うーん・・・
やっぱりミリタリーネタは受けが悪いのかしらん。(笑)
まあ、個人的趣味をつらつらと書いているだけなので仕方ないかもしれないですね。
でも、一部の方には楽しみにされているようなので、今日もミリタリーネタで行きます。(笑)
えーと、表題の哨戒艇102号はちょっと数奇な運命をたどった軍艦なのでちょっと紹介しますね。
この哨戒艇は太平洋戦争中の大日本帝国海軍に所属した船なんですが、もともとはアメリカ海軍の駆逐艦でした。
太平洋戦争開始時にはアメリカアジア艦隊に所属し、インドネシアのバリ島(観光地であり最近はテロで有名)沖海戦では日本艦隊と戦火を交えました。
この海戦で損傷を受けたアメリカ海軍駆逐艦「スチュアート」はスラバヤのドックで修理を受けていましたが、結局日本軍の侵攻により自沈処分されました。
日本海軍はこの沈んでいた駆逐艦「スチュアート」を引き上げ、改修して哨戒艇102号として就役させました。
4本だった煙突を3本にしたり武装を増やしたりとかなりの改造を施しはしましたが、それでももともとの持つアメリカ軍艦らしさは消えず、日本軍艦としては特異な艦形となりました。
哨戒艇102号は日本海軍にとっては捕獲した軍艦ですから、ある意味惜しげもなく船団護衛用の艦船としてあちこちに送り込まれました。
昭和19年にはアメリカ潜水艦「ハーダー」を撃沈さえしているのです。
この日本軍艦らしくない哨戒艇は「スチュアート」が喪失されたと信じていたアメリカ海軍には困惑の種だったそうです。
アメリカの哨戒機や潜水艦がこの哨戒艇102号を発見しても、味方艦かも知れないという疑念から攻撃をためらってしまうことまであったようです。
幸運なことに哨戒艇102号は太平洋戦争を生き延びました。
終戦により日本の軍艦はアメリカ軍が接収することになりましたが、この艦が元アメリカ軍艦だったことでアメリカ軍はまたもや困惑することになりました。
無事に戻ってきたこの駆逐艦をアメリカ海軍は自国の駆逐艦として再登録しようとしましたが、なんとすでに「スチュアート」という艦名は別の駆逐艦がつけていたのです。
結局艦番号DD-224という番号だけの復活となり名前はもらえませんでした。
そして終戦の翌年には標的として処分。
ここに数奇な運命をたどったこの哨戒艇102号は最後を迎えたのです。
(参考文献:世界の艦船日本海軍護衛艦艇史)
けっこう面白く、印象に残った船でしたので紹介させていただきました。
それではまた。
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- 2005/10/22(土) 22:41:42|
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