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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

同人誌拝見

今日は旧ブログから2005年9月後半部分と2005年10月の記事を、全部こちらに引越しさせる作業を行ないました。
一件ずつのコピペなので結構手間がかかりますが、FC2は過去記事の検索ができるので過去にこの記事は書いたっけ?って時に役立ちます。

実際問題、これだけ過去記事が多くなると、どんなことを書いたか忘れちゃって、同じネタの記事を二回書いたりしちゃってますしね。
(刻命館の記事は2005年にもありました・・・orz)
ミリタリーネタは一応ネタ帳作って書いたモノは記載してあるんですが、それでも同じネタ記事書きそうになることもあるので気をつけなくては。

と、いうことで本題。

スタジオHP+様の同人誌「魔に堕ちし者Ⅰ・Ⅱ」を拝見しました。
以下ネタバレ多少ありなのでこちらに・・・

[同人誌拝見]の続きを読む
  1. 2009/01/31(土) 20:45:53|
  2. 同人系
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01月31日のココロ日記(BlogPet)

これは誰にあてた文章なのかなー。宇宙に向かってるのかなー。って時々思います。

*このエントリは、ブログペットのココロが書いてます♪
  1. 2009/01/31(土) 11:07:31|
  2. ココロの日記
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史上初の空母同士の戦い

ドゥーリットル隊による東京空襲で心胆を寒からしめられた日本軍でしたが、戦争開始時に策定していた初期占領予定地域に対する第一段作戦は順調に終了いたしておりました。

そこで更なる戦果拡大を目指し、アメリカを屈服させるべく、第二段作戦が計画されることになりました。
その一環として計画されたのが「MO」作戦です。
「MO」作戦とは、ニューギニア島南部にあるポートモレスビー攻略を中核としたソロモン諸島南部と東部ニューギニアの攻略作戦で、これによってオーストラリア大陸とアメリカ大陸との連絡線を遮断するための足がかりを作るという計画だったのです。

昭和17年(1942年)4月23日。
ドゥーリットル隊の空襲後の衝撃冷めやらぬこの日、「MO」作戦は発令されました。
日本軍は各地への上陸部隊とその護衛艦隊で構成されるMO攻略部隊と、敵艦隊が出撃してきた場合にそれを攻撃する機動部隊であるMO機動部隊の二つに分かれてニューギニア方面へと向かいます。
MO機動部隊には航空母艦「翔鶴」と「瑞鶴」を擁する第五航空戦隊が配属され、一方のMO攻略部隊には部隊の上空直援として軽空母「祥鳳」が配属されました。

日本軍の暗号解読その他の情報から、米軍は日本がポートモレスビー攻略の部隊を出撃させたことを察知しておりました。
そしてその戦力が軽空母を含むとはいえ航空母艦三隻であることもわかっていたといいます。
米軍はこの攻略部隊をなんとしても阻止するべく、味方の航空母艦をニューギニア方面に向かわせます。

しかし、その陣容は心もとないものでした。
航空母艦「サラトガ」は、日本の潜水艦からの魚雷で損傷して修理に入っており使用不能。
航空母艦「ホーネット」はドゥーリットル隊を発進させ帰還中のため間に合いそうもなく、その護衛についていた航空母艦「エンタープライズ」も同じく間に合いません。
結局、米軍が使用可能だった航空母艦は、大型空母「レキシントン」と中型空母「ヨークタウン」の二隻のみでした。
やむを得ずこの二隻のみで日本軍を迎撃することに決した米軍は、早速この二隻の空母を戦場となるであろう珊瑚海に向かわせます。

昭和17年(1942年)5月3日。
日本軍の攻略部隊の一部がソロモン諸島のツラギに上陸します。
この報に接した米軍は、折悪しく燃料補給中だったレキシントンを捨て置き、ヨークタウン一隻でツラギへ向かいます。
翌5月4日、ヨークタウンから発進した艦載機がツラギの日本軍部隊を攻撃。
これで日米双方とも近くに敵空母がいることを察知しました。

5月6日、ヨークタウンはレキシントンと再び合流。
日本艦隊の位置を探るべく索敵機を発進させます。
一方の日本軍も、ツラギに進出した大型飛行艇が米艦隊を発見。
その位置を知らせるもその後見失ってしまいます。
逆に米軍の作敵機は、ほぼ全ての日本艦隊を発見。
索敵では米軍が優位に立ちました。

5月7日午前4時。
このままでは米軍からの先制攻撃を受けると感じたMO機動部隊の原少将(先日の記事のバタビア沖海戦に出てきた原少将とは別人)は、一刻も早く米機動部隊を発見するべく索敵機を発進させます。

午前5時53分、索敵機から敵機動部隊発見の報告が入ります。
直ちに翔鶴と瑞鶴から攻撃隊が発進し、敵機動部隊撃滅に向かいましたが、なんとこれは油送船「ネオショー」とその護衛についていた駆逐艦でした。
結局、この油送船と駆逐艦を撃沈したものの、肝心の敵機動部隊への攻撃はできなかったのです。

そのころレキシントンとヨークタウンからはMO攻略部隊目がけて攻撃隊が飛び立っておりました。
MO攻略部隊には護衛の軽空母祥鳳がついていたものの、多数の米軍機に攻撃を受け、ついに祥鳳は沈んでしまいます。

敵油送船と引き換えに軽空母を失った日本軍はこのまま引き下がるわけにはいきません。
5月8日、またしても敵機動部隊発見の報に攻撃隊が飛び立ちます。
今度は間違いなく敵機動部隊であり、午前9時10分、日本の攻撃隊が米艦隊に襲いかかりました。

この攻撃は功を奏し、ついにレキシントンは沈没。
ヨークタウンも損傷を受けてしまいます。
日本軍にとっての脅威は失われたはずでした。

しかし、この攻撃の約2時間前、ヨークタウンとレキシントンからは日本機動部隊目がけて攻撃隊が発進しておりました。
攻撃隊はスコールに隠れてしまった瑞鶴をを見つけられなかったものの、もう一隻の翔鶴に攻撃を集中。
翔鶴も損傷を受けてしまいます。

レキシントンを失い、ヨークタウンまでも損傷した米軍は後退せざるを得ませんでした。
しかし、瑞鶴が無傷で残ったとはいえ、度重なる出撃で飛行可能な航空機は底を付いておりました。
日本軍もポートモレスビー攻略を延期し、後退するほかはありませんでした。

こうして史上初めての空母同士の海戦である「珊瑚海海戦」は終わりを告げました。
無傷の空母が残った日本軍が、戦いそのものという面では勝利を得たと言ってもいいかもしれません。
しかし、本来の目的であるポートモレスビー攻略を行なわせなかったという点からは、アメリカ軍が勝者となったとも言えるでしょう。
いわば痛みわけですが、損傷した翔鶴と搭載機を失った瑞鶴がミッドウェー海戦に参加できなかったのに対し、米軍はヨークタウンをわずか三日で突貫修理を行い、ミッドウェーに向けて出撃させているのです。
国力の差がじわりと出始めてきたのでした。

それではまた。
  1. 2009/01/30(金) 20:53:55|
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空母から発進した陸軍機

昭和16年(1941年)12月8日の真珠湾攻撃に始まり、マレー沖海戦やシンガポールの陥落、それに引き続くフィリピンの失陥とインドネシアの陥落と、連合軍は予想以上の敗退を日本軍に対してこうむる結果となりました。

対日戦をある程度予期していたルーズベルト大統領といえども、日本軍のここまでの攻勢は想像外だったともいわれ、国民の士気高揚のためにも一度ぐらいは日本に対する勝利をどこかで得る必要を感じておりました。

伊17号潜水艦によるアメリカ本土攻撃にアメリカ自身が相当な衝撃を受けたように、おそらく日本も本土に対して攻撃を受けることこそもっとも衝撃を受けるものと考えられ、航空機による日本本土爆撃が話し合いの議題として出されます。
しかし、B-17のような長距離爆撃機といえども、日本本土を爆撃できる距離に米軍の基地はなく、またソ連の基地も日ソ中立条約の手前使用できるものではありませんでした。

となると、海上から航空母艦の搭載機で空襲を行なうことが考えられましたが、今度は艦載機の航続距離の短さから、貴重な空母を日本近海まで進出させる必要があるため、日本軍の反撃による損失を懸念しなくてはならず、空母の隻数が少ない現状では難しいものでした。

異説もあるのですが、たまたま米英両国の共同会議の中で、アフリカ方面への米国製航空機を英国軍に引き渡すための輸送に航空母艦を充てるということが決まり、それならば陸軍の中型爆撃機を空母から発進させることも可能ではと考えられたといいます。

陸軍の中型爆撃機であれば、B-17よりは航続距離が短いものの、艦載機よりは遥かに長い航続力を持っており、さらには搭載できる爆弾量も大きいものがあります。
日本本土爆撃にこの中型爆撃機を空母から発進させて使うことはできないだろうか。
アメリカの研究が始まりました。

大きな問題は二点でした。
1)、陸軍の中型爆撃機は空母に着艦できるのか?
2)、燃料と爆弾を搭載して空母から発進できるのか?
ほかのもろもろの諸問題は、全てこの二点に集約することができるでしょう。
そして、結論は単純明快なものでした。

1については論外。
空母への着艦は不可能。
しかし、2については多少の問題はあるが、可能であるとしたのです。
これで陸軍の中型爆撃機を使って日本本土を空襲するという計画が動き始めました。

機種はB-25とB-26の二種類の双発爆撃機の中からB-25が選ばれました。
そして、空母から発進するために徹底的な軽量化が行なわれます。
防衛用の下部銃座も取り外し、代わりに黒く塗った木の棒を取り付けるという有様でした。
また、最大限の航続距離を得るために爆弾倉の一部にも燃料タンクを取り付け、長距離の飛行を可能にしました。
これは先ほどの空母への着艦は不可能という回答から導かれたもので、日本への爆撃後は日本本土を飛び越えて中国に着陸する予定だったため、その分の航続力を確保する必要があったのです。

こうしてB-25の十六機が空母から発進できるように改良されました。
航空隊の指揮官として選ばれたのはジミー・ドゥーリットル中佐。
彼はテストパイロットとしての実績もあり、マサチューセッツ工科大学の博士号も持っているという“インディー・ジョーンズ”並みの人物だったといわれ、こうした冒険的作戦にうってつけと見られたのです。

B-25を搭載するのは新鋭空母「ホーネット」に決まりました。
「ヨークタウン」級空母の三番艦として就役したばかりです。
ホーネットは図体のでかい陸軍中型爆撃機を十六機も載せて、サンフランシスコを出港。
時に昭和17年(1942年)4月2日のことでした。

4月17日。
翌4月18日に日本攻撃のために飛び立つ予定を控えたホーネット艦上に緊張が走ります。
漁船を徴用し無理やり哨戒艇にした日本の特設監視艇第二十三日東丸がホーネット隊を発見。
日本軍に接近を知られてしまったのです。
第二十三日東丸はその後撃沈されるものの、日本軍の防空体勢が整えられることを恐れた米軍は予定より早くドゥーリットル隊を発進させることにしました。

4月18日早朝。
まだ夜が明けたばかりの空に、十六機のB-25が次々と飛び立って行きました。
懸念された発進時の事故もなく、無事に発艦できたのです。

第二十三日東丸が自らの最後とともに伝達したホーネット隊接近の報告を、日本軍はうまく活用することができませんでした。
航空母艦が本土空襲をするとなれば、もっと日本本土に接近する必要があると考え、空襲は19日とみなしていたのです。
まさか陸軍の中型爆撃機が空母から飛んでくるなどとは思いもしませんでした。

4月18日土曜日の穏やかな昼下がり。
帝都東京に空襲警報が発令されました。
十六機のB-25のうち、十三機は東京や川崎横浜などを爆撃。
残り三機は名古屋及び神戸を爆撃しました。
日本は効果的な防空迎撃を行なうことができず、一機も撃墜することができずに離脱を許してしまいます。

B-25は一機がウラジオストックに着陸したほかは中国に着陸。
日本本土爆撃は成功に終わりました。

この成功はアメリカ国民の士気高揚に多大なる貢献を果たし、一方日本は大きな衝撃を受けました。
帝都上空をのうのうと飛び回られ、一機も撃墜できなかったことは陸海軍を震撼させました。
いまや空母から陸軍機が発進してくることがわかった以上、米空母をなんとしても沈めなくてはなりません。
米空母撃滅のための作戦が急がれることになりました。

それではまた。
  1. 2009/01/29(木) 20:49:23|
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撃ったほうもビックリ

太平洋戦争序盤において、真珠湾奇襲によりアメリカの戦艦群を、マレー沖海戦でイギリスの戦艦群を撃破した日本軍は、いよいよインドネシア(当時はオランダ領だったので蘭印と呼ばれてました)への侵攻を開始します。

とはいえ、日本本土とは海で隔たっているインドネシアであるため、侵攻には陸軍兵力を輸送船で輸送しなくてはなりません。
当然何の防御力もない輸送船は、敵艦隊に狙われたらひとたまりもありません。
そこで当たり前のように日本海軍の水上兵力が護衛に付くことになりました。

インドネシアの中心であるジャワ島には、今村(いまむら)中将率いる第十六軍の主力たる第二師団が上陸することになり、将兵は輸送船五十六隻に分乗して出港します。
護衛には原(はら)少将の率いる第五水雷戦隊が付くことになり、栗田(くりた)少将率いる重巡艦隊である第七戦隊がさらに支援部隊として配備されました。

一方の連合軍は、インドネシアやフィリピン周辺の艦艇を結集。
ABDA艦隊として、一丸となって日本軍を迎え撃ちます。
ABDAとは、アメリカ、イギリス(ブリティッシュ)、オランダ(ダッチ)、オーストラリア四ヶ国の頭文字を取ったもので、四ヶ国の巡洋艦を中核とした有力な艦隊でした。

しかし、このABDA艦隊も「スラバヤ沖海戦」で日本軍と壮絶な撃ち合いの末に敗退。
残存艦艇はジャワ島のバタビアに後退します。
日本軍は陸軍部隊の上陸のためにジャワ島に接近しました。

バタビアに撤収したABDA艦隊は、すでにアメリカの重巡「ヒューストン」とオーストラリアの軽巡「パース」だけと言ってもいい状況になっておりました。
オランダとイギリスの巡洋艦はいずれも沈められたり損傷していて使い物にならなかったのです。
圧倒的な日本軍を前にして、二隻の巡洋艦をどうするのか。
司令官の決断は脱出でした。

昭和17年(1942年)2月28日。
ヒューストンとパースはバタビアを出港。
オランダ駆逐艦が一隻護衛に付くはずでしたが、準備が間に合わず同行できませんでした。
二隻の巡洋艦の目的は脱出であり、バタビアから同じジャワ島でも南に位置するチラチャップという場所へ移動する予定でした。

そのころ、日本軍はジャワ島に第二師団を上陸させるべくバタビアに近いバンタム湾とメラク湾に集結しておりました。
日本軍は二隻の巡洋艦の出撃を察知しておりましたが、まさか単なる脱出を目的としているとは知らずに、船団を攻撃してくると思って迎撃体勢を整えておりました。

日が変わって3月1日0時過ぎ、ヒューストンとパースはバンタム湾に差し掛かります。
ここで日本軍の輸送船団が上陸準備を進めていることを知った二隻は、おそらく輸送船団を撃破しようとしたのでしょう。
バンタム湾に向かって進路を変えました。

日本軍も前衛の駆逐艦「吹雪」がこの二隻を発見。
すぐに第五水雷戦隊の旗艦「名取」に連絡します。
旗艦名取に坐乗していた原少将は、指揮下の駆逐艦に集結を命じ、二隻の敵巡洋艦に向かいました。
原少将は敵をできるだけ輸送艦隊から引き離そうとしたのです。

ヒューストンとパースは輸送船団に向けて砲撃を開始。
一方原少将率いる第五水雷戦隊の駆逐艦部隊も攻撃を開始します。
双方の砲撃と日本軍の雷撃が交錯し、日本側は駆逐艦「白雪」が被弾したものの、ヒューストンとパースにそれぞれ魚雷が命中します。

午前1時過ぎ、日本軍には栗田少将率いる第七戦隊が到着。
重巡「最上」と「三隅」が砲撃を開始します。
さらに魚雷を撃ち込んで敵撃沈を目指しました。

重巡までが参加した状態ではヒューストンとパースに勝ち目はありません。
砲撃と魚雷によって損傷を受けた二隻の巡洋艦は、相次いで沈没します。
「バタビア沖海戦」はほぼ日本軍の完勝で終わりました。

ところがここで予期せぬことが起こりました。
沖合いでの日本艦隊と連合軍艦隊の戦闘をハラハラしながら眺めていた、陸軍兵士の乗る輸送船隊に突然火柱が上がったのです。
火柱は次々と上がり、軍司令官今村中将の乗っていた輸送船「龍城丸」が大破。
今村司令官は海に脱出を余儀なくされました。
さらに輸送船「佐倉丸」が沈没、「蓬莱丸」「龍野丸」が大破し、第二号掃海艇が沈没するという大損害が発生します。
今村司令官は約三時間近くも海面を漂い、ようやく救出されました。

この大損害を与えたのは、なんと第七戦隊が発射した魚雷でした。
相当の距離があったため、まさか味方輸送船団にまで到達するとは思わなかったのだそうです。
しかし、日本の魚雷の航走距離は長大であり、輸送船団に到達してしまったんですね。

海軍側はこの事実を知ると、すぐに陸軍側に陳謝しました。
今村軍司令官もこれを了承。
敵の魚雷艇が大胆にも接近してきて攻撃したことにしようということで、陸海軍ともにこのことを秘匿したのです。

その後上陸は順調に行なわれ、ジャワ島は日本軍の制圧下となりました。
今村司令官は公明正大な占領政策を行い、戦後その占領政治を賞賛されたということです。

日本軍の魚雷はいろいろな逸話がありますね。
それではまた。
  1. 2009/01/28(水) 20:56:00|
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韋駄天

陽炎型駆逐艦で一応の完成を見た日本海軍の艦隊型駆逐艦でしたが、仮想敵国として日に日に戦力を充実させて来る米国に対し、いずれは戦力不足となるであろうことが予想されました。

特にアメリカが建造しようとしている新型戦艦の速度が、約28ノットに達するという情報があり(のちのサウスダコタ級)、35ノットがでる陽炎型といえども速度面での優越さはそれほど発揮できなくなることが懸念されました。

そこで駆逐艦の更なる速度向上を目指すべく、昭和14年(1939年)の計画で建造されたのが、高速駆逐艦「島風」でした。

52000馬力の陽炎型に対し、島風はなんと75000馬力に達する機関を搭載。
高温高圧のボイラーでタービンを回し、最高速力は39ノットを計画します。

太平洋戦争が始まり、じょじょに戦局が苦しくなってきた昭和18年(1943年)5月10日、島風は竣工します。
すでに前年ミッドウェーで機動部隊を失い、2月にはガダルカナルでの激戦が日本の負けに終わり、4月には山本五十六連合艦隊司令が戦死しておりました。
そんな中で、島風は期待の最新鋭艦として完成したのです。

島風は高速と同時に重武装の駆逐艦として建造されました。
基準排水量2560トンの船体は、全長約130メートル、水線幅11.2メートルの大きさでした。
この船体に島風は、12.7センチ連装砲塔三基は陽炎型と同じですが、魚雷発射管は61センチ5連装発射管をなんと三基も搭載したのです。
つまり一隻の駆逐艦が魚雷15本をいっせいに発射できるのです。
これは世界駆逐艦史上でも最高の発射門数でした。

島風はこの重武装の船体を持ちながら、39ノットの高速を発揮させるつもりでした。
そして島風は試験において、軽荷状態だったとはいえ、見事に40.9ノットという高速を発揮します。
これは日本駆逐艦史上最高速でした。

高速性と重武装を両立させた島風は、太平洋戦争前の昭和14年の計画時において望んだ最高の駆逐艦の姿でした。
しかし、太平洋戦争三年目の昭和18年において、島風はもはや海軍の望む駆逐艦ではありませんでした。
高速を発揮する75000馬力の機関は製造が難しく量産ができるものではありません。
また、いかに高速で重武装であろうとも、戦いの主役は航空機に移っており、水上魚雷戦自体が起こりにくくなっていたのです。
海軍が望む駆逐艦は、量産ができ防空能力を持つ対空護衛艦へと変わっていたのです。

16隻の量産が予定されていた島風型駆逐艦は、結局島風一隻が作られたのみでした。
以後の駆逐艦は量産に適した「松」型と、防空力の高い「秋月」型へと移っていったのです。

島風はキスカ島撤退作戦、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦などに参加。
しかし、その雷撃力や高速を発揮するような場面にはめぐり合えませんでした。

そして昭和19年(1944年)11月11日、オルモック湾で米軍機の空襲により沈没。
いかに高速といえども、水上艦艇では航空機の攻撃には対抗し得ないことを身を持って証明し沈んだのです。

優秀といわれる日本の駆逐艦でしたが、その優秀性を発揮できる戦場ではなかったんですよね。
時代の移り変わりとはいえ、無念だったのではないでしょうか。

それではまた。
  1. 2009/01/27(火) 20:47:14|
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18隻中ただ1隻

「雪風」
今となってはこの艦名も知る人は少なくなってしまったでしょうか。
日本海軍随一の幸運艦として、太平洋戦争を生き延びた陽炎型駆逐艦の一隻です。

雪風は、陽炎型駆逐艦の八番艦として、昭和15年(1940年)1月20日に竣工します.
陽炎型駆逐艦は、海軍軍縮条約明けに設計されたバランスのよい駆逐艦で、明治以降延々と建造が続いてきた日本駆逐艦の歴史の中でもとても優秀なタイプの駆逐艦でした。

全長は118.5メートル。
水線幅10.8メートル。
基準排水量で2000トンを超え、52000馬力の出力を誇る機関で最大35ノットを発揮。
さらに航続距離も18ノットで6000海里近くまで達したといいます。

主砲は12.7センチ(海軍式だとサンチ)連装砲塔三基計六門を備え、必殺と呼ばれた61センチ酸素魚雷発射管四連装二基も搭載しておりました。

まさに日本海軍駆逐艦の頂点ともいうべきクラスであり、陽炎型以後の夕雲型は、陽炎型の改正版に過ぎません。
日本海軍の艦隊型駆逐艦(艦隊に随伴して敵艦隊と交戦するための駆逐艦)はこの陽炎型で完成を見たといえるでしょう。

優秀な駆逐艦ですから、太平洋戦争が始まれば、すぐに各地で激戦に投入されることになりました。
雪風も当然例外ではありません。
艦隊に随伴して、あちこちの戦場を渡り歩くことになります。

雪風の初陣はフィリピン戦でした。
その後、ミッドウェー海戦に参加して生き残り、ガダルカナル島を巡る戦いでの幾多の海戦に参加、これも切り抜けます。
マリアナ沖海戦では後方部隊の護衛艦として参加し、レイテ沖海戦にも参加。
このレイテ沖海戦は実質的な日本海軍の壊滅とまでいわれるほどの損害でしたが、雪風はこれも生き残ります。
大和型戦艦を改造した空母信濃の回航護衛にもあたり、信濃そのものは撃沈されてしまうものの雪風は無事帰投。
戦艦大和の沖縄水上特攻作戦にも護衛艦の一隻として参加。
僚艦が次々と沈められる中で奮戦し、ついにはこれも生き残って大和その他の乗員を救助し帰還します。
この時に生き残ったのは、雪風を含めて駆逐艦が四隻だけでした。

その後も米軍の空襲を最後までかわし続け、建造された陽炎型18隻中終戦時ただ1隻生き残ったのが雪風でした。
奇跡の駆逐艦とまで呼ばれたのです。

こうして生き残った雪風は、終戦後は各地の日本人の本土への引き上げ輸送に使用されました。
雪風が運んだ日本人の数は、13000人にも及ぶといわれます。
その中には漫画家の水木しげるさんもいたといいます。

雪風はそれがすんだ後、賠償品として連合国に引き渡されることになりました。
入念な整備を施された雪風を見た連合国側は、その整備の行き届いた姿に感銘を受けたといいます。

雪風を手に入れたのは中華民国でした。
中華民国は日本の最高の艦を手に入れたと喜んだといいます。
「丹陽」(タンヤン)と名を変えた雪風は、その後中華民国海軍で運用され、1966年まで使用されました。
実に26年間使用されたことになりますが、平時ならともかく戦時の中で酷使された軍艦としてはかなりの長命だったのではないでしょうか。
現在は舵輪と錨のみが日本に返却され、展示されているそうです。

期待を背負って就役したものの、その後すぐに沈んでしまう軍艦が多い中、最後まで生き残った雪風はまさに幸運艦だったのではないでしょうか。
人の作った物ですが、やはり何かの目に見えない力のようなものが働くのかもしれませんね。

それではまた。
  1. 2009/01/26(月) 20:48:49|
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話が先に続かなくなってしまいました

今日は「札幌歴史ゲーム友の会」様に顔を出させていただきました。

会場ではサッポロ辺境伯様とつじ参謀様が「30年戦争」(GMT)をプレイしており、私は後からおいでになった柿崎唯様とASL-SKを対戦させていただくことに。

シナリオはお手軽なところでS19「PURPLE HEART LANE」をプレイ。
このシナリオはドラマ「バンドオブブラザーズ」のカランタン攻略戦のシーンをベースにしており、町に立て篭もる独軍降下猟兵を駆逐しようとする米軍降下兵の降下兵同士の戦いです。
柿崎様が守る独軍を、私が攻撃側の米軍を担当しました。

序盤、柿崎様独軍は軽微な抵抗のあと大幅に後退。
増援と合流して町の南側を死守するつもりのようでした。

おかげで米軍は町の北側を割りと楽に占領します。
1月25日(1)(町の北には米軍が、南には独軍がにらみ合う状態:左が北になります)

ところが、ここから先が一苦労。
マップ中央の開豁地を渡れません。
射撃戦で独軍の9-1指揮官を蹴散らしたものの、こちらもいくつかの部隊が混乱してしまいます。

結局開豁地を渡れないまま終盤を迎えてしまい、米軍は無謀な突撃を繰り返すはめに。
頼みの9-2指揮官も混乱して勝利の望みがなくなりゲームセット。
バンドオブブラザーズはここで終わってしまいました。(笑)

うーん・・・このシナリオで米軍が勝った話を聞きません。
米軍はきびしいですね。
今回も負けました。

1月25日(2)
こちらはサッポロ辺境伯様とつじ参謀様の「30年戦争」
序盤でティリー伯が死亡するなど、かなり過激な展開だったのではないでしょうか。
それにしてもこのあたりの19世紀以前の戦いのゲームを行なうお二人はとても楽しそうで、こちらもついつい引き込まれます。

時間的都合で早々に辞去させていただきましたが、今回もありがとうございました。
またお邪魔させていただきます。

それではまた。
  1. 2009/01/25(日) 20:42:48|
  2. ウォーゲーム
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オペレーショントロイ

200710000069.jpg

近藤和久氏のマンガ「機動戦士ガンダム:オペレーショントロイ」です。
表紙にはドムが圧倒的な存在感を表してますねー。

X-BOXのゲームはやったことないのですが、通常兵器対モビルスーツというシチュエーションはそそるものがありますよね。
このマンガは、まさにその通常兵器対モビルスーツのマンガです。

M1戦車(としか思えないような戦車)を中心とした連邦軍機甲師団とザクとの戦い。
前線に物資を運ぶミデア輸送機に襲い掛かるドップ隊。
マゼラトップから脱出したジオン兵とそれを追う連邦軍車両。
ミサイルフリゲート対水中用モビルスーツズゴック。
ドムを中核としたジオン軍の突撃部隊とそれを包囲殲滅しようとするジム隊。
そして市街でのザクと連邦軍歩兵の死闘。

映画や劇画で目にしたようなシーンにモビルスーツが生き生きとあてはめられてます。
いわば存在する兵器としてのモビルスーツが描かれているんですね。

楽しいマンガで、結構気に入ってます。
ガンダム好きの方は読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた。
  1. 2009/01/24(土) 21:03:58|
  2. 本&マンガなど
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01月24日のココロ日記(BlogPet)

最近、舞方雅人さんは荷電のことが気になってしょうがないみたいですね。

*このエントリは、ブログペットのココロが書いてます♪
  1. 2009/01/24(土) 11:28:03|
  2. ココロの日記
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まいどおおきに、衛星八個でおま

今日の札幌はとてもとても暖かい一日でした。
日中の最高気温がなんとプラスの7.6度。
プラスの7.6度ですよ!
おそらく3月下旬から4月上旬の気温だったのではないでしょうか。
雪ではなく雨が降って道はもうびしょびしょ。
歩くのが大変でした。

明日は一転最高気温の予想がマイナス3度。
平年並みに下がりそう。
道も凍ってつるつるだろうなぁ。

24時間で一気に二ヶ月気候が変わります。
体調おかしくしないようにしないとなぁ。
インフルエンザも流行っているようですし、皆さんもお気をつけくださいね。

さて、ニュースでもやっているので皆様ご存知だと思いますが、今日、種子島の宇宙センターから日本の国産宇宙ロケットH2A型15号機が無事に打ち上げられました。

今回のH2A15号機には、なんと合計八基もの人工衛星が搭載され、一回の打ち上げ数としては過去最高(日本では)なんだそうです。

打ち上げメインとなったのは温室効果ガス観測衛星「いぶき」で、そのほかに七基の小型人工衛星が搭載されたのですが、香川大学、東京大学、東北大学などの人工衛星と一緒に打ち上げられたのが東大阪宇宙開発協同組合が制作した宇宙から雷を観測する人工衛星「SOHLA-1」です。

東大阪の町工場の技術力をアピールする目的で作られた「SOHLA-1」は、通称を「まいど1号」といい、雷観測を宇宙から行なうことを目的としているそうです。
衛星の姿勢制御関連の部品以外は一般的に使われている部品を使って作られているそうで、まさに日本の中小企業の持つ技術力の高さを知らしめるものといえますね。
現在の不況下で、こういった高い技術力を持つ中小企業が苦境にあえぐ中、少しでも技術力に注目してもらえればいいのではないでしょうか。

打ち上げは無事成功したそうで、「いぶき」のあと各衛星も次々と放出。
「SOHLA-1」も放出後の電波を受信しており、まずは第一段階をクリアしたといえるようです。
今後姿勢と軌道を制御して雷観測を行なうのでしょう。

高い技術力を持ちながらも、不況、後継者不足、技術に対する無理解などで日本の中小企業は苦しんでいるといいます。
今回の「まいど1号」がホントにそういった企業の技術力アピールになることを願ってやみません。
皆さんもっと宇宙に夢を持ちましょうよー。

それではまた。
  1. 2009/01/23(金) 20:40:17|
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割れたらドカン

地中に埋められ、知らずに上に乗ったりしたらドカンと炸裂するのがいわゆる地雷ですが、人間が乗っても人間の体重ぐらいでは爆発しない対戦車用の地雷はともかく、対人用の地雷については10年前に全面禁止条約ができ、一応禁止ということになりました。
(日本も批准しています)

この地雷の取り扱いに長けていたのが、第二次世界大戦中のドイツ軍でした。
ドイツ軍は、さまざまな種類の地雷を開発し、それをいろいろな状況で設置して、連合軍の進撃を少しでも遅れさせようと苦心しました。

もちろん、連合軍はドイツ軍が設置した地雷を探知して、一刻も早く無力化しようとこちらもさまざまな機材を投入します。
その一つが地中に埋まっている金属を探知する金属探知機でした。
大半の地雷は金属で作られているため、金属探知機を使うことで埋設された地雷を発見しようとしたのです。

そうなると、今度はドイツ軍が金属探知機に反応しない非金属で作られた地雷を開発します。
金属探知機に反応しなければ、探知しづらく排除しづらいからです。

いくつかの非金属の地雷が作られましたが、その中に変り種として作られたのが“ガラス地雷”でした。
これは直径15センチ、高さ12センチほどのガラス製の容器にピクリン酸200グラムを入れたもので、地中に埋めた後で約20キログラムほどの重量がかかった時点でガラス製のふたが割れ、化学反応でピクリン酸が爆発するという代物でした。

ガラスでできている上に信管のような金属部品もないので、金属探知機には探知できません。
このガラス地雷、大量に使用されたものではないようですが、連合軍にとっては厄介な代物だったのではないでしょうか。

どんな地雷でも厄介には違いないのですが、こういう探知機に引っかからない地雷はなおさら厄介でしょうね。
それにしても、ガラス容器で地雷を作るとは考えたものです。

それではまた。
  1. 2009/01/22(木) 21:28:38|
  2. 趣味
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これは結構ツボでした

いつもお世話になっているネットの友人から、古ーーいエロゲというかデジタルコミックをご紹介いただきました。

タイトルは「CROSS CHANGER(クロス チェンジャー)」
もうかなり古いものなので、ご存知の方も少ないと思いますが、結構私にはツボでした。

エイリアンの悪の組織「スペース・シンジケート」の次なるターゲットになった地球。
そのため地球を守る組織として「クロスチェンジャー」が設立されるものの、「スペース・シンジケート」の攻撃にあえなく壊滅。
生き残った特殊能力者たち三人の「クロスチェンジャー」は、日本の一地方で“喫茶店”を営みながら、「スペース・シンジケート」の動きを探るのだった。

という設定で始まるストーリーなのですが、ストーリーとしては一本道であり、戦闘のときに誰から戦うかといった程度の選択肢しかありません。
しかも、状況説明をナレーターという立場にやらせており、そのナレーターが時折ちゃちゃを入れるので興ざめします。

ですが、私にとってのこのゲーム(?)の価値はそんなところにはありませんでした。

これ、なんと正面きって人間の女の子を女怪人にしてくれるのですよ。
もうね、そこにしびれるあこがれるぅ!! でした。(笑)

「スペース・シンジケート」の尖兵としてやってくるフラムという女性型エイリアン(とはいえ躰全体がアーマーっぽい外皮で覆われている)がいるのですが、彼女は捕らえた女の子にリリパットユニットという寄生型改造ユニットをセックス同様の行為で埋め込むのです。

リリパットユニットを埋め込まれた女の子は、すぐさま肉体と精神を改造されてしまい、「スペース・シンジケート」の兵器たる電子獣という怪人になってしまうのです。

双子の女の子が改造された「ツインスパイダー」
「クロスチェンジャー」の協力者の友人のいとこ(遠いな)が改造された「ダークタイガー」
その友人本人が改造された「ブラックレーダーバット」の三体しか作中には出てきませんが、いずれも可愛く魅力的な女怪人の姿をしております。

古いものですので、紹介するのはどうよ、ではあるのですが、女の子を女怪人に改造するという私にとっては最高のシチュを取り入れてくれた作品ですので、書かせてもらいました。
リリパットユニットで改造されてしまうOLさんや女教師あたりのSSを妄想しちゃいますよね。
いずれ機会があれば書いてみたいと思います。

それではまた。
  1. 2009/01/21(水) 20:40:59|
  2. PCゲームその他
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リンク先が増えました

また一件新しいリンク先ができました。

ν賢狼ホロν様のブログ「ホロのニコニコ日記」です。
(サイト名をクリックすると、リンク先に飛ぶことができます)

ホロのニコニコ日記」様は、ν賢狼ホロν様のお好きな音楽や画像を初めとした各種の情報や、悪堕ちのSSなどの創作物も取り扱っている幅広く楽しいブログとなっております。
ぜひ一度訪れてみてくださいませ。
きっとその楽しさがわかってもらえると思います。

ν賢狼ホロν様、リンクありがとうございました。
  1. 2009/01/21(水) 20:33:05|
  2. ネット関連
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魔女将

ふと気が付くと、1月の16日で三年半連続更新達成だったんですね。
だからなんだというわけではないのですが、せっかくですからSSを投下いたします。

いつものごとくのシチュ優先短編で、代わりばえしないネタですが、楽しんでいただければ幸いです。


「魔女将」

『そ、そんな・・・バカなぁっ!!』
断末魔の叫びを残して爆発する魔将ウォルゲル。
地上に恐怖を撒き散らしていた暗黒帝国の将軍の最後だった。

『やったぁ!』
『やったね!』
『やったわ!』
三人の女の子たちのうれしそうな声がスピーカーから流れてくる。
地上の平和を守る三人の戦士たち、ピースエンジェルの声である。

「みんな、ご苦労様。すぐに撤収してちょうだい。後の処理は防衛隊に任せていいわ」
モニターで少女たちの活躍を見つめていたエンジェルチームの司令官茅部渚(かやべ なぎさ)はホッと肩の力を抜いた。
今まで数々の戦いがあったが、ついに今日あの魔将ウォルゲルを撃破したのだ。
これで暗黒帝国の地上侵攻は大幅な後退を強いられるだろう。
いや、地上侵攻そのものをあきらめるかもしれないのだ。
そうなればもう少女たちに戦いを強いることもなくなる。
どうかそうであって欲しい。
渚はそう思わずにはいられなかった。

整列しているエンジェルチームの三人。
赤、青、黄色のエンジェルスーツを身にまとい、ヘルメットを抱えて少女たちが立っている。
いずれも能力を見出され、心ならずも戦いに身を投じることになってしまった少女たち。
まだ高校生という彼女たち三人に地上の平和は託されたのだ。
なんと過酷なことだろう。
彼女たちを前にして任務を命じる渚にとって、それはいつも感じることだった。

「ご苦労様、みんな。よくがんばったわね」
紺のタイトスカートの司令官用制服に身を包んだ渚が、少女たちの前に立って彼女たちをねぎらう。
エンジェルチームの司令官として時に過酷な任務を命じるものの、チームをしっかり陰でサポートしてくれているのが渚であることをチームの少女たちは知っている。
だから、三人の少女たちは、いつでも渚の指示に心から従うことができるのだ。
司令官とチームメンバーの強い信頼関係。
これがなければ暗黒帝国との戦いなどできるはずも無かった。

「これでしばらくは暗黒帝国も鳴りを潜めるでしょう。このまま地上侵攻をあきらめてくれるといいんだけど・・・」
「渚司令、おそらくそれはないと思います」
三人の中央に立つ赤いエンジェルスーツの少女がきっぱりという。
それに伴い、両脇の二人もうなずいた。
「そうね・・・奴らがこのままあきらめるとは思えない。油断をしてはだめということね」
「「ハイ」」
力強く返事をする三人。
「これからも戦いは続くわ。あなたたちにはこれからも戦ってもらうことになるでしょう」
「大丈夫ですよ」
「任せてください」
「地上の平和は私たちが守ります」
新たな決意を秘める三人を見渡し、渚はこれからの戦いの前途が明るいことを確信する。
この娘たちがいる限り、地上は暗黒帝国のものにはなりはしない。
「ありがとうみんな。でも今日はゆっくり休んでちょうだい。明日も緊急事態がない限り呼び出しません。自由に過ごしてね」
「やったぁっ!」
「ありがとうございます、渚さん」
「渚さんもゆっくりしてくださいね」
「ええ、そうさせてもらうわね」
楽しそうにする三人を見て、渚は一日も早い戦いの終結を願わずにはいられなかった。

                      ******

「ウォルゲルめ・・・大口を叩いておいてこのざまか・・・」
中央の玉座と思しき場所に座る人影から言葉が漏れる。
いつもならその足下には二人の人物がいたのだが、ウォルゲルがいなくなった今は一人しかいない。
「ウォルゲルも小娘どもに倒されるとは・・・無念だったことでしょう」
白衣を着てひざまずいている老人がうなだれる。
頭部には白髪に混じりさまざまな機械がむき出しでちかちかと瞬いていた。
「ふん・・・所詮そこまでの奴。ゲブルムも心せよ」
「は、ははっ、肝に銘じまする、ザルス様」
玉座に座るのはザルス王子。
皇帝陛下の息子である。
その姿はスマートな甲冑姿であり、フルフェイスのヘルメットがその表情を隠しているものの、その声を聞いただけで白衣の老博士ゲブルムは生きた心地がしなかった。

「しかし・・・ウォルゲルがいなくなっては、我が暗黒獣も活躍が難しくなりまする」
ゲブルムは今後どうするつもりなのかが知りたかった。
彼の作り出す暗黒獣は、指揮官たる魔将がいなくては能力を発揮できないのだ。
まさか彼自身に指揮を取れとは言わないだろうが、そうなると誰か代わりの魔将を呼び出さねばならないのではないだろうか・・・

「ゲブルムよ」
「は、ははっ」
「魔将にふさわしい者がいるではないか。新たに我がしもべとするにふさわしい・・・」
「そ、そのような者が?」
誰のことだかゲブルムにはわからない。
「クックック・・・今から命じるものをすぐに用意せよ」
ザルス王子が含み笑いするのを、老博士は何か不気味な音でも聞いたように背筋がぞっとするのを感じていた。

                       ******

「お疲れ様でした」
「お先に失礼します」
「はい、お疲れ様」
司令センターのオペレーターたちの退勤を見送り、渚も一息つく。
制服を着替えて帰途に着くと張り詰めていた気も緩んでくる。
今日は少し寄り道していこう・・・
一般のビルの地下駐車場にカモフラージュされた司令センターの入り口から姿を見せたときには、渚はもう普通のOLと見分けがつかないような姿だった。
マンションに帰る途中に少しショッピングしていこう・・・
そんな気持ちで自分の車に近寄ったとき、突然周囲の車の陰から異形の人影が数人飛び出してきた。
「えっ?」
とっさのことに驚く渚。
だが、エンジェルチームの司令官としてある程度の訓練を積んでいる渚は、間一髪で首筋目がけて振り下ろされた手刀を避けた。

車を背に体勢を整える渚。
現れたのは暗黒帝国の下級戦闘員クロカゲーだ。
真っ黒な全身タイツを身につけたような姿をしており、目も鼻も口もない。
男性型と女性型があり、考えたくないことだったが、一般の人々がさらわれて作り変えられたものとも言われている。
戦闘用に作られているため、人間の数倍の力を持っており、集団で迫られては防衛隊でも太刀打ちしがたい存在だった。
そんなクロカゲーの男性型と女性型合わせて三体が目の前に立っていた。

「まさかこんなに早く行動を起こしてくるとはね。魔将を失っての焦りからかしら」
油断なくクロカゲーたちと対峙する渚。
だが、この出入り口は封鎖しなくてはならない。
暗黒帝国に司令センターの入り口を知られてしまっては困るのだ。
この場を切り抜けて、司令センターに状況を知らせなくては・・・
渚は護身用のパルスガンを取り出そうとする。
パルスガンから発せられる衝撃波は、クロカゲー程度なら行動不能にできる威力を持っている。
問題は奴らを牽制しながらバッグから取り出せるかということだった。

だが、渚の心配は無用だった。
三体のクロカゲーに気を取られていた渚は、車を背にしていることで背後からの攻撃を予想していなかったのだ。
うなじの辺りにチクッとした痛みを感じ、急速に意識が遠のいていく。
渚は麻酔針を後ろから打ち込まれたことに思い至ったが、それはもはや何の役にも立ちはしなかった。

                        ******

「進行状況はどうだ」
「ハッ、ほぼ問題なく進んでおります。すでにこの女の肉体は魔改造で我が暗黒世界の魔人へと変化しております。後は・・・」
渚の耳にぼんやりと話し声が聞こえてくる。
深い闇の中から浮かび上がるかのように、意識が次第にはっきりしてくる。
ここはどこだろう・・・
私はいったい・・・
まだ靄がかかったような思考をはっきりさせようとする渚。
「お、どうやら目が覚めたようですぞ」
「ククク・・・驚くであろうな」
話し声の主はどうやらそばにいるらしい。
渚はゆっくりと目を開けた。

「目が覚めたようだな、茅部渚。いや、我が新たなるしもべ、魔女将ナギサよ」
横たわる渚を見下ろしている中世期の甲冑。
そのフルフェイスのヘルメットの奥から、赤く輝く目が覗いている。
「こ、ここは・・・あなたはいったい?」
渚はすぐに身構えようとしたが、両手も両脚も台の上に固定されているらしく、ぴくりとも動かない。
「ククク・・・我が名は暗黒帝国の王子ザルス。暗黒帝国へようこそ」
「暗黒帝国? やはり私は捕らわれて・・・」
唇を噛みしめ、必死に手足を動かそうとする渚。
だが、どうにも躰が動かない。
固定されているというよりも自由にならないという感じなのだ。

「ククク・・・無駄なことだ。お前の躰はお前のものであってお前のものではない。よく見るがいい」
「えっ?」
渚はかろうじて動く首を動かし、頭を持ち上げる。
「こ、これは?」
渚は驚いた。
彼女の躰は、漆黒のエナメルのようなつややかさを持つボンデージとも言うべきレオタード状の衣装に包まれており、ひじから先とひざから先も黒革のロンググローブとロングブーツが包み込んでいたのだ。
さらに肩口にとげの付いたアーマーが胸周りを覆い、腰にはとげの付いたベルトチェーンが巻かれている。
ロンググローブとロングブーツの手首と足首の部分にもとげの付いたブレスレットやアンクレットが巻かれ、まるでSMの女王といったいでたちをしていたのだ。
「ククク・・・おわかりかな? お前の躰はもはやわれわれ暗黒帝国の魔女将となったのだ。後はこのサークレットをつければ、お前の意識は完全に暗黒帝国の一員となる。新たなる魔将の誕生となるのだ。ハッハハハハハ・・・」
高笑いするザルス王子に渚は背筋が凍る。
新たなる魔将、しかもそれは自分自身だというのだ。
せっかくエンジェルチームが必死に戦ってウォルゲルを倒したというのに、今度は私が彼女たちの敵になるというの?
そんなことができるというの?

「嘘、嘘よ。私はあなたがたになんか屈しない。どんなことをされたってあなたのしもべになんかなるものですか!」
ザルス王子をきっとにらみつける渚。
「ククク・・・すぐにわかる。このサークレットを嵌めればすぐにな。ゲブルム、はじめろ」
「ハハッ」
ザルス王子から手渡されたサークレットを渚に嵌めようとする老博士。
両脇から角が生えたような形をし、額のところには黒い宝玉が嵌まっている。
「いやっ、いやぁっ!」
必死になって首を振る渚。
サークレットを何とかして嵌められないようにとしているのだ。
だが、渚の抵抗も空しく、カチリという音とともにサークレットが嵌められる。

とたんに渚の心はぐちゃぐちゃにかき乱されていく。
必死で自我を保とうとする渚だったが、黒い闇が広がり、渚の意識を飲み込んでいく。
嘘でしょ・・・
こんなことって・・・
急激に思考がゆがめられていくことを感じる渚だったが、どうにも抵抗するすべがない。
めまいがするような、頭が揺さぶられるような気持ち悪さとともに、渚は自分の意識が変わっていくのを認識する。
必死で否定したいのに、じょじょに暗黒帝国の一員であることが誇らしくなってくるのだ。
「いやぁっ! 私の思考を変えないでぇっ!」
いやいやをして抵抗する渚だが、サークレットからのパルスのようなものがどんどん渚の思考を変えていく。
「ああ・・・いやぁ・・・」
渚の目から涙が一筋こぼれ落ちた。

「ククク・・・さすがだなゲブルム。サークレットによる洗脳は順調のようだ」
渚の抵抗が弱まってきたことにザルス王子はほくそ笑む。
「クロカゲーの製造過程で、人間の頭脳のいじり方は心得ておりますからな」
白衣の老博士も不気味な笑みを浮かべ、渚の様子をうかがっていた。
渚はじょじょに頭を動かすこともなくなり、目がうつろになっていく。
洗脳が深度を増して、渚の人格そのものを変えていくのだ。
次にはっきりした意識を取り戻したとき、そこには茅部渚という人間ではなく、魔女将ナギサがいるに違いない。
ザルス王子には新たなしもべの誕生であり、ゲブルムには自己の技術の確かさを証明する瞬間になるだろう。

渚の思考はゆがめられていた。
先ほどまでの恐れは消え去り、静かにパルスを受け入れている。
暗黒帝国への恐怖と憎悪は賛美と崇拝にすりかわり、皇帝陛下への忠誠の心が広がっている。
地球の平和と人間を守りたいという意識も、不逞に地上を支配する下等生物への憎悪へと変わっていく。
ともに戦うべき仲間であり、可愛い妹たちとも言うべきエンジェルチームも、帝国の邪魔をする忌々しい存在へと置き換わる。
やがて渚は、ナギサへと変えられてしまうのだった。

「そろそろよかろう」
セイフティを解除するザルス王子。
暗黒帝国の魔人として強化された肉体を、人間の意識のままで暴れさせるわけにはいかないので、洗脳がすむまでは躰の自由は奪ってあったのだ。
「ナギサよ、起きるがいい」
「ハイ、ザルス様」
ゆっくりと上半身を起こすナギサ。
口元には冷たい笑みが浮かび、ザルス王子の命令に従うことを楽しんでいるかのようだ。
ゲブルムが黒いマントを手渡すと、ナギサはそれを羽織ながら立ち上がる。

「ククク・・・我が新たなるしもべナギサよ。自分が何者か言ってみるがいい」
「ハイ、ザルス様。私は暗黒帝国の忠実なるしもべであり、魔女将のナギサです。どうぞ何なりとご命令を」
すっとザルス王子の前にひざまずくナギサ。
「それでいい。魔女将ナギサよ、これよりお前は暗黒獣の指揮を取り地上を征服するのだ。邪魔者は実力で排除せよ。いいな」
「お任せくださいませ。我ら暗黒帝国に歯向かう者は、この私が始末いたします。憎きエンジェルチームの最後をとくとご覧くださいませ」
ナギサの言葉に満足するザルス王子。
もはやこの女は魔女将としての自分に何の疑問も持ってはいない。
あのウォルゲルを倒した女だ。
魔女将として活躍してくれるに違いない。

「うむ、よく言ったぞナギサ。お前の活躍に期待しよう。だがその前に」
にやりと笑うザルス王子。
「我がしもべであるお前の忠実さを見せてもらうとしよう。来るがいい」
「ハイ、ザルス様。私の躰の全てでご満足いただくまでご奉仕させていただきます」
ザルス王子にナギサは付き従う。
そうだ・・・
これこそが真の目的。
この女の存在を知ってから、ずっとこの女をモノにしたいと思っていたのだ。
強力な魔女将であると同時に性の奴隷。
二つを一人で兼ね備えた存在がナギサなのだ。
今俺はそれを手に入れた。
ナギサを背後に従えながら、ザルス王子は満足の笑みを浮かべるのだった。

END


いつものごとくのネタでお目汚し失礼いたしました。
お読みいただきありがとうございました。

それではまた。
  1. 2009/01/20(火) 20:43:09|
  2. 女幹部・戦闘員化系SS
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神代☆焔様からも

いつも当ブログにコメントをくださり、楽しいSSも投稿してくださっている神代☆焔様より、新たにSSをいただきました。
こうして多くの方から投稿作品をいただけるのは、すごくうれしいことですね。
神代☆焔様、ありがとうございます。

今回の作品は、以前投稿してくださいました「改造くノ一の襲来」に登場したキャラ、神巫咲耶に関するもので、彼女の秘密に迫ったものです。

なかなか壮大な背景を持っているようですので、SF好きな私には結構ツボでした。
ぜひぜひ皆様も楽しんでいただければと思います。

それではどうぞ。


Baster Regend EX
【兄貴はつらいよ】


 1

俺は、神巫和也。
神巫財閥と言えば、ちったあ知られた金持ちの御曹司なんだが、親父は電子工学にのめり込み、お袋は考古学にのめり込んでしまっているため、会長をやってる爺さんの最後の希望とかで、帝王学や経営学とかを小さい頃から叩き込まれたエリートのはずだったんだ。
高校の頃、お袋が連れて来た女の子。
それが、咲耶だった。
その日、突然に俺に双子の妹が居ることになってしまったのだ。

咲耶は、実は人間ではなく、地上から30万km離れたところに位置する、ステルス衛星の生体端末である。
しかも、この衛星、50億年前から存在しているらしいのだ。
また、咲耶自身も50億年前の地層に埋まっていた遺跡から発掘され、彼女の覚醒と共に、三体の生体ユニットが目覚めたらしい。

この遺跡、学会に発表すれば地球文明がひっくり返るような発見なのだが、ここに親父が絡んだために、物事がややこしくなってしまった。
親父は、遺跡の技術の一部を神巫財閥のパテントとして発表し、遺跡の真上に自分専用の研究施設を建ててしまったのだ。

これに便乗した爺さんが、研究施設を中心に学園都市を築いて成功してしまい、今、俺達が住む神楽町が存在している。

問題の衛星には、咲耶が大破したときのスペアボディと、記憶システムの他に、咲耶が本気の本気で戦うときのために、多数の武装システムを内臓した男性型ボディもあったりする。


 2

いきなり妹が出来てしまったことを、俺は結構簡単に受け入れた。
女性の体に慣れていないそうで、最初の頃はかなりフラフラだったんだが、天然系の性格が何となく好きになれたし、笑うと結構可愛かったりしたのだ。

それでも、人間の脳と同じサイズながら、量子コンピュータで構成された頭脳は、タマにシャレにならない行動を取らせたりした。

自分自身に起こり得る未来の可能性を常に計算していて、92%くらいの確率で危険を予測回避したり、ステルス衛星からの偏光レーザーを使って、8%の不確定要素を排除したりするのだ。
一番シャレになってないのが、あらゆる電子機器を操る能力だ。
こんな、メカニカルな性能を制御しているのが、ステルス衛星に自ら本体を封じ込めた破壊神だと聞かされたときは本気で笑ったが、信じなきゃいけなくなった理由は、彼女をサポートする三体の生体ユニットにある。

先ず、筆頭に挙げるのは、三体のリーダー格にしてサキュバスのオリジナルを宿す『リリム』だ。
支援系の魔術を使いこなす彼女は、ひたすら淫乱な性格を我慢すれば、魅了や洗脳などの特殊能力も含めて、かなり頼りになる。
悪知恵にも長けているので参謀的な意味から、リーダー格になっている。

次に、万物の癒し手にして大天使のオリジナルを宿す『イリア』も捨て難い。
三人の中で、唯一、戦闘向きではないんだが、彼女の癒す対象は生物に限らないからだ。
確か大天使の名前は……ガブリヨリだったかな?
盲目なのだが、それを感じさせない優雅な身のこなしと、優しい性格が素敵な女性だ。

最後は、召喚魔術の使い手にして寡黙な魔王を宿す、『キララ』である。
こいつは、見た目が怖いのだが、義理人情に脆い性格をしているのが、最大の欠点で戦闘時には狼女と化して戦う。
魔王にしては、融通が利かないのも欠点なんだが、料理が上手いので許せる範疇だ。

流石にキララの変身を見せられたら、信じるしかないだろう。

そう言えば、最近、抜け忍の女の子が咲耶に惚れて入って来た。


 3

高瀬晴明とは、中学のころからの腐れ縁だ。
こいつの、事件巻き込まれ体質は、ある意味、俺も被害者になったこともあるだけに、咲耶が来てからは、かなり守ってやれていると思っている。

こいつは、M系人間にして襲われ願望が強い反面、多少頑固な部分も持ち合わせているため、かなり思い込みが激しい一面もある。
一時期、咲耶が自分に惚れているとか、けしからん妄想に浸っていたころもあったが、そこは兄として、散々しばき倒して矯正している。
しかも、三大成人病──アニメマニア・メカフェチ・特撮ヲタク──持ちなのだ。
特に、特撮ヲタクは、最近悪化して女戦闘員萌えにまで発展している。
最近、思うのだが、こいつがMMSに参加してくれたら、ただの心霊現象も、大事件に発展して、今以上に儲かるのではないだろうかと、まじに時々考えたりする。

もう一人の腐れ縁が美原一八である。
大学で知り合った美原呪神道宗家の異端児で、おとなしく家を継いでりゃあ、巫女さんに囲まれる生活が出来たものを、何故か魔術士の道へ走ってしまった。
既存の魔術を大きく凌駕した、物理干渉魔術を得意とする。
キララの正体を看破する辺りが、只者ではないようだが、はっきり言って、ただのバカである。

今のところ、咲耶の正体を把握しているのは、爺さんを除いた俺の家族と、東雲学園の魔神、そして咲耶とマトモに戦って生き延びた連中だけである。
そー言えば、夜魅も完全とは言えないまでも、知ってたな。


 4

MMSとは、美原と組んで心霊現象を解決するだけの、面白倶楽部的なものだったのだが、咲耶達が入ることによって、警察が介入出来ない事件までもが処理出来るようになり、闇の組織の暗躍とか、普通なら絶対に関わらない事件に関わるようになってしまっているのが現状である。

東雲学園の事件なんか、一番の事例で、普通なら保健所が調査に入って終わりだったはずなのに、被害者の両親が金持ちだったばかりに、咲耶に長期潜入調査依頼をしてしまい、異世界の魔神や吸血姫の存在まで判明してしまった。
この件は、咲耶が問題無しと報告しているので、俺も依頼人には偶発的な集団貧血と報告している。
ただし、長期調査として依頼されてしまっているので、咲耶が卒業まで学園に居なければならないため、学生寮と事務所を往復しなければならなくなっている。

抜け忍の女の子の事例も、咲耶宛の依頼だった。

日本を裏から守護して来た忍者組織の中で、謀叛が起きたため、咲耶に組織の壊滅を依頼してきたのだ。
依頼人は、組織の元頭領ですでに暗殺されている。
抜け忍の女の子は、依頼人の娘で、現頭領の支配を受ける前に、咲耶を頼って逃げて来たらしい。
現頭領と側近の忍者達は、今も潜伏中である。


 5

言っておくがMMSは、決して正義の味方ではない。
依頼された仕事は、メンバー全員で話し合って受けるかどうかを決める。
個人指名で依頼を受けたときは、指名された本人が面白いと感じるかどうかで、決まっているが、最終決断は俺が決める。
忍者組織の件にしても、下手をしたら、人殺しを咲耶にさせることになるのだから、慎重にならなければならない。
人間ではない咲耶が、人殺しをしても問題は無いとか思ってる奴は、俺がはっ倒す。
咲耶が、人殺しを当たり前に感じるようになってしまったら、世界の破壊にも躊躇しなくなるじゃないか。
そうなったら、俺がそこそこに良いと感じてる仲間達も居なくなってしまうし、大好きな趣味の金庫の札束数えも出来なくなるんだぞっ!
咲耶が人間を好きと言える環境を守るのも、兄の使命なんだと、俺は思ってるんだッッ!!


 6

力んでしまったが、最近、咲耶を制御している破壊神の能力が解明されつつあるんだが、まじでヤバいんだよ。
こいつが、実体化しただけで銀河系が消滅するほどデカいと、お袋から聞いた瞬間、本気で気が遠くなったね。
俺は、国が滅ぶとか、惑星単位での世界が消滅するとかのレベルで考えていたんだが、宇宙単位で本当に危ないと理解したときは、しばらく、頭が考えることを拒絶してたんだから。

東雲学園の魔神が咲耶を支配出来なかった理由、解ってもらえたかな?
神としての規模が違い過ぎるからなんだ。

良く考えたら判るはずなんだよ。
ステルス衛星は、恒星間戦闘を目的にした装備を持ってるんだから。
主砲は、最大射程を無限大とする、リーピング・プレッシャーカノン。
どんな武器かってぇと、目標内部にいきなりブラックホールを複数発生させる、かなり凶悪な武装だったと思う。

地球上で使える対地攻撃に限れば、無段階に威力を変更可能な偏光レーザー砲が216門。
口径1メートルの荷電粒子砲が25門。
咲耶は、その気になれば、右目で見える全ての敵に照準を合わせることが出来るんだ。
彼女の右目が真紅に輝いているときには、衛星からの直下映像が見えているときで、普段は彼女を中心に、0.25kmを見せている。
当然ながら、各種索敵映像に切り替え可能なので、咲耶が本気になったら、日本中何処に居ても確実に発見されてしまうだろう。

尤も、あいつも自分がいかに卑怯な能力を持っているかの自覚があるようなので、かなり怒ったとき以外は標準設定を切り替えたりはしないようである。


 7

事務所で夜魅達と談笑している昨夜をみる限りは、破壊神のかけらも感じられない。

三体の使い魔は、本来ならばこの世界の法則である、月の満ち欠けによる魔力の制限を受けねばならないのだが、宇宙的規模の破壊神に仕えることによって、世界の法則から逸脱して行動することがが可能だ。
咲耶とは、それだけ強力な神なのである。

咲耶の能力に、特殊な属性を持った装甲がある。
普段は部分的に装着しているが、これは本来は全身装備なのを簡略化しているだけだ。
装備の種類は多様を極め、地・水・火・風・光・闇・聖・邪、破壊神が体内封印している邪神を含めて、彼女に仕える者達の属性を自在に複合して使えるらしいが、屋内では装着出来ない欠点もある。
これは、衛星の絡みの問題なんだと、俺は思っている。
そうでなくても、圧倒的に強いんだから、欠点の一つや二つくらい可愛いものだとは思わないか?
ちなみに、破壊神の属性は光らしい。

 *

俺は、咲耶の笑顔を見ていた。

顔は童顔で高校生の頃から変わっていないが、生体端末なので、体つきは変化している。
昔は細やかだった胸も、今ではCカップくらいに成長したし、身長も少し伸びている。

そりゃあ、スケベが売りのリリムや夜魅みたいな体つきではないものの、洋服の着こなしによっては、はっとするような大人の雰囲気を出しているときもある。

咲耶と付き合うと、どんなに生真面目な性格をしてても、気が付くと彼女のペースに乗せられてしまう。
東雲学園の魔神と吸血姫もその犠牲者だったりする。
吸血姫に至っては、咲耶のオモチャと化しているらしい……可哀想に。

調査が進んで、人間の手に負えない化け物だと解っても、俺は、咲耶の笑顔を守るためだったら、爺さんを相手にしても、一歩も退かないつもりだ。

俺は咲耶の兄にして、最初に彼女に惚れた男だから。


 完?


いかがでしたでしょうか。
よろしければ拍手やコメントなどをお寄せいただければと思います。
神代☆焔様、あらためて投稿ありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。

それではまた。
  1. 2009/01/19(月) 20:45:27|
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投稿をいただきました

いつも2ch及び当ブログのリンク先である「いじはちの熱血最強」様でSSを公開なさっておられるいじはち様より投稿作品をいただきました。

題して「今さらで遅すぎな福引」
年末の大売出しなどで恒例のあの福引がなぜ今さら・・・という作品で、その福引に仕組まれた悪の組織の策略が発動します。

どうかいじはち様の素敵なSSをお楽しみくださいませ。
それではどうぞ。


「今さらで遅すぎな福引」

もう正月は過ぎたというのに何故か近くの百貨店で福引がやっていた。
学生の私は「なんで今更…」と思ってはいたのだが、ちょうど買い物が終わったところだったので私は福引に挑戦した。
福引でおなじみのアレを回しながら私は思う。 5000円で抽選券一枚はアレなのではと…
ま、お母さんに頼まれていた物の他に、自分が買う予定だった物があったので、抽選券一枚は手に入ったのでダイジョーブ。

ちっちゃな音と共に白い玉が落ちる。 それから一秒後、担当の人がベルを鳴らした。
「ハイ、残念賞です」
ハイハイ、どうせティッシュとかですよね… カイロの方がいいけど…
「残念賞は福袋でーす」
なんですと!?

「しかもなんかちょっと重いし、ちょっと大きいし…」
とかぼやきながら私は家路に到着。 ちなみに私の家は普通の家です。マンションではないですハイ
そして郵便受に手を伸ばして中を確認し、何もないので家に入る。 それからお母さんに頼まれた物をリビングに置いき、2階の自分の部屋へ。
余談ですがお母さんは中々の美人さんですよ。 だからどうしたと言われるでしょうが…

2階のマイルーム。
女の子らしく黒兎やツキノワグマのぬいぐるみに、かわいいカーペットが置いてるんですよ。 ちゃんと小遣いで買ったものですよ。
ちなみに今日買ってきたのはCDと髪留めだったり。
それはさておき、私は福袋の中身を確認するため紙袋を開封する。
すると中身は黒黒黒の黒布の山。 一応マフラーっぽい赤いのがあるが… 売れ残りか?
うーむ…やっぱり残念賞だからか……
「ん…」
何だこの黒い目覚まし時計、タカラマニアの友人が前見せてくれた『変身サイボーグ』の指令マシンにうりふたつのような…
まあいいや、ちょうど目覚ましが欲しかった頃だったからこれは好都合だわさ。
まずは時間を合わせないとなー♪ って、その前に電池入れないとね。
でも電池を入れる所はないなー… もしかしていわゆるリチウムイオンバッテリーとか太陽電池か?
とりあえず時間を合わせてと………


「よし! 後はスイッチスイッチ」
と呟いて私は指令マシン型黒目覚まし時計のスイッチらしきものを入れる。
するといきなり目覚ましから変な音が鳴り始めた。 ちょ、ちょっとぉ!鳴らないようにしてるのに何でー

でも……この音を聞いてると………すごく心地いい…なんでだろう……わからない…………
この音…いや、声が…私に指令をだして… 福袋の中身を全て出せ…ハイ…かしこまりました……


私は声に従うまま福袋の中のものを全て取り出す。
福袋の中身は黒いレオタードに網タイツ、黒いブーツと長手袋に真っ赤なスカーフ。
ふふ…とても豪華だなぁ…… これは全部私のものと思うとゾクゾクする。
紙袋の中身を全て出し終えたら、あの目覚ましから次の指令を送る小さな音が鳴った。
今着ている服を全て脱いで福袋のスーツを着るんですね? かしこまりました。

命令されるがまま、私はまずタイツを穿く。 タイツは少し窮屈で、私の下半身をキュウッキュウッと締め付ける。
ちょっとキツイけど、この穿き心地がたまらない… いや、この窮屈感が私に何かをくれている。
気持ちよさをくれている…


次にレオタード。 これを着た瞬間、私の体がキュウっと熱くなった。
ぽかぽかした熱さではない、ゾクゾクとする熱さだ。
この感覚は知っている。 自慰をする時に近い感覚だ。
そしてタイツと似て非なる窮屈感が私の中の何かを刺激する。
ふふ…キツイ……でも、これが刺激的……
不思議な質感に満ちた手袋とブーツをはめ終えると、私は鏡を覗いた。


これが…今の私……
「綺麗で…美しい……」
はっ、今何て…… 大した装飾のないスーツとかを纏った自分が美しい?
タイツとレオタードを着て、長い手袋とロングブーツを纏った自分が綺麗?
真っ黒と言っても過言じゃない姿が……綺麗で…美しい……
いや、美しいなんてものじゃない。 この姿は偉大で素晴らしいと思えてしまう…
福引やって良かったかもしれない……… だって、こんな服を着れたのだから…

そして私は意を決して、最後のスカーフを腰に巻く。
すると、目覚ましから音が鳴った。 新たなる指令を与える小さな音…いや、戦闘員しか聞こえない特殊音波。
さっきはこの音がちょっと分からなかったけど、今はよく分かる。
『おめでとう、君は我が組織の戦闘員となった しかし、今の姿では戦闘員として完全ではない、いわば『半戦闘員』
今日の夜、福引を行った百貨店に迎えが来て、君を完全な戦闘員にするだろう
それでは、戦闘員として最初の命令を伝えよう 誰にも気付かれずに百貨店に11時までに到着せよ
これが最初の任務だが気を抜くなよ』
最初の命令は結構簡単だな…と私は思った。 そして説明が全て終わり、私がすべき事が頭の中に浮かんだ。
「イーッ!!」
私は目覚ましに向かい、敬礼をとるような体勢になり、右手を高く挙げた。
イーッ!!という奇声が私の心を満たす。 奇声を上げた後、目覚まし…いや、指令マシンから発する特殊音波が消えた。
「それにしてもどうやって誰にも気付かずにしよう… うーん」
私は戦闘員の姿のまま、任務を果たすためにどうするかを考えた。


そしてあれこれ考えた後…
私は戦闘員服の上に普段着を着て誤魔化し、家族に「友達の家にお泊りに行ってくる」と言って百貨店に向かった。
実は私の友人の一人も、福引で戦闘員服を入手して半戦闘員となったとの事。
とりあえず私と友人は一緒に百貨店に向かった訳だ。 一人より二人がいいさ♪
そして、百貨店の指定の位置にたどり着いた時、組織のものらしき車が待っていた。
「ようこそ、我が組織へ」
と車の人は小さな声でそう言った。
私達はその車に乗ってどこかへ向かう… そしてたどり着いたのは組織の秘密アジトだった。

アジトに着いた私達は、他の戦闘員によって洗脳室という部屋に連れてこられ、私達はスーツのまま股間にペニスバンドのようなチューブを挿入される。
チューブを入れられる寸前、スーツの股間部がパクリと左右に分かれて正直驚いた。
「よくぞここまで来た 君はここでナノマシンを注入され、真の戦闘員となる ナノマシンは君の秘部に挿入されているチューブから供給される…」
スピーカーから先ほどとよく似た声が響く。 そして目の前には戦闘へと変わっていく自分が見れるようにと、首領様のお気遣いで設置された鏡がある。
私はそれを聞きながら、チューブが送る快楽に性的な声を上げていた。
「はっ…あっ……あん、あんっ!」
チューブから発するナノマシン入り精液が、私の子宮の中に五分に一回の間隔で放たれる。
精液が子宮に出されるたびに私は甘い声で鳴いた。 だって気持ちがいいから…
それ以外にもう一つある、自分の体が戦闘員として改造されていると思うとゾクゾクしているからだ。

ナノマシンが私の体に人間以上の能力、組織への忠誠や愛おしさを植えつけていく。
血液は組織製のナノブラッドへと変換され、その影響で私の皮膚は血の気を失ったような青色に変色した。
皮膚の変色に反比例して瞳の色が真っ赤に染まる。 タイツがよりフィットして肉体と融合していき、体の一部へと変化していった。
体中に力が沸き上がり、人間以上の快感が満ちていく。
それは組織の戦闘員としての快感。 本当の戦闘員となったからそれが分かる。

「おめでとう!君はこの時をもって、偉大なる我らが組織の戦闘員となった」
そう、私は偉大なるこの組織の戦闘員。 組織のお役に立てる事こそが私の生きがいであり、この上ない喜び。
私はその胸の内を明かすように組織に忠誠を誓った。 もちろん私と同時に真の戦闘員になった友人もそうだ。

「イーッ!! 首領様、私達を偉大なる組織の戦闘員にしていただき感謝します 私達は戦闘員としてこの組織に忠誠を誓います!!」



戦闘員として改造された翌日、私達は家に帰された。 家までは組織の人が車で送ってくれた。
私達戦闘員は、肌を含む肉体を改造される前に『変身』できる能力が備わっている。 戦闘員の状態から任意で『いつもの自分』に早変わりできるという便利な能力だ。
首領様いわく「戦闘員の真の役目は、人間社会の中に紛れ込んで任務をこなすこと」という。
もちろん一般人の100倍の戦闘力も備わっているので、警察やら不良やらに紛れても戦闘員となればすぐさま対応できるようにはなっている。
首領様から授けられた任務は『以前の姿に擬態して家に戻り、新しい指令が来るまで待機せよ』だった。

自分の部屋にたどり着いた私は戦闘員となった友人に電話しておしゃべりをしていた。
そんな中、指令マシンから命令の通信が…
『これから世界制服のためのミーティングを行う 今から現在使われていない百貨店の7階の倉庫に集合せよ』
「イーッ!! かしこまりました!」
通信が終わって、私は普段着のままで百貨店に向かった。 
我が偉大なる組織の戦闘員としての任務を果たすために。


福引を開催した百貨店が、組織のカモフラージュと資金作成のために作られた建築物だという事を私が知るのはまだ後の話だ。





いかがでしたでしょうか?
よろしければ拍手やコメントなどをいただければと思います。
いじはち様ありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。
  1. 2009/01/18(日) 20:33:24|
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あれから14年ですか

今日は「阪神・淡路大震災:(平成7年兵庫県南部地震)」が発生して14年目だそうです。
あの未曾有の大災害は覚えていても、日付まではなかなか覚えてなかったので、ニュースで知らされてわかりました。

地震国日本は毎年のようにどこかしらで地震があり、大小の被害がでております。
昨年もいくつかの大きな地震がありました。
今年も地震がまったくないということはありえないと思いますので、注意しなければならないのでしょうね。
とはいえ、何もやってないのが実情。
備えをしないとだめなんでしょうけどね。

地震で思い出すのは私の場合は「北海道南西沖地震」です。
大きい地震だとは思いましたが(札幌も結構揺れました)、まさかあそこまでの被害がでているとは思いもしませんでした。
発生が夜(22時過ぎ)だったのですが、テレビでは函館などの様子を流しており、そのときには津波での被害は(函館では)でてなかったのです。

寝て起きて翌朝のテレビで奥尻島壊滅状態というニュースを見て愕然としたものでした。
当時私自身は奥尻島に行っていたわけではありませんが、仕事で奥尻島の地図を印刷する仕事に携わっており、発注元からすぐに印刷を止めてくれと言われたことが印象に残ってます。
地図が一瞬にして役に立たなくなってしまったのですからね。

地震は恐ろしいです。
いつ起こるか予測が難しいです。
やっぱり備えをしないとだめですね。

それではまた。
  1. 2009/01/17(土) 19:40:41|
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01月17日のココロ日記(BlogPet)

人間は、考えるご存知だと思いました。

*このエントリは、ブログペットのココロが書いてます♪
  1. 2009/01/17(土) 11:29:11|
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無事でよかった

今日はアメリカで奇跡的な出来事があったようですね。

ニューヨークのラガーディア空港を離陸直後のUSエアウェイズ社のエアバスA320型旅客機がニューヨーク市内を流れるハドソン川に不時着水。
乗員乗客合わせて155人は全員無事に救助されたというものです。

エアバスA320型機は、主翼両側下部に一基ずつ合計二基のジェットエンジンを搭載しているのですが、どうやらこの左側エンジンに鳥を巻き込んでしまったらしいですね。
基本的に双発旅客機は片側エンジンが停止しても、近くの空港に着陸できるだけの飛行能力は持っているはずなのですが、離陸30秒後とのことで充分な高度もなく、不時着するしかなかったのでしょう。

それにしても映像から見る限りは、実に見事な不時着水だったようですね。
機体そのものにはほとんど損傷が見えません。
水面と言っても、着水時の機体バランスによってはコンクリート並みの固さに激突することにもなりかねないので、かなりスムーズな着水だったのではないでしょうか。

着水後すぐに周囲の船が救助に向かったとのことで、14隻の船舶が乗員乗客の救出を行なったそうです。
機体が沈むまでの間、155人全てが救出され、みな命に別状ないといいます。
まさに航空機事故としては奇跡的でしょう。

詳しい原因はおそらくこれから機体を引き上げて調査ということになるのでしょうけど、報道では左だけではなく両側エンジンともが停止したと言うものもあるので、それであればよくここまで見事な不時着水ができたものだと思います。
機長は冷静に対処できたのでしょう。
軍用機パイロット経験者ということですが、その経験が生きたのかもしれませんね。

日本人二人も乗っていたとのことで、なんにせよみな無事で本当によかったです。

それではまた。
  1. 2009/01/16(金) 20:46:26|
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好き好き大好き

昨日のコンドームでゴム製品つながりということではありませんが、舞方という人間の根底に流れる怪しさの原点の一つとなったゲーム(エロゲー)が、表題の「好き好き大好き」(13cm)です。

1998年発売という10年も前の作品ですが、私に与えた影響の大きさはかなりのものだった作品で、今でも印象に残っているエロゲーです。

まあ、もうネタバレしてもかまわないと思うので、およそのあらすじを書きますね。

主人公は大学への通学の途中にとても気になる女の子を見つけます。
毎日決まった時間の電車で彼女に会ううちに、その女の子に恋をしてしまうわけですが、話しかけたりなどはできません。
ですが、あるとき女の子(蒲乃菜:ほのな)は電車内で不良に絡まれいやな思いをします。

そこで主人公は、彼女を二度とこのようないやな目に遭わせないように彼女を守ることを決意。
彼女を拉致監禁します。
自分の手元において誰にも触れさせなければ、彼女が不良に絡まれることもないという考えでした。

しかも彼(主人公)には幼いころにインパクトを受けたラバースーツのエロティックさに影響を受け、ラバーフェチになっていたため、監禁した蒲乃菜にもラバー好きになってもらおうとラバーを着せての監禁です。
ラバーマスクもかぶせて視界を奪い、自分の顔すら見せないのですが、とにかく大好きな彼女が大好きなラバーを着てそばにいるという状況に、主人公は満足します。

そして、まるで壊れ物を扱うかのように蒲乃菜に接し、食事や身の回りの世話をしているだけで充実した日々を過ごせてしまう主人公。
でも、そんな日々が続くわけもなく・・・

ということで、こんなある種異常な主人公を好きになってしまったサブヒロインが出現したり、いろいろとルートが分岐していきます。
かなりへこむ展開が多く、プレイする人を相当に選ぶゲームだと思います。
なんせ主人公がサブヒロインに監禁されてしまい、蒲乃菜は世話をしてくれる人がいなくなって餓死とか、主人公が地下の監禁場所に蒲乃菜を監禁していることを知ったサブヒロインが、嫉妬から蒲乃菜を惨殺とか、とにかくいわゆるバッドエンドばかりです。

ですが、一本すごく気に入ったルートがありまして、まあ、そのルートが好きだという自体が私が歪んでいる証拠のようなものなんですが・・・
監禁状態にあっても主人公が自分を好きでいるからこんなことをしたのだという事実に、じょじょに蒲乃菜も主人公に心を許すようになり・・・
さらには着せられているラバースーツの魅力に取り付かれ、ラバースーツを脱ぎたくないと感じるようになってしまいます。
まさに主人公の望んだ展開なんですが、監禁がばれて主人公は逮捕。
蒲乃菜はラバースーツを家庭でも着続けながら主人公が迎えに来てくれるのを待つように・・・

このエンディングをみたときは、鳥肌ものでした。
まさに洗脳されちゃった蒲乃菜の姿ですよね。
主人公の思い通りに変えられてしまったんですから。
もうね、このエンドみただけで充分元は取りましたよ。(笑)

古いゲームだし、絵はくせあるし、内容は人を選ぶし・・・なのでお勧めはできません。
ですが、こんなエロゲーもあったんだよということで。

それではまた。
  1. 2009/01/15(木) 20:45:03|
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突撃一番

タイトルでニヤッとされた方がいらっしゃるかなぁ。

古今東西、軍の戦闘部隊を構成する人員の大半が男性というのは、間違いのない事実です。
しかも、およそ若い男性が中心となるのが軍隊と言ってよく、その若い男性に付き物なのが、性に対する欲求でした。

この性に対する欲求というものはなかなか侮りがたく、この欲求をうまくコントロールしてやらなければ、部隊の戦闘力そのものが損なわれる危険性がありました。

性に対する欲求を無造作に発揮させてしまえば、それは不特定多数との乱れた性交渉となる可能性が高く、その場合にまた付き物となるのが性行為による感染症、いわゆる性病でした。

この性病が部隊に蔓延した場合、当然戦闘に携われる兵員数が減少するため、部隊の戦闘力が低下します。
軍にとってはそれは看過できることではなく、やはり兵士の性欲をうまくコントロールして、性病の蔓延を抑えつつ性欲を発散させてやることが必要でした。

日本陸軍にとってもそれは例外ではなく、シベリア出兵のときなど約二万人もの梅毒患者を出してしまったことなどからも、性病予防のためにいろいろな策を講じることになります。

性病予防として一番用いられたのは、やはりコンドームでした。
日本でコンドームが使われるようになったのは江戸時代のことだそうで、オランダからの輸入品の品目の中に当時のコンドームが入っていたそうです。

その当時は魚の浮き袋や動物の皮でできた袋などが使われていたそうで、フランス語の「ルーデ(陰茎)サック」という言葉がそのまま使われ、明治期になっても「サック」と呼ばれていたそうです。

明治から大正期になると、素材もゴムとなり現代のコンドームに近いものとなりますが、手作りに近い製造方式だったため、薄さや耐久性もまちまちだったといいます。
ですが、性病予防の必需品として、兵士が兵営から外出するときは、それがたとえ娼館などにいくものでなくても必ずコンドームを持たされたとのことです。

この兵士一人一人に渡されたコンドームの名称が「突撃一番」でした。
突撃のときに頭にヘルメットをかぶるように、行為に及ぶときにはかぶせなさいという意味合いだったそうです。

昭和になって日中戦争などが始まるころには、コンドームのほかに軟膏状の殺菌剤も支給されるようになったそうですが、国外で戦闘に従事する兵士の数が増えるにつれ、性病もまた多く発生するようになったといいます。

太平洋戦争ではコンドームは性病予防のほかにも、ゴム製品であることを利用していろいろに使われたといいます。
一例としては、船舶輸送されるときに撃沈され海に放り出されたときのために、貴重品を入れて防水袋として身につけたり、高温多湿のジャングルでは機材の湿気保護のためのカバーとして使われたりしたそうです。

軍の部隊が人間の集団である以上、衣食住のほかにもこうした性欲をコントロールすることもまた重要なことだったんですね。
それではまた。
  1. 2009/01/14(水) 20:20:59|
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これだけ必要

第二次世界大戦時、ドイツは戦車を中核とした装甲師団を持って、電撃戦という新しい戦い方で序盤の戦局を大いに有利に進めました。

この電撃戦そのものは、対フランス戦で最高潮に達したあと、対ソ連戦でモスクワ前面で力尽きることになるのですが、その後もドイツ軍の戦力の中心は、この装甲師団以外にありませんでした。

装甲師団とは、戦車連隊を中心として、それに機動力を持った歩兵連隊や、砲兵連隊、支援する工兵大隊や偵察大隊などを組み合わせ、それ自体で一個の完結した部隊(作戦行動を自力で行なえる)となっているものです。
時期によっても異なりますが、だいたい人員数は一万四千から一万五千人というところでした。

では、装甲師団を運用するために必要な物資量とはどのぐらいでしょうか・・・
資料によっても違うでしょうが、1942年型ドイツ装甲師団の大まかな物資必要量を書き出してみます。

1942年というのは、ドイツ軍にとっても大戦後半に出てくる猛獣たちへの過渡期という時期でした。
ソ連に攻め込んではみたものの、T-34やKV-1といった戦車に驚き、その装備を根本的に改める必要に迫られていた時期だったのです。

装甲師団の中核となる戦車連隊には、当時すでに偵察用もしくは対歩兵用としてしか使用方法がなくなっていた二号戦車がまだ定数として21両配備されておりました。
(以下あくまで定数です。実際には戦闘で失って少なかったり、補充で一時的に多くなっていたりします)
独ソ戦開始時には主力として期待されていた三号戦車は、60口径の長砲身型もすでに主力としては力不足でしたが、数量的にはいまだ主力で75両。
四号戦車は支援用の短砲身型と、三号に替わる主力用の長砲身型の二種類が混在し、短砲身型が30両、長砲身型が24両となっておりました。
ほかに指揮戦車型の三号戦車が9両あり、これは主砲をダミーとしたものが使われておりました。

これら戦車に積む砲弾だけで、20ミリ砲弾(二号戦車用)3780発、50ミリ砲弾(三号戦車用)7575発、75ミリ砲弾(四号戦車用で短長砲身別々のを合わせて)7788発。
それに各戦車に搭載されている機関銃弾が59万4000発という数になります。

しかも、これは予備をまったく持たない、各戦車に積む定数の砲弾であり、師団として作戦行動をするからには、これの数倍の弾薬が必要でしょう。
ちなみに重量換算で三トントラック20.52台分となります。

弾薬だけあっても戦車は使えません。
動かすための燃料が必要です。
では燃料はどれだけ必要か?

燃費と航続距離からガソリン量を計算すると、二号戦車は200キロで250リットル、三号戦車は155キロで320リットル、四号戦車は200キロで330リットルという計算になるとのことで、単純に車両数を掛け合わせただけでも4万9950リットル。
200リットルのドラム缶250本が必要となり、これまた重量換算で三トントラック13.1台が必要となります。
もちろん、こちらも走って終わりではないので、この数倍の燃料を常に用意しておかなくてはならないでしょう。

弾薬は撃たなければ減りません。
燃料も走らなければ減りません。
なので、戦闘や行軍の状況によっては、消費を抑えることもできたでしょう。
しかし、食べないということはできません。
食料の消費は、常に行なわれるのです。
(まあ、食べないで戦えといわれるかもしれませんが・・・)

師団人員一万五千名の食料は、一日あたりでパンが一万二千斤、牛が15頭、豚もしくはヒツジが120頭ほどとなっておりました。
もちろんそれだけではありませんが、基本となるパンと肉だけでも、たった一日でこれだけの量が必要なのです。
これも単純に重量換算すると、三トントラック20台分となり、弾薬、燃料とあわせると、三トントラックが最低50台以上必要となるのです。

そのトラックを動かすためにも燃料がいり、戦車には含めなかった歩兵連隊の弾薬も必要で、衣服その他の必需品も・・・などと考えると、装甲師団の維持にはそれこそとてつもない量の物資が必要だということがわかります。
こういった物資を切れ目なく前線に送り届けなければならない兵站活動というものが、いかに大変かもわかりますね。

この物資をどうやって運ぶのか・・・
担当者は常に頭を悩ませたことでしょう。

この物資輸送と配布の問題をシステム化してできたのが、現在のPOSシステムとも言われてます。
もともとは軍事物資の兵站活動から生まれたんだそうですよ。

それではまた。
  1. 2009/01/13(火) 20:43:04|
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洋洋折衷

今日は久しぶりに軍艦ネタ。
軍艦巻きではありませんよー。(ヒュー・・・寒っ)

日露戦争後から第一次世界大戦にいたるまでの10年間、世界の海軍にとって大きな衝撃が走りました。
1906年に竣工した英国戦艦「ドレッドノート」の出現です。

このドレッドノートの出現は、いわば核兵器の発明と同様の革新的な出来事であり、以後世界各国の海軍はドレッドノートと同じような戦艦(いわゆるド級艦)を次々と建造していくことになりました。

もしも仮想敵国がド級戦艦を持つようなことがあれば、対抗上自国もド級戦艦を持つしかありません。
ド級戦艦というのはそれほど強力な兵器であり、対抗するにはド級戦艦を持ってするしかなかったのです。

このド級戦艦の出現に対応した国の一つが、南米大陸の国家ブラジルでした。
南米では、アルゼンチン、ブラジル、チリの(南米における)大国三国(頭文字から俗にABC三国と呼ばれます)がそれぞれ互いにしのぎを削っており、いずれもが南米大陸での影響力の大きさを競っておりました。
ブラジルはド級戦艦を購入することで、海軍力でほかの二ヶ国よりも優位に立とうとしたのです。

こうして英国で建造されたのが、南米初のド級戦艦「ミーナ・ジェライス」と「サン・パウロ」の二隻でした。
この二隻は英国製であったため、ドレッドノートに近い姿をしておりました。

こうしてブラジルが二隻のド級戦艦を持つことになると、穏やかではいられないのがアルゼンチンでした。
すでに述べたように、ド級戦艦に対抗するにはド級戦艦が必要であり、アルゼンチンも早速ド級戦艦を建造してもらうべくアメリカ各所の造船所に打診します。
こうして15の造船所から設計案が出され、審査の結果そのうちの一つが選ばれて建造が開始されました。

1914年、アルゼンチン初のド級戦艦「リバダビア」が竣工します。
翌年には姉妹艦「モレノ」も竣工。
アルゼンチンも二隻のド級戦艦を持つことになりました。

リバダビア級の特色は、なんと言ってもさまざまな国の特色が盛り込まれていることでした。
これはおそらく設計したアメリカの造船所によるものなのでしょうが、アメリカで建造されたにもかかわらず、欧州各国のド級戦艦の特色が取り入れられていたのです。

リバダビア級戦艦は基準排水量二万七千七百トンの船体を持ち、30センチ連装砲塔を六基備えておりました。
一番二番主砲塔を背負い式に配置(二番砲塔が若干高くされ、一番砲塔の上に砲身が伸びているような配置。二番砲塔の主砲も前方に撃てるため、多くの戦艦はそういった配置になっている)し、その後ろには艦橋と一体化したかご型マストが聳え立っておりました。
このかご型マストはアメリカ戦艦の特色と言ってよく、第二次世界大戦直前のアメリカ戦艦はほとんどこのかごマストを装備しておりました。
写真などでご覧になった方も多いでしょう。

リバダビア級がアメリカ製らしいのはこの部分まででした。
艦橋の後ろには一番煙突がありますが、二番煙突は遥か後方であり、その間に三番主砲塔四番主砲塔が船体両舷に互い違いに配置されておりました。
煙突と煙突の間を離すなどボイラーを離すのはフランス戦艦方式であり、船体の両舷に主砲塔を互い違いに配置するのは英国式です。
そして船体後部には英国式の単脚マストがそびえ後部艦橋と五番六番主砲塔が配置されておりました。

推進器のスクリュー数はドイツ戦艦式の三つであり、主砲のほかに船体両側に副砲を配置しているのもドイツ式でした。
船体装甲もドイツ戦艦同様厚く作られ、船体下部にまで装甲が張られるのはオーストリア=ハンガリー方式です。

このようにリバダビア級は、およそ戦艦を持っている各国の方式の見本市といった感じの戦艦となりましたが、設計バランスがよかったのか、実によくまとまった優秀な戦艦として完成したそうです。
普通は使い勝手が悪くなったりするんですけどね。

リバダビア級は、この後長くアルゼンチン海軍の主力として君臨します。
幾度かの改装を経て、1957年(モレノ)まで使われました。
長命な戦艦だったんですね。

それではまた。
  1. 2009/01/12(月) 20:16:03|
  2. 趣味
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目からうろこ

歴史群像の最新刊を読んでいます。


表紙はこちら。

まだ途中なんですが、今号も目からうろこの記事がいくつかありました。

ダイムラーベンツの液冷エンジンを、日本陸軍と日本海軍が別々にライセンス生産の申し込みをしてヒトラー総統にあきれられたという逸話がありますが、どうやら事実ではなかったようです。
いかにも日本の陸海軍ならありそうなことでしたので、すっかり事実と思っておりました。

また、第一次世界大戦で初めて登場した英国製のひし形戦車ですが、戦闘用車両として未成熟だったために砲塔を備えていなかったという一般的な解釈と違い、塹壕に沿って移動しながら塹壕内を掃射するためには砲塔形式よりもあの形のほうが都合が良かったためだったというのも驚きでした。

確かに言われてみればその通りなのですが、戦車=砲塔を装備した戦闘車両という認識があるために、戦車というものが形になっていない試行錯誤の時期だったからあの形になったとばかり思っておりました。
兵器というものは運用面からも形状を見ないとだめなんですよねぇ。

本文に関してはこれからじっくり読ませていただくつもりです。
メインが第一次世界大戦の記事ということは、少しは第一次世界大戦というものにも世間の目が向いてきたということなのかな。

それではまた。
  1. 2009/01/11(日) 19:17:57|
  2. 本&マンガなど
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改造くノ一の襲来

いつも当ブログにコメントをお寄せくださいます神代☆焔様より、投稿作品が寄せられました。

実は昨年末にいただいておりましたのですが、なんやかやと今日まで掲載がのびのびになってしまっておりました。
神代☆焔様お赦しくださいませ。

内容は突然現れた謎の女性とそれに関わる女性たちに翻弄される主人公というもので、エロ素敵なお話になってます。
ぜひぜひお読みください。

それではどうぞ。


女の子が降って来た。

そんな妄想は山のようにしたけど、本当に降って来たらどうする?
僕は、持って帰ってしまったんだ。


Baster Regend 1
【改造くノ一の襲来】


 1

全身にピッタリしたタイツのようなものを着込んでいるけど、テレビで見るような安物の生地じゃない。
どうやって脱がそうと考えていたら、女の子が目を覚ました。

赤いマニキュアの塗られた爪が一気に伸びたかと思うと、彼女は僕の首に突き付けた。

「一般人か」

きつい感じだけど、可愛いと思ってしまう僕。

「あ、あのさ」

「聞かぬ方がいい。巻き込まれることになるぞ」

「な、何か食べる?」

「要らぬ」

「飲み物は?」

「構うな。傷が癒えたら去る」

ことごとく拒絶されまくってます。

部屋の隅に膝を抱えて座り込む黒ずくめの女の子。

僕は、毛布を取り出して、彼女に掛けてやった。

「構うなと……」

「だって、寒そうじゃないか」

「この程度鍛練で克服している」

僕は溜め息をして、今日の分の書き込みをパソコン入力して寝ることにした。
当然だけど、彼女のことは書いてない。


 2

中途半端な時間に目が覚めた。
小腹も空いたので、カップ麺を作っていた。
ひょっとしたら、彼女も食べるかも知れないと思い、彼女が休む茶の間へ入ると黒い影が揉み合っていた。
慌てて照明を着けると、彼女と同様の全身スーツの覆面女とが争っていた。

「逃げろ、一般人!」

僕に気づいた彼女が、声を掛けてくれたけど、訓練されていない一般人の悲しさで、僕は一瞬躊躇してしまった。

片手で彼女の首を絞めながら、もう片方の長く伸びた爪で彼女の影を突き刺した女は、ゆらりと立ち上がり、僕へ顔を向けた。

「傷の治りが遅いと思っていたら、まだ吸っていなかったのね」

どうやって見ているのか、目をも隠したのっぺらぼうの覆面の口元が笑っているのだと、それだけが理解出来た。

僕の手持ちは、出来たばかりのカップ麺とフォークだけ。
覆面女との間には、ちゃぶ台があるけど、武器にするには重過ぎた。

……と、彼女と覆面女との微妙な違いに気づいてしまう。
彼女の体は全身スーツに包まれているかのように、胸のラインは潰れているのだが、覆面女の方は黒いおっぱいが揺れているのだ。
股間の方は見事に縦に割れていた。
となると、顔も覆面では無くマジにのっぺらぼう!?

「気づいたかえ?」

黒いのっぺらぼうに深紅の唇が現れて言葉を紡いだ。

「忍びに顔は必要無いからね。それに──」

黒い女は、豊艶な胸を両手で揉み上げながら、その身を妖しくくねらせた。

「──完全な改造の施されたこの体は、老いもしなければ、苦痛を感じることもない」

黒い乳首が立ち上がるのを見ると同時に、僕のも立ち上がってしまった。

「我が姿を見た者は、死の歓喜を味わいながら果つる。主も味わいたかろ?」

黒い割れ目に指を這わせると、淫らな液体が滑りながら指を濡らした。


 3

巻き込まれ体質とゆーか、僕の場合どんなに注意していても、そんな意思とは関係無く事件に巻き込まれ易い運命のようだ。
今回は僕が悪いとか思っている君、女戦闘員萌えだったら、間違いなくお持ち帰りを選択しないかい?
警察に連れて行っても、ちょっと妙な格好してるハンデがあっても、美少女と僕ぢゃあ、間違いなく僕が変態扱いされちゃうに決まってる!

過去にも色々あったけど、間違い無くヤバいです。
相手が女戦闘員ですら、相当ヤバいのに、強化改造されたくノ一がすっぽんぽんで迫って来てるんだから。

──ぴんぽーん!

唐突にチャイムが鳴った。

ピクリと動きが止まる黒い女。
序でに僕も止まってしまった。
しかし、その隙を逃さない者が一人だけいた。
影を縫い止められて、動けない彼女の右手の爪が伸びて、黒い女の頭と心臓を貫いたのだ。

──ピポピポピポ……

秒速32連打のくそやっかましい押し方は、一階に事務所を構えるMMS──神巫ミステリーサーチャーズと読む──の主力、神巫咲耶しか居ない。

MMSとは、怪奇現象を専門に扱う探偵事務所なんだけど、神巫兄妹が経営している。
怪奇現象なんて、そんなにちょくちょく発生したりしないと思っているのは、僕だけなようで、強欲兄貴の和也の経営の下、歩く人間最終兵器の咲耶と、自称魔術士の美原一八、三人の美人事務員で、そこそこに儲かっているようだ。

そう言えば、咲耶は東雲学園に編入したらしいが、本気で二回も高校生やる気なのか、他人事ながら心配してしまう。

僕は高瀬晴明。
祖父が残してくれた、おんぼろマンションを経営して生きている、ちょっとヲタクな青年である。


 4

「あはは……術を使いおったわ!これで貴様の命も終わりよの」

胸と額を刺し貫かれた黒い女は、一通りの笑い声と共に、黒い影となって消滅した。

僕が彼女のところに寄ろうとすると、

「客人を先に迎えよ」

と、叱られた。
盛大に鳴り続けているチャイムに反応して、扉を開けるとやっぱり咲耶だった。

「兄貴からの伝言聞く?」

童顔をニッコリと笑みの形に変えて、罪の意識もなく聞いて来る。

「わーってるよ。助かったんだから、今月の部屋代無しにしてやるよ」

内緒の話、僕はこの笑顔にとても弱いんだ。

「凄いフェロモンね──媚薬の成分も混じってる」

勝手に上がって、勝手な感想を口にしている。

「何だよそれ」

「君の粗末な息子を元気にさせる雌の体臭かな」

僕の質問に律儀に答えながら、視線は茶の間の隅で苦しそうにしている女の子で止まった。

「それが噂の生体強化皮膜なんだ」

「解るのか?」

「完全に定着したら、脳までイッちゃう?」

「いや。頭領の精でなければ大丈夫だ」

「童貞の精だったら、何発で完全体になれるの?」

「三発もあれば充分だが、問題がある」

「教えて」

「私のものを開花させるためには、一度果てねばならぬ。それに、童貞など簡単に見つかるのか?」

「先ずは、体力の回復が先だね」

咲耶は、メタリックレッドの携帯を取り出した。

「イリア、上がって来なさい」

三人の事務員の一人で、盲目の癒し手の呼び名を持つサイキッカーだ。
咲耶は魔界の看護師とか失礼な呼び名を使っていたりする。

「お前は……?」

女の子が戸惑った表情で、咲耶を見上げていた。

「こいつは、MMSの神巫咲耶だよ」

僕は女の子に咲耶を紹介した。


 5

女の子は、驚きと喜びが混じったような複雑な表情をしていた。

「貴女が、破壊神──神巫咲耶殿なのか!」

「噂の深紅の髪は、事情があって真っ白になってるけどね」

「事情って?」

僕は、冷えて伸びきったカップ麺を食べながら尋ねてしまう。

「聞いてよ。リリムのバカが、病弱でダブったことにすればいいって、真っ白にしちゃったのよ」

両手の拳を胸に添えて、訴える咲耶だったが、どっちも目立つので、黙ってカップ麺をすすることにした。
ちなみに、リリムは三人のリーダー格だが、無茶苦茶スケベな女性だ。

「んで、この冴えない一般人が、童貞の高瀬晴明」

「ち、ちょっと待て。何でそんなコト解る!?」

「リリムは童貞しか襲いませんからね」

咲耶に代わって答えたのは、ようやく到着したイリアさんだった。

「回復のレベルは、三回くらい達ってもいいくらいなんだけど出来る?」

「かなり込み入った改造が為されているようですが、触媒となる生体物質があれば、かなり楽に出来ます」

女の子の体を数ヵ所触れた判断を下すイリアさんだった。

「彼女の影を捕らえている爪はどう?」

「いけます」

イリアさんは、影から爪を引き抜いた。
途端に楽な姿勢を取る女の子。

「晴ボンはこっち」

僕の襟を掴んで風呂場に連れて行く咲耶。

「その身を清めるの!」

「何で?」

「リリム避けの儀式を無料でするんだから、水ごりくらい我慢してやってよ」

「水道水で?」

「冷たけりゃいいのよ」


 6

「ちべてっ!」

黒い女に遭遇してから、立ちっ放しだったミニサイズ僕も縮こまってしまった。

「せめて、シャワーはお湯でやってもいいだろ?」

「水は体力を奪いますからね」

扉のところに居たのは、イリアさんだったりする。

「咲耶は?」

「夜魅さんの相手をしています」

流石はイリアさんだなぁと思ってしまった。
目が見えなくていつも瞳が閉じられてるけど、物腰が優しいので誰もが直ぐに心を開くのだ。
あっさりと名前が解っただけでも、それが分かる。

それにしても──

僕は、腰にバスタオルを巻いて風呂場から出た。

「相手って何?」

「見せてはいけないと言われたのですが、見た方が良いと思いますね」

「何を?」

「百聞は一見にしかずと言う諺もありますし」

イリアさんは、人差し指をピッと上げて微笑んだ。


 7

茶の間のドアを、ちょこっとだけ開くと、そこは僕の家とは思えないワンダーランド!!

うわっ!
うわ~っ!!
あ~んなことしてるぅ!
裸になった咲耶が夜魅さんと絡み合っていたりして、夜魅さんはあのスーツのまんまだけど、声を上げまいとする表情がまた、萌えまくりっしゅ!

「声出していいのに」

「……んっ、しかし晴明殿に……」

「聞かせちゃおうよ」

後ろから首筋に舌を這わせながら、乳首と同時に胸全体を揉み上げる咲耶の手の動きの淫らなことこの上なく、下唇を噛んで耐えようとする夜魅さんの表情が、徐々に崩壊していく。
どっちがくノ一か解らないような咲耶の責めに、夜魅さんの気丈な表情も、次第になまめかしく弛み始めていた。

──あれ?

最初に出会った頃は、全身タイツのように感じた彼女のスーツは、彼女の喜びの変化と共にそれ自体が彼女の皮膚のように変化していた。
その証拠に、彼女の胸が黒い女と同様に立体的に揺れ始めていた。

「快楽と共に同化するわけか」

汗一つかかずに、咲耶は夜魅さんを狂わせながらも、冷静に状況判断をする。
さらに、鮮やかな動作で夜魅さんを仰向けにして、下半身を互いにに合わせ胸同士も──まるで、咲耶の胸が夜魅さんの胸を愛撫しているかのように──、全身で快楽を塗り込むかのように動いていた。

──さわり。

「あい?」

僕の背後から、イリアさんの手が、抱きしめるように絡みついて来た。

「イリアさん、ちょっ」

背中に感じる胸はノーブラで、勃起した乳首の感触が彼女の興奮の度合いを示していた。
後ろから抱きつかれると、顔が見えないので、僕も彼女の顔をちょっとだけ妄想してしまう。
しきりに繰り返す吐息が耳をくすぐる。

「ま、また、立っ……」

腰に巻いたバスタオルが、テントを作りつつあった。
繊手が僕の乳首を摘まみ上げ、僕の体全体を這い回る。

「う……あっ!」

イキそうになったとこで、イリアさんの手がバスタオル越しに尿道を押さえてしまう。

「まだですよ」

──じゅぽん!

奇妙な音を聞いた。
女同士でしか出来ない必殺技を、咲耶が仕掛けた音だった。
互いのあそこを吸い付け合わせ、互いに真空に近い状態で一気に引き離したのである。

「ああぁっ……達きます」
虚空を掴み、全身を仰け反らせて夜魅さんが絶頂を迎えた。


 8

「今度は、絶頂直前まで達してもらうからね」

咲耶の前髪に隠れた右目が赤い輝きを放った。

「リリムとキララが撃ち洩らした敵が、到着する前に達してもらうから、少し荒っぽいわよ」

「てきを……うあひっ!」

再び体位を変えた咲耶は、後ろから夜魅さんを抱き寄せ、彼女の膝の内側から、自分の膝を割り込ませ、僕の前で大開脚させる姿勢を取らせた。
いつの間にか割れている、夜魅さんのそこは、既に大量の愛液を滴らせている。
その中に左手の中指をジワリと入らせ、親指で姫根を丁寧に揉み上げた。

「足腰立たない状態で、何をヌけたこと言ってるの?貴女は、早く完全体になることだけを頑張りなさい」

「……あはい……うくっ」

咲耶の中指が微妙に動いたようだが、劇的に反応する夜魅さん。

「甲賀に伝わる感処よ。リリムほどじゃないけど、私は、あらゆる忍びの秘法を蓄積している」

咲耶の左目が、白金の輝きを放ちつつ僕を見た。
正確には、僕の後ろのイリアさんを見ていた。

「イリア、童貞君のサポートをお願い」

「了解です」

咲耶が夜魅さんのそこを、左右に広げた瞬間、イリアさんが僕からバスタオルを奪い、抱え上げた瞬間に、僕と夜魅さんは繋がっていた。

「うぁ熱い……締まっ……絡みつくぅっ!」

「果てて……中に一緒に…我が主様ぁ」

極限まで我慢させられた僕は、夜魅さんの体内に大量に放つ。

咲耶は満足したかのように微笑むと、一点を睨んで珍しく真面目な表情で服を着て出て行った。


 9

残り二発分の出来事は、読者の皆さんが妄想して欲しい。
持て遊ばれた僕。

夜魅さんは、僕を抱きしめて余韻を楽しみながら、咲耶の言う完全体──あの黒い女と同じ姿──に変化したが、直ぐに素顔を現してくれた。

イリアさんが持って来た咲耶の私服を着て、今も僕の部屋に居る。

「我とまぐわった以上、お前は我の主となり、我以外の女と交わることは出来なくなった。それが、この改造された体の特性であり、我も主以外の精では生きられぬ体となったのだ」

耳許に囁く夜魅さんの声に警戒心は無く、僕もある程度は予想していたので、大して驚かなかった。

ある問題を除いたらの話である。

夜魅さんの完全体を完璧な状態で維持するためには、六時間毎に僕の精液を与えなければならないこと。
改造された肉体は、食事を必要としない代わりに、一回分の精液に含まれている成分で、六時間の連続活動を可能としているのだ。

夜魅さんの中は、先ず絡みつき、適度な締め付けと同時に内部そのものが動いて来る。
その上、くノ一の性戯が加わるのだから、僕に拒めるはずもなかった。

しばらくして、夜魅さんはMMSに就職した。
咲耶に弟子入りしたいほど心酔しての行為らしい。
向こうも、直接攻撃の戦力が欲しかったようなので、大した問題もなく仕事をさせているようだ。

夜魅さんが所属していた忍者組織は、リリムとキララさんの襲撃以後、沈黙を続けている。
残る手練れを咲耶が壊滅させたらしいが、生体改造のノウハウを何処から入手したのかは、未だ不明なままである。

そして、彼女の晩御飯。
咲耶に仕込まれた夜魅さんが、ショッカーさそり男の女戦闘員の姿で迫って来るぅ!
喉の奥で笑いながら無表情に……
晴明、堕ちまぁ~す!!


 完


いかがでしたでしょうか。
拍手感想などいただけますと神代☆焔様も大変うれしいと思いますので、よければお願いいたします。

それではまた。
  1. 2009/01/10(土) 20:35:30|
  2. 投稿作品
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01月10日のココロ日記(BlogPet)

放課後、うれしい人質さんと手一杯について熱く語り合いました。舞方雅人さんのひみつも聞いちゃいました……!

*このエントリは、ブログペットのココロが書いてます♪
  1. 2009/01/10(土) 11:26:36|
  2. ココロの日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

公開されました

新しいリンク先様のご紹介です。

すでに皆様よくご存知と思われますが、素敵なイラストを描かれます黒月様のサイト「クロイツキ」様とリンクしていただくことができました。
(サイト名をクリックしていただくと「クロイツキ」様に飛べます)

黒月様は、悪堕ちやラミア化や魔族化といった異形化にも造詣が深く、さまざまな女性を悪堕ちさせたり異形化させたりした素敵なイラストをサイトに掲載なされてます。
ご存知の方も多いでしょうが、まだご存じなかった方は、ぜひ一度黒月様の素敵なイラストを拝見してみてくださいませ。
きっとその魅力の虜になられると思います。

そして今回、さらにうれしいことに、以前黒月様のイラストに感銘を受けて書いたSSを、「クロイツキ」様にて掲載していただきました。
しかも新たなイラストまで付けていただくという、感激モノの掲載です。

作品ページはこちら
ベビーサタンビアンカ
(タイトルをクリックしていただくと作品ページに飛べます)

よろしければぜひごらんくださいませ。
黒月様の素敵なイラストが私の拙文を見事に引き立ててくださっております。
ビアンカの笑顔がすばらしいですよ。

SSについての感想、拍手などいただけるとうれしいです。
励みになりますのでよろしくお願いいたします。

黒月様、改めましてリンクと掲載ありがとうございました。
それではまた。
  1. 2009/01/09(金) 20:08:11|
  2. ネット関連
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5

やっぱり傑作

二年前に雑誌連載が完結した山文京伝先生のマンガ、「蒼月の季節」の単行本が出ました。
ううっ、二年間待ちましたよー。(笑)


こちらがカバーです。

やっぱりね、寝取られもの好きとしては、山文先生のマンガははずせないですわ。
今回はまさに好みのシチュエーションですしね。

と、いうことで、ちょっとしたネタバレと感想は以下に。

それではまた。

[やっぱり傑作]の続きを読む
  1. 2009/01/08(木) 21:05:41|
  2. 本&マンガなど
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

プレイしました

昨年7月にブログで公開し、ひそかに(笑)2chの寝取られスレにも投下していた拙作「望美」が寝取られ作品を紹介しているブログ「NTR BLOG」様にご紹介いただけました。

URLはこちらhttp://deprogram.main.jp/sb/

「NTR BLOG」様はさまざまな媒体の寝取られ作品をいくつもご紹介していらっしゃるブログでして、今回拙作がご紹介いただけたことにびっくりいたしました。
好き嫌いの別れる寝取られという分野だと思いますが、個人的には好きな分野なので、これからも機会があれば書いていきたいと思います。
「NTR BLOG」様、本当にありがとうございました。


さてさて、少し前のことになりますが、BLACKRAINBOW様のアダルトゲーム「アルタードピンク」をプレイさせていただきました。

多少のネタバレと感想は以下に。

それではまた。

[プレイしました]の続きを読む
  1. 2009/01/07(水) 20:39:25|
  2. PCゲームその他
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

寒い寒い

今日は寒い日でした。
北海道の陸別という場所では、今朝の最低気温がマイナス25.2度を記録しました。
札幌はマイナス5.1度なので、最低気温としてはそれほど寒くはなかったのですが、日中にも気温が上がらず、今日の最高気温でもマイナス1.6度と真冬日でした。
美深という場所では最高気温がマイナス8.2度までしか上がらず、札幌の最低よりも低い最高気温という状況でした。
(ちなみに美深の最低気温はマイナス21.4度でした)

もうね、こうなると、下手すると室内でも相当に寒いわけですよ。
最近では家の断熱も強力になりましたが、それでも下手な場所に置いておくとビールでも凍るわけです。
ビンのビールなどは凍らせないために冷蔵庫に入れるわけです。
なんせ部屋よりも冷蔵庫の中のほうが温かいのですからね。

私が子供のころは家で母が漬物を漬けていたので、凍った漬物が食卓に上ったものですし、銭湯などに行って帰ると、たった二.三分の距離なのに洗髪した髪には霜が付き、タオルは振り回せばかちんかちんに凍ったものでした。
都市化の影響も少なかったので、当時は札幌市内でも平気でマイナス10度を越えたものでしたねぇ。(遠い目)

まあ、こういう寒い日は、外出すると、八甲田山の遭難事件やフィンランドとソ連の冬戦争などを書いた文献の記述を実感できますよ。
こんな寒い中で戦争なんてしたくないよなぁときっと当時の兵士たちも思ったでしょうねぇ。

今日は短いですがこんなところで。
それではまた。
  1. 2009/01/06(火) 19:53:18|
  2. 日常
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  4. | コメント:7
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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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