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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

蜂女

一発ネタの短編をアップしますね。

ある海外サイトさんを見て触発されました。
ラバーに包まれながらの変化もいいものですね。

「ハア・・・ハア・・・」
私は息を切らせながら走り続ける。
ビルとビルの間を抜け、窓を破って侵入し、階段を昇ったり下りたり・・・
「ハア・・・ハア・・・」
まったく・・・
何でこんなことに・・・
私は肉体行動派じゃないんだってば・・・
息が切れる。
私は走りながら後ろを見る。
げげっ!
まだ追ってくるの?
しつこいなぁ、あの女刑事。
私は階段を下りて、暗い廊下を駆け抜ける。
いつの間にかどこかのビルの地下に入っちゃったらしいわね。
まずいか・・・
どこかで上に出ないと行き止まりということにもなりかねないわ。
それにしても・・・
なんか変な臭いがするわね・・・
「ハア・・・ハア・・・」
だめ・・・
もうだめ・・・
私は手近なドアを開けると、その中に入り込む。
そしてドアを閉めると、そのドアにもたれかかるようにしてへたり込んでしまった。

「ハア~~~~もうだめ・・・」
私はハアハアと息を切らせている。
汗が吹き出てくる。
もう・・・
どこでこうなったのかしら・・・
私は息を整えながら、外の物音を聞き耳を立てて聞いていた。
そりゃあさ・・・
ネットバンクのメインコンピュータのハッキングしたりさ・・・
大手企業の機密情報覗き見て売ったりさ・・・
いろいろとやったけど・・・
アシはつかないようにしてきたつもりなんだけどなぁ。
どこかでミスしたってことよね。
それにしても・・・
何? この臭い?
ゴムのような臭いだわ・・・
もう・・・
いやな臭いね。

私はようやく人心地つくと、ゆっくりと立ち上がる。
臭い・・・
ゴムが溶けたようないやな臭い。
どうやらこの部屋の奥から臭ってきているようだわ。
何か機械類が所狭しと置かれている部屋。
空調や配電などの機械類だったのかもしれない。
今はあちこち塗装がはげ、むき出しの金属がさびている。
どうやらあの女刑事は奥の方へ行ってしまったらしい。
ドアの向こうは気配が無い。
はあ・・・
私は少しホッとする。
それにしても・・・
この臭いは何だろう。
機械からゴムが溶け出したのだろうか・・・
私は機器類の陰になっている部屋の奥へ行ってみた。

「こ、これは?」
私も思わず声を出してしまう。
その声は広くなったホール状の部屋に響き、廊下の方まで聞こえたかもしれない。
でも、今の私にはそんなことは気にならなかった。
ここは何か大型の機械が設置されていたのか、二階分ぐらいぶち抜きの天井も高くコンクリートで作られたホールの様な部屋だった。
その部屋の中央にそれはあった。
このゴムのような臭いの元。
私はあんぐりと口を開けてそれを見上げていた。

それは巨大な花のようだった。
暗い部屋の中でひっそりと咲いていたとてつもなく巨大な花。
どす黒く一抱えほどもありそうな茎を持ち、コンクリートの床を貫いて立っている。
床にはタールのような液体が茎を中心に広がり、どす黒く畳ほどもありそうなぎざぎざの葉が数枚、茎から伸びていた。
そして、その一番頂上に毒々しい赤黒い巨大な花が咲いている。
天井すれすれの高さまで届いたその花は五つの花弁を持ったゆりのような形の花だった。
そして、その花からは、時々蜜のようなどろっとした黒い液体が床に向かって垂れてきていた。
ゴムのような臭いはその蜜のような液体が発しているらしい。
周囲に充満するゴム臭さは息苦しくなるほどだった。

「こ、これは一体?」
私は思わずあとずさる。
光も差さない暗い地下室で、こんな巨大な花が咲いている。
不気味なことこの上ない。
私は恐怖を感じて逃げ出そうと振り向いた。
「動くな!」
振り向いた私に向けられる銃口。
そこにはパンツスーツ姿のあの女刑事が拳銃を構えて立っていた。
私は黙って両手を上に上げた。

「もう逃げられないわ。おとなしくしなさい」
拳銃を構えつつゆっくりと近づいてくる女刑事。
私は無言のままにらみつけるように立っていた。
女刑事さんは私の上げた右手を取ると、そのまま後ろに回して左手とともに押さえつける。
「15時13分、あなたを逮捕します」
ガチャリという音とともに私の両手には冷たい金属の枷が嵌められる。
あーあ・・・
参ったなぁ・・・
私はため息とも付かないような息を吐く。
「ふう・・・」
背後では女刑事も息をついていた。
「まったく・・・こんなところまで逃げ込んできて・・・携帯もつながりゃしないわ。どうしよう」
肩越しに振り返ると、ポケットから携帯を出しているようだ。
アンテナが立たない状態なのだろう。
「それにしても臭いわねぇ。何の臭い?」
くんくんと鼻をひくつかせている。
ゴムのような臭いはさっきから変わってはいない。
何となく慣れてしまったのかな。
あまり気にならなくなってきたわ。
「花よ」
「花ぁ? 花って、あの咲く花?」
ふっとバカにしたような笑みを浮かべる女刑事。
ふん、信じられないだろうけど本当なのよ。
「本当よ。そこの奥の部屋に咲いているわ。これはその花の臭いなのよ」
「バカな事を。ははーん、私が奥を見に行っている間に逃げる気ね? そうは行かないわよ」
女刑事は私を引っ張ると、機械類のところへ連れて行く。
「どっちにしろ応援も呼ばないとならないし、ここにいてもらうわ」
そう言って彼女は私の手から手錠を片方だけはずすと、配管にぐるっと通して再度嵌め直す。
つまり、私は配管がはずれない限り逃げることはできないと言うわけだ。

偶然私の位置からはちょうど奥の部屋が見える。
扉が無くなったドア枠の向こうには太い茎が見えている。
「これでいいわ。おとなしくしていなさい」
そう言って振り返った女刑事の動きが止まる。
「な、何あれ?」
「だから言ったでしょ。花よ」
私はそっと手錠を嵌められた手を動かしてみる。
配管にそって動かすことはできるけど、はずすことはできないようだ。
「バ、バカな・・・」
奥の部屋に向かって歩いていく女刑事。
その足取りはちょっとおどおどしている。
私は思わず笑みが浮かんだ。
彼女も不気味なんだわ。
逃げ出したほうがいいのかもしれないけど・・・
なんか・・・
このゴムの臭いも悪く無いわ・・・

「こんなのは見たこと無いわ・・・これは一体何なの?」
女刑事はゆっくりと花に近づいていく。
「私だって知らないわ。突然変異かなんかじゃないの?」
私はそう言ったが、聞いているかどうか。
彼女は花に気を取られているようで、床に液体が広がっていることに気がついていない。
ローヒールのパンプスがタールのような液体に触れ、ネチャッと音を立てた。
「ヒャッ」
思わず足を引っ込める女刑事。
その驚きようがちょっと笑える。
「なに、これ・・・」
彼女は屈みこむと、床に広がったタールのような液体を眺める。
「臭っ、ゴム臭い」
そう、あれはゴムのような臭いがする。
その香りは部屋いっぱいに充満しているのだ。
やがて彼女は右手の人差し指を液体に漬けてみる。
掬い取るように人差し指でその液体を指で取ってみたのだ。
「ねばねばだわ・・・ほんとにゴムが溶けたような感じね」
糸を引きながら床から持ち上げられる彼女の指。
薄暗い部屋の中でも、彼女の白い指が真っ黒に染まっているのがよくわかる。
彼女はその指を鼻のそばへもって行くと、くんくんと臭いをかぎ始めた。
「ハア・・・臭い・・・臭いわぁ」
私は彼女のその言葉にどきっとする。
何かその言葉に・・・そう、恍惚としたようなものを感じたからだ。
「まったく・・・薬品でもこぼれたのかしらね・・・ハア・・・臭い・・・」
臭いと言いながら立ち上がった彼女は、それでも指に付いた黒い液体の臭いをかぐのをやめない。
「ちょっと、なんか中毒性あるんじゃないの? その臭い」
私はちょっと心配になる。
臭いがあまり気にならなくなったのは・・・
私の鼻が慣れたせいではなく、中毒性があるからじゃ・・・
「うふふ・・・大丈夫よ・・・こんな臭いいい臭いなんですもの」
彼女は笑みを浮かべている。
ヤバい・・・
これは何かヤバいよ・・・
「ちょっと、もう戻って来なさいよ! 私を連行するんでしょ?」
「くんくん・・・ハア・・・いいにおい・・・うふふ・・・ねばねば・・・」
彼女は私の言葉など無視して、指を擦り合わせて楽しんでいる。
黒い液体は親指と人差し指の間で糸を引いている。
それを嫌がりもしていないのだ。
彼女は一体どうしちゃったんだろう・・・

「ええっ?」
私は思わず声を上げる。
彼女が靴を脱いで、あの黒い液体が広がる床を歩き始めたのだ。
ネチャ、ネチャと黒い液体が彼女に踏まれて音を立てる。
彼女の白いソックスが、たちまち黒く染まって床との間に糸を引く。
「ちょっと、何やっているのよ!」
私は止めたかった。
何か変だ。
彼女は何か普通じゃなくなっているんだ。
すぐにここから出たい。
私はとんでもない場所に入ってしまったんだ。
「ん・・・くそっ」
私がガチャガチャと音を立て、手錠をはずそうと試みる。
もちろん簡単にはずれるとは思わないけど、もしかしたら彼女が音で正気に戻るかもしれないし、配管だって腐っているかもしれないのだ。
それに誰かが・・・彼女の同僚が音を聞いて駆けつけるかもしれない。
とにかくここにいては変になっちゃう。
私は必死に手錠をガチャガチャとはずしに掛かった。

「ハア・・・ああ・・・いい臭い・・・」
彼女はネチャネチャと足元で糸を引きながら花のそばまで歩いていく。
「ああ、もう、しっかりしてよ!」
私が叫んでも、もう彼女の耳には入っていない。
彼女は捕らえられてしまったのだ。
あの花の魔力のようなものに・・・
「大きい・・・素敵・・・」
うっとりと彼女はその赤黒い花を見上げている。
彼女の目にはもはや他のものは映っていない。
ああ・・・
どうしたらいいの?
「ひゃん」
彼女の声に私はビクッとした。
何が?
「ああ・・・はあーーん・・・」
彼女の声はすぐに甘ったるい媚びたようなあえぎに変わる。
「冷たーい・・・気持ちいい・・・」
彼女はどうやらあの黒い蜜のような液体が垂れてきた下にいたようだった。
あの蜜のしずくが彼女の額に落ちたのだ。
「ふふ・・・ふふふふ・・・」
ぞっとするような妖艶な笑みが浮かぶ。
「うふふふ・・・気持ちいい・・・」
そう言って彼女は額に付いた黒い液体を指で拭う。
額に一筋、黒い筋が走る。
「はあーん・・・いい・・・いいわぁ・・・」
違う・・・
拭ったんじゃない。
彼女は指であの液体を額に塗り広げたんだわ。

ポタン・・・
ポタン・・・
しずくが彼女に落ちてくる。
彼女はそれを笑みとともに受け止めて、じょじょに顔に塗り広げて行く。
額から頬、そしてまぶたや鼻筋、黒い液体はじょじょに彼女の顔を黒く染めて行く。
「あは・・・あはははは・・・」
楽しそうに笑っている彼女。
何も知らなければそこに恐怖を感じることは無かったかもしれない。
彼女は笑いながらのどのほうへも液体を塗りたくっていく。
丁寧に口元だけが塗り残されているのが、かえって妖しさを感じさせた。
黒い顔の中の白い口元と赤い唇。
それはとても美しくさえある。

やがて彼女は上着を脱ぎ始める。
ええっ?
まさか・・・
私が見続ける中、彼女は上着どころか白いブラウスも脱ぎ始める。
すでに黒い液体のせいで首周りや胸のあたりが黒く染まっているそれを放り投げ、ベージュのブラジャーもはずしていく。
私が見てもうらやましくなる形のよい乳房がむき出しになるけど、彼女はまったく気にしていない。
そのまま彼女はベルトを外し、ズボンを脱いでいく。
ショーツも脱いでしまった彼女はもうソックスだけしか身につけていなかった。
ペチャ・・・
あ・・・
私が見ている前で彼女は床に広がった黒い液体の上に寝転がる。
わあ・・・
ネチャッとした液体を両手でかき集めるようにして、その白い肌の上に垂らしていく。
「ハアーーン・・・」
気持ち良さそうなあえぎ声が彼女から漏れる。
私は黙って見ているしかできなかった。
いや、それどころか・・・
私自身がその光景に見惚れていたのかもしれない。
粘つく液体を躰に塗りたくる彼女。
脚を交互に高く上げ、ソックスすらも脱いでいく。
液体は彼女の体に塗られると、艶のある皮膜になっていく。
そう・・・まるで薄いゴムの皮膜が躰を覆うよう。
口元だけが白いまま、彼女の躰は黒いゴム皮膜に覆われていった。

「えっ?」
私は目を疑った。
上半身を起こした彼女。
べっとりと濡れたつややかな髪を、彼女はさらに液体で撫でつけていく。
すると、肩まであったボリュームのある髪の毛が・・・
消えていく・・・のだ。
ゴム皮膜に覆われたような頭部は、彼女の首から上をフードでも被ったかのように丸い頭蓋骨そのものの形になっていく。
髪の毛がまったく姿を消してしまったのだ。
もう彼女の躰に素肌の部分は口元だけしか無い。
彼女の躰はまるでゴムの全身タイツを身に着けたかのよう。

ふと彼女がこちらを向く。
目も鼻もゴムに覆われてしまった彼女は口元に笑みを浮かべていた。
ゾクッとするような妖しい笑み。
怖い・・・
彼女は何か違う生き物のようだわ・・・
私は何とかして手錠をはずそうともがくものの、手錠はそれをあざ笑うかのようにガチャガチャと音を立てるだけ。
「誰か~! 誰か来て~!」
必死の思いで叫んでみるものの、私の声は部屋に響き渡るだけだった。

そんな私の叫びも意に介さずに、彼女はやがて自分の躰を両手でいじり始めた。
腰に手を当て、まるで括れを強調するかのように両側から絞り込む。
嘘・・・でしょ・・・
彼女の腰は両手で絞り込まれると、たやすく細く括れていく。
まるで・・・
まるで粘土細工のよう・・・
どうして?
一体どうなっているの?
括れはかなり細くなり、胴が上下に分けられる。
続いて彼女は胸をいじる。
ただでさえ形の良い胸が、彼女の両手によって大きく突き出してくる。
ゴムに覆われているのに乳首までがぴんと立っているのがわかる。
感じて・・・いるの?
彼女の口元はだらしなく開いていた。
すぐにでもあえぎ声が聞こえてきそうだ。
気持ちいいの?
わからない。
私にはわからない。
やがて彼女の両手は胸からお尻に伸びていく。
私に見せるように彼女はお尻をこちらに向けた。
丸いお尻も真っ黒に包まれている。
彼女はそれをつまむようにして、お尻を突き出してくる。
彼女のお尻はじょじょに大きく膨らんできた。
先端が尖った巨大な風船のように、腰の下に巨大な塊ができていく。
一体何なのだろう・・・
彼女は何をしているんだろう。

お尻に巨大な肉塊を付けた彼女は、今度は座り込んで両手で目の周りをいじり始める。
目を中心にして巨大な楕円を作っていく。
やがてその楕円は輝きを増し、漆黒のガラス状に変化する。
巨大な楕円状のレンズだ。
それが彼女の両目の位置に・・・
ああ・・・
そうか・・・
やっとわかったわ・・・
あれは蟻?
それとも蜂?
彼女は今巨大なゴムの昆虫になっているんだ・・・
人間がゴムの虫になる・・・
あは・・・
あはははは・・・
いやだ・・・
いやだいやだ・・・
「いやだー!」
私は気が狂ったのかもしれなかった。

複眼を作り終えた彼女は加速度的に変化していく。
つややかなゴムの皮膜は硬い外骨格に。
額からは二本の触覚が。
両手の指先は指がくっついて二股の鉤爪に。
両脚は同じく先端が鉤爪状になる。
そして・・・
薄く透き通る黒い翅が・・・
彼女の背中に広がった。

「キチキチキチ・・・」
唯一残った人間らしい口元から、歯擦音のような音が聞こえてくる。
「あはははは・・・」
私はおかしくも無いのに笑っている。
人間、一定以上の恐怖には笑いが出るらしい。
「け、刑事さん・・・冗談は・・・」
いまだにそんなことを口にする私。
無駄なことだとはわかっているのに・・・
「キチキチキチ・・・」
彼女、いえ、彼女だったモノはゆっくり自分の姿を見渡して、やがて私の方を見る。
あれは蜂だ。
黒いラバーによって作り出された蜂女。
漆黒の艶のある外骨格。
くびれた腰と突き出たお尻はまさに蜂。
ゆっくりと翅が震え始め、やがてワーンという羽音とともに彼女の躰が宙に浮く。
そして・・・
私の前に降り立った。

「いやだ~! 助けて~! 誰か~!」
私は必死になって泣き叫ぶ。
いやだ・・・
いやだー・・・
死にたくない・・・
食われるのはいやだー・・・
彼女はその人間らしさの残った口元に笑みを浮かべている。
私がもがいているのを楽しんでいるかのよう。
そして私の上に屈みこみ・・・
鉤爪で私の手錠の鎖を引きちぎった。
「えっ?」
私が驚く間もなく、彼女の声が耳元で囁く。
「キチキチ・・・アナタモ・・・ナカマ・・・」
私は背筋が凍りついた。

私は動けなかった。
逃げ出したかったのに躰が思うようにならなかった。
彼女は私を抱え上げ、翅を震わせて宙に浮く。
そして、私を花へと導いていく。
ああ・・・
私はなすすべもなく、花の真下に下ろされた。

ネチャッという感触が靴に伝わる。
ゴムの臭いがムワッと広がる。
あまりの臭いにむせそうだ。
「あっ」
私は後ろから突き飛ばされる。
思わず両手をついて躰を支えようとしたが、ネチャッとした液体に手を取られて地面に倒れこんだ。
「いやあっ!」
思わず起き上がって両手で液体を拭う。
服も両手もべたべただ。
顔にまで飛び散ったに違いない。
私は必死になってこの液体を拭っていく。
いやだ・・・
いやだ・・・
化け物になるのはいやだ・・・
ポタン・・・
「ヒッ」
私の首筋に何かが滴った。
「いやぁっ!」
思わず首筋に手を当てる。
ついた液体を拭ってホッとする。
両手はもう真っ黒。
ゴム皮膜に覆われて美しい。
私はそっと臭いをかぐ。
はあ・・・
いい臭い。
ポタン・・・
私の首筋にまた滴ってくる。
気持ちいい・・・
とても気持ちいい・・・
私は立ち上がって上を見上げる。
素敵な花がそこには咲いていた。

「キチキチキチ・・・」
私は翅を震わせて花の種を体内に取り込んでいく。
これをどこかに持っていき繁殖させる。
そして虫も増やしていく。
幸いこの星には虫に適合する生物が多い。
虫さえいれば繁殖はたやすい。
花の蜜で虫を作る。
私は虫に適合する生物をつれてきて、花の種を広めていく。
それが虫である私の仕事。
私はもう一匹の虫とともに、この地下の部屋を後にした。
  1. 2006/10/11(水) 20:47:35|
  2. 異形・魔物化系SS
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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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