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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ナイトレディ

北海道日本ハムファイターズがアジアシリーズも制しましたねー。
苦しい試合展開でしたが、何とか勝利をもぎ取ってくれました。
おめでとうございます。

さて、書き綴っている短編がちょっと長くなり、いつ投下できるか目処が立たなかったので、ちょっとしたネタ短編を投下です。

本来はしっかり書き込めばいいんでしょうけど、シチュ優先ですっぱりと省きました。

舞方雅人個人にとってこのシチュはまさに萌えシチュです。
皆さんにも楽しんでいただければ幸いです。


ドクンドクン・・・
脈動する心臓のような巨大な袋。
暗黒結社デモンズの地下アジトにある怪人製造プラントだ。
この心臓を思わせるような袋に入れられた被害者は、数時間後には結社に忠実な怪人として生まれ変わる。
先ほども会社帰りのOLがこのアジトにつれてこられ、悲鳴を上げながらこの怪人製造プラントに入れられたところだった。

「クククク・・・まさか地球人たちも自分が戦っている相手がもともとは地球人だったとは思うまい」
製造プラントの稼働状況を腕組みしながら見ているのは、暗黒結社デモンズの指揮官グラドーンだ。
いかつい躰をしてとげ付きのアーマーに身を固めた彼だけが生粋の暗黒結社の構成員と言っていい。
その他の戦闘員や怪人たちはいずれも地球人を捕らえて改造したものばかり。
数少ない結社の人員を消耗しないため、効率のよい侵略方法だ。

やがて袋に亀裂が入り、巨大な卵のようなカプセルが吐き出される。
グラドーンの足元まで転がってきた卵は、そこでひび割れ、中から怪人が姿を現した。
「うふふふふ・・・」
全身が白いゼリー状の触手に覆われたしなやかな怪人。
クラゲがモチーフなのは言うまでもない。
「クククク・・・クラゲデモンよ、地球人どもを恐怖のどん底に貶めてやるのだ」
グラドーンの言葉にクラゲデモンがうなずく。
「はい、グラドーン様。このクラゲデモンにお任せ下さいませ」
ほんの数時間前まで美人OLだった女性は、邪悪なクラゲデモンとなり暗黒結社の一員となったのだった。

              ******

「おのれ! ナイトレディどもめ! ついにこのアジトまでやってきたか」
地球を守る三人の少女たちナイトレディ。
三人の日本人の女子高校生が地球の意思に選ばれて、正義の戦士として暗黒結社デモンズに立ち向かったのだ。
ナイトグリーン、ナイトホワイト、ナイトピンクの三人は時にお互いに衝突しながらも、そのチームワークで暗黒結社デモンズを圧倒。
次々と繰り出される怪人たちをなぎ倒し、ついに暗黒結社デモンズの地球侵攻の拠点であるアジトにまで乗り込んだのだ。
「もうお終いだよ、グラドーン!」
「暗黒結社デモンズの暗躍もここまでですわ」
「せめて最後は一撃で倒してやるぜ!」
三人のナイトレディが身構える。
「ほざけ! ここが貴様らの墓場としてくれるわ!」
グラドーンの暗黒剣が鈍く光る。
「行くよ、みんな! これが最後の戦いだ!」
「ええ」
「おう」
三人の心が一つになる。
「ヌオォォォォォォォ!!」
突進するグラドーン。
「「テラズアターック!!」」
一列にならんだ三人の両手に地球の力が集中する。
大きなエネルギーとなった光の玉が三人の元から放たれた。
「グワァァァァ・・・デモンズに栄光あれー!!」
デモンズ指揮官グラドーンのそれが最後だった。

「やったな・・・」
「やったね・・・」
「やりましたわ・・・」
感無量の三人がしばしたたずむ。
これで地球は救われたのだ。
自然と三人の目には涙が浮かんできた。
「さ、戻って報告だ」
「ええ、きっと皆さん喜んでくれますわ」
「お祝いのケーキなんかあるといいなぁ」
立ち去ろうとする三人。
その時ナイトホワイトが“それ”に目を留めた。
「あれはなんでしょう?」
それは醜悪で奇怪な代物だった。
ドクンドクンと脈動するそれは、まるで巨大な心臓のようだ。
「でっけー」
「なんか、授業で習った心臓みたい」
顔を見合わせる三人。
「そっか、あれがこのアジトの心臓なんだよ」
ポンと手を打つナイトグリーン。
その言葉は他の二人にも納得の行くものだ。
「そうだね。あれを破壊すればここもお終いだね」
「あれをそのままにはできませんですわね」
ナイトピンクもナイトホワイトもうんうんとうなずく。
「ようし、あたしが一撃で」
そう言ってナイトグリーンはその奇怪な代物に近づいた。
「ええーい!!」
ナイトグリーンの強力なパンチが炸裂する。
他の二人は次の瞬間にこの心臓のようなものが大爆発を起こすのではないかと身構えた。
「あれ?」
そう言ったのはナイトグリーン。
彼女の放ったパンチは確かに命中していた。
しかし・・・
彼女の腕はただその奇怪な代物にめり込んだだけだったのだ。

「おっかしいなぁ。よし、もう一発」
そう言って腕を抜こうとするナイトグリーン。
だが、腕はびくともしなかった。
「あれ? うそ・・・」
左手で押さえつけながら必死になって右腕を抜こうとするナイトグリーン。
「どうしたの?」
「大丈夫ですか?」
ナイトピンクもナイトホワイトも慌てて近寄ってくる。
「腕が・・・抜けない」
焦るナイトグリーン。
やがて驚いたことに、その心臓のようなものはぐいぐいとナイトグリーンの腕を内部に向かって引っ張り始める。
「うそ? 引っ張られる」
必死に左手を突っ張って何とか逃れようとするナイトグリーン。
だが、その左手もずぶずぶとめり込んで行く。
「うそ、やだ! 助けて!」
「ナイトグリーン!」
「大変だわ!」
引きずり込まれようとするナイトグリーンを二人は慌ててしがみついて引き離そうとする。
だが、まったく効き目は無く、ナイトグリーンはずぶずぶと飲み込まれていく。
「やだやだやだ。助けてー」
なすすべなく引き込まれていくナイトグリーン。
「聖歌ちゃん!」
「頑張って!」
ナイトホワイトもナイトピンクも必死になってしがみつくが、まったく効果がない。
それどころか、心臓の一部が左右に広がって彼女たちにも纏わり付いてくる。
「きゃあー」
「な、なんですの? これ」
「だ、だめだー」
最後まで見えていたナイトグリーンの背中もめり込むように消えて行く。
「助けてー」
「いやー」
そして残った二人もまた、ずぶずぶと飲み込まれていくのだった・・・

ゴトン。
袋に亀裂が入り、カプセルが吐き出される。
ゴトンゴトン。
その数三つ。
やがてカプセルにはひびが入り、中からゆっくりと怪人が姿を現した。
「うふ・・・うふふ・・・」
「うふふふ・・・」
「うふふ・・・」
可愛らしくも妖しい笑いを浮かべる三体の怪人。
「うふふ・・・あたしはキャットデモン」
しなやかな女らしいボディラインを漆黒の毛皮で包み、尖った耳と長い尻尾を持つネコ型の怪人が手の甲をペロッと舐める。
「私はドクガデモンですわ」
背中から巨大な毒々しい翅を広げ、触覚と複眼を持った毒蛾の怪人が鱗粉を撒き散らす。
「私はハエトリソウデモンだよ。うふふふ」
頭部にぱっくりと開いた捕虫葉を閉じたり開いたりしながら、全身を緑色に染めた怪人が嬉しそうに笑う。
「うふふふ・・・暗黒結社デモンズは滅んだりしないわ」
「ええ。私たちが地球人どもを震え上がらせてあげる」
「楽しい宴の始まりだね」
デモンズの怪人に生まれ変わってしまった三人の楽しそうな笑い声はアジトに響き渡るのだった。
  1. 2006/11/12(日) 21:38:55|
  2. 改造・機械化系SS
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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