直接の面識はございませんが、同じウォーゲームプレイヤー仲間としてはねはね様のお祭りに参加してみようと思います。
といいましても、間接的な話になってしまいそうですが。
今日は久しぶりにウォーゲームのソロプレイをいたしました。

プレイしたのはコマンドマガジン日本版94号付録の「ビルマ電撃戦」
太平洋戦争序盤におけるビルマ(現ミャンマー)での日本軍の進撃をあらわしたものです。
対戦したこともなければソロプレイも初めてでした。
最初にセットアップをしたときに感じたのは、部隊数が少ないなぁということでした。
ゲーム開始時点では、英連邦軍が6ユニット、中国軍が1ユニットしかありません。
それらが広いビルマに点在しているのです。
一方対する日本軍も第55師団が4ユニット、第33師団が2ユニットと、これまた少ない部隊数です。
中盤以降は増援が来るのですが、それまではこの少ない兵力でやりくりしなくてはなりません。
日本軍はこの少ないユニットを分割して分遣隊を作ることができるのですが、これが結構重要になる感じでした。

一回目のプレイでは、初期配置場所で日本軍を迎え撃ってしまったため、英連邦軍は日本軍を食い止められずに分遣隊が各地の飛行場を奪っていく展開で日本軍の勝利。
二回目は英連邦軍がきちんと対応していったことで日本軍がなかなか進めずに必要な勝利得点を得られずにサドンデス負け。
これはなかなか難しそうな感じです。
肝をつかむには何度かプレイする必要がありそうな感じですね。
そこで表題に戻るわけですが、この感覚はあの名作ウォーゲーム「日露戦争」(エポック/CMJ)に通じるものがあるように感じました。

「日露戦争」もゲーム開始時点ではほとんど両軍に部隊がありません。
ロシア軍は盤中央の遼陽周辺に数ユニットと、旅順守備隊が数ユニット。
それに鴨緑江守備に数ユニットいるだけ。
対する日本軍にいたっては、半島から地続きの部隊が盤外配置されるのみです。
まさに広大なマップに少ないユニットが点在するという感じで、いわば途方にくれるという感じを受けます。
両軍ともここからそれぞれが次々と盤上に増援部隊を送り込んでいきます。
この増援部隊をどう編成して、どこへ送るのか。
それがこの「日露戦争」というゲームの肝です。
なので、とても考えるゲームです。
増援も思ったとおりに来るわけではありません。
日本軍ですと、ロシアの旅順艦隊やウラジオストック艦隊の跳梁によって減らされてしまうかもしれません。
ロシア軍も、明石大佐の工作や冬などで増援が減ってしまう可能性があります。
その中でやりくりしなくてはなりません。
この部隊編成のやりくりが楽しくもあり難しくもある点でしょう。
私は最初のころはどうやってプレイしていけばいいのかわかりませんでした。
ですが、この途方にくれるような感じがいいんですよね。
当時の首脳部の感じていたであろう広大な戦場で部隊を展開していくある意味恐怖のようなものを感じることができる。
もちろん何十分の一、何百分の一ではありましょうが、そういった感じをいくらかでも感じられるというのはすごいことだと思います。
強力な一個師団で行くべきなのか、数の多さで後備師団を二個送るべきなのか。
そのときの決断が後々にまで影響する。
本当に頭を悩ませます。
そしてそんな中、時々に感じる“日露戦争”というものに対するイメージの喚起。
それがいいんですよね。
映画「203高地」や司馬遼太郎先生の「坂の上の雲」、そのほか小説や資料映像などなどのワンシーンがユニットのぶつかり合いに思い起こされる。
旅順要塞攻撃で損害を出せば倒れている日本兵を思い、ロシア軍司令部が後退すればあわてて列車に乗り込むクロパトキン将軍を思い起こす。
そんな想像をしやすいゲームなんだと思います。
今日は「ビルマ電撃戦」をやりながら、ふとそんなことを思ったのでした。
それではまた。
- 2010/10/03(日) 20:50:58|
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