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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

グレイバー(3)

グレイバーの三回目です。

ちょうど中間なので、中だるみ的なシーンかもしれません。
それではどうぞ。

3、
「ひゃぁっ」
「ど、どうしたんですか?」
思わず私が上げてしまった声に、弥生ちゃんが心配して声をかけてくる。
「あ、いや、なんでもないの。なんでもない」
私は思わず首を振る。
穿いた瞬間の肌触りがあまりにもよくて思わず・・・なんて言えるわけないもんね。
それにしてもなんて肌触りなの・・・
すべすべしてするすると肌を滑るように引き上げられる。
つま先から足首の辺りはきゅっと引き締まるように密着して、そのまま太ももまで張り付いてくるよう。
両脚入れて腰まで引き上げると、しわも一切なく、完全に肌に吸い付いてくる。
ずり下がる気配なんてまったくない。
こんなパンスト初めてよ。
いつも穿いているパンストとは全然違うわ。
私はちょっと脚を動かしてみる。
まったく問題なく肌に密着しているわ。
すごい。

もしかしたら、私は少し呆けていたかも。
それほどこのパンストの履き心地はよかったのだ。
パンストでこれなら・・・レオタードなら・・・
私の心臓はドキドキと激しく打つ。
私・・・興奮している?
レオタードを着るのを楽しみにしている?
ち、違うよ・・・
これは仕方なく着るんだから・・・
私はマスク付きレオタードをそっと手に取る。
すべすべした感触が気持ちいい。
ちょっとだけ・・・
ちょっとだけ・・・ね・・・
私はレオタードに頬擦りする。
気持ちいい・・・
すべすべで気持ちいいよぉ・・・

心地よさを満喫した私は、次にレオタードを着ようとしてふと気がついた。
これって・・・どうやって着るのかな?
開口部はマスクに開いた口元のわずかな部分だけ。
まさかここから躰を入れられるとは思えない。
でも、他には開口部なんて・・・
あら?
ここが開いている。
レオタードの背中にあるシーム部分が開いているのだ。
なるほど、これならここから着られるわ。
でも、ファスナーもマジックテープのようなものもない。
一体どうやって留めるのだろう。
グレイバーの背中が開いていたなんて聞かないし・・・
ええい、考えていてもしょうがない。
今はこれを着て変装することが大事なのよ。
私はレオタードの背中にある開口部を広げ、脚から通していく。
ショーツを穿くように両脚を通して腰までたくし上げ、次に胸のあたりまで持ち上げて両腕を片方ずつ通していく。
袖口から両手を出すと、今度は前からかぶりこむようにして、マスク部分に頭を入れていく。
後頭部まで覆われたところで、肩などをちゃんと収め、背中を閉じるだけに整えていく。
すべすべの生地が肌にさらさらと擦れていくのがとても気持ちいい。
「弥生ちゃん、背中を見てくれる?」
私は弥生ちゃんにお願いした。
もしかしたら見逃していただけで、ファスナーが隠れていたのかもしれないし、そうじゃないにしても、素肌が出ていないか確認してもらわなきゃ。
「はい、もうそちらを向いてもいいですか?」
「いいよ。もう着ちゃったから」
私は全身を包み込む滑らかな生地の感触を楽しみながら、マスクの位置を整えた。
グレイバーたちもこんなふうに見えているのだろうか?
頭部を覆うマスクは、耳も目も鼻も髪の毛も全部包み込み、唯一口元だけが覗いている。
そのため呼吸に困ることはないけれど、きっと外は見づらいだろうと思っていたのだ。
でも、そんなことはまったくない。
暗い部屋の中なのに、マスクをかぶった方がよく見えるのだ。
きっと何かの仕掛けがあるのかもしれないわ。
だからアジト内が薄暗いのも納得いく。
きっとかえって明るすぎると物が見づらいのかもしれない。

「背中・・・どうすればいいんですか?」
私の背後に回ってくる弥生ちゃん。
闇の中、さっきよりもすごく気配を感じ取れる。
まるで全身が神経になったみたい。
これなら暗闇の中でも問題なく動けそう。
「背中開いているでしょ? 素肌が出ていないか見てくれる?」
「えっ? 開いてなんてないですよ。ていうか、開いていたんですか?」
「えっ? 開いてない?」
弥生ちゃんがふしぎそうに訊いてきたことに私は驚いた。
あれほど明確に開いていたのに・・・
「背中、何もないですよ。開いているどころか縫い目もないですよ」
「ええっ? 本当?」
私は躰をくねらせて背中を見てみようとする。
でも見られるはずもない。
まあ・・・いいか。
開いてないならそれでいいよね。
それよりも・・・
全身が密着するレオタードとパンストに包まれる。
あはあ・・・
気持ちいいわぁ。
これってすごく気持ちいいよ。
グレイバーたちはみんなこんな感触を味わっているのかな?
それとも人間が着たからなのかな?
どっちにしても、この感触は素晴らしいよぉ。
「秋奈さん・・・秋奈さん!」
「はあ・・・素敵ぃ・・・」
私はきっと艶めかしい声を出していたに違いない。
だって、すごく気持ちよくて淫靡な気分になっちゃいそうなんだもん。
全身をくまなく愛撫されるようなそんな感じ・・・
もう最高・・・
「大丈夫ですか? 変じゃないですか?」
弥生ちゃんが心配してる。
変なわけない。
こんなに気持ちいいんだもん。
絶対変なわけないよ。
「大丈夫。さ、弥生ちゃんも着るのよ」
私は全身を包む心地よさに捕らわれながら、弥生ちゃんにもこの感触を味わって欲しいと思っていた。

「どう? とっても着心地がいいでしょ?」
私はパンストとレオタードを身につけた弥生ちゃんに訊いてみた。
確かに背中の開口部は綺麗に消えている。
どういう仕組みなんだろ。
脱げなくなったりしたら大変かなぁ・・・
「はあん・・・はい、とっても・・・」
うっとりとした笑みを口元に浮かべている弥生ちゃん。
その笑みはとても淫蕩だ。
きっとあまりにも気持ちよくて蕩けるような気分になっているに違いない。
「はい、ブーツと手袋。ベルトも忘れないでね」
私がそれらを差し出すと、弥生ちゃんはこくんとうなずいて受け取り、無言でそれらを身につける。
つま先にご丁寧に切り返しの付いたパンストを穿いた弥生ちゃんの綺麗な脚が、漆黒のブーツに差し込まれていき、両手に履いた長手袋をぎゅっぎゅっと握って指になじませる。
私は何となくその仕草に見惚れ、ただただ弥生ちゃんを眺めていた。
最後にベルトを付けた弥生ちゃんは、一瞬躰をピクッとさせる。
あ、しまった!
何かあるとまずいと思って、私が先に全てを身につけるつもりだったのに、弥生ちゃんが着ていくのを見ているうちに先に全部つけられちゃった。
「弥生ちゃん、大丈夫?」
私は心配になる。
レオタードそのものは問題なくてもブーツやベルトに仕掛けがあったかも・・・
「えっ? なんともないですよ」
あっさりと拍子抜けするような弥生ちゃんの返事。
「ホント? なんかピクってなったから」
「そうですか? 特に何も・・・」
すっかりグレイバーの姿になった弥生ちゃんが首をかしげる。
わあ・・・
全身のラインが美しい・・・
すごく似合うよ・・・
私も似合うかなぁ・・・
「ならいいけど・・・」
私は弥生ちゃんが問題無さそうなのを確認して、自分の手袋とブーツを身につける。
最後にベルトを付け終わって完成。
ベルトを付けたとき、一瞬全身に電気が走ったような気がして、すごく気持ちよかった。

全て身に付け終わった私たちは、どこから見ても立派なルインの女性型戦闘員グレイバーだ。
「うん、これでいいわ」
私はグレイバーの姿になった弥生ちゃんとお互いの姿を確認すると、今まで私たちが着ていた服やバッグなどをひとまとめにする。
これをどうにかしないと、もし見つかったりしたら私たちがグレイバーの姿をしているってばれちゃうわ。
どこかに隠さないと・・・
見つけた。
あれはダストシュートだわ。
ごみにしてしまえば見つかることもないはず。
全てごみとして処分してしまおう。
弥生ちゃんには悪いけど、ここから無事に帰ったら弁償するからね。
「弥生ちゃん、手伝って」
「えっ? どうするんですか?」
「ごめんね、悪いんだけど、この服とかバッグを処分するの。これが見つかったら変装しているのがばれちゃうでしょ」
私はとりあえず持てる分を持ってダストシュートのところへ行く。
閉じられたシューターの蓋を開け、中を覗きこんでみた。
下に向かって口が開いており、ここから投げ込めばちょっとやそっとでは見つかりそうにない。
「服・・・捨てちゃうんですか?」
「ごめんね。ここから脱出したら私が責任持って弁償するから」
私は両手を合わせて拝みこむように頭を下げた。
セーラー服も下着も何もかも捨てるって言われたら、そりゃあ困るよね。

『・・・・・・』
えっ?
今何か?
「弥生ちゃん、今何か言った?」
「えっ? いえ、別に何も」
「そう・・・」
なんか聞こえた気がしたんだけど・・・
気のせいか・・・
「じゃ、まず私のから捨てるね」
不安そうな弥生ちゃんの口元。
全身を黒で覆われている弥生ちゃんはとても可愛い。
口元だけが見えているのも艶めかしくて素敵だわ。
それにスタイルもいいから、レオタードがよく似合っている。
私もそうなのかな・・・
そうだといいな・・・

服も下着も靴もバッグも通信機も何もかもダストシュートに投げ捨てる。
通信機はちょっと躊躇ったものの、持っていることがばれたら取り返しがつかないので、やむを得なかった。
これで私がセーバーチームのオペレーター粟端秋奈であることを証明するものは何も無いはず。
グレイバーの一員としてごまかせるはずよね。
「ごめんね、弥生ちゃん。弥生ちゃんのもちょうだい」
弥生ちゃんは黙ってうなずくと、セーラー服や白のソックス、黒革の靴やカバンを手渡してくれた。
私はそれらを全てダストシュートに放り込み、弥生ちゃんの痕跡を抹消する。
これで私たちはグレイバーの一員。
アジト内をうろついても怪しまれることは少ないはず。
さあ、脱出路を探さなきゃ。
  1. 2007/07/04(水) 20:33:08|
  2. グレイバー
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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