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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

いっぱいもらっちゃった・・・てへっ

昨日でお正月も終わり、今日からはまたあわただしい日々が始まりましたね。

第二次世界大戦初期、枢軸国ドイツとイタリアの攻勢に晒された連合軍側は、著しい劣勢に追い込まれました。
大国アメリカはまだ参戦しておらず、フランスは降伏し英国は孤立無援で、このままではヨーロッパの勢力図は大きく塗り替えられてしまう可能性がありました。

そこでアメリカは参戦を考えると同時に、枢軸国と戦っている国(主に英国)に対して武器や物資を援助するためにレンドリース法(武器貸与法)を成立させました。
アメリカの工業力をもって武器や物資を連合国に供給し、枢軸国との戦いを続けてもらおうとしたのです。

このレンドリースによって大いに助かったのが英国であり、戦車や戦闘機は言うに及ばず、駆逐艦や護衛空母までアメリカから供与されました。
そして、それに劣らず助かったのが1941年の6月から対独戦が始まっていたソ連でした。

ソ連にはドイツもその存在を知らなかったT-34やKV-1という優秀な戦車がありました。
ドイツ軍の主力対戦車砲であった37ミリ対戦車砲は“ドアノッカー”とあだ名されるまでに役立たずとなり、三号戦車も主力戦車としての命脈を絶たれるほどの強力な戦車だったのです。

しかし、独ソ戦開始当時はT-34もまだまだ数が少なく、早急な量産が望まれておりました。
最終的には五万両とも言われる大量生産が行なわれたT-34ではありましたが、独ソ戦開始時にはわずか千両そこそこだったのです。

ソ連の重工業は、このT-34の生産に全力を傾けることになりました。
しかも、ドイツ軍の進撃から工場設備を守るために、工場そのものを疎開させながらという状況でした。
当然、ソ連の重工業はT-34の生産に手一杯になり、そのほかの工業製品を生産する余力はなくなります。

そんな状況のソ連にとって、このレンドリースによってアメリカからもたらされた物資はかけがえのないものとなりました。
確かに英国製のマチルダやバレンタイン、米国製M4シャーマンなどの戦車や、米国製P-39戦闘機などはソ連軍にも重宝されましたが、ソ連軍全体に占める割合は低いものであり、ソ連は供給される兵器にはそれほど恩恵を受けなかったと言い張ります。

しかし、ソ連の工業がT-34にかかりきりになっているとき、作りたくても作れなかったのが鉄道用の機関車やトラックなどの輸送用機器や、国民生活に必要な軽工業製品でした。
広大な国土を持つソ連では鉄道が重要な輸送力でしたが、機関車をほとんど作ることができず(機関車工場はT-34を作っていた)、アメリカからなんと1900両以上もの機関車をレンドリースで供与してもらったのです。
さらに、トラックにいたっては約40万台も供給してもらい、ソ連軍の兵站活動はほぼアメリカ製トラックがまかなったといっても過言ではありませんでした。

資料によって若干の差はありますが、ほかにもアメリカからはさまざまな物資が供給されました。
高オクタン価ガソリンはソ連軍の航空機の運用には欠かせなく、ほとんどのソ連軍機はアメリカ製ガソリンで飛んでいたほか、機関車ばかりでなく鉄道レールや貨車も大量に供給されました。
兵士の食料となる缶詰も大量に供給され、食料全部で約450万トンにも上ります。
これにより、ソ連軍兵士には飢えは無縁のものとなりました。

また兵士が着る軍服や足に履く軍靴もアメリカやカナダで生産され、ソ連製よりも上質な軍服や軍靴を身につけることができました。
軍靴にいたっては1500万足を超える量が供給されたのです。
まさにソ連製は兵士の肉体だけといってもいいような有様でした。

こうしてソ連は大量の物資をレンドリースでアメリカに供給してもらい、戦争を戦い抜くことができました。
もちろんこれは無償供与ではなく、戦後に支払うことになっていたのですが、どうも戦後の東西冷戦によりうやむやになってしまったようです。
(ちなみに英国は2006年にレンドリースによって供給してもらった分の支払いを終えています。戦後50年かかったんですね)

ドイツとの戦争によって荒廃したソ連の国土を復興するとき、このレンドリースで供与されたトラックや機関車、トラクターなどは縦横の活躍をしたといいますし、戦後のソ連製戦車や兵器にはレンドリース供与の戦車や航空機の技術が取り入れられたといいます。
ソ連にとっては、まさに戦争継続以上の恩恵をもたらしたのがレンドリースだったといえるでしょう。

それではまた。
  1. 2009/01/05(月) 20:38:23|
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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