fc2ブログ

舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ホワイトリリィ(2)

25日間連続200万ヒット記念SS「ホワイトリリィ」の2回目です。

それではどうぞ。


2、
                   ******

「ただいま」
俺はいつものように玄関をくぐる。
玄関には女物のサンダルが一つだけ。
了史はまだ帰っていない。
最近は仕事が忙しいらしく、帰りが夜十時を過ぎることもしばしばだ。
おあつらえ向きとはいえ、リスクも大きい。
まあ、いいか。
リスクを気にしていては世界征服などできはしないからな。

「お帰りなさいませ、お義父様」
いつものように迎えに出てきてくれる百合香さん。
にこやかな笑みはいつ見ても素敵だ。
俺はカバンを渡すと靴を脱いで中に入る。
百合香さんはいつもの通り、俺の部屋まで鞄を持ってきてくれて、それからキッチンへ戻るのだ。
「了史さんは今日も遅くなるそうですわ。先にご飯食べていてくださいってメールがありました」
ラフな服装に着替えてリビングに戻ると、百合香さんが食事の支度を始めていた。
口調にちょっと拗ねたような感じがするのは気のせいか?
時間は夜の七時。
うちの会社は業績はよいほうだが、俺は総務部長と言うこともあり残業は多くない。
もっとも、いまさら多くの残業をするつもりも無いが。
「そうか、あいつも忙しいみたいだな。そのわりには給料が上がらないらしいが」
俺は夕刊に目を通す振りをしながら百合香さんに目を向ける。
さて、どうやって落とそうか。

「そんなこと無いですよ。お義父様に比べたらそりゃあ少ないですけど、友達にそれとなく聞いてもそんなに少ない部類じゃないですわ」
ダイニングと一体になっているうちのリビングのテーブルに、百合香さんが食器を並べて行く。
「そうかそうか、いやすまない。つい自分の給料と比べてしまった」
俺は笑って見せる。
「そうですよお義父様。了史さんだって頑張っているんですから」
「夜も頑張っているのかな?」
「えっ?」
百合香さんの目が丸くなる。
「そろそろ孫はどうなのかと思ってね」
俺はいやらしくならないように軽く言う。
「も、もう、お義父様ったら・・・」
赤くなって顔をそむけてしまう百合香さん。
可愛いものだ。
「了史はちゃんと百合香さんを満足させているのか? 寂しい思いをさせているんじゃないか?」
「そ、そんなことは・・・了史さん忙しいから・・・」
おや?
思ったとおりか?
あいつめ、百合香さんをほったらかしにしているんじゃないのか?
まだ一年だろうに・・・
「困ったやつだ。こんな可愛い嫁を寂しがらせるとは」
「お、お義父様、違います。寂しいなんて・・・そんな・・・」
真っ赤になって首を振る百合香さん。
これはこれで面白い。
「帰ってきたら俺が言ってやろう。百合香さんをちゃんと可愛がってやれってな」
俺はそう言って笑う。
もっとも、あいつに可愛がらせるつもりなど無いのだが。
「お、お義父様。だ、大丈夫ですから。私、ちゃんと可愛がってもらっていますから」
もう自分でも何を言っているのかわかっていない百合香さん。
逃げるようにキッチンへ行ってしまう。
「あははは、百合香さんすまんすまん。あんまり百合香さんが可愛いのでついからかってしまった。こんなに可愛い百合香さんを男が放っておくはず無いもんな」
「もう、お義父様やめてください。いい加減にしないと怒りますよ」
背中を向けて恥ずかしさをこらえている百合香さん。
なんとも言えず可愛いものだ。

食事が終わった俺は自室に戻る。
俺は一階、了史と百合香さんは二階がそれぞれの部屋だ。
防音とかはきちんとしてあるので問題は無い。
俺は心を落ち着けるためにまず一服する。
家でタバコが吸えるのはこの部屋だけだ。
了史も百合香さんもタバコは吸わない。
それどころか毛嫌いしているので、俺はいつもタバコの煙が洩れないように自室で吸うことにしているのだ。
まあ、了史が嫌がろうが気にしないのだが、百合香さんが嫌がるのであればやむを得ないからな。
さて、始めるとしよう。
俺は改造人間の素体を確保する時に使う即効性の麻酔薬を用意する。
百合香さんにはすまないが、力ずくで手折るのも悪くない。
一度手折っておけば、そのあとはずいぶんとやりやすくなるものだからな。
妻を我がものにしたときもそうだった。

「百合香さん、ちょっと手伝って欲しいんだが」
俺はドアを開けて百合香さんを呼ぶ。
「ハーイ、今行きます」
キッチンの方から百合香さんの声がする。
後片付けをしていたのだろう。
今は八時。
時間は充分。
パタパタとスリッパの音がして百合香さんがやってくる。
胸から下げたエプロンで手を拭きながら。
「お呼びですか? お義父様」
一瞬部屋がタバコくさいことに顔をしかめたようだったが、次の瞬間にはそんなことは微塵も感じさせないようにしている。
俺に気を使ってくれているのだ。

「ああ、百合香さんは確か英語が得意だったね? 実は会社の資料でわからないところがあってね・・・」
俺は机の上に広げた書類を指し示す。
無論どうでもいい書類であり、翻訳ぐらい俺でもできる。
「得意と言うほどでは。お役に立ちますかしら」
「百合香さんなら大丈夫だろう。頼むよ」
「はい、お義父様」
にこやかに微笑んで百合香さんは俺についてくる。
「これなんだが」
俺が机のところへ誘うと、百合香さんは書類を覗き込むために俺の前に出る。
俺は思わずほくそ笑むと、腕を彼女の前に回して隠し持っていた麻酔薬を彼女の顔に吹きかけた。
「えっ? あ・・・」
かくんと崩れ落ちる百合香さん。
俺は慌てて百合香さんの躰を支えると、そっとベッドに横たえる。
柔らかい百合香さんの躰に触れた時、俺は年甲斐もなくドキドキするのを感じていた。

滑らかな曲線。
美しい黒髪に始まり、なだらかな肩、綺麗な膨らみを見せる胸、くびれた腰、すらっと伸びる脚。
いずれも見事というしかない。
俺は気を失った百合香さんの衣服をそっと脱がせていく。
まるで初めてセックスをする時のようだ。
心臓がドキドキと暴れまわっている。
なんという興奮だろう。
俺はくたっとなった百合香さんを裸にすると、しばしその裸を鑑賞した。

綺麗だ・・・
俺は目が覚めても抵抗されないように両手首に手錠をかける。
そして、俺はベッドに横たわった百合香さんの首に手を回して、頭をそっと抱きかかえた。
背後に広がる長い髪の毛をそっと梳いていく。
ん?
これはなんだ?
俺は奇妙なものが百合香さんの首筋にあることに気が付いた。
金属の出っ張り?
ボタン型のスイッチのようなものが首筋に?
一体これは?
俺は百合香さんを抱えるようにして首筋を覗いてみる。
髪を払うようによけると、そこには紛れもなく押しボタン型のスイッチが埋め込まれていた。
これはどういうことだ?
百合香さんは人間ではないのか?
そんなことはあるまい。
今抱きかかえている彼女は、温かくて柔らかくて・・・
何かの装置のスイッチには違いないのだろうが、一体何の・・・
俺はどうしてもこのスイッチがなんなのか知りたくなった。
まさか押すと死んでしまうようなこともあるまい。
俺はそっとボタンを押してみた。

突然光が部屋中に走る。
「うわっ!」
俺はとっさに目をつぶり、目蓋の裏が赤くなるのを感じていたが、熱は感じなかった。
驚いて百合香さんを取り落とすこともなく、しっかりと抱えている。
やがて光が収まったのを目蓋の裏が暗くなったことで感じ取った俺は、そっと目を開けた。
「なんてことだ・・・」
俺は苦笑せざるを得なかった。
俺が抱いていたのは、あのホワイトリリィだったのだ。

クーライの宿敵ともいえる女戦士ホワイトリリィ。
その憎むべき女戦士が今俺の腕の中で抱きかかえられている。
バイザーの付いたヘルメットによって、顔の目のあたりは隠されているのだが、なるほど口元のほくろは百合香さんと同じ位置だ。
まさに灯台下暗しと言うべきなのかもしれないが、了史はこれを知っていたのだろうか・・・
麻酔薬が効いている今、ホワイトリリィをアジトに連れ込んで洗脳してしまうこともできるだろう。
だが・・・強制的な洗脳は場合によっては人格を崩壊させ、単なる人形になってしまう危険がある。
俺は人形は欲しくない。
百合香さんがホワイトリリィであろうがなかろうが、俺はそのままの百合香さんをものにしたいのだ。
躰にぴったりしたレオタード型のコスチュームは、その肉体を包み込んでいるにもかかわらず、全てをさらけ出していると言ってもいい。
背中に広がるマントも、二の腕までの長手袋も、太ももまでのロングブーツも実に素敵でよく似合っている。
だが・・・
だがこれがもし黒かったら・・・
黒エナメルのボンデージレオタードに黒エナメルのブーツと手袋だったなら・・・
百合香さんには今以上に似合うだろう。
百合香さんを俺のものにすれば・・・

俺は再びスイッチを押す。
予想通り、淡い光とともに百合香さんの姿はホワイトリリィから全裸の百合香さんに戻る。
まさか百合香さんが・・・ね・・・
俺は苦笑しながら再びベッドに百合香さんを寝かせた。
両手をつないだ手錠をさらに別の手錠でベッドにつなぐ。
これで両手は使えないだろう。
そして用意した媚薬を手に取ると、液状のそれを手のひらに受け、百合香さんの股間にそっと塗りこんで行く。
「ん・・・」
ピクッと躰を震わせる百合香さん。
麻酔薬の効き目がそろそろ切れてくる頃だ。
彼女を抱くのに意識を失った状態で抱くつもりは無い。
ちゃんと意識が戻るように、俺は気付け薬をかがせることにする。

このあたりの薬品は異星人のテクノロジーによるもの。
一部のものは洗脳した研究者を通してうちの会社で市場に出している。
おかげでうちの会社はそこそこの評価を受けているのだ。
今の社長は先代社長の娘だが、すでに俺が改造と洗脳を施して、クーライの一員に仕立て上げている。
改造が終わると同時に先代社長には“急死”してもらい、後を継がせたのだ。
おかげで俺は結構時間を自由に使える。

「ん・・・うん・・・」
ゆっくりと目を覚ます百合香さん。
「えっ?」
一瞬にしてその目がはっきりとする。
いい娘だ。
「お、お義父様? こ、これは一体?」
百合香さんは自分が裸でベッドに横たえられていることに気が付いている。
しかも手には手錠を嵌められてだ。
「可愛いよ、百合香さん」
俺は優しく微笑んでやる。
無論、そんなもので百合香さんが心を許すはずも無い。
これから自分が何をされるのかはわかっているだろう。
きっと必死に抵抗するに違いない。
それが了史のためにだと思うと腹が立つ。
なんとしても彼女は俺のものにしてやる。
「お義父様・・・冗談はやめてください。了史さんが帰ってきますわ」
「その時はその時だな。百合香さんが俺に貫かれているところを見せてやろう」
俺は青ざめて手錠をガチャガチャ鳴らす百合香さんの前で服を脱いでいく。
「い、いやぁっ」
そして百合香さんの両脚をしっかりと押さえるように彼女の上に乗ると、うっすらと叢に覆われた百合香さんのそこに指を這わせた。
「ヒッ、アヒッ?」
百合香さんの躰がびくんと跳ねる。
媚薬が浸透しているのだ。
ほんのちょっと触れただけでとてつもない快感が走ったことだろう。
「い、いやぁ・・・な、何なの?」
躰をよじり必死にもがく百合香さん。
だが、ホワイトリリィならともかく、百合香さんでは俺の力にはかなわない。
俺は自分の躰も多少はいじっているし、もとより男と女である。
「百合香さんは可愛いな。俺の愛撫で感じてくれるのか?」
「い、いやぁっ! そ、そんなこと・・・無い」
俺は割れ目に沿って指を這わせ、時折中指を差し入れる。
それだけで百合香さんの躰は面白いように跳ねるのだ。
「かはぁっ! はうっ!」
まるでお漏らしでもしたかのようにあふれ出る愛液はすぐにベッドを濡らして行く。
俺は前かがみになると、べちゃべちゃになっているそこに口付けをする。
「ひぃ」
目を閉じて必死に打ち寄せる快感に耐えている百合香さん。
垂れる愛液を舌で舐めとるだけで腰が浮いている。
「ひゃぁぁぁっ! どうして・・・どうしてぇっ?」
舐められただけでがくがくと軽くイってしまう。
そのことに自分自身驚いているのだろう。
無理も無い。
媚薬など使われているとは思いもしないだろうからな。
俺は口の回りをべちゃべちゃにしながら、躰の位置をずらして百合香さんに覆いかぶさる。
俺のモノはすでにいきり立っており、あとはこのまま挿入するだけ。
可愛い百合香さんの膣内(なか)はさぞや美味だろう。
「可愛いよ、百合香さん」
唇に唇を重ね、もがく百合香さんを組みしだき、俺は思いを遂げようと躰を合わせていこうとした。
  1. 2010/02/21(日) 20:39:02|
  2. ホワイトリリィ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5

カレンダー

01 | 2010/02 | 03
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 - - - - - -

時計

プロフィール

舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

ブログバナー


バナー画像です。 リンク用にご使用くださってもOKです。

カテゴリー

FC2カウンター

オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理人にメールなどを送りたい方はこちらからどうぞ

ブログ内検索

RSSフィード

ランキング

ランキングです。 来たついでに押してみてくださいねー。

フリーエリア

SEO対策: SEO対策:洗脳 SEO対策:改造 SEO対策:歴史 SEO対策:軍事

フリーエリア