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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

女遊びはつらいよ

以前読んだ本なんですが、「お江戸の意外な生活事情」中江克己著 PHP文庫というのがあります。

江戸期の庶民の生活風景を詳しく記した本ですので、興味のある方はご一読をされるといいと思います。

食事はどんなものを食べていたのか、古着屋が多かったのはなぜか、長屋のトイレはどんな感じだったのか・・・などなど知っていること知らないことたくさん載っておりました。

で、その中に吉原遊郭のことが載っていたので、ちょっと紹介しますね。

江戸は人口の男女比が極めて不均衡な都市でした。
地方から参勤交代の大名に付き従ってくる武士などの影響で、男性が七割、女性が三割という都市だったのです。

当然男はあぶれ、女性の肌が恋しくなりますが、そういった時に行くのが遊郭でした。

有名なのは吉原遊郭でしたが、この吉原にもいろいろな格式がありました。

最高の格式である「大見世」(その下には中見世、小見世というのがあります)の最高の遊女を「大夫」と言いますが、彼女と遊ぶのはまさに一財産と並々ならぬ苦労が必要だったのですね。

普通の遊女は見世先で顔見世をして、客は気に入った遊女を選ぶわけですが、大夫に会うにはそうはいきません。

まず「揚屋」という遊女と遊ぶための場所へ行き、そこの女将や芸者、太鼓持ちなどに酒宴で振舞います。
そこの女将に金があって大夫と遊ぶに相応しい男ということを見せ付けるわけですね。

すると、女将は客の値踏みをし、問題無いとなれば大見世に遊女を借りるための書類を送ります。
これを「遊女差紙」(ゆうじょさしがみ)と呼ぶそうで、客に問題が無いことを示す証明書のようなものだそうです。

この遊女差紙を受け取った大見世は指名のあった遊女を揚屋に差し向けます。
そのときは大夫一人が行くのではなく、提灯を持った若い衆や新造(妹女郎)禿(大夫の身の回りの世話をする少女でかむろと読む)などがぞろぞろとついてきます。
この集団が大見世から揚屋までを華やかに歩く。
これを「道中」と呼ぶそうです。

通りをゆっくりと歩いて揚屋に着いた大夫は、客の待つ座敷へ行くわけですが、気に入らなければ、挨拶だけで帰るとのこと。
首尾よく気に入られた場合でも、盃を交わしてお開きです。
これが「初回」と行って次の約束を取り付けることができるのです。
ちなみに費用は七両から八両ほどとか。

初回を終えた客は、二回目にもまた揚屋で同様に酒宴を張ります。
この時も大夫がやってきて顔を合わせるだけ。
これを「裏をかえす」と言うそうです。
費用はやはり初回と同じぐらい。

二回目を首尾よく終えた客は、三度目の揚屋での酒宴となります。
こうなると大夫とは「なじみ」となり、ようやく遊女から認められて一晩をともに過ごすことができるのです。

まさに金がかかって仕方がないので、「大尽遊び」と呼ばれるわけなんですね。
一般庶民にはとてもとても。
今で言う「銀座の最高級店」といったところなんでしょうか。

でも、一度でいいからこういった遊びをしてみたい・・・そう思うのは誰しもではないでしょうか。

それではまた。
  1. 2006/10/14(土) 19:21:36|
  2. 本&マンガなど
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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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