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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

マチルダさぁーーん!!

第一次世界大戦で世界で最初に戦車(と呼ばれるもの)を開発した英国は、第一次世界大戦後は大幅な軍縮と軍事費の削減に見舞われることになりました。

そのため、戦車の新規開発も滞りがちになりましたが、1934年になって歩兵支援用の新型戦車の開発が勧告され、久しぶりに新型戦車が作られることになりました。

英国は第一次世界大戦中から戦車を二種類の系統で考えておりました。
一つは速度が速い代わりに装甲がそれほど厚くない戦車で、いわば騎兵の代わりに前線を突破したあとに高速で進撃して敵後方を攻撃する戦車であり、巡航戦車と呼ばれるものでした。

そしてもう一つが、歩兵と一緒に敵の前線に突撃して、敵の塹壕線に陣取る機関銃や敵歩兵を攻撃する歩兵支援用の戦車で、歩兵戦車と呼ばれるものです。
この歩兵戦車の新型を開発しようというものでした。

歩兵戦車は歩兵と一緒に移動するわけですから、それほど速い速度は必要ありません。
歩兵が走る速度に追随できれば充分なのです。
その代わり求められるのはあらゆる攻撃をはね返す装甲防御力でした。

戦場で塹壕に向かっていく戦車には、敵からありとあらゆる攻撃が行なわれます。
野砲、対戦車砲、機関銃、爆薬を持った歩兵の肉薄攻撃など、全てが戦車を破壊しようと向けられるのです。
そういった敵の攻撃を跳ね返すには、分厚い装甲が不可欠でした。

そのため歩兵戦車の基本は、厚い装甲を持った速度の遅い戦車ということになります。
このコンセプトに沿って作られた新型戦車が、A11、通称マチルダ1型でした。
後に砂漠でドイツ軍の88ミリ砲とやりあうマチルダ(2)の先祖というべき戦車です。

マチルダ1型は、大きさも攻撃力もそれほど大きなものではないが、安く数をそろえることができる戦車として設計されました。
そのため、製造するヴィッカース社は、既存の部品や構造を流用することでコストを下げる方法を取ります。
構造を単純化し、攻撃力も砲塔(銃塔)に機関銃が一丁だけという貧弱なもので、エンジンも市販されているフォードのV8エンジンを使い、足回りも自社のトラクターからの流用というものでした。

その代わり装甲は分厚く、最大65ミリという装甲は第二次世界大戦前の戦車としては桁違いに厚いものでした。
これは当時の対戦車砲では撃ち抜けないものだったのです。

コストを引き下げて安く作れる戦車というものではありましたが、装甲に比して攻撃力が機関銃一丁のみというあまりにも貧弱なものだったために、かえって割高な戦車というイメージが持たれたこともあって140両ほどしか生産されませんでした。

ですが、生産されたマチルダ1型はフランス派遣軍にも配属され、1940年のドイツ軍の侵攻を迎え撃つことになります。
ドイツ軍の対戦車砲の砲弾をことごとく跳ね返したマチルダ1型ではありましたが、やはり機関銃一丁のみではたいした活躍もできず、結局英軍はダンケルクから逃げ出すはめになりました。

英国に残っていたマチルダ1型は、その後訓練用に回されて余生を過ごすことになります。
やはり攻撃力も戦車には必要だったということですね。

それではまた。
  1. 2009/03/22(日) 20:46:06|
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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