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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

豊家滅亡その10

中仙道を進む徳川軍主力が、上田などという地点で足止めを食らっているということなど夢にも思っていなかった家康は、東海道を一路西へ向かっておりました。

9月7日、西軍の一大勢力である毛利秀元、吉川広家、安国寺恵瓊の毛利勢に加え、長束正家、長曾我部盛親らの軍勢が関ヶ原東南の南宮山周辺に布陣。

9月11日、家康は清洲城に到着します。
ここで家康は驚くべき知らせを受けました。
なんと、先発して西上していたはずの徳川秀忠率いる徳川軍主力がまだ到着していないというのです。
家康はすぐに秀忠に使いを発するとともに、すぐにでも大垣方面へ向かわなければならないはずのところを、病と称して一日伸ばします。

翌12日、家康はひそかに藤堂高虎を呼びつけて東軍諸将の動きを確認し、今後のことを相談したといいます。
つまり、秀忠隊を待つことができるのかどうか、ということを相談したと思われます。
そして、待つことはできないという結論に達したのでしょう。

9月13日、家康は清洲城を出発。
石田三成が布陣する大垣城を指呼の距離に見る赤坂の東軍本陣に向かいます。

9月14日、毛利一門であり、太閤秀吉に重視された小早川隆景の養子秀秋が、関ヶ原南西の松尾山に着陣。
その兵力は一万五千を数え、大軍勢といっていいものでした。

松尾山には本来毛利輝元が着陣する予定だったとも言われますが、秀吉の愛妾であり秀頼の母でもある淀君が出陣を取りやめてもらうよう働きかけたとされ、小早川秀秋を入れざるを得なかったとも言われます。
ともあれ、西軍は東軍のこれ以上の進出を防ぐために、関ヶ原近傍に着陣を終えました。

同14日、家康も東軍本陣である赤坂の陣に到着。
葵の紋の幟や金扇の馬印が掲げられると、家康の着陣は直ちに西軍諸将の知るところとなり、諸将の間には多少の動揺が広がったといわれます。

石田三成は即座に手を打ちました。
腹心の家臣である島清興(しま きよおき:俗に島左近勝猛と呼ばれます)に五百の兵力を預けて杭瀬川に進出させます。

島は当ブログ2007年7月9日にも紹介しましたが、「三成に過ぎたるもの」と言われた名だたる武将でした。
わずか五百とはいえ、島に縦横の指揮をされれば無視できぬ兵力となるでしょう。
三成は先制攻撃によって味方の士気を鼓舞する作戦に出たのです。

杭瀬川は赤坂と大垣城の中間に位置する川でした。
赤坂側の対岸には東軍の小部隊が陣取っていたのです。
島隊はひそかに杭瀬川を渡河、対岸に放火し東軍を挑発します。
東軍は中村一忠(なかむら かずただ)と有馬豊氏(ありま とようじ)の両隊でしたが、この挑発にあっさりと乗せられてしまいます。

島隊は挑発が功を奏したと見るやおびき寄せのために後退。
中村隊と有馬隊は我先にと飛び出して杭瀬川を越えました。
ですが、そこには島隊の一部が伏兵として待ち伏せており、また宇喜多秀家の家臣明石全登(あかし てるずみ)率いる八百の軍勢も応援に駆けつけて側背から銃撃を加えます。
中村隊と有馬隊はこの攻撃に混乱し潰走。
杭瀬川の戦いは西軍の勝利で西軍の士気を高めました。

杭瀬川で一敗地にまみれた東軍は、大垣城攻略を主張する一派と、大坂城を目指すべしと言う一派に分かれて軍議はもめ、結局家康の主張に沿って佐和山城から大坂へ向かうと言うものに決定。

一方西軍も軍議が紛糾します。
島津義弘や宇喜多秀家は長途行軍を終え、赤坂で休息を取っているであろう家康の直属軍勢に対して夜襲を仕掛けると主張。
それに対し、三成や小西行長は毛利輝元や秀頼ご自身の出馬を待って決戦を挑むと主張して譲りません。
現在の目から見れば、夜襲をするべきだったかもしれないと言われますが、家康も夜襲に対しては警戒していたであろうため、一概には夜襲がよかったとは言えません。

結局こちらは、東軍が佐和山城に向かうとの情報が入り、大垣城から出陣、関ヶ原へ向かいます。

この東軍佐和山城へ向かうの情報は、家康が得意の野戦に持ち込むために流したもので、三成はそれに引っかかったと一般には言われておりますが、最近では三成は関ヶ原での迎撃を基本としていたとも言われ、既定の方針だったとも言われます。

ともあれ、東西両軍は関ヶ原に向かいます。
運命の慶長5年(1600年)9月15日の朝がやってまいりました。

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  1. 2007/12/28(金) 19:28:20|
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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