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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

異聞蜘蛛女仁美(沙弥香様作)

当ブログにいつもコメントをいただき、リンクもさせていただいております「沙弥香の脳内妄想」の沙弥香様から、またまた非常に素晴らしいSSをいただきました。

2006年8月15日に当ブログで公開いたしました「蜘蛛女仁美」を楽しんでいただいたそうで、後半部分をよりエロく、よりモエモエに変更したバージョンを書かれたとのことでした。

早速送っていただいたのですが、まさにエロエロな展開で私もすごく楽しませていただきました。

今回当ブログでの公開も許可いただきましたので、皆様にもご覧いただきたいと思います。

なお、ヒロインである仁美が捕らえられるあたりまでのくだりは、8月15日の拙作をご参考いただければと思います。

ぜひぜひお楽しみ下さいませ。

沙弥香さん、ありがとうございました。m(__)m



「ケケケケケ・・・」
鉄格子の向こうに姿を現したものを見て、仁美は息を飲んだ。
そこに現れたのは全身がうっすらと毛に覆われ、頭の左右からは角のような触角が伸び、顔の中央には大きな六角形の複眼状の目が三つ重なり、口元には大きな牙が生えている蜘蛛の化け物だった。
「ひぃっ」
「ケケケケケ・・・桜居仁美、俺を覚えているか?」
蜘蛛の化け物はそう話しかけてくる。
仁美は恐怖におののきながらも首を振った。
「ケケケケ・・・俺様はショッカーの改造人間蜘蛛男。元は猪坂広志といったが、そんな名前はもう意味が無い」
仁美は驚いた。
この蜘蛛の化け物があの猪坂だというのか?
「ま、まさか・・・」
「ケケケケ・・・待たせたな、仁美。俺は改造され、蜘蛛男として生まれ変わった。そして俺はショッカーに歯向かうものを殺し、必要な人材をさらってきてショッカーのために働いたのだ」
仁美はあとずさった。
この男はレリーフの声との取引を成立させたのだ。
「首領は俺の働きを評価してくれた。お前を俺のモノにすることを許可してくれたのだ」
「いやぁっ!」
仁美は首を振る。
こんな化け物のものになるなんていやだ。
死んでもいやだった。
「ケケケケ・・・さぁ、オマエの家へ帰るがいい」
え?・・・な、なに?・・・どういうこと?
「今、なんて・・・?」
「ケケケケ・・・ウチへ帰してやるといったのだ。いやなのか?」
仁美には何がどうなったのか全くわからなかった。
しかし、家へ帰ることが出来るのなら理由などどうでもよかった。

             ******

「パパー」
保母さんの手に引かれて亮太が門の所までやってくる。
「亮太。お待たせ。さあ、帰ろうな」
可愛い息子を抱きしめ、車の後席に座らせる。
「ママは?」
幼い亮太はやはり母親がいないことが納得できない。
「ん? ママはもうすぐ帰ってくるよ。きっと帰ってくるさ・・・」
運転席について車を走らせる桜居幸太。
あの日から仁美は帰ってきていない。
彼女を含む六人が居なくなったというのに、警察はまったく手掛かりをつかめていなかった。
どこへ行ったのか・・・
幸太には信じて待つしかなかったのだ。

誰もいない我が家に帰ってくる。
灯の点いていない我が家。
だが、今日は違った。
幸太と亮太が帰ってきたとき、家には灯が点いていたのだ。
「まさか・・・」
幸太ははやる気持ちを抑えて、亮太を連れて自宅の玄関を開ける。
鍵は掛かっていない。
合鍵を持っているのは仁美だけ。
仁美が帰ってきたのだ。
幸太は居ても立ってもいられず、玄関をくぐるとすぐに居間に駆け込んだ。
「・・・あ、あなた・・・亮太!!!」
はたして、仁美はたしかにそこにいた。
「うわぁーん、ママァ!!!」
亮太が、喜びのあまり仁美に抱きつく。
仁美もそれまでの緊張感が一気に緩んだのか、涙をぽろぽろとこぼして泣いた。
「大丈夫・・・もう、大丈夫よ・・・」
仁美は愛しい我が子を抱きしめ頭をなでさする。
「よ、よかった・・・本当に、無事で・・・」
幸太も思わず涙腺が緩みそうになった。
「ケケケケ・・・お別れの挨拶は済んだかな?」
突然、この世のものとも思えない不気味な声とともに、背後の扉を開けて人影が入ってくる。
「うわぁ、ば、ば、化け物」
入ってきたのは蜘蛛の化け物だった。
幸太は驚きのあまり腰が抜けそうになった。
「・・・ど、どうして・・・」
仁美はこの化け物のことを良く知っている。
二度と会いたくない相手 ― 猪坂が改造された蜘蛛男 ― だった。
亮太を抱きしめる仁美の両腕に思わず力がこもる。
「ケケケケ・・・言っただろう、仁美。お前は俺のものになるのさ」
大きな牙をむき出し、口元を邪悪に歪ませながら蜘蛛男は笑う。
「き、貴様か!仁美をさらったのは!このっ!」
幸太は震える手で傍らのゴルフクラブを握り締め、蜘蛛男に殴りかかった。
「ケケケケ・・・なかなか威勢のいいヤツだ・・・ほれっ!」
蜘蛛男の口から一条の糸が吐き出される。
たちまちのうちに糸に絡めとられ、いっさいの身動きが出来なくなる幸太。
「う・・・うぐぅ!!!」
「ケケケケ・・・さて、首でもちょん切ってやるかな・・・」
蜘蛛男が糸を引っ張ると、ギリリという音をたてて、幸太の首に力がかかる。
このまま続けたら幸太の首は簡単に胴体とおサラバだろう。
「ぐ、ぐわぁ!!」
「いやぁ!あなたぁ!」
幸田の身を案じる仁美。
「ケケケケ・・・そんなにあいつのことが心配か」
蜘蛛男は力を緩め、仁美に向かって問いかける。
「あ、あたりまえでしょう!私はあの人の妻なのよ!」
「ケケケケ・・・そうか・・・よし、気が変わった、お前のその気持ちに免じて許してやろう・・・」
「え?・・・ほ、ホントなの?」
「ケケケケ・・・本当だ、俺は嘘はつかん。ただし条件がある。」
条件?この男、またそんなことを・・・
今度はいったいなに?
いぶかしがる仁美。
「ケケケケ・・・せっかく改造人間になったのにお前と一度もやれないのはさすがに悔しいからな。
一度だけやらせてもらおうか」
「そ、そんな・・・」
「ケケケケ・・・そうか、なら仕方がない、力づくだ」
「ぐうぅつ!!!!」
「や、やめてっ!!!・・・わ、わかったわ・・・」
「ケケケケ・・・なら俺と一発やるんだな?言うことをきけばこいつの命は助けてやる。さぁ、早く服を脱げ」
「し、仕方がないわ・・・い、一度だけよ・・・そうすればもう私たちには手を出さないのね?」
念を押すように仁美は尋ねる。
「ケケケケ・・・ああ、約束だ。俺はお前たちにはいっさい手出しはしない」
「ぜ、絶対よ・・・」
仁美は観念し、亮太を床に立たせると、自分も力なく立ち上がる。
「な・・・、仁美、やめろ!俺はどうなってもいい!」
「そうはいかないわ・・・あなたに死なれたら、あたし・・・
だ、大丈夫よ、あなた・・・私は・・・どんなことになっても・・・」
「マ、ママー!何なの?何が起こるの?いやだよ、こいつ気持ち悪い!」
亮太は仁美の陰でおびえながら蜘蛛男をにらみつける。
何がなんだかワケが判らないが、こいつは自分のパパとママに悪いことをするヤツのようだ。
「・・・亮太・・・、ママは大丈夫だから、あなたは自分のお部屋に行きなさい。
パパはきっとママが助けるから・・・」
「き、きっとだよ!ママ!」
「大丈夫よ約束するわ・・・」
仁美は屈辱と恐怖に打ち震えながら、気丈にも亮太を部屋の外へ送り出した。
そしてうつむいたままブラウスのボタンに手をかける。
「や、やめるんだ仁美!やめてくれ!」
「ごめんなさい・・・こうするよりほかにあなたを・・・あなたを助ける方法はないの・・・」
蜘蛛男の恐ろしさはよくわかっている。
幸太がいくら頼りになると言ってもしょせんは生身の人間。
あの恐ろしい技術を持ったショッカーとやらの改造人間に敵うわけはないのだ。
あ、あたしさえ我慢すれば・・・
体中から火が出る様な羞恥に襲われながら、仁美は憎むべき蜘蛛男の前で全裸になる。
「ケケケケ・・・思った通りだ、まったくいい体をしてやがる・・・」
下卑た言葉を仁美に浴びせかける蜘蛛男。
それが仁美の羞恥心をますます責め立てる。
「・・・裸になったわ・・・ど、どうすればいいの?」
精一杯の虚勢を張る仁美。
しかし、その膝はガクガクと震えている。
顔は真っ赤で全身にうっすらと汗がにじみ出ていた。
「ケケケケ・・・たまらんな・・・ホレ、こんなになってしまったよ・・・」
「え?・・・ひっ・・・!」
仁美は思わず声をあげ、わが目を疑った。
蜘蛛男の股間には、いつの間にか醜悪なフォルムの禍々しい屹立が存在していたのだった。
それは子供の腕ほどの太さと長さをもち、先端の亀頭部分は大きく膨れ上がり、まるで傘が開いたようなカリ首を晒している。
幹の部分にはところどころ真珠を埋め込んだような突起が見える。
「な、なんなの・・・こ、これ・・・あああ・・・」
なんとか平常心を保っていた仁美も、この醜怪な凶器を目の前にしてさすがに恐ろしくなってきたようだ。
夫以外の男性を知らない仁美にとって、蜘蛛男のそれはあまりに衝撃が大きかった。
「ケケケケ・・・ほれ、どうした、この上にまたがるんだ、仁美」
蜘蛛男は鋭くカギ爪の伸びた右手で屹立を扱きながら、左手で仁美を手招きする。
「そ・・・そんな、こわいわ・・・」
仁美は少女のように震えている。」
「ケケケケ・・・怖がることはない、すぐに気持ちよくなる・・・ほれっ!」

ズピュッ!!!
・・・・・・・・・・・・・・
ビチャッ!

突然、蜘蛛男のそれの先端から白濁が噴出し、その一部が仁美の顔にかかった。
「きゃぁ!」
白濁は頬を伝わり、思わず声を上げた仁美の口の中に浸み込んでゆく。
「ケケケケ・・・ほぉれ、どうだ?少しは落ち着いたか?」
「あ・・・ああ・・・」
ホント・・・どうしたのかしら?さっきまでの震えが・・・
不思議なことに、蜘蛛男の白濁を飲み込んでしまった仁美は、先ほどまでの震えがウソのように治まったのだった。
「ケケケケ・・・さぁて、そろそろ楽しませてもらうか」
いきなり仁美の腕をつかみ引き寄せる蜘蛛男。
脇から伸びる4本の脚で仁美の太股を、そして腰を抱え込み、女唇めがけて自らの腰をグイッとばかりに突き上げる。
「な、そんな・・・だ、だめっ!いきなりなんて・・・濡れてもいないのに・・・!!」

ジュピュッ・・・!

「!!!!」
・・・え?・・・な・・・なにが・・・?
ど、どうして・・・?
すでに仁美の女肉はしとどに濡れそぼり、驚くべき柔軟さをもって蜘蛛男の「凶器」を易々と受け入れたのだった。
仁美の最奥が瞬く間に埋め尽くされる。
「ケケケケ・・・安心しろ、仁美。
俺の精液は強烈な催淫剤、たった一滴でも口にすりゃ女は誰でも発情牝と化す、お前とて例外ではない、ケケケケ」
いい終わるより早く、激しく腰を突き上げてくる蜘蛛男。
4本の腕で抱え込んだ仁美の下半身を存分に蹂躙する。
「い、いやぁ・・・だめ!・・・う、動かないでっ!」
しかし、すでに洪水となっている仁美の肉壺は、肉棒の動きに合わせるようにでグチョグチョという卑猥なハーモニーを奏でている。
「ひぃ・・・ひぐぅっ・・・!」
たちまちのうちに官能の炎に包み込まれる仁美。
こんなにすさまじいセックスは、夫・幸太との営みでは考えられなかったことだ
未曾有の快楽に押し流されて、仁美は我を忘れそうになる。
「ひ、仁美!・・・やめろ!もうやめてくれ!」
悔し涙を浮かべながら訴える幸太。
ぎりぎりと音をたてて絡みついた糸がきしむ。
その音の大きさが、幸太の無念さを物語っていた。
「あ・・・あなた・・・仁美は・・・仁美は大丈夫です・・・う、うぐっ!!」
幸太の声にはっと我に還る仁美。
蜘蛛男に翻弄されて虚ろに宙を漂っていた視線にもしばし光が戻る。
愛する夫のため・・・耐えなければ・・・
「ケケケケ・・・妬けるねぇ・・・愛するダンナのために陵辱に耐えしのぶ人妻ってところか・・・
しかし、いつまでもつかな・・・ケケケケケ!」
蜘蛛男の腰のグラインドが激しさを増す。
改造人間の強靭な足腰は人間のセックスなどとは比べものにならないほどの快美の炎を呼び起こすのだ。
「ああっ!・・・ま、また!・・・は、はやくイって頂戴!おねがい!早く終わって!」
仁美は、気も狂わんばかりの快楽に襲われる。
飲み込まれまいと必死で声をあげるのが精一杯だった。
「ケケケケ・・・ほうれ!いくぜ!よぉく、味わえよ!仁美!」
「あ!だめ!中に・・・中に出しちゃ・・・ああっ!」
思わずずり上がり逃げようとする仁美の腰を鷲づかみにし、屹立をいっそう深くねじ込む蜘蛛男。
「ああっ!!!」
仁美のあえぎ声が大きく響き渡り、二人の結合がさらに深まる。

ズピュッ!

「ひぐぅっ!・・・あ、熱いッ!!!」
子宮口まで迫った肉塊の先端から、仁美の最奥めがけて蜘蛛男の精が爆ぜる。
それは糸を引くほどに粘度の高い濃厚な精液だ。
「ケケケケ・・・全部受け止めてくれよ、仁美ぃ・・・ケケ」
蜘蛛男の精は、ドクンドクンと音を立て、仁美の子宮口に注ぎ込まれてゆく。
「い、いやぁ・・・もう離れてぇ・・・もう出さないでぇ・・・」
いったいいつまで続くのか ―
蜘蛛男の射精は途切れる気配がない。
突然 ―
「あ・・・ああああ・・・・??」
蜘蛛男の精液を最奥に飲まされ続けていた仁美の体に変化が現れた。
「ケケケケ・・・どうやら始まったようだな」
「な・・・なんなの・・・いやぁ・・なにこれぇ・・・?」
気がつくと仁美の美しい裸身全体に緑と赤の縞模様が現れていたのだ。
そして全身を覆うようにざわざわと生えてくる、うっすらとした毛 ―
「ひ、仁美・・・」
幸太も、悔しさに泣きはらした顔を思わず硬直させ、仁美の変化に目を瞠った。
「ケケケケ・・・これが俺に授けられた新しい力 ― 改造能力だ。
仁美、お前は俺と同じ、ショッカーの改造人間になるのだ」
「か、かいぞう・・・にんげん・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 い、いやぁぁぁぁぁ!!!」
やっぱり・・・あのときのレリーフの声との契約を、この蜘蛛男は・・・
「ケケケケ・・・もう遅い。お前は生まれ変わり、俺のパートナーとなるのだ」
仁美の両手の爪は次第に鋭く伸びてゆきカギ形となり、両脚は指が無くなりハイヒールの様に変化していった。
「ひ・・・ひぃぃ!!・・・」
体の紋様に加え、仁美は自分の変貌を目の当たりにし、驚愕する。
そのショックからか、狂ったようにひときわ大きく声を上げると、仁美はそのまま気を失ってしまったかのようにがっくりと頭を垂れた。
蜘蛛男は相変わらず小刻みに腰をグラインドさせ、濃厚な精を送り込んでくる。
「仁美!し、しっかりしろ!だいじょうぶかっ!」
幸太が叫んだ。
蜘蛛男の腰の上でピクリとも動かなくなってしまった仁美を案じているのだ。
「ケケケケ・・・どうした仁美?愛するダンナがお呼びだぞ?顔を上げてやらないか?」
仁美は、蜘蛛男に促され力なく顔を上げる。
纏め上げていた髪の毛が、蜘蛛男が送り込む律動でほどけ、ハラリと仁美の横顔を覆っている、
そのため、幸太の位置からでは仁美の表情が読み取れない。
しかし蜘蛛男には仁美の顔が見えるのか、彼女を見下ろしながらニヤニヤと笑っている。
「ケケケケ・・・ほれ、ダンナにお前のその美しい顔を見せてやれ」
蜘蛛男が仁美のアゴを掴み、幸太のほうへ向けさせる。
「ひ、仁美・・・あああ」
驚愕する幸太。
虚ろな表情でこちらを見ている仁美の口元には、左右から大きな牙が伸びていたのだった。
「ああ・・・あなた・・・あ、あたし・・・」
仁美が言葉を発するたびに、鋭く大きな牙はニョキニョキと口元で踊りだす。
上品だった仁美の唇は、牙の生え際でめくりあがり、信じられないような淫猥な表情を作り出している。
「ケケケケ・・・ほうれ、これで仕上げだ」

ドッ・・・クン・・・!!!

蜘蛛男の肉棒から、今までにないくらいの濃厚な精が放たれた。
それは仁美の体を駆け上り、血液脳関門を易々と通り抜け、仁美の脳髄に直接染み渡るのだ。
「あ!・・・あがぁぁっ・・・!」
仁美は大脳に直接突き刺さる未曾有の快楽に思わず大きく仰け反った。
その視線は虚ろに宙を舞っている。
「あ、ああ・・・」
仁美の口から絶え間なくうめき声が漏れ、そしてそれは、次第に妖しい響きを湛え始めるのだった。
「・・・ケ・・・ケケ・・・」
「ひ、仁美・・・?」
仁美の口から漏れる不気味な笑い声に幸太は耳を疑った。
まるで目の前の蜘蛛の化け物のようなうめき声だ。
しかし、その声はたしかに仁美から聞こえてくるのだった。
「ケケ・・・ケケケケケ!!!」
ひときわ大きく、蜘蛛男と同じような笑い声を響かせたかと思うと、仁美は大きな牙の生えた口元をにやりと歪ませた。

ギュ・・・イィィィィ・・・・・ン・・・!

そして、それまで虚ろに宙を見つめていた仁美の目は、細胞配列が激変する音とともに形を変え、たちまちのうちに三つの六角形の複眼と化したのだった
気がつくと、すでに頭の両脇からは二本の触角が伸びており、しなやかにくびれたボディからは左右に2本ずつの節くれだった禍々しい脚が生えている。
まさに仁美は、自分を陵辱している蜘蛛の化け物の女性版に変貌したのだった。
「あ・・あああ・・・ひ、仁美・・・くっ!くそぉぉ!きさまっ!仁美を!仁美をもとに戻せ!」
怒りに我を忘れ、声を限りにもがく幸太。
ぎりぎりと、幸太を拘束している蜘蛛の糸が軋んでいる。
「ケケケケ・・・どうやら完成したようだな、これでお前は俺のもの。仁美、気分はどうだ?」
目の前で蜘蛛女と化した仁美を嬉しそうに見つめる蜘蛛男。
「ケケケケ・・・最高の気分よ・・・さっきからおマンコが疼いちゃってたまらないの・・・
”あなた”のミルクをもっともっと飲んでいたいわ・・・ケケケケ」
信じられないような卑猥な言葉を吐く仁美。
蜘蛛男の巨根を味わいつくそうと、すでに自ら腰を動かし始めている。
「ケケケケ・・・たまらんセリフだな・・・いいだろう、たっぷりと俺の精を味わうがいい」
蜘蛛男の腰にも一段と力がこもる。
「ケケケケ・・・アタシが搾り出してあげるわよ」
仁美は美しいボディラインの両脇から生える4本の脚で蜘蛛男の体を抱きかかえると、今度は自分のほうからいやらしく腰をグラインドし、蜘蛛男を攻め立てる。
ワチュワチュと卑猥な音を響かせながら、仁美の女唇は蜘蛛男の屹立を飲み込み、吐き出し、また飲み込む。
淫猥な抽送を繰り返した。
仁美の魅惑的なヒップが淫らに上下する。
「ケケケケ・・・たまらんぞ、仁美、お前のおマンコは最高だな・・・ケケケケ」
「ケケケケ・・・そうでしょう?あなたは幸せモノよ、蜘蛛男・・・ケケケ」
まるでずっと昔から恋人同士だったかのようなセリフを交わす二人、いや、二匹だ。
「や、やめろ!やめてくれ!仁美ッ!」
すでに異形の生き物と化し、蜘蛛の化け物と淫猥な交わりを演じる仁美に、頭を振り乱しながら懇願する幸太。
「ケケケケ・・・そういえばあそこの男がお前を元にもどしてくれとか言っていたな。人間に戻りたいか?仁美」
「ケケケケ・・・冗談じゃないわ、私はもう仁美なんて女じゃないの。
ショッカーの蜘蛛女なのよ。人間に戻るなんて考えたくも無いわ」
腰を振りながら快楽をむさぼる仁美。
その姿は幸太に絶望を与えるのに充分だった。
「ああ・・・仁美・・・仁美ぃ」
「ケケケケ・・・うるさい男ね・・・」
仁美は、ゾッとするような一瞥を幸太にくれながらつぶやく。
そして蜘蛛男には甘えるようなまなざしを投げかける。
「ケケケケ・・・ねぇ、”あなた”?」
愛しい者へ語りかけるような甘美な響きを含んだ艶っぽい声だ。
「ケケケケ・・・なんだ蜘蛛女?」
「ケケケケ・・・あそこの鬱陶しい下等な生き物、始末しちゃってもいいかしら?」
仁美は口元の牙を一層鋭くむき出しにしながら蜘蛛男に訊ねた。
「ケケケケ・・・言ったろう?約束通り俺はいっさい手出しをせん。あの男はお前の自由にするがいい。」
蜘蛛男も牙をむき出しにしながらニヤニヤと仁美に答えた。
「ケケケケ・・・ええ、そうしますわ、“あなた”」

ジュプルッ・・・

グチョグチョに濡れそぼった女唇から、卑猥な音ととも蜘蛛男の屹立を抜き取ると、仁美は名残惜しそうに蜘蛛男の体からはなれた。
そうして、ゆっくりと幸太に近づいてゆく。
蜘蛛男の糸に絡みとられ身動きのできない幸太を冷徹な目で見下ろすその姿は、もはやさきほどまでの仁美ではない。
「ケケケケ・・・どう?生まれ変わった私の姿。私は蜘蛛女。愛する蜘蛛男のパートナーよ」
「ひ、仁美・・・お、おまえ・・・」
幸太には何がなんだかわからない。
「ケケケケ・・・もはやお前には用は無いわ・・・」
仁美の口から糸が伸びる。
「ウグッ」
糸はすぐに幸太の首に巻きつく。
「ケケケケ・・・お前のようなクズは生きている資格などないのよ・・・死ねッ!!」
蜘蛛女は糸をクイッと引いた。
「アガッ」
糸はあっけなく幸太の首を切り落とす。
血が飛び散って幸太の躰は床に転がった。
「ケケケケ・・・あーあ、やっちまったか・・・残酷なヤツだな、蜘蛛女・・・ケケケケ」
そんな戯れを言いながら、蜘蛛男は彼女の肩を抱き寄せる。
「ケケケケ・・・あら、だってこの男は私の好きにしろって言ったじゃない、蜘蛛男ったら意地悪ね、ケケケケ」
蜘蛛男に甘えるように蜘蛛女はもたれかかる。
「ケケケケ・・・そうだったな・・・
ところで、おまえがさっき部屋の外へ出したガキはどうする?すでに戦闘員が確保しているが」
「ケケケケ・・・どうでもいいわ。下等な生き物のガキになんか興味ないもの。
でも、アジトに連れて行けば我がショッカーの実験材料ぐらいにはなるんじゃない?」
足元に転がる幸太の死体を踏みつける蜘蛛女。
「ケケケケ・・・こんな役立たずの男の妻だったなんてぞっとするわ。あなたに蜘蛛女にしていただいてよかったわ」
蜘蛛女と化した仁美は心の底からそう思った。
「ケケケケ・・・これからは俺とともにショッカーに尽くし、邪魔な人間どもを片っ端から始末するのだ。いいな」
「ケケケケ・・・ええ、喜んで。私はショッカーの蜘蛛女。そして愛するあなたのパートナーだからね、ケケケケ」
こうして身も心もすっかり蜘蛛女と化した仁美は、口元から鋭い牙をむき出しにして、幸せそうに笑った。

  1. 2006/09/12(火) 21:07:04|
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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