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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ダークミストレスその1

今日明日の二回でSSを一本投下します。

タイトルは「ダークミストレス」
PCソフト「ダンジョンキーパー」にインスピレーションをいただいた作品です。
お楽しみいただければ幸いです。


「う、うーん・・・」
ひんやりした空気に私は目を覚ます。
あれ?
私はいったい・・・
確か・・・
邪悪な意思を持つダンジョンキーパーの地下ダンジョンに乗り込んで・・・それから・・・
「目が覚めたようね」
私が身じろぎしたことでそっと声がかけられる。
女戦士のミシェルさんの声だ。
剣の腕は一級品。
駆け出しプリーストの私なんかとはレベルが違うわ。
「ミシェルさん」
私は彼女が無事だったことにホッとして顔を上げた。
「ひゃぁっ!」
ミシェルさんの姿を認めたとき、私は思わず驚きの声を上げてしまっていた。
凛々しい女戦士だったミシェルさんは、いつものブラストプレートやガントレットにレッグアーマーといういでたちではなく、真っ黒い革製のボンデージレオタードを身にまとっていたのだ。
しかも、胸のところは丸くくり抜かれていて、ミシェルさんの豊満な胸がつんと上向きにあらわになっている。
両手には長い黒革の手袋を嵌め、両足はひざまでの長さの黒革のブーツを履いている。
その姿は確かにスタイルのよいミシェルさんには似合うものではあったけど、およそこの場所にはふさわしい格好じゃない。
「ミ、ミシェルさん! その格好はいったい?」
私は思わず口元に手を当てる。
「えっ? あ、ああ、これ? どうもこうも私も気が付いたらこんな格好にさせられていたのよ。セリーナちゃんと同じくね」
笑みを浮かべて肩をすくめるミシェルさん。
えっ?
セリーナちゃんと同じ?
私はすぐさま自分の姿を見下ろしてみる。
「ひゃぁっ」
私は思わず両手で胸を隠していた。

「ど、ど、ど、どういうことなんですか? これは?」
「見ての通りよ。私たちはへまをやった。ダンジョンキーパーを甘く見たのよ。その結果仲間とははぐれ、私たちは捕らえられてこんな格好をさせられた上で牢屋に入っている。そういうことね」
苦笑しながらミシェルさんは現状をしっかりと突きつけてくれた。
そうだわ・・・
私たちはルキオ・インザーギをリーダーに8人のパーティを組んで、近隣にモンスターをはびこらせてくるダンジョンキーパーを退治するためにこの地下ダンジョンにもぐったのだ。
フライやスパイダー、ビートルなんかはまったく問題じゃなかった私たちは、いい気になって奥へ攻め込んできたけれど、きっとそれは私たちを油断させるためのダンジョンキーパーの罠だったんだわ。
ダンジョンが複雑になってきて、一度撤収すればよかったのに・・・気が付くと私たちはデーモンスポーンやヘルハウンドらに追い立てられる羽目になって・・・
「ミシェルさん、ほかの人たちは?」
私が訪ねると、ミシェルさんは静かに首を振った。
「わからないわ。生きているのか殺されてしまったのか・・・わかっているのは私とセリーナちゃんだけがこの牢獄で生きているってことだけ」
「そうですか・・・」
私は目をつぶって彼らの無事を神に祈る。
せめてそれぐらいしなくては会わせる顔がない。
「とりあえずここを出ないとね。こんな牢獄にいつまでもいられないわ。なんとしても抜け出して、ダンジョンキーパーに思い知らせてやらないと」
ミシェルさんはそういうと、長い髪の毛を留めている髪留めをはずし始めた。
「何をするんですか?」
私は牢獄の入り口に向かうミシェルさんが気になって、立ち上がってそちらに向かう。
「ん? ああ、何とか抜け出そうと思ってね。ちょっとシーフの真似事ぐらいはできるから鍵を開けようと思ってさ」
ミシェルさんがにこやかにそういって私の方を向く。
その瞬間、ミシェルさんの顔にちょっとした驚きが浮かんだのに私は気が付いた。
「どうかしたんですか?」
「えっ? いや、その、セリーナちゃんも結構きれいな胸してるなって・・・」
「ひゃぁっ!」
私は頭のてっぺんから湯気が吹き出たような気がして思わず悲鳴を上げてしまった。
うう・・・
そうなのだ。
今着ているのは胸のところがくり抜かれたボンデージレオタード。
ぴったりフィットしていて着心地は悪くないのだけど、胸がまるっきりさらけ出されているのをつい忘れてしまっていたのだ。
「ご、ごめんごめん。変な意味じゃないんだ。私なんてほら、でかいばかりでみっともなくてさ」
ミシェルさんも少し赤くなっている。
「そ、そんなことないです。ミシェルさんの胸、大きくてうらやましいです」
これはホント。
彼女の胸は大きいだけじゃなくて形もすごく素敵。
きっと自慢の胸なんだろうなって思っていたけど、ミシェルさんはそう思ってないのかな?
多分私に恥ずかしい思いをさせちゃったなってことなんだと思うけど・・・
「そ、そうかな? でも、大きいだけで変な男たちにからかわれたりでいいことってあまりないよ」
「そうなんですか? ミシェルさんの胸ってすごくやわらかそうだし・・・きれいだなって思いますけど」
「わわ、も、もう胸の話はやめよう。どっちにしたってこれ以外着るものないし、隠そうとすればするだけ不自然だから、お互いに気にしないってことで」
「わ、わかりました。それじゃ私も隠すのやめますね」
少し恥ずかしいけど、ミシェルさんの言うとおりだ。
胸を隠そうとしてもここじゃ意味がないし、牢獄にあるのはなんだか奇妙なガントレットのようなものと、ムチが転がっているぐらい。
ムチねぇ・・・
まさかこの格好でSMの女王様でもやれってことかしら・・・

「ところで・・・ちょっと気になっていることがあるんだ」
鍵穴に髪留めから取ったピンを差込み、カチャカチャと動かしているミシェルさん。
私はその様子を後ろで黙ってみているだけ。
こういうときは邪魔にならないようにしているのが一番だ。
「何ですか? 気になっていることって?」
「私たちの格好さ」
「えっ? このSMの女王様みたいな格好のことですか?」
私は再び自分の姿を見下ろした。
両手は黒革の長手袋がひじまで覆い、両足は同じく黒革のひざまであるハイヒールブーツ。
とても地下のダンジョンを歩き回る服装じゃない。
盛り場のSMクラブの女性がこんな格好をしていると噂で聞いてはいるけれど・・・
まさか自分がこんな格好するなんて・・・
「そう、まさにそのSMの女王様さ」
「ダンジョンキーパーさんの趣味なんでしょうか・・・」
そうとしか思えないわ。
僧服やアーマーを脱がせた上でこんなもの着せるなんて、趣味以外の何者でもないわよ。
「私はまだ遭ったことないんだけど、一部のダンジョンには“ダークミストレス”ってモンスターがいるらしいんだ」
「ダークミストレス?」
「うん。女性型のモンスターでね。まるでSMの女王様のような格好して獲物をいたぶる残忍なモンスターだって話。もしかしたら・・・この格好ってダークミストレスの格好なんじゃないかな」
ミシェルさんの手は動きをやめない。
でも、私は動きが止まってしまった。
そんな・・・
そんなモンスターがいるなんて・・・
「それにさ、セリーナちゃんには聞こえない? こうダンジョンキーパーを称えたくなるような声が」
「称えたくなる声?」
私はそっと耳を澄ます。
静かな牢獄にはミシェルさんの鍵をこじ開けるカチャカチャという音が聞こえるだけ・・・
いや・・・
違う・・・
確かに何か聞こえて・・・
これは何?
耳からじゃなく頭の中から聞こえるようなこの声は・・・
『地下のすべてはダンジョンキーパーの世界』
『われらはダンジョンキーパーのしもべ』
『ダンジョンキーパーに栄光を。われらのすべてをダンジョンキーパーに捧げる』
「な、何ですか、これ?」
私は耳を押さえて聞かないようにする。
「あ、やっぱり聞こえるんだ。無駄よ。頭の中に聞こえてくるからどうしようもないわ。きっとこのダンジョンには洗脳室があるんだわ」
ミシェルさんの言うとおりだ。
耳をふさいだって声は聞こえてくる。
これじゃどうしようもないわ。
「洗脳室?」
「そう。一部のダンジョンにあるって聞いたことあってね。探索に行ったやつらがダンジョンキーパーの手先になっちゃうことがあるって。開いたわ」
かちんと音がして牢獄の鍵が開く。
さすがミシェルさん。
シーフとしての腕も持っているんだわ。
でも・・・
「手先にって・・・それじゃ私たちもダンジョンキーパーさんの手先になっちゃうということなんですか?」
「わからない。そんなことにはなりたくないわね。だから早くここから脱出しましょ」
私はミシェルさんの言葉にうなずいた。

牢獄の扉を開けて外へ出ようとした私は、ミシェルさんが牢獄の奥へ引き返すのを見て不思議に思った。
いったい何をしているのだろう?
「ミシェルさん?」
私が呼びかけると、ミシェルさんは振り返って私に左腕を見せ、微笑んだ。
「やっぱり武器もない状態じゃ心細いでしょ。使えるものは使わないとね」
そう言ってかざして見せてくれた左腕には、金属の刃の鈍い輝きが光っている。
彼女の着けたガントレットには、手の甲の部分に鋭い刃が三枚、鉤爪のように指先の方に向かって伸びていた。
つまり、左手で一薙ぎすれば三筋の切り痕をつけることができるのだ。
その輝きはとても美しい。
黒革のボンデージレオタードといい、ロングブーツに長手袋といい、黒髪のミシェルさんにはとてもよく似合っている。
くり抜きから突き出された胸もとても素敵。
私は思わず見惚れちゃっていた。

「あとはムチね。セリーナちゃんの分もあるから着けなよ」
私はその言葉にふと我に返る。
ミシェルさんの言う通りだわ。
武器もない状態じゃこのダンジョンで生きて行くことはできないものね。
私もすぐにガントレットを取り上げて左手に装着する。
もちろん指の動きを阻害するものではないから、物をつかんだりすることに支障はない。
ただ、刃の部分が突き出ているのでそれにちょっと気をつけなくちゃね。
ああ・・・なんだかこれを着けるとすごく強くなったみたい。
これなら獲物を切り裂くには最適ね。
「セリーナちゃん、似合うじゃない」
ミシェルさんがそう言ってくれた。
うふふ・・・うれしいな。
私はいまさらながらに自分の衣装が気に入っていた。
黒革のボンデージレオタードはとても着心地がよくて動きも阻害しない。
今まで着ていたごついアーマーなんて問題外。
どうしてあんなもの着ていたのかしら・・・
私はミシェルさんに褒めてくれたお礼を言うと、ムチを拾って腰の金具に取り付けた。
  1. 2007/12/12(水) 20:22:21|
  2. 異形・魔物化系SS
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新しいリンク先です

巨大掲示板2chの「おにゃのこが改造されるシーン」スレなどで、最近精力的に活動されておりますmaledict様。

そのmaledict様の執筆作品を一堂に会した作品庫「maledicted ladies' archives」様と、このたび相互リンクをさせていただけることになりました。

maledict様は、海マツリにも魅力的な作品を投稿していただいており、改造人間作品を多数発表されていらっしゃるお方です。
ぜひぜひリンク先へ飛んでいただき、その作品の魅力を味わってくださいませ。
URLはこちらです:http://book.geocities.jp/maledictarum/index.html

maledict様、ありがとうございました。
  1. 2007/12/12(水) 19:37:46|
  2. ネット関連
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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