FC2ブログ

舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

零戦の兄弟?

アメリカ、ヴォート社のV-143という単座戦闘機があります。

第二次世界大戦前、アメリカのヴォート社が製造した戦闘機で、低翼単葉の引き込み脚の単座戦闘機でした。

日本は技術学習のつもりでこれを一機だけ輸入します。

おそらく技術を学ぶつもりだったのは、ヴォート社もわかっていたとは思いますが、輸入された一機を日本は陸海軍共同で、それこそネジ一本に至るまでといった感じで徹底的に研究しました。

その時に得られた技術的資料はおそらく膨大なものに上ったと思います。

陸海軍は当然のごとく、この研究成果をもとに三菱や中島に航空機の製作を命じました。

当時の日本ではなかなか難しかった引き込み脚も、このV-143の引き込み脚が大いに参考になったそうですし、エンジン周りや機体の設計などにもさまざまな恩恵を受けたそうです。

そのため、後に製作された海軍の零戦や陸軍の一式戦はかなり似通った機体となりました。
と言うことは、元となったV-143とも似ておったのです。

もちろん、V-143の優れているところは有効に取り入れ、その上で独自の設計を施したのが、零戦であり一式戦であることはいうまでもありません。

しかし、捕獲した零戦を調査したヴォート社自体が、これはまるっきり違う航空機だと発表しているにもかかわらず、戦後の米国や日本国内でも零戦及び一式戦はV-143の模倣品であるということがまことしやかに流れたのです。

技術というものは、まるっきり一から作り出す場合と、ある程度既存の技術をもとにして発展させる場合があると思います。

全てを模倣するのは論外だと思いますが、既存の技術にオリジナリティをくわえて、さらによいものにしていく。
そうした姿勢が零戦や一式戦を作り上げたのだと思います。

零戦も一式戦も格闘戦闘用の戦闘機であり、V-143はそうではありません。
そのことは当時の陸海軍も、V-143に対する評価として「格闘戦以外については極めて優秀」と結論付けています。

丸っきりの模倣ではあれほどの格闘戦能力は出ないでしょう。
三菱も中島もV-143の優秀な部分をさらに優秀にするべくオリジナリティを加えていったのです。

もちろんV-143無くしては零戦も一式戦もあの形としては生まれなかったに違いありません。
その意味において、V-143は素晴らしいお兄さんといえるのではないでしょうか。

それではまた。
  1. 2006/11/17(金) 22:11:41|
  2. 趣味
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

カレンダー

10 | 2006/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

AquariumClock 2

プロフィール

舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

ブログバナー


バナー画像です。 リンク用にご使用くださってもOKです。

カテゴリー

FC2カウンター

オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理人にメールなどを送りたい方はこちらからどうぞ

ブログ内検索

RSSフィード

ランキング

ランキングです。 来たついでに押してみてくださいねー。

フリーエリア

SEO対策: SEO対策:洗脳 SEO対策:改造 SEO対策:歴史 SEO対策:軍事

フリーエリア