このたび霧鎖姫ジャック様のサイト「煉獄歯車」と相互リンクさせていただくことになりました。
URLはこちらです。
http://taikeihozumi.h.fc2.com/
もうご存知の方も多いとは思いますが、ジャック様はイラストとSSの双方で素晴らしい悪堕ちの世界を展開なさっていらっしゃる方です。
「煉獄歯車」はジャック様の素敵な世界を存分に楽しめる、とても楽しいサイトさんでして、私もちょくちょくお邪魔させていただいております。
ジャック様、相互リンクありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
- 2007/02/07(水) 22:18:32|
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ベテラン搭乗員によって操作されたティーガーは、まさに無敵の存在と言ってもいい戦車でした。
少なくとも登場した1942年及びクルスクでの戦いのあった1943年頃までは、ソ連軍にティーガーと正面切って戦闘をできる戦車は皆無でした。
そんな中であった戦いを一つ。
1943年1月。
ドイツ軍に包囲されたレニングラードを解放するために、ソ連軍は反攻作戦を開始します。
そんな中レニングラード近郊の住宅街に立て篭もるドイツ軍兵士を追い出すために、オサチューク中尉率いるT-60戦車一個中隊が歩兵を支援するために進出します。
T-60戦車は重量5.8トンの軽戦車で、主砲はわずか20ミリ。
1941年ならともかく、1943年ではあまり使い道の無い戦車でした。
それでもソ連軍の戦車不足のために使われていたのです。
ドイツ軍の砲撃により、履帯を切ってしまったオサチューク中尉は、本隊を先行させ、自分は修理してから本隊を追いました。
その時オサチューク中尉のT-60のクルーは林の中から巨大なドイツ軍の重戦車が三両も現れたのを見ます。
「ティーガーだ!」
オサチューク中尉は愕然とします。
相手の主砲は88ミリ、重量は60トン近い。
大人と子供以上に差があるT-60では勝ち目があるわけがありません。
しかし、オサチューク中尉は操縦手のマカレンコフ曹長に言いました。
「ティーガーの前で踊るんだ」
彼らの右後方には野砲中隊が布陣をしているところでした。
T-60の20ミリ砲なら無理でも、76.2ミリ野砲なら撃ち抜けるかも知れない。
オサチューク中尉はそう考えたのです。
一台のT-60はこれ見よがしに三両のティーガーの前で走り回り始めました。
20ミリ機関砲はいくら撃ってもティーガーの装甲に弾かれるばかりでしたが、ティーガーにとっても小うるさいT-60は意外と機敏に走り回るため、88ミリ砲に捕らえられない状況が続きました。
ティーガーはじりじりと野砲中隊の方へ引き寄せられます。
オサチューク中尉は野砲中隊がティーガーの側面を狙えるように、ティーガーを引きずり回し、ついに野砲中隊の前にティーガーが姿を現します。
その瞬間、二両のティーガーの側面に76.2ミリ砲弾が集中し、動きが止まりました。
残ったティーガーは早々に退避し、姿を消します。
結局オサチューク中尉のT-60は無傷で残り、ティーガーは二両が失われました。
この戦闘により、オサチューク中尉は「ソ連邦英雄」の称号を受けたそうです。
どんな時でも冷静に全力を尽くせば、いい結果がついてくると言うことなのかもしれないですね。
それではまた。
(参考文献「グランドパワー2001年9月号」)
- 2007/02/07(水) 22:09:22|
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