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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

チハタンⅡ

チハ車について書かせていただきますねー。

日中戦争の勃発によって始まったチハ車の量産ですが、チニ車との競作であり、意見の相違を乗り越えることができなかったことは前回触れました。

折から始まった日中戦争は日本の軍事予算を平時の3倍に跳ね上げ、それによって経済的な安い戦車を装備したいという参謀本部の思惑は無用となりました。

その結果チハ車は九七式中戦車として採用されましたが、当時の日本は戦車というものは歩兵の直接支援を目的としていました。

そのために搭載された主砲は57ミリ短砲身砲であり、低初速の榴弾を主に撃つための砲でした。
機関銃を装備する火点に対してはそれで充分と思われたのです。

敵の戦車に対しては高初速の対戦車砲で迎え撃ち、戦車は歩兵を相手にする兵器だったんですね。
のちに問題になる対戦車戦闘能力の不足は、チハ車にはもともともと求められていなかったんです。

装甲も敵の対戦車砲の弾を弾くことができればいいということで、しかも37ミリ対戦車砲の砲弾を約500メートルの距離で弾くことのできるぎりぎりの厚さの25ミリの装甲で忍ぶことになったんですね。

せめて30ミリや35ミリということであれば、もう少し装甲厚の貧弱さは解消されたのでしょうが、当時の日本はとにかく戦車は軽くしたかったんですね。

心臓部であるエンジンは最大出力170馬力のディーゼルエンジンでしかも空冷タイプでした。

真冬の満州はエンジンの冷却水を凍らせ、エンジンに深刻なダメージを与えてしまいます。
不凍液は価格も高く、手に入れづらいために日本軍はエンジンを空冷にすることにしていました。

しかもディーゼルエンジンは圧縮熱で発火させるために点火プラグなどの電装系部品が少なく、故障しづらい上に燃料も気化しづらく、火災の危険が減るというまことにうってつけのエンジンでした。

しかし、ディーゼルエンジンは圧縮のために頑丈に作らなければならず、必然的に重くなりました。
しかもその出力もガソリンエンジンに比べると劣るために、同程度の出力を得ようとするとガソリンエンジンよりも大きくなり、それも重量に跳ね返ってきました。

結局九七式中戦車の総重量の一割がエンジンで占められ、その反動として装甲に割ける重量が減少することになりました。

日本の誇る主力戦車ではありましたが、対戦車戦闘を念頭においていなく、さらに装甲もぎりぎりに削られた九七式中戦車は、敵の戦車の居ない中国戦線や、マレー戦では威力を発揮しましたが、敵の戦車が出てきたノモンハン戦や、太平洋戦争の後半には威力不足を露呈してしまいます。

そのため、のちに対戦車戦闘能力を強化した、九七式中戦車改型、いわゆるチハ改が登場します。

それについてはまた今度。
  1. 2006/02/18(土) 23:12:26|
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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