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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

戦闘開始

うーん・・・
予想以上に手強いですね。
戦闘シーンは難しい。

とりあえずアップしますね。

『中隊長より各車。中隊長より各車。新しい情報を伝えます』
俺は無線のボリュームを上げる。
『哨戒機が送ってくれた情報によると目的地にジオンの小部隊が向かっている可能性有り。繰り返す。目的地にはジオンの小部隊がすでに存在する可能性有り』
「やれやれ・・・」
俺は思わずそうつぶやいた。
「小部隊ですか? どのくらいの規模なんですかね?」
「哨戒機が言ってくるんだ。それなりの規模だろう。そうじゃなきゃ無視するか見落としているさ」
シン軍曹に俺はそう言ってやる。
「確かに・・・くすっ、やっぱり准尉殿は頼りになりますね」
「よせよ。褒めたって何も出ないさ」
俺は苦笑いしながら目をつぶった。
まだ目的地までは遠い。
小休止をはさみつつ、俺たちは丘陵地帯へ向かっていった。

「ん・・・う・・・」
夢の中をさまようパトリシアをそっと揺り起こす。
「起きなさいノイマン曹長」
「ん・・・あ、は、はい、中尉殿」
寝ぼけ眼をこすりつつもすぐにパトリシアは起き上がった。
「そろそろ時間よ。支度をしていつでも出られるようにしなさい」
「は、はい。了解です」
私は立ち上がって敬礼する彼女を残して部屋を出る。

「お、起きられましたか」
ギャロワのブリッジに顔を出した私を迎えてくれたのはヒンメル中尉だった。
「おはようございます。もうすぐですか?」
「ええ、後三十分ほどでしょう。おい、中尉にコーヒーを」
ブリッジ内には数人がつめているが、そのうちの一人がコーヒーを用意しに出て行った。
「ありがとうございます。私たちモビルスーツ隊は現地到着時の展開でいいのですか?」
「問題ないでしょう。あの丘陵地帯に連邦軍が進出しているという情報は無いですし、このギャロワと違って連邦軍はビッグトレー級でも無い限り、あそこから届く重砲はいちいち牽引して持って行かなければなりませんからね」
ヒンメル中尉の言うのはもっともだわ。
今向かっている丘陵地帯は、確かに砲撃するにはいい地点だけど、急速に砲兵を展開するには不適当だし、戦車や自走砲クラスの砲では射程が足りない。
どうしても重砲が必要になるけど、牽引式重砲では展開に時間が掛かってその間に気づかれてしまうものね。
そう考えるとこのギャロップ級というのも侮れないものだわ。
何せモビルスーツを搭載しながら、背中には支援用の重砲を装備しているのだから。
「了解です。それではしばらく待機いたします」
私は敬礼して出て行こうとした。
「待ちたまえよ中尉。コーヒーを飲んで行け」
ヒンメル中尉の言葉と同時にカップが私の前に置かれる。
湯気とともにいい香りが私の鼻をくすぐった。
「ありがとうございます。いただきます」
私はカップを受け取った。

「ノイマン曹長、ハインツ軍曹、準備はいい?」
乗りなれたMS-06J陸戦型ザクのコクピットで私は手袋を嵌め直す。
最近はコクピット内でノーマルスーツを着ることも少ないが、手袋だけは欠かせない。
『パトリシア・ノイマン曹長、MS-07B準備完了』
『オスカー・ハインツ軍曹、MS-06J準備完了です』
「了解した。ギャロワが停止し次第出るぞ」
私はそう言ってじっと目をつぶった。
わずかな振動が私のお尻の下に高温の熱核融合炉がある事を教えてくれる。
『ローネフェルト中尉、聞こえるか?』
「聞こえます。シュナイダー大尉殿」
ヘッドフォンに明瞭に聞こえてくる野太い声。
ミノフスキー粒子下ではとてもこうは聞き取れないだろう。
『こちらは位置についた。出発してくれ』
「了解です。ノイマン曹長、ハインツ軍曹、出撃!」
『了解』
『了解』
二人の声を聞きながら、私はアクセルペダルを踏んでいた。

十月ともなるとこの高緯度地方では夜明けが遅い。
寒さも厳しくなってくる。
ファンファンのコクピットもヒーターが必要になってくる。
「准尉殿、間もなく目的地です」
シン軍曹の声が俺をまどろみから呼び戻した。
時刻は05:30。
「ん、すまんな」
俺はシートを立てて無線機のスイッチを入れる。
「こちらバーナード。先行します」
『どういうこと? 准尉』
「偵察です。居るかもしれないんでしょ?」
俺は苦笑した。
『何もあなたが・・・いえ、頼むわ』
「了解です」
俺は無線機のマイクを戻す。
「軍曹、すまんな。貧乏くじだが」
「いいえ、行きましょう。准尉殿」
シン軍曹はファンファンの速度を上げる。
まだ漆黒の闇の中、俺たちは先へ進んでいった。

「居たな・・・やっぱり・・・しかも参ったな」
「准尉殿、あれは?」
ファンファンを降りた俺たちは丘の上に陣取っているデカブツに双眼鏡を向ける。
見たこと無い奴だが、凶悪な砲塔から伸びる二門の砲身が俺たちの基地の方へ向いている。
しかも悪いことにその周囲を三機ものモビルスーツが囲んでいた。
「見たこと無い機体だな・・・」
「ええ、私も見たことありません。新型でしょうか・・・」
シン軍曹もその形状の違いに気がついたようだ。
肩のスパイクもそうだがマシンガンを持っていないのが気になるな・・・
「そうかもしれないな。しかし・・・このまま空軍が来るのを待っているわけにも行かないな。やるしかないのか・・・」
「空軍は今頃出撃しているはずですよね?」
「陽動をかけるって言っていたからな。やばいっ、見ろ!」
俺たちの目の前で敵の砲塔は砲身を持ち上げて行く。
「軍曹、戻れっ! 中隊長に連絡してガンタンクの射撃準備をさせるんだ」
俺はシン軍曹をファンファンへ戻し、その後を追う。
すぐさまコクピットに入り込むと無線で中隊長を呼び出した。
『パターソンです。どうしました?』
ミノフスキー粒子が薄いのが幸いだな。
「中隊長、すぐに移動を中止してガンタンクに射撃準備をさせてください。奴らが基地を砲撃するつもりです」
『何ですって? わかったわ。シャイロー曹長に射撃準備をさせて!』
向こうも慌てているのが良くわかる。
「弾種はHEAT。地図上でL2-H5の位置にぶち込んでください」
『わかったわ。五分待って』
「三分で・・・」
俺がそう言った瞬間、轟音とともに敵の主砲が火を噴いた。
「軍曹、出せ!」
「了解!」
シン軍曹がファンファンを飛ばし始める。
うっすらと明け始めた夜空を背景に敵のシルエットが浮かんでいた。

『始まりましたね、中尉殿』
パトリシアの可愛らしい声が聞こえる。
ギャロワが主砲を撃ち始めたのだ。
はるかかなたの連邦軍基地に火柱が上がる。
この距離であそこまで飛ばせるのだから戦艦並の主砲ということだ。
連邦が反撃をしようにもどこから撃たれているのかわからないだろうし、航空機が来る頃には離脱できるだろう。
あと一時間は砲撃を続けられるに違いない。
「気を抜かないで。敵が潜んでいるかもしれないのよ」
私自身この言葉がまさか事実だとは思いもしなかった。

轟音とともにギャロワの側面が炎を吹き上げる。
「な、何なの?」
私は周囲を見回す。
明け始めてきたのでじょじょに視界が開けているが、それでも麓の方は見えづらい。
『ローネフェルト中尉、敵は見えるか?』
「今のところまだ。注意してください!」
私はとにかくザクをしゃがませて姿勢を低くする。
麓からだとすればこちらはいい目標だ。
それにしてもどこから・・・
『中尉殿!』
ハインツ軍曹のザクがそばに来てしゃがみこむ。
少なくとも敵はギャロワの左舷側だ。
モノアイを熱源感知に切り替えて捜査する。
・・・・・・
「あれか?」
深い紺色の中に赤く映し出される奇妙な物体。
すぐに通常モードに切り替え、その姿を視認する。
「なんだあれは?」
それは我が軍で作業用に使っているザクタンクにそっくりだった。
ただ違っていたのはそいつの両肩には巨大な重砲が載せられていることだった。
「シュナイダー大尉! 八時の方角!」
私がそう怒鳴った時、二発目の被弾がギャロワの熱核ロケットを装備した翼に命中した。

「命中! 続いて次弾もHEAT。射角修正左一度」
『了解です』
ガンタンクのシャイロー曹長が返事をする。
こちらの指示通りに弾が命中するのは気持ちがいい。
しかも初弾はあのデカブツの足を止めたらしく、動く様子が無い。
さらに今のでロケットを吹き飛ばしたからまず奴は動けなくなっただろう。
まだこちらに気づいた様子も無いし後はあの砲塔を吹き飛ばせば・・・
「准尉殿! 砲塔が・・・」
待て、奴はどこを・・・
「シャイロー曹長、早く撃てぇ!」
俺はマイクに向かって怒鳴りつけた。

『中尉殿! あそこです! 敵はあそこ!』
パトリシアのグフが麓へ向かって走り降りる。
「ノイマン曹長! 待ちなさい!」
私の静止も届かない。
「ハインツ軍曹、援護して!」
『了解です』
私はザクを立ち上がらせて後を追う。
『やらせるかぁっ!』
「ノイマン曹長!」
パトリシアは興奮している。
初陣ということもあるし、いきなりの砲撃で周りがわからなくなっているのだ。
「ノイマン曹長!」
駆け下りる私の背後でギャロワの主砲が火を噴き、そして吹き飛んだ。

「シャイロー曹長っ!」
見下ろす俺の視線の先で、あのデカブツの主砲の直撃を食らったガンタンクはゆっくりと前のめりになって・・・吹き飛んだ。
「准尉殿、あれを」
シン軍曹の指差す先にはあのデカブツが火山の噴火のように炎を吹き上げている。
「相討ちかよ」
「来ます。新型!」
青いモビルスーツが駆け下りてくる。
「嘘だろ・・・一直線か? 中隊長! 新型が向かっています!」
『わかっているわ。すでに捕らえた』
林の中から全ての61式が主砲を振り上げる。

『ウォォォォォォォ』
「ノイマン曹長!」
私はマシンガンを投げ捨ててひたすらグフを追いかける。
すでに敵のタンクもどきは吹き飛んだというのに戦場特有の高揚感がパトリシアを包んでいる。
林には敵の戦車が待ち構えているはず。
あのタンクもどきが一台きりのはずが無い。
私はザクをジャンプさせた。

『撃てぇ!』
パターソン大尉の命が飛ぶ。
十六門の主砲からHEATとAPFSDSが新型に向かって放たれたそのとき、ザクが新型にタックルした。
前のめりに倒れるザクと新型。
十六発の砲弾は新型をそれ、わずかに一発だけがザクの左腕を吹き飛ばした。

『中尉殿! 中尉殿! いやぁ! 中尉殿ぉ!』
意識が霞む・・・
頭を打ってしまったらしい・・・
地上でモビルスーツにタックルなぞするものじゃないわね・・・
『中尉殿! 中尉殿ぉ!』
返事をしなければ・・・
パトリシアが冷静になれるように・・・
『ああ・・・私のせいだ・・・私のせいで中尉殿が・・・』
違うわパトリシア・・・
あなたのせいじゃない・・・
ここに敵が居ることを疑いもしなかった私のせい・・・
ああ・・・
どうして声が出ないのか・・・

「准尉殿!」
「立ち上がったか。中隊長、位置を変えてください!」
俺はマイクに向かって怒鳴りつける。
「軍曹、回り込め」
「了解」
シン軍曹は俺の意図を正確に把握しているようだ。
見る間にファンファンを新型の側面へ向けて行く。
立ち上がった新型は驚いたことに左手の指先から砲弾をばら撒き始めた。
木立の影に位置していたミサイルバギーも61式も砲弾の雨が包み込んで行く。
いくつもの火柱が立ち昇っていった。 [戦闘開始]の続きを読む
  1. 2005/11/23(水) 22:05:27|
  2. ガンダムSS
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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