ASL SK2にはいくつかの砲が入っているのは先日ご紹介しました。
その他にもいろいろな兵器がユニットとして入っています。
今日はその中のいくつかについてコメントを。
米軍ユニットには、43年型、44年型、45年型と三種類の2.36インチロケットランチャー(通称バズーカ)が入っています。
1942年6月、米軍は兵士の携帯用対戦車兵器として、当時認知され始めた成型炸薬をロケット推進で打ち出す兵器として、口径2.36インチ(6㎝)のロケットランチャーを採用しました。
発射機自体は単なる鉄のパイプであり、それに引き金や着火用の発電装置がついただけの簡単な代物で、その姿が当時のコメディアン「ボブ・バーンズ」氏が「バズーカ」という舞台で使っているラッパに似ているということで「バズーカ」という愛称になったと言います。
2.36インチロケットランチャーM1は、すぐに米軍の各部隊に配備され、リビアでドイツ軍相手に使用されました。
しかし、150メートルほどまで戦車に近づかなくてはならず、見晴らしのいい砂漠ではほぼ自殺行為ということで誰も使いたがらず、敵兵の立て篭もる建物やトーチカに対して撃つのが多かったようです。
ASL SK2でも、ほぼそういった使い方になるといえましょう。
このM1ロケットランチャーはその後改良を受け、折りたたみ可能なM9へと進化。
さらに折りたたみ部分を強化したM9A1へと改良され、ロケット弾自体も破壊力を増した上に焼夷弾や発煙弾も使えるようになっていきます。
SK2でも、45年型では発煙弾(WP)の使用が可能になっていますね。
イタリア戦線やノルマンディー以後のヨーロッパ戦線で、装甲の厚いドイツ軍戦車に対し威力不足が感じられるようになると、米軍は3.25インチに口径を増したバズーカの開発に進みますが、完成は1945年10月となり、この3.25インチバズーカ(スーパーバズーカと呼ばれる)は朝鮮戦争で活躍することになります。
このバズーカの威力と簡便さに目をつけたドイツ軍は、自軍の8.8cmロケット弾を使用できるバズーカ的な簡易ロケットランチャーを開発しました。
これがいわゆるパンツァーシュレック(戦車脅威)。
ドイツ版のバズーカです。
SK2でもしっかりとユニット化されています。
口径6㎝の米軍のバズーカに対し、口径が8.8㎝であるために当然破壊力は大きく、歩兵射撃表上でも12火力とワンランク高くなっています。
その分後方噴射も激しかったらしく、初期の型はガスマスクを付け保護服を着ないと発射できませんでした。
後の型では噴射炎よけの盾のようなものが付き、保護服やガスマスク無しでも撃てるようになっています。
これもSK2内では建物などに篭もる歩兵を撃つことになりそうですね。
今日はこんなところまで。
迫撃砲などはまた後日コメントしますね。
それではまた。
- 2007/06/04(月) 21:34:36|
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