今日は2月22日。
ニーニーニー転じてニャンニャンニャンで猫の日ですよー。
飼い主に美味しいものをねだりましょう。
さて、歩兵が戦場で頼りにする兵器の一つに、突撃時や防戦時に直接支援砲撃をしてくれる歩兵砲や迫撃砲があるわけなんですが、第二次世界大戦中のドイツ軍も当然歩兵砲は重視しておりました。
英軍や米軍は持ち運びが比較的容易で、曲射弾道であるため塹壕などに篭る敵には有効な迫撃砲を歩兵砲の代わりにしており、歩兵砲は事実上第二次世界大戦では使用していないのですが(鹵獲した場合などは除く)、ドイツ軍は迫撃砲とは違い目標に直射できる歩兵砲も多用したのです。
そのドイツ軍の歩兵砲の代表が、75ミリ歩兵砲leIG18でした。
18という数字は1918年製、つまり第一次世界大戦中に作ったものですよということをほのめかしているもので、実際は1920年代後半から1930年代前半の設計です。
第二次世界大戦中のドイツ軍の火砲には、こうしたごまかしの数字がつけられることが多く、第一次世界大戦後に軍備を制限されたドイツは新型火砲の開発も制限されたために、第一次世界大戦の時にはすでにあったんですよということにしてごまかしたのだそうです。
この75ミリ歩兵砲leIG18は、面白い砲尾構造をしているのが特徴で、レバーを引くと砲弾を入れる部分が上に持ち上がり、砲弾を入れるとその砲弾の重みで下に下がって発射準備完了となるのです。
そして発射後はその発射の反動でまた上に持ち上がって薬莢を排出するようになったいたようです。
こうすることで、かなりの速度での連射が可能だったのではないでしょうか。
砲弾は榴弾のほかに成型炸薬弾も用意され、あまり望ましくは無いのですが、一応は対戦車戦闘もできたようです。
本来はトーチカ攻撃などに使うのでしょう。
馬匹牽引用に車輪が木製のスポークでできているものが基本でしたが、牽引用車両が充実してくるにしたがってゴムタイヤを装着したものも増えていったようで、戦場写真などでは両者ともによく見ることができます。
終戦までに8600門あまりが生産され、東西両戦線ドイツ軍の行くところには必ずといっていいほど姿の見られる火砲でした。
それではまた。
- 2008/02/22(金) 19:48:00|
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