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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

納屋の扉

風邪気味です。
鼻がグスグスです。
目もしょぼしょぼです。
今日は早く寝ます。

さてさて、ミリネタを一つ。

俗に88(ハチハチ:独語でもアハトアハト)と呼ばれて、その高威力ゆえに兵士に頼もしがられたドイツの88ミリ対空高射砲FLAK18/36/37ですが、ドイツは更なる高性能な汎用砲を開発するべく、ラインメタルとクルップの両社に試作を命じました。

ラインメタルのほうは、さまざまな問題を抱えつつも、それを一つ一つつぶして行き、最終的には88ミリ高射砲FLAK41となるのですが、クルップ社のほうは開発がうまく行かず、結局開発中止の憂き目にあってしまいます。

ところが、クルップ社では同時に同じ砲身を使う88ミリの対戦車砲を試作しており、高射砲がだめになったということで、対戦車砲型に全力を注ぐ結果となりました。
この対戦車砲型は開発がうまくいき、1943年に88ミリ対戦車砲PAK43として正式採用されます。

PAK43は、88ミリ高射砲FLAK18/36/37と同じように十字型の台座を地面に設置し、360度回転ができる優れもので、その71口径という長砲身から発射される88ミリ砲弾は当時の各国の主力戦車の装甲を全てかなりの距離で撃ちぬけるすばらしいものでした。
のちにヤークトパンターやケーニッヒティーガーの主砲にも使われたのです。

PAK43はこのように優秀な対戦車砲でしたが、問題が一つ発生しました。
砲身の生産は順調だったのですが、十字型の台座の生産が追いつかなかったのです。

前線では優秀なPAK43が引く手あまたで求められます。
しかし、台座がなければ生産できません。
そこでドイツは何とラインメタル社にクルップのPAK43の砲身を使った生産容易な対戦車砲を作らせます。

ラインメタル社が作り上げたのは、従来から生産されていた野砲の脚と車輪を使った開脚型の台座にPAK43の砲身を載せた対戦車砲を作ります。
形としては、従来の開脚型75ミリ対戦車砲PAK40を大きくしたようなものでした。

こうして完成した88ミリ対戦車砲は、PAK43/41という番号が与えられ、直ちに生産が開始されました。
砲身は71口径のPAK43ですから威力は折り紙つきのままです。

ですが、従来と同じ開脚型にしてしまったため、このPAK43/41は運用が非常にしづらい対戦車砲になってしまいました。
今までの75ミリ対戦車砲PAK40ですら重過ぎるという批判が出ていて、人力で向きを変えたり移動したりということが非常に困難だったのです。
当然のこと88ミリ対戦車砲PAK43/41はPAK40とは比べ物にならない重さでした。
PAK40が約1.5トンだったのに対し、PAK43/41は約4トンもあったのです。

360度回転のできるPAK43であれば一人がハンドルを回せばすむ向きの変更が、PAK43/41では大勢が人力で変えなくてはなりません。
あまりの重さに砲兵たちはこのPAK43/41のことを「納屋の扉」とあだ名したそうです。

威力は充分すぎるほどのものでしたが、一度設置したら向きを変えるのもままならない対戦車砲。
ナースホルンなどの対戦車自走砲が作られるのもわかりますね。

それではまた。
  1. 2008/01/17(木) 21:13:12|
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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