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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

YMS-15の初戦果

5月10日以来のローネフェルトです。
お待たせしましたー。

宇宙戦闘がうまく書けているか心配です。
よろしければどうぞ。

光?
発光信号だわ!
遠い・・・
私はすぐにレーザーをブリュメルに向けて発信する。
「こちらはローネフェルト。敵はどこ?」
『・・・・・・』
しばらくの雑音。
方向には問題無いはず。
お願い・・・拾って・・・
「こちらローネフェルト。敵との正確な距離はわかる?」
すでに私はYMS-15を発光信号に向けている。
あの光が誰が発したものにせよ、うまく離脱してくれることを望むわ。
『こちらはブリュメル・・・こちらはブリュメルです。ローネフェルト大尉殿、聞こえますか?』
「聞こえるわ。敵はどこ?」
『敵は艦隊の二時方向。艦隊水平面より上下角プラス3度です』
「やっぱり・・・」
光の方向からもそれはわかっていた。
パットが接敵したのだ。
「ブリュメル、よく聞いて。ミナヅキ少尉の機体を発進させて。その時に15用の予備プロペラントをミナヅキ少尉にくくりつけてでも持ってこさせて」
私はYMS-15の速度を上げる。
推進剤が驚くほどの速さで減って行く。
『お待ち下さい・・・ハイ・・・ハイ・・・了解です・・・大尉殿、艦長の許可を得ました。すぐにミナヅキ少尉を射出するとのことです』
「お願いね。帰れなくなるのはごめんだわ」
『了解です。ご武運を』
「そちらもね」
私は通信を切る。
この空域にいる連邦軍となれば木馬の可能性は大いにあるわ。
となればパット一人では苦戦する。
一刻も早く応援に駆けつけてやらなければ・・・
私はさらにフットペダルを踏み込んだ。

引き摺られている?
モニターの向こうの噴射炎の輝き。
ソフィアのライトアーマーが回り込んだために、敵機は離脱を半ばあきらめ回避行動に移っている。
落とされないように加速をランダムに行なって、取り付かれないように必死に動いている。
はずなのだが・・・
徐々にジム三機は艦隊より遠ざかっている。
このまま時間が過ぎれば・・・
『中尉殿。どうやら片付きそうですね』
『私たちの出番は無さそうですね。よかった・・・』
少女たちの偽らざる思いだろう。
学校出たての十九歳同士。
ガンビア・ベイの中でも二人は時に仲がいい。
「バカ! しっかりまわりを良く見ていろ! ミノフスキー粒子下ではおのれの目だけが頼りなんだからな」
ふっ・・・
俺も何度言われたことか・・・
陸の上で戦車砲撃っていた方が何ぼか楽だな・・・
『りょ、了解です』
『了解です、中尉殿・・・』
絶対に死なせたくない・・・
可愛い可愛い俺の部下たちだ。
絶対に死なせたくない。

それにしても上手い・・・
俺は敵機のパイロットの腕に感心していた。
かれこれ十分。
戦場は艦隊よりはるかに離れてしまっている。
俺の思ったとおり引き摺られているのだ。
たった一機の敵機がジム三機を翻弄している。
ソフィアだって腕は悪くない。
それどころか連邦のモビルスーツ乗りの中では平均以上のレベルだろう。
それが引き摺られている。
理由としてはもう一つある。
味方のジム二機の連携がなっていないのだ。
せっかくソフィア機が頭を押さえても、後ろががら空きなのでちょっとの機動ですり抜けられる。
噴射炎の動きからだけでもこちらのジムは無駄が多い。
あれではもしかすると・・・肝心な時に推進剤切れを起こすかも・・・
「エイボン曹長、チュイコワ曹長、いいか、機動は的確に素早く必要なだけ行なうんだ。そうしないと・・・」
『わかっています中尉殿』
『“肝心な時に推進剤切れを起こす”ですよね』
俺は苦笑する。
どうやらいつもブリーフィングで口癖のように言っているから一言一句覚えてしまっているようだ。
『中尉殿』
アナスタシア・チュイコワ曹長の静かな声が流れてくる。
「どうした?」
『あれ・・・なんですか?』
ボールのマニピュレーターが指し示す方向。
地球の反射光で見えづらい。
ん?
まさか?

「敵機だ!」
俺が叫ぶのと同時にヘッドフォンが悲鳴を上げる。
『こちらイシカリ! 高熱源体接近!』
『ニューヨークシティより各機へ! ニューヨークシティより各機へ! 敵機発見!』
『旗艦ガンビア・ベイより各艦へ。旗艦ガンビア・ベイより各艦へ! 対空戦闘準備!』
遅いだろ!
俺は怒鳴りつけてやりたくなった。
索敵機が発光信号を上げた以上はいつ敵機が来ても不思議じゃない。
CAPにだけ任せていていい訳が無いじゃないか。
「エイボン曹長、チュイコワ曹長! 俺のそばから離れるな! いいな!」
『了解です』
『了解』
二機のボールが俺のそばに寄ってくる。
どうか無事で生き残れよ。

推進剤残量が二割を切ったか・・・
これでアヤメと合流できなければ私は溺れる。
そう思うと背筋がぞっとする。
だけど・・・
パットを見殺しにはできないわ。
なんとしても・・・
いた!
やはり戦闘中。
しかも三機と混戦中?
スクリーンに映る噴射炎がダンスを踊っている。
良く無事で・・・
敵艦は三隻か・・・
木馬はいるのかな?
どうせ格闘戦をするしか手が無いんだから・・・
私はシールドを構えてトリガーを引く。
多少の振動が走って全てのロケット弾が飛び出して行く。
その数総数56発。
多少の熱線追尾はできるが、ほとんど無誘導と言って構わないロケット弾を全弾撃ち尽くしたのだ。
これであとはビームサーベルのみ。
さあ、行くわよ!

弾幕?
一機のモビルスーツがこれほどの弾を一度に?
『ち、中尉殿』
『中尉殿』
「喚くな! 当たりゃしない!」
俺は二人を怒鳴りつける。
こういった弾幕はむやみに動けばかえって当たる。
もちろんそれはこういったモビルポッドやモビルスーツに言えることで、艦艇に対してはそうはいかない。
一発二発で致命傷にはならないだろうが・・・
艦隊から曳光弾のシャワーが上がる。
ちかちかとロケット弾が撃ち落される。
しかし・・・
ガンビア・ベイの格納庫付近に爆発が二度起こった。

スクリーンの片隅で爆発光が光る。
一斉射の効果が多少はあったらしい。
このまま速度を緩めずに乱戦の中に割って入る。
敵はジム三機。
色違いのが一機いるけどカスタム機か?
もっともこちらも紫の機体だから人のことは言えないわね。
私は苦笑した。

『た、大尉殿』
私の15を認めたパットの09Rがこちらに向かってくる。
無事でよかった・・・
声が聞こえるとホッとする。
「ノイマン准尉、無事で何より。後は任せて後退しなさい」
おそらくパットの機は残弾もほとんど無いはず。
推進剤だって心もとないでしょう。
『あ、で、でも大尉殿が・・・』
「いいから下がりなさい!」
目の前に連邦軍の赤と白の機体が迫る。
こいつは機動の仕方も知らないの?
私はベクトルを変えることなくビームサーベルでなぎ払う。
「!!」
すごい・・・
ヒートホークやヒートサーベルとは比べ物にならないわ・・・
私は背後で火球と化す敵機を背に敵艦隊に突進した。

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  1. 2006/05/30(火) 21:42:25|
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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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