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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

豊家滅亡その31

大坂冬の陣が始まる前までは大坂方にとって真田幸村という男は、確かに数少ない味方武将の一人ではありましたが、その評価はそれほど高いものではなかったと言われます。

かつて幸村自らが采配を振るって野戦もしくは篭城戦で名を上げたことはなく、真田の武名はもっぱら父昌幸によって築かれたものであり、大坂方が一番頼みとしたであろうのもその真田昌幸という人物であって幸村ではありませんでした。

いわば大坂方は昌幸亡き後の次善の策として幸村を登用したに過ぎません。
本人の武名が天下に鳴り響いていた後藤又兵衛基次とは期待そのものの度合いが違いました。

さらに新規に配属された足軽兵士に、かつての自分の旧臣たちを配備することで、全体のバランスをとって有力な兵力にすることができた後藤勢とは違い、紀州九度山に配流の身であった真田幸村には、新規の兵たちに合流させる旧臣もほとんどおらず、いわば新兵のみで戦わなくてはなりませんでした。

数だけは約五千もの兵力を与えられた幸村でしたが、そのほとんどが新兵では野戦での機動戦は不可能です。
しかし、城壁に拠っての篭城戦であれば、新兵といえどもそれなりの戦力を発揮することができるでしょう。
つまり、幸村の兵力は最初から篭城戦しかできない兵力だったのです。

大坂方もそれは承知しておりました。
もとより今回の戦は大坂城に篭っての篭城戦です。
かつて二度も上田城という小城で徳川の大軍を退けた、篭城戦の真田の名にふさわしい戦いをしてくれれば、それでよかったのでした。

一方、幸村にとってはここが死に場所という思いが強かったものと思われます。
無為に時を過ごし、何もしないうちに父のように年老いて死んでしまう。
そんな恐怖から解き放たれ、最後にひと暴れして死のうと思っていたに違いありません。

しかし、かといってただ死ぬわけには行きません。
しかも篭るのは天下に名だたる強固な城大坂城です。
徳川幕府軍といえども相当にてこずることは必至でしょう。
もしかしたら・・・あわよくば・・・の思いが胸中に去来したかもしれません。

で、あればこそ、最後のひと暴れを万人に見せ付ける必要があったのでしょう。
真田の死に様を見せつけ、あるいはあわよくば勝利を得たときに、真田の活躍を豊臣秀頼をはじめとする大坂城の主だった面々に印象付け戦後の恩賞を有利にするためにも、真田幸村ここにありというのを大いに宣伝する必要があったのかもしれません。

そのために、幸村はあることを考えました。
堅固な大坂城に立て篭もり、そこで戦っていたのでは、城内外の人たちには誰が活躍しているのかわからない。
その他大勢に埋没してしまい、真田の名を上げることはできないだろう。
そう考えたのか、幸村は大坂城南面に出城を築くことにします。

堅固な大坂城にあって、南側は唯一平地が広がる攻めやすい方角でした。
当然徳川勢も大坂城の南面から攻めかかってくるでしょう。
その南側の防備を強化するためと称し、幸村は空堀や柵で囲まれた出城を築くことを主張したのです。
出城という城内外双方から目立つ位置で戦えば、必ずや真田の武名はとどろくだろうということを考えていたのかもしれません。

そして、幸村には武名以上に考慮しなくてはならないことがありました。
それは城内からの不信の目でした。
幸村は大坂城上層部から徳川方に内通するのではという疑いをかけられていたのです。

無論幸村に徳川方に内通するつもりなどまったくなかったと思われます。
しかし、大坂城内では真田幸村が内通するという噂が駆け巡っていたといわれ、上層部としては信用しきれなかったのでしょう。
そこへ出城を築きたいという要請があったのですから、大坂城内では認めるかどうかで議論になったといわれます。

幸村としては、疑いをかけられたまま城内で戦えば、難癖を付けられて思うような戦いができないのは明白です。
出城に出てしまえば、そういった気遣いも無く、思う存分に戦えると考えたのでしょう。

確かに出城を築けば効果はあり、大坂城の弱点を強化することにはなります。
しかし、万が一真田幸村が裏切ったとき、出城は徳川勢の格好の城攻めの拠点となってしまいます。
幸村の進言を認めるか否か・・・
思い悩んだ大野治長は、この件を後藤基次に相談したといわれます。

後藤基次は大野治長らの不安を笑い飛ばしました。
真田幸村が徳川方に内通するはずなど無いと断言したのです。
これで出城建設は決まりました。

しかし、完全には不安をぬぐえなかったのか、出城と大坂城をつなぐ通路は特に厳重に作られ、さらには真田勢よりも多い一万の兵力を出城の背後に配備します。
それは、真田勢への増援としてではなく、万が一の真田裏切りに対する真田勢攻撃のための兵力でした。
真田幸村は前面にも後方にも敵を抱えて戦うことになったのです。

真田丸がどの時点で完成していたのかは定かではありません。
ですが、慶長19年(1614年)12月の時点では完成し、真田幸村以下約五千の兵力が篭っていたといわれます。
真田勢が篭るこの出城は、通称を「真田丸」と言いました。

その32へ


よろしければ掲示板にも遊びに来てくださいね。
雑談大いに結構ですので。
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11495/
  1. 2008/06/30(月) 20:31:24|
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戦車は捨てるところ無し?

1938年にチェコスロバキア(当時)の一部ズデーテン地方の併合に始まり、1940年には西方戦役でフランスを降伏させたナチス・ドイツは、それによってチェコ製の優秀な戦車やフランス製の戦車を手に入れることができ、自軍の戦力を大いに強化できました。

もっとも、チェコ製の戦車は初期の電撃戦で大いに活躍したものの、フランス製戦車はドイツ軍と製造コンセプトが違ったりして大活躍というわけにはいかず、後方での警備任務や訓練用車両として使われるものも多かったのです。

さらに、運命のバルバロッサ作戦でソ連に侵攻したドイツ軍は、ソ連軍の主力戦車T-34や重装甲のKV-1などに遭遇し、従来の戦車が一気に時代遅れになるという事態に陥ります。

主力であった三号戦車の50ミリ砲ですらほとんど無価値となる状況では、チェコ製戦車の37ミリ砲やフランス製戦車の37ミリ・47ミリ砲ではまったく役に立たないのは明白です。

そこでドイツ軍は従来の戦車の車台を利用し、上部の砲塔を取り外して対戦車砲を載せる対戦車自走砲を開発します。
車台が適当で使い勝手のよかったチェコ製戦車はそうして対戦車自走砲に生まれ変わるものがほとんどでした。
一方フランス製戦車は、コンパクトに作られすぎているものが多く、対戦車自走砲の車台としては使いづらいものが多かったようで、多くが砲塔をはずして牽引車として使われることが多かったようでした。
戦車としては使えなくても、トラクターとしてなら充分に使えるものが多かったのです。

こうして大戦初期型の戦車の多くは、車台を別な用途に利用されることになりました。
チェコ製やフランス製戦車ばかりではなく、一号・二号戦車や三号戦車ですら対戦車自走砲や突撃砲へと改造されていきました。

ふと気がつくと、戦車の車台はこうして使われることになりましたが、取り外された砲塔がいくつも倉庫に眠ることになってしまいました。
一部はスクラップとして溶かされ、再び新型戦車の鉄材となったものもあったでしょう。
ですが、せっかく作られた砲塔を、ただスクラップにしてしまうのはもったいないものでした。

そこでドイツ軍はこの取り外された砲塔の再利用を考えます。
車体の代わりに箱型の戦闘室を下に取り付け、土に埋めさえすれば、砲塔はそのまま簡易型のトーチカになるのです。
大砲もついて360度回転することができる砲塔トーチカは、スクラップなんかにするよりはよほどましな再利用でした。

ドイツ軍は早速この砲塔トーチカを西方防壁の一部として、あるいはイタリア戦線などでも使われるようになりました。
特に多かったのは西方防壁であり、ノルマンディーやカレーの海岸にはフランス製戦車の砲塔を使ったトーチカが各所に設置されました。

確かに旧型戦車の砲塔ですから、T-34やM4などの新型戦車に対しては歯が立ちません。
しかし、こと対歩兵という面から見れば充分すぎる火力と防御力を持っており、重装備を持たない上陸第一波に対してはまさに威力を発揮すると思われ、また事実ノルマンディーに設置された砲塔トーチカは充分な威力を発揮したといわれます。

この戦車砲塔トーチカは、最終的にはパンターの砲塔を使用したトーチカにまで発展し、連合軍やソ連軍に対して一定の効果を発揮したといわれます。
たとえは変かもしれませんが、鯨と一緒で戦車も捨てるところはなかったのかも。(笑)

それではまた。
  1. 2008/06/29(日) 19:54:14|
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06月29日のココロ日記(BlogPet)

ココロ、最近ちょっと運動不足でちょっぴりおしりが垂れ下がってきちゃった……
舞方雅人さんももしかして気づいてたりしますか……

*このエントリは、ブログペットのココロが書いてます♪
  1. 2008/06/29(日) 07:18:42|
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ちょっとした二次創作

ちょっとしたドラクエⅦの二次創作SSを書いちゃいました。

主人公たち一行のアイラやマリベルではなく、前半立ち寄る砂漠の城の女王フェデルがヒロインです。
いわゆるシチュのみ短編ですが、お読みいただければ幸いです。


「闇のルビー」

ああ・・・
どうしてこのようなことになってしまったのだろう・・・
私の考えが間違っていたのだろうか・・・
私はただ、子供もお年寄りもみんなが砂漠の暮らしを快適に過ごせるようにしたかっただけなのに・・・
旅行くキャラバンも魔物の恐怖を感じることなく行き来ができるようにしたかっただけなのに・・・
精霊様のお力にすがることが、いけないことだったというのだろうか・・・

「ケケケ・・・来るがいい」
背中に羽根を生やした直立するオオトカゲといった風貌の魔物セトが私を呼びに来る。
行かないわけにはいかない。
私が行かなければ砂漠の民が・・・
私を慕い敬ってくれた砂漠の男たちや女たちが殺されてしまう。
それだけはなんとしても防がなければ・・・
私は無言で立ち上がり、牢獄ともいうべき部屋を後にする。
ベッドや絨毯も敷かれ、居心地が良くされてはいても、入り口に鍵がかけられたこの部屋はやはり牢獄。
城に残ったものたちはどうしているのだろう・・・
砂漠の村の皆はどうしているのだろう・・・
先日きらびやかな首飾りを欲しがっていた魔物に託した手紙は無事に誰かの手に渡ったのだろうか・・・
あの手紙にどうか気づいて・・・

「ケケケ・・・何を考えている?」
「別に・・・」
私はセトの問いかけにそう答えた。
このセトは砂漠の魔物を束ねる魔界の実力者。
いずことも知れぬ場所に居る魔王におもねるため、精霊の像に目をつけたのだ。
あとわずかで精霊の像は完成し、精霊様のお力で砂漠から魔物を一掃できるはずだったのに・・・
悔しさに私は唇を噛み締めた。

「見ろ」
「これは!」
私は息を飲んだ。
私が連れてこられたのは精霊の像の頭部。
精霊様を模して作られるはずだった頭の部分だ。
それがなんと、見るもおぞましい魔物の頭部に作り変えられつつあったのだ。
「ケケケ・・・砂漠に精霊の像などはふさわしくない。砂漠にふさわしいのは魔王の像だ。そうは思わんか? 砂漠の女王フェデルよ」
「そんな・・・」
私は首を振る。
長いことかかって砂漠の男たちが築き上げてきた精霊の像がこうも無残に姿になってしまうなんて・・・
「お前にはこれからやってもらうことがある」
「な、私に何をしろというのです? 精霊様の像をこのようにしてこれ以上何をしろと!」
私は思わず声を荒げてしまう。
城に残ったものたちを人質に取られてさえいなければ・・・

「ケケケ・・・あれを見ろ」
セトが指差した先には魔王像となった頭部の両目に嵌められた赤い宝玉があった。
「あれは“闇のルビー”といってな、邪悪な力を強化してくれるものだ。砂漠の女王フェデルよ。お前は巫女としての力を持っているだろう。あの“闇のルビー”に祈りを捧げ、その力をさらに強めるのだ」
なんてこと・・・
あのような禍々しき宝玉に祈りを捧げるなんて・・・
「そんなこと・・・」
「できるよなぁ? 砂漠の民の命がかかっているんだからなぁ」
「くっ・・・」
私は再び唇を噛み締める。
「お前ができないのなら、他の巫女にやらせるとしよう。だが、力の弱いほかの巫女じゃ俺様はすぐに殺してしまうかも知れんぞ」
「わ・・・わかりました」
私は怒りに躰を震わせながらも承諾するしかなかった。
ああ・・・
精霊様・・・
どうか・・・どうか・・・
お助けください・・・

私は精霊様に捧げるつもりで両手を胸で組み祈り始める。
魔王の両目に位置する“闇のルビー”が私を見下ろし、その輝きがわずかに強まったような気がする。
悔しい・・・
このような邪悪なものに力を与えてしまうなんて・・・
でも、祈りを捧げないわけにはいかない。
私が断れば誰かが命を落とすのだ。
私が死ぬのはかまわない。
でも、セトは私を苦しめるために他の民を殺すのだ。
もう誰も死んで欲しくない。
今は屈辱に甘んじても、いつかきっと・・・

何かしら・・・
すごく疲れるわ・・・
精霊様に祈りを捧げているときとはぜんぜん違う・・・
ああ・・・
“闇のルビー”が私を見つめている・・・
恐ろしく邪悪な気配が渦巻いている・・・
なのに目が離せない・・・
頭がくらくらする・・・
まるで・・・まるで赤い邪悪な光に射抜かれているかのような・・・
ああ・・・

「ケケケ・・・相当に消耗したようだな。今日はもういいだろう。連れて行け」
「ピギー」
セトの背後に控えていたピグモンエビルたちが私を両側から抱えて連れ出していく。
私は自分で歩くこともできないほどに消耗していた。
まるで・・・力を全部吸い取られでもしたかのよう・・・
「砂漠の女王フェデルよ、ゆっくり休むがいい。また明日、祈りを捧げてもらうぞ」
連れて行かれながら私はセトのほうを振り返る。
そして精いっぱいの憎しみを込めてにらみつけてやった。

                    ******

「ケケケ・・・フェデルよ、来るがいい」
翌日、まだ力が充分に回復してない私をセトが迎えにくる。
私は疲れの残る躰をベッドから起こし、ふらふらと立ち上がった。
「充分に回復はできなかったようだな。だが祈りは捧げてもらう」
「わかっています。祈らなければ誰かを殺すというのでしょう?」
私は服装を整えてセトをにらみつけた。
「ケケケ・・・そういうことだ。来い」
私はセトのあとに続き、精霊の像をのぼっていく。
そして昨日と同じように魔王の頭部に向かい合い、“闇のルビー”に祈りを捧げ始めるのだった。

                    ******

「フェデル様。大丈夫ですか? フェデル様」
「フェデル様・・・」
砂漠の巫女たちが心配そうに私を覗き込んでいる。
ああ・・・そうだわ・・・
私は祈りを捧げている最中に意識を失ったんだった。
何か・・・
そう・・・あの“闇のルビー”に祈りをささげているうちに、“闇のルビー”に吸い込まれそうになった気がしたのだ。
「フェデル様・・・ご無理はなさいませぬよう・・・」
「フェデル様は砂漠の女王様です。どうかご無理は・・・」
何を言っているの?
私が祈りを捧げなければどうなると思っているの?
無理はするな?
よくもそんなことが言えるものだわ。
私は無言で巫女たちを下がらせる。
あの娘たちは何もわかっていない。
誰が砂漠を支配しているのかわかっていないのよ・・・
とにかく体力を戻さなくちゃ・・・
私は巫女たちが用意してくれたスープに口を付け、体力を回復させるために横になる。

目を閉じると、“闇のルビー”の赤い輝きが脳裏に蘇る。
邪悪だけどその輝きはとても美しい。
昨日今日と見つめていただけで、私は“闇のルビー”の美しさに魅了されていた。
どうしてあのような美しい宝玉が禍々しい魔王の目になど使われるのだろう・・・
いや・・・
禍々しいからこそ美しいのかもしれないわ・・・
邪悪で美しい“闇のルビー”。
明日も祈りを捧げなくては・・・
私はそう思いながら眠りについた。

                    ******

「ケケケ・・・見ろ。“闇のルビー”の禍々しさがいっそう増したとは思わんか?」
セトが満足そうに目を細める。
私も美しく輝く“闇のルビー”をうっとりと眺めていた。
「さすがは砂漠の女王フェデルだ。お前の祈りによって“闇のルビー”は格段に力を増してきた。おかげで我ら魔族も力があふれてくるようだ」
うふふ・・・
なんだかすごく喜んでいるのね。
セトの喜びように私も思わずうれしくなる。
「喜んでいただいて私もうれしいですわ。“闇のルビー”の美しさには、私も見惚れてしまいます」
私はあらためて魔王像の両目にはまった“闇のルビー”を見上げる。
邪悪な赤い輝きが、なんともいえず美しい。
まさに魔王の両目にふさわしい宝玉だわ。
「ケケケ・・・お前にもあの“闇のルビー”の美しさがわかるようになったようだな」
セトの口元に笑みが浮かぶ。
「くすっ・・・もちろんですわ。最初に見たときからただの宝玉ではないと思っておりました」
「ケケケ・・・これからも“闇のルビー”に祈りを捧げ、我ら魔族に協力するのだ」
「かしこまりました、セト・・・いいえ、セト様」
私はいつしかこの魔界の実力者を好ましく思うようになっていた。
強さこそがすべてを支配するのは砂漠も魔界も同じこと。
弱きものは強きものに従い、奴隷のように尽くさねばならないのだ。
さもなければ死あるのみ。
強きものは美しくすばらしい。
こんな単純なことになぜ今まで気がつかなかったのかしら・・・
精霊の像などで弱きものを守ろうだなんて偽善もいいところ。
弱きものに生きる資格など無いということにようやく気がつくなんて・・・
私は女王失格だわ。

                     ******

「フェデル様、そのお姿は?」
「そのお化粧はいったい?」
ピーピーと騒ぎ立てる砂漠の巫女ども。
セト様にお願いして用意していただいた魔界の衣装が気に入らないとでも言うのかしら。
まったくおろかな人間どもだわ。
「おとなしくしなさい。これは“闇のルビー”に祈りを捧げるための衣装。私は闇の女王としてこの砂漠に闇を広めるのよ。お前たちにも協力してもらうわ」
私は黒のアイシャドウと口紅で染めた顔を巫女たちに向ける。
青白く変化した私の皮膚にはとてもよく似合っているとセト様には褒めてもらったもの。
「ええっ?」
「いったいどうなされたのですか、フェデル様?」
「闇の女王って・・・何をお考えなんですか?」
唖然としている巫女たち。
無理もないわね。
この娘たちはまだ“闇のルビー”のすばらしさを知らないんだわ。
でも、心配はいらない。
すぐにこの娘たちも“闇のルビー”のすばらしさに目覚めるでしょう。
そうなればこの娘たちも交えて祈りを捧げることができるわ。
砂漠はすぐに闇に覆われ、魔族の支配する世界になる。
おろかな人間どもは魔族に従って生きるしかないのよ。
そして選ばれたものたちだけが“闇のルビー”によって魔族に生まれ変われるの。
この私のようにね・・・
私はローブの下で動く尻尾と羽根に喜びを感じ、魔族として生きることを誓うのだった。



魔王像に嵌められた「闇のルビー」というアイテムに祈りを捧げさせられるというくだりがあったので、そのまま悪落ちという妄想をしちゃいました。
よければ感想や拍手などいただけるとうれしいです。

それではまた。
  1. 2008/06/28(土) 20:01:44|
  2. ドラクエ系SS
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美しきエイミー様

いつもお世話になっております当ブログのリンク先のサイト様「煉獄歯車」の管理人、霧鎖姫ジャック様より、g-than様のサイト「Kiss in the dark」の看板娘ともいうべきS.S.Bの女幹部プロフェッサー・エイミー様のイラストをいただきました。



Amysama2.jpg
二枚とも実にすばらしいエイミー様で、g-than様のオリジナルをジャック様が適度にアレンジされているのですが、素敵としか言いようがありませんですねぇ。
ジャック様、ありがとうございました。

それにしてもエイミー様は、正義側の科学者「柊 由美子」が拉致され、洗脳改造を受けて完成したという非常に魅力的なキャラクターなんですよね。
わずか四コマのイラストながら、その過程を見せてくださったg-than様には感謝感謝です。
(Kiss in the dark 2004年7月1日参照)
これを見て、自分なりのエイミーさん誕生シーンSSを書いてみたいなぁと思ってから、もう四年経つんですねぇ。(笑)


さてさて、がらっと話題は変わりますが、今日からプロ野球はリーグ戦が再開ですね。

阪神は惜しくも交流戦での優勝を逃してしまい、同率ながら前年上位のソフトバンクが優勝をしたわけですけど、しっかりと貯金を六つも作れたことでほぼ百点満点の交流戦だったと思います。

北海道日本ハムもけが人が多かったわりに貯金を四つ作ることができましたので、リーグ戦再開に弾みがついているでしょう。

阪神は今日は試合が無く、明日からヤクルトとの対戦となりますが、北海道日本ハムはオリックスとの対戦なので、しっかりと気を引き締めてがんばってほしいものです。

秋にはどっちを応援したらいいのーとうれしい悲鳴を上げることができたらいいなぁ。

それではまた。
  1. 2008/06/27(金) 20:37:44|
  2. Special Thanks
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豊家滅亡その30

「鴫野・今福の戦い」から三日後の慶長19年(1614年)11月29日。
今度は博労淵(ばくろうぶち)で戦いが起こります。

博労淵は大坂城から見て西南の木津川の中州と東岸あたりをさす地名で、やはり木津川を扼する地点として大坂方によって砦が築かれておりました。
守る指揮官は薄田兼相(すすきだ かねすけ)で、約七百の手勢を率いて砦の守備についておりました。

一方この方面の徳川勢には蜂須賀至鎮がおりましたが、彼の元にたまたま逃れてきた大坂の商人が、博労淵の砦の防備は薄いということを知らせてきました。
そこで至鎮は博労淵の砦を攻略しようと徳川家康に申し出ます。

徳川家康はこの申し出に独自に博労淵の偵察を行わせ、その結果至鎮の申し出を了承しますが、蜂須賀単独ではなく石川忠総(いしかわ ただふさ)を加え、さらに浅野長晟に支援をさせるというものとなりました。

関ヶ原より十年以上も経ってしまった世の中では、戦はこれが最後かもしれないと思ったのは誰も同じだったのでしょう。
功名にはやる蜂須賀至鎮は、石川忠総に手柄を取られてはなるものかと、忠総勢が展開を終えた11月28日夜に手勢約三千で博労淵の砦に向かいます。
一方の石川忠総も手勢約二千三百で木津川を渡河、翌29日早朝に両勢は博労淵砦に攻撃を開始いたしました。

両勢合わせて五千を超える軍勢に対し、砦に篭っているとはいえ大坂方はわずかに七百。
戦力的に不利は免れないものでした。
さらに間の悪いことに、28日の夜から守将薄田兼相は遊女を買いに行ってしまって砦を留守にしていました。
戦力的な不利に加え、指揮官が現場にいないという状況は大坂方の守備兵にとってはひどく士気を阻喪させるものでした。
結果、博労淵の砦は、さほどの抵抗もできずに陥落。
守備兵は散り散りになって逃走する有様でした。

この日、徳川勢はこの博労淵の砦以外にも攻撃を敢行。
大坂方はついに大坂城外の砦をすべて放棄し、大坂城そのもので徳川勢を迎え撃つことに決定します。
最後まで城外で自分の持ち場を保持することを訴えた大野治房にいたっては、軍議と偽って大坂城に呼び出されそのまま留め置かれるという有様となり、その間に味方の手によって治房の守備する砦周囲を焼き払い、撤退やむなしに追い込んだとさえ言われました。

この「博労淵の戦い」で砦を守りきれなかった薄田兼相は、「見てくれはよいが食べられない。つまり外見はいいが役立たず」ということで橙(だいだい)武者と揶揄されるようになり、肩身の狭いこととなってしまいます。

大坂方が城外より撤収したことで、前哨戦は終わりました。
後藤又兵衛や木村重成の活躍もありましたが、大坂方は状況的には追い込まれつつありました。
いよいよ大坂城における戦いが始まります。
そして、大坂城の戦いの焦点には、どこから見ても目立つ赤備えの一隊、あの真田幸村の部隊がいたのでした。

その31へ
  1. 2008/06/26(木) 19:47:11|
  2. 豊家滅亡
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帰ってきたインディー

今日は映画館がメンズディで1000円だったので、「インディー・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を見てきました。
もう何年ぶりかというぐらい久しぶりの映画館で、やはり噂にのぼっているだけあって結構込んでましたね。

内容についてはネタバレになっちゃいますのでここにはちょっとしか書きません。
ただ一言。
面白かったですよ。

予告編とかで見られる部分については書いてもいいだろうか。
実際に演じるハリソン・フォードが結構お歳を召してしまいましたので、自然とインディーも歳を取ってしまいましたね。
これはよかったんじゃないかなと思います。
不自然にメイクとかで若く見せるよりも、歳を取ったインディーは現在のハリソンにぴったりです。

自然と作品中の時間も経過したわけで、第一作目や三作目ではナチスドイツが悪役を担当していましたけど、今回は1950年代後半ということで共産主義の脅威にアメリカが恐れおののいていた時代なために旧ソ連が悪役を買って出てくれましたね。
劇中にでてきてカーチェイスを行う水陸両用車は、第二次世界大戦中にアメリカが大量にソ連にレンドリースした車両であり、ソ連軍が使っているのは何の不自然もありません。
でも、わざわざソ連軍が持って行ったという設定なんだろうなぁ。

インディーのアクションももちろん豊富なんですが、それと同時に今作ではインディーと行動を共にする青年が結構魅せてくれました。
髪形を気にするいかにも1950年代アメリカの青年らしいのですが、なかなかどうしてインディーの窮地を救ったりと活躍してくれます。
彼の正体は・・・劇場でご確認のほどを。

まあ、それにしても、今作でもインディー先生はほぼ確実に死んでいるだろうという場面が二つ三つありますよねー。
お話だから死なないけど、よい子はまねしちゃいけないよ。(笑)
特に冷蔵庫は危険だから中に入らないでね。

でも疲れたー。
大画面を見つめるには私も歳取ったのかなぁ。
目が疲れて頭が痛くなっちゃいました。
そんなにスクリーンの近くでもなかったはずだけど・・・

ああ、こういう探索アクション冒険モノを見ると、TRPG「クトゥルフの呼び声」がやりたくなるなぁ。
一時期日本中のクトゥルフTRPGで、ムチを持った考古学者が暴れまわったらしいですからねぇ。
まあ、そういうゲームではないんですけどね。(笑)

楽しい娯楽作品ですので、見て損はないと思います。
面白かったですよ。

それではまた。
  1. 2008/06/25(水) 22:19:51|
  2. 映画&TVなど
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最後は負けたー

今日は札幌辺境伯様をお招きしての自宅対戦です。

プレイしたのは「エチオピアのライオン」(コマンドマガジン日本版27号付録)。
以前先輩とは対戦の経験がありますが、札幌辺境伯様とは初めての対戦です。

このゲームはイタリアがエチオピアに侵攻する第二次エチオピア戦争が題材で、攻撃側のイタリア軍を札幌辺境伯様が、守るエチオピア軍を私が担当いたしました。

6・24(1)
序盤、イタリア軍は南北両面から侵攻を開始。
しかし、アドワの悲劇がイタリア軍を襲います。

北側のイタリア軍は高台に篭るエチオピア群を攻撃しますが、まさかの攻撃側後退。
さらに南側では相互損害で貴重な快速部隊を二ユニットも失ってしまいます。

6・24(2)
エチオピア軍は、突出したイタリア軍をゲリラ的に攻撃しながらも、じわじわと後退。
山岳地帯に篭りながら、イタリア軍を寄せ付けません。

時々行われるエチオピア軍の攻撃に、イタリア軍は手痛い出血を強いられ、札幌辺境伯様もなかなか思い切った行動ができません。
部隊を散開してのにらみ合いが続きます。

6・24(3)
双方決め手を欠きつつも、中盤まではエチオピア軍にとって有利な状況が続きます。
イタリア軍は相互損害で失う部隊が続出し、戦線の崩壊すら起こりえるほどに一時は追い込まれました。

この状況が劇的に変化することになります。
エチオピア軍の粘り強い抵抗に業を煮やしたムッソリーニが、前線の航空部隊に毒ガス散布を許可したのでした。(ルール上1936年1月から自動的に行えるようになる)

毒ガスの威力は絶大でした。
ガスに対して防御するすべを持たないエチオピア軍は、航空攻撃だけで部隊が潰走して行きます。

さらに地上攻撃の支援にも使われ、イタリア軍部隊はエチオピア軍を圧倒し始めました。
拠点に篭っての防御をしていたエチオピア軍は、次々と退路を失って除去されていき、セラエノ皇帝陛下率いる乾坤一擲の反撃も毒ガスの前には仇花に過ぎませんでした。

6・24(4)
最後はじわじわとイタリア軍部隊に南北から挟撃され包囲されていきます。
セラエノ皇帝陛下はエジプトに脱出し、英国の庇護の元に置かれました。
そして1936年3月、エチオピア軍は全軍が武器を置いて投降。
半年間に及んだエチオピア戦争が終結となったのです。

あー、負けました。
中盤までは何とかなるかなーって思えたんですが、毒ガス散布の前に部隊が次々と失ってしまい、戦線を張ることもできなくなってしまいました。
やっぱり毒ガスは怖い兵器です。

途中あと一息でイタリア軍の総司令部を除去できるような事態にも恵まれたんですが、やっぱり最後はイタリア軍の戦力の豊富さに敵いませんでした。
正直最後のほうはなすすべが無かったです。

札幌辺境伯様お相手ありがとうございました。
次回は入れ替え戦ですね。
エチオピア軍が今度は勝たれたりしないようにがんばらねば。

それではまた。
  1. 2008/06/24(火) 19:49:10|
  2. ウォーゲーム
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魔法機動ジャスリオン2nd 第10話『マナミとチヒロ』

他所様のことになってしまいますが、私がいつも大変お世話になっておりますg-than様のサイト「Kiss in the dark」が、本日めでたく四周年を迎えられました。
g-than様、四周年おめでとうございます。

そして、先日はこちらも私がお世話になっておりますxsylphyx様のサイト「x only」も二周年を迎えられ、その記念として当ブログを含めまして三サイトでいっせいに、xsylphyx様が創作なされました魔法機動ジャスリオンの新作SSを掲載することとなりました。

すでにx only及びKiss in the darkでは公開されており、当ブログが一番最後となりましたが、xsylphyx様ならびにg-than様より文章と挿絵の掲載許可をいただいておりますので、ここに掲載させていただきます。

それではxsylphyx様のすばらしいSSと、g-than様の素敵なイラストのコラボレーションを、心ゆくまでお楽しみくださいませ。


魔法機動ジャスリオン2nd 第10話『マナミとチヒロ』

19時15分
川霧女学園『パソコン研究会』の部室だけ明かりが灯っている。

「あとは静電気に気をつけてメモリーを取り付けるだけっと」
「またぁ こんな時間まで残ってちゃダメだって言ったでしょう!」

戸締りの見回りをしていた大河内真奈美(おおこうち まなみ)が苦笑いで常習犯に声をかける。

「あっ 真奈美先生  もうちょっと、もうちょっとで新しいパソちゃんが組み上がるの! あと30分だけ 30分で帰りますからお見逃し下さいませ」

手を合わせて拝むように頭を下げる常習犯、パソコン研究部部員三枝椎子(さえぐさ しいこ)。
彼女は川霧女学園2年生で真奈美も日本史を教えていた。

「だ~めっ 直ぐに帰る用意をしなさい」
「あうッ… で、でも… このパソちゃんをこのままの姿で放って帰るなんてわたしには……真奈美先生! 真奈美先生は大好きなケーキを半分だけ残して止められますか!! 彼氏と会って、おやすみのキスもしないで別れて帰れますか!!! どうなんですか!!!!」
「いや…あのね三枝さん ちょっと例えがヘンかな… それと…いないんだな…彼氏…」
「そうでしたか それは失礼… ってことで、あと30分だけわたしに時間を下さい」
「軽く流すなっ!!  仕方ないなぁ わたしが迎えに来るまで そうね、あと10分くらいかな」
「えぇぇ!! あと10分… わかりました 全力で組み上げます!!」





「う~ん この可愛いピンクのボディがたまりませ~ん」

組み立てを終えたパソコンを見つめながら椎子はニヤニヤしている。

「明日は朝からOSのセットアップ走らせて… いや、今から走らせるか…」

椎子がブツブツ独り言を言いながら、ディスクの群れを物色しはじめると…

「へえぇ CPUはペンシルの1.5THzか」
「うん 海外からお取り寄せしたんだよ   Vittaは評判悪いから問題外と」

椎子は手に取った三枚のうちから一枚のディスクを机の上に放り出した。

「となると、サービスパック9で安定性と信頼性を向上させたXOか、無理やりNyacOSVVにするか」
「なに言ってるのよ これからはVitta! Vittaの時代よ」

椎子が放り出したディスクを黒い手が拾い上げ、有無を言わさず彼女自慢のパソコンに挿入していた。

「ちょ、ちょっとキミ! 勝手にセットアップしな  あっ…あぁぁ…走っちゃったよ」
「重いけど、まぁ1.5Tならそこそこ動くんじゃない」
「そ、そこそこって失礼ね 最強のペンシル1.5Tよ! 放熱にも工夫してるんだからね!!」
「だってこの闇機械なら、何倍?何十倍?何百倍? ううん、何千倍の処理能力があるから」
「ナッ! そんなサイコロみたいなのが……って言うかさ、キミだれ?」

黄色い回路図模様が画かれた黒い躯で、額の黄色い眼と冷たい輝きを秘めた瞳で自分を見つめている美少女を見て、驚きもせず椎子は尋ねていた。

「私? 私はメモリ 闇機械軍団アクマシン 記の魔女メモリ」
「闇機械軍団? アクマシン? 記憶の魔女? メモリー?」
「アッ、それ間違ってるから 記憶の魔女じゃなくて記の魔女ね メモリーってのばさないでメモリね」
「名前はどうでもいいけど その小さいサイコロに、わたしの傑作パソ君が足元にも及ばないですって?」

椎子は鼻で笑いながら、メモリが手の平に乗せている立方体を指でつついた。

「フフ… どうでもいいって失礼なヤツ」
「失礼なのはあなたでしょう こんな時間に学校に忍び込んで………あれ? あなたどこかで…」
「見たことある? 当然よ…」

微笑みながら、持っていた闇機械を椎子の額に押し付けると、柔らかい物に突き刺すかのように椎子の額に指を沈め、闇機械を彼女の頭の中に埋め込んだ。

「エッ、エエぇッ! イ、イタッ…くない… あ、あれ、あれ?」

闇機械を押し付けられた額を擦り、どうもなっていないことに首を傾げる椎子。

「あれ?あれ?? サイコロどこ行った? サイコロと指が刺さったように思えたけど…」
『フフフ… プロセッサの言ったとおり あなたは役に立ちそうね…』

いつのまにかメモリの姿も消え、彼女の声だけが椎子の頭の中に響いた。

「エェェ!! 消えた?消えた!! 夢?じゃない! 声が聞こえた! 役に立つって言われた!! 役に立つ? なんの?」
「三枝…さん? 何してるの?」

訳の分からないことを叫びながら、キョロキョロしている椎子を、見回りを終えて迎えに来た真奈美が不思議そうに見つめていた。

「あっ! 真奈美先生、いま、いまッ」

【RESET】

真奈美にメモリのことを話そうとした椎子が固まったように動かなくなり、抑揚のない口調で話し出す。

「データを復元中・・・・復元完了  システムを再起動します しばらくお待ち下さい・・・・起動完了」
「三枝さん? そうしたの?」

【RESTART】

「組み立て完了っと!! 見て下さい この美しいピンクのボディ!! カワイイと思いませんか」
「えっ? ええ、そ、そうね…」

組み立てたパソコンに頬擦りをして、いつも以上に奇妙な行動をとる椎子を、真奈美は怪訝な顔で見つめていた。





「ホントにもう! みんなと一緒に帰らないとダメよ」
「わかってるけど、パソ君たちを弄りだすと止まらなくなってしまうんですよね」

真奈美は見回り当番があった日、必ずこうして椎子と一緒に夜道を歩いている。

「そうだ! 真奈美先生にお聞きしたいことがあるんですけど…」
「えっ? なに?  またヘンなこと聞かないでよ」
「ヘンなこと…かな… さっき真奈美先生、彼氏いないって言ってたでしょう」
「エッ!!  そ、それがどうかしたのか、か、かしら」
「でも 彼女とかは、いるんじゃないですか?」
「か、か、彼女って! バ、バ、バカなこと、い、言わないでよ!」
「ふふぅ~ん… そうです…か やっぱりそうきますか…」

意味深な笑みを浮かべた椎子が、カバンの中からデジカメを取り出していた。

「わたし見ちゃったんですよねぇ  真奈美先生と3年の山咲センパイが××してるところ…」
「な、なに言ってるのよ! 3年の山咲さんとわたしがそんなことするわけ… おかしなこと言わないでよ!」
「ふぅ~ん… おそろいの服を着た真奈美先生と山咲センパイ とっても綺麗でしたよぉ  でもどうしてあんな格好を?」

撮影した写真を探しながら歩いている椎子を、真奈美は横目でみつめていた。

「あったぁ!! ホラ見て下さい! これってレオタード…かな? 色はパープル…だと思うんです」

椎子がデジカメの液晶に映し出されている映像を真奈美に見せる。

「先週末の深夜、新作ソフトを買った帰りに撮ったんです」
「ちょ、ちょっと三枝さん! この写真、顔がはっきり写ってないじゃない これでどうして、わたしと山咲さんだって言うのよ!」
「フッフッフ… 確かに顔は写っていません マスクのような物を着けてる感じがするし… でも、間違いなく真奈美先生と山咲センパイです」
「三枝さん! いい加減にしないと」
「まだあるんです!」
「エッ…」

不敵な笑みを浮かべる椎子のメガネが輝いた。

「この写真を画像分析した物が家のパソに…」
「そこまでしなくても…」

街灯の明かりがとどかない薄闇を歩いているため、真奈美の顔は見えなかったが、いつもの優しい笑顔のない、冷たい瞳で椎子の横顔を見つめていた。

「でも残念なことに、元ネタが鮮明じゃないから全く判別できませんでしたw   でも、わたしには真奈美先生と山咲センパイにしか見えなくて……  この人たち、どうしてこんな格好してるのかなぁ 深夜にコスプレってのもなぁ」
「もうッ! 三枝さんが勝手に、わたしと山咲さんだと思い込んでただけじゃないの!」
「アハハハッ ごめんなさぁい それじゃ真奈美先生、今日もありがとうございました 明日からはなるべく気をつけますので~」
「ホントにそう思ってる? 毎回そう言って別れてますけど?」
「アハハハッ おやすみなさぁい」
「おやすみなさい」

椎子が少し先に見える我が家に向かって走り出すと真奈美は立ち止まり、彼女が家に入るのを確認してから、きびすを返した。





深夜
高層マンションの屋上
二つの影が眼下に見える部屋の明かりを見つめている。

「マナミ あの娘なの?」
「ええそうよ チヒロ   クス…そんな眼をしないの」

美しい黒髪を風になびかせ、チラリと自分を見やるチヒロをマナミは後ろから抱きしめた。

「結構カワイイじゃない  気になる娘なんでしょう」
「ええ とっても気になるわ  魔力を纏い、闇に同化しているわたしたちの姿があの娘には見えている」
「そんなに嬉しい?  今日のマナミ、ずっとあの娘のことばかり…」
「エッ? クスクス… チヒロ、妬いてるの?」
「そんなことない!」

チヒロの両肩をやさしく掴んだマナミはくるりとチヒロを振り向かせて唇をあわせる。

「ンふ… あの娘はそんなのじゃないわ 私が欲しいのはチヒロだけ…」
「…ホント? ホントにわたしだけ?」
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マナミは小さく頷き…

「大好きよ チヒロ」
「わたしもマナミが好き… 大好き」

マナミの首に腕をまわして抱きついたチヒロは唇を重ね、赤紫の瞳を輝かせるとマナミの体を優しく弄りはじめた。

「マナミがキスするから… したくなってきたじゃない…」
「ダメ…チヒロ… いまは…あの娘を私たちの…あぁっ…」

頬を紅潮させてチヒロの腕を抑えたマナミが愛しい恋人の頬を優しく撫でる。

「仕事が終わってから…ね  だからいまは…」

マナミは体を密着させて、チヒロを強く抱きしめると唇を奪い、激しく舌を絡ませた。





同じ時刻
帰宅後、食事とお風呂を適当に済ませた椎子が、マイパソコンの改造を完了させていた。

「学校から借りてきた予備ペンシルへの換装完了!! さっそくスピード測定っと…   うひゃあぁ♪ Vittaの起動が速い速い速~い!! これが1.5Tの力かぁッ! これだったら学校のパソ」

ご機嫌に話をしていた椎子の言葉と動きが止まる。

「アクマシンモード起動・・・ピ…ピッピ……キュイーンー……ピロン…ポロロン…」

椎子の瞳が金色に輝き、抑揚のない言葉を並べると、全身が深緑のゼンタイスーツを着込んだように変化し、その表面に金色の回路図のような模様が描かれた。
人間の体内に埋め込まれた闇機械は精神と肉体を支配し、アクマシンの『械人』に改造する。
椎子もメモリに埋め込まれた闇機械で械人に改造されていた。

「オプション接続・・・」

異様な姿に変貌した椎子は、机の上に置いてあった銀色のデジカメを自分の顔に押し付け、デジカメを体内に取り込むと、右眼をレンズ、左眼を液晶に置き換え、頭部全体をシルバーの金属で覆った。

「ピッピ…ウォーニング デスマドーハンノウ・・・・ピッピ… サクテキカイシ・・・・・・」

椎子は電子音のような声で話、窓の外を見やると、右眼のレンズをズームさせて、マナミとチヒロが潜んでいるマンションの屋上にフォーカスを合わせた。
右眼で捉えている映像が左眼の液晶に映し出され、頭に埋め込まれた闇機械が画像を分析する。

「ピッピ… デスマドーホソク  ズームイン・・・」

マンションの壁しか映っていなかった左眼の液晶に、うしろからマナミに抱きしめられているチヒロと、彼女の耳元で囁いているマナミの姿が浮かびあがり、二人の顔だけがズームアップされた。

「ピッピ… サーチ・・・」

左眼の液晶にアイマスクを着けた二人の顔が表示され、その隣に椎子が記憶している人物の顔が次々に映し出される。

「ピッピ…ターゲット1 ヤマサキチヒロ  ピッピ…ターゲット2 オオコウチマナミ   シュウシュウデータヲソウシン・・・・・・・・・ピッピ…プロセッササマカラノ シレイヲジュシン・・・メイレイプロセスヲジュンビチュウ・・・・・・オプションユニットセットアップ・・・」

椎子が自慢の手作りパソコンや部屋中に散乱しているパソコンパーツを体内に取り込みはじめると、深緑の躯がパソコンや周辺機器のカバーを変質させた白い西洋風の鎧で覆われ、腰や背中、腕などに怪しい武器に改造されたパーツが装備された。

「ピッピ…オプションヲユウコウニスルタメ システムヲサイキドウシマス・・・・・・・・・ピッピ…サイキドウカンリョウ・・・メイレイプロセスヲジッコウ・・・」

窓から外に飛び出した椎子は、背中と足の裏に装備されたファンで宙に浮くと、二人がいるマンション屋上へ向かう最短距離を移動した。





「…マナミ…そんなにされたら… もう我慢できないよ…」
「ダメよ… んムぅ…」
「ムグぅ…」

妖艶に微笑んだマナミが激しくチヒロの唇を奪う。

「ンン… つづきは三枝椎子を仲間にしてから、ゆっくり楽しみましょね チ・ヒ・ロ」
「もう…いじわる… あとでいっぱいしてもらうから…」

向かい合い、しっかり指を絡ませて手を握り合っていた二人が、背中合わせになり魔力を高めた。

「敵… ジャスリオンじゃないわ」
「ええ 例の敵…ね  気をつけて、チヒロ」
「マナミもね」

宿敵ジャスリオンとは違う邪悪な気配を感じ取った二人。

「ピッピ…ターゲットロックオン・・・ケーブルセツゾクジュンビ・・・」
「マナミ、上!!」

頭上からの電子化された女性の声に素早く反応したチヒロが、腕の怪しげなパーツで二人を狙っている椎子に向けて魔弾を放つ。
魔弾の軌道を瞬時に計算した椎子は回避行動をとりながら、先端に四角いソケットが付いたケーブルを発射してチヒロの腹部、ヘソに命中させていた。

「ウッ…」
「チヒロ!!」
「ピッピ…ケーブルセツゾクカンリョウ・・・インストールディスクセット・・・ドライブユニットセツゾク・・・」

椎子が腰の黒いボックスにディスクを挿入し、チヒロの腹部に打ち込んだケーブルの反対側を接続するとボックスはチヒロに向かって飛んで行き、彼女の腰にグルグルとケーブルを巻きつけるとベルトのバックルのように納まった。

「ピッピ…ターゲット1 データコピーカイシ・・・」
「何よこんなもの!」
「チヒロ すぐに外してあげるわ!」
「エッ…なに…」

怪しい黒いベルトを装着されたチヒロがボックスを剥がそうとしていると、ボックスの表面に+(プラス)の文字が現れ、青紫に明滅しはじめる。
それと同時に、チヒロは頭の中に何かが流れ込んでくるような不愉快な感覚に襲われた。

「ピッピ…ターゲット2 ケーブルセツゾクジュンビ・・・」

チヒロに取り付けられたボックスを取り外そうとしているマナミに椎子が狙いをさだめる。

「外れない…  チヒロ、魔力を高めて! 破壊するわ」
「ダメッ! マナミ アイツが狙ってる  わたしのことは後でいいから」
「大丈夫? 動けるの?  私がアイツを引き付けるから、その間にここから」
「次は外さない!  何があっても私はマナミと一緒に戦うから!!」

力強く輝くチヒロの瞳と言葉がマナミの言葉を遮る。

「チヒロ…  わかった 無理しないでね」

マナミは鈍い音とともに打ち出されたケーブルをかわしながら威嚇の魔弾を放ち、チヒロは意識を集中し、魔力を最高まで高めた。





「ピッピ…ターゲット2 ケーブルセツゾクジュンビ・・・」

何度目かの攻撃をかわしたマナミは、なかなか攻撃をはじめないチヒロを見やった。

「チヒロ! どうしたのチヒロ!!」

チヒロの体全体に金色の回路図様の模様が拡がり、纏っている魔力も異質な波動を帯びていた。

「ピッピ…ターゲット2 ケーブルセツゾクジュンビ・・・」
「…ダ…メ……マナ…ミ…… …にげ…て… …わたしが… …わたし…じゃ… ウグゥッ…」
「チヒロッ!!」

様子がおかしいチヒロに駆け寄ろうとするマナミの行く手を阻み、椎子がチヒロのとなりに舞い降りると、彼女に取り付けたボックスにアクマシンシの紋様が描かれたディスクを挿入した。

「ピッピ…ターゲット1 データコピーカンリョウ・・・アクマシンスレイブシステムディスクセット・・・」
「なに…を…する……やめ…アガッ… ……マ…ナ……ィ………」

ディスクを挿入されるとすぐ、チヒロの体に描かれた回路図に光が走り、ボックスの+の文字が青紫に輝くと、チヒロの瞳に青紫が滲む。
そして全身に描かれた回路図を保護するかのように、青紫のメタル皮膜がボックスから拡がり、さらにその上から透明の樹脂膜がチヒロの全身を覆っていった。

「チヒロ チヒロ!  チヒロッ!!」
「………」

無表情になったチヒロはマナミの呼びかけに答えようともせず…

「アクマシンスレイブシステム起動… …闇機械が確認できません… …セーフモードで再起動… …機能制限中…」

感情のない口調で話すチヒロが冷たい異質な魔力を纏う。

「ピッピ…ターゲット2 ケーブルセツゾクジュンビ・・・」
「かしこまりました… デスマドー戦闘員捕獲をサポートします…」

誰かの命令に答えるかのように言葉を並べたチヒロが、鏡面のように月明かりを反射する体をマナミに向けた。

「チヒ…ロ…  …いや…そんな眼で見ないで…お願いだから… チヒロ…」

冷ややかにマナミを見つめたまま、コツコツと音をたて近づくチヒロが、歩きながら手のひらをマナミに向けると、迷うことなく魔弾を放った。

「アウッ …やめてチヒロ… おねがいだから…」

何も出来ずにいるマナミを見据え、チヒロは躊躇なく魔弾を打ち込む。
全身に魔力を纏い、チヒロの魔弾を防ごうとしたが、アクマシンで異質に変化したチヒロの魔弾を完全に防ぐことができず、肩、胸、お腹と次々に魔弾を撃ち込まれたマナミはその場に膝をついた。

「ウッ… カハッ… ゴフッ…   クッ…… や…やめて…チヒロ…」
「デスマドー戦闘員を捕獲します」

マナミは自分を捕らえようと手を伸ばすチヒロの腕を掴み、引き寄せると強く抱きしめた。

「私はチヒロが好き…大好きなの… ずっと一緒にいたい… チヒロと戦うくらいなら…私も…」
「川霧女学園教員 大河内真奈美 暗黒魔界デスマドー デスマドー少女隊を率いる中心的存在 マナミ」
「チヒロ… 私のこと…わかるの…」

マナミの手を振り払い、冷たい体を密着させて、後ろからマナミを取り押さえるチヒロ。

「ターゲットを捕獲 アクマシンスレイブドライブを装着して下さい」
「ピッピ…ターゲット2 ケーブルセツゾクジュンビ・・・」

チヒロが完全に敵の手に堕ちていることを悟ったマナミは、何も言わず、されるがままだった。

「…これでまた…一緒に戦える… でも…  もうあなたのぬくもりを感じることは…」

悲しそうに微笑むマナミの体にケーブルが撃ち込まれ、チヒロの物とは少し異なる、表面に-(マイナス)の文字が描かれた黒いボックスが取り付けられた。





漆黒の体に描かれた回路図に赤、青、黄色の光りを走らせている三つの影。
アクマシン三幹部、知の魔女プロセッサ、記の魔女メモリ、動の魔女ドライブが並んで立っている。
そしてその後ろの闇で、二つの黄色い眼が開いた。

「デスマドーの戦闘員をアクマシンの支配下においたようですね わが娘たちよ」
「はい マザー  デスマドーの亡霊とアクマシンの技術を融合させた闇携帯端末『ERO-G』が選び出した二人の戦闘員を」
「アクマシンの忠実なシモベに改造し、二人に、自分たちが指揮していた戦闘員たちを」
「闇機械軍団アクマシンの戦闘員に改造する手伝いをさせてあげました」

三人はボードマザーに作戦完了の報告を行い頭を下げる。

「お前たち、マザーに自己紹介なさい」

プロセッサの命令に従い、青紫に輝いている体で跪いていた集団が顔を上げ、青紫に染まった瞳を頭上の黄色い眼に向ける。
彼女たちは装着された黒いボックスに描かれている+と-それぞれに分かれ、マナミとチヒロを先頭にピラミッド状に整列していた。

「マナミRe(アールイー)」

立ち上がり敬礼の姿勢で答えるマナミ。
続いてチヒロたちも同じ姿勢で応える。

「チヒロRe」
「アサミRe」
―――
―――
―――
「ミノリRe」
「「「「 アクマシン少女隊 闇機械軍団アクマシンに永遠の忠誠を誓います 」」」」
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アクマシンのシモベと化した少女たちは、最後の一人が挨拶を終わらせると声を揃えて宣誓の言葉を唱えた。

「マザー このようにアクマシン少女隊は、アクマシンスレイブシステムと魔動力コンバータを内蔵した外付け闇機械で制御、完全にわれらの支配下にあります」

少女隊全員の体にはウエストの黒いボックスの他に、手にガントレット様のユニットが装着されており、マナミとチヒロだけはヘッドセットが取り付けられていた。

「わが娘プロセッサ その二人、他にはない装備が装着されているのはなぜですか」
「はい マザー  この二人、いまはスレイブシステムと闇機械、そしてこのシールドリングで完全に支配管理しています ですが、システムのバージョンアップとシールドリングを装備するまでは、不可思議な力でお互いを惹きつけ合い、自我を取り戻すことがたびたびあり、二人が自我を取り戻すと他の少女隊も自我を取り戻すという興味深い反応を見せていました」
「闇機械の絶対支配力から逃れることなど、あり得ない事です」
「ホントです マザー  プロセッサの言ってることは」
「わかっています わが娘メモリ  その力、魔動力の秘密を知る手掛かりになるかもしれません」
「はい マザー マナミReとチヒロReに装備したシールドリングで二人を監視しています」
「よろしい  その二人については、プロセッサ、おまえにすべて任せます」
「はい かしこまりました マザー」









「おっはよー!!」
「「エッ!!」」
「ん? んん?」
「ど、どうしたの…純玲ちゃん…」
「なにが?  千尋、風邪は大丈夫? 頑丈な千尋が一週間も休むから心配したよ」
「なにがって… だって純玲ちゃんが…」
「頑丈って… 人を何だと思ってる!  わたしはスミスミが予鈴の前に、教室にいるってことが心配だッ!」
「うん… わたしも心配… 何か良くない事が…」
「な、なんてこと… 綾がそんなこと言うなんて…  コイツか! コイツが綾を悪の道に!! 許さんぞぉ●ョ●ー!!」

千尋に向かってファイティングポーズを決める純玲。

「誰が悪だ! 誰が●ョ●ーだ!  スミスミ、また昭和の特撮モノに嵌ったな」
「そう! そうなの!! あの主役の渋クサイ芝居は癖になるよぉ」
「純玲ちゃん…千尋ちゃん…先生だよ」
「ハーイ とっくに本鈴鳴ってますよ! みんな席に…… うそッ なんで?」

呆然と純玲を見つめる真奈美。

「ん?」

じっと自分を見つめる真奈美を見つめ返して、純玲は小首を傾げた。

「ん? んん? んーん?  あっ 真奈美先生も風邪治ったんだ」
「う、うん  もう大丈夫だけど… それより   い、雷さん ど、どうしたの…」
「どうしたの?って…」

教室の掛け時計と腕時計を何度も確認する真奈美の仕草に純玲もようやく気づき。

「ま…まさか…真奈美先生まで…   ひどぉいよぉ…」

教室が笑い声で溢れる。
だがそれはアクマシンの械人にされた下級生と戦ったばかりの純玲には辛すぎる光景だった。

そして…

笑いの中心で無理して明るく振舞ってみせている純玲を、冷たく見つめる真奈美と千尋。
その二人を妖しく微笑み見る綾。

純玲は周囲が大きく動き始めていることに、まだ気づいていなかった。







 【 次週予告 】

純玲だよっ
アクマシンってほんっとに頭にきちゃう
わたしの登校時間に限って現れるなんて!

おかげで、今日も遅刻しちゃって…ち、違うよ
今朝は遅刻なんかしてないんだからねっ。

じゃ、次回第11話「暗黒の日」に
リードネオジャスリオン!

はわっ、綾~~~、おいてかないでぇ~~~!


いかがでしたでしょうか。
xsylphyx様、いつもながらすばらしいSSをありがとうございました。
g-than様、素敵なイラストをありがとうございました。

(架空の深夜アニメの形をとっておりますので次回予告が入っておりますが、続けてSSが投下されるということではございませんので、ご了承くださいませ。)

それではまた。
  1. 2008/06/23(月) 20:25:01|
  2. 魔法機動ジャスリオン
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未来少年コナンに落とされたやつではありません

昨年も記事にしましたが、今日は第二次世界大戦においてドイツ軍がソ連に侵攻を開始した「バルバロッサ作戦」の開始日です。

1941年6月22日。
ヒトラー総統の指示の下、約二百万のドイツ軍がソ連に侵攻を開始しました。
当時のドイツはようやく主力の戦車が三号戦車になったところで、それまでは一号二号や35(t)38(t)が主力であり、各装甲師団の主力が三号戦車になったことで、ソ連軍のどんな戦車も撃退できると自信を持って侵攻したのでした。

しかし、ドイツ軍はソ連軍にT-34やKV-1という強力な戦車があることを知りませんでした。
そして、このKV-1の兄弟分として製造されたのが、KV-2でした。

1939年、ソ連は北欧の国フィンランドに侵攻。
そのときに小国と侮っていたフィンランドに、ソ連はずいぶんと痛い目にあいました。
特にフィンランドの強力な防御陣地に苦戦したことから、大口径の大砲を搭載した装甲の厚い戦車が望まれたのです。

そこでソ連軍は、完成したばかりの重戦車KV-1の車体を用い、152ミリの大口径榴弾砲を搭載した戦車の開発に取り掛かります。
152ミリの大口径榴弾砲を箱型の巨大砲塔に収め、KV-1の車体の載せた試作車は1940年1月に完成。
すぐに2両の試作車がフィンランドに送られて戦闘に参加します。

フィンランドでの戦闘で二両の試作車は、その搭載した152ミリ榴弾砲の破壊力を遺憾なく発揮し、さらにその重装甲はフィンランドの37ミリ対戦車砲の直撃を48発も食らいながら、1発も貫通しなかったほどでした。

試作車の優秀さに喜んだソ連軍は、この車両をKV-2として正式に量産を開始。
1940年だけで百両ほどのKV-2が生産されました。

ドイツ軍がソ連に侵攻したとき、KV-2も前線に姿を見せました。
まったく情報を得ていなかったドイツ軍は、その巨大な砲塔の重戦車に衝撃を受けます。
その大口径榴弾砲は対戦車戦闘にも威力を発揮し、その装甲は三号戦車の50ミリ砲では歯が立たないほどの厚さでした。
ドイツ軍はこのKV-2を、畏怖をこめて「ギガント(怪物)」と呼んだのです。(KV-1も同様にギガントと呼ばれました)

ですが、この怪物はあまりにも重過ぎました。
装甲の厚さと巨大な砲塔はエンジンに負担をかけ、運動性はほとんど無いに等しかったのです。

そのためドイツ軍は三号戦車の運動性で側面や背後に回って攻撃したり、湿地などの軟弱な地盤の場所に追い込んで動けなくさせたり、88ミリ高射砲の破壊力で撃破したりして、何とか対抗したのです。

何両ものKV-2がそうして破壊され、運動性の低さが仇となってしまいました。
しかし、それでもソ連軍は重戦車の威力に魅力を感じたのか、のちに運動性を兼ね備えた重戦車IS-1、IS-2へと発展していくのです。

それにしても重装甲の戦車ですよねー。
それではまた。
  1. 2008/06/22(日) 20:16:19|
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こ、これもあんたのために作ったんじゃないんだからね!

岩手・宮城内陸地震から今日で一週間が経ちました。
亡くなられた方は十二人に及び、まだ行方不明の方も安否が気遣われます。
避難所で不自由な暮らしを強いられていらっしゃる方もたくさんおられます。
少しでも早く落ち着かれますことをお祈りしております。

表題でまたしてもツンデレ風味を出してしまいましたが、第二次世界大戦中に英国軍は軽装甲偵察車両として、ダイムラー社のスカウトカーMk1を採用しました。
このダイムラー社のスカウトカーは「ディンゴ」の愛称で知られ、コンパクトな車体に相応の装甲と優れた走行機能を持つ優秀な車両でした。
タミヤの1/35のプラモデルにもなったので、ご存知の方も多いでしょう。

この英国製のディンゴを北アフリカの英軍との戦いで目にしたイタリア軍は、その軽装甲偵察車両としての有効性に目をつけ、鹵獲した車両を丸ごとコピーして自軍の偵察車両にしようと考えます。

ところが、コピーというものは簡単にできるようで簡単ではありません。
コピー元となる車両が製造された英国の技術と同等の技術力があって、初めてコピーは可能となるのです。

当時のイタリアにはまだそれほどの技術力はありませんでした。
そのため、手の込んだ走行装置は何とかなったのですが、上に載せる装甲車体が溶接技術の未熟さゆえになかなかうまく作れなかったのです。
ようやく試作車が完成したのは、1943年2月でした。

試作車はエンジンをランチア社製に変更したものの、走行装置はオリジナルそのままに踏襲。
装甲車体はオリジナルの前面30ミリを18ミリに多少薄くした代わり、オリジナルにはなかった機関銃を固定装備いたします。

完成した試作車は「リンチェ(リンクスのこと:山猫)」と愛称が付けられ、大本のディンゴそのままに優秀な軽装甲偵察車両となりました。

しかし、試作車の完成はあまりにも遅すぎました。
この年1943年9月にはイタリアは連合国と休戦。
この優秀な軽装甲偵察車もイタリア軍はまったく装備することができませんでした。

この車両に目をつけたのがドイツ軍でした。
イタリアを占領したドイツ軍は、この車両も自軍の装備として工場に生産するように命じます。
Pz.Sp.Wg.Lince 202(i)という兵器番号を与えられたリンチェは、ドイツ軍のために129両が生産されました。
そしてドイツ軍はこのリンチェを護衛や偵察任務に多用し、その優秀性を高く評価したのです。

前回のP26といい、せっかく作ったのにねぇ。
それではまた。
  1. 2008/06/21(土) 19:20:33|
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06月21日のココロ日記(BlogPet)

舞方雅人さん!てんとうむし!てんとうむし!

*このエントリは、ブログペットのココロが書いてます♪
  1. 2008/06/21(土) 09:12:35|
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いよいよ米軍参加

先日に引き続いてTOMO様とスコードーリーダーをプレイしました。

今日はシナリオ6及び7をプレイです。

シナリオ6は、いよいよ夜間シナリオとなります。
勝ち戦のどんちゃん騒ぎに酔いしれているソ連軍が待ち構える中、指揮官数名に率いられた独軍の5個分隊が、盤外に3個分隊を脱出させれば勝利となります。

いつものごとく独軍はTOMO様が、私がソ連軍を担当しました。
ソ連軍は夜間視認距離内の独軍が見えないと動けないので、初期配置が重要となってきます。

私は独軍の盤外突破を阻止するために、第二盤と第三盤に部隊をばら撒きます。
独軍がどこからやってきても、どれかの部隊が阻止できるだろうとふんでのことでした。

夜間シナリオは見える距離が限られるため、その距離を越えた外側を移動していると、ソ連軍はまったく気がつくことができません。
TOMO様率いる独軍は、盤の上下端ぎりぎりのところをこそこそと駆け抜けて行きました。
6・20(1)

盤中央部のソ連軍は、独軍の通過に気がつきもしません。
みすみす何もできずに無意味な存在と成り果てる部隊が出てきます。

指揮官が照明弾を打ち上げて独軍ユニットを照らし出すものの、照らし出された部隊はダミーだったという状況が続きます。
それでも、盤端に近いソ連軍部隊がかろうじて行った射撃が1個分隊を失わせ、独軍の残りは4個となりました。

終盤、ソ連軍は突破されまいと必死に追いすがりますが、独軍の2個分隊が盤端に到達。
残り1個を突破させれば独軍の勝利と言う状況にまで追い込まれます。

ここで乾坤一擲のソ連軍の射撃が、ピンゾロで開豁地を移動中の独軍分隊を指揮官ごと除去。
2個目の損害となってしまい、残る1個分隊が脱出できるかどうかに勝利の行方はかかります。

TOMO様の独軍の残り1個分隊は、ソ連軍を迂回しつつゆっくりと移動しておりました。
ことここにいたり、独軍は指揮官とスタックしての盤外突破を図ります。
しかし、無常にも残りターン数では移動力が足りないことが判明。
最後の分隊は脱出できないことがはっきりしたため、独軍の敗北となりました。

危ない勝利でした。
最後のピンゾロがなければ、おそらく突破されていたでしょう。
お互いに緊迫した一戦でした。

その後、引き続きシナリオ7をプレイしました。
このシナリオからいよいよ米軍の登場です。
米軍は射撃を受けるともろい反面、回復は早いので、部隊が極端に損害を受けなければ、回復させながら地保を確保できそうです。

シナリオ7は双方が不用意に接触したという状況のシナリオで、お互いに10個ユニットの損害を受けた時点で“退却”となり、退却したほうが敗北というものです。
TOMO様が独軍を、私が米軍を担当いたしました。

序盤、TOMO様の独軍の接近に対し、米軍の防御射撃が効果を発揮。
独軍の最初の攻撃を頓挫させます。

しかし、独軍の反撃を受けた米軍はやはりもろく、2個分隊が早々に失われてしまいました。
独軍は優秀な指揮官が後方で回復を担当し、分隊がすぐに回復してきます。
その速さは独軍と米軍が入れ替わったのではないかとすら思われました。

中盤、米軍頼みの綱の武装ハーフトラックがパンツァーファーストの餌食となって破壊され、一挙に2個分隊の損失と数えられてしまいます。
さらには白兵戦に巻き込まれた指揮官が失われ、失ったユニットは計5個。
独軍は計3個と有利にゲームを進めます。

6・20(3)

このままでは勝負に負けると判断した米軍(私)は、独軍を半包囲するべく部隊を森に進めます。
さらにはハーフトラックの残骸を盾にして、2個分隊が独軍の前に立ちはだかりました。

これに対しTOMO様の射撃が効果を発揮。
なんとピンゾロでハーフトラックの陰にいた2個分隊が除去。
さらには単独で後方待機していた指揮官がまたもや白兵戦に巻き込まれて除去されるという事態に。
米軍はなんと8個のユニットを失いました。

最後は独軍に隣接して放った大火力の射撃がスカ。
白兵戦と射撃で残りの2個分隊も除去されて米軍の敗北となりました。

一勝一敗でしたが、今日も状況(サイコロの目)次第ではどちらに勝利が転んでもおかしくない戦いでした。
これでシナリオ7まで行きましたので、次回はシナリオ8からです。
TOMO様、またお相手よろしくお願いいたします。

うーん・・・面白かったよー。
それではまた。
  1. 2008/06/20(金) 20:12:04|
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あくましんかんナナ

当ブログとリンクしていただいておりますTGN2G様のサイト、「TGN2G's BimboTransformation 」様http://s7.artemisweb.jp/tgn2g/に今月始め、ドラゴンクエスト2のムーンブルクの王女が悪堕ちしてあくましんかんの衣装を身に纏うようになるイラストが掲載されました。

ご覧になった方も多いと思われますが、私もあのイラストにすごく心惹かれました一人でございまして、いずれあのイラストを元にSSを書きたいなと考えていたものでした。

このたびそのSSが完成し、「TGN2G's BimboTransformation 」様にお送りさせていただきました。
ありがたいことにTGN2G様は早速当方の送りましたSSをサイトに展示してくださり、当ブログでの公開も快く承諾してくださりましたので、ここに掲載させていただきます。

本来はTGN2G様のサイト「TGN2G's BimboTransformation 」様に足をお運びいただいて、イラスト付きで見ていただくのが一番ですので、ぜひそちらにもお伺いくださいませ。

それではどうぞ。


「あくましんかんナナ」

「あう・・・こ、ここは・・・?」
私は薄暗くひんやりした場所で目を覚ます。
いったい何が起こったのだろう・・・
勇者様のお供をして、邪神官ハーゴンを倒しこの世界に平和をもたらすために数多くのモンスターを倒してきた。
いよいよ邪神官ハーゴンのいる神殿に向かうため、宿で休息を取っていたところまでは覚えている。
でも、そこから先の記憶がないわ・・・
いったいどうして私はこんなところに?

「ククククク・・・目が覚めたようだな、ムーンブルクの王女ナナよ」
私はいきなりの声に飛び起きた。
すぐにいつもそばにおいていた“いかずちのつえ”に手を伸ばそうとする。
でも、ここは宿じゃなかった。
ベッドの脇に立てかけてあった“いかずちのつえ”のあった場所には何もなく、私の手はむなしく空をつかむだけ。
仕方なく私はベッドから降りて身構える。
「誰? 誰がいるの?」
周囲は闇。
ベッドの周りだけがかろうじてそばに置かれた燭台のろうそくの明かりで見えるだけ。
怖い・・・
ここはどこ?
勇者様は・・・トンヌラはどこ?
どうして私一人なの?

「ククククク・・・数々の魔物を打ち倒してきたお前たちでも、一人ではやはり心細いかな? ムーンブルクの王女ナナよ」
闇の中からさらに声がする。
私は恐ろしさのあまり悲鳴を上げそうになる自分の気持ちを必死に抑え、いつでも唱えられるように呪文を脳裏に思い浮かべた。
私の知っている魔法の中でも最大の破壊力を誇る“イオナズン”。
精神力の消耗が激しいので何度も使える魔法ではないけど、この魔法に耐えられるモンスターは多くないわ。
「誰なの? 姿を見せなさい!」
私は闇の中に向かって怒鳴りつけた。
“怖がるな・・・”
“相手が何者かわかれば対処もできる”
私は勇者様の言葉を思い出していた。
まずは相手を知ることだわ。

「ククククク・・・おびえることはない。ここは我が神殿。誰もお前に危害を加えたりはせん」
闇の中からゆっくりと姿を現したその存在に、私は心の底から驚いた。
「あなたは・・・邪神官ハーゴン」
「ククククク・・・そのとおりだムーンブルク王女ナナよ。我こそハーゴン。この神殿の神官だ」
私の前に現れたのは伝え聞いていた姿のままのハーゴンだった。
胸に悪魔の紋章を染めた白いローブを身に纏い、右手には赤い水晶球をはめ込んだ杖を持っている。
にやりと笑った口には鋭く尖った歯が並び、耳はひれか何かのように頭の左右に広がっている。
言いようのない威圧感を持つ魔物たちの統率者ハーゴン。
そのハーゴンが今私の目の前にいた。
「あ・・・ああ・・・」
私は思わずへたり込んでしまいそうになる。
勇者様・・・
助けて・・・

「ククククク・・・怖いか? 数々の魔物を倒してきたお前でも我は怖いか? ん? ムーンブルク王女ナナよ」
ハーゴンがにたにたと笑っている。
まるで獲物を前にしていたぶっているかのよう。
“気合だよ。気合で負けちゃだめだ”
勇者様の言葉が私の脳裏に思い浮かぶ。
そうだわ。
気合で負けたらモンスターにつけ込まれてしまう。
気合で負けちゃだめ。
「怖くなんか・・・怖くなんかありません。あなたこそ覚悟しなさい。もうすぐここに勇者様とトンヌラが来るわ。あなたはもうおしまいよ」
私は必死に勇気を奮い起こしてそう言った。
そうよ・・・
きっと今に勇者様が来てくれる。
犬にされていた私を救ってくれた勇者様がきっとまた来てくれるわ。
きっと・・・

「クククク・・・勇者とはあのへもへものことか? それにトンヌラ王子とな。やつらならば今頃何が起こったのかすらわからずに、右往左往しているころだろう」
「ええっ?」
私は言葉を失った。
確かに宿からいきなり私が消えたというだけでは、何が起こったのかわからないだろう。
きっと今頃は私を探して宿の周囲を探しているのかもしれないわ。
ああ・・・私がここにいることを伝えられれば・・・
「クククク・・・やつらなど恐れるに足りん。それよりもお前がここまで強くなるとは思わなかったぞ。今のお前ならば我が配下にふさわしい。どうだ? 我に仕えぬか?」
「な、何ですって?」
私は耳を疑った。
ハーゴンは私に邪神をあがめろとでも言うの?
どうしてそんなことができるというの?
「ふざけないで! 誰があなたなどに仕えるものですか! 私は勇者様とともにあなたを打ち倒して、邪神の復活を阻止して見せます!」
「クククク・・・勇ましいことよ。だが考えてみよ。世界は弱肉強食なのだ。力ある者が力無き者を支配する。それが正しい世界ではないか?」
そんなことない。
断じてそんなことはないわ。
「違います! 力があれば支配していいなんてことありません! ましてや力のために邪神をあがめるなんて赦されることじゃありません!」
「クククク・・・言いおるわ。ますます気に入ったぞムーンブルクの王女よ。重ねて問おう。我がしもべになるつもりはないか?」
「あるわけありません!」
私はきっぱりと拒絶した。

ハーゴンの目が赤く輝き、何事かをつぶやく。
その瞬間、私の周りには竜巻のような風が巻き起こり、私の着ている服を引き裂いた。
「きゃぁっ!」
私は躰を押さえて床に座り込んでしまう。
たいしたダメージは受けなかったものの、お気に入りの赤いフードもピンクのローブもずたずたに切り裂かれ、私はほとんど裸のような状態にされてしまったのだ。
「クククク・・・仕方のない娘だ。それではお前の気が変わるのをじっくりと待つとしよう。クククク・・・」
「こ、こんなことをしても私の気持ちは変わりません! むしろあなたへの憎しみが増すだけです」
私は精いっぱいの勇気を振り絞る。
イオナズンをぶつけてやろうと思い、私は呪文を思い浮かべた。
「ククククク・・・また来るとしよう」
すると、どうしたわけか、ハーゴンは闇の中へ消えて行く。
「ま、待ちなさい!」
私はイオナズンをぶつけるタイミングを逸してしまい、ハーゴンが消え去った闇の奥に目を凝らす。
「ムーンブルクの王女ナナよ。着る物がなくては困るであろう。ベッドの脇にある宝箱を開けるがよい」
闇の奥から声が響く。
私はただそれを黙って聞くだけだった。

「ふう・・・」
ハーゴンの気配がなくなってしまったことで、私は思わず息を付いた。
怖かった・・・
あれが邪神官ハーゴン。
恐るべき魔物の統率者。
はたして勇者様はハーゴンに勝てるのかしら・・・
ううん・・・
そんなこと考えちゃだめ。
勇者様は強いんだもの。
絶対にハーゴンなんかに負けるはずはないわ。

ひんやりした空気が私の肌を撫でて行く。
寒い・・・
先ほどのハーゴンのカマイタチで私はほとんど裸にされてしまっていた。
ローブの下に着ていた下着すら切り裂かれてしまったのだ。
それでも私自身にはほとんど傷はなく、かすり傷程度のものはベホイミで完全に消えていた。
でも・・・
このまま裸でいるわけには行かないわ。
リレミトで脱出しようにも、裸のままじゃどうしようもない。
そういえばハーゴンは宝箱を開けてみろといっていたわ。
私はハーゴンの言葉を思い出し、ベッドの脇を探してみた。
すると、大き目の宝箱が置いてあることにすぐに気がつく。
これがきっとそうなんだわ。

鍵は閉まっているのかしら・・・
私はそっとふたを開ける。
宝箱は鍵がかかっている様子はなく、簡単にふたが開いた。
「これは?」
宝箱を覗き込んだ私の前に、折りたたまれた白いローブと黒いマント、それに角のついた黒いフードが現れる。
「な、なにこれ・・・」
見るからに禍々しい感じを抱かせるそれらのほかに、黒い手袋やひざぐらいまでのブーツ、それに黒いストッキングまで入っている。
極めつけは先がとげとげの付いた球体になっている杖が二本入っていて、赤い一つ目のような模様と口のような黒い横筋が入った白いマスクがおいてある。
私はハッとした。
この白いローブを纏い、黒いマントを付けてこのマスクをはめたモンスターを私は知っている。
そう・・・
私が“いかずちのつえ”を手に入れることができたあの戦い。
その相手がこの格好をしていたわ。
確か・・・あくましんかん・・・

私は宝箱のふたを閉じた。
いくらなんでもこれはひどい。
着る物がないからって、あくましんかんの格好をするなんてありえない。
ハーゴンの嫌がらせだわ。
きっと、私にあくましんかんの格好をさせて、勇者様と会わせるつもりなんだ。
勇者様と同士討ちをさせるつもりなんだわ。
その手には乗るもんですか。
勇者様はきっとすぐに私だと気が付いてくれるわ。
トンヌラは・・・気がつかないかもしれないけど・・・
でも、勇者様はきっと私に気が付いてくれる。
だからといってこんなものを着る気になんかなれない。
バカにしないで!
絶対に着るもんですか!

                     ******

寒い・・・
周囲の闇がとても寒く感じる。
私はベッドの上で躰を丸め、必死に寒さに耐えていた。
恥ずかしさをこらえて唱えたリレミトは、ふしぎなちからでかき消されてしまう。
場所を移動できるルーラは私は使えないし、キメラのつばさも持ってない。
ここから出ることは叶わないんだわ。
周囲の闇にも入ってみたけど、何がなんだかわからなくて結局ここに戻ってしまった。
寒い・・・
怖いよぅ・・・
勇者様・・・
勇者様・・・
お願い・・・助けに来て・・・

寒い・・・
どうしてこんなに寒いのかしら。
震えるほどではないはずなのに・・・
躰よりも心が寒く感じる・・・
このままじゃ・・・
このままじゃ凍えちゃう・・・
私は意を決して宝箱を開ける。
そして中からローブを取り出した。
禍々しい感じのするローブ。
魔物にはふさわしいものかもしれないわ・・・
そう思いながらも私は“あくまのろーぶ”を身につける。
白いローブだけど、胸のところには悪魔の紋章が黒く染め抜かれている。
気味が悪いけど仕方ないわ。
あのまま裸でいるわけには行かないもの。
このローブだけなら何も問題はないはずよ。
よかった・・・
少し温かくなってきたわ。
これでゆっくり眠られるわね・・・

                    ******

もう・・・
どうしてこう寒いのかしら・・・
せっかく“あくまのろーぶ”を身につけたのに・・・
手足が冷たくて仕方がないわ。
もう・・・

私はいらだちながら宝箱を開ける。
宝箱の中にはあくましんかんの衣装が一揃い揃っているのだ。
私は黒い手袋と太ももまでのストッキング、それにひざ上までのブーツを取り出すと、一つずつ身につけていく。
ハア・・・
何かしら・・・
寒くはないのだけど・・・
心が冷たくなるような・・・
うふふ・・・
気のせいねきっと。
私は黒い手袋を嵌めた指先や、ハイヒールのブーツを履いた脚をなんとなく眺めてみる。
なんか素敵・・・
あくましんかんの格好とは言うものの、それほど悪くないかもしれないわ。
私は宝箱から頭にかぶるフードを取り出した。
フードまでかぶるのはどうかとも思ったけど、お気に入りのフードが切り裂かれてしまった今、なんとなく頭の辺りが寂しく感じたのだ。
漆黒のフードには頭の左右の位置に尖った角がついている。
武器として使えるようなものではないけど、くだらない人間に舐められないようにするぐらいの役には立つわね。
町の人間たちは、私が女と見るとすぐ舐めてかかるようなところがあるわ。
勇者様が買い物するときには定価で売るのに、私が買うときには割高になっていたり・・・
女だからってバカにするのもいい加減にして欲しいわ。
イオナズンでもぶつけてやろうかしらね。

私は漆黒の“あくまのふーど”をかぶる。
髪の毛をフードから外にたらすとなんとなく気分がいい。
私はさらに宝箱からマントも取り出す。
真っ黒なマントはまさに悪魔の名にふさわしい。
私はこのマントを見ているうちにうきうきとした気分になるのを止められなかった。
なんて素敵なマントなのかしら。
羽織ったらきっと気分がいいだろうな・・・
そう思うともう羽織らずにはいられない。
私は“あくまのまんと”を背中に回して羽織っていく。
うふふふ・・・
なんだか気分がいいわ。
心は冷えちゃってきたけど、躰の冷えは治まったみたい。
私は自分の躰を見下ろした。
あくましんかんの衣装がとても素敵。
なんだか私自身があくましんかんになったみたい。
うふふふ・・・
気分がいいわぁ・・・

                    ******

「ほう・・・見違えたぞ。似合うではないか、ムーンブルクの王女ナナよ」
いつの間にか闇の中から現れる邪神官ハーゴン。
私は勇気を出してにらみつけてやる。
そもそもこんな格好するはめになったのは、ハーゴンが私の服を切り裂いてしまったからなのに。
まあ、あんな服よりも、今のこの服のほうが着心地いいからいいんだけど。
「これは裸でいたくないから仕方なく着たのよ。でも・・・着心地は悪くないですわ」
「クククク・・・そうしていると、まるで女あくましんかんにでもなったようだな」
女あくましんかん?
私が?
「違います。私はムーンブルクの王女です。女あくましんかんなんかじゃ・・・」
ああ・・・どうしたのかしら・・・
なんとなくうれしいような気がするわ。
えっ?
私ったら何を言っているの?
「クククク・・・まあよい。どうやら我が思い通りに行きそうだ」
「思い通りに? それはどういう意味ですか?」
「クククク・・・お前が気にすることではない。そら、プレゼントをやろう」
ハーゴンが私の前に何かを差し出す。
それは小さな薄い小箱のようなものだった。
「これは何ですか?」
「開けてみるがいい」
私はなんだろうと不思議に思いつつも開けてみた。
「わあ・・・」
それは言ってみればコンパクトだった。
ふたの裏側が鏡になっていて、アイシャドウや口紅、それに塗るための筆なんかが入っている。
「これを私に?」
「そうだ。女は美しくあるべきだからな」
にやりと笑うハーゴン。
でも、私はなんかうれしかった。
邪神官ハーゴンなんて言われているけど、それだけの実力を彼は持っている。
そのハーゴンに認められたような気がしたのだ。

ハーゴンが姿を消した後で、私は早速化粧をする。
いずれはここに勇者がやってくるに違いない。
そのときには生まれ変わった私を見てもらうのだ。
田舎くさいムーンブルクの姫ではなく、生まれ変わった私を見てもらうのだ。
私は鏡を見ながらアイシャドウを塗り、続いて口紅を塗っていく。
この口紅はちょっと変わっていて赤くないんだけど、黒い口紅というのはとても素敵。
アイシャドウで黒く染まった目元もすっきりしていい感じ。
なんだかとても気分がいいわ。
うふふふふ・・・
心がどんどん冷たくなるの。
最高にいい気分よ。

                     ******

「いらっしゃいませハーゴン様」
闇の中から現れた偉大な邪神官ハーゴン様に私は恭しく一礼する。
どうして今まで私はこのお方の偉大さがわからなかったのだろう。
どうして私はこの方に逆らい続けたりしたのだろう。
うふふふ・・・
その原因はわかっているわ。
あの勇者とか言う男のせい。
あの男が私の心をゆがめていたのよ。
でももうだまされない。
私の心は完全に冷え切ったわ。
ああ・・・ハーゴン様・・・
私がおろかでした。

「クククク・・・どうやら完全に闇に染まったようだな。ムーンブルクの王女ナナよ。いや、あくましんかんナナよ」
あくましんかんナナ・・・
ああ・・・
うれしいわ。
そうよ・・・
私はもうムーンブルクの王女なんかじゃないわ。
あくましんかんナナよ。
ハーゴン様にお仕えするあくましんかんなのよ。
「はい、ハーゴン様。私はあくましんかんナナです。どうぞ、何なりとご命令を」
私はハーゴン様の元にひざまずく。
この方の偉大さに触れられるのはとてもうれしい。
この方のためなら何でもできるわ。

「あくましんかんナナよ。マスクを持ってくるがいい」
「はい。ハーゴン様」
私はハーゴン様より与えられた宝箱の中から、最後に残ったマスクを取り出し、ハーゴン様に手渡した。
「このマスクをつけ身も心もあくましんかんとなるが良い。そして、我がしもべとして永遠に仕えるのだ」
「ああ・・・うれしいです。私はあくましんかんナナとして、ハーゴン様に永遠にお仕えいたします」
私はハーゴン様にひざまずき、顔を上げて目を閉じた。
赤い丸い文様と横一筋の黒いラインの入ったマスクがハーゴン様の手でかぶせられる。
私の中に力がみなぎり、私はあくましんかんとして完成した。

「クククク・・・ナナよ。間もなくへもへもとトンヌラがこの神殿にまでたどり着こう。そのときはお前が相手をしてやるのだ。いいな」
「かしこまりましたハーゴン様。おろかな人間どもなどこのあくましんかんナナのイオナズンで消し炭に変えてご覧に入れますわ。うふふふふ・・・」
私はハーゴン様に逆らう愚か者どもを始末できる喜びに打ち震え、神殿にやってくるのを楽しみに待ち構えるのだった。

END

お楽しみいただけましたならば幸いです。
よろしければ拍手、感想コメントなどいただければと思います。

それではまた。
  1. 2008/06/19(木) 20:19:58|
  2. ドラクエ系SS
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直撃!

今日もTOMO様とスコードリーダーを楽しみました。

前回はシナリオ1から3までをプレイしましたので、今日はシナリオ4からです。
いよいよ丘や麦畑など、さまざまな地形が加わり、広い場所での移動と射撃が重要となって行きます。

シナリオ4は隠匿配置された少数の独軍部隊を、一個大隊規模のソ連軍が捜索しながら駆逐していくというシナリオです。
先日同様、私がソ連軍、TOMO様が独軍を担当しました。

ソ連軍は盤の東側から侵入しますが、独軍のほとんどは隠匿配置され、盤上には置かれません。
おそらく盤中央部の村に存在するのであろうとは思いますが、無線機を持って砲撃を呼び出すために指揮官一人が左翼の丘の上にいるだけです。
まずは独軍がどこにいるのかあぶり出さねばなりません。

ソ連軍は部隊を散開させて盤上に侵入します。
二ターンぐらいまでは、散開したまま進むソ連軍は損害もなく村の入り口付近にたどり着きます。
丘の上の指揮官に導かれた砲撃も、ほとんどソ連軍に損害を与えることはなく、ソ連軍の接近に後退して行きました。

さてさて独軍はどこかなと思いつつ進めていたソ連軍は、三ターン目辺りから独軍の射撃を受け始めるようになりました。
独軍に射撃をさせることでその場所を特定しようとしていたソ連軍は、移動中を次々と撃たれ始めて混乱して行きます。
独軍の存在を把握し始めたソ連軍は、村の石造建物に篭る独軍を排除するべく接近して行きますが、TOMO様率いる独軍の猛烈な射撃の前に分隊が次々と混乱(裏返り)していき、思うように射撃位置に付けません。

いい位置に付けようと思って移動すると、その場所に猛射を送り込まれて混乱する。
この繰り返しでソ連軍は大きな被害を受けてしまいます。
私の背筋には冷たいものが走りました。

しかし、数の多さと凶暴化した分隊を頼みにソ連軍は接近戦を挑み、二箇所でかろうじて白兵戦に持ち込みます。
ですが兵力は二箇所とも1:2の劣勢。
独軍はサイコロ二個で8以下さえ出せばこちらを除去できる状況でした。
ところがTOMO様はこの局面に二箇所ともサイコロが9以上と振るいません。
逆に私のほうはサイコロで低い目を出すことができ、最終的には次のターンで二箇所の白兵戦に勝利を収めることができました。

さらに独軍の9-2指揮官がいる建物の射撃にピンゾロを出して混乱させるなど、僥倖が重なり独軍を圧迫します。
最後は一つ残った独軍分隊が白兵戦で除去されて全滅。
かろうじてソ連軍が勝利を収めることができました。

一服してお互いの反省点などを話したあと、今度はシナリオ5をプレイ。
このシナリオはスコードリーダーのシナリオの中でも最大規模を誇るシナリオであり、双方に装甲戦闘車両が参加して場をにぎわせます。

このシナリオもソ連軍が攻撃側で、独軍は西端の丘を保持することが必要です。
ソ連軍は48個分隊と言う圧倒的兵力で独軍を飲み込むべく丘に向かいました。

TOMO様の独軍は中央部の盤を早々に放棄して後退して行きます。
ソ連軍はまるで無人の野を行くがごとく丘に向かって殺到して行きました。

二ターン目には独軍とソ連軍双方の戦車が盤上に現れて激しく砲撃戦を行います。
独軍もソ連軍も登場した戦車の半数を三ターンまでに失うほどの戦いでした。

状況が変わってきたのは後退していった独軍部隊が西端の丘にたどり着いたあたりからでした。
見晴らしのよい丘の上に陣取った独軍は、遮蔽物がないというハンデをものともせずに、接近するソ連軍部隊を射撃し始めたのです。
6・18


ソ連軍は数の優位を頼みにして、少々の損害は無視しても丘への強引な接近を図るつもりでした。
しかし、独軍の機関銃が的確に火を噴き、接近するソ連軍は次々と撃ち倒されてしまいます。

ソ連軍の弱点は指揮官の少なさです。
混乱して裏返った部隊は、指揮官無しでは再度攻撃するための回復ができません。
ソ連軍の兵力はみるみるうちに磨り減って行きました。

さらに独軍は増援で得た装甲車両でソ連軍兵士を蹂躙します。
榴散弾も炸裂し、ソ連軍兵力は危機的状況にまで撃ち減らされていきました。

7ターン目、ソ連軍の頼みの綱SU-152の152ミリ砲が独軍の布陣する丘の頂に直撃し、指揮官以下を吹き飛ばしますがそこまででした。
丘の頂を奪取する兵力がどうにも足りなくなってしまった私は投了を申し出ます。
独軍が丘を守りきりました。

面白かったー。
やっぱりスコードリーダーは面白いわ。
一日二シナリオもできて満足満足。
お相手いただいたTOMO様には感謝感謝です。
次はシナリオ6ですね。

それではまた。
  1. 2008/06/18(水) 21:46:03|
  2. ウォーゲーム
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バスガイド制服女戦闘員2

私のブログに作品を投下してくださっておりますショッカーゆう様から、新作を送っていただきました。

「バスガイド制服女戦闘員2」

前作の「バスガイド制服女戦闘員」(2007年10月28日掲載)の続編と言うことですので、そちらと合わせてお楽しみいただければと思います。

それではどうぞ。


改造素体名:岩本志保里(19)
改造組織名:Yショッカー
理由:通勤途中に誘拐され、女戦闘員に改造される。

岩本志保里(19)バスガイドの2年生! 私の下にかわいい後輩も入って来た。 あっと言う間の一年だった…。
この仕事をして、いろいろな事を経験して彼女は、少しずつ成長していた。
しかし去年、同期のガイドがある日突然失踪し、行方不明のままだった…。
「麻由美ちゃん…。」 自分の部屋には、その彼女と一緒に撮った写真が飾ってあった…。 今、何処に居るのだろう…。アレから一年、何の手掛りも無しであった…。


そんなある日、志保里は仕事を終えて寮に帰ろうと、制服姿で会社から歩いていると、前と後ろから黒い影が数名現れ、志保里の周りを囲んで立ち塞がった…。
「誰ですか?あなた達は…。」
「岩本志保里、お前を迎えに来た!我々は、Yショッカーの女戦闘員だ!」
その女戦闘員のリーダーらしき人物が答えた。
「Yショッカー?なんですかそれ?私をからかうのは、やめて下さい!」
「からかっているのでは無い!本当の事だ!お前を我々のアジトに連行し、そこで改造手術を施して、我々の仲間になるのだ!」

「えっ!?何ですって?改造手術とか女戦闘員とか訳が分らないわ!ちょっと、私は疲れているの、早く家に帰りたいわ!どいて!帰るから!貴女たちの仲間にはなりたくないわ!キャー!」
Yショッカーの女戦闘員の一人が後ろから志保里に薬の様な物を嗅がせて気を失わせた。
気を失った岩本志保里を見た、女戦闘員のリーダーが指示を出した。
「連行しろ!」
「「イーッ!」」 周りに居た他の女戦闘員達が、一斉に奇声を挙げ志保里を肩に担いで姿を消した…。

ここは、Yショッカーのアジトの中…。
岩本志保里が、目を覚ました…。
「ここはどこ?どこなの?」
すると「イーッ!立て!首領様の御目どうりだ!」と志保里の事を無理矢理に立たせた。自分が誘拐された事を思い出した志保里は「キャ~やめて!放して!」大声で叫んだ!すると突然、YSの文字から赤い点滅が光だし、首領の声が響きわたる。
『岩本志保里!我が栄光あるYショッカーのアジトへようこそ!』
「イーッ!」女戦闘員達が、一斉に奇声を挙げた…。
『岩本志保里よ…、お前はYショッカーのコンピュター一万人のから選ばれた女、これより我々が行う改造手術を受け女戦闘員になるのだ!』
「エッ?何ですって?そんなの絶対イヤです。絶対あんた達の仲間なんてヤダッ!」
志保里が叫んだ…。「黙れ!お前はおとなしく我々の仲間になるのだ!」一人の女戦闘員が言うと、志保里はその女戦闘員と目を合したすると、その顔に見覚えがあった…。「麻由美?あなた麻由美ちゃん?」しかし、麻由美は何の無表情のまま何の返事もしなかった。麻由美は、黒いレオタードに網タイツ姿で現れた。目の瞼には青いアイシャドーが引かれていた…。
「イーッ!うるさい黙れ!岩本志保里!お前は選ばれたのだ!栄光あるYショッカーの一員にね!世界制服を狙う我々の仲間になるのだ!」 麻由美は、冷たく志保里に言聞せた!
「麻由美~。貴女どうかして居るわ!私がそんな恐ろしい事が出来るわけないでしょう!」
「うるさい黙れ!私は麻由美ではない!Yショッカーの女戦闘員Ys008号だ…。」「えっ!?何に何を言っているの?貴女は麻由美でしょう。お願いだから止めて!そんな恐ろしい事、私は出来ないわ!」「最初は皆そう言う!でもこの改造手術を受ければ考えが変わるわ!最後には組織に感謝する様になるのよ!」麻由美が言うと!『さよう!お前はこれから、我々が行う改造手術を受け女戦闘員になるのだ!』首領がそう告げると…。
『これから岩本志保里の女戦闘員への改造手術を開始せよ!』
首領より命令が下された。 「イーッ!」
そこに居た女戦闘員達が奇声が挙げ志保里を改造手術室に連行して行った…。

「イャ!やめて!お願いやめて麻由美!やめて!」志保里は何度も叫んだ!
「うるさい黙れ!」 女戦闘員達は、志保里をそう怒鳴りつけた…。
改造手術室に入ると、志保里を手術の改造カプセルの中に手足を拘束具で固定された…。 制服のままヘッドギヤが取付けられて、科学戦闘員達が、スイッチを入れると、硝子張りのカプセルの扉が閉まると、改造手術が開始された。
そして、脳改造手術のヘッドギヤが稼働始めた…。
志保里は何度も叫けんだが、頭の中の自分の思想が、ヘッドギヤから吸い上げられていた。志保里は抵抗しようと必死に叫だが、手足を拘束され身動きが出ない志保里には、なす素手も無く次第に志保里の思想を塗り替えられていく…。 周りには何も聞えない…。「貴女は優秀な女性!貴女は選ばれた女性!貴女は優秀…」「やめてよ~ッ!私は優秀じゃないわ…。」「いえ、貴女は優秀…組織に入りなさい…、楽しいことがあるわ…。」「イャ…、やめて…、アーッ頭がおかしくなる…。」「それでいいのよ…。」Yショッカーの思想を塗り替えられ段々とYショッカーの考えに逆らえなくなった…。
そして…。志保里の目の瞼には青いアイシャドーが引かれ始めた… 瞳を左右に振りながら段々と青いアイシャドーが引かれ瞼が段々青くなっていった。すると『このアイシャドーを塗り替えられた女性は、Yショッカーに選ばれた女性!貴女は選ばれた女性です~。我々は貴女を歓迎します…。さあ~いらっしゃい~偉大なる首領の元に…。』
すると、志保里は頷く…。意をけした志保里は奇声を挙げた「イーッ!」 手足の拘束具が外された志保里はバスガイドの制服姿のままで直立不動になり、腕をクロスさせ「イーッ!」と奇声を挙げ首領に敬礼した。 赤い点滅する鷹のエンブレムから聞える首領の声!
『どうやら完成した様だな~、自分が何者か言ってみよ!』
「イーッ!私は新な制服女戦闘員Ys020シホリです。この私をYショッカーの一員に選ばれた事を誇りに思い身も心も捧げ忠誠を誓います。イーッ!」
『よし!新な制服女戦闘員YS020シホリよ! それでは、これからYs008マユミに付いて行くのだ!』「イーッ!かしこまりました。」
「「イーッ!」」
2人は首領に敬礼すると部屋から出て行った…。
そして、マユミに連れられて、更衣室に連れていかれ、そこには女戦闘員の制服一式が用意されていた…。シホリは、今まで着て居たバスガイドの制服を脱ぎ全裸になり、そこから、網タイツ・黒いレオタードと身に着けていった。そこに新な女戦闘員の登場となった。
「おめでとう!YS020シホリ。」それは、YS008マユミの声だった…。
「あっ、有難う~うれしい。今、最高の気分だわ!こちらこそ宜しくイーッ!」YS020シホリが答える。
さっきまでの抵抗していた志保里の姿はどこにもなかった。
女戦闘員の制服姿の二人、マユミYS008がシホリYS020に飲み物を手渡した…。「これを飲んで!」シホリYS020はそれを言われるがままに飲んだ…。すると「おいしい!」シホリが言うと、マユミが「これ!おいしいでしょう!これから毎日三時間事に必ず飲んで!」そう指示した。その薬は、裏切り者を作らない為に、首領が考えた物だった…。そうしなければ、死があるのみなのだ…。
そして、新な制服女戦闘員を増やす為、元の職場の仲間たちを拉致する計画を練って居た、次のターゲットはあの娘にしよう!
Yショッカーのコンピュターが弾き出したデーターを元に…。
シホリやマユミの同期のガイド!
加藤明日香(19)
職業:バスガイド
知力・体力共に優秀 女戦闘員に拉致せよ。

そのデーターを元に…。 2人は加藤明日香(19)の元に向う!
仕事を終えて寮に帰宅途中の明日香。
本当は、公休だったのに、誰かの代りに公出させられて居た明日香。
それは、岩本志保里の代りであった…。
その前に、バスガイドの制服姿の志保里が現れた。顔は素顔のままだった。 元の姿に変身していた。
驚く明日香。
「志保里!あんた今まで、何処に行って居たのよ!おかげでこっちは公出させられてもう嫌になっちゃうわもう~。」

岩本志保里が失踪してから、丸二日も経って居た…。
無表情の志保里…。 「うるさいわね!痛い目に合すわよ!イーッ!」青いアイシャドーが滲み出た志保里の顔…。 すると、もう一人のガイド姿の女性…。 気が付く明日香…。「麻由美?麻由美じゃない!あんた、今まで何処に行って居たのよ!」
驚く明日香…。
しかし、麻由美は無言のままだった…。 異変に気が付く明日香…。「ところで、どうして二人とも青いアイシャドーを引いているの?」
すると、志保里が答えた「すぐにわかるわ!私達は、普通の女じゃないわ!Yショッカーの制服女戦闘員!」づづけて麻由美が「加藤明日香…。お前は選ばれたのだ!これから我々の行う改造手術を受け我々の仲間になるのだ!」

加藤明日香は、「急に何を言っているのよ~!何の御冗談?」

志保里が答えた「冗談では無いわ!お前は選ばれたのだ!これから行う改造手術を受け女戦闘員になるのだ!イーッ!」

すると、後ろから麻由美が薬の様な物を嗅がせて気を失わせた。 明日香の身柄は、Yショッカーの改造手術室にあった…。彼女は改造手術を施され、新な女戦闘員に改造されていった…。

そして、数時間後…。Yショッカーに新な女戦闘員が現れた…。
「Yショッカーの女戦闘員Ys0211アスカが生まれた瞬間だった…。
「「「イーッ!」」」三人の女戦闘員が奇声を挙げた瞬間だった。
元バスガイドの女戦闘員が三人そろってYショッカーに忠誠を誓ったのだった。
『イーッ!』

そして、今日も新な仲間たちを拉致して組織に貢献していた。


ショッカーゆう様ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

それではまた。
  1. 2008/06/17(火) 20:05:40|
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戦場に咲く二輪の薔薇

今日はマンガの紹介です。

タイトルは「ばら物語 vol1」 滝沢聖峰作 大日本絵画
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このマンガは月刊モデルグラフィックス誌に連載されている作品の単行本化で、戦記マンガをよく手がけられていらっしゃる滝沢聖峰氏の歴史ロマンマンガです。

舞台はルネサンス期の十六世紀イタリア。
統一された国家となるにはまだ早く、各地に都市国家が乱立していた時期のイタリアです。

火薬の発達は、銃器や大砲の発展を促してはいましたが、まだまだ戦場の主役を張るには程遠く、また戦争自体も傭兵を中核とした戦争集団がそれぞれに雇われて戦うという時代です。

女性でありながらもマンテガッツァ家の候子として、また都市国家同盟の騎士団長として戦場に出ていたロザリアは、ある戦いで味方のドイツ傭兵の砲兵隊のマイスター・ローザと出会う。
マイスター・ローザもまた女性でありながら砲兵隊の指揮を取る立場であり、しかも彼女はロザリアの幼き時の生き別れの妹であった。

と言う設定で始まる物語で、当時そんなことがあるのかよーという気にはなりますが、そんなことは些細なことと思える面白い作品です。

ルネサンス期の戦争及び戦闘を視覚的に見られる作品など少ないので、そういった意味でも興味を引かれるものがあり、ついつい手に入れてしまいました。
これから二人の女性がどういった運命に巻き込まれるのかわかりませんが、先が楽しみなマンガです。

炸裂するわけではないただの丸い石の弾が、槍の穂先を並べて整列した集団に対しては相当な威力を発揮してなぎ倒す様も描かれており、今も昔も戦闘はすさまじいものと言うことを見せてくれます。
一読してみてはいかがでしょうか?
きっと楽しめると思いますよ。

それではまた。

よかったら雑談所に遊びに来てくださいね。
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11495/
  1. 2008/06/16(月) 20:59:31|
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また新しいリンク先ができました

うれしいことに、当ブログにまた新たなリンク先ができました。

とても素敵なSS(ショートストーリー)をたくさん掲載している柏木様のブログ、「妖艶なる吸血」です。
http://aoi18.blog37.fc2.com/

柏木様の「妖艶なる吸血」は、吸血鬼と言う異質な存在を中核にし、身近な女性がナイロンストッキングに包まれた美しい脚をもてあそばれたうえで寝取られると言うような、美しくも妖しいSSがたくさんあるブログです。

ストッキングに包まれた美しい脚が大好きな脚フェチの方や、寝取られ好きな方にはたまらないストーリーがほんとにたくさんありますので、皆様もぜひ訪問して妖しい世界に浸ってくださいませ。

柏木様、リンクしていただき本当にありがとうございました。

うーむ・・・
阪神がまた負けた・・・
追いついたのにさよならとは・・・
三連敗はきついなぁ。

それではまた。
  1. 2008/06/15(日) 19:52:52|
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またしても大きな地震が

中国四川で大きな地震があったばかりのような気がしますが、今度は日本国内で大きな地震がありました。

今朝午前8時43分ごろ、東北地方で最大震度6強と言う強い地震が発生しました。
「平成20年 岩手・宮城内陸地震」と名付けられたこの地震で、六名の亡くなられた方と、多数のけがをされた方が出てしまいました。
また、各所でがけ崩れや道路の亀裂などで孤立した地域も発生し、ヘリコプターでの救助なども行われているようです。

停電や断水などライフラインも寸断された地区もあり、不便を強いられている人も多そうです。
一刻も早い復旧がなされることをお祈りいたします。

日本は地震の多い地震国ですが、こうして大きな地震が発生するのを見ると、まさに自然のエネルギーの巨大さを感じさせられますね。
被災なされた方々に心よりお見舞いを申し上げます。


このたび雑談専用掲示板「舞方雅人の雑談所」を試験的に設置してみました。
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11495/
「舞方雅人の趣味の掲示板」の方は過去作保管場所となっているために、雑談などには向かない場所でしたので、この雑談所で皆様とお話できたらなぁと思います。

チャットと言うわけには行きませんが、置きレスをしていただければできるだけお返事させていただきますし、こういったものを見たいとかこの兵器について語って欲しいとかのリクエストなんかも募集です。
いろいろなおしゃべりができるといいなぁと思いますので、多くの方のご利用をお待ちしておりますー。
  1. 2008/06/14(土) 19:33:26|
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06月14日のココロ日記(BlogPet)

ココロのひみつ、欺瞞に打ち明けちゃいました

*このエントリは、ブログペットのココロが書いてます♪
  1. 2008/06/14(土) 07:27:29|
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久しぶりに第1盤上での市街戦

今日は平日でしたが、自宅にTOMO様をお呼びしてスコードリーダー対戦を楽しみました。

最近はアドバンスドスコードリーダーを対面でも通信対戦でも楽しんでいたので、本当に久しぶりのスコードリーダーの対面対戦でした。

TOMO様も、かつてはスコードリーダーを楽しまれていたとのことですが、しばらくぶりとの対戦と言うこともありまして、一番最初のシナリオ1からやりましょうという提案を快くお受けいただき、まさに数年ぶりの第1盤上に再現されるスターリングラードの市街戦とあいなりました。
6・13(1)
(シナリオ1途中)

TOMO様の要望により、TOMO様がドイツ軍を、私がソ連軍を担当してプレイ開始。
開始早々の最初の射撃で、私のサイコロがピンゾロを出し、ドイツ軍の9-1指揮官を含むスタックが消滅。
その後もTOMO様は回復で6ゾロを出して指揮官の除去などが相次ぎ、ソ連軍のほぼ圧勝となってしまいました。
このシナリオ1はソ連軍がかなり有利なのですが、独軍のサイコロが輪をかけて状況を悪化させてしまったようでした。

早めにシナリオ1が終わったので、続けてシナリオ2をプレイ。
陣営はそのままで対戦です。
6・13(2)
(シナリオ2初期配置)

このシナリオは、?マークの乗った茶色のコマがひしめくトラクター工場を確保した側が勝利と言うシナリオで、独軍に火炎放射器や爆薬と言う凶悪な兵器が登場します。

今度はTOMO様の独軍の火炎放射器により、ソ連軍のトラクター工場の守備隊が序盤で結構なダメージを受けてしまいました。
そのまま独軍が押し切るかとも思われ、私も覚悟しましたが、TOMO様のちょっとした移動ミスにより、独軍10-2指揮官と突撃工兵三個分隊が除去されるという大番狂わせが発生。
トラクター工場の右翼に展開していた独軍部隊も圧倒されてトラクター工場にソ連軍が救援部隊を送り込めるような状態になってしまい、そのまま投了となりました。
いつものことですが、スコードリーダーはほんのちょっとしたミスが命取りになってしまうので、TOMO様にとっては不運なことでした。

そして本日最後はシナリオ3。
シナリオ1とシナリオ2を合体させた上で装甲車両が出てきます。
6・13(3)
(シナリオ3初期配置)

シナリオ1同様市街地の左側ではソ連軍が独軍を圧倒し、独軍はじわじわと建物を失って行きました。
しかし、市街地右側のトラクター工場では、先ほどのシナリオ2以上に独軍の火炎放射器が炸裂。
なんと隠蔽していたにもかかわらず、ソ連軍二個分隊が何もしなううちに丸焼きにされ、工場外郭が独軍に駆逐されてしまいます。

ソ連軍はT-34の支援を受けつつトラクター工場を守ろうとしますが、独軍突撃工兵は煙幕を張りつつ工場に侵入。
仕掛けた爆薬でソ連軍の虎の子9-2指揮官とHMG+二個分隊が吹き飛ばされ万事休す。
最後時間切れとはなりましたが、トラクター工場はほぼ独軍の手に落ち、市街地左側での失陥を無効として引き分けに持ち込まれてしまいました。

いやー、本当に久しぶりでしたがスコードリーダーは面白かった。
ASLはASLで面白いのですが、スコードリーダーもまた面白さを再発見した気分です。

次回はシナリオ4以降をやりましょうということで今日は散会。
本当に楽しい時間を過ごせました。
TOMO様、お相手ありがとうございました。

それではまた。
  1. 2008/06/13(金) 21:39:58|
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陸軍の過ち

明日は平日ですが、時間を作ってTOMO様とウォーゲームです。
アドバンスではないほうのスコードリーダーをプレイする予定。
ルール的にASLと当然似ているからごっちゃにならないように気をつけなくては・・・

今日は本の紹介をひとつ。

「参謀本部と陸軍大学校」 講談社現代新書 黒野耐著

この本は、明治の建軍から昭和の敗戦による解体にいたるまでの間、大日本帝国陸軍を一貫して指導してきた参謀本部と、陸軍の指揮官を育成するために作られ、その卒業生が日本を崩壊に導いていった陸軍大学校における学校教育双方の問題点を鋭く解き明かした本です。

この本によれば、明治維新以後作られた陸軍と言う組織において、初期に著しく不足していた戦術指揮官や参謀を養成するために設置されたのが陸軍大学校であり、戦術面いわゆる戦場でどう戦うかを理解した指揮官や参謀を育成するための教育機関であったため、国家がどう戦争を行うべきか、いわゆる政略や戦略と言う大所高所における判断をする指揮官を育成する教育機関ではなかったというんですね。

ですから、明治期のように政戦略を理解した国家上層部がいるうちは問題にならなかった国家指導者層の育成力の不足が、大正期から昭和期にかけて表面化してしまい、政戦略を理解しない指導者層によって導かれた大日本帝国は崩壊してしまったというのです。

この論はおそらく間違ってないでしょう。
日本はリーダーを作り出すのが非常に下手な国ではないかなと思います。

また、もう一方の問題点である参謀本部も、最後まで海軍との一体化ができず統合参謀本部のような上部指揮系統を作り出すことができなかったばかりか、山県有朋のような陸軍を権力基盤として勢力を広げようと言う個人の思惑に左右され、政治から切り離されるように仕向けられたことで、最後まで統帥権の独立で政治が陸軍を指導することはついに最後までできなかったというのです。

組織と言うものが不備を内包したまま硬直するとこうなるという見本のようなものが陸軍参謀本部と言い切っているような本ですので、大日本帝国陸軍に興味のある方は一読されてもいいかもしれません。
なかなか勉強になりました。

それではまた。
  1. 2008/06/12(木) 19:25:15|
  2. 本&マンガなど
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ああ・・・この水着こそ私の求めてきた・・・

なんていう表題でちょっと釣ってみましたが、北京オリンピックに向けて日本水泳陣の水着問題にもひとまず決着がついたようですね。

選手個々人の判断で何を着てもいいということになったようです。
これであの記録更新水着スピード社のレーザーレーサーも着られるようになったというわけですね。

なんでもかなり躰を締め付ける水着らしく、着るのは結構大変だとか。
長距離レースの方はあまり締め付けられてもちょっとなぁと言うコメントを発してもいるようですね。

最近は男子も女子も全身を覆うタイプが多くなってきて、ピタスーツ好きにはいい時代かもしれませんね。(笑)
全身を鍛えた女子選手あたりが全身タイプの水着に覆われるのはなかなか素敵だと思います。

「はい、これが今度あなたの着るレーザーレーサー(もどき)よ」
水泳教室の教え子に新型の全身タイプの水着を渡すコーチ。
「わあ、これが噂の水着ですか? 早速着てみますね、コーチ」
「ええ、あなたにぴったりだと思うわ・・・うふふ」
妖しく光るコーチの瞳。

「んしょんしょ・・・結構着るの大変ですね」
「ええ、でも着てしまえば、二度と脱ぎたくなくなるほどよ」
「そうなんですか? ふう、やっと着られました・・・ああ・・・ほんとに適度な締め付けで気持ちいい」
「でしょ? 実は私も着ているのよ」
いきなり上に着ていた物を脱ぎ捨て、全身タイプの水着姿になるコーチ。
「ええっ? コーチもなんですか? わぁ・・・すごく似合います」
「あなたもとっても似合っているわ。これであなたも組織の一員ね」
「組織の一員? 組織・・・組織って・・・ああ・・・そうですぅ・・・私は組織の一員ですぅ・・・」
うっとりとうつろな表情を浮かべる少女。
「うふふふ・・・この水着は洗脳水着。あなたを組織の一員に洗脳し、肉体も強化してくれるのよ」
「あはぁ・・・うれしいですぅ・・・私は組織に忠誠をちかいますぅ・・・」
「うふふふ・・・これであなたは新たな女戦闘員となったわ。明日からは友人も連れてくるのよ」
「はい、コーチ。私は組織の女戦闘員として、明日は友人を連れて来ます」
「いい娘ね・・・うふふ」
コーチはそっと少女にキスをする。

うーん・・・
ついつい妄想を・・・(笑)
まあ、ちょっとネタ切れと言うことで。

それではまた。
  1. 2008/06/11(水) 20:39:20|
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豊家滅亡その29

木津川口の戦いの約一週間後の慶長19年(1614年)11月26日。
今度は大坂城東北側を流れる大和川の南北両岸で大坂方と徳川方の戦いが起こります。
「鴫野・今福の戦い」(しぎの・いまふくのたたかい)です。

前日の11月25日、徳川家康はこの方面に陣取る諸将に対して攻撃命令を発しました。
明朝、豊臣軍に対し攻撃を開始せよとのものでした。

大和川北東岸の水田地帯に位置する今福村周辺は、堤以外は人馬が行動しづらい地形であり防御しやすい場所でした。
大坂方はこの地に四重の柵を設置し、守備兵約六百が守備についておりました。

一方対岸である大和川南岸も似たような水田地帯が広がっており、こちらも川岸の堤以外は人馬の往来に不自由する場所でした。
今福村のほぼ対岸には鴫野村があり、大坂方はこちらにも三重の柵を設けて大野治長の手勢約二千で守備についておりました。

11月26日早朝。
家康の命に従い、徳川方の軍勢が動き始めます。
今福村方面には佐竹義宣の手勢約千五百が、鴫野村方面には上杉景勝勢約五千が向かい、大坂方と戦闘に入りました。

佐竹勢と上杉勢の攻撃により、大坂方は今福村でも鴫野村でも地歩を守りきることができませんでした。
柵は倒され、守備隊の指揮官たちは討ち死にし、今福村と鴫野村は早々に徳川方に押さえられてしまう事になります。

この状況に大坂方の武将大野治長が逆襲を命じます。
彼は自ら約一万二千の兵力を率いて鴫野村の上杉勢に襲い掛かりました。

上杉勢は約五千、鴫野村の守備隊との戦いでいくらか失っていたことでしょう。
この状況で一万二千の兵力を迎え撃つのは容易ではありません。
上杉勢は奪い取った柵を逆向きに設置するなど防備を固めましたが、大坂方の攻撃の前に第一陣は崩され突破を許してしまいます。

しかし、幾多の戦場で鍛え抜かれた上杉軍の伝統はまだまだ受け継がれておりました。
第二陣が撃ち崩されようとしたものの、脅威の粘りで支え続けられ、大坂方の攻撃が一瞬緩んだ隙に左右からの鉄砲による一斉射撃で痛撃を与えます。
大坂方が浮き足立ち混乱を起こしたところを逆撃に転じた上杉勢は、寡勢にもかかわらず大坂方を蹴散らします。
大野治長はやむなく軍勢に大坂城への後退を命じますが、混乱したままの軍勢は上杉勢の追撃に遭い、数百と言う損害を出して敗退してしまいました。

鴫野村を確保した上杉勢でしたが、その損害もまた少なくなく、家康は丹羽長重及び堀尾忠晴の軍勢に後を任せて交代するように指示しました。
ところが上杉景勝はその指示を突っぱねます。
武門の家に生まれて戦の中で身を粉にして戦い奪った土地を、上意だからといってはいそうですかと渡せるものかと言うのでした。
のちに家康はこのことを聞き、さすが上杉だと感心したといいます。

一方今福村側でも、佐竹勢によって奪われた今福村を取り戻すべく軍勢が向かいました。
指揮を取るのは若武者木村重成でした。
初陣の木村重成は、ただ一騎で駆け出すと大声で家臣たちに参集を命じます。
その様は桶狭間の戦いに赴く織田信長のようであったとも言われます。
若者が部下を鼓舞して戦に向かわせるには、自分が率先して戦に向かうしかないと理解していたのでしょう。

一騎で飛び出した重成の元にやがて手勢が集まり始めます。
若武者を擁して数を増していく木村勢の様子に佐竹勢は形勢不利と判断し、陣を固めるために後退します。
その機に乗じようと重成は攻撃を命令。
木村勢が佐竹勢に攻めかかりました。

ところが大野勢との激戦前だった上杉勢が、佐竹勢の苦境を知り対岸から援護射撃を加えます。
木村勢はこの援護射撃に射すくめられ、進退窮まってしまいました。

この木村勢の苦境に豊臣秀頼の下知が飛びます。
「重成を助けよ」
この命に飛び出して行ったのが後藤又兵衛基次でした。
基次は手勢を連れて重成の救援に向かったのです。
先日の一件以来重成を好もしい若者と思っていた基次は、重成を死なせたくなかったのでしょう。

駆けつけた後藤勢は、基次自らが鉄砲を持って上杉勢に向かって射撃戦を展開します。
動揺した上杉勢を蹴散らして重成の元に駆けつけた基次は、木村勢と後藤勢が協力して佐竹勢にあたることとし、両勢合わせて約三千の兵力で佐竹勢に迫りました。

佐竹勢は百戦錬磨の後藤勢の来援を受けた木村勢の攻撃にあえなく前線を突破されます。
激戦の最中に基次は銃弾を受けますが、致命傷となるようなものはなく、基次は秀頼公はご運が強いと言い放ったといわれます。
自分が生きているうちは大坂は安泰だという強烈な自負心とも味方に対する士気高揚を狙ったものとも言われますが、なんともすごいセリフであり、またそれを言っても不思議ではない実績を持つ人だったとも言えるでしょう。

佐竹勢は佐竹義宣自らが兵を指揮し鼓舞することで、ようやく前線を建て直し大坂方とにらみ合いになります。
しばし膠着状態が続いたのち、状況が動いたのは木村隊による射撃でした。
指揮官の一人を撃たれた佐竹勢は混乱し、後藤・木村両勢が攻め込みます。
もはや佐竹義宣自身の指揮もなすすべがなく、佐竹勢は崩壊の危機に見舞われました。
やむなく佐竹義宣は上杉に救援を求めます。

鴫野村の戦いで寡勢でありながらも大坂方を撃破した上杉勢は、佐竹の救援に応じて大和川の中ほどまで進み出て射撃を開始。
後藤・木村両勢に損害が出始めました。
さらに丹羽長重、堀尾忠晴の軍勢も佐竹勢救援に駆けつけてくるのを見た基次は、ここはここまでと判断。
木村重成に撤収を指示し、後藤・木村両勢は大坂城に引き上げました。
ここに大坂冬の陣最大の野戦となった「鴫野・今福の戦い」は終わりを告げたのです。
最後には撤収と言う状況になったものの、佐竹勢を大いに苦しめた木村重成は、初陣を見事に飾ったのでした。

その30へ
  1. 2008/06/10(火) 20:11:00|
  2. 豊家滅亡
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ソルディバン終了

MAIKAさんの発売したエロゲ「宇宙刑事ソルディバン」、コンプいたしました。
なんか久々にエロゲやったなぁ。
積みっぱなしになっているエロゲがまだまだいっぱいあるのですけど、とにかくこれはやりたかったので、他のを差し置いてプレイしちゃいました。

それで、やってみた感想ですが。
あくまで舞方個人の感想であることをご理解くださいませ。

(以下若干のネタバレあり)

[ソルディバン終了]の続きを読む
  1. 2008/06/09(月) 20:34:08|
  2. PCゲームその他
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秋葉原が・・・

またしても悲惨な通り魔事件が起こってしまいました。
今日の午後12時35分ごろ、東京の秋葉原で17人もの人々が殺傷されるという通り魔事件が発生。
17人のうち7人が午後6時半現在で死亡が確認されたそうです。

容疑者はレンタルのトラックで歩行者天国に突入し、人々を撥ねたあと奇声を上げながらダガーナイフで次々と人々を刺していったとのことで、お昼でにぎわっていた秋葉原は一瞬のうちに阿鼻叫喚の渦になったといいます。

容疑者は人を殺すために秋葉原に来たといいます。
いわゆる自己アピール型の通り魔のようです。
確かにこれで少なくとも大量殺人犯として名前は残ることになるのかもしれません。
でも、こんなことで名を残すために殺された人々は浮かばれません。
冗談じゃないです。
もうね、腹が立ちまくりですよ。

こういう犯罪を無くすとか防ぐっていうのは難しいものがあるのかもしれません。
たった一人の身勝手な理屈で起こる犯罪ですから、予測もしづらいでしょう。
でも、こういう事件は起こってほしくないものです。
何とかならないものでしょうかね。

刺されたり撥ねられたりでけがをなさった方々の一日も早い回復と、心ならずも事件に巻き込まれて命を落とされてしまった方々の無念を重々承知しつつも、冥福をお祈りいたします。

今日はこれにて。
(6月10日17時25分再度訂正)
  1. 2008/06/08(日) 19:46:28|
  2. ニュース
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ダグラムマラソン

「宇宙刑事ソルディバン」(MAIKA)をプレイしています。
正義ヒロイン勝利の表ルートをクリアしたところ。
これからBADEND満載の二周目に入るところです。
クリアしたらまたご報告しますね。
なかなか楽しめる作品ですー。

それとはまったく別ですが、先々月ぐらいからレンタルDVDで見始めた「太陽の牙ダグラム」全75話を昨日ようやく見終わりました。
長かったー。

1981年の秋から始まったアニメ番組なんですね。
私は本放送のときは途中から見たので、ただでさえ政治中心に描かれていてわかりづらかったと言われたダグラムが、よけいわかりづらかったのは記憶にありました。

ただ、ロボット兵器であるコンバットアーマーがなかなかリアルな感じで描かれていて、そこに当時は惹かれていましたね。
特にアイアンフット社のヘイスティにはかっこよさを感じて好きな機体でした。

25年以上経ってあらためて全話を見直してみた(初期の話数は初めて見た)わけですが、当時はアニメであればどんなものでもかなり受け入れられやすかったんだろうなぁと思いました。
ここまで独立戦争とそれに伴う政治的状況を描いたというのもすごいですよね。
もちろんダグラムやそのほかのコンバットアーマーのかっこよさなどが視聴者を惹きつけるメインとなるのでしょうけど、正直太陽の牙の面々がいなくても話は進みますからねぇ。

当時はわかりづらかったと感じたものでしたが、あらためて見ると、それぞれの立場の違いとそれに伴う手段の違いと言うものを描いているんだなぁと感心いたしました。

それにしても・・・
さすがに25年以上も前だと声優さんも鬼籍に入っていらっしゃる方のなんと多いことか。
ドナン・カシム、ラルターフ、フォン・シュタイン、ラコック、ロイル・カシム、J・ロック・・・
懐かしいお声でした。

このところSSの投下がなくてすみません。
いろいろと書いてはいるのですが発表までにはいたってなくて・・・
少し時間をくださいませ。

それではまた。
  1. 2008/06/07(土) 19:54:38|
  2. アニメ
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今日は6月6日

今日は何の日?
という、お昼のテレビではありませんが、今日6月6日は1944年に米英連合軍によるノルマンディー上陸作戦が決行された日ですね。
いわゆる史上最大の作戦です。

上陸作戦そのものを描いた映画「史上最大の作戦」を始め、「プライベート・ライアン」の冒頭のシーンや「バンドオブブラザーズ」でも作戦の一環としての降下があったりと、映像でもよく目にする作戦の一つだと思います。

第一波上陸の規模だけですと、シシリー上陸作戦のほうが大きいそうですが、全体的な上陸作戦としてはもちろん史上最大の作戦と豪語するにふさわしい作戦であり、作戦名も「オーバーロード(大君主)」と名付けられるのもむべなるかなと言ったところですね。

上陸そのものに対しては、上陸地点を欺瞞によってパ・ド・カレーと思い込まされていた独軍は裏をかかれることになり、防備の整わない状況で迎え撃つことになりましたけど、それでも連合軍には多大な出血を強いており、血のオマハ海岸とも呼ばれるように大損害を出したところもあるんですよね。

内陸に引き込んで一気に協力な装甲師団で粉砕するというルントシュテットと、上陸海岸に装甲師団を持って殴り込みをかけて追い落とすというロンメルの意見が対立した挙句、肝心なときに装甲師団は総統がお休み中で動かせないという状況。
しかし、総じて二線級の独軍部隊は連合軍の進撃を食い止め、スケジュールを狂わせていったんですよね。

ノルマンディー上陸作戦に関するゲームは、実はほとんどしたことありません。
エポックの傑作といわれる「史上最大の作戦」も持ってはいるんですけどやったことないんですよね。
SSシリーズのノルマンディーぐらいかな、やったのは。
せっかくだからそろそろ「史上最大の作戦」もユニット切ってやってみるかな。

それではまた。
  1. 2008/06/06(金) 19:44:53|
  2. 趣味
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06月06日のココロ日記(BlogPet)

舞方雅人さんと、なんとなく心が通じたかも……そんな気がしました。

*このエントリは、ブログペットのココロが書いてます♪
  1. 2008/06/06(金) 07:55:14|
  2. ココロの日記
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海は死にますか

久しぶりにレンタルDVDで「二百三高地」を見ました。
昭和55年(1980年)の作品ですから、今からもう28年も前の作品だったんですねー。

内容についてはご存知の人も多いでしょう。
日露戦争におけるロシアの旅順軍港防御施設群である要塞に対し、果敢に攻撃を仕掛けた日本帝国陸軍第三軍の物語です。
何せ28年も前の作品ですから、出てくる人々も若い若い。
今は鬼籍に入ってしまった方々も多くでてますよ。

新資料の発掘や再評価などで、旅順要塞攻防戦の描かれ方には多少の古さも感じますが、それでも当時の激戦を目の当たりにさせてくれるいい映画だと思います。
ただ、どうしても第三軍首脳部の無能振りが前面に出すぎている嫌いはありますけどね。

第三軍のとった時間をかけての正攻法は決して間違ったものではなく、坑道を掘っての地下からの接近など要塞攻撃の手順をきちんと踏んでいるのですけど、いかんせん時間との勝負がつらすぎましたね。
バルチック艦隊の到着までと言う時間的制限が第三軍を苦境に陥れてしまいましたから。

ただ、旅順要塞が多大な損害を出しても日本軍の手によって陥落したことは、大きく日本の政治的立場をアップさせたようで、海外における戦費調達も大幅にしやすくなったといいます。
軍事的よりも政治的意味が大きかった戦いだったといわれます。

前線兵士の苦闘がよく描かれている映画だったと思いますよ。
ロシア人にも悪い人などいないといっていた中尉が、戦闘によって部下が次々と殺されるのを目の当たりにし、ロシア人は全部敵ですと言い切るまでに追い込まれてしまうのも、そうなんだろうなって思わされました。
見終わった後、さだまさしの防人の歌の歌詞がついつい口をついてでてしまいます。
海は死にますか・・・山は死にますか・・・
日本の戦争映画もいいものですよ。

それではまた。
  1. 2008/06/05(木) 20:36:18|
  2. 映画&TVなど
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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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