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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

線路は続くよ

第一次世界大戦は、戦車、航空機、潜水艦などさまざまな兵器が発展し、活躍した戦争でした。
その活躍した兵器の一種に列車砲があります。

列車砲とは、通常地上では運用が困難な巡洋艦や戦艦の主砲並みの巨大大砲を、鉄道軌道上を走る台車に載せ、鉄道上を移動して運用できるようにしたもので、巨大なものでは口径80センチにもなるものがありました。

航空機がまだ発展途上だった第一次世界大戦では、鉄道を利用して移動することができ、大きな破壊力の砲弾を打ち出せる列車砲は、まさに軌道上の怪物でした。
ドイツ軍はこの列車砲でフランスの首都パリを狙うことすら行なったのです。

第二次世界大戦になると、列車砲の砲弾程度の破壊力を持つ爆弾は航空機にも搭載できるようになった上、列車砲そのものが航空攻撃のいい目標になってしまったために、列車砲の活躍は極端に制限されてしまいます。
それでも、ドイツの一部の列車砲はセバストポリ攻略戦やイタリアでの戦いに投入され、それなりに威力を発揮したのでした。

この列車砲を、日本陸軍も装備していたことは、おそらくあまり知られていないのではないでしょうか?
九0式24センチ列車砲というのが、日本陸軍の装備した列車砲でした。

第一次世界大戦終結後、世界的な軍縮の波と関東大震災による財政引締めによる軍縮とで、日本陸軍もその装備を近代化しつつ兵員数は減らすという形の軍縮を行ないます。

その近代化の一端として、欧州製の優れた兵器を手に入れるべく使節団が1925年に派遣されます。
使節団はフランスのシュナイダー社からのちに九0式野砲や九一式榴弾砲になる新型火砲を手に入れますが、そこで列車砲も購入することになったのです。

当初購入されたのは24センチ列車砲の砲身だけであり、陸軍は東京湾の防備用に要塞砲として使用するつもりだったようでした。
ところが、満州事変が起こると、北方での防備用に使用しようということになり、日本国内で列車砲用の車台や電源車などの付属装備を整えて大陸へと送られます。

1941年、ドイツ軍による「バルバロッサ作戦」が発動され、独ソ戦が始まりました。
日本は日独伊三国同盟に基づき、関東軍特別演習の名目で対ソ戦の準備が行われます。
九0式24センチ列車砲は、何門作られたのかちょっとわからなかったのですが、対ソ戦用戦備の一つとして満州の虎頭要塞に配備されました。

ところがここは列車砲の配備場所としては前線に近すぎ、少し後方の水克の陣地に移され、そこで結局終戦前まで配備されたままとなりました。
ソ連軍が終戦直前に侵攻してきたときには分解されていたそうで、その威力を一度も発揮することなく行方不明となってます。
おそらくソ連軍によって持ち去られたものと思われます。

こうして何もしないままに生涯を終えた九0式24センチ列車砲でしたが、165キログラムの砲弾を約50キロも飛ばすことができたそうで、適切に使えていればそれなりの威力を発揮したのでしょうね。
日本軍の知られざる兵器のひとつと言えるのかもしれません。

それではまた。
  1. 2009/03/29(日) 21:29:26|
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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