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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ホワイトリリィ(20)

200万ヒット記念SS「ホワイトリリィ」もいよいよ20回目です。
残りもわずかになってきました。

それではどうぞ。


20、
百合香との夕食を終えた俺はアジトに下りる。
明日からの最終予定を組むためだ。
百合香の心はほぼ俺のものになった。
あとはクーライへ引き入れ、百合香を悪の女にしてやらねばならない。
そのための仕込をせねばな。

「お帰りなさいませ、ドスグラー様」
「「お帰りなさいませ、ドスグラー様」」
司令室に入った俺に対し、片膝をついて跪き、いっせいに一礼するムカデ女と女戦闘員たち。
一糸乱れぬ様は、やはり見ていて気持ちがいい。
ムカデ女もクーライの一員としてがんばっているようだ。
俺は彼女たちにうなずいてやり、首領の席に腰掛ける。
すぐさま通常任務に戻っていく彼女たち。
さまざまなパネルスクリーンが明滅し、さながら特撮番組の悪の組織のアジトそのままの雰囲気だ。
やはりこれこそが俺の求めるもの。
さて・・・明日は誰にやらせるか・・・

俺はムカデ女にコオロギ女とホタル女を呼び出させる。
首領の椅子から直接呼び出してもいいのだが、やはりこういうことは形式的に呼び出させたほうがいい。
二人はすぐにやってきた。
俺に呼び出されたことのうれしさか、複眼をきらきらと輝かせている。
もっとも、ホタル女は同人誌の作業中だったのか、手にトーンの切りくずがついていたが。

俺は二人に明日の計画を伝える。
久々の活動、それも破壊活動に二人は大いに喜んだ。
やはりクーライの女怪人としては、暴れたくてうずうずしていたのだろう。
明日は存分に暴れてもらわねばな。
がんばりますと言うコオロギ女。
テレビで笑顔を振りまいていたアイドル少女の面影はほとんど無い。
お任せくださいませと言うホタル女。
その口元には冷酷な笑みが浮かんでいる。
破壊と殺戮。
この二つが楽しみなのだろう。
俺は細かい注意点を伝えると、明日に備えるように言って二人を下がらせた。
ホタル女め・・・
原稿描きもいいが、ちゃんと休息を取っておけよ・・・

                   ******

「えっ? 父さん具合悪いのか?」
ネクタイを結びながら驚いたように俺の顔を見る了史。
まあ、ここ数年風邪などひいたことがないから無理もない。
「ああ、どうも熱っぽくて躰がだるくてな。仕事が忙しいわけでもないし、行って会社のみんなにうつしてもいけないから、今日は休むことにした」
俺はそう言ってソファにゆったりと腰掛ける。
キッチンから俺を見ている百合香が、にこやかに微笑んでいた。
「そうか。うん、無理をしてこじらせてもよくないしね。ゆっくり休むといいよ。百合香、父さんを頼むよ」
何も知らずにおろかにも百合香に俺のことを頼んでいる了史。
「ええ、もちろんよ。お義父様にはうちでゆっくりしてもらうわ」
甘えるような眼差しで俺を見つめ、うっとりとした表情を浮かべる百合香。
このあとのお楽しみを思い浮かべているのだろう。
ふふふ・・・
百合香もすっかり淫らになってきたものだ。

「行ってきます」
そう言って元気に出かけていく了史。
それを見届けた百合香が、すぐに俺のところにやってくる。
「ああん・・・お義父様ぁ。あの男は行っちゃいましたわ。今日はずっと二人きりですね。うれしい」
ソファに座る俺の膝の上に腰掛け、俺の首に手を回してキスをする百合香。
俺の股間のモノもむくむくと反応してくる。
「うふ・・・お義父様のが硬くなってる。素敵・・・お義父様ぁ・・・お義父様のおチンポください」
甘えたように俺のモノをねだる百合香。
だが、すぐにはやらない。
やはりここはちゃんとせねばな。
「だめだ。ちゃんと着替えておいで。メイクもしてくるんだぞ」
「はい、わかりましたお義父様」
ちょっと残念そうにするものの、百合香はすぐに俺から離れて自室へ向かう。
俺の好みの格好をすることで、彼女自身もスイッチが入ってくるだろう。

俺が部屋に戻って待っていると、少ししてから百合香がやってくる。
部屋に入ってきた百合香に、俺は思わず笑みが浮かぶ。
百合香は鮮やかな紫色のブラジャーとショーツを身に着け、同じ紫のガーターベルトで紫色のストッキングを吊っていた。
両手には二の腕までの長さの紫色の手袋を嵌め、目元にも紫のアイシャドウを引き、唇までもが紫色のルージュで統一されていたのだ。
まさに妖艶さを絵に描いたような百合香の姿に俺は満足する。
「うふふ・・・いかがですかお義父様? ちょっと派手ですか?」
俺の前で一回転してみせる百合香。
気に入った衣装を見てもらいたいかのようだ。
「素敵だよ、百合香。まさに俺好みだ。ちっとも派手なんかじゃないよ。むしろこれこそが本当の百合香なんじゃないか」
「ああ・・・うれしい。ありがとうございますお義父様。うふふ・・・私も、着替えて化粧をしていたら、なんだか自分が生まれ変わるような気がしてました。洞上了史の妻なんてものから、洞上健一の女へと生まれ変わったんです」
欲望に濡れた目で俺を見つめる百合香。
先ほどから俺に抱かれたくて仕方がないのだろう。
パルスの影響で欲望に忠実になっているせいだ。
「ふふふ・・・そうだ、お前は俺の女だ。さあ、まずはおしゃぶりをしてもらおうか」
「はい、お義父様」
ベッドに腰掛ける俺の前に跪き、俺のズボンから紫色の手袋に包まれた指で俺のモノを取り出していく。
「はあ・・・素敵・・・お義父様のおチンポ・・・」
少しの間うっとりと俺のモノを眺めた百合香は、おもむろに俺のモノを咥え込む。
やはりまだ多少のぎこちなさが抜けないが、そこは俺が指導していくとしよう。
俺はしばし百合香の口の中を楽しんだあと、百合香に精液を飲ませてやる。
そしてベッドをきしませて、存分に二人のセックスを楽しむのだった。

ことが終わった余韻の中で、俺は次の行動に移る。
パンツだけを穿いて机に向かい、パソコンを立ち上げてからタバコに火をつける。
セックスをしたあとのタバコは格別だ。
ことに相手が百合香だとなればなおさらだな。
「お義父様、どうなさったんです? お仕事ですか?」
ベッドで毛布に包まりながらタバコを吸っている百合香。
なんとも色気がある姿だ。
「ん、ちょっとな・・・」
俺はタバコを燻らせながら、アジトに対して指示を出す。
それと同時にパルスも強めに設定した。
すぐに蜘蛛女からの了解のサインが来る。
作戦スタートだ。
俺はモニターに外部映像を表示させ、送られてくる映像を待った。

やがてパソコンのモニターに映像が映し出される。
テレビ映像を模してはいるが、作戦現場上空にいるハエ型ロボットからの直接映像だ。
今回の作戦に合わせて放っておいたのだ。
おそらく本物のテレビ中継もじきに始まるだろうがな。

今回の作戦は単純明快。
とにかく破壊と殺戮を存分にやってこいというもの。
その映像を百合香に見せるのが大事なのだから。

画面の中で暴れ始めるホタル女。
手当たり次第に通行人を鉤爪で引き裂いていく。
車だってその鉤爪で車体を切り裂かれ、別の車に衝突していく。
たちまちあたりは阿鼻叫喚の渦となる。
ホタル女から逃げ出した連中は、近くの建物に避難していく。
だが、それを見越していたかのようにコオロギ女が翅を震わせる。
高周波の破壊音波が発生し、たちまち建物が倒壊していく。
なかなかやるじゃないか、二人とも。

「ほう・・・どうやらクーライの怪人が暴れているようだ」
俺は百合香が見えるようにモニターの角度を変えてやる。
「えっ?」
ベッドで上半身を起こし、机の上のモニターを見る百合香。
その目が驚愕に見開かれる。
「本当だわ! すぐに行かなくちゃ!」
タバコをもみ消して立ち上がる百合香。
やはりまだホワイトリリィとしての使命感は完全には消えてないようだ。
そのまま部屋を飛び出そうとする百合香を、俺は呼び止めた。
「行ってどうするつもりだ、百合香?」
「えっ?」
ぴたっと百合香の足が止まる。
「行ってまたクーライの怪人と戦うつもりなのか? またあの恥ずかしい格好をして、男どもの性欲に満ちた目で見られたいのか?」
「あ・・・ああ・・・いや・・・いやぁ・・・」
がたがたと震え始める百合香。
相当にあのことはショックだったようだな。
俺は立ち上がり、そっと百合香を抱きしめる。
そしていっしょにベッドに腰掛けた。
「なぜ百合香がクーライと戦わなくてはならないんだい? 人間なんて下等でおろかな連中ばかりじゃないか。自分で身を守ることさえできずにいて、危機になるとホワイトリリィに助けを求めるだけ。そして自らの危機だというのにもかかわらず、頭の中は好色な思いでいっぱいな連中じゃないか。なぜそんな連中を助けるんだい?」
「ああ・・・私は・・・私はどうして?」
震えながら俺にしがみついてくる百合香。
パルスと俺の言葉、そして先日の自分が性的欲求の対象にされていたことのショックが、百合香の価値観を根底から揺さぶっているのだろう。
「今まで百合香は利用されてきた。異星人にも人間どもにもだ。このまま利用され続けていていいのか? 悔しくないのかい?」
「ああ・・・悔しい・・・悔しいですわ、お義父様」
「そうだろう。見るんだ。百合香を利用してきたやつらが無様な姿を晒しているところを。あんな連中は守ってやる価値などないとは思わないか?」
俺の言葉に百合香はモニターを見つめる。
モニターの中では人々が泣き叫び、他人のことなどお構い無しに我先に逃げ惑う姿が映し出されていた。
「どうだ。無様だろう。やつらは自分さえ助かれば他の者などどうでもいいのだ。無秩序な群集。哀れな下等動物。こんな連中を百合香は守ってきたんだ。愚かしいとは思わないか?」
俺の言葉を聞きながら、百合香は無言でモニターに見入っている。
ふふふ・・・
どうやらうまく行きそうだ。

「うふっ・・・うふふふ・・・」
百合香が乾いた笑いを漏らし始める。
俺は思わず百合香の表情をうかがった。
百合香は目から涙を流していた。
泣きながら笑っていたのだ。
「私・・・今まで何をやっていたんだろう・・・正義のため・・・人類を守るため・・・恐ろしいのに・・・恥ずかしいのに・・・必死になって戦って・・・」
「百合香・・・」
「でも違った・・・私は利用されていただけだったんだ・・・スイッチを埋め込まれ・・・クーライの怪人と戦わさせられ・・・挙句はその姿で性欲の発散までさせられていた・・・私はただ利用されていただけだったんだわ・・・」
ポロポロと涙が百合香の頬を伝う。
見ていてかわいそうだがこれも百合香のためなのだ。
大丈夫。
すぐに百合香にふさわしい心にしてあげるからな。

「百合香・・・」
「お義父様・・・私・・・憎い・・・私を利用した全てが・・・全てが憎い」
百合香の目に再び狂気が宿る。
これでいい。
この狂気を育てていけばいいのだ。
「それでいいんだよ百合香。利用してきたやつらを憎むのは当然だ。憎んで憎んで憎みきればいい」
「お義父様・・・」
俺に肯定され、百合香は自分の考えが間違ってないと思ったはず。
その目は俺を信頼しきっている。
「そして見返してやるんだ。無様な連中を見下し、あざけってやればいい」
「あざける?」
「そうさ。見ろ。やつらは自分の身を守ることもできぬ無様な連中だ。まるで虫けらのようだと思わないか?」
俺は笑いながら言ってやる。
もっとも、クーライの女怪人から身を守れるやつなどまずいないがな。
画面の中で逃げ惑う人々。
それを見つめる百合香の口元がニイッと釣り上がる。
「虫けら・・・うふふ・・・ホント・・・お義父様の言うとおりですわ。ふふふふ・・・無様な連中。どう? 思い知ったでしょ? クーライの女怪人は恐ろしい存在なの。私は一人で戦ってきたのよ。少しは私の気持ちがわかったんじゃない?」
静かにつぶやくように百合香が言う。
いい感じじゃないか。

『助けてくれぇ』
『ホワイトリリィは来てくれないのか?』
『ホワイトリリィ! 助けてぇ!』
ボリュームを絞ったパソコンから、逃げ惑う連中の声がかすかに入ってくる。
それを聞いた百合香の表情が変わった。
「バカじゃないの? 誰があなたたちのためになど変身するもんですか。少しは自分の身は自分で守ったらどうなの」
「そうだな。やつらはどうせ感謝などしない。助けてもらうのが当たり前だと思っているのだ。そして、助けてもらったらあとは用なし。せいぜいホワイトリリィの活躍を録画したビデオでオナニーするだけさ」
俺はタバコを一本差し出した。
「ホント・・・お義父様の言うとおりですわ。愚劣な連中・・・」
タバコを受け取り火をつける百合香。
そして深々と吸い込んで煙を吐く。
「ふう・・・うふふ・・・私ったらなぜあんな連中のために必死で戦っていたのかしら・・・バカみたい。あんな連中、どうなろうとかまわないのに・・・」
「そうだ。あんな連中はどうなったってかまわないのさ。そんな連中にいいように利用されていたなんて腹立たしいじゃないか」
「ええ、ホント。ムカムカする」
いまいましげにタバコを吸う百合香。
実にいい表情だ。
「百合香だって好きにしたいだろう? あんな連中に煩わされることなく」
「もちろんです、お義父様」
「だったら欲望のままに生きてみたらいいんじゃないか? クーライのように」
「えっ? クーライのように?」
百合香が驚いたように俺を見た。
「そうさ。クーライは何者にも煩わされない。彼女たちが唯一従うのは首領の命令だけだ。そのほかは一切関係ない。政府も法律も警察もだ。歯向かう者は全部力でねじ伏せる。気持ちいいとは思わないかい?」
俺の言葉に百合香の口元に再び笑みが浮かぶ。
「言われてみれば・・・そうだったんですね・・・気がつかなかったわ・・・なんてすばらしいのかしら。クーライはそんな素敵な組織だったなんて・・・何者にも煩わされない・・・歯向かう者は力でねじ伏せる・・・うふふ・・・素敵」
「そう思うかい?」
「ええ・・・欲望のままに生きるなんてうらやましいですわ。私も・・・私もクーライの一員になってみたい・・・」
俺は内心の喜びを努めて表に出さないようにする。
ついにここまで来た。
百合香はクーライを受け入れたのだ。
あとはこのまま導いてやればいい。
俺は画面内で暴れているホタル女やコオロギ女が、クーライという組織に所属することでいかに幸せかと言うことを話しながら、二人で寄り添ってタバコを燻らすのだった。
  1. 2010/03/11(木) 21:18:57|
  2. ホワイトリリィ
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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