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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

大本営発表

今日は本の紹介です。


「大本営報道部」 平櫛 孝 著 光人社

太平洋戦争における「大本営発表」といえば、いわゆる偽装報道の代名詞のようなイメージが付きまといますが、この本はその大本営発表を行なってきた大本営報道部に所属した方が、大本営報道部と大本営発表について著したものとなってます。

著者の平櫛氏は、太平洋戦争開戦時には大本営陸軍報道部の一員であり、いわゆる大本営発表に直接関わりのある方でした。

大日本帝国は、戦時の統帥部として大本営を設置しましたが、大本営はその中に陸軍部と海軍部を持っており、そのそれぞれが独立して作戦行動を行なうというまことに不完全なものでした。
陸軍は海軍が何を考え今何を行っているのか、海軍は陸軍が何を考え今何を行っているのか、まったくわからないままに戦争が行われていたのです。

いわば国内に敵を抱えていたと言っても過言ではないほどの徹底した秘密主義であり、お互いがどんな戦果を上げどんな損害を受けたのかまったく知らされなかったのです。

大本営発表はそんな状況下で行なわれたものであり、陸軍も海軍も初期には実際の戦果とそう変わらない発表を行なっていたものの、徐々に戦局が逼迫してくるにつれ、国民にも互いの軍にも自軍の苦境を知らせなくなってきてしまったのです。

ちょっと残念なのは、この本が太平洋戦争の大まかな流れが中心になってしまっており、もっと突っ込んだ大本営報道部の詳細というようなものに触れられていないことです。
確かに検閲や言論統制は報道部の仕事ではないので、戦時下の言論統制などについては書くことができなかったのでしょうけど、報道が国民に及ぼした影響をもうちょっと掘り下げて欲しかったと思います。

そういった面はありますが、大本営(陸軍)報道部というめったに光の当たらない部署に光を当てた本ですので、興味深いものではあると思います。
文庫本ですのでお手にとって読まれてもよろしいかもしれません。

それではまた。
  1. 2009/03/01(日) 20:17:19|
  2. 本&マンガなど
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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