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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ホワイトリリィ(14)

200万ヒット記念SS「ホワイトリリィ」もいよいよ後半突入。
今日は14回目です。

それではどうぞ。


14、
                   ******

「ドスグラー様?」
あの時と変わらぬ笑顔・・・ではなく少し心配した表情を俺に向ける蜘蛛女。
どうやらしばし過去の事を思い出してぼうっとしていたらしい。
ラーメンを食べ終えた俺が呆けていたので心配になったのだろう。
まったく、俺としたことが。
「ああ、すまんな。ちょっと過去を思い出していた」
俺は素直にそう言って蜘蛛女を見る。
「過去を・・・ですか?」
食べ終えた食器を片付けようと手を伸ばした蜘蛛女がふしぎそうな顔をした。
クーライの首領として未来に目を向けているはずの俺が、過去を思い出していたことに違和感を感じたのかもしれない。
「ああ、お前が改造されたときのことをな」
俺がにやりと笑うと、蜘蛛女の顔が少し赤くなった。
「私が改造されたときのことでございますか? ああ・・・どうかおやめ下さいませ。私が以前人間だったことなんて考えたくもございません」
「ふふ、あれほど優秀な女刑事だったではないか」
俺はちょっと苛めてやる。
改造されたことを誇りに思うように刷り込まれた思考は、人間だったときのことなど考えたくもないのだろう。
「どうかお赦し下さい。私には過去などございません。私はクーライの改造人間蜘蛛女です。それ以外の何者でもございません」
首を振って過去の自分を否定する蜘蛛女。
「ふふふ・・・目覚めた時のことを覚えているか?」
俺はさらに苛めてやる。
そう、俺が彼女に命じた最初の命令を思い出したのだ。
「はい、覚えております。ドスグラー様のお声を最初に聞いた時には、とても嬉しかったですわ」
蜘蛛女の赤い目が輝く。

そう、俺が最初に彼女に命じたのは、今までの彼女をまったく否定するような命令だったのだ。
彼女が躰を張って守っていた女子大生。
その女子大生を女戦闘員に改造するために、手術台に寝かさせたのだ。

「い、いやぁっ! 誰? あなたは何者なの?」
恐怖にあとずさる女子大生。
それを獲物を追い詰めるようにじわりじわりと迫っていく。
「うふふふ・・・私はクーライの改造人間蜘蛛女。ドスグラー様の命により、お前を女戦闘員に改造するのよ」
蜘蛛女になった春奈は、楽しみながら彼女を追い詰め、ついには手術台へと連れて行く。
彼女を守ろうとしたことなど考えもしない。
俺の命令だけがすべてなのだ。
そのあとで女戦闘員となった女子大生を連れてきた蜘蛛女を俺は褒めてやった。
あのときの嬉しそうな表情を俺は忘れてない。
それが作られた感情だったとしてもだ。

作られた感情によって俺に向けられる笑顔。
今度はそれを百合香に求めている。
焼き付けた感情ではなくゆがめられた感情。
どっちもどっちかもしれないが、俺は俺だけに向けられる百合香の笑顔が見たかった。

「美味しかった。ありがとう」
俺がそう言うと、蜘蛛女が微笑んだ。
「こちらこそ、差し出がましいことをいたしました。食べてくださいまして嬉しかったです」
トレイを手にして一礼する蜘蛛女。
俺は再び髑髏のマスクを着け、洞上健一からドスグラーへと切り替える。
エプロン姿の蜘蛛女にあらためて新鮮味を感じながら見送ると、俺は再び百合香の監視を続けることにした。

午前中の洗濯を終え、昼食を食べ終えた百合香は、一休みしているようだ。
ソファでお茶を飲みながらクロスワードパズルを解いている。
ときどきうーんとかあっとか言いながらパズルを解いている彼女を見ているのはなんだか楽しくなる。
やれやれ・・・
これでは完全なストーカーだな。
さて、はじめるとしようか・・・
俺は発信機のスイッチを入れる。
パルスの照射で百合香に感じてもらわなくてはな。

『そうそう・・・バンクーバーはカナダだっけ・・・』
クロスワードパズルに文字を書き込んでいる百合香。
その手がふと止まる。
『はあ・・・』
ピンク色の唇から吐息が洩れる。
パルスの影響が出始めたのだ。
百合香は躰の火照りを感じているはず。
だんだん切なくなってくるに違いない。
『は・・・あん・・・』
ボールペンを持っていた右手がテーブルの下に伸びていく。
左手は服の上から胸に当てられる。
『ああん・・・どうしたのかしら・・・なんだかエッチな気分になってる・・・』
それはそうだろう。
パルスでそう仕向けているのだからな。
かまわないから存分に楽しむがいい。
いやらしい自分に酔いしれて欲しい。
俺はモニターを見ながらそう思う。

『ん・・・あん・・・濡れて・・・る・・・』
胸をもみ、股間をいじり始めている百合香。
昨日も見せてもらったが、そこらのアダルト映像など比べ物にならない映像だ。
見ている俺も興奮してたぎってくるのを止められない。
だが、そこをグッと我慢する。
これは作戦なのだ。
俺が遊ぶためではない。
俺は次のパルスを流してやる。
夕べと同じく意識化に俺のことを刷り込んでやるのだ。
百合香がオナニーするときには、必ず俺のことを考えるようにしてやるのだ。
『あ・・・ん・・・お・・・お義父様・・・お義父様・・・』
俺のことを呼びながらも百合香は手を動かすのをやめはしない。
ここ数日のパルス照射で、俺への嫌悪感は消されている。
それでも羞恥なのか了史に対する罪悪感からか、頬を真っ赤にしながらオナニーする百合香。
『ああ・・・お義父様・・・い、イッちゃうぅぅぅ・・・』
やがて百合香は躰をビクンと震わせてイってしまう。
これでまた一歩、百合香を俺のものにすることができたようだ。

『はあ・・・はあ・・・私・・・どうして・・・どうしてお義父様のことを・・・』
ソファに横たわり余韻に浸っている百合香。
だが、夕べよりはいい表情をしている。
罪悪感が少し薄れたのかもしれないな。
『ああ・・・お義父様・・・私・・・今朝からお義父様のことばかり考えている・・・了史さんよりも・・・お義父様のことを考えている・・・』
それでいいのだ。
これからもっともっと俺のことを考えさせてやる。
身も心も俺に捧げるようにしてあげるよ、百合香。

夕方、俺はアジトの管理を蜘蛛女に任せて外に出る。
さも仕事をしてきたかのような顔をして帰らなければな。
アジトにつながるいくつかの出口の一つを使い、そこから一度夕暮れの街に繰り出していく。
別に何をするということもないが、タバコが切れそうだったので買いに行こうと思ったのだ。
近所のコンビニでもよかったのだが、散歩するのも悪くない。
今日は久しぶりに過去のことなど思い出した。
それにしてもあのラーメンは美味かったな。
蜘蛛女め・・・
あんなに料理ができるとは思わなかったぞ。

俺は駅前まで歩くと、大型書店に入り込む。
そこの自動販売機でタバコを買い、ついでに雑誌を見ていくのだ。
暇つぶし用に二三冊手に取り、レジに持っていこうとすると、ふとアダルトな雑誌に目が止まった。
表紙ではいやらしい黒い下着姿の女性がウィンクしている。
ふむ・・・
ああいう下着も悪くない。
白い肌の百合香にはきっと黒が似合うだろう。
俺はそんなことを考えて苦笑する。
やれやれ・・・
女性の下着姿に鼻の下を伸ばしている悪の首領とはな・・・

「ただいま」
散歩を終えて自宅に帰る。
駅前から家までは歩いて十五分ほど。
散歩にはちょうどいい。
「お帰りなさいませ。お義父様」
エプロン姿の百合香が玄関先で出迎えてくれる。
あのことがあって以後、一度は行なわれなくなっていた行為だ。
パルスのおかげで、今では以前のように出迎えてくれる。
ありがたいことだな。

以前のようにカバンを持って俺の部屋について来てくれる百合香。
俺は部屋の入り口でカバンを受け取ろうとする。
部屋の中は俺がタバコを吸うせいでタバコくさい。
なので、いつも入り口でカバンを受け取ることにしていたのだ。
「はい、どうぞ」
にこやかにカバンを渡してくれる百合香。
その笑みはいつ見てもすばらしい。
俺はカバンを持って部屋に入ろうとドアを開ける。
すると、百合香がくんと鼻を鳴らすのがわかった。
「うん? どうかしたかい?」
「あ・・・い、いえ」
なぜか少し赤くなる百合香。
いったいどうしたというのだ?
「その・・・タバコのにおいが・・・」
言いづらそうにする百合香に、俺は一度ドアを閉めた。
「これはすまなかったね。百合香さんはタバコが嫌いだったな。ついドアを開けてしまったが赦してくれ」
「ち、違うんです」
俺が謝ると、あわてたように首を振る百合香。
ん?
違う?
「違うんです。タバコのにおいがして・・・ああ、お義父様はいつもここでタバコを吸っているんだなぁって思って・・・タバコのにおいがお義父様のにおいのような気がして・・・その・・・なんとなくいいにおいかなって・・・」
「百合香さん・・・」
そういうことか。
パルスの影響でタバコのにおいが俺のイメージと結びついているんだな。
なるほど。
ならば百合香にもタバコを吸わせてみようか。
俺はタバコを吸う女性は嫌いじゃない。
むしろ妖艶な女性にはタバコを吸って欲しいとも思う男だ。
百合香がタバコを吸うようになれば、きっと妖艶な女になる。
ふふふ・・・
了史が目を回すかもしれないな。

「タバコがいいにおいとはうれしいな。最近はどこへ行ってもタバコは嫌われるんでね。少し肩身が狭い思いをしていたところだ」
「あ、そ、そうですわね。どこも禁煙禁煙ってなってますものね。せめて家でぐらい・・・」
少し考え込む百合香。
室内だけではなく家の中ならどこでも吸えるようにしたほうが・・・などと考えているのだろう。
了史よりも俺を優先するようになってきているのかな。
「まあ、そこまですることはないさ。それよりもタバコのにおいが好きなら、いつでも部屋に来るといい。好きなだけ嗅がせてあげるよ」
「はい。ありがとうございます、お義父様」
にっこりと微笑んでキッチンに向かう百合香。
俺はその後ろ姿を見てほくそ笑んだ。

夜は再びパルスの時間だ。
今日も百合香の躰を燃え立たせ、逆に了史の躰を役立たずにしてやる。
そして了史への嫌悪感をじょじょに植えつけるのだ。

百合香はパルスのせいで甘えるように了史を求めたものの、了史の躰は受け付けない。
夕べと同じように百合香は手や口で試してみたものの、了史のモノは一向に役に立ちはしなかった。
俺はそのあたりで了史への嫌悪感を増幅させる。
百合香はだんだんと苛立ったようになり、そのうちシャワーを浴びてくると言って寝室を出てしまう。
すまなさそうにして取り残された了史を、俺は意地悪な笑いを浮かべて見ていたのだった。

シャワーを浴びにいくと言った百合香だったが、当然火照った躰を静めるつもりのはずだ。
俺は別の蜘蛛型ロボットを起動させ、リビングの様子を探らせる。
おや?
いない?
もしかしてシャワールームか?
だが、シャワールームの明かりはついていない。
いったいどこへ?
一瞬戸惑った俺だったが、すぐに百合香はリビングに現れた。
トイレにでも行っていたのかもしれない。
だが、モニターの中の百合香は何かを持っている。
なんだろう?
いったい何を持っているのだろう・・・

『はあ・・・ん・・・お義父様のにおいがする・・・』
俺はドキッとした。
百合香は俺のワイシャツを持っていたのだ。
着替えた後で洗濯籠にいれて置いた俺のワイシャツ。
百合香はそれを取り出してきたというのか。
『はあん・・・お義父様・・・なんだろう・・・私・・・お義父様のにおいが好きになっている・・・タバコを吸うお義父様のにおいが好き・・・なんだか感じちゃう・・・』
ソファに腰掛け、俺のワイシャツのにおいを嗅いでいる百合香。
パルスの影響がここまででてきたのか・・・
いや、もともと百合香ににおいフェチの気があったのかもしれないな・・・
『了史さんのにおいはいや。了史さんのにおいなんか嫌い。さっきだって抱いて欲しいって思ってたけど、ちっとも勃たないし臭いし・・・オエッてなっちゃいそうだったわ・・・』
俺のワイシャツに顔をうずめながら股間をいじっていく百合香。
『ああん・・・お義父様のにおい好きぃ・・・なんだか感じちゃう・・・ああ・・・とても気持ちいいわぁ・・・』
俺のにおいに興奮しながらオナニーをする百合香。
やがて百合香は躰を震わせて絶頂を迎える。
了史に対する罪悪感は薄らいできているようだった。
  1. 2010/03/05(金) 21:05:27|
  2. ホワイトリリィ
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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