夕べは札幌歴史ゲーム友の会のMどりっひ様においでいただき、自宅でウォーゲームをプレイいたしました。
Mどりっひ様とは以前「ブダペスト45」(コマンドマガジン日本版13号付録)をプレイしたことがありまして、今回は基本システムが同じ「ウクライナ44」(コマンドマガジン日本版70号付録)をご一緒していただきました。
「ウクライナ44」は、1944年のウクライナにおけるドイツ軍とソ連軍の戦いをゲーム化したものであり、ドニエストル川を背後にしたドイツ軍がソ連軍の大群に包囲されそうになったものの、巧みな部隊機動で包囲環の内と外からの攻撃により脱出に成功したという史実に基づいて作られたものです。
ゲーム上は独軍はソ連軍に包囲されるのを防ぎつつ、補給路を確保しながら後退して救出部隊と合流することを目指し、ソ連軍は独軍を包囲して脱出できないようにするか地図上の四ヶ所の都市の内三ヶ所を占領してサドンデス勝利を目指すことになります。
今回は私がソ連軍、独軍をMどりっひ様が担当。
スターリンの命の下独軍を包囲殲滅するべくわがソ連軍は展開しました。
ソ連軍の部隊の特徴は、攻撃力には秀でるものの防御力は相当に心もとないもので、常に攻撃をかけ続けなくてはなりません。
一方の独軍は防御能力に優れた歩兵師団と、攻防ともに強力な装甲師団という組み合わせであり、数こそ少ないものの一筋縄ではいきません。
第一ターン、ソ連軍は密集した歩兵部隊に独軍右翼を攻撃させ、強力な戦車軍団を独軍左翼から南下させます。
しかし、ここで私の優柔不断さが、この後のソ連軍を窮地に追い込んでしまいました。
敵ZOC(敵ユニットの隣接へクス)に最初からおらず、また最後まで入らないという条件であれば戦略移動といって移動力を倍にすることができ、独軍の防御線を切り崩して奥深くに食い込むことができるのですが、私には戦車軍団を突出させることにためらいを感じてしまったのです。
さらに地図版西方にはサドンデス条件の都市があり、あわよくばそちらを奪取しようという目論見を持っていたのです。
都市の占領を目指しつつ独軍の包囲もしたい。
こんな甘ったるい考えが通用するはずはありません。
二兎を追うものは一兎をも得ず。
つまり、戦場において上級司令部がしてはならないこと=二つの目標を追うという戦略目標の不明瞭化をすでに第一ターンで私はしてしまっていたのです。
結局この中途半端な戦車軍団の進出は、独軍に防御ラインを張らせてしまいます。
一度張られてしまった防御ラインを突破するのはきびしく、正面からの殴り合いになってしまいます。
こうなると防御の秀でた独軍はちょっとやそっとではつぶれません。
逆にソ連軍の歩兵部隊が独軍装甲師団の反撃を受け次々と消え去ります。
このあたりのMどりっひ様の差し手は見事なもので、独軍の装甲師団での機動反撃はこうして行うんだという見本を見せられたような気がします。
どちらが攻撃側やら。(苦笑)
ソ連軍の攻撃はまさに迷走といってもいいものでした。
独軍右翼に差し向けた戦車軍団も途中で引き抜いて左翼に投入する有様で、右往左往といったところ。
都市を奪ってサドンデスどころか肝心の独軍の包囲すらおぼつきません。
最終ターンまでプレイしたものの、実質的にはその前にほぼ決着のついてしまったゲームでした。
Mどりっひ様には物足りなかったのではないでしょうか。
拙いプレイで申し訳ありませんでした。
ぜひぜひ再戦で汚名返上したいものです。
それにしても楽しかった。
サイコロの一振り一振りが手に汗握りました。
Mどりっひ様、対戦本当にありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。
それではまた。
- 2008/03/16(日) 19:08:16|
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