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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

観察日記(2)

観察日記の二回目です。

それではどうぞ。


(2)
14月15日
きょうから夏休みのじゆうけんきゅうをします。
ぼくのじゆうけんきゅうは、ちきゅう人のかんさつ日記です。
じいがつかまえてきた二人のちきゅう人のメスどものかんさつを行ないます。

じいがつかまえてきたちきゅう人は、アースナイトというわるいやつのなかまです。
オペレーターというメスたちだそうです。
じいは、そのオペレーターにこうていへいかのいだいさがわかるようになるスーツをきせてはなしてあげました。

オペレーターは、アキとサユリという名まえです。
でも、黒くて目だけしか出ないスーツをきているので、どっちがサユリでどっちがアキかわかりません。
でも、ぼくは二人のおっぱいの大きさがちがうことに気がついたので、おっぱいの大きいのがサユリで小さいのがアキだとわかりました。

サユリとアキは、ちきゅう人がよくつかう車というのりものの中で目をさましました。
すると二人は、まっ黒なスーツをきているのにとてもおどろいてました。
さいしょはなにかおたがいに言いあってましたが、しばらくするとスーツがきえて、じいに見せてもらったちきゅう人のサンプルとおなじすがたになりました。
じいにどうしてなのか聞いたら、オペレーターにきせたスーツはとくしゅなもので、はだの一ぶに同かしているんだそうです。
でも、そのせいで、ちきゅう人がふつうのすがたにもどりたいと考えると、スーツはそれをうけ入れてかいじょされちゃうんだそうです。

でも、ねてしまったり気をうしなったりすると、またスーツがかつどうしてこうていへいかのいだいさを教えこむんだそうです。
なので、ぼくは、この二人がちゃんとこうていへいかのいだいさをりかいするようになるかをかんさつするのです。

二人は車の中でふくをきると、すぐに車を走らせました。
とちゅう何どか行ったりきたりして後ろを見たりしてたけど、小がたロボットがちゃんとくっついていたので、二人のすがたはぼくにはちゃんと見えてました。
こんどはちきゅう人のすがたになったので、かみの毛の色と長さで二人の区別がつきました。
茶色で短いのがアキ、黒くて長いのがサユリです。

二人の車はたてものに入りました。
そして地下の車がいっぱいあるところで車からおりて、たてものの中に入りました。
たてものの中にはちきゅう人のオスがいて、二人から何かを見せてもらうととびらが開きました。

二人はとびらの中に入ると、なんだかホッとしたように見えました。
そして小さなへやに入るとボタンをおしました。
それはエレベーターでした。
二人はエレベーターから出ると、ろうかを歩いてまたへやに入りました。

そこには二人のちきゅう人がいて、二人を門のようなものの間に通しました。
そしてなにかいろいろとさわられたりしていました。
じいに聞いたら、しんたいけんさをしていじょうがないかしらべているんだそうです。
でも、しらべてもちきゅう人にはスーツのことはわからないって言ってました。
二人のほうもスーツのことを言いたいのだけど、すりこみのせいで言うことができないんだと言ってました。

しばらくすると二人はそのへやをぬけ、またろうかを歩いて行きました。
そしていくつものとびらがあるところに来ると、べつべつのとびらに入って行きました。
でもすぐにアキが出てきてサユリの入ったとびらに入ります。
ぼくの小がたロボットもいっしょに中に入れました。
じいは、おそらくちきゅう人には二人がふつうの外出からもどってきたとしか思わないはずだと言いました。

『いったい・・・何がどうなっているのかしら・・・』
『わからない・・・わからないです。気がついたらあんな格好してて、脱げなくて、でもこんなのいやだ、元に戻りたいって考えたら消えちゃって・・・』
ベッドに腰掛けているサユリが頭を抱えている。
部屋の壁にもたれかかっていたアキも、へたり込むように腰を下ろす。
『今でも気を抜くとあの服に全身を覆われそうだわ。あのベルトの紋章、あれはまさしくジャニン帝国のものよ』
『あの服みたいのはなんなんですか? 私たち、ジャニン星人に何かされちゃったんですか?』
『わからない。でも、何かされたのは確かだわ。紗由里といっしょに映画館に入った後の記憶がないし・・・』
唇を噛んでいるアキ。
『うわーーん、いやぁぁぁぁぁ』
サユリもベッドに倒れこんで泣き出してしまう。
地球人も泣くときはぼくたちと同じだね。
ぼくはその様子を日記に書いた。

『泣いている場合じゃないわよ紗由里。もっと大事なことがあるわ』
『ヒクッ・・・な、なに? 大事なことって』
躰を起こし涙を拭うサユリ。
『私たちがジャニン星人に何かされたことを、チーフや他の人たちに伝えなければならないのに、私、何も言うことができなかったのよ』
『あっ・・・』
アキの言葉にサユリが両手で口元を覆う。
『何かに書いてと思ったけど、それも無駄だった。あのこと以外は普通にしゃべることができるのに、あの服のことはしゃべることも書くこともできなかったわ』
『それでいつものチェックのときに妙な顔をしていたのね』
『ええ、何とか私たちの身に起こったことを伝えようとしたんだけど・・・』
アキが首を振る。
『私たち・・・どうなっちゃうのかな・・・』
うなだれるサユリ。
『わからない。でも、ジャニン星人が何かたくらんでいることは確かだわ。せめてチーフには私たちの身に起こったことを知らせないと・・・』
『でも、でも知らせてどうなるの? もしかして私たちがジャニン帝国のスパイだとか疑われたりしない?』
『えっ?』
『私たちがあの格好していたら、ジャニン帝国のスパイと思われたりしない?』
『そ、そんなこと・・・ないと思う・・・』
言葉が小さくなるアキ。
『ねえ、亜希、少し様子を見ようよ。こうして意識していればあの格好には戻らないんだし、変な誤解で私疑われたくない』
『紗由里・・・』
『亜希だってそうでしょ? せっかく次の昇任試験はチャンスなのに、こんなことで試験が受けられなくなってもいいの?』
『それは・・・』
言葉に詰まるアキ。
『大丈夫だよ。私たちどこもおかしいところなんてないよ。私、ちゃんとジャニン帝国のこと嫌いだし、地球を守りたいって思っているよ』
『それは私だって』
『だったら黙っていようよ。こんなことで妙な誤解を受けたくないよ』
『う・・・ん・・・そうだね。それがいいかも』
アキもサユリの言葉にうなずいた。

そのあと二人はいろいろなおしゃべりをしてわかれました。
じいに聞くと、おしゃれのこととかを話していたそうです。
すりこみがはたらいているので、ほかのちきゅう人にあのふくのことを話そうという気もちがうすくなるので、二人はたぶんだれにも話さないだろうと言ってました。

夜になって水あびをしたサユリはベッドに入ってねています。
しばらくするとサユリの頭があのマスクにおおわれました。
ねむってしまったので、スーツがかつどうをはじめたのです。
サユリはなんだかくるしそうでしたが、だんだんうごかなくなりました。
じいに聞いたら、せんのうパルスというものがおくすりのようにきいてきているんだと言いました。
もう時間もおそいのでぼくもねます。
おやすみなさい。


                       ******

14月16日
ぼくがおきると、もうちきゅう人もおきていました。
でも、なんだかようすがへんです。
アキがサユリのへやに入ってきて、サユリと話しています。

『大丈夫、紗由里? おかしなところない?』
『どうしたの亜希? おかしなところって?』
きょうの二人は昨日とは違う服を着ている。
サユリはまだ寝る前に着たゆったりした服のままだが、アキのほうは暗い緑色のきちんとした服だ。
爺に聞いたら、アキの着ているのはアースナイトが所属する地球防衛隊のオペレーターの制服なんだって。
『目を覚ましてびっくりしたわ。あの格好になっていたのよ。それになんだか頭痛がして・・・』
『ああ、私も目が覚めたらそうだったわ。たぶん意識が途切れたからじゃないかしら』
サユリは朝食を食べている。
四角いものに何かを塗って、白い液体と一緒に食べていた。

『ああって、紗由里、よく落ち着いていられるわね。あんな格好で寝ているなんておかしいと思わないの?』
『仕方ないでしょ。寝ちゃったらあの格好でいたくないっていう意思が途切れちゃうんだもの。どうしようもないわ』
パクパクと朝食を食べている紗由里。
なんだかぼくもお腹すいてきちゃった。
『仕方ないって・・・これはジャニン星人が何か仕掛けているのよ。そのうち取り返しがつかなくなるかもしれないわ。やはりチーフには言わないと・・・』
『でも言えないんでしょ。仕方ないじゃない。それに何かって何? かえって私たちが疑われるだけよ』
『それは・・・でも、このままじゃ・・・』
『わかったわ。亜希がそういうならもう止めない。でも私は気にしないことにするし、だれにも言うつもりは無いわ』
朝食を終えて着替え始めるサユリ。
どうやらサユリもアキと同じ服を着るらしい。
『私は変に疑われたくないの。チーフに言うなら私を巻き込まないでね』
『紗由里・・・もうわかったわよ。こっちはこっちで好きにやるわ。先に行くわね』
怒ったように出て行ってしまうアキ。
サユリは悲しそうに亜希の出て行った先を見つめていた。

「どうやら洗脳には個人差があるようですな」
一緒に画面を見ていた爺が言う。
「個人差?」
ぼくはよくわからなくて聞き返した。
「あの茶色の髪のほうは意志力が強いのでしょう。まだ洗脳の効果が薄いようです。まあ、刷り込みがあるので他に話すことはないでしょうが・・・もう一人の黒い髪のメスはそこそこ効果が出てきているようです。わりと早めに皇帝陛下の偉大さを知ることになるかもしれません」
そういうことか。
二人がそれぞれ違うってことだね。
だからちゃんと観察しないとだめなんだ。

ぼくはサユリがへやを出たあとで、小がたロボットをあちこちうごかしてみました。
アキとサユリのかんさつをするには、ちきゅう人のたてもののどこに二人がいるのか知らなければならないのです。
すると、アキもサユリもたてものの中のおなじ場しょにいることがわかりました。

そこは高いてんじょうの広いへやで、大きな画めんが前にあって、いくつもつくえがあるへやでした。
そこにはちきゅう人のメスがおおぜいいて、みんなつくえの上の小さな画めんを見ていました。
そして後ろの高い場しょにいるメスが何か言うと、つくえにむかったメスの何人かがそれにへんじをしてました。
じいが言うには、ここはちきゅうぼうえいたいのオペレーションルームというもので、アースナイトにしじをする場しょなのだそうです。
前から場しょはわかっていたんだけど、中を見るのははじめてだと言ってました。

サユリはまたしんたいけんさをうけて、へやに入ったあとはつくえにむかったままだったけど、アキはちらちらと後ろの高いところにいるメスやほかのメスたちを見てました。
でも、そのうち首をふると、つくえにむかってゆびだけをうごかしてました。

ずっとそのままだったので、ぼくはたいくつになってしまいました。
でも、これはじゆうけんきゅうなんだから、ちゃんとかんさつしなくてはなりません。
するとじいが、メスたちがちがううごきをし始めたらよんであげるから、へやであそんできていいよと言ったので、ぼくはへやにもどりました。

                     ******

14月19日
サユリは、ねる前にきるふくをきなくなりました。
そしてベッドにねると、すぐに黒いスーツのすがたになるようになりました。
サユリは黒いスーツすがたになると、なんだかもじもじと体をくねらせています。
ときどきはぁとかふぅとかためいきをついています。
なんだかすごくきれいな気がします。

アキはなんだか元気がありません。
なるべくねないようにするって言ってます。
ねたらへんになっちゃうって。
黒いスーツが気もちよくなってしまうって言ってます。
アキがそう言うとサユリはわらっていました。

アキとサユリは毎日同じぐらいの時間にあのオペレーションルームに行きました。
そして同じようにつくえにむかって小さな画めんを見ながらゆびをうごかしています。
でも、もうアキはちらちらと後ろを見たりほかのメスたちを見るようなことはなくなりました。
二人ともこの時間は毎日同じようにしているので、ぼくはちょっとつまらないです。
じいがまたあそんできていいよと言ったので、ぼくはへやにもどることにしました。
  1. 2009/08/16(日) 21:11:52|
  2. 観察日記
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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