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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

新しいリンク先です

またまた嬉しいことに新たにリンクをしていただけることになりました。

皆様ご存知の方が多いと思われますが、真田クロ様のサイト、「Crooked Navel Homepage」様です。
URLはこちら。
http://home.att.ne.jp/omega/jackson/index.html

真田クロ様は、魅力的なイラストで悪堕ちキャラを描いていらっしゃる素敵なお方です。
きっと皆様も楽しまれたことがおありではないでしょうか。
悪堕ちを中心としたゲーム「Dark Princess」も製作中とのことで、期待がいやがおうにも高まります。

真田クロ様、このたびはリンクありがとうございました。
皆様もぜひぜひ足をお運び下さいませ。
  1. 2007/08/03(金) 19:25:14|
  2. ネット関連
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グレイバー蛇足(2)

「グレイバー蛇足」の二回目です。
それではどうぞ。

2、
ひんやりした暗い空間。
ここはいったい?
「くっ」
私は起き上がろうとして、躰の自由が利かないことに気がついた。
頭ははっきりしているし、首をめぐらせることもできるのだけど、手足はまったく動かない。
しかも、あろうことかスーツを脱がされ下着だけにされている。
これは確かに女を監禁するにはいい手段だわ。
下着だけしか身に着けていないなら、なかなか女は逃げ出せないもの。
私はそんなこと気にしないけど、手足が動かないのはどうにもならないわね。

「気が付いたようですね。盛逸司令」
闇の中から声がする。
振り向くと、ゆったりとした足取りで二体のグレイバーがこちらにやってきた。
口元だけを覗かせたマスク付きのレオタードにストッキングを身に付け、薄く笑みを浮かべている。
私をずっと監視していたということね。
「387号、インビーナ様に連絡を」
先に近づいてきたグレイバーが後ろのグレイバーに指示を出す。
「ルーィ!」
胸のところで右手を水平にし、直立不動になってしまう後ろのグレイバー。
いったい何を?
「ルーィ! 320号、インビーナ様に連絡いたしました。用意を終えたらすぐにこちらにいらっしゃるとのことです」
「ルーィ! 了解したわ。インビーナ様がご到着なさるまで私たちはこの女を監視します。いいわね」
「ルーィ!」
二人のグレイバーは互いに敬礼らしきものを交し合う。
くぅ・・・
躰の自由さえ利けば・・・
それにしても・・・
このグレイバーの声・・・
どこかで・・・

「もうすぐインビーナ様がいらっしゃいます。おとなしくしていてくださいね、盛逸司令」
「人違いだ。私は・・・」
「うふふ・・・ごまかしは無駄ですよ盛逸司令。私も387号もあなたのことはよく知っているんですから」
「何?」
私は時間稼ぎに別人を装おうとしたけれど、よく知っているとは?
「だめですよぉ、盛逸司令。一人でのこのこご自宅へ帰るなんて。しかも、以前の私が持っていた通信機にあっさりと引っかかるなんて」
ば・・・かな・・・
やはりこのグレイバーは・・・
秋奈・・・ちゃん?
「まさかあなたは・・・あなたは粟端秋奈なの?」
私は聞かずにはいられない。
まさか・・・
まさかまさか・・・
人間がグレイバーに?
研究部から漏れ出たうわさは本当だったの?
「うふふふ・・・それは以前の私の名前。私がくだらない人間だったときの名前ですね。でも今は違うんですよ。私はグレイバー320号。ルインの忠実なるしもべなんです。お前もそうよね、四釜美智代さん?」
そう言って背後のグレイバーに振り向く目の前のグレイバー。
「ルーィ。それは昨日までの私の名前です。今の私はグレイバー387号。320号のおかげで私は生まれ変わりました。すごく幸せです。ルインに栄光あれ」
私は目の前が暗くなった。
血の気が引いたことがよくわかる。
なんてこと・・・
セーバーチームのオペレーターがグレイバーになってしまった?
そんなことがありえるの?
信じられない・・・
いったいどういうことなの?

「ふふふ・・・こんばんは。セーバーチームの盛逸司令」
インビーナ!
私はありったけの憎悪を込めた目で彼女をにらみつける。
いつの間に入ってきたのか知らないが、小脇に何かを抱え、口元に笑みを浮かべたその顔を、私は唇を噛み締めながら見据えてやった。
「ふふふ・・・いい表情だわ。さすがはセーバーチームの司令官ね」
小脇に抱えていたものをグレイバーに手渡し、私のすぐそばまでやってきて私を見下ろしてくる。
悔しい悔しい・・・
躰の自由さえ利けば、この女を今すぐにでも殺してやりたい。
この女は・・・
この女は・・・
「インビーナ! お前は赦さない! その顔は・・・お前のその顔は絶対に赦せない!」
私は必死に躰を動かそうと試みる。
せめて脚だけでも動かせれば・・・
でも、私の躰はピクリとも動いてはくれない。
悔しい・・・

「ふふふ・・・この顔が赦せない? 私の顔がどうして赦せないのかしら?」
それは・・・
私は唇を噛む。
ニヤニヤと私を見下してくるインビーナの顔。
それは私にとってはこれ以上ない屈辱。
かつてその顔は・・・
「言えないか? ならば私から言ってやる。お前はこの顔が妹の顔に瓜二つだから赦せないのだろう?」
グ・・・
やはりそういうことか・・・
私は動揺しまいと必死に心を落ち着かせる。
しかし、あの事件を忘れることなどできはしない。
「二年前に死んだお前の妹、森嶋和泉(もりしま いずみ)にね。そうでしょう? 森嶋希望(もりしま のぞみ)」
本名まで・・・
防諜と安全のために私が盛逸成実という偽名を使っていることは、本部でも知る者は限られているのに・・・
ルインはどこまで知り尽くしているのか・・・

あの事件・・・
その事を思い出すと今でも私の心は張り裂けそうになる。
あの日・・・
私は和泉とともに訓練に勤しんでいた。
山林内のサバイバル訓練。
私たちはセーバーチームの候補の一人だったのだ。
セーバーチームはあらゆることを求められる。
サバイバル訓練もその一つ。
私たちはペアを組み、迷彩服に身を包んでの野外訓練を楽しんでいた。
厳しく危険な訓練だが、和泉と一緒なら楽しかった。
「お姉ちゃん!」
その時だった。
和泉が切迫した声をあげたのは。

私はすぐに和泉のところへ行った。
和泉の周りには数体のグレイバーがいて、彼女を取り囲んでいた。
「グレイバー!」
私はすぐにサバイバルナイフを構え、和泉を助けに駆け寄った。
ナイフだけでのサバイバル訓練だったので、武器は持っていなかったのだ。
「お姉ちゃん、逃げて!」
和泉もナイフで応戦していたが、とても対抗できるはずがない。
和泉が私を呼んだのは、私には逃げて欲しかったからなのだ。
「クッ」
私はどうにかグレイバーたちをかわして和泉のところへ行きたかった。
でも、グレイバーは私の方にも迫ってくる。
ナイフではグレイバーの服を切り裂くことさえできはしない。
銃弾だって歯が立たないのだ。
ナイフだけではどうしようもない。
「和泉ー!」
私は和泉の名を叫んでいたが、和泉とは離されるばかり。
私はじりじりと追い詰められ・・・
やがて足場を踏み外してがけ下に転落した。

しばらくして気が付くと、あたりはすでに夕闇が迫っていた。
幸い肩関節の脱臼程度で済んでいたが、下に樹木がなかったら死んでいたはず・・・
いや、むしろその方がよかったかもしれない・・・
無傷で済んだ通信機で助けを呼び、自衛隊員たちの協力のもと周囲の捜索が行なわれ・・・
和泉の死体ががけ下から見つかったのだ。

「和泉は・・・和泉はルインに殺された! お前たちに殺されたのよ」
私は叫ぶようにそう言ってインビーナをにらみつける。
視線で相手が殺せるものならば、インビーナは私の視線で焼き尽くされているに違いない。
「ふふふ・・・うふふふ・・・あははははは・・・」
可笑しそうに笑い出すインビーナ。
和泉の顔で笑うその姿に私は耐え難いものを感じる。
「何が可笑しい!」
「ふふ・・・私がこの顔をしているのはどうしてだかわからないの?」
インビーナがすっとしゃがみこむ。
私の顔に顔を近づけ、もっとよく見なさいと言わんばかりだ。
「決まっているでしょう、私を苦しめるため。私を苦悩させ、判断力を低下させるため。でもその手には乗らないわ」
本部の出した結論も、私の出した結論も同じ。
ルインはインビーナにあえて和泉の顔をさせ、生き残った私の無力化を計ったのだ。

和泉の死は私を打ちのめすには充分だった。
セーバーチームは一挙に二人の候補者を失ったのだ。
ルインは本当は私も殺すつもりだったのだろう。
だが、予想に反して私は生き残った。
でも、ただそれだけだった。
怪我が回復しても、私にはもう訓練を続ける気力も何も湧いてはこなかった。
セーバー候補者としての誇りも失せ、和泉を失ったことを嘆くだけの私は、やがて候補者から外される。
ただ、知識とルインに対する怒りとを持った私を本部は司令部要員として配属し、昨年私はセーバーチームの司令官となった。
でも・・・
和泉のことはいつも忘れない。
それどころか、こいつが忘れさせてくれない。
私はインビーナが憎かった。
殺したかった。
躰さえ動けば・・・
「お前たちの作戦は成功したんでしょうね。候補者を二人とも抹消できたのだから」
私は皮肉っぽくそう言ってやる。
セーバーチームは結局今のレッド、ブルー、グリーンが立派に引き継いでいるわ。
ルインの手に引っかかったのは癪だけど、殺されれば和泉に会える。
私の恨みはきっと彼らが・・・

「うふふふ・・・あははははは」
「何が可笑しいの!」
私は目の前で笑うインビーナを怒鳴りつける。
「あはははは・・・ああ、可笑しい」
ひとしきり笑ったインビーナは、驚いたことに私の首に手を回して上半身を抱き起こすように抱え込んでくる。
「な、何を」
私は躰が動かないことにいらだちながらも、なすすべがない。
「うふふ・・・小さい頃は私の方がこうしてお姉ちゃんに抱いてもらったよね」
えっ!
ま・・・まさか・・・
「ねえ、お姉ちゃん。本当に私が死んだと思っていたの? あれは偽者だって思わなかったの?」
偽者?
それは・・・そう思いたかった・・・
でも・・・
でも・・・
がけ下に落ちていた和泉は間違いなく和泉だった。
私が見間違えるはずはないし、がけ下に落ちたにしては死に顔も綺麗で判別が付いた。
信じられなかった。
和泉じゃない。
私はそう思いたかった。
でも・・・
でも・・・
念のために実施してもらったDNA鑑定でも、本人に間違いはないと言われたのよ。
「そう思いたかったわ。絶対違うって思いたかった! でも・・・でも・・・」
私の目から何かがこぼれる。
「うふふ・・・泣いてるの? お姉ちゃん」
「な、泣いてなど・・・」
「あんなの出来損ないを一つ作ればいいだけ。死体でいいなら不完全なクローンで充分なの。DNA検査ぐらいは一致するしね。だから、だまされてくれたのは嬉しいけど、他愛もなく信じてしまうなんてね」
そ・・・そんな・・・
確かにクローンならDNAや血液型は一致する。
でも・・・
そこまでして?
「ねえ、お姉ちゃんは覚えている? 小さい頃学校を抜け出して林に行ったこと・・・」
林?
ああ・・・
和泉は言い出したら聞かないところがあったから・・・
どうしてもウサギに会いたいんだって言って・・・
ウサギを探しに学校近くの林に行ったんだわ・・・
「あとで怒られたけど、お姉ちゃんが私をかばって、自分がカブトムシを取りに行くんで私も連れて行ったって言い張ったよね」
ああ・・・
そうだったわ・・・
和泉が怒られるのは耐えられなかったから・・・
私が怒られたほうがましだと・・・
ま、待って・・・
そのことは誰も・・・
和泉?
やはりあなたは和泉なの?
「うふふ・・・思い出してくれたかしら? お姉ちゃん」
インビーナの笑顔が私に向けられていた。
  1. 2007/08/03(金) 19:12:15|
  2. グレイバー
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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