃を八丁も搭載するという重武装で申し分ないものでありました。
そのスマートなスタイルは涙滴型の風防ガラスという近代的なコクピット周りとも相まって、簡易型の戦闘機としては充分過ぎるものだったのです。
しかし、M.20は量産化はされませんでした。
やはり性能で上回るスピットファイアの量産化に拍車がかかってきて態勢が整ったこと、大西洋をはさんだアメリカ合衆国からの航空機支援が決まり、航空機の数を確保できる見通しが立ったこと、簡易型であるゆえの将来的な発展性の乏しさがあることなどから、M.20の必要性が失われてしまったのです。
結局M.20は試作機が作られただけで終わってしまいました。
ですが、それなりの性能を持つ簡易型の戦闘機をわずか九週間で初飛行にこぎつけるという事実は、さすが英国航空技術の高さを感じさせるものではなかったでしょうか。
ほんのちょっとの歴史の流れの違いがあれば、英国上空のいわゆる「バトル・オブ・ブリテン」にこのM.20が投入され、ドイツ軍のメッサーシュミットBf109と戦いを繰り広げたんでしょうね。
それではまた。
- 2011/03/06(日) 21:18:54|
- 趣味
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
今日は海外のニュースを一つ。
麻薬組織と政府の抗争が激しさを増し治安が極端に悪化しているメキシコで、昨年10月に現役女子大学生が警察署長に就任して話題となりましたが、その女子大生警察署長マリソル・バジェスさんがこのたびアメリカに避難して亡命を求めることになったとのことです。
以前よりメキシコでは麻薬組織の暗躍が問題視されておりましたが、2006年にフェリペ・カルデロン大統領が就任して以来、政府として麻薬組織撲滅に乗り出しておりました。
しかし、これに麻薬組織側が反発。
さらに麻薬組織同士の抗争も加わって、メキシコの治安は極端に悪化してしまったようです。
昨年は一万五千人以上が麻薬組織によって殺されており、警察官やその家族も次々と殺されてしまっているようで、マリソルさんの住むプラセディスの町も町長が麻薬組織によって暗殺され、警察署長はじめ警察官も大半が生命の危機を覚えたことで辞職。
以後、警察署長のなり手がなくマリソルさんが警察署長を引き受けざるを得ない状況だったといいます。
しかし、警察署長に就任したマリソルさんのもとには当然ながら麻薬組織からの脅迫が相次いだそうで、このたびついに身の安全を図るためにアメリカに避難せざるを得なくなったとのこと。
マリソルさんはそのままアメリカへの亡命を希望しているのだそうです。
正義感の強い女子大生しか警察署長のなり手がないというまさに危機的状況が、今のメキシコの現状ということなんでしょうか。
メキシコ政府も軍を投入するなどして何とかしようとしているようですが、なかなか麻薬組織の撲滅にはいたらないようです。
麻薬販売が商売として成り立つということが一番の問題なんでしょうから、やはり麻薬に手を出すようなことはしてはいけないと思います。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/03/05(土) 20:47:30|
- ニュース
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
毎月購読している二誌を今月もご紹介。

まずは「世界の艦船」(海人社)の4月号です。
表紙は海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いせ」の艦橋構造物部分。
なかなか迫力ある構造物になってますよね。
特集は「新中期防の建艦計画」
新中期防衛計画で建造される新護衛艦、新潜水艦等が紹介されてます。
カラーページにはフランスの新型空母の模型や、米空母「エンタープライズ」の近況などが掲載され、海上保安庁が使用していた最後のYS-11型航空機の解役式の様子も載ってました。
これで長い間使われてきた国産航空機YS-11型が海上保安庁からも消えることになったわけです。
新造船紹介やニュースフラッシュはいつもの通り。
今月号はおっという目を引くような記事はなかったような気がします。
とはいえ、充実した内容には違いないので、これからじっくり読ませてもらうつもりです。
もう一誌はこちら。

「グランドパワー」(ガリレオ出版)4月号です。
今月号の特集は英軍の「チャーチル歩兵戦車」です。
古めかしいスタイルや機動性がひくいということで、従来あまり評価が高くないチャーチル歩兵戦車ですが、登板能力や超壕性能、信頼性の高さや乗員の生残性の高さ等々戦車兵からは非常に評価が高かったというのが今回の記事でよくわかります。
第二特集はWWⅡドイツ軍ソフトスキン車両の13回目。
この記事は毎回独軍の使用したさまざまな補助車両である軍用自動車やトラック、トラクターやハーフトラックが載っており、とても楽しみな記事です。
今回もソ連から鹵獲した軍用自動車であるGAZ-M-1型の貴重な写真や、ソ連から鹵獲したZIS-5型トラックの写真に加え、いわゆる8トンハーフトラックと呼ばれる一連のシリーズのハーフトラックの写真など見ていて楽しいものがいっぱいです。
来月号はソ連軍の自走砲特集。
こちらも楽しみでなりません。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/03/04(金) 20:56:37|
- 本&マンガなど
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
発覚以来世間を騒がせてきた「大学入試問題ネット漏洩事件」ですけど、今日ついに漏洩させたと思われる人物が逮捕されましたね。
おそらく本人はまさかこれほど大事になるとは思わなかったのかもしれません。
とはいえ、今後入学試験に限らずさまざまな試験でこうした事例に対する対応を迫られることになるんでしょう。
技術の進歩は社会に思いもよらない影響を与えるものだとあらためて思います。
変な話ですが、SFストーリーを書くときに新技術を出したとしたら、それが社会にどういう影響を与えその結果社会がどう変革したかまで考えないとならないんだろうなぁと思ってしまったぐらいです。
欧州に新大陸からジャガイモという植物が紹介され、それの栽培技術が普及するにしたがって食糧事情が大きく改善された結果、欧州各国は人口が増加し、その増えた人口を養うための土地を求めたことが戦争の多発につながったという話もありますので、新しい技術は本当にいろいろな影響を及ぼすものなんでしょうね。
まあ、そんな話をふと考えた本日でしたが、昨晩はまたちょっとショックなニュースが。
北海道日本ハムの小谷野選手が、二日の東京ヤクルトとのオープン戦で打席に立った際に右手に死球を受け骨折したとのこと。
全治四週間ということで、開幕にはまず間に合わない状況になってしまいました。
日本ハムは先日田中賢介選手も右手指を骨折しており、ほかにも飯山選手など内野手の怪我人が相次いでいて、梨田監督も非常事態だと言ってます。
怪我は不可抗力とはいえ、開幕前のこの時期の怪我はチームにとっても痛いですよね。
田中賢介選手も小谷野選手もレギュラーのスタメンに名を連ねるメンバーですので、開幕ダッシュには必要な人たちです。
日本ハムは現状ではまだまだ控え選手とレギュラー陣の力量差が大きいので、若い人たちがどれだけカバーできるのか。
しかし、逆に言えばこれをチャンスとして若い選手にポジションを奪い取るぐらいのがんばりを見せてほしいです。
小谷野選手も田中賢介選手も怪我が治れば自動的にレギュラー復帰という安心感ではなく、うかうかしていると若手にポジション取られるという危機感を感じさせるぐらいの活躍を見せてもらえたらと思います。
先日のテレビで期待の選手として杉谷選手の名が上がってました。
これをチャンスとして杉谷選手にもがんばってほしいと思います。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/03/03(木) 21:17:30|
- スポーツ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:3
最近はDVDの映像ソフトも価格が安くなっておりますね。
今回Amazonで一本DVDを購入いたしました。
その名も「荒鷲の要塞」
1968年製作の戦争娯楽映画です。
もう作られてから四十年以上も経っているんですね。

今回のDVDのパッケージはこちら。
一見すると「誰だお前?」って言いたくなるようなクリント・イーストウッドが印象的。
原作及び脚本をアリステア・マクリーンが担当したいわゆる戦争冒険もので、史実とは何の関係もない(はずの)物語です。
不時着した飛行機に乗っていた米軍の将軍がドイツ軍に拉致され、彼を救出するためにリチャード・バートン演じるスミス少佐率いる英国の特殊部隊+米軍のレンジャーであるクリント・イーストウッド演じるシェイファー中尉が出動。
ところが最初から七人の部隊のうちの一人が事故に見せかけて殺されます。
周囲に敵はおらず、どう見ても仲間が殺したとしか思えない。
いったい誰が・・・
とまあ、こんな出だしで始まるわけですが、誰が敵で誰が味方やらというスリリングな展開はなかなか楽しめます。
もちろん突っ込みどころも満載ですが、そんな野暮な突っ込みはこの際しないでおきましょう。
きりがないですから。
スミス少佐とシェイファー中尉のサブマシンガンがやたら命中するのに、ドイツ軍はMG34を撃っても当たらないのもお約束。
ガケから落ちる車もなぜか落ちる途中に爆発するのもお約束。(笑)
ドイツ軍らしくサイドカーとキューベルワーゲン82型がちょこちょこ出てくるのはうれしいところかな。
ちょっと気楽に見るには155分なので長いのが難点なのと、木村幌さん山田康雄さんの日本語吹き替えが入っていないのが残念なんですが、まあまあ楽しめる一品だと思います。
それにしても・・・リチャード・バートンの出ている映画「ワイルド・ギース」のDVDを探していたはずなのに、いつの間にか気が付くと「荒鷲の要塞」を手にしているなんて・・・
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/03/02(水) 21:09:31|
- 映画&TVなど
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
次のページ