シチュだけの単発一本勝負ですが、鬼畜舞方はこんなネタもけっこう好きなんですよ。
やっぱおにゃのこを手駒にできるっていいですよね。(笑)
「過去の思い出」
すん・・・すん・・・すん・・・
誰かが泣いている。
痛いよぉ・・・やめてよぉ・・・
女の子の悲鳴。
クスンクスン・・・ひどいよひどいよぉ・・・
これは夢か?
泣いているのは誰なんだ?
私・・・私・・・初めてだったんだよ・・・
太ももに一筋の赤い線。
これは俺がやったことか?
ひどいよぉ・・・私・・・私・・・
涙でくしゃくしゃになった顔。
それは俺がよく知っている顔だった。
ばかぁ・・・弘樹のばかぁ・・・
乱れた制服の前をかき抱いて泣きじゃくる少女。
奈津紀・・・
俺は彼女の名前を知っていた。
私・・・私・・・初めては・・・初めては・・・弘樹にあげるつもりだったんだよ・・・
お互いに知り合って何年になるのだろう。
お互いに男と女だということを意識してどれくらいになるのだろう。
でも・・・でも・・・こんなのってないよぉ・・・ひどいよぉ・・・
いつも笑っていた奈津紀。
それが今は泣いていた。
それは俺がしたことなのか?
違うと言ってくれ・・・奈津紀。
「さま・・・じん様・・・ご主人様」
俺はまどろみの中から引き戻される。
「ご主人様、お目覚めですか?」
にこやかに俺の顔を覗き込んでくる奈津紀。
真っ赤なエナメルのボンデージを身にまとい、手にはムチを持っている。
「ああ、悪い。寝ていたか?」
俺は頭を振って目を覚ます。
どうやらうたた寝をしていたらしい。
「くすっ・・・ご心配なく。メスどもの調教は私がしておきましたから」
妖しく魅力的な笑みを浮かべる奈津紀。
今までずいぶん楽しんでいたのだろう。
うっすらと汗をかき、真っ赤な唇を舌先が舐めて行く。
「すまんな。まかせっきりで」
「うふふ・・・いいえ、私も楽しませていただきましたから」
しなだれかかるように俺に寄りそう奈津紀。
赤い皮の長手袋が俺の股間にそっと伸びてくる。
「どうした、欲しいのか?」
「はい、ご主人様の寝顔を見ていたら・・・その・・・」
うっとりと淫靡な表情で俺を見上げてくる奈津紀。
あの夢の中の奈津紀はどこへ行ったのだろう・・・
今の奈津紀は俺の片腕としてメスどもの調教を楽しんでいる。
真っ赤なボンデージにハイヒールブーツがとてもよく似合う淫靡な女だ。
そこにはあの奈津紀は存在しない。
だが・・・
俺は満足だった。
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- 2005/11/06(日) 20:59:41|
- その他短編SS
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