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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

チェストの中身

シスターアンナ6回目です。

今日は短くてすみません。
なかなか書く時間が作れませんでして・・・
うーん・・・いつになったら終わるのかな・・・

6、
「メラ、メラミ、メラゾーマ・・・うふふ・・・面白そうな呪文がいっぱいだわ・・・」
お茶を飲みながら魔術書を見ているシスターアンナ。
いや、それはお茶ではない。
カップに入っているそれは赤い液体。
ワインだった。
「うふふ・・・美味しい」
味わうようにカップを傾けるシスターアンナ。
もちろん教会は神の血としてワインを使う。
だが、シスターアンナはワインをこのように嗜むことは無かったのだ。
「はあ・・・なんかいい気持ち・・・解放されたような気分だわ」
首まわりを緩めてヴェールを外す。
クルスを取り出してテーブルに置く。
「ふう・・・息苦しいったらありゃしない・・・」
ホッとしたような表情を浮かべるシスターアンナ。
クルスを外して落ち着くなど考えられなかったことだ。
「面白いわぁ。今度誰かに使ってみようかしら・・・うふふ・・・きっと虫けらのように死んじゃうかも・・・うふふ・・・」
頭の中で呪文をシミュレートする。
意外と簡単に使えそうだわ・・・
メラ・・・
メラミ・・・
メラゾーマ・・・
うふふ・・・なんだ、簡単じゃない・・・
頭の中にはすぐ呪文が思い浮かぶ。
これなら問題は無さそうだ。
「うふふ・・・」
ワインを傾けながらわくわくしてページをめくる。
「えっ? 死の呪文ザキ? これも面白そうだわ・・・」
食い入るように読み込んで行く。
それはいかにも恐るべき呪文で、生物の生命活動を止め死に至らしめる呪文だった。
「・・・・・・」
まるでスポンジが水を吸い込むかのようにシスターアンナはまがまがしい呪文を覚えて行く。
それは邪悪な魔女の営みに他ならなかった。

「あら?」
ふと気がつくとワインは空になっている。
「一瓶空けちゃったんだわ・・・でもちょっと物足りないわね・・・」
魔術書から目を離したくは無かったが、ワインも欲しい。
仕方なくシスターアンナは立ち上がって教会の地下の物置へ向かう。
「あーあ・・・私も雑用に使える奴隷が欲しいわ・・・」
奴隷か・・・
うふふ・・・それもいいかも・・・
今度誰か回してもらおうかしら・・・
うふふ・・・地下牢の連中なんかいいかもね・・・
そんなことを考えながら地下の物置の扉を開ける。
かび臭い臭いがなぜか心地よい。
寝室・・・明るすぎるからここで寝るのもいいかも・・・
笑みを浮かべてワインの入った樽を探し出す。
「あら? こっちも空だわ」
先日の礼拝に使って補充していなかったようだ。
「まったく・・・いらいらするわね・・・酒場へ行かなくちゃならないじゃない」
樽を蹴りつけてやつ当たりをするシスターアンナ。
腕組みをしてため息をつく。
「仕方ないわ・・・出かけましょ・・・そろそろ夕食だし、作るのもなんか面倒くさいし」
酒場へ行けば軽食ぐらいは食べられるだろう。
「?」
そのとき物置の片隅にほこりを被ったチェストが置いてあることに気が付く。
「これ・・・何が入っていたかしら・・・」
そうつぶやきながらチェスとのところへ行くシスターアンナ。
あ・・・
なぜだろう・・・
何か安らぐような感じがするわ・・・
そのチェストから漏れ出す気配。
それがシスターアンナを心地良くさせる。
シスターアンナはチェストの前にしゃがみこむと、チェストを開けようとしたがどうやら鍵が掛かっている。
「もう・・・私が掛けたんだと思うけど、何をこんなに厳重に仕舞ったのかしら・・・」
シスターアンナはすぐに立ち上がると鍵を取りに行く。
もう、中を確かめずにはいられなかったのだ。

「あったわ・・・」
戸棚から鍵を取り出すシスターアンナ。
この鍵束のどれかに間違いは無い。
それにしても何を入れたか覚えが無いわ・・・
きっとたいした物ではないと思うけど・・・
ハッとするシスターアンナ。
確か・・・
呪われた品物を預かった記憶があるわ・・・
とてもまがまがしいもので強い呪いだからって言われて・・・
箱ごと預かったんだわ・・・
でも・・・
呪われた品物?
あの安らぐような気持ちが呪いによるものなの?
ま・・・さか・・・ね・・・
階段を下りて行くシスターアンナ。
教会は呪いを解くのも仕事の一つだ。
持ち主を清め、できることなら呪われたアイテムを処分する。
だが、あまりにも強力な呪いは払うことが出来るまで保管しておくのだ。
あれも保管したまま忘れ去っていたいたものかもしれない。
とりあえず開けてみればわかるわよね・・・
シスターアンナは再びチェストにしゃがみこむ。
鍵束の中から一本を選んで鍵を開ける。
かちりと言う音がして鍵が開いた。

「これは?」
チェストの蓋を開けて中を確認したシスターアンナの目の前には黒くつややかな衣服があった。
「綺麗・・・」
うっとりとした表情を浮かべて中から取り出すシスターアンナ。
それは黒いシルクのような生地でできたワンピースのドレスのようだった。
『闇のドレス』
手に取った途端にそんな名称が心に伝わってくる。
黒い闇の色をしたドレス。
スカートは長く胸を強調するようなデザインはナイトドレスと呼ぶに相応しい。
「素敵・・・着てみたいわ・・・」
抱きしめるようにしてその生地の肌触りを楽しむシスターアンナ。
うふふ・・・いい気持ち・・・
あら?
まだ中にあるわ。
『闇のドレス』を膝の上に置き、さらに手を伸ばす。
これは下着?
チェストの中には同じように黒いショーツとブラジャー。それにガーターベルトとストッキングがあった。
わあ・・・素敵・・・
うっとりと夢見るように下着を手に取るシスターアンナ。
うふふ・・・
すでに彼女の頭には手にした衣類を身に着けることしか頭に無い。
シスターアンナは着ている尼僧服に手を掛けた。

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  1. 2006/05/24(水) 22:02:44|
  2. デビルアンナ
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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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