昨日は当ブログ史上一日のヒット数としては最高のヒット数を記録いたしました。
2600を越えるヒット数、本当にありがとうございました。
今日は25日間連続200万ヒット記念SS「ホワイトリリィ」3回目です。
楽しんでいただけましたらうれしいです。
3、
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
ずぶっという音がしたかのように、俺のモノは百合香さんの膣内に沈んで行く。
「うおっ」
俺は思わず声を上げていた。
なんてすごいんだ。
まるで周囲全てのひだがネットリと絡み付いてくるかのようだ。
優しく、しかしがっちりと力強く締め付けてくる。
これこそ名器というものか・・・
多少は女の経験があるつもりだったが、これほどの女を抱いたことはなかった。
「ああっ! 嘘・・・入って・・・入ってるぅ・・・」
「そうだよ。百合香さんと俺は今一体になったんだよ」
おれはそっとそう言ってやる。
「はひぃっ! ど、どうして・・・す、すごい・・・すごすぎるぅ」
「動くよ。百合香さん」
「だ、だめぇ、うご、動かないで・・・」
全身を貫く快感にどうしようもなくなってきているようだ。
「ん・・・」
俺は百合香さんの言葉を無視して躰を動かし始める。
「ああ・・・ん・・・だめぇ・・・動かないでぇ」
「いいよ、百合香さん。最高だよ」
瞬く間に駆け上がってくる射精感を俺は押さえつけるのに必死になる。
「動かないでぇ! 動いちゃだめぇっ!」
真っ赤になりながら首を振っている百合香さん。
媚薬の効果が凄まじい。
「ん・・・クッ・・・」
暴れまわる俺のモノを必死で押さえつつ、俺は躰を動かして行く。
肉と肉が打ち合う音と、ぐちゅぐちゅという水音がサラウンドのように部屋中に広がっている。
「あぁぁ・・・すごい、すごいわぁ・・・ああ・・・だめ・・・だめなのぉ・・・」
手錠で押さえつけられた両手が彼女の頭の上でガチャガチャと音を立て、彼女の両脚が俺の胴に巻き付いてくる。
なんて可愛いんだ。
「ふふふ・・・イってもいいんだよ百合香さん」
「ああ、だめぇ・・・イッちゃう・・・だめなのにイッちゃうぅぅぅぅぅ」
百合香さんはガクガクと躰を震わせ快感に翻弄されている。
そろそろ俺も限界だ。
必死で我慢してきたが、百合香さんが膣内でキュウキュウと締め付けてくる。
とてもじゃないが我慢などできるものではない。
「イくよ、百合香さん」
「えっ?」
百合香さんが突然恐怖を感じたらしく、目を見開いた。
「だめぇっ! 膣内はだめぇっ!」
「なにっ?」
百合香さんの叫びとともに突然部屋中にスパークが走ったかと思うと、俺の躰は百合香さんの上から弾き飛ばされていた。
そのまま壁に叩きつけられた俺は、背中をしたたかに打ちつけてしまう。
「ガハッ」
幸いたいしたダメージではないようだが、それでも一瞬意識が遠くなるほどの衝撃だ。
俺はそのまま床にへたり込む。
そしてベッドの方を見ると・・・
「なにっ?」
そこには紛れも無いあのホワイトリリィがベッドの上に横たわっていた。
ガチャンという音とともに両手の手錠は引きちぎられ、手首に残った輪の部分も凄まじい力ではずしてしまう。
すっと立ち上がったその姿は、恐ろしいというよりも神々しくさえあり、俺は少しの間見惚れてしまったほどだった。
百合香さん・・・いやホワイトリリィは、しばし呆然としていたようだったが、すぐにハッと気が付くと俺のところに駆け寄ってきた。
「お義父様、大丈夫ですか? お義父様」
「う・・・あ、ああ・・・大丈夫だ。それにしてもいきなり変身とはな・・・」
「えっ? あ・・・ああっ」
すぐに百合香さんはヘルメットの後ろで髪をかき上げる。
おそらくスイッチを切ったのだろう。
すぐに百合子さんはホワイトリリィから変身を解く。
そしてベッドの下においてあった下着や服を手に取ると、いきなり部屋を飛び出して行ってしまった。
はあ・・・やれやれ・・・
鍵をかけておかなかったのは失敗だったか?
いや、鍵は内側だし、あの場合鍵をかけようがかけまいが、出て行く百合香さんを止められはしないな。
それにしてもあの場面で変身するとは・・・
手錠をしてあったからスイッチに触れられるわけが無い。
おそらく何らかの防御機構が働いたのだろう。
どちらにしても百合香さんに無理やりは禁物ということか・・・
ふ・・・面白い。
簡単に手には入れられないということだな。
ならば百合香さんから俺を求めさせればどうだろう。
まさか了史とのセックスにいちいち変身しているわけでもあるまい。
百合香さんの拒否反応が変身しての防御という状況を作り出しているはずだ。
先ほどは快楽に溺れてはいたものの、膣内に出されることに恐怖を感じて発動したということかな。
ならばそれを無くしてしまえばいい。
百合香さんが俺を求めるようになれば、俺はその時こそ百合香さんを俺のものにできるだろう。
面白いじゃないか・・・
とりあえず百合香さんには謝っておかねばなるまい。
無論しばらくは警戒されるだろう。
記憶を消す?
それも一つの手ではあるが・・・
俺は服を着ると、百合香さんを探しに部屋を出る。
二階にいるだろうと思ったが、そうではなかった。
お風呂場の電気がついている。
それもそうか。
あれだけ愛液でべたべただったからな。
俺のほうはというと、情けないことに壁に叩きつけられた時に射精してしまっていたようだ。
あのあと気が付いたら床に精液が垂れていた。
ティッシュで拭っているとなかなか惨めったらしいものだった。
俺は百合香さんが出てくるのを待つために、リビングで新聞を読む。
たいしたニュースなど載ってはいない。
テレビなどにしても見る気のしない番組ばかり。
つまらん。
しばらくすると風呂場の扉が開く音がする。
やがて着替えた百合香さんがリビングにやってきた。
了史がまだ帰っていないのに風呂に入るとは、再び俺に襲われるとは考えなかったのか?
いや、それ以上に了史に知られたくなかったのかもしれないな・・・
リビングに入ってきた百合香さんは俺を見てハッと身を固くする。
ふう・・・
やはり記憶を消すか・・・?
「・・・お義父様・・・」
百合香さんがバスタオルを椅子の背もたれにかけ、冷蔵庫からコーラを取り出す。
「飲みますか?」
「あ、ああ・・・」
俺が答えると、百合香さんはコップにコーラを注いで持ってきた。
「どうぞ」
差し出す手が何となく震えているように感じる。
気のせいではなかろう。
必死に冷静さを保っているのだ。
「ありがとう」
俺は受け取って一口飲む。
コーラ特有の炭酸がのどに沁みた。
百合香さんも俺の前に座ってコーラを無言で飲んでいる。
気まずいものだ。
だが、彼女を得るには仕方が無い。
「百合香さん」
「言わないで下さいお義父様」
百合香さんが俺をにらんでくる。
「謝られても困ります。謝るぐらいならあんなこと・・・して欲しくなかった・・・」
そこでふと目をそらす百合香さん。
「謝るつもりは無い」
やれやれそうきたか。
俺も困ったものだ。
百合香さんの言葉につい反応してしまう。
「えっ?」
見ろ、百合香さんが唖然としているじゃないか。
彼女は俺が謝るものと決め付けていた。
俺も先ほどまでそう思っていた。
だが、謝る必要は無い。
俺は彼女が欲しい。
だから彼女を抱こうとした。
そこに謝るべき理由は無い。
「俺はずっと百合香さんが好きだった。百合香さんを俺のものにしたかった。だから抱こうとした。それについては謝るつもりは無い」
「お義父様・・・」
少しうつむく百合香さん。
「百合香さんはどうだ? 了史のほうが・・・了史のほうがいいのか? 満足しているのか?」
「そんなことは言わないで下さい。私は了史さんを愛しています。お義父様のことは家族として尊敬はしています。でも、男の人として見たことなんて・・・」
「そうか・・・」
ここは引くか。
「無理やりしようとしたことは謝る。それについては悪かったと思っている。この通りだ」
俺は頭を下げた。
これで警戒を解いてくれるなら安いものだ。
「もう忘れてください。私も先ほどのことは忘れます。お互いに夢だったと思いましょう」
「そうだな・・・」
俺はそううなずいた。
「それにしても驚いた。百合香さんが、あの・・・なんて言ったかな? 正義の女戦士だったとは・・・」
百合香さんの顔がみるみる青ざめる。
「お義父様、そのことは了史さんには言わないで下さい。お願いです」
おや?
了史は知らないのか・・・
それは好都合だ。
「どうしてだ? 世間で噂になっている正義のヒロインが自分の妻だとなれば、了史はきっと喜ぶんじゃないのか?」
「知られたくないんです。あんなことしているなんて知られたら、きっと心配かけてしまう。それに私だって好きでやっているわけじゃ・・・」
好きでやっているわけじゃ?
強制でもされているというのか?
「私・・・小さい頃、そう、小学校に入る前にUFOに連れ去られたんです」
「なんだって?」
俺は驚いた。
俺自身の経験と、先ほどの彼女の変身を見ていなければ、きっと彼女は気が触れたとでも思うところだ。
「誰も信じてくれないけど本当なんです。UFOに連れて行かれて、そこでスイッチを埋め込まれたんです」
「スイッチ?」
俺はとぼけた。
「ここ。見えませんか? 大きなほくろがあるでしょ?」
百合香さんが髪をかき上げてうなじを見せる。
まだ少し濡れた髪の毛が色気を感じさせる。
かき上げたところには先ほどと同じ金属質のボタンが埋まっていた。
ほくろ?
どういうことだ?
「あ、ああ・・・」
俺はとりあえず相槌を打つ。
「信じてもらえないかもしれないんですけど、それはボタン型のスイッチなんです。でも、他の人には大きなほくろにしか見えないらしくて・・・」
なるほど。
何らかの仕掛けが作用しているのか。
そういえば俺が見つけた異星人のアイテム類も他のやつにはくず鉄に見えたらしいな。
特定の人間にしかわからないということか・・・
「そうなのか・・・それで埋め込まれたって誰に?」
「わかりません・・・UFOには何人か光る人たちがいて、落し物が見つからなくなったって言っていました」
落し物?
「それで、ここを立ち去るに当たって、このままではいけないから、君に仕掛けをするって・・・」
「仕掛け?」
「落し物が悪さをした時に、君が処理をするんだよって言われて、スイッチを埋め込まれたんです」
百合香さんはどうやらその時の記憶を鮮明に持っているようだ。
これは記憶の消去など試さなくてよかったかもしれないな・・・
「それからすぐにこの首筋にスイッチができて、そのときがきたら有効になるからって・・・」
そのときというのが異星人のテクノロジーが悪用されたときということか・・・
「気が付くと家の二階にいたんだけど、スイッチは付いたままで・・・私怖くてすぐに母親に言ったんです」
「でも信じてもらえなかった。違うかい?」
百合香さんがこくんとうなずく。
「母は首筋を見て、大きなほくろがあるのね、知らなかったわって言うだけで、お医者さんにも無理に連れて行ってもらったけどほくろだねって言うだけで・・・」
百合香さんはこのことをずっと誰かに言いたかったのかもしれないな。
「私はその時、ああ、これは誰もほくろにしか見えないんだなって思いました。それでもう誰にも言わないようにしました」
「そうか・・・つらかったね」
百合香さんがまたこくんとうなずく。
「そうすると、それからすぐに変身を?」
「いいえ。スイッチを押してみてもその時は何も起きませんでした」
「すると?」
やはりクーライが活動し始めてからということか?
「何度押しても何も起こらなかったので、そのうちにこのスイッチは何かの間違いだったんだ、あれは夢だったんだって思うようになったんですけど、あのクーライの怪人の姿がテレビに映し出された時・・・唐突にわかったんです。これが私の相手なんだわって」
「そこで変身して戦ったというわけか・・・」
「はい・・・でも、戦いなんていや。戦いなんて大嫌い! それにあんな格好して恥ずかしいし・・・」
百合香さんが首を振る。
まあ、あの格好は確かに恥ずかしいかもしれない。
「確かに戦いなどというものは女がするものでは無いからな。いっそやめてしまってはどうだ?」
そのほうがクーライとしても助かるが・・・
「でも、クーライをほっとくわけには・・・」
「強制されているのかい?」
「強制は・・・されていないとは思います。でも、クーライの怪人を見ると・・・どうしても倒さなきゃ、平和を守らなきゃって思ってしまって・・・」
暗示的なものだな・・・きちんと調べてみないとわからないが、おそらく解除はそう難しくはないだろう。
「そうだったのか・・・わかった。百合香さん、了史には絶対に言わないから安心しなさい」
「お願いします」
さっきまでとは立場が違ってしまっている。
今度は百合香さんが俺に頭を下げているのだ。
おそらく戦いと同じように、正体を知られてはいけないと無意識下に刷り込まれているのだろう。
もし知られてしまった場合にはどうしろという明確な指示がなかったために、俺に対しては素直に話すことができたのかもしれないな。
正体を知った相手は始末しろなどという指示がなくてよかったのかもしれない。
「このことはここだけの話だ。お互いに今日のことは忘れよう。それでいいかな?」
俺がそう言うと百合香さんはうなずいた。
わだかまりは無論あるだろう。
それを今度はわだかまりでなくしてやればいい。
俺はそう考えていた。
- 2010/02/22(月) 21:26:18|
- ホワイトリリィ
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